JP2004001588A - ウェザーストリップの取付構造及び取付方法と、その製造方法 - Google Patents

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Fumio Harada
原田 文雄
Shizuo Okuda
奥田 静雄
Yoshimasa Ko
高 義正
Nobukazu Kataoka
片岡 伸和
Hidekazu Baba
馬場 英一
Shiyuuji Kurusu
来須 修司
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Abstract

【課 題】ウェザーストリップを自動車車体のドア開口縁のフランジに取付けるための取付構造において、芯金や両面接着テープを用いることなく取付けられるようにして軽量化を可能とし、一回の取付作業だけで取付けを可能にして取付けの作業性を向上させる。
【解決手段】フランジ1に差し込まれる取付部22の一方の脚部22aに埋設されるポリプロピレン製のプレート21に傘状の先端部を有するクリップ26を取付部22の長手方向に定間隔で突設する。フランジ1には挿入孔31が形成され、クリップ26を挿入孔31に押し込むことにより抜け止めされて止着される。脚部22aには高発泡スポンジよりなるシール材25が突設され、フランジ1との間をシールしてくゞり水防止を行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車車体のドア開口縁やトランクルーム開口縁等(ドアやトランクルーム等を以下、単に「ドア等」という)のフランジへのウェザーストリップの取付構造及び取付方法と、該ウェザーストリップの製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
図1は、ドア開口縁に取付けられる従来のウェザーストリップについて示すもので、断面略U形状で、ソリッドゴムからなり、自動車車体のドア開口縁のフランジ1に差込んで取付けられる取付部2と、該取付部2の車外側側面に一体形成され、ドアを閉じたとき、ドアに弾接してドアの間をシールする、スポンジゴムよりなりる中空シール部3と、取付部2の内側に向き合って突出形成され、フランジ1を挟着する係止リップ4と、取付部2の車室側側面に一体形成され、ガーニッシュ5端を覆うリップ6と、取付部2に補強のため埋設される断面略U形状の金属製芯金7よりなっている。
【0003】
図1に示すウェザーストリップは、ドア開口縁に取付けられるものであるが、トランクルーム開口縁に取付けられるウェザーストリップでは、上記シール部3は通常、取付部2の屈曲部上に形成され、リップ6は設けられないこともある。
【0004】
いずれにしても従来のウェザーストリップは、取付部に金属製の芯金を埋設してフランジに差込み、保持されるようになっているが、ウェザーストリップの軽量化を図るために芯金をなくして取付部をフランジに両面粘着テープにより接着することも行われ、また実開平5−86714号には、図2に示されるように、フランジ9に添設されるソリッドゴム製のベース部10のボディ開口縁11側にスポンジゴム製の中空取付部12を一体形成し、該取付部12をボディ開口縁11にクリップ13又は両面接着テープにより取着することが提案されている。図中、14は、中空シール部である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ウェザーストリップの軽量化対策として、芯金を省いて取付部をクリップにより止着しようとするものであるが、図2に示されるように、一端に一体形成したスポンジゴム製の中空取付部12をボディ開口縁11にクリップ13により止着する方法の場合、取付けをしっかりと行うために、図示するように中空取付部以外の箇所のベース部10をフランジ9に両面接着テープ15により接着している。
【0006】
本発明の第1の目的は、クリップによる止着だけでドア等の開口縁のフランジにしっかりと取付けることができるウェザーストリップの取付」構造を提供しようとするものであり、第2の目的は、更にフランジとの間より車内側に侵入するくゞり水を防止することができるようにするものである。
【0007】
また本発明の第3の目的は、クリップによる止着だけでドア等の開口縁のフランジにしっかりと取付けることができるウェザーストリップの取付方法を提供しようとするものであり、第4の目的は、上記の目的を達成するウェザーストリップの製造方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題の解決手段】
