JP4408315B2 - 車両用ライニング及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車体パネルの車室側を被覆する車両用ライニング及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般の自動車の多くは、装飾効果を高めたり、安全性を高めるため、ルーフライニング等の車体パネルの内側を車両用ライニングによって被覆している。そして、ルーフライニングの内側に、空調用のエアダクトを沿わせたものがある。例えば、図7に示すように、エアコンディショナーからの温度調整された空気を室内の天井から室内に吹き出すために、上記エアコンディショナーからの空気の通路として、エアダクト32がルーフライニング31に接着されている。このルーフライング31とエアダクト32とを接着するために、ホットメルト33が用いられている。
加熱して溶かしたホットメルトをルーフライニング31とエアダクト32との接着部全体に塗布して、ルーフライニング31とエアダクト32とを接着させていた。
ここで、ホットメルトは、加熱することにより液状となり流動性を示し、冷却すると元の固体に戻る特徴を有する接着剤であり、一般的に、迅速に接着することができ、比較的安価で、溶剤を含まない等の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
その反面、接着させるためには、ホットメルトを加熱しなければならないという欠点があった。ところで、一般的に、ルーフライニングは、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂製であり、射出成形によって形成されている。そこで、ルーフライニング31とエアダクト32とをホットメルト33によって圧着すると、温度の影響でルーフライニング31にホットメルト33の跡が残ることがあった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、このような跡が残ることがなく、美観のある車両用ライニング及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく本発明は、例えば、図1〜4に示すように、車体パネルの内側を被覆する車両用ライニング(例えば、ルーフライニング1)であって、ライニング本体(例えば、ルーフライニング本体2)と、エア通路を形成するダクト(例えば、エアダクト3)とを有し、上記ライニング本体と上記ダクトの外縁部とが両面接着テープ(11)により接着されていることを特徴とするものである。
また、上記両面接着テープは、表裏両面の接着材層の間に弾性材層が介在され、エア通路は、エアコンディショナーに通じていると共に、エアコンディショナーに通じているエア通路に接した位置に前記両面接着テープが貼り付けられていることを特徴とするものである。
【0006】
以上のように、本発明によれば、ダクトの外縁部とライニング本体とが両面接着テープによって接着されているため、美観のある車両用ライニングを提供することができる。
例えば、ホットメルト系接着剤等の熱可塑系樹脂接着材を用いると、ダクトを接着する際に、熱を与えなければならず、特にライニング本体が熱可塑性樹脂製の場合、熱損傷や、接着材の跡がライニング本体に残る可能性があり、車両用ライニングの外観が変形することがある。しかし、一般的に、両面接着テープは熱を与えたりして接着するものではないため、ライニング本体にこのような熱損傷や、接着材の跡が残らなくなり、美観を損ねることなく車両用ライニングを提供することができる。
また、従来のように、ホットメルト系接着材を用いるものとしても、両面接着テープで接着しているため、ダクトの外縁部全体をホットメルト系接着材で接着せずに、部分的にホットメルト系接着材で接着するようになるため、車両用ライニングの生産コストを抑えることができる。勿論、ホットメルト系接着材を使用する部分が減少するため、その分だけ外観が変形する部分が減少する。
【0007】
ここで、上記ライニング本体は、主に、射出成形によって形成された熱可塑性樹脂製である。
また、上記ダクトの外縁部が、上記ライニング本体に接着されることにより、上記ダクトと上記ライニング本体との間に間隙が形成され、この間隙がエア通路となる。このエア通路は、主に、車室の空調として用いられるものであり、エアコンディショナーや車外に通じている。そして、上記ライニング本体には、このエア通路から車室に通じる貫通孔を有しており、これにより車室の換気や温度調整等の空気調整をすることができる。
