JP2564427Y2 - 車輌用内装品 - Google Patents

車輌用内装品

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JP2564427Y2
JP2564427Y2 JP7415992U JP7415992U JP2564427Y2 JP 2564427 Y2 JP2564427 Y2 JP 2564427Y2 JP 7415992 U JP7415992 U JP 7415992U JP 7415992 U JP7415992 U JP 7415992U JP 2564427 Y2 JP2564427 Y2 JP 2564427Y2
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典一 藤川
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高島屋日発工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のドアトリムや
アームレストなどの車輌用内装品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン樹脂発泡体よりなるクッ
ション層が表皮の裏面にラミネートされた積層表皮材を
合成樹脂製成形基材の表面に該合成樹脂製成形基材を溶
融合成樹脂材料をもって成形すると同時に被覆一体化し
た車輌用内装品は、自動車のドアトリムやアームレスト
などに多く見られるところであるが、従来のこの種の車
輌用内装品において、合成樹脂製成形基材を孔付として
これにクリップ類をその係合用フランジ部が合成樹脂製
成形基材と積層表皮材との間で挟持された状態に取付け
ようとするときは、積層表皮材と合成樹脂製成形基材と
の間に非接着部分を形成しておくことを必須とするた
め、実開昭56ー164849号公報に見られるように
クッション層の裏面所要部分にマスキングテープを貼っ
ておかなければならない。また、実開昭57ー5287
2号公報に見られるように合成樹脂製成形基材の表面に
被覆一体化した積層表皮材の端縁を合成樹脂製成形基材
の裏側に折り返し接着する端末処理を施す場合におい
て、合成樹脂製成形基材の端縁にバリがあるときはこの
バリ取り時に積層表皮材を傷付けないようにするため、
積層表皮材の端縁接着部分を一旦剥がしてバリ取りを行
う必要があり、その手間がかかるうえに接着部分を一旦
剥がすと外観も損なわれるなどの問題点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記のような
従来の問題点を解決して、簡単な手数でしかも外観を損
なうことなく積層表皮材と合成樹脂製基材との間の所要
部分のみに非接着部分を形成することができ、しかも、
非接着部分のクッション層が傷つき難くて長期耐用でき
る車輌用内装品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本考案の車輌用内装品は、ポリプロピレン
樹脂発泡体よりなるクッション層が表皮の裏面にラミネ
ートされた積層表皮材を合成樹脂製成形基材の表面に溶
融合成樹脂材料による該合成樹脂製成形基材の成形と同
時に被覆一体化した車輌用内装品において、前記積層表
皮材と合成樹脂製成形基材との間の所要部分に前記クッ
ション層の裏面に塗着形成された塩素化ポリプロピレン
樹脂塗料膜をもってする非接着部分を形成してあること
を特徴とするものである。
【0005】
【作用】このような車輌用内装品は、断熱、緩衝性など
に優れたクッション層を介して合成樹脂製成形基材が表
皮により覆われた従来のこの種車輌用内装品と同様に用
いられる。
【0006】
【実施例】次に、本考案を図示の実施例について詳細に
説明する。図1および図2は本考案を自動車のドアトリ
ムのクリップ類取付用の孔部分に応用した第1の実施例
を示すもので、1はファブリック系表皮や合成樹脂レザ
ー系表皮など任意の表皮2の裏面にポリプロピレン樹脂
発泡体よりなるクッション層3がラミネートされた積層
表皮材、4は塩化ビニル樹脂、ABS樹脂などの溶融合
成樹脂材料を予め型内にセットしておいた積層表皮材1
のクッション層3の裏面に供給型締めして常法により所
要形状に成形した板状の合成樹脂製成形基材である。こ
の合成樹脂製成形基材4にはクリップ類を取り付けるた
めの孔5が明けられた状態で成形されているが、この孔
5に対応する積層表皮材1のクッション層3の裏面には
該積層表皮材1を型内にセットする以前において前記孔
5よりも広範囲に塩素化ポリプロピレン樹脂塗料を任意
の手段で塗着・乾燥し、塩素化ポリプロピレン樹脂塗料
膜6を形成しておくものとする。
【0007】このようにポリプロピレン樹脂塗料膜6が
所要部分に塗着形成された状態で常法により積層表皮材
1を合成樹脂製成形基材4の溶融合成樹脂材料とともに
成形すると、積層表皮材1のクッション層3と合成樹脂
製成形基材4とは前記塩素化ポリプロピレン樹脂塗料膜
6のない部分においては成形時において一体化される
が、塩素化ポリプロピレン樹脂塗料膜6が塗着形成され