請求項1に係わる発明は、第1の目的を達成するウェザーストリップの取付構造に関するもので、自動車車体のドア等の開口縁のフランジに取付けられる取付部と、該取付部と一体形成され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空シール部とからなるウェザーストリップを上記フランジに取付ける取付構造において、フランジにはその長手方向に挿入孔が適当間隔で形成され、また該挿入孔に押し込んで抜け止めされ、上記取付部とフランジを連結する、樹脂又はエラストマーよりなるクリップ手段が設けられることを特徴とする。
【0009】
本発明によると、クリップ手段を挿入孔に押込み、押込んだクリップ手段が抜け止めされることによりウェザーストリップの取付部がドア等の開口縁のフランジにしっかりと取付けられるようになる。
本発明で用いるクリップ手段としては、例えば大径の膨出した頭部を有し、挿入孔に押し込み後は、頭部が孔縁に引掛かって抜け止めされるようにしたもの、先端に傘状の係止部を有し、孔挿入時には窄まり、挿入後は復元して孔縁に係止するもの等を例示することができる。
【0010】
請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、取付部が断面略U形状をなしてフランジを挟む脚部を有し、両脚部のうち、一方の脚部には上記クリップ手段が突設されると共に、他方の脚部にはクリップ手段が押し込まれる嵌挿孔が形成されることを特徴とし、
請求項3に係わる発明は、請求項1に係わる発明において、取付部が断面略U形状をなしてフランジを挟む脚部を有し、両脚部にはフランジの挿入孔と共に、クリップ手段が押し込まれる嵌挿孔が形成されることを特徴とする。
【0011】
請求項2及び3に係わる発明によると、クリップ手段をフランジの挿入孔と脚部の嵌挿孔に押し込み、フランジを挟み込む両脚をフランジと共にクリップ手段で連結することにより取付部がよりしっかりとフランジに取付けられるようになる。
【0012】
請求項4に係わる発明は、請求項1ないし3に係わる発明において、クリップ手段は硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレートより適当間隔で突設され、該プレートには長手方向に定間隔で溝又は切欠きを形成したことを特徴とする。
【0013】
本発明によると、クリップ手段は硬質プレートにより支持されるため、その取付基盤が強化され、取付部の材質の如何にかゝわらず、クリップ手段が取付部にしっかりと支持される。またプレートには溝又は切欠きが定間隔で入れられていることにより屈曲が容易となり、コーナ部へのウェザーストリップの取付けも容易となる。
【0014】
請求項5に係わる発明は、第2の目的を達成するウェザーストリップの取付構造に関するもので、請求項1ないし4に係わる発明において、取付部のうち、少なくともフランジ及び若しくはドア等の開口縁との接触面を含む層を比重が例えば0.05〜0.3程度の極軟質のスポンジ層とするか、又は極軟質のスポンジよりなるシートを取付部とフランジ及び若しくはドア等の開口縁との間に介在させたことを特徴とし、
請求項6に係わる発明は、請求項1ないし5に係わる発明において、取付部の所要箇所にフランジ及び若しくはドア等の開口縁に弾接する軟質のシール材、例えば高発泡スポンジ、エチレン・プロピレン・ジエンゴムEPDM、熱可塑性エラストマーTPE等よりなる軟質なシール材を取付部の長手方向に突設したことを特徴とする。
請求項5又は6に係わる発明によると、取付部とフランジとの間が極軟質のスポンジ(層)又はシール材によってシールされることにより、くゞり水が防止される。
【0015】
請求項7に係わる発明は、第3の目的を達成するウェザーストリップの取付方法に関するもので、自動車車体のドア等の開口縁のフランジを挟む脚部を有する、断面略U形状の取付部と、該取付部と一体形成され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部とからなるウェザーストリップを上記フランジに取付ける取付方法において、上記フランジにその長手方向に形成される挿入孔と、該孔に対応して上記取付部の脚部に形成される嵌挿孔とにクリップ手段を押し込んで抜け止めされた状態で、上記取付部とフランジとを連結することを特徴とする。
本方法により取付部をフランジにしっかりと取付けることができる。
【0016】
