JP3201186B2 - ウエザストリップの取付構造 - Google Patents

ウエザストリップの取付構造

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JP3201186B2
JP3201186B2 JP30321094A JP30321094A JP3201186B2 JP 3201186 B2 JP3201186 B2 JP 3201186B2 JP 30321094 A JP30321094 A JP 30321094A JP 30321094 A JP30321094 A JP 30321094A JP 3201186 B2 JP3201186 B2 JP 3201186B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の車体のドア開口
縁に沿って取付けられて、ドアガラスまわりをシールす
るウエザストリップの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように自動車の車体のルーフ
サイド1に沿うドア開口縁にはルーフサイドウエザスト
リップ5が取付けられ、またセンタピラー3にはピラー
ウエザストリップ7が取付けられ、これ等により前後の
サッシュレスドアのドアガラス4A,4Bまわりがシー
ルされるようになっている。ウエザストリップ5,7は
中空状で、従来、リテーナを介して取付けられている。
一方、ルーフサイド1沿いのドア開口縁およびセンタピ
ラー3には、それぞれアウタパネルおよびインナパネル
を接合するフランジがあり、フランジにはこれをカバー
するトリムが上記ウエザストリップ5,7に沿うように
装着されている。
【0003】ところで近時、ルーフサイドウエザストリ
ップと、これに沿うトリムを一体構造とし、かつルーフ
サイドウエザストリップをリテーナに代えて両面接着テ
ープでドア開口縁に接着固定することが提案されている
(例えば実開平1−112110号)。即ち、図4に示
すように、中空状のルーフサイドウエザストリップ5の
基底部51に従来用いられていたと同構造のトリム6A
を一体化している。トリム6Aは断面U字形の本体の内
部対向面から伸出す保持リップ61によりフランジ13
を保持するようになっており、本体内には保持力を強化
するために金属板のインサート62が埋設してある。
【0004】そして、従来と同様にトリム6A内にフラ
ンジ13が挿入されるようにトリム6Aを押込んでこれ
をフランジ13に固定し、ルーフサイドウエザストリッ
プ5の基底部51をドア開口縁10に両面接着テープ9
で接着固定するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このトリム付きルーフ
サイドウエザストリップ5は一体押出成形されるが、押
出成形品の一部であるトリム6A部分のみにインサート
62が埋設されており、インサート入りトリム単体の場
合よりも押出作業が面倒である。また、トリム6Aはイ
ンサート62が埋設されているので、フランジ13への
押込みに大きな力を必要とし作業性がよくない。
【0006】そこで本発明は、トリムが一体成形され、
両面接着テープにより固定されるウエザストリップの、
成形性および取付作業性を改善することを課題としてな
されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車の車体
のドア開口縁に装着するウエザストリップにおいて、図
1(A)に示すように、車体のルーフサイド1に沿うド
ア開口縁10に装着するルーフサイドウエザストリップ
5と、該ルーフサイドウエザストリップ5に沿いドア開
口縁10のフランジ13に装着するトリム6を一体に成
形する。ルーフサイドウエザストリップ5は中空状で、
基底部51および車内側の側壁52がソリッドゴムから
なり、車外側の側壁53およびドアガラス4Aが押付け
られるシール壁54がスポンジゴムからなる。車内側の
側壁52はその先端を反転するように延出させて車内側
の側壁52とその延出部とで断面ほぼU字形をなすトリ
ム6を形成する。トリム6は、その中にインサートを設
けず、基底部51よりも厚肉で開口を狭く形成する。
【0008】そして、トリム6を、その開口によりルー
フサイド1に沿うドア開口縁10のフランジ13に保持
