JP3055155B2 - 内装材用部分品の製造方法 - Google Patents

内装材用部分品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、シート、カーペット、ソファ等の内装材
用部分品の製造方法に関し、特に皮革を使用したものに
好適な製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の例えば皮革を使用したシートでは、発泡体と皮
革とを所定の形状の部分品毎に細かく裁断し、各部分品
毎に発泡体と皮革とを重ね合せ、その周縁部を縫製し
(仮縫)、周縁部が縫製された各部分品をシートパッド
の所定の位置に配置し、各部分品同士の周縁部を縫い合
せて(本縫して)いた。この例では、部分品は少なくと
も所定形状の発泡体と皮革とから構成される。
〔解決しようとする課題〕
発泡体と表皮材である皮革では、夫々伸びや硬軟度等
の性状が異なるために仮縫工程における縫い合わせに時
間がかかるとともに、熟練を必要としていた。特に皮革
を使用した場合、一般の織物に比べて硬く、品質のばら
つきも大きく、このような皮革と、軟らかく伸びも大き
い発泡体とを縫合するには、大きな困難を伴っていた。
そこで、この発明は、従来の仮縫工程の困難さを克服
し、容易かつ迅速に内装材用部分品を製造する方法を提
供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、この発明は、いくつかの
部分品の周縁部を縫い合わせて製造される車両用シート
等の内装材の部分品を製造する方法において、弾力性を
有し所定の形状に形成された発泡体片面の少なくとも周
縁部に加熱溶融される粉末ホットメルトを散布して接着
層を形成する工程と、次にこの接着層が形成された発泡
体片面に皮革等の通気性を有し発泡体と同一形状に形成
された表皮材を重ね合わせる工程と、重ね合わせられた
発泡体と表皮材の周縁部の接着層を加熱溶融させて両者
を点状に部分的接着する工程とを有し、前記接着工程に
おいて上型と下型との間で加熱加圧する際に表皮材上又
は発泡体上に断熱板を重ね合わせ、この断熱板の形状を
発泡体の周縁部のない形状として周縁部には重ね合わせ
られないようにして接着層を加熱することを特徴とする
ものである。
〔作用〕
この発明において、内装材用部分品、例えば皮革シー
トの部分品を製造する場合、皮革と発泡体の周縁部を従
来の仮縫工程に替えて粉末接着剤の接着層を加熱溶融さ
せることにより皮革と発泡体の周縁部を結合させるた
め、容易かつ迅速に部分品を製造でき、製造した部分品
同士の本縫工程でも皮革と発泡体が結合された周縁部は
点状に部分的接着がなされているので、針の通りも良
い。
〔実施例〕
以下に、この発明の好適な実施例を図面を参照にして
説明する。
第1図は、製造された内装材用部分品の周縁部の拡大
断面図であり、弾力性を有し所定の部分品形状に形成さ
れた発泡体1の片面の少なくとも周縁部に粉末ホットメ
ルト2を散布して接着層を形成してあり、この粉末ホッ
トメルト2を加熱溶融させることにより皮革等の通気性
を有し発泡体1と同一形状に形成された皮革材3を貼り
合わせてある。
第2図は、発泡体1の片面を示す平面図であり、クロ
スハッチングで示した周縁部1Aに粉末ホットメルト2が
散布される。第3図は第2図に示すように周縁部1Aに粉
末ホットメルト2を散布した発泡体1に表皮材3を重ね
合わせる状態を示す。
重ね合わせられた発泡体1と表皮材3の周縁部の接着
層を加熱溶融されるには、第4図に示すように下型4上
に粉末ホットメルト2が散布された発泡体1を載置し、
この上に表皮材3を重ね合わせるとともに断熱板5を重
ね合わせ、上型6を下降させて加熱することで粉末ホッ
トメルト2を溶融させ、周縁部1Aの個所において表皮材
3と発泡体1とを接着する。断熱板5の形状は、発泡体
1の周縁部1Aをとり除いたひとまわり小さい形状であ
り、表皮材3上に重ね合わせるときに、表皮材3の下に
ある発泡体1の周縁部1Aを除いた部分に重ね合わされる
ように、表皮材3に対しては表皮材3の周縁には重ね合
わされないようにする。その結果、表皮材3の周縁と発
泡体1の周縁部1Aとが上型6と下型4とで直接挟まれ、
上下型6,4により加熱される。
発泡体1としてはセル数35個/25mm幅以上のポリウレ
タンフォームが好ましい。粉末ホットメルト2としては
粒子径300〜500μmのものの使用が好適であり、ポリア
ミド系のパウダー状ホットメルトの使用が好適である。
また、発泡体1の周縁部1Aの1cm2当りの粉末ホットメ
ルト2が16〜32個とした場合皮革を表皮材3として用い
たときに接着強度も充分であり、感触も良く、しわの発
生もなかった。発泡体1としてポリウレタンフォームを
用いた場合、粉末ホットメルト2の粒径が100μm以下
の場合は、ポリウレタンフォームのセルの中に埋没して
しまって接着剤としての働きがなくなる。反対に粉末ホ
ットメルト2の粒径が600μm以上の場合は、表皮材3
を貼り付けた後に、固化した粉末ホットメルト2の存在
が感触として感じられる。粉末ホットメルト2の散布
は、不規則な配列に散布したほうが好ましく、規則正し
