JPH0733953Y2 - 車両用シール材 - Google Patents

車両用シール材

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JPH0733953Y2
JPH0733953Y2 JP10795989U JP10795989U JPH0733953Y2 JP H0733953 Y2 JPH0733953 Y2 JP H0733953Y2 JP 10795989 U JP10795989 U JP 10795989U JP 10795989 U JP10795989 U JP 10795989U JP H0733953 Y2 JPH0733953 Y2 JP H0733953Y2
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JP
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trim
adhesive
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chemical cloth
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千博 林
正利 栗崎
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,自動車の窓部などに用いる,化学クロスを被
覆した車両用シール材に関する。
〔従来技術〕
自動車のドア開口部などに用いる車両用シール材は,車
室内側の装飾性を高めるために,例えば車室内と同系色
の色彩,模様を有する化学クロスを被覆したものが用い
られている。
即ち,第4図に示す如く,上記従来の車両用シール材9
は,車両に取り付けるトリム90と,該トリム90より突出
形成させた弾力性のあるシール部91と上記トリム90に接
着被覆した化学クロス8とよりなる。なお,トリム90
は,U形状をなし,該U形状の内部には内方に向かうリッ
プ93を有する。またトリム90内には,U形状の芯金92が埋
設してある。
また,第5図は,車両用シール体9において,トリム90
の外周に全て化学クロス8を接着被覆したものを示して
いる。
また,上記化学クロス8としては,ナイロン,ポリエス
テル等の化学繊維の布が用いられている。
しかして,従来,上記接着に用いる接着剤としては,ウ
レタン接着剤などのオレフィン系接着剤が用いられてい
る。
〔解決しようとする課題〕
しかしながら,上記従来の接着剤を用いる場合には,被
覆した化学クロス8の表面から接着剤がしみ出て,被覆
後9ケ月頃からこれが黄変する現象が見られる。かかる
黄変は,紫外線の影響によるものと考えられる。即ち,
従来の接着剤は耐光性に劣っている。
また,上記接着剤のしみ出しを防止するため,化学クロ
ス8の裏面に発泡材を貼着し,これを介して接着する方
法もある。しかし,発泡材を用いるとコストが高くな
る。
本考案はかかる問題点に鑑み,耐光性に優れ,かつ安価
な車両用シール材を提供しようとするものである。
〔課題の解決手段〕
本考案は,車両に取り付けるトリムと該トリムより突出
形成させたシール部とを有する車両用シール材におい
て,上記トリムはその外側表面に化学クロスを接着被覆
してなり、この両者の接着は,化学クロスの表面に塗布
したホットメルトタイプの溶剤と,該溶剤の表面に貼着
したホットメルトタイプのフィルムとからなる接着剤に
より行われており,かつ上記溶剤とフィルムとはポリエ
ステル系又はポリアミド系材料であることを特徴とする
車両用シール材にある。
本考案において,接着剤は溶剤とフィルムとを用い,両
者はともにホットメルトタイプである。該ホットメルト
タイプとは,例えば100℃以上の加熱下において粘着性
を発揮するタイプの接着剤をいう。
また,上記溶剤とフィルムの材質としては,ポリエステ
ル系又はポリアミド系のものを用いる。また,溶剤とフ
ィルムとは,同材質の組合せに限らず,異材質の組合せ
であっても良く,トリムを構成する樹脂と化学クロスの
材質とにより適宜選択する。
上記接着に当たっては,例えば,原反で用意された化学
クロスに,上記ホットメルトタイプの溶剤を1〜10μm
塗布し,その適量を化学クロスにしみ込ませる(第2
図)。この塗布は,バーコート,ナイフコートなどによ
り行う。次いで,上記のごとく塗布した溶剤の上に,ホ
ットメルトタイプのフィルムをヒートドラム法等により
ラミネートする(第3図)。このフィルムは,30〜70μ
mのものを用いるのが好ましい。
そして,その後,トリムに接着するに適した幅,長さで
短冊状に切断する。しかして,このようにホットメルト
タイプの接着剤を仮止めした化学クロスは,車両用シー
ル材に接着する。この接着剤は,ホットメルトタイプの
接着剤が溶融し,化学クロスと車両用シール材とを強固
に接着する為に必要な高温度とする。この温度は,約15
0〜160℃である。
上記接着は例えば,車両用シール材のトリムを成形する
際に,インラインにおいて行う。即ち,車両用シール材
を押出成形する際に,押出口金から合成樹脂が半融状態
で押し出された直後において化学クロスを貼り合わせ
る。この押出直後は,合成樹脂温度が,例えば145℃以
上という高温下にあるため,上記接着剤がホットメルト