【0009】
ここで、弾性材層は、一般的には、不織布、布、プラスチックフィルム等のフォーム材(発泡体)が用いられる。そして、このフォーム体の両面に粘着材等を塗布して、この粘着材が接着材層として形成されている。プラスチックフィルムとしては、例えば、アクリル系フォーム材や、ポリプロピレン系フォーム材等があるが、その他にポリエチレン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の各種樹脂のフォーム材としても良い。即ち、上記両面接着テープは、弾性材層が接着材層に対し界面構造ないしはセパレータ構造となっているものである。
【0010】
以上のように、本発明によれば、美観のある車両用ライニングプレートを提供することができる。また、弾性材層を有する両面接着テープを用いることにより、弾性材層が接着面の凹凸を吸収するため、ライニング本体とダクトとの間のすき間止めになる。このように、ライニング本体とダクトとの密着性が向上し、接着部からエア漏れの防止を図ることができる。また、弾性材層が防振材として機能し、ライニング本体からダクトが脱離することを防止できる。
【0011】
また、本発明は、例えば、図2に示すように、上記に記載の車両用ライニングにおいて、上記ライニング本体と上記ダクトの外縁部との接着部が部分的にホットメルト系接着材(ホットメルト12)により固着されていることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の車両用ライニングにおいては、ダクトの外縁部とライニング本体とが両面接着テープにより接着されているため、ダクトの外縁部全体をホットメルト系接着材で固着せずとも、部分的にホットメルト系接着材で固着させるだけで、十分な接着力を得られる。そして、上記ライニング本体と上記ダクトの外縁部との接着部がホットメルト系接着材が固着されているため、両面接着テープだけで接着させるよりも大きな接着力を得ることができ、これにより、ライニング本体からダクトが脱離することを防止できる。また、部分的にホットメルト系接着材で固着させているため、従来例のようにダクトの外縁部全体をホットメルト系接着材で接着するよりも、ホットメルト系接着材を使用する部分が減少するため、車両用ライニングの生産コストを抑えることができる。
【0013】
また、本発明は、例えば、図6に示すように、上記に記載の車両用ライニングにおいて、上記ダクトの外縁に沿って、上記ダクトと上記ライニング本体とを跨るようにしてホットメルト系接着材(ホットメルト21)がスパイラル状に塗布され、このホットメルト系接着材が固化されてなることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の車両用ライニングにおいては、ダクトの外縁部とライニング本体とが両面接着テープにより接着されているため、ダクトとライニング本体とを跨るようにしてホットメルト系接着材がスパイラル状に塗布され、このホットメルト系接着材が固化されているだけで、十分な接着力を得られる。そして、ダクトの外縁部とライニング本体とを跨るようにして、ホットメルト系接着材が固化されているため、上記と同様に、両面接着テープだけで接着させるよりも大きな接着力を得られ、これにより、ライニング本体からダクトが脱離することを防止できる。
【0015】
また、本発明は、例えば、図5に示すように、上記に記載の車両用ライニングにおいて、上記ダクトの外縁部に突出部(13)を形成し、該突出部が上記ライニング本体にホットメルト系接着材により接着されていることを特徴とするものである。
【0016】
以上のように、本発明によれば、ダクトの外縁部に形成された突出部と、ライニング本体とがホットメルト系接着材により接着されているため、上記と同様に、両面接着テープだけで接着させるよりも大きな接着力を得ることができ、これにより、ライニング本体からダクトが脱離することを防止できる。
【0017】
一方、本発明は、請求項1又は請求項2に記載のエア通路を有する車両用ライニングの製造方法であって、エア通路を形成するダクトの外縁部とライニング本体のいずれか一方に両面接着テープを貼着する貼着工程と、次いで、上記ダクトの外縁部と上記ライニング本体とを上記両面接着テープを介して接着する接着工程と、次いで、エアダクトの外縁に沿って、所定の間隔をあけて部分的に加熱して流動性のあるホットメルト系接着剤を点付けする工程と、上記ダクトの外縁部に形成した突出部の貫通孔に、加熱して流動性のあるホットメルト系接着剤を流し込む工程と、を行うことを特徴とするものである。
