JP3551518B2 - ウエザストリップの取付構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は車体のドア開口まわりに取付けられて、ドア閉時にサッシュレスドアのドアガラスの外周をシールするウエザストリップ、特にその取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように車体のドア開口のルーフサイド1沿いの上縁や、センタピラー2にはドアガラス3の外周をシールする中空状のウエザストリップ4が取付けられている。従来、ウエザストリップ4の取付けは、上記上縁やセンタピラー2にリテーナを設け、このリテーナに嵌着する手段がとられていた。
【0003】
近時、コストの低減および取付けの簡易化のために、リテーナを廃して、図4に示すように両面接着テープ7でウエザストリップ4をドア開口縁10に接着することが提案されている(実開平1−112110号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、両面接着テープによる取付けにおいて問題は、ウエザストリップの位置決めである。即ち、リテーナを用いる場合には、作業者において特別の注意を要することなくウエザストリップはリテーナにより正確に位置決め固定される。しかしながら、長尺のウエザストリップを両面接着テープで接着する場合には、作業者が注意しても部分的に位置ずれし、ウエザストリップが蛇行状に取付けられることが起こり得る。
【0005】
そこで、クリップを併用し、ウエザストリップの基部に所定の間隔でクリップを取付けておき、このクリップを車体側に設けたクリップ孔に圧入することでウエザストリップを位置決めした上で、基部を両面接着テープで接着する手段も考えられ得る。
【0006】
しかしながら、クリップ併用の場合のまた一つの問題は、クリップ頭部が基部の中空側内面に突出しているから、シール壁がドアガラスで押込まれるとクリップ頭部に接触する場合がある。特に、ルーフサイドに沿うウエザストリップでは、ドアガラスの建付けバラツキでドアガラスの位置が上方へずれると、シール壁がドアガラスによって過度に押し上げられ、その結果、シール壁がクリップ頭部に押付られる。そしてこれが繰返されると、シール壁が傷んで、シール性能が低下するおそれが生じる。
【0007】
そこで本発明は、両面接着テープにクリップを併用したウエザストリップの取付構造において、クリップ頭部との接触でシール壁が傷むようなことがなく、かつシール性能を一層向上させることができるウエザストリップの取付構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は図1に例示するように、ウエザストリップ4の中空内に、基部41とシール壁42とを結ぶブリッジ5を形成し、このブリッジ5は基部41側が分岐する断面Y字形とする。そして、基部41にはこれと接続するブリッジ5の分岐端間位置に、クリップ頭部61を基部41の中空側内面に突出させてクリップ6を取付け、このクリップ6を車体10側に設けたクリップ孔101に押込んでウエザストリップ4を位置決めし、基部41を両面接着テープ7A,7Bで車体10に接着する構造とする。接着は2本の両面接着テープにより、クリップ6の両側で接着し、かつ車体側の両面接着テープ7Aを車内側の両面接着テープ7Bよりも軟質で厚くすることが望ましい。
【0009】
【作用】
ウエザストリップ4は、ブリッジ5を設けたことで、シール壁42の腰が強化されドアガラス3により押込まれたときにシール壁42が不規則に変形することがなく、シール性能が安定化する。そして、クリップ頭部61はブリッジ5で覆われているから、例えシール壁42が過度に押込まれてもシール壁42はブリッジ5を介して押付けられるから、傷みが生じることはない。
【0010】
両面接着テープ7A,7Bはウエザストリップ4の接着とともに、ウエザストリップ4と車体10との間をシールする役割を果たす。そしてシール性能は主として車外側の両面接着テープ7Aにより決まることから、これを車内側の両面接着テープ7Bよりも軟質かつ厚くしたことで車体10の取付面の凹凸に対して追従性を良くし良好なシール性が確保される。
【0011】
【実施例】
図1に示す実施例において、ルーフサイド1(図3)に沿う車体のドア開口縁10にはウエザストリップ4が取付けられる。
【0012】
ウエザストリップ4は、基底部411と外側および内側の側壁412、413よりなる基部41と、側壁412、413の先端間をつなぐシール壁42を備えた中空状の押出成形体で、基底部411および外側の側壁412はソリッドゴム、他はスポンジゴムで構成されている。
【0013】
ウエザストリップ4の中空内には、シール壁42と基部41とをつなぐブリッジ5が形成されている。ブリッジ5は基部41側が分岐する断面Y字形で一端はシール壁42に、ドアガラス3による押付け位置よりも車内側位置で接続している。分岐した他端側の一方は、外側の側壁412の根元に近接する基底部411に、他方は内側の側壁413の根元に接続している。
【0014】
ウエザストリップ4の基底部411には、分岐したブリッジ5の両接続端間に所定の間隔でクリップ孔414が設けてある。一方、ウエザストリップ4を取付けるルーフサイド1沿いのドア開口縁10には同じく所定の間隔でクリップ孔101が設けてある。
【0015】
ウエザストリップ4を取付けるには、予め基底部411にはクリップ孔414の両側に長手方向に両面接着テープ7A,7Bを貼着するとともに、各クリップ孔414にクリップ6をクリップ頭部61を基部41の中空側内面に突出させて挿通する。そして、各クリップ6をドア開口縁10のクリップ孔101に圧入してウエザストリップ4を位置決めし、両面接着テープ7A,7Bを介して基底部411をドア開口縁10に貼着することによりウエザストリップ4を取付ける。