請求項8に係わる発明は、第4の目的を達成し、請求項1、2、4ないし6に係わる発明で用いられるウェザーストリップの製造方法に関するもので、中空部を有し、自動車車体のドア等の開口縁のフランジに取付けられる取付部と、該取付部より突設され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部とからなるウェザーストリップを押出成形する課程と、上記取付部の中空部内に硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレートを挿入する課程と、中空部に挿入されたプレートに、取付部長手方向に適当間隔で樹脂又はエラストマーよりなるクリップ手段を溶着する課程とよりなることを特徴とする。
【0017】
本発明において、クリップ手段をプレートに溶着するには、取付部に中空部に達する溝ないし孔を形成しておく必要がある。前者の溝は押出成形時に形成することができるが、後者の孔は押出成形後、穿孔機にて形成される。
クリップ手段をプレートに溶着する方法としては、例えばクリップ手段をプレートに圧着した状態で回転させて、摩擦熱により接触面を溶融接合するスピンウェルダー、クリップ手段をプレートに圧着した状態で移動させて、摩擦熱により接触面を溶融接合するアンギュラーウェルダー等を用いることができる。
【0018】
請求項9に係わる発明は、請求項1、2、4ないし6に係わる発明で用いるウェザーストリップの別の製造方法に関するもので、開口溝を備えた中空部を有し、自動車車体のドア等の開口縁のフランジに取付けられる取付部と、該取付部より突設され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部とからなるウェザーストリップを押出成形する課程と、長手方向に適当間隔でクリップ手段を突設した硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレートを上記取付部の中空部にクリップ手段を開口溝より突出させて装着する課程とよりなることを特徴とする。
【0019】
請求項10に係わる発明は、請求項1、2、4ないし6に係わる発明で用いるウェザーストリップの更に別の製造方法に関するもので、自動車車体のドア等の開口縁のフランジに取付けられる取付部と、該取付部より突設され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部と、上記取付部に埋設され、硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレートとからなるウェザーストリップを押出成形する課程と、取付部に形成された溝又は孔を通して上記プレートに樹脂又はエラストマーよりなるクリップ手段を溶着する課程とよりなることを特徴とする。
【0020】
本発明において、取付部に形成される溝は、ウェザーストリップの押出成形時に形成することができるが、孔はウェザーストリップを押出成形したのち、穿孔機を用いて形成される。
なお、上記各発明において、プレートと、該プレートに溶着されるクリップ手段は、溶着が可能であれば異なった材質であってもよい。
【0021】
請求項11に係わる発明は、請求項1、2、4ないし6に係わる発明で用いるウェザーストリップの更に別の製造方法に関するもので、自動車車体のドア等の開口縁のフランジに取付けられる取付部と、該取付部より突設され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部と、上記取付部より突設され、断面形状がクリップ手段をなす硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂製の凸部とからなるウェザーストリップを押出成形する課程と、上記凸部を切削加工して適当間隔でクリップ手段を形成する課程とよりなることを特徴とする。
【0022】
本発明によると、凸部を切削加工するのみで、クリップ手段を形成することができる。
本発明において、取付部は、凸部とは別の材質で形成されていてもよいし、少なくとも凸部側の層が凸部と同材質で、凸部と一体形成されていてもよい。後者の場合、切削加工して形成されたクリップ手段の支持基盤が強化される。
【0023】
請求項12に係わる発明は、請求項1、2、4ないし6に係わる発明で用いるウェザーストリップの更に別の製造方法に関するもので、適当間隔でクリップ手段を突設した硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレートを金型にセットしたのち型成形することを特徴とする。
【0024】
本発明において、クリップ手段を備えたプレートは、例えば上述するような方法、すなわちプレートにクリップ手段をスピンウェルダー法、アンギュラーウェルダー法によって形成することができ、また断面形状がクリップ手段をなす凸部を有する部材を切削加工して得ることができる。