【0018】
本発明によれば、ダクトの外縁部とライニング本体とを両面接着テープによって接着するため、上記に記載の発明と同様に、美観を損ねることなく車両用ライニングを提供することができる。
【0020】
本発明によれば、弾性材層を有する両面接着テープを用いることにより、弾性材層が接着面の凹凸を吸収するため、ライニング本体とダクトとの間のすき間止めとなり、接着部からエア漏れの防止を図れる車両用ライニングを提供することができる。また、以上のように製造された車両用ライニングは、弾性材層が防振材として機能し、ライニング本体からダクトが脱離することを防止されているものである。
【0021】
また、本発明は、車両用ライニングの製造方法において、上記接着工程後、上記ダクトの縁部と上記ライニング本体との接着部を部分的にホットメルト系接着材で固着することを特徴とするものである。
【0022】
本発明によれば、ライニング本体とダクトの外縁部との接着部を部分的にホットメルト接着材で固着しているため、両面接着テープだけでダクトの外縁部とライニング本体とを接着させるよりも、大きな接着力でライニング本体とダクトの外縁部とを接着することができる。従って、ライニング本体からダクトが脱離しにくい車両用ライニングを提供することができる。また、部分的にホットメルト系接着材で固着させているため、車両用ライニングの生産コストを抑えることができる。
【0023】
また、本発明は、車両用ライニングの製造方法において、上記接着工程後、上記ダクトの外縁に沿って、上記ダクトの外縁部と上記ライニング本体との間を跨るようにしてホットメルト系接着材をスパイラル状に塗布することを特徴とするものである。
【0024】
本発明によれば、ダクトの外縁部とライニング本体との間に跨るようにしてホットメルト系接着材をスパイラル状に塗布させているため、ホットメルトが固化した際に、上記に記載の発明と同様に、両面接着テープだけで接着させるよりも、大きな接着力でライニング本体とダクトの外縁部とが接着されている。従って、ライニング本体からダクトが離脱しにくい車両用ライニングを提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る車両用ライニングの実施の形態例を図1から図5に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る車両用ライニングの一例としてのルーフライニング1を示す斜視図であり、図2は、ルーフライニング1を示す平面図である。また、図3は、図2に示すa−a線に沿った断面図であり、図4は、接着部を示す断面図、図5は、エアダクト3の外縁部8に形成される凸部を示す平面図である。なお、図面は発明が理解できる程度に概略的に示してあるにすぎず、従って発明を図示例に限定するものではない。
【0026】
図1、図2に示すように、このルーフライニング1は、車体パネルの屋根部(図示略)の内側を被覆するものである。なお、図1、図2に示すルーフライニング1は、ルーフライニング1の裏側からを示すものであり、車体パネル側から示している。
そして、ルーフライニング1は、ルーフライニング本体2(ライニング本体)と、このルーフライニング本体2の裏側に接着されているエアダクト3(ダクト)とを備えて構成されている。
【0027】
ルーフライニング本体2は、ポリプロピレン等の熱可塑系硬質樹脂で形成されたものであり、平面視略長方形状をしており、下凸に湾曲をなしている。また、ルーフライニング本体2は、長辺を車両の前後に向けて配設されるものである。また、ルーフパネル本体に接着されたエアダクト3により形成されたエア通路9から、車内にエアを吹き出すための吹出孔7,7が、ルーフライニング本体2の中央部及びその後部に形成されている。また、図3及び図4に示すように、ルーフライニング本体2の車室側の表面は、本革、合成革、不織布など表皮材10によって覆われている。
【0028】
図1に示すように、エアダクト3は上凸に湾曲をなしており、その外縁部8,8において、ルーフライニング本体2に接着されて、エア通路9を形成するものである。そして、エア通路9は、ルーフライニング本体2の一方の長辺側に通じており、更に、エアコンディショナーに通じている。
【0029】
次に、ルーフパネル本体2とエアダクト3の外縁部8との接着部について説明する。
図3及び図4に示すように、ルーフライニング本体2の裏側にエアダクト3の外縁部8が、両面接着テープ11により接着されている。
