JPH068919Y2 - 自動車用フロアーマット - Google Patents

自動車用フロアーマット

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JPH068919Y2
JPH068919Y2 JP1987096255U JP9625587U JPH068919Y2 JP H068919 Y2 JPH068919 Y2 JP H068919Y2 JP 1987096255 U JP1987096255 U JP 1987096255U JP 9625587 U JP9625587 U JP 9625587U JP H068919 Y2 JPH068919 Y2 JP H068919Y2
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JP
Japan
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sheet
hard
floor mat
napped
hard sheet
Prior art date
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JP1987096255U
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JPS641128U (ja
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泰文 松宮
信夫 藤木
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Japan Vilene Co Ltd
Original Assignee
Japan Vilene Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 イ考案の目的 産業上の利用分野 本考案は、自動車用のフロアーマットに関するものであ
る。
従来の技術 自動車のフロアーマットは、運転操作などによって移動
しやすく、この移動を防止するための種々なる工夫や考
案が実用化されている。
従来における移動防止手段はフロアーマットの下地シー
トに突起を設けたり織成テープにより床と部分的に貼り
合せたりしていたのであるが、近年このフロアーマット
の内部つまり表面シートと下地シートとの間に硬質シー
トを挿入固定する手段が、このフロアーマット移動防止
に大きな効果が得られることが見い出され、例えば米国
特許4399176号公報、米国特許4465720号
公報、実開昭60−44838号公報、実開昭62−1
0137号公報、実開昭62−10138号公報等に、
硬質シート挿入手段によるフロアーマット移動防止技術
が開示されているのである。
考案が解決しようとする問題点 上記の硬質シート挿入手段は、フロアーマットの移動防
止にすぐれた作用効果を示すものであるが、この様な硬
質部材をフロアーマットの内部の所定位置に挿入固定す
ることは種々なる困難が伴うのである。
つまり硬質シートの挿入固定には複雑な工程を要し、滑
り、静電気、加熱時の収縮などによりズレが発生しやす
く硬質シートの位置決めが非常に困難となり連続的に作
業することが難かしいという欠点があり、また硬質シー
トの両面に接着剤を塗布するため貼り合せが困難である
という難点を持っているのである。
したがって品質管理が困難で、均一な製品を大量生産し
にくく製造上の大きな問題点となっているのである。
本考案は上記問題点を解決するためになされたものであ
り、製造上の作業性や品質管理に問題がなく、しかもフ
ロアーマットの移動防止は従来品と同等に達成できると
いう新規な構造を有する自動車用のフロアーマットを提
供しようとするものである。
ロ考案の構成 本考案の構成は、軟質塩化ビニールの如き軟質合成樹脂
よりなる下地シートとパイルやループの様な立毛状繊維
を有する表面シートとを一体化してなるフロアーマット
の中央部表面に、硬質塩化ビニールの如きショアーD硬
度が50〜100である硬質熱可塑性樹脂よりなる硬質
板体であってその片面に全面フロック加工した立毛硬質
シートの他面側を、熱融着にて接合してなることを特徴
とする自動車用フロアーマット、を要旨とするものであ
る。
問題点を解決するための手段 従来における硬質シートとフロアーマットとの一体化
は、この硬質シートをフロアーマットの内部に挿入する
という固定概念にとらわれていたのであるが、本考案で
はこの硬質シートをフロアーマットの表面に貼り合せる
