JP3007816U - 自動車用バイザ - Google Patents
自動車用バイザInfo
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- JP3007816U JP3007816U JP612694U JP612694U JP3007816U JP 3007816 U JP3007816 U JP 3007816U JP 612694 U JP612694 U JP 612694U JP 612694 U JP612694 U JP 612694U JP 3007816 U JP3007816 U JP 3007816U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は自動車用バイザに関し、ドアガラス
の外面周縁部分を覆って特に雨水、風避け、日避け等に
使用し、部品点数が少なく、バイザ板の車体への装着作
業が容易に行なえ、バイザ板に取付金具を構造堅牢に固
着し、バイザ板の雨漏れや風切音の発生がなく、外観的
にも体裁を良くすることを目的とする。 【構成】 合成樹脂製のバイザ板5と対向する取付金具
7の一端に設けたバイザ板取付部7aに、バイザ板と同
材質の溶着性の合成樹脂よりなる被着部13をインサー
ト成形した構成により、該被着部に熱を加えて溶着する
ことにより、バイザ板取付部にバイザ板を取付ける。
の外面周縁部分を覆って特に雨水、風避け、日避け等に
使用し、部品点数が少なく、バイザ板の車体への装着作
業が容易に行なえ、バイザ板に取付金具を構造堅牢に固
着し、バイザ板の雨漏れや風切音の発生がなく、外観的
にも体裁を良くすることを目的とする。 【構成】 合成樹脂製のバイザ板5と対向する取付金具
7の一端に設けたバイザ板取付部7aに、バイザ板と同
材質の溶着性の合成樹脂よりなる被着部13をインサー
ト成形した構成により、該被着部に熱を加えて溶着する
ことにより、バイザ板取付部にバイザ板を取付ける。
Description
【0001】
本考案は自動車用バイザに関し、自動車のドアガラスの外面周縁部分を覆うよ うに取付けられ、特に雨避け、風避け、日避け等に使用される。
【0002】
従来から、ドアガラスを開けた状態での自動車の走行時に車内に雨水や風を巻 き込んで侵入するようにしたり、日光の直射を避けるために、ドアガラスの外面 周縁部分を覆うように装着される自動車用バイザがあった。
【0003】 この自動車用バイザには例えば図5及び図6に示すように、車体1のルーフ部 2からピラー部3に沿ってドアガラス4の外面周縁部分を覆うように形成された 側面略への字状でアクリル樹脂製のバイザ板5と、このバイザ板5を車体側に取 付ける複数の取付金具7とを備え、この取付金具7は、その一端部が上記バイザ 板5を取付けるバイザ板取付部7aとして形成されると共に、その他端部が上記 車体1のドアサッシュ6に取付けられる車体側取付部7bとして形成されている 。上記取付金具7の車体側取付部7bは、断面略U字状に折曲形成され、この車 体側取付部7bがドアガラスラン8を引き抜いたドアサッシュ6に嵌合されるこ とにより、取付金具7がドアサッシュ6に取付けられる。また上記取付金具7の バイザ板取付部7aには、貫通孔9が形成されると共に、上記バイザ板5には、 貫通孔10が複数個、形成されている。そしてバイザ板5の外面側より上記貫通 孔10,9に嵌入される締結具としてのプラスチック製のリベット11や図には 示さないネジを螺入する等することにより、上記バイザ板5に複数の上記取付金 具7が取付けられる。 なお符号12は、上記バイザ板5をドアサッシュ6の外面に貼着する両面テー プであり、この両面テープ12によりバイザ板5がドアサッシュ6に確実に取付 けられる。
【0004】
しかしながら図5および図6に示す上記従来の自動車用バイザは、バイザ板5 の外側面よりバイザ板5および取付金具7を貫通するようにプラスチック製のリ ベット11を外側から嵌入したり、ネジを螺入する等してバイザ板5に複数の取 付金具7を取付ける。そしてこの取付金具7を介してバイザ板5を車体1側に取 付けるようにしているので、バイザ板5に取付金具7を取付けるためのプラスチ ック製のリベット11等の固着部品を使用することが必要不可欠であった。
【0005】 従って部品数の増加を招き、しかもリベット11の嵌入作業やネジの螺入作業 を取付金具7の数だけ行う必要があるので、バイザ板5への取付作業が煩雑にな っていた。またバイザ板5の装着時にリベット11等の小部品が紛失するおそれ があり、車体1にバイザ板5を装着する作業者にとって装着時の作業性が悪かっ た。
