JP3019354B2 - 内装材用積層体 - Google Patents

内装材用積層体

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JP3019354B2 JP2046835A JP4683590A JP3019354B2 JP 3019354 B2 JP3019354 B2 JP 3019354B2 JP 2046835 A JP2046835 A JP 2046835A JP 4683590 A JP4683590 A JP 4683590A JP 3019354 B2 JP3019354 B2 JP 3019354B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、シート,カーペット,ソファ等の内装材
に使用される積層体、特に皮革を表皮材として用いたも
のに好適な内装材用積層体に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、例えば車両用シートに皮革を使用する場合、発
泡体と皮革とをパーツ毎に細かく裁断し、パーツ毎に皮
革と発泡体とを縫製により接合し、さらにパーツ毎に縫
製されたものをシートパッドに縫製している。
〔解決しようとする課題〕
従来の皮革を用いた内装材用積層体は、非常に多くの
工数を要するとともに、皮革は動物の表皮から取得する
ものであるため、各部位、例えば背部と腹部との定荷重
セット率が異なり、作業上この定荷重セット率を調整す
るために工数増となり、製品のバラツキが生じ易いもの
であった。
各部位における皮革の定荷重セット率を均一化するた
め、皮革の裏側にバッキング材(裏打ち材)を貼り付け
ることが考えられる。そこで、発泡体の片面に液体接着
剤をスプレーして均一に塗布し、皮革を発泡体に貼り付
けてみたが、皮革の通気性を損ね、スプレー量が多い個
所では皮革にしみが生じ、皮革本来のフィーリングが失
われ、しわが発生し易く、製品価値の低下がみられた。
また、フィルム状のホットメルト(厚さ30μm、EVA
系)を用いて熱プレスにより発泡体に皮革を貼り付けて
みたが、通気性が悪かった。
そこで、この発明は、工数を減少させ、定荷重セット
率のバラツキをなくし、表皮材の通気性を損うことのな
い内装材用積層体を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するため、この発明は、弾力性を有
するセル数30個/25mm巾以上のポリウレタンフォームの
片面に粉末接着剤を不規則な配列でかつ単一面積当り大
略均一になるように塗布して接着層を形成し、ポリウレ
タンフォームの接着層を形成する粉末接着剤が粒子径30
0〜500μmであるとともに、ポリウレタンフォームの片
面1cm2当りの粉末接着剤が16〜32個であり、この接着層
に皮革等の通気性を有する表皮材を貼り合せたものであ
る。
〔作用〕
この発明において、表皮材が皮革である場合、バッキ
ング材として発泡体があるため、定荷重セット率が均一
となり、接着層が粉末接着剤の不規則な点状の配列であ
るため皮革の通気性を損なわず、かつしわの発生も少な
いものとなる。
〔実施例〕
以下に、この発明の好適な実施例を図面を参照にして
説明する。
第1図に示す実施例では、弾力性を有するポリウレタ
ンフォーム1の片面に粉末接着剤を不規則な配列でかつ
単位面積当り大略均一になるように塗布して接着層2を
形成し、この接着層2に皮革等の通気性を有する表皮材
3を貼り合わせてある。ポリウレタンフォーム1として
は、セル数30個/25mm巾以上であり、接着層2を形成す
る粉末接着剤2Aは粒子径300〜500μmである。また、ポ
リウレタンフォーム1の片面1cm2当りの粉末接着剤2Aは
16〜32個とし、この場合に皮革を表皮材3として用いた
ときに、接着強度も十分であり、感触も良く、しわの発
生もなかった。第2図は接着層2を形成する粉末接着剤
2Aがポリウレタンフォーム1の片面に不規則な配列で塗
布された状態を示す。この粉末接着剤2Aは、ポリアミド
系のパウダー状ホットメルト(日東紡績株式会社製No.9
411)の使用が好適である。粉末接着剤2Aの粒径が100μ
m以下の場合はポリウレタンフォームのセルの中に埋没
してしまって接着剤としての働きがなくなる。反対に粉
末接着剤2Aの粒径が600μm以上の場合は、表皮材3を
貼り付けた後に、固化した粉末接着剤2Aの存在が感触と
して感じられ、シートに用いると座り心地を損ねる。
第3図に示す実施例は、第1図に示す実施例と同様の