この両面接着テープ11は表裏に接着材層を有しており、この接着材層の間にアクリル系のフォーム材(弾性材層)が介在している。そして、この接着材層によりルーフライニング本体2とエアダクト3とが接着されている。なお、フォーム材は、アクリルに限らず、ポリプロピレン、ゴム、ウレタン又はポリエチレン等のプラスチック系フォーム材や、不織布や布等のフォーム材でも良い。また、接着材層は、一般的に使用されている接着剤でもよいし、シリコン系等の粘着剤でも良く、ルーフライニング本体2とエアダクト3とを接着できるものであれば良い。
【0030】
また、図3に示すように、両面接着テープ11により接着された接着部を被覆するように、ホットメルト12(ホットメルト系接着剤)が固着している。このホットメルト12は、エアダクト3の外縁14に沿って連続的に固着されておらず、エアダクト3の外縁14に沿って所定の間隔をあけて部分的に点付けされて、固着している。
【0031】
また、図5に示すように、エアダクト3の外縁部8に突出部13を所定の間隔をあけて複数形成し、この突出部13をホットメルト12により接着させている。この突出部13は、略長方形の貫通孔13aを有しており、突出部13とルーフライニング本体2との間にホットメルト12を流し込みやすくして、接着を容易にしている。
【0032】
以上のように構成されるルーフライニング1の製造方法について説明する。
まず、ルーフライニング本体2を所定の形状に射出形成し、エアダクト3を形成する。次いで、ルーフライニング本体2の接着させるべき部分、もしくは、エアダクト3の外縁部8に、両面接着テープ11を貼着する。次いで、この両面接着テープ11を介してルーフライニング本体2とエアダクト3とを接着させる。この際に、接着力を向上させるために、ルーフライニング本体2とエアダクト3の外縁部8とを押圧する。次いで、エアダクト3の外縁14に沿って、所定の間隔をあけて部分的に加熱して流動性のあるホットメルトを点付けする。また、突出部13の貫通孔13aに加熱して流動性のあるホットメルトを流し込む。そして、ホットメルトが自然冷却されて、ホットメルトが固化すると、ルーフライニング本体2とエアダクト3との接着部にホットメルト12が固着して、また、突出部13とルーフライニング本体2とがホットメルト12によって接着される。
【0033】
以上のように製造されるルーフライニング1は、車体パネルの屋根部の内側に取り付けて使用する。そして、このルーフライニング1は、ルーフライニング本体2とエアダクト3との間に間隙が形成され、この間隙がエア通路9となる。このエア通路は、上述のようにエアコンディショナーに通じており、エアコンディショナーからのエアがエア通路9を介して、吹出孔7から吹き出して、室内の温度調整を行うことができる。
【0034】
また、ルーフライニング本体2とエアダクト3とをフォーム材を有する両面接着テープで接着させているため、図4に示すように、ルーフライニング本体2やエアダクト3の表面に凹凸がある場合でも、上記フォーム材がこの凹凸を吸収するため、ルーフライニング本体2とエアダクト3との密着性が向上し、接着部からエア漏れを防止できる。また、上記フォーム材が振動を吸収するため、ルーフライニング本体2からエアダクト3が剥がれることを防止できる。
【0035】
また、ルーフライニング本体2とエアダクト3の外縁部8とを両面接着テープ11で接着させているため、従来のように、ホットメルトで接着させるようにルーフライニング本体にホットメルトの跡が残るようなことがなくなる。即ち、特に、ホットメルトで接着させる場合には、ルーフライニング本体2とエアダクト3とを押圧する際にホットメルトの跡が出ることが多いが、本実施の形態例では、ホットメルトを使用しても、ホットメルトを塗布してからルーフライニング本体2とエアダクト3とを押圧させていないため、ホットメルトの跡が非常に出にくくなっている。従って、ルーフライニング1の室内側の外観への影響がほとんどなくなり、美観を損ねずにルーフライニングを提供することができる。
【0036】
また、予め両面接着テープ11によってルーフライニング本体2とエアダクト3とを接着させているため、従来のようにエアダクト3の外縁部8全体にホットメルトを使用せずとも、部分的に点付けするだけで良い。これにより、従来例よりホットメルトを使用する箇所が確実に減少するため、ルーフライニングの製造コストを抑えることができるとともに、ルーフライニングの室内側の外観への影響が従来例より減少し、美観のあるルーフライニングを提供することができる。