せしめてルーフサイドウエザストリップ5を位置決め
し、ルーフサイドウエザストリップ5の基底部51を両
面接着テープ9を介してルーフサイド1に沿うドア開口
縁10に接着固定する。
【0009】
【0010】
【作用】ルーフサイドウエザストリップ5において、ト
リム6にはインサートが埋設されていないから、トリム
付きウエザストリップの押出成形は容易となる。またト
リム6にはインサートが埋設されておらず、開口がフラ
ンジ13を挟む程度であるからフランジ13の挿入は容
易であり、ウエザストリップ5はトリム6を介して位置
決めされ正確な位置で両面接着テープ9で接着固定され
得る。またウエザストリップ5が固定されることで、ト
リム6はフランジ13から抜けることなく保持される。
特にトリム6をウエザストリップ5の基底部51よりも
厚肉として剛性を大きくすることで、フランジ13への
保持性は一層安定となる。
【0011】ピラーウエザストリップ7においても、上
記と同様の作用効果が奏される。
【0012】
【実施例】図1(A)に示す実施例は本発明をルーフサ
イドウエザストリップに適用したもので、ルーフサイド
ウエザストリップ5とトリム6は一体構造となってお
り、一体押出成形される。ルーフサイドウエザストリッ
プ5は台形の中空状であり、基底部51および車内側の
側壁52はソリッドゴムからなり、車外側の側壁53お
よびドアガラス4Aが押付けられるシール壁54はスポ
ンジゴムからなる。上記側壁52の先端は反転するよう
に延出し、側壁52と延出部とで断面ほぼU字形のトリ
ム6を形成している。
【0013】トリム6、特にルーフサイドウエザストリ
ップ5とで共通の側壁52は、上記基底部51よりも厚
肉で剛性が高くしてある。トリム6は開口が狭くしてあ
る。
【0014】自動車のルーフサイド1は、アウタパネル
11およびインナパネル12とよりなり、ドア開口縁1
0の内奥には両者を接合するフランジ13が突出してい
る。一方、ドア開口縁10の車外側にはモール2がビス
締め固定してある。
【0015】トリム6付きルーフサイドウエザストリッ
プ5を取付けるには、先ずフランジ13に沿ってトリム
6を取付ける。トリム6は、その開口をフランジ13を
挟む程度に狭くしてあるからトリム6の取付けは容易で
あり、かつフランジ13に保持される。
【0016】ルーフサイドウエザストリップ5には基底
部51に予め両面接着テープ9が貼着してある。トリム
6を介して保持されたルーフサイドウエザストリップ5
の車外側の側壁53をモール2内に押し込みルーフサイ
ドウエザストリップ5を位置決めし、シール壁54側か
ら押付けることでルーフサイドウエザストリップ5は両
面接着テープ9を介して作業性容易に、かつ正確な位置
でドア開口縁10に接着固定される。
【0017】このようにトリム6付きルーフサイドウエ
ザストリップ5の取付作業は容易になされる。また、ト
リム6はインサートがなく、かつその開口はフランジ1
3を挟む程度であるが、トリム6はウエザストリップ5
を介して固定されるとともに厚肉として剛性が大きいか
ら、長期使用においてもフランジ13から位置ずれする
ことはない。また、トリム6付きルーフサイドウエザス
トリップ5は、その一部にインサートが埋設されていな
いから、押出成形が容易であり、かつ軽量である。
【0018】図1(B)は本発明をピラーウエザストリ
ップに適用した実施例を示すものである。ピラーウエザ
ストリップ7は、フロントドアガラス4Aの後縁をシー
ルするウエザストリップ7Aと、リヤドアガラス4Bの
前縁をシールするウエザストリップ7Bが、断面山型の
共通の基底部71で結合する一体構造となっている。基
底部71はソリッドゴムからなり、各ウエザストリップ
7A,7Bのシール部72はスポンジゴムからなる。基
底部71の前後の端部には、開口が対向する断面U字形
のトリム8A,8Bが一体形成してある。各トリム8
A,8Bは基底部71よりも厚肉で、インサートは埋設
されておらず、開口は狭くしてある。
【0019】一方、センタピラー3はアウタパネル31
とインナパネル32を前後のフランジ33で接合した閉
断面をなしている。アウタパネル31は上記基底部71
と同様に断面山形としてある。
【0020】ピラーウエザストリップ7の取付けに際し
ては、先ず前後のトリム8A,8Bを、センタピラー3