【0006】 またリベット11を嵌入したり、ネジを螺入するために貫通孔10,9をバイ ザ板5と取付金具7とに設けられるので、降雨時にはこの貫通孔10,9からバ イザ板5の内側面へ雨水が洩れて伝わることがあった。
【0007】 さらにはバイザ板5の取付後においても締結具としてのリベット11の頭部1 1aやネジの頭部がバイザ板の外部に突出するので、自動車の走行時に風切音が 発生したり、外観的にも不体裁であった。
【0008】 またアクリル樹脂製のバイザ板と金属製の取付金具7との異質材料により形成 された部品相互を接着剤を使用して接着することも考えられるが、接着剤の選定 が容易ではなく、硬化時間に手間がかかったり、接着ムラを生じて構造堅牢に部 品相互を接着することはできなかった。
【0009】 そこで本考案は上記従来の自動車用バイザの不都合を解決するために、部品点 数が少なく、バイザ板の車体への装着作業が容易で構造堅牢に固着し、またバイ ザ板の内面への雨漏れがなく、しかも風切音の発生がなく、さらには外観的な不 体裁をなくした自動車用バイザ板を提供することを目的とする。
【0010】
本考案は上記課題を達成するためになされたものであり、ドアガラスの外面周 縁部分を覆う合成樹脂製のバイザ板と、このバイザ板を車体側へ取付ける取付金 具とを備え、この取付金具の一端部に上記バイザ板を取付けるバイザ板取付部を 形成する共に、該取付金具の他端部に上記取付金具を車体側に取付ける車体側取 付部を形成した自動車用バイザにおいて、上記バイザ板と対向する上記バイザ板 取付部に上記バイザ板と同材質の合成樹脂よりなる加熱による溶着性の被着部を インサート成形し、該被着部を溶着して上記取付金具の上記バイザ取付部にバイ ザ板を取付けるという手段を採用した。
【0011】
取付金具の一端に設けたバイザ板取付部にバイザ板と同材質にて加熱による溶 着性の合成樹脂を用いてインサート成形した被着部を介してバイザ板の内側に複 数個の取付金具を溶着する。
【0012】
以下、本考案の実施例を図1乃至図4を参照して説明する。なお図5および図 6と同一部分は同一符号で示す。 図1および図2は本考案の一実施例を示し、本実施例の自動車用バイザは、ド アガラスガラス4の外面周縁部分を覆うように形成された側面略への字状の合成 樹脂製のバイザ板5と、このバイザ板5を車体側に取付けるための複数の取付金 具7とを備えている。
【0013】 バイザ板5を成形するのに使用する合成樹脂としては、例えばアクリル樹脂、 、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチ レン樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂等があげられる。
【0014】 上記取付金具7は、その一端部が上記バイザ板5を取付けるバイザ板取付部7 aとして形成され、また上記取付金具7の他端部には、断面略U字状に折曲形成 された車体側取付部7bが形成されている。そしてこの車体側取付部7bがドア ガラスラン8を引き抜いたドアサッシュ6に嵌合されることによって取付金具7 が車体側に固定される。
【0015】 12は上記バイザ板5をドアサッシュ6の外面に貼着する両面テープである。
【0016】 13は被着部であり、この被着部13はバイザ板5と対向する上記バイザ板取 付部7aに、バイザ板5と同材質にて、例えば超音波を与えるかまたは熱風を加 える等して加熱することによって溶着される溶着性の合成樹脂を用いてインサー ト成形される。この溶着性の合成樹脂としては例えばアクリル樹脂、ポリカーボ ネート樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポ リアミド樹脂、ABS樹脂等があげられる。またこの被着部13は上記バイザ板 取付部7aに設けた係留手段としての係留孔7a1 を通じて上記バイザ板5の内 面に溶着される内側構成部13Aと該内側構成部13Aに対して外側構成部13 Bとが一体成形されることにより、外力を受けても異質の取付金具7に対して被 着部13は抜けがなく、強固に固着される。