く密に散布するとその後の本縫工程において縫製加工が
しにくくなる。断熱板5としてはウレタンフォームや熱
変形しないフェルト等の使用が好適である。
なお、第4図では、発泡体1の上に表皮材3を載せた
が、表皮剤3の上に発泡体1を載せ、発泡体1の上に断
熱板5を載置しても良い。上下の金型4,6による加熱加
圧条件としては140℃×1分,圧締率30%とし、その結
果表皮材3と発泡体1との良好な接着が観察された。な
お、発泡体1の片面の全体に粉末ホットメルト2を散布
したものでも、断熱板5を用いることにより周縁部のみ
が加熱溶融されて表皮材3が発泡体1に接着することと
なる。なおまた、表皮材3に熱を加えたくない場合は、
粉末ホットメルト2が散布された発泡体1を遠赤外線な
どの輻射熱を利用して溶融させることもできる。その
際、中央部の断熱板5を当てる部分にアルミ板のような
反射材を配置しておけば周縁部のみの粉末ホットメルト
2が溶融する。しかるのちに表皮材3を載せて圧着する
ことで表皮材3を発泡体1の周縁部1Aにのみ接着するこ
とができる。粉末ホットメルト2としてはポリアミド系
の他にEVA系,ポリエステル系等のホットメルトが使用
可能である。
〔効果〕
以上説明したように、この発明によれば、いくつかの
部分品の周縁部を縫い合わせて製造される車両用シート
等の内装材の部分品を製造する方法において、弾力性を
有し所定の形状に形成された発泡体片面の少なくとも周
縁部に加熱溶融される粉末ホットメルトを散布して接着
層を形成する工程と、次にこの接着層が形成された発泡
体片面に皮革等の通気性を有し発泡体と同一形状に形成
された表皮材を重ね合わせる工程と、重ね合わせられた
発泡体と表皮材の周縁部の接着層を加熱溶融させて両者
を点状に部分的接着する工程とを有し、前記接着工程に
おいて上型と下型との間で加熱加圧する際に表皮材上又
は発泡体上に断熱板を重ね合わせ、この断熱板の形状を
発泡体の周縁部のない形状として周縁部には重ね合わせ
られないようにして接着層を加熱することを特徴とする
ので、熟練や手間を要することなく従来の仮縫工程が容
易かつ迅速に行える。また、周縁部において接着される
発泡体と表皮材とは、粉末ホットメルト散布であるた
め、全面接着ではなく点状に部分的接着となるので、そ
の後の本縫工程においてもミシンの針の通りが良く針が
折れたりする虞れはない。さらに、発泡体としてセル数
35個/25mm幅以上のポリウレタンフォームを用い、粉末
ホットメルトとして粒子径300〜500μmのものを用い、
表皮材として皮革を用い、周縁部の1cm2当りの粉末ホ
ットメルトを16〜32個としたものにあっては、接着強度
も充分であり、感触も良く、皮革にしわの発生もなかっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は製造された内装材用部分品の周縁部の拡大断面
図、第2図は内装材用部分品の所定の形状に裁断された
発泡体の平面図、第3図は周縁部に粉末ホットメルト接
着剤が散布された発泡体に表皮材を重ね合わせる状態を
示す斜視図、第4図は加熱加圧する工程の断面図であ
る。 1…発泡体、1A…周縁部、2…粉末ホットメルト、3…
表皮材。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 65/00 - 65/78 B68G 7/05 - 7/054

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】いくつかの部分品の周縁部を縫い合わせて
    製造される車両用シート等の内装材の部分品を製造する
    方法において、 弾力性を有し所定の形状に形成された発泡体(1)片面
    の少なくとも周縁部(1A)に加熱溶融される粉末ホット
    メルト(2)を散布して接着層を形成する工程と、 次にこの接着層が形成された発泡体(1)片面に皮革等
    の通気性を有し発泡体(1)と同一形状に形成された表
    皮材(3)を重ね合わせる工程と、 重ね合わせられた発泡体(1)と表皮材(3)の周縁部
    の接着層を加熱溶融させて両者を点状に部分的接着する
    工程とを有し、 前記接着工程において上型(6)と下型(4)との間で
    加熱加圧する際に表皮材(3)上又は発泡体(1)上に
    断熱板(5)を重ね合わせ、この断熱板(5)の形状を
    発泡体(1)の周縁部(1A)のない形状として周縁部
    (1A)には重ね合わせられないようにして接着層を加熱
    することを特徴とする内装材用部分品の製造方法。
  2. 【請求項2】発泡体(1)としてセル数35個/25mm幅以
    上のポリウレタンフォームを用い、粉末ホットメルト
    (2)として粒子径300〜500μmのものを用い、表皮材
    (3)として皮革を用い、周縁部(1A)の1cm2当りの
    粉末ホットメルトを16〜32個としたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項に記載の内装材用部分品の製造方
    法。
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