し,化学クロスとトリムとを強固に接着する。なお,上
記接着は,一旦固化成形された車両用シール材に対し
て,加熱下で行っても良い。
〔作用及び効果〕
本考案の車両用シール材は,トリムと化学クロスとの接
着に当たって,ホットメルトタイプの溶剤とフィルムと
からなる接着剤を用いている。そして,この接着剤は,
ポリエステル系又はポリアミド系である。
そして,上記材質の接着剤は,従来のポリオレフィン系
接着剤に比して耐光性に優れている(紫外線に対する耐
光性は4〜5倍ある)。そのため,使用中に接着剤が黄
変色することがない。
また,それ故,本考案では,前記従来のごとく発泡材を
用いる必要がないので,車両用シール材のコストが低
い。例えば,ポリオレフィン系接着剤と発泡材との組み
合わせを用いる場合に比して,約2/3のコストにするこ
とができる。
また,接着剤がホットメルトタイプ溶剤とホットメルト
タイプフィルムとの組み合わせであるため,溶剤の使用
量は少なくて済み,化学クロスへ溶剤がしみ出すことも
ない。そのため,化学クロスの風合いを保つことができ
る。
また,ホットメルトタイプフィルムと化学クロスとの間
に,ホットメルトタイプ溶剤を介設しているので,該フ
ィルムと化学クロスとが強固に接合している。
また,上記接着剤を化学クロスに仮接着して保管してお
いても,1年以上の間変質することもないので,保管管理
が容易である。
したがって,本考案によれば,耐光性に優れ,安価で,
かつ接着強度に優れた車両用シール材を提供することが
できる。
〔実施例〕
本考案の実施例にかかる車両用シール材につき,第1図
〜第3図を用いて説明する。
本考案の車両用シール材は,第1図に示すごとく,その
トリム90の表面に,接着剤2を介して化学クロス3を接
着してなる。該接着剤2は,化学クロス3の上に塗布し
た溶剤21と,該溶剤21の上にラミネートしたフィルム22
とよりなる。その他は前記従来技術で示した車両用シー
ル材と同様である。
上記化学クロス3としては,ポリエステル繊維の布を用
いた。また,溶剤21としては,ホットメルトタイプのポ
リエステル系材料の,KF2000溶液(東レ株式会社製)を
用いた。また,フィルム22としては,ホットメルトタイ
プのポリエステル系のKF2000フィルム(同社製)を用い
た。その厚みは,約50μmである。化学クロス3上に接
着剤2を設けるに当たっては第2図に示すごとく,原反
で用意された化学クロス3の表面に上記溶剤21を塗布
し,その1部分を化学クロス3内にしみ込ませた。この
ようにして,化学クロス3の表面に,厚み3μmの溶剤
21を塗布した。
次いで,第3図に示すごとく,該溶剤21の表面に上記フ
ィルム22をラミネートした。これにより,化学クロス3
の上に溶剤21を介して,フィルム22が強固に接着され
た。
次に,上記のごとく接着剤を仮止めした化学クロス3
は,塩化ビニル樹脂製の車両用シール材1のトリム90に
接着する(第1図)。この接着に当たっては,車両用シ
ール材1を押出成形する際に,その押出口金からトリム
90が出て来た時点で,上記化学クロス3を重ね合わせて
貼着する。この貼着に当たっては,従来と同様にローラ
等を備えた貼着装置を用いる(例えば,特開昭63-39316
号公報参照)。
上記の貼着時の温度は,約130〜150℃である。これによ
り,化学クロス3は接着剤2を介して,車両用シール材
1のトリム90の表面に強固に接着された。
また,このようにして得られた車両用シール材1は,上
記接着剤2が前記材質で構成されているので,紫外線に
対しても優れた耐光性を示す。また,従来のごとく,接
着剤2と化学クロス3との間に発泡材を介設していない
ので,安価な車両用シール材1を得ることができる。ま
た,化学クロス3はトリム90に強固に接着されている。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は実施例を示し,第1図は化学クロスを
接着したトリムの部分断面図,第2図は化学クロスに溶
剤を塗布した状態を示す断面図,第3図は,化学クロス
上の溶剤上にフィルムをラミネートした状態を示す断面
図,第4図及び第5図はトリムに化学クロスを接着した
状態の車両用シール材の断面図を示す。 1,8……車両用シール材,2……接着剤,21……溶剤,22…
…フィルム,3……化学クロス,90……トリム,

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に取り付けるトリムと該トリムより突
    出形成させたシール部とを有する車両用シール材におい
    て, 上記トリムはその外側表面に化学クロスを接着被覆して
    なり,この両者の接着は,化学クロスの表面に塗布した
    ホットメルトタイプの溶剤と,該溶剤の表面に貼着した
    ホットメルトタイプのフィルムとからなる接着剤により
    行われており, かつ上記溶剤とフィルムとはポリエステル系又はポリア
    ミド系材料であることを特徴とする車両用シール材。
JP10795989U 1989-09-14 1989-09-14 車両用シール材 Expired - Fee Related JPH0733953Y2 (ja)

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