【0017】 以下、本実施例の組立手順について説明する。 先ず、合成樹脂製のバイザ板5と同材質の合成樹脂を用いて取付金具7のバイ ザ板取付部7aにインサート成形した溶着性の被着部13を例えば超音波を加え るかまたは熱風を加える等して加熱することにより、被着部13を溶着すること により合成樹脂製のバイザ板5の内側面に金属製の取付金具7を複数個、取付け る。
【0018】 この際、被着部13はバイザ板5と同材質であり、しかも超音波を加える等し て加熱することによって溶着される溶着性の合成樹脂によってインサート成形さ れているので、溶着して同材質のバイザ板5に固着された場合に、分子間結合を することにより接合部分がズレ動いたり、剥離することがなく強固に固定される 。
【0019】 しかも、被着部13は取付金具7のバイザ板取付部7aに設けた係留手段とし ての係留孔7a1 を通じて内側構成部13Aと外側構成部13Bとが一体形成さ れているので、外力が作用してもバイザ板取付部7aから被着部13が抜け出る のが防止されて強固に取付けられる。
【0020】 次に、ドアガラスラン8を引き抜いたドアサッシュ6に、断面略U字状の取付 金具7の車体側取付部7bを嵌着した後、ドアガラスラン8をドアサッシュ6に 嵌め込み、ドアガラス4の外面周縁部分を覆うようにドアサッシュ6の外面部分 にバイザ板5を取付ける。そして最後に、両面テープ12の剥離紙(図示せず) を剥がしてバイザ板5をドアサッシュ6の外面に貼着すれば、バイザ板5の取付 けが完了する。
【0021】 従って本実施例においては、合成樹脂製のバイザ板5と同材質の合成樹脂を用 いて取付金具7のバイザ板取付部7aにインサート成形した溶着性の被着部13 を介して合成樹脂製のバイザ板5の内側面に金属製の取付金具7を複数個、取付 けるようにしているので、図5および図6に示す従来の自動車用バイザのように 、リベット11、ネジ等の緊結具をバイザ板5と、取付金具7とに設けた貫通孔 10,9内に嵌入したり、螺入するものではないので、雨水がバイザ板5の内側 に漏れたり、リベット11の頭部11aやネジの頭部がバイザ板5の外部に突出 することがなく、風切音が発生することがなく、しかも外観上、不体裁になる等 の不都合はない。
【0022】 図3に示すものは本考案の第2実施例であり、この実施例においては被着部1 3が、取付金具7の上記バイザ板取付部7aに設けた鋸歯状の係留突子7cに摩 擦係合可能にインサート成形されることにより、バイザ板取付部7aからの抜け を防止するようにしている。図では係留突子7cが取付金具7のバイザ板取付部 7aの表裏面に図示されて被着部13に対する係留を完全にしているが、表面側 または裏面側の一方にのみに係留突子7cを設けても被着部13の係留を達成す ることができる。 なお被着部13を取付金具7のバイザ板取付部7aに係留するための係留手段 として、係留突子7cの代わりに図には示さない係合凹部を取付金具7に形成す ることによりバイザ板取付部7aに対する被着部13の係留を果たし、抜けを防 止するようになしてもよい。
【0023】 さらに図4に示すものは本考案の第3実施例であり、この実施例においては取 付金具7のバイザ板取付部7aに膨拡頭部7dを形成し、この膨拡頭部7dに被 着部13が係留するようになして係留手段を形成し、抜けを防止するようになし ている。なお図では膨拡頭部7dは略球形に形成されているが、これに限ること なく、三角形、四角形等であってもよく、その形状は適宜である。
【0024】
以上のように本考案は、バイザ板に取付金具を取付けるのにリベット等の固着 部品が不要になって部品点数を減少でき、しかもバイザ板への装着作業がきわめ て容易になると共に、バイザ板に構造堅牢に取付金具を固着でき、またバイザ板 の内面への雨漏れや風切音の発生がなく、さらにはリベット等の固着部品を使用 せずにその頭部が外部に突出することがなく、外観的な不体裁を一掃できる。
【図1】図1は本考案の第1実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】同じく本実施例を構成する取付け金具の斜面図
である。
である。
【図3】本考案の第2実施例を示す断面図である。
【図4】本考案の第3実施例を示す断面図である。
【図5】従来の自動車用バイザを示す外観斜面図であ
る。
る。
【図6】同じくバイザ板を取付けた状態を示す断面図で
ある。
ある。
1 車体 4 ドアガラス 5 バイザ板 7 取付金具 7a バイザ板取付部 7a1 係留孔 7b 車体側取付部 7c 係合突子 7d 膨拡頭部 8 ドアガラスラン 11 リベット 12 両面テープ 13 被着部