ことを検討したところ、作業性も良く位置決め等の品質
管理もきわめて好適に達成でき製造上の問題点を解決し
得ることを見い出し、そして表面に貼ることによる外観
上の問題はこの硬質シートの片面(表面側)に全面フロ
ック加工を施して解決する様にしたのである。
本考案を図面を参照しながら説明する。
第1図は本考案マットの1実施例の縦断面略図である。
また、第2図は本考案マットの1例の平面図である。
この第1図の様に本考案は下地シート(1)の上面に表
面シート(2)が接合一体化されたフロアーマットであ
ってこの表面シート(2)には例えばタフテットパイル
の様な立毛状繊維(3)が備えられているのである。
そしてこのフロアーマットの中央部表面に、つまり第2
図の様に中央部のかなり広範囲部分の立毛状繊維(3)
の上から、立毛硬質シート(4)が熱融着にて接合され
たものとなっているのである。
なお図の(5)は縁飾りである。
第3図は第1図の1部を拡大して示した部分断面拡大図
である。
この図の様に、立毛硬質シート(4)と表面シート
(2)とは全面接着されているのではなく、例えば第2
図で示した細巾溝(s)を形成する様に、部分的にウエ
ルダー加工等によって熱融着されたものとなっているの
である。
したがって立毛硬質シート(4)の下にある立毛状繊維
(3)は第3図の様にかなり横臥しており、一方、立毛
硬質シート(4)の接合しない位置の立毛状繊維(3)
は起立状態を保ち立毛硬質シート(4)の植毛パイル
(6)とその高さがあまり変らず、立毛硬質シート
(4)を貼り合したことによる表面の凹凸は僅かなもの
となっているのである。
本考案における下地シート(1)は図の様に下面に突起
(7)を設けたものが好ましく、この下地シート(1)
の材質はショアーD硬度が10〜30である硬質合成樹
脂であれば如何なるものでも使用できるが、好適には軟
質塩化ビニール樹脂で作ることが熱可塑性である点やコ
スト上の有利さの点で望ましいものである。
また本考案における表面シート(2)は、柔軟で美観に
優れたものを選択することが望ましく、例えば、タフテ
ットによるパネル状織物やループ織物の様に立毛状繊維
(3)を有する表面シート(2)であることが必要で、
この表面シート(2)の基布には適宜のバッキング材に
よって熱融着性が施されているのである。
なお、この立毛状繊維(3)もナイロン繊維の様な熱融
着性を有するものであることが好ましいものである。
この表面シート(2)と下地シート(1)との一体化
は、各種接着剤による貼り合せによって形成しても良い
し、熱融着加工によって形成しても良いものである。
本考案の最大の特徴である立毛硬質シート(4)は、シ
ョアーD硬質50〜100であって熱可塑性を有する合
成樹脂、すなわち硬質熱可塑性樹脂、好適には硬質塩化
ビニール樹脂、より作られた厚さ0.3〜1.5mmの硬質板体
であって、その片面に全面フロック加工による植毛パイ
ル(6)を備えたものとなっているのである。
この植毛パイル(6)は、太さ10〜50デニール好ま
しくは20〜30デニールで、長さ1.5〜5mm好ましく
は2.5〜4mmの6ナイロン又は6・6ナイロンパイルな
どであり、前記の硬質塩化ビニール板の様な硬質板体の
片面に、アクリル系樹脂又はエチレン酢酸ビニル樹脂の
様な接着剤(8)を介して常法の静電植毛法により全面
フロック加工されたものとなっているのである。
この立毛硬質シート(4)はフロアーマットの中央部つ
まり自動車の床の水平部と接する面の全面又は所定部分
の表面にウエルダー加工等によって熱融着されるもの
で、図面に示した様に植毛パイル(6)を有する面の反
対面つまり他面側と表面シート(2)の表面側とが部分
的熱融着により接合固定されているのである。
作用 本考案は以上の様な構成を有し、フロアーマットの内部
ではなく表面に硬質シートを固定するものであり、その
硬質シートを固定すべき位置が明確に判断できるので位
置ズレを起すこともなく、作業性がすぐれたものとなる
のである。
また、フロアーマットの表面に硬質シートを接合するも
のであるにもかかわらず、表面シートが立毛状繊維を有
するものであるため硬質シートが立毛状繊維を横臥させ
ながら固定されるので表面に凹凸が形成されることは少
なくフロアーマットとして何らの欠点も発生しないので
ある。
しかもこの硬質シートの表面には植毛パイルが全面に施
されているため外観上の不利もなく、むしろこの植毛パ
イルと表面シートの有する立毛状繊維との組合せにより
色彩上の変化やデザイン上の効果を生じさせることもで
き装飾性が高いものとなるのである。
なお、この硬質シートを表面に接合した本考案マットで