【0037】
また、部分的にホットメルト12で点付けし、かつ、突出部13とルーフライニング本体2とを接着させているため、両面接着テープ11だけでルーフライニング本体2とエアダクト3とを接着させるよりも、接着力が向上するため、ルーフライニング本体2からエアダクト3が剥がれることを防止できる。
【0038】
次に、上記ルーフライニング1とは別の例のルーフライニング20について、図6を参照して説明する。まず、構成について説明するが、上記ルーフライニング1と同一の構成は同一の符号を付して詳細の説明を省略する。
【0039】
この例のルーフライニング20は、図6に示すように、上記ルーフライニング1と同様に、ルーフライニング本体2、エアダクト3を備えて構成されており、エアダクト3の外縁部8には、突出部13を有している。そして、ルーフライニング本体2とエアダクト3の外縁部8とが、フォーム材を有する両面接着テープ11で接着されている。上記ルーフライニング1と異なる部分は、ホットメルト12の部分である。この例のルーフライニング20では、ホットメルト21がエアダクト3の外縁14に沿ってスパイラル状に塗布されて、固化している。このスパイラル状に塗布されたホットメルト21は、一つのループでエアダクト3の外縁部8とルーフライニング本体2とを跨るようになっている。
【0040】
以上のように構成されるルーフライニング20の製造方法について説明する。先ず、エアダクト3の外縁部8とルーフライニング本体2の接着させるべき部分のいずれか一方に両面接着テープを貼着して、次いで、両面接着テープ11を介してルーフライニング本体2とエアダクト3とを接着させて、ルーフライニング本体2とエアダクト3の外縁部8とを押圧する。次いで、加熱して流動性のあるホットメルトをエアダクト3の外縁14に沿ってスパイラル状に塗布して、突出部13の貫通孔13aにホットメルトを流し込む。そして、ホットメルトが自然冷却されるとホットメルトが固化する。
【0041】
以上のように製造されるルーフライニング20は、エアダクト3の外縁部8とルーフライニング本体2とを跨るようにして、ホットメルト21が固化されているため、両面接着テープ11だけで接着させるよりも大きな接着力を得られ、これにより、ルーフライニング本体2からエアダクト3が脱離することを防止できる。また、ホットメルトを使用しても、ホットメルトを塗布してからルーフライニング本体2とエアダクト3とを押圧させていないため、ホットメルトの跡が非常に出にくくなっており、ルーフライニング1の室内側の外観への影響がほとんどなくなり、美観を損ねずにルーフライニングを提供することができる。
【0042】
なお、以上の実施の形態例においては、ルーフライニング1,20としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他のルーフライニング、ドアライニング、サイドライニング等にも本発明を適用できる。
また、ルーフライニング本体2及びエアダクト3の素材や形状、両面接着テープ11の接着材層及びフォーム層等の素材やその他具体的な細部構造等についても、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る車両用ライニングによれば、ダクトの外縁部とライニング本体とが両面接着テープによって接着されているため、例えばホットメルト系接着材でダクトの外縁部とライニング本体とを接着させてルーフライニングの室内側の外観へ跡が残るようなことがなくなり、美観のある車両用ライニングを提供することができる。
【0044】
また、本発明に係る車両用ライニングによれば、美観のある車両用ライニングプレートを提供することができる。また、弾性材層を有する両面接着テープを用いることによって、弾性材層が接着面の凹凸を吸収するため、ライニング本体とダクトとの密着性が向上し、接着部からエア漏れの防止を図ることができる。
【0045】
また、本発明に係る車両用ライニングによれば、上記ライニング本体と上記ダクトの外縁部との接着部がホットメルト系接着材が固着されているため、両面接着テープだけで接着させるよりも大きな接着力を得ることができ、これにより、ライニング本体からダクトが脱離することを防止できる。また、部分的にホットメルトを使用しているため、車両用ライニングの生産コストを抑えることができる。
【0046】
また、本発明に係る車両用ライニングよれば、ダクトの外縁部とライニング本体とを跨るようにして、ホットメルト系接着材が固化されているため、両面接着テープだけで接着させるよりも大きな接着力を得られ、これにより、ライニング本体からダクトが脱離することを防止できる。