Claims (6)
- 【請求項1】 ドアガラスの外面周縁部分を覆う合成樹
脂製のバイザ板と、このバイザ板を車体側へ取付ける取
付金具とを備え、この取付金具の一端部に上記バイザ板
を取付けるバイザ板取付部を形成する共に、取付金具の
他端部に該取付金具を車体側に取付ける車体側取付部を
形成した自動車用バイザにおいて、上記バイザ板と対向
する上記バイザ板取付部に上記バイザ板と同材質の合成
樹脂よりなる加熱による溶着性の被着部をインサート成
形し、該被着部を溶着して上記取付金具の上記バイザ取
付部にバイザ板を取付けることを特徴とする自動車用バ
イザ。 - 【請求項2】 上記被着部は、係留手段を介して上記取
付金具の上記バイザ板取付部にインサート成形すること
を特徴とした請求項1に記載の自動車用バイザ。 - 【請求項3】 上記被着部は、上記取付金具の上記バイ
ザ板取付部に設けた係留孔を通じて上記バイザ板の内面
に溶着される内側構成部と外面の外側構成部とが一体成
形されることを特徴とした請求項1または請求項2に記
載の自動車用バイザ。 - 【請求項4】 上記被着部は、上記取付金具の上記バイ
ザ板取付部に設けた鋸歯状の係留突子に摩擦係合可能に
インサート成形されることを特徴とした請求項1または
請求項2に記載の自動車用バイザ。 - 【請求項5】 上記被着部は、上記取付金具の上記バイ
ザ板取付部に設けた膨拡頭部に係留するようにインサー
ト成形されることを特徴とした請求項1または請求項2
に記載の自動車用バイザ。 - 【請求項6】 上記バイザ板および上記取付金具の上記
被着部は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ
塩化ビニール樹脂、ポリエチエン樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂の何れかで形成される
ことを特徴とする、請求項1、または請求項2、請求項
3、請求項4、請求項5の何れかに記載の自動車用バイ
ザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP612694U JP3007816U (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 自動車用バイザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP612694U JP3007816U (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 自動車用バイザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007816U true JP3007816U (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=32983378
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP612694U Expired - Lifetime JP3007816U (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 自動車用バイザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007816U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009174690A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Fuji Koki Corp | 弁装置用の弁本体構造及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP612694U patent/JP3007816U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009174690A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Fuji Koki Corp | 弁装置用の弁本体構造及びその製造方法 |
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