も、従来の内部に挿入したものと同様にフロアーマット
のしわ寄りを妨げるので、その移動を効果的に防止でき
る様になることは勿論である。
実施例 高さ10mmの立毛状繊維を有するナイロンタフテット織
物に塩化ビニール樹脂にてバッキング加工したものを表
面シートとして使用し、これを軟質塩化ビニール樹脂よ
りなる下地シート(突起付き)に、熱融着にて貼り合せ
約55cm×90cmの大きさのフロアーマットを作った。
一方、厚さ1mmの硬質塩化ビニール板の片面にアクリル
系樹脂を接着剤として、太さ25デニール長さ3mmの6
ナイロン製のパイルを静電植毛法により全面フロック加
工してなる立毛硬質シートを作成した。
前記フロアーマットの中央部に、上記立毛硬質シートを
30cm×40cmの大きさに切断して、ウエルダー加工に
てその周囲部と7cm間隔のストライプ状とに部分的熱融
着させて接合した。
このものを製造するに際して、その硬質シートの接合位
置は予め設計した通りの位置に簡単に合せることがで
き、きわめて作業性が良く、量産化しても品質管理や工
程管理は容易であることが判明した。
また得られた本考案マットは表面の凹凸もほとんどな
く、デザイン的にもすぐれたものであった。
さらに、これを自動車の床に敷いて1日40分合計20
日間の運転を行なったところ、このフロアーマットは実
質的に移動していなかった。
ハ 考案の効果 本考案の効果を列挙すれば下記の通りである。
(a)製造工程が簡潔であり作業性が良く工程管理上す
ぐれた構造となっている。
(b)硬質シートの位置決めが安定化し、均一な品質の
ものが製造でき品質管理が簡単で大量生産に向いており
コスト上大きな利益をもたらすものである。
(c)硬質シートの植毛パイルと表面シートの立毛状繊
維により種々なるデザイン上の展開が可能であり、装飾
性の高いものとなる。
(d)フロアーマットの移動防止効果も問題なく、また
表面に接合したものであるにもかかわらず表面凹凸はほ
とんどなく、使用上の欠点は全くないものである。
以上の様に本考案は種々なる効果を有し、硬質シートは
必ず内部に挿入するという従来の常識を打破したもので
あり、自動車のフロアーマットとしてすぐれた有用性を
発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案マットの1実施例の縦断面略図である。 第2図は本考案マットの1例の平面図である。 第3図は第1図の1部を拡大して示した部分断面拡大図
である。 (1)…下地シート、(2)…表面シート、(3)…立
毛状繊維、(4)…立毛硬質シート、(5)…縁飾り、
(6)…植毛パイル、(7)…突起、(8)…接着剤、
(s)…細巾溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質塩化ビニールの如き軟質合成樹脂より
    なる下地シートとパイルやループの様な立毛状繊維を有
    する表面シートとを一体化してなるフロアーマットの中
    央部表面に、硬質塩化ビニールの如きショアーD硬度が
    50〜100である硬質熱可塑性樹脂よりなる硬質板体
    であってその片面に全面フロック加工した立毛硬質シー
    トの他面側を、熱融着にて接合してなることを特徴とす
    る自動車用フロアーマット。
JP1987096255U 1987-06-23 1987-06-23 自動車用フロアーマット Expired - Lifetime JPH068919Y2 (ja)

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JPS641128U JPS641128U (ja) 1989-01-06
JPH068919Y2 true JPH068919Y2 (ja) 1994-03-09

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002283904A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Suminoe Textile Co Ltd 自動車用床マット

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JP2005335662A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Kotobukiya Fronte Co Ltd 自動車用上敷きマット

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