【0047】
また、本発明に係る車両用ライニングよれば、ダクトの外縁部に形成された突出部とライニング本体とがホットメルト系接着材により接着されているため、両面接着テープだけで接着させるよりも大きな接着力を得ることができ、これにより、ライニング本体からダクトが脱離することを防止できる。
【0048】
本発明に係る車両用ライニングの製造方法によれば、請求項1記載の発明と同様に、美観のある車両用ライニングを提供することができる。
【0049】
また、本発明に係る車両用ライニングの製造方法によれば、ライニング本体とダクトとの密着性が向上し、接着部からエア漏れの防止を図れる車両用ライニングを提供することができる。また、この車両用ライニングは、弾性材層が防振材として機能し、ライニング本体からダクトが脱離することを防止されているものである。
【0050】
また、本発明に係る車両用ライニングの製造方法によれば、ライニング本体からダクトが脱離しにくい車両用ライニングを提供することができる。また、部分的にホットメルトを使用しているため、車両用ライニングの製造コストを抑えることができる。
【0051】
また、本発明に係る車両用ライニングの製造方法によれば、ライニング本体からダクトが離脱しにくい車両用ライニングを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのルーフライニングを示す斜視図である。
【図2】上記ルーフライニングを示す平面図である。
【図3】上記ルーフライニングにおけるルーフライニング本体とエアダクトとの接着部を示す断面図である。
【図4】上記ルーフライニングにおけるルーフライニング本体とエアダクトとの接着部を示す断面図である。
【図5】上記ルーフライニングにおけるエアダクトの外縁部を示す平面図である。
【図6】上記ルーフライニングとは別の例のルーフライニングの主要部を示す断面斜視図である。
【図7】従来例のルーフライニングの主要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフライニング(車両用ライニング)
2 ルーフライニング本体(ライニング本体)
3 エアダクト(ダクト)
8 エアダクトの外縁部
9 エア通路
11 両面接着テープ
12 ホットメルト(ホットメルト系接着材)
13 突出部
14 エアダクトの外縁
20 ルーフライニング(車両用ライニング)
21 ホットメルト(スパイラル状に塗布されたホットメルト系接着材)

Claims (3)

  1. 車体パネルの内側を被覆する車両用ライニングであって、
    ライニング本体と、エア通路を形成するダクトとを有し、
    上記ライニング本体と上記ダクトの外縁部とが両面接着テープにより接着され、
    上記両面接着テープは、表裏両面の接着材層の間に弾性材層が介在され、
    前記エア通路は、エアコンディショナーに通じていると共に、エアコンディショナーに通じているエア通路に接した位置に前記両面接着テープが貼り付けられており、
    上記ライニング本体と上記ダクトの外縁部とがダクトの外縁に沿って所定の間隔をあけて部分的にホットメルト系接着材により固着されており、
    ライニング本体と両面接着テープとの接着部を、ホットメルト系接着剤が接触するように被覆させて固着させることを特徴とする車両用ライニング。
  2. 上記ダクトの外縁部に突出部を形成し、該突出部が上記ライニング本体にホットメルト系接着材により接着されていることを特徴とする請求項に記載の車両用ライニング。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエア通路を有する車両用ライニングの製造方法であって、
    エア通路を形成するダクトの外縁部とライニング本体のいずれか一方に両面接着テープを貼着する貼着工程と、
    次いで、上記ダクトの外縁部と上記ライニング本体とを上記両面接着テープを介して接着する接着工程と、
    次いで、エアダクトの外縁に沿って、所定の間隔をあけて部分的に加熱して流動性のあるホットメルト系接着剤を点付けする工程と、
    上記ダクトの外縁部に形成した突出部の貫通孔に、加熱して流動性のあるホットメルト系接着剤を流し込む工程と、
    を行うことを特徴とする車両用ライニングの製造方法。
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