JP2009298245A - 取付金具の固着方法 - Google Patents

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Katsuyuki Uchida
勝之 内田
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Abstract

【課題】本発明の目的は、成形天井の裏面材の非通気性を損なわない、成形天井の基材に対する取付金具の固着方法を提供することにある。
【解決手段】基材4に表面材6及び熱可塑性樹脂製の裏面材5を積層してなる車両用の成形天井11に取付金具8を固着するに際し、裏面材5に溶融状態のホットメルト型の接着剤7を塗布し、その接着剤7に接触した裏面材5の一部が溶融した後、接着剤7の上から取付金具8を押圧するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の内装材に取付金具を固着する固着方法に係り、詳しくは車両用成形天井に取付金具を固着する固着方法に関する。
自動車等の車両の天井に係る内装材としては、車体の屋根の内側に取り付けられる成形天井があり、その成形天井には断熱性や装飾性はもとより吸音性等の機能が必要とされている。そして、その成形天井は、裏側ガラス繊維層、ポリウレタン発泡体、表側ガラス繊維層がこの順で積層された積層構造の基材を備え、その基材の表面側(室内側)には吸音性を有する表布が積層され、その基材の裏面側にはホットメルトフィルムを介して裏面材が積層されている。
吸音性能を高めるために、通気性を有する積層材で成形天井を構成することが一般的に行われるが、そのような成形天井においては、車室内の細かな塵埃や煙草の煙を含んだ空気が成形天井の裏側へ通過する際、成形天井の表面に塵埃や煙草の煙が付着して外観を損なうことがある。そのため、成形天井としては通気性を持たせないように、裏面側に非通気性の裏面材を積層することが行われ、その裏面材にポリアミドフィルムやポリエチレンフィルムが採用されている。
ところが、前記非通気性フィルムの表面は平滑であり接着剤となじみ難く、成形天井を車両に取り付けるためのブラケットを成形天井に接着しても接着強度が得られない問題がある。その問題を解決するものとして、特許文献1にはブラケット取付け方法が開示されている。
そのブラケット取付け方法によれば、非通気性プラスチックフィルムを溶融して、プラスチックを基材の一部のガラスマットに浸透させ、ブラケット取付け予定部にガラスマットが露出する粗面部を形成している。そして、その粗面部に接着剤を介してブラケットを接着することにより、所定の接着強度を得ている。
特開平11−188796号公報([要約]を参照)
特許文献1に開示されているブラケット取付け方法によれば、所定の接着強度が得られるものの、その接着の前工程として粗面部の形成が必要である。ところが、ブラケットが接着される部分のみに粗面部を形成することは難しく、ブラケットの接着に関わらない粗面部が残ることが多い。すると、その非通気性プラスチックフィルムが除去された粗面部の通気性のために、成形天井の表面側に車室内の空気に含まれる塵埃等が蓄積され、やがては表面の外観を損なう虞がある。
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、成形天井の裏面材の非通気性を損なわずに、成形天井の基材に取付金具を固着する固着方法を提供することにある。
上記問題を解決するために請求項1に記載の取付金具の固着方法の発明は、基材に表面材及び熱可塑性樹脂製の裏面材を積層してなる車両の内装材に取付金具を固着する固着方法おいて、前記裏面材又は前記取付金具の固着面に溶融状態のホットメルト型の接着剤を塗布して、前記取付金具を前記裏面材に押圧し、その接着剤に接触した前記裏面材の一部が溶融して、前記接着剤が前記基材に浸透することにより前記基材に取付金具を固着することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の取付金具の固着方法において、前記裏面材は、非通気性の熱可塑性樹脂により形成されたフィルムであることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の取付金具の固着方法において、前記接着剤の溶融状態の温度が、前記熱可塑性樹脂の溶融温度よりも10°C以上高いことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の取付金具の固着方法において、前記接着剤は、その溶融状態の温度が170〜200°Cの範囲にあるときに前記裏面材又は前記取付金具の固着面に塗布されることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の取付金具の固着方法において、前記接着剤は、ポリアミド系、ポリオレフィン系、熱可塑性ゴム系のうちのいずれかの接着剤であることを特徴とするものである。