ている部分は塩素化ポリプロピレン樹脂塗料が同じポリ
プロピレン樹脂系であるポリプロピレン樹脂発泡体より
なるクッション層3との接着力には優れているが、合成
樹脂製成形基材4との接着力がないので、この部分に合
成樹脂製成形基材4と接着されない非接着部分7が形成
される。
【0008】このように構成された第1の実施例のもの
は、図2に示すように合成樹脂製成形基材4の孔5にク
リップ類11をクッション層2がクリップ類11により
押圧されるように装入すれば、孔5の周縁がクッション
層2に接着されていない非接着部分7としてあるので、
端末の係合用フランジ部12が合成樹脂製成形基材4と
積層表皮材1との間で挟持された状態に簡単に取付けら
れる。しかも、クッション層3のうち孔5に臨む非接着
部分7は塩素化ポリプロピレン樹脂塗料膜6により覆わ
れた強靱化された非多孔質部分となるので、クリップ類
11による接触、離脱が繰り返されても傷付き難く耐久
性にも優れたものとなる。
【0009】次に、図3は本考案を自動車のドアトリム
の端縁部分に応用した第2の実施例を示すもので、前記
第1の実施例との相違点は塩素化ポリプロピレン樹脂塗
料膜6による非接着部分7が孔の孔縁周辺ではなく、合
成樹脂製成形基材4のうち積層表皮材1が裏側へ折り返
される端末周辺であり、このように構成された第2の実
施例のものは、非接着部分7の存在によって図3に鎖線
で示す位置まで積層表皮材1を捲ることができるので、
合成樹脂製成形基材4の端縁にバリがあるときは積層表
皮材1を前記したように捲ってバリ取りを行うことがで
き、このため、バリ取り時に積層表皮材1が傷付けられ
るおそれがなく、また、積層表皮材1の端縁接着部分を
一旦剥がす必要がないのでその手間が省けるうえに外観
も損なわれることがない。しかも、クッション層3の裏
面のうち端縁部分の非接着部分7に相当する部分は塩素
化ポリプロピレン樹脂塗料膜6により覆われた強靱化さ
れた非多孔質部分となるので、合成樹脂製成形基材4の
端縁角部によって傷付き難く耐久性にも優れたものとな
る。
【0010】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように本考案
は、ポリプロピレン樹脂発泡体よりなるクッション層が
表皮の裏面にラミネートされた積層表皮材を合成樹脂製
成形基材の表面に溶融合成樹脂材料による合成樹脂製成
形基材の成形と同時に被覆一体化した車輌用内装品にお
いて、前記積層表皮材と合成樹脂製成形基材との間の所
要部分に前記クッション層の裏面に塗着形成された塩素
化ポリプロピレン樹脂塗料膜をもってする非接着部分を
形成しておくことにより、積層表皮材と合成樹脂製基材
との間の所要部分のみに非接着部分を簡単な手数でしか
も外観を損なうことなく形成することができ、また、他
物に触れて傷つき易いこの非接着部分に臨むクッション
層の裏面を補強して耐久性をも増すことができる。従っ
て、本考案は従来の問題点を一掃した車輌用内装品とし
て、成形容易で安価に量産できる利点と相俟ちその実用
的価値は極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す要部の断面図であ
る。
【図2】本考案の第1の実施例をクリップ類が取付けら
れた状態で示す要部の断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す要部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 積層表皮材 2 表皮 3 ポリプロピレン樹脂発泡体よりなるクッション層 4 合成樹脂製成形基材 6 塩素化ポリプロピレン樹脂塗料膜 7 非接着部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリプロピレン樹脂発泡体よりなるクッ
    ション層(3) が表皮(2) の裏面にラミネートされた積層
    表皮材(1) を合成樹脂製成形基材(4) の表面に溶融合成
    樹脂材料による該合成樹脂製成形基材(4) の成形と同時
    に被覆一体化した車輌用内装品において、前記積層表皮
    材(1) と合成樹脂製成形基材(4) との間の所要部分に前
    記クッション層(3) の裏面に塗着形成された塩素化ポリ
    プロピレン樹脂塗料膜(6) をもってする非接着部分(7)
    を形成してあることを特徴とする車輌用内装品。
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JP5626906B2 (ja) * 2011-08-29 2014-11-19 河西工業株式会社 車両用天井材および車両用天井材の製造方法
JP5626904B2 (ja) * 2011-08-29 2014-11-19 河西工業株式会社 車両用天井材
JP5715039B2 (ja) * 2011-12-21 2015-05-07 河西工業株式会社 車両用天井材

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