好ましい発明では、請求項8ないし12に係わる発明で用いられるプレートに屈曲が容易に行えるように溝ないし切欠きが長手方向に定間隔で形成される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。なお図1〜図7において同一構造の物は、同一符号で示してある。
図3は、自動車車体のドア開口縁に取付けられるウェザーストリップAを示すもので、断面略U形状で、ソリッドゴムからなり、自動車車体のドア開口縁のフランジ1に差し込まれ、一方の脚部22aには硬質樹脂としてのポリプロピレンより形成されるプレート21を埋設し、かつフランジ1との対向面に図示しない溝を長手方向に形成して、該溝を通してプレート21を露出させた取付部22と、該取付部22の車外側側面に一体形成される中空なシール部3と、取付部22の車室側側面に一体形成され、ガーニッシュ5端を覆うリップ6と、ボディ開口縁23に弾接するリップ片24と、取付部22の溝縁と取付部端に一体形成され、溝の両側でフランジ1及びボディ開口縁23に弾接してフランジ1と取付部22との間より侵入するくゞり水を防止する高発泡スポンジよりなるシール材25と、上記プレート21の長手方向に適当間隔で溝を通して溶着され、先端が傘状をなして断面矢印形をなす、クリップ手段としてのポリプロピレン製のクリップ26とからなっており、プレート21には、図4に示すように、上側部に定間隔で三角形の切欠き27が形成され、長手方向に折り曲げ易くしている。
【0026】
図3に示すウェザーストリップAは、次のようにして製造される。
先ずプレート21をインサートし、かつ取付部22に溝を形成したウェザーストリップAを押出成形する。次に溝を通してプレート21に適当間隔で円形断面の凹部28を形成し、その後、クリップ26をクリップ26端に形成される凸部29を凹部28に嵌合して圧着し、スピンウェルダー法にて溶着する。
【0027】
本方法のように、クリップ26の凸部29を凹部28に嵌合させてスピンウェルダーを行うようにすると、位置決めが容易で、スピンウェルダー時に位置ずれが生じにくゝなり、クリップ26をプレート21の定位置に溶着することができる。
【0028】
別の実施形態では、上記一方の取付部22aに開口溝を備えた中空部が形成され、該中空部に図4に示すようなクリップ26を突設したプレート21が押込んで装着される。このクリップ26は溶着によって取付ける以外に、断面がクリップ形状をなす凸部をプレート21に一体形成し、クリップ26間の凸部を切削加工することにより除去してクリップ26を形成することもできる。
【0029】
更に別の実施形態では、図4に示すクリップ26を突設したプレート21が金型にセットされ、型成形によりウェザーストリップAが製造される。
ウェザーストリップAの取付は、クリップ26をフランジ1に形成される挿入孔31に押込むことにより行われる。、押し込みに際し、クリップ先端の傘状部は、窄みながら挿入孔31に挿入され、挿入後開いて孔縁に係止することにより抜け止めされる。この状態で図示するように各シール材25はフランジ1とフレーム23に弾接し、かつリップ片24がフレーム23に弾接してシールし、くゞり水防止を行う。
【0030】
図5に示すウェザーストリップBは、取付部34が狭巾で、フランジ1を挟み込む脚部34a、34bの一方の脚部34aにクリップ26が上記と同様にして取付けられると共に、他方の脚部34bに嵌挿孔36が形成され、ウェザーストリップBの取付けは、比重が0.1程度の高発泡スポンジよりなるシート37を脚部34a端に接着して取付けたのち、両脚34a及び34bを開脚してクリップ35をフランジ1の挿入孔31に押し込みながら、或いは押し込んだのち他方の脚部34bを閉じてクリップ35を嵌挿孔36に押し込む。クリップ35先端の傘状部は、上述するように押し込みに伴い一旦窄むが、押込後開いて嵌挿孔36の孔縁に停止し、抜け止めされる。
【0031】
本実施形態においては、両脚34a及び34bでフランジ1を挟み込んだ状態で両脚34a、34bがフランジ1を貫通するクリップ35で連結されることによりウェザーストリップBがフランジ1に、よりしっかりと保持される。また脚部34b端に取着されるシート37がクリップ35を嵌挿孔36に押込んで取付けた状態において、脚部34a端とドア開口縁23とで挟み込まれて両者の間をシールし、くゞり水を防止する。
【0032】
図6に示すウェザーストリップCは、フランジ41に差し込まれる取付部42の一方の脚部42aに中空部43を形成すると共に、中空部43に通ずる嵌挿孔44を定間隔で形成し、かつ他方の脚部42bに嵌挿孔44と対応する位置に嵌挿孔45を定間隔で形成したもので、嵌挿孔44及び45には同じくフランジ41に定間隔で形成される挿入孔46と共に後述するクリップ47が押し込まれて取付部42をフランジ41に連結できるようにしてある。図中、49はフランジ41に弾接してくゞり水を防止する極軟質のスポンジである。
