JPH0530515Y2 - - Google Patents

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JPH0530515Y2
JPH0530515Y2 JP1987002396U JP239687U JPH0530515Y2 JP H0530515 Y2 JPH0530515 Y2 JP H0530515Y2 JP 1987002396 U JP1987002396 U JP 1987002396U JP 239687 U JP239687 U JP 239687U JP H0530515 Y2 JPH0530515 Y2 JP H0530515Y2
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JP
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surface fastener
backing material
floor carpet
hole
fastener
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車のフロアにフロアカーペツト
に固定するために、フロアカーペツトの裏面に取
り付けられる面フアスナの取付け構造に関する。
[従来の技術] 従来、自動車用のフロアカーペツトは、ダツシ
ユパネルの表面に取り付けられた、防音材と表面
部材とからなるダツシユインシユレータの表面に
合わせて敷設される。フロアカーペツトの裏面の
所定部位には、一方の面フアスナがカツターで固
定される。一方、ダツシユインシユレータの、一
方の面フアスナに対応する部位には、一方の面フ
アスナに係合する他方の面フアスナが、やはりタ
ツカーで固定される。フロアカーペツトをフロア
パネルに敷設する時、他方の面フアスナを一方の
面フアスナに押し付けて両者を係合させ、フロア
カーペツトを固定していた。
[考案が解決しようとする課題] しかし、このような従来の面フアスナの取付け
構造では、一方の面フアスナおよび他方の面フア
スナは、それぞれタツカーにより固定しなければ
ならないため工数が多くかかり、また、タツカー
留めであるためタツカーの針頭がフロアカーペツ
トの表面に露出し、見栄えが悪く、美観を損なう
という問題点があつた。タツカー留めにはこのよ
うな美観上の問題があるので、これを解決する手
段として、フロアカーペツトの裏打ち材を軟化溶
融させて面フアスナを用着する方法や、接着剤や
両面粘着テープで溶着する方法が考えられる。
しかしながらこの場合、面フアスナの材質は通
常、ナイロン等のポリアミド系樹脂であるので、
フロアカーペツトの裏打ち材に使用されるオレフ
イン系樹脂とは相溶性に乏しく、溶着には適して
いず、また、フロアカーペツトの裏打ち材のオレ
フイン系樹脂は極性に乏しいため、面フアスナと
の接着にも適していないという問題点がある。
本考案の目的は、特殊な加工や材料を必要とし
ない簡単な工程で、かつ美観を損ねることなくフ
ロアカーペツトに面フアスナを固定できる、面フ
アスナ取付け構造を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、裏面に、押
出し加工によりシート材に形成されたオレフイン
系熱可塑樹脂製裏打ち材が施されたフロアカーペ
ツトと、前記裏打ち材に固定される、ポリアミド
系樹脂からなる面フアスナとを有する面フアスナ
取付け構造において、 前記面フアスナには一個あるいは複数個の貫通
孔が穿設され、 該貫通孔には、加熱されて溶融した前記裏打ち
材が進入され、その後、前記溶融した裏打ち材が
冷却されて、前記貫通孔内で固化して存在するこ
とを特徴とする。
[作用] フロアカーペツトの裏打ち材を加熱溶融させた
状態で、面フアスナを裏打ち材に押し付けると、
面フアスナの貫通孔に溶融した裏打ち材が進入
し、その一部が面フアスナの表面に達する。この
まま裏打ち材を冷却させると、進入した裏打ち材
が固化して面フアスナの貫通孔とかみあい、面フ
アスナはフロアカーペツトに固定される。
[実施例] 次に、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。
第1図は本考案の面フアスナ取付け構造の一実
施例を適用したフロアカーペツトの斜視図、第2
図は、第1図に示したフロアカーペツトのI−I
断面図である。
両図において、フロアカーペツト1の前部の裏
面2には、雄フアスナ、あるいは雌フアスナのい
ずれか一方の面フアスナ3が、後述する工程を経
て固定される。フロアカーペツト1は、表面側の
カーペツト材4と、裏面2側の裏打ち材5とより
なる。裏打ち材5は、底密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、あるいはエチレン酢酸ビニル共重合
体等の、オレフイン系可塑性樹脂からなり、押出
し加工によりシート状に形成されたものである。
また、裏打ち材5には、充填材として炭酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、タルク等が混入されてい
る。この裏打ち材5は、フロアカーペツト1に形
状保持性を与えるとともに、その裏面の所望箇所
にフエルトを接着する働きをするものであり、こ
の種のカーペツトには必然のものである。
また、一方の面フアスナ3は、オレフイン系可
塑性樹脂と相溶性の乏しい、ナイロン等のポリア
ミド系樹脂からなるものであり、予め貫通孔6が
穿設されている。この貫通孔6の径は、0.5〜3
mm程度であり、その数は一個でも複数個でもよ
い。そして、貫通孔6の径および数は、一方の面
フアスナ3の面積により任意に決められる。
このように貫通孔6が設けられた一方の面フア
スナ3を、フロアカーペツト1の裏面2に固定す
る工程としては、まず、フロアカーペツト1の裏
打ち材5を加熱して溶融軟化させ、そののち、一
方の面フアスナ3を、溶融した裏打ち材5に押し
付ける。このことにより、一方の面フアスナ3の
貫通孔6には、溶融した裏打ち材5である溶融樹
脂7が進入し、溶融樹脂7の一部は、貫通孔6を
介して一方の面フアスナ3の表面に達する。そし