の前後のフランジ33に取付ける。トリム8A,8Bは
インサートが埋設されておらず、取付けが容易で、開口
で各フランジ33を挟むことで保持され、これにより両
ウエザストリップ7A,7Bは位置決めされる。各ウエ
ザストリップ7A,7Bにはその基底部71に予め両面
接着テープ9a,9bが貼着してあり、これ等をシール
部72側から押付けることで、センタピラーアウタパネ
ル31の前後の傾斜面に接着固定される。
【0021】ピラーウエザストリップ7は、前後のトリ
ム8A,8Bが一体であること、またその一部にインサ
ートが埋設されていないことから、作業性容易に、かつ
生産性よく押出成形される。また、両トリム8A,8B
はこれを簡単に両フランジ33に取付けることができ、
以後、両ウエザストリップ7A,7Bを押付けるのみ
で、作業性よくセンタピラー3に取付けることができ
る。
【0022】図2はルーフサイドウエザストリップ5の
他の取付構造を示すものである。図1(A)の実施例と
の相違点は、モール2の基端21は、ドア開口縁10の
幅全体にわたって重ねられ、ビス締めされている。そし
てルーフサイドウエザストリップ5は、その基底部51
が上記基端21に2本の両面接着テープ9c,9dで接
着され、従って上記基端21を介してドア開口縁10に
固定せしめてある。なお、アウタパネル11とインナパ
ネル112とよりなるルーフサイドレールはルーフパネ
ル14の端部で覆われ、トリム6が取付けられるフラン
ジ13は、上記パネル11,12,14の端縁を接合し
て形成されている。他の構造は図1(A)に示す実施例
を実質的に同一であって、同様の作用効果を奏する。
【0023】
【発明の効果】本発明は、ウエザストリップと、これに
沿って設けられるトリムとを一体構造としたトリム付き
ウエザストリップにおいて、その製造作業性および取付
作業性が従来のものよりも大きく改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明をルーフサイドウエザスト
リップに適用した実施例の、図3のA−A線に沿う位置
での断面図、図1(B)は本発明をピラーウエザストリ
ップに適用した実施例の、図1のB−B線に沿う位置で
の断面図である。
【図2】本発明をルーフサイドウエザストリップに適用
した他の実施例の、図3のA−A線に沿う位置での断面
図である。
【図3】本発明が適用される自動車の側面図である。
【図4】従来のルーフサイドウエザストリップの取付構
造の図1(A)対応図である。
【符号の説明】
1 ルーフサイド 10 ドア開口縁 13,33 フランジ 3 センタピラー 4A,4B ドアガラス 5 ルーフサイドウエザストリップ51 基底部 52 車内側の側壁 53 車外側の側壁 54 シール壁 7,7A,7B ピラーウエザストリップ71 基底部 6,8A,8B トリム 9,9a,9b,9c,9d 両面接着テープ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体のドア開口縁に装着するウ
    エザストリップにおいて、ルーフサイドに沿うドア開口
    縁に装着するルーフサイドウエザストリップと、該ルー
    フサイドウエザストリップに沿いドア開口縁のフランジ
    に装着するトリムとを一体に成形し、上記ルーフサイド
    ウエザストリップは中空状で、基底部および車内側の側
    壁がソリッドゴムからなり、車外側の側壁およびドアガ
    ラスが押付けられるシール壁がスポンジゴムからなり、
    上記車内側の側壁の先端を反転するように延出させて上
    記車内側の側壁とその延出部とで断面ほぼU字形をなす
    上記トリムを形成し、該トリムは、その中にインサート
    を設けず、上記基底部よりも厚肉で開口を狭く形成し、
    上記トリムを、その開口により上記フランジを挟んで該
    フランジに保持せしめて上記ルーフサイドウエザストリ
    ップを位置決めし、上記ルーフサイドウエザストリップ
    基底部を両面接着テープを介してルーフサイドに沿う
    上記ドア開口縁に接着固定することを特徴とするウエザ
    ストリップの取付構造。
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