【0033】
クリップ47は、図7に示すように、ポリプロピレン製のプレート48に上記嵌挿孔44、45及び46と同間隔で突出形成され、頭部が円錐形の断面矢印形をなしている。
ウェザーストリップCの取付けは、取付部42をフランジ41に差し込んだのち、脚部42bの外側に図7に示すプレート48を当て、各クリップ47を脚部42b、フランジ41及び脚部42aの嵌挿孔44、45及び挿入孔46に押し込んで行い、フランジ41を介して両脚部42a、42bを連結する。
図6は、取付状態を示す。
【0034】
図8は、トランクルームの開口縁に取付けられるウェザーストリップDを示すもので、断面略U形状で、車外側の一方の脚部51aに開口溝52を備えた中空部53を有し、トランクルーム開口縁のフランジ54に差し込まれるソリッドゴム製の取付部55と、該取付部55の屈曲部に一体形成され、トランクリッド56を閉じたとき、該トランクリッド56との間をシールするスポンジゴム製の中空なシール部57と、上記脚部51a端に一体形成され、ボディ開口縁58に弾接するリップ片59と、上記脚部51aの中空部53内に装着され、クリップ26を開口溝52を通して突出させた図4に示すプレート21とからなっている。
【0035】
ウェザーストリップDの取付けは、脚部51a端とリップ片59に上記シート37を接着して取付けたのち、クリップ26をフランジ54の挿入孔60に押し込んで行う。
図9に示すウェザーストリップEは、車内側の他方の脚部51bに中空部61を形成すると共に、中空部61に通ずる嵌挿孔62を形成し、クリップ26がフランジ54の挿入孔60と、脚部51bの嵌挿孔62に押し込まれて両脚部51a、51bを連結する。
【0036】
図10に示すウェザーストリップFは、取付部65の車内側の他方の脚部65bに中空部66を形成すると共に、中空部66に通ずる嵌挿孔67を形成し、プレート48のクリップ47を一方の脚部65aに形成される嵌挿孔68、フランジ54に形成される挿入孔70及び他方の脚部65bの嵌挿孔67に押し込むことによりフランジ54を介して両脚部65a、65bを連結する。図中、71はトランクルーム開口縁47に弾接するリップである。
【0037】
別の実施形態では、ドア開口縁に取付けられるウェザーストリップA、Bが図8又は図9に示されるようなウェザーストリップC及びDと同様な方法により製造されてフランジ1に取付けられ、更に別の実施形態では、上記ウェザーストリップC及びDが図3又は図5に示されるようなウェザーストリップA及びBと同様な方法によって製造されてフランジ44に取付られる。
【0038】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によると、ウェザーストリップのドア等の開口縁のフランジへの取付けがフランジに形成される挿入孔にクリップ手段を押し込んで止着するだけで行われ、フランジ手段による止着が一か所であっても、取付部をフランジに止着することにより取付けがしっかりと行われること、取付けが上述するように一か所だけでよく、芯金や両面接着テープがないため、軽量化が可能となり、作業能率も向上すること等の効果を奏する。
【0039】
請求項2に係わる発明によると、取付部の脚部でフランジを挟み込んでクリップ手段をフランジに通して連結することにより、取付部がより確実にフランジに取付けられるようになる。
請求項3及び7に係わる発明によると、クリップ手段を取付部の脚部とフランジの嵌挿孔と挿入孔に押し込むことにより取付部がフランジに確実に取付けられるようになる。
【0040】
請求項4に係わる発明によると、クリップ手段が硬質ゴム又は樹脂よりなるプレートに突出されるため、取付部が軟らかい材質であってもぐらぐらすることなく、取付強度が増し、取付部より脱落するのが防止されるほか、フランジへの止着も容易となると共に、プレートには定間隔で溝又は切欠きが入れられているため、プレートが硬質であっても屈曲が容易となり、コーナ部へのウェザーストリップの取付が容易となる。
請求項5及び6に係わる発明によると、取付部とフランジ間からのくゞり水を防止することができる。
【0041】
請求項8に係わる発明においては、プレートを取付部の中空部に挿入したのち、クリップ手段をプレートに溶着することにより、請求項9に係わる発明においては、クリップ手段を突設したプレートを取付部の中空部に押し込むことにより、また請求項10に係わる発明においては、プレートをインサートして押出されたウェザーストリップに対し、クリップ手段をプレートに溶着することにより、また更に請求項11に係わる発明においては、凸部を有するウェザーストリップを押出成形したのち、切削加工することにより、請求項12に係わる発明においては、クリップ手段を突設したプレートを型成形することによりクリップ手段を備えたウェザーストリップを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のウェザーストリップの断面図。