【0016】
両面接着テープ7A,7Bは、車外側の両面接着テープ7Aの方を軟質で厚くする。これにより車外側の両面接着テープ7Aはドア開口縁10に強く押付けられて開口縁10の継目等の凹凸によく追従変形して密着し、良好なシール性が確保される。車内側の両面接着テープ7Bは、相対的に硬くすることで、ウエザストリップ4の固定性を確保する。
【0017】
なお図において、12はルーフサイド1の端縁に形成したドリップチャンネル、13はドリップチャンネル12に取付けたモール、43はドア開口縁10の内奥部から突出するフランジ11に取付けたオープニングトリムである。
【0018】
しかして本発明のウエザストリップの取付構造によれば、ウエザストリップ4はクリップ止めすることで正確に位置決めされた状態で両面接着テープ7A,7Bによりドア開口縁10に貼着される。そして本発明ではウエザストリップ4の中空内にY字形のブリッジ5を設けてシール壁42をドアガラス3の押付け点の内側で支持せしめたからドアガラス3まわりのシール性が安定である。そして特に本発明ではクリップ頭部61がブリッジ5の分岐部で囲まれているから、たとえドアガラス3の建付けバラツキ等でシール壁42がドアガラス3で過度に押上げられても、シール壁42はブリッジ5を介してクリップ頭部61に押付けられ、直接にクリップ頭部61にこすり付けられることによる傷みは発生しない。
【0019】
図2に本発明の他の実施例を示す。本実施例ではウエザストリップ4とオープニングトリム43とは同時に押出成形された一体構造としてある。オープニングトリム43には芯金44が埋設してある。またブリッジ5の両分岐端はいずれも基底部411に接続している。他の構造は先の実施例と実質的に同一である。
【0020】
本実施例では、ウエザストリップ4を取付ける際、オープニングトリム43をドア開口縁10のフランジ11に嵌込むことでウエザストリップ4は一応は位置決めされる。しかしながら、嵌込み深さに部分的にバラツキが生じたり、また部分的に傾いた状態で嵌込まれることがある。かかる場合にも、最終的にはクリップ6により位置決めされるから、ウエザストリップ4の取付位置がオープニングトリム43の嵌込み状態により影響を受けることがない。
【0021】
なお、上記実施例はいずれもドア開口縁のルーフサイド沿いに取付けるウエザストリップに関するものであるが、本発明はセンタピラーに沿うウエザストリップの取付けにも適用し得る。
【0022】
【発明の効果】
本発明のウエザストリップの取付構造では、両面接着テープとクリップとを併用し、クリップでウエザストリップを位置決めするようにしたからウエザストリップを正確な位置に接着することができる。そして本発明では特に、ウエザストリップの中空内にドアガラスシール性を安定させるブリッジを設け、このブリッジで中空内に突出するクリップ頭部を覆う構造としたから、シール壁がドアガラスにより押込まれたときにシール壁が直接にクリップ頭部に押付けられたり、こすり付けられたりすることがなく、シール壁の耐久性が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、図3のA−A線に沿う位置でのウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示すもので、上記と同位置でのウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【図3】自動車の側面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う位置での従来のウエザストリップの取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフサイド
10 ドア開口縁(車体パネル)
2 センタピラー
4 ウエザストリップ
41 基部
411 基底部
42 シール壁
5 ブリッジ
6 クリップ
7,7A,7B 両面接着テープ
Claims (2)
- 車体のドア開口まわりに取付けられてサッシュレスドアのドアガラス(3)の外周をシールする中空状のウエザストリップ(4)において、基部(41)と、これと対向するシール壁(42)との間に基部(41)側が分岐する断面Y字形のブリッジ(5)を設けるとともに、上記基部(41)にはこれと接続する上記ブリッジ(5)の分岐両端間位置に、クリップ頭部(61)を上記基部(41)の中空側内面に突出させてクリップ(6)を取付け、該クリップ(6)を上記ドア開口まわりの車体パネル(10)に形成したクリップ孔(101)に挿入してウエザストリップ(4)を位置決めし、上記基部(41)を上記車体パネル(10)に両面接着テープ(7A,7B)により接着してなるウエザストリップの取付構造。
- 上記ウエザストリップ(4)の基部(41)をクリップ(6)の両側位置で2本の両面接着テープ(7A,7B)により上記車体パネル(10)に接着し、かつ車外側の両面接着テープ(7A)を車内側の両面接着テープ(7B)よりも軟質で厚くした請求項1記載のウエザストリップの取付構造。
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- 1995-01-17 JP JP02216695A patent/JP3551518B2/ja not_active Expired - Fee Related
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