(作用)
本発明の取付金具の固着方法によれば、熱可塑性樹脂製の裏面材又は前記取付金具の固着面に、溶融状態のホットメルト型の接着剤を塗布し、その接着剤に接触した裏面材の一部を溶融している。そして、接着剤が溶融状態にあるとき、その接着剤の上から取付金具を押圧している。すると、接着剤は、取付金具の接着部全体に行きわたることが可能であり、且つ裏面材が溶融して形成された孔を通って基材まで浸透するので、取付金具と基材とは強固に接着される。また、接着剤の一部が取付金具からはみ出して、そのはみ出した接着剤が裏面材を溶融することがあっても、その溶融部分は接着剤に置き換わる。従って、裏面材の一部が溶融した跡に基材が露出することはない。また、成形天井の裏面の取付金具の固着部及びその周辺に車室内の空気の流通を許容する部分は形成されないので、成形天井の表面側の美観は維持される。
本発明によれば、成形天井の裏面における非通気性が維持されると共に、取付金具が基材に強固に接着される取付金具の固着方法を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した取付金具の固着方法の実施形態を図1〜図4を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の取付金具の固着方法により形成された内装材としての成形天井11は、裏側ガラス繊維層1と、ポリウレタン発泡体2と、表側ガラス繊維層3とによる積層構造の基材4を備えている。そして、その基材4の表面側(室内側)には不織布製の表面材6が積層され、その基材4の裏面側には熱可塑性樹脂製の裏面材5が積層されている。そして、裏面材5には取付金具8がホットメルト型の接着剤7により固着されている。取付金具8は側面視が台形をなす鋼鉄製の板状体で形成され、両端に脚部8aを有する。
次に、成形天井11を構成する基材4に対する取付金具8の固着方法について説明する。
図2に示すように、ポリアミド系のホットメルト型の接着剤7をPP(ポリプロピレン)のフィルムである裏面材5の上に塗布する。接着剤7は190°C以上で溶融状態となり、塗布が可能となる。また、裏面材5はPPフィルムであり、その溶融温度は150〜160°Cである。
図3に示すように、塗布された接着剤7の熱が裏面材5に伝達されて、裏面材5は昇温して次第に溶融状態となり、その一部が溶出して裏側ガラス繊維層1に浸透する。そのPPが溶出した跡には孔9が形成されることになるが、その孔9にはPPに置き換わって溶融状態の接着剤7が充填する。
そして、図4に示すように、接着剤7の上から取付金具8の脚部8aを押圧すれば、接着剤7に接触している溶融状態のPPは裏側ガラス繊維層1に浸透してアンカー部10を形成する。このとき、接着剤7の一部もアンカー部10を形成する。そして、接着剤7は、熱を取付金具8に奪われて温度が下がり、直ちに固化することになる。すると、固化した接着剤7は取付金具8を裏側ガラス繊維層1に対して固着する。
また、取付金具8の押圧によりはみ出した接着剤7は、余剰部7aを形成して固化する。その時、裏面材5が裏側ガラス繊維層1へ溶出した部分は接着剤7に置き換わることになり、裏面材5に裏側ガラス繊維層1が露出することはない。従って、接着剤7の塗布量を多めにして、取付金具8の脚部8aの裏面全体に接着剤7が十分に行き渡るようにしても問題はない。むしろ、接着剤7の塗布量を多めにする方が、取付金具8と裏側ガラス繊維層1との固着力を管理する上で好ましい。
本実施形態では、非通気性であり、取り扱いが容易であり、且つコスト的に優位な裏面材5としてPP製フィルムを用いたが、同条件を有する他の熱可塑性樹脂を裏面材5として、例えば比較的融点の低いポリエチレンフィルム等を選択することができる。
また、ホットメルト型の接着剤7としてポリアミド系のものを用いたが、他のポリオレフィン系、熱可塑性ゴム系等のホットメルト型接着剤を選択することができる。その選択においては、溶融状態の温度が170〜200°Cの範囲にあることが条件となる。接着剤7の溶融状態の温度が170°Cより低い場合、裏面材5の溶融温度よりも10°C以上高くないことになり、その接着剤7は裏面材5及び取付金具8に接した直後に熱を奪われて容易に固化することになる。すると、裏面材5は溶融しないため、接着剤7が裏側ガラス繊維層1にアンカー部10を形成することが難しく、その結果として取付金具8と裏側ガラス繊維層1との強い固着力が得られない。従って、一般的な熱可塑性樹脂である溶融温度が150〜160°Cの範囲のものから裏面材5としての材質を選択したくても、接着剤7の溶融状態の温度が170°Cより低ければ、選択肢がなくなる虞があり、接着剤7の溶融状態の温度は170°C以上であることが好ましい。