【図2】従来の別のウェザーストリップの断面図。
【図3】本発明に係わるウェザーストリップの断面図。
【図4】クリップを突設したプレートの斜視図。
【図5】ウェザーストリップの別の例の断面図。
【図6】ウェザーストリップの更に別の例の断面図。
【図7】ウェザーストリップを取付けるクリップ手段の一部の正面図。
【図8】ウェザーストリップの更に別の例の断面図。
【図9】ウェザーストリップの更に別の例の断面図。
【図10】ウェザーストリップの他の例の断面図。
【符号の説明】
1、9、41、54・・フランジ
2、22、34、42、55、65・・取付部
3、14、57・・中空なシール部
4・・係止リップ
5・・ガーニッシュ
6、71・・リップ
10・・ベース部
11、23、58・・ボディ開口縁
12・・中空取付部
13、26、35、47・・クリップ
15・・両面接着テープ
21、48・・プレート
24、59・・リップ片
25・・シール材
27・・切欠き
28・・凹部
29・・凸部
31、46、60、70・・挿入孔
36、44、45、52、62、67、68・・嵌挿孔
37・・シート
43、53、61、66・・中空部
49・・高発泡スポンジ
52・・開口溝
58・・ボディ開口縁

Claims (12)

  1. 自動車車体のドア等の開口縁23、58のフランジ1、41、54に取付けられる取付部22、34、42、55、65と、該取付部22、34、42、55、65と一体形成され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部3、57とからなるウェザーストリップを上記フランジ1、41、54に取付ける取付構造において、フランジ1、41、54には、その長手方向に挿入孔31、46、60、70が適当間隔で形成され、また該挿入孔31、46、60、70に押し込まれて抜け止めされ、上記取付部22、34、42、55、65とフランジ1、41、54を連結する、樹脂又はエラストマーよりなるクリップ手段26、35、47が設けられることを特徴とするウェザーストリップの取付構造。
  2. 取付部34が断面略U形状をなしてフランジ1、54を挟む脚部34a、34b、51a、51bを有し、両脚部のうち、一方の脚部34a,51aには上記クリップ手段26、35が突設されると共に、他方の脚部34b、51bにはクリップ手段26、35が押し込まれる嵌挿孔36、62が形成されることを特徴とする請求項1記載のウェザーストリップの取付構造。
  3. 取付部42、65が断面略U形状をなしてフランジ41、54を挟む脚部42a、42b、65a、65bを有し、両脚部にはフランジ41、54の挿入孔46、70と共に、クリップ手段47が押し込まれる嵌挿孔44、45、67、68が形成されることを特徴とする請求項1記載のウェザーストリップの取付構造。
  4. クリップ手段26、35、47は硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレート21、48より適当間隔で突設され、該プレート21には長手方向に定間隔で溝又は切欠き27を形成したことを特徴とする請求項1ないし3記載のウェザーストリップの取付構造。
  5. 取付部22、34、55のうち、少なくともフランジ1、41、54及び若しくはドア等の開口縁23、58との接触面を含む層を比重が例えば0.05〜0.3程度の極軟質のスポンジ層とするか、又は極軟質のスポンジよりなるシート37を取付部22、34、42、55、65とフランジ1、41、54及び若しくはドア等の開口縁23、58との間に介在させたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの請求項に記載のウェザーストリップの取付構造。
  6. 取付部22、34、42、55、65の所要箇所にフランジ1、41、54及び若しくはドア等の開口縁23、58に弾接する軟質のシール材25を取付部の長手方向に突設したことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかの請求項に記載のウェザーストリップの取付構造。