て、このままの状態で裏打ち材5を冷却し、溶融
樹脂7を固化させる。溶融樹脂7が固化すると、
溶融樹脂7が貫通孔6とかみあい、互いに接着や
溶着が困難な、一方の面フアスナ3とフロアカー
ペツト1の裏打ち材5とが固定される。
この工程は、フロアカーペツト1の形成時に行
うことができる。すなわち、フロアカーペツト1
の成形時に、裏打ち材5を加熱して溶融軟化させ
る。次に、裏打ち材5を成形型にセツトして圧締
する。このとき、予め、成形型の所定の部位に一
方の面フアスナ3を置いておくと、成形型で圧締
するときの圧力により、一方の面フアスナ3が裏
打ち材5に押し付けられる。そして、その状態で
裏打ち材5を冷却すると、上述したように、一方
の面フアスナ3がフロアカーペツト1に固定され
る。
一方、フロア10の、一方の面フアスナ3と対
向する部位には、一方の面フアスナ3に係合する
他方の面フアスナ11が取り付けられており、一
方の面フアスナ3を他方の面フアスナ11に係合
させることで、フロアカーペツト1はフロア10
に固定される。このとき、フロアカーペツト1の
カーペツト材4側(表面側)には、一方の面フア
スナ3を固定するためのタツカーの針頭等の露出
もなく、美観を損なわれることはない。
上述したように本考案では、一方の面フアスナ
3がフロアカーペツト1の裏打ち材5に固定され
た状態では、一方の面フアスナ3の貫通孔6に裏
打ち材5の一部である溶融樹脂7が進入している
ので、予め、貫通孔6に嵌合する突起を裏打ち材
5に形成しておくことも考えられる。しかし、裏
打ち材5は、押出し加工によりシート状に形成さ
れるものなので、裏打ち材5に突起を形成するこ
とはできない。仮に、裏打ち材5に突起を設ける
と、そのための工程が別途必要となり、製造工数
が増えてしまう。そこで、一方の面フアスナ3を
溶融された裏打ち材5に押し付けて、一方の面フ
アスナ3の貫通孔6に溶融樹脂7を進入させるこ
とで、裏打ち材5には突起を設ける必要がなくな
り、製造工程を増やすことなく裏打ち材5に一方
の面フアスナ3を固定することができる。また、
裏打ち材5には突起が設けられていないので、一
方の面フアスナ3の位置は任意の位置とすること
ができ、一方の面フアスナ3の裏打ち材5に対す
る位置を、それほど正確に位置決めする必要がな
くなるので、作業性が低下することもなくなる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案は、面フアスナに貫
通孔を穿設し、裏打ち材を溶融させた状態で、溶
融した裏打ち材を貫通孔に進入させ、その後冷却
することにより面フアスナをフロアカーペツトの
裏面に固定させることで、互いに接着や溶着が困
難な、面フアスナのフロアカーペツトへの固定
を、特殊な加工や特殊な材料を必要とせず、簡単
な工程で行うことができる。
また、フロアカーペツトの表面には何も露出す
るものがないので、見栄え、美観を損なうことも
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の面フアスナ取付け構造の一実
施例を適用したフロアカーペツトの斜視図、第2
図は、第1図に示したフロアカーペツトのI−I
断面図である。 1……フロアカーペツト、2……裏面、3……
一方の面フアスナ、4……カーペツト材、5……
裏打ち材、6……貫通孔、7……溶融樹脂。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 裏面に、押出し加工によりシート状に形成され
    たオレフイン系熱可塑樹脂製裏打ち材が施された
    フロアカーペツトと、前記裏打ち材に固定され
    る、ポリアミド系樹脂からなる面フアスナとを有
    する面フアスナ取付け構造において、 該面フアスナには一個あるいは複数個の貫通孔
    が穿設され、 該貫通孔には、加熱されて溶融した前記裏打ち
    材が進入され、その後、前記溶融した裏打ち材が
    冷却されて、前記貫通孔内で固化して存在するこ
    とを特徴とする面フアスナ取付け構造。
JP1987002396U 1987-01-13 1987-01-13 Expired - Lifetime JPH0530515Y2 (ja)

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JP1987002396U JPH0530515Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13

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JP1987002396U JPH0530515Y2 (ja) 1987-01-13 1987-01-13

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JPS63111342U JPS63111342U (ja) 1988-07-18
JPH0530515Y2 true JPH0530515Y2 (ja) 1993-08-04

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ID=30781199

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5620508A (en) * 1979-07-28 1981-02-26 Lion Corp Incense stick
JPS61106102A (ja) * 1984-10-31 1986-05-24 株式会社タチエス ベルベツト式フアスナ−の取付方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5620508A (en) * 1979-07-28 1981-02-26 Lion Corp Incense stick
JPS61106102A (ja) * 1984-10-31 1986-05-24 株式会社タチエス ベルベツト式フアスナ−の取付方法

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