また、接着剤7の溶融状態の温度が200°Cよりも高ければ、接着剤7の粘度が低くなり過ぎて塗布工程の管理が難しくなるばかりか、高温状態の接着剤7を取り扱うことになり安全性の点で好ましくない。
従って、上記実施形態の取付金具の固着方法によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、裏面材5に溶融状態のホットメルト型の接着剤7を塗布し、その接着剤7が溶融状態にあるとき、接着剤7の上から取付金具8を押圧した。そのため、裏面材5が裏側ガラス繊維層1に溶出すると共に、接着剤7が裏側ガラス繊維層1に浸透してアンカー部10を形成した。従って、基材4を構成する裏側ガラス繊維層1と取付金具8とを強固に接着することが可能な取付金具の固着方法を提供できる。
(2)上記実施形態では、溶融状態のホットメルト型の接着剤7の熱により裏面材5を溶融して、接着剤7が裏側ガラス繊維層1に浸透できるようにした。そのため、裏面材5の溶出した部分は接着剤7に置き換わるので、裏面材5の一部に裏側ガラス繊維層1が露出して非通気性が損なわれることがない取付金具の固着方法を提供できる。
(3)上記実施形態では、溶融状態の温度が170〜200°Cの範囲にあり、且つ裏面材5の溶融温度よりも10°C以上高い温度の接着剤7を裏面材5に塗布するようにした。そのため、接着剤7は、裏面材5及び取付金具8に接しても容易に固化することがないので、接着剤7が裏側ガラス繊維層1に浸透してアンカー部10を形成することが可能な取付金具の固着方法を提供できる。
(変更例)
なお、前記両実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 上記実施形態では、裏側ガラス繊維層1と表側ガラス繊維層3との間にポリウレタン発泡体2を積層した基材4を用いたが、基材4はガラス繊維以外のもので補強されたものでもよく、またポリウレタン発泡体2の単層からなるものでもよい。
・ 上記実施形態では、接着剤7を裏面材5の上に塗布するようにしたが、接着剤7を取付金具8の固着面に塗布するようにしてもよい。そして、取付金具8の裏面材5への押圧により、接着剤7の熱が裏面材5を溶融して、取付金具8を基材4へ固着することができる。
・ 上記実施形態では、鋼鉄製の取付金具8を用いたが、取付金具8は他の金属製でも、また、エンジニアリングプラスチック等の硬質の合成樹脂製でもよい。
・ 上記実施形態では、内装材として成形天井11について例示したが、その他の内装材、例えばドアパネルやピラーガーニッシュ等についても本発明の取付金具の固着方法を用いることができる。
本発明の取付金具の固着方法により形成された成形天井の一部を模式的に示す一部断面図。 本発明の第1実施形態において、接着剤を塗布した状態を示す断面図。 接着剤により裏面材の一部が溶融した状態を示す断面図。 接着剤が基材を構成する裏側ガラス繊維層に浸透してアンカー部を形成した状態を示す断面図。
符号の説明
4…基材、5…裏面材、6…表面材、7…接着剤、8…取付金具。

Claims (5)

  1. 基材に表面材及び熱可塑性樹脂製の裏面材を積層してなる車両の内装材に取付金具を固着する固着方法おいて、前記裏面材又は前記取付金具の固着面に溶融状態のホットメルト型の接着剤を塗布して、前記取付金具を前記裏面材に押圧し、その接着剤に接触した前記裏面材の一部が溶融して、前記接着剤が前記基材に浸透することにより前記基材に取付金具を固着することを特徴とする取付金具の固着方法。
  2. 前記裏面材は、非通気性の熱可塑性樹脂により形成されたフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の取付金具の固着方法。
  3. 前記接着剤の溶融状態の温度が、前記熱可塑性樹脂の溶融温度よりも10°C以上高いことを特徴とする請求項2に記載の取付金具の固着方法。
  4. 前記接着剤は、その溶融状態の温度が170〜200°Cの範囲にあるときに前記裏面材又は前記取付金具の固着面に塗布されることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の取付金具の固着方法。
  5. 前記接着剤は、ポリアミド系、ポリオレフィン系、熱可塑性ゴム系のうちのいずれかの接着剤であることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか一項に記載の取付金具の固着方法。
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