  7. 自動車車体のドア等の開口縁58のフランジ41、54を挟む脚部42a、42b、65a、65bを有する、断面略U形状の取付部42、65と、該取付部42、65と一体形成され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部3、57とからなるウェザーストリップを上記フランジ41、54に取付ける取付方法において、上記フランジ41、54にその長手方向に形成される挿入孔46、70と、該孔46、70に対応して上記取付部42、65の脚部42a、42b、65a、65bに形成される嵌挿孔44、45、67、68とにクリップ手段47を押し込んで抜け止めされた状態で、上記取付部42、65とフランジ41、54とを連結することを特徴とするウェザーストリップの取付方法。
  8. 中空部53を有し、自動車車体のドア等の開口縁58のフランジ54に取付けられる取付部55と、該取付部55より突設され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部57とからなるウェザーストリップを押出成形する課程と、上記取付部55の中空部53内に硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレート21を挿入する課程と、中空部53内に挿入されたプレート21に、取付部長手方向に適当間隔で樹脂又はエラストマーよりなるクリップ手段26を溶着する課程とよりなることを特徴とする請求項1、2、4ないし6のいずれかの請求項に記載のウェザーストリップの製造方法。
  9. 開口溝52を備えた中空部53を有し、自動車車体のドア等の開口縁58のフランジ54に取付けられる取付部55と、該取付部55より突設され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部57とからなるウェザーストリップを押出成形する課程と、長手方向に適当間隔でクリップ手段26を突設した硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレート21を上記取付部55の中空部53にクリップ手段26を開口溝52より突出させて装着する課程とよりなることを特徴とする請求項1、2、4ないし6のいずれかの請求項に記載のウェザーストリップの製造方法。
  10. 自動車車体のドア等の開口縁23のフランジ1に取付けられる取付部22、34と、該取付部22、34より突設され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部3と、上記取付部22、34に埋設され、硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレート21とからなるウェザーストリップを押出成形する課程と、上記取付部22、34に形成された溝31又は孔を通して上記プレート21に樹脂又はエラストマーよりなるクリップ手段26を溶着する課程とよりなることを特徴とする請求項1、2、4ないし6のいずれかの請求項に記載のウェザーストリップの製造方法。
  11. 自動車車体のドア等の開口縁23、58のフランジ1、54に取付けられる取付部22、34、55と、該取付部22、34、55より突設され、ドア等を閉じたとき、ドア等に弾接してドア等との間をシールする、スポンジゴムよりなる中空なシール部3、57と、上記取付部22、34、55より突設され、断面形状がクリップ手段26をなす硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂製の凸部とからなるウェザーストリップを押出成形する課程と、上記凸部を切削加工して適当間隔でクリップ手段26を形成する課程とよりなることを特徴とする請求項1、2、4ないし6のいずれかの請求項に記載のウェザーストリップの製造方法。
  12. 適当間隔でクリップ手段26を突設した硬質ゴムないしエラストマー又は硬質樹脂よりなるプレート21を金型にセットしたのち型成形することを特徴とする請求項1、2、4ないし6のいずれかの請求項に記載のウェザーストリップの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010137634A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nishikawa Rubber Co Ltd 自動車用ウエザーストリップ
JP2014069652A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Toyoda Gosei Co Ltd オープニングトリムウエザストリップ
CN114801104A (zh) * 2022-03-11 2022-07-29 建新赵氏科技股份有限公司 一种车门密封条生产盘卷方法

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