構成を有し、ポリウレタンフォーム1の接着層2とは反
対の面に織布等の伸縮性材料4を貼り付けたものを示
す。このような積層体を車両用シートに用いる場合に、
この第3図に示すものをシートパッドに取付けるが、ポ
リウレタンフォーム1がこすれ等により破損するのを防
止するためにシートパッドとの間に織布等を介在させる
ことが好ましいが、この織布が伸縮しないものである
と、表皮材3にしわが寄り易くなる。第3図に示すよう
に伸縮性材料4を貼り付けた場合には、ポリウレタンフ
ォーム1が保護されると共に表皮材3のしわの発生も防
止する。
製造例 ポリウレタンフォーム…厚さ5mmのポリウレタンフォ
ームで次の3種類(株式会社ブリヂストン製)を用意し
た。
粉末接着剤…ポリアミド系のパウダー状ホットメルト
(日東紡績(株)製No.9411)、融解最大ピーク温度127
℃で粒径分布範囲(単位μm)として(a)50〜100,
(b)300〜500(c)600〜900のものを用意した。
ポリウレタンフォーム,,に(a)の粉末接着
剤を塗布すると粒径が小さすぎてポリウレタンフォーム
中に埋没してしまう。同様のことはポリウレタンフォー
ムと粉末接着剤(b)との組合せにもみられた。した
がって、粉末接着剤(b)は、ポリウレタンフォーム
,との組合せにおいて表皮材との接着が可能であ
り、粉末接着剤(c)はいずれのポリウレタンフォーム
に対しても塗布可能(表皮材との接着可能)である。
粉末接着剤(b),(c)を株式会社ブリヂストン製
のポリウレタンフォーム(厚さ5mm、密度20.0kg/m3,セ
ル数35個/25mm巾)の片面に1cm2当り16〜32個(20〜40g
/m2)となるように散布した。散布方法は、第4図に示
すように、ポリウレタンフォーム1に散布機5から粉末
接着剤2Aをランダムに散布し、遠赤外線ヒータ6で加熱
した後にポリウレタンフォーム1を巻取る。この巻取ら
れた粉末接着剤2A付きのポリウレタンフォーム1を所望
の大きさに裁断し、第5図に示すように上下の熱盤7,8
の間にセットし、プレスする。このときの温度条件は14
0℃×1分、圧締率30%とした。表皮材3としては黒色
の成牛革を使用した。第5図中の符号9はスペーサであ
り、ポリウレタンフォーム1の厚みを5mmとしたとき、
スペーサ9の厚み(高さ)を4.6mmとする。
この結果、粉末接着剤2Aとして上述の(c)を使用し
たものでは、表皮材3を押した感触がゴツゴツしたもの
となり、(b)を使用したものではゴツゴツ感がなかっ
た。ポリウレタンフォーム1のセル数が30個/25mm巾以
上の場合は、粉末接着剤2Aの粒径は300〜500μmの範囲
において、感触を損なわないことが判明した。なお、用
途によっては、粉末接着剤2Aとして(c)を使用するこ
とも勿論可能であり、またポリウレタンフォーム1の種
類によっては種々の粉末接着剤2Aの使用が可能である。
ポリウレタンフォーム1に粉末接着剤2Aとして上述の
(b)を1cm2当り何個不規則に塗布すれば、強度、感触
面において満足するか実験した結果、次表の如き結果が
得られた。
ポリウレタンフォーム1としては、密度19.8kg/m2
セル数40個/25mm巾、厚さ10mmの株式会社ブリヂストン
製のものを用い、表皮材3としては、黒色の成牛革を用
いた。強度は剥離強度(kg/25mm巾)であり、0.3kg/25m
m巾以上を○とし、未満を×とした。感触は表皮材1の
上に手をのせて軽く押したときゴワゴワするものを×と
した。
以上の製造例においては、表皮材3として皮革を用い
たものについて説明したが、布地等のように通気性を有
するものであれば表皮材3として同様の接着強度と感触
が得られる。また、表皮材3とポリウレタンフォーム1
との貼り合わせは熱プレスに限定されるものではない。
さらに、粉末接着剤2Aとしては、ポリアミド系以外のパ
ウダー状接着剤であっても良い。
なお、粉末接着剤2Aを規則的な配列で塗布してポリウ
レタンフォーム1に表皮材3を貼り合わせた場合、規則
的な配列に沿って折れ曲り、しわが発生し易くなる。
〔効果〕
以上説明したように、この発明によれば、弾力性を有
するポリウレタンフォームの片面に粉末接着剤を不規則
な配列でかつ単一面積当り大略均一になるように塗布し
て接着層を形成し、この接着層に皮革等の通気性を有す
る表皮材を貼り合わせたので、定荷重セット率が均一と
なり、表皮材の通気性も損なわれずかつ十分な接着性を
確保しつつしわになり難い。また、表皮材として皮革を
使用する場合、皮革へのしみの発生も生ぜず、皮革の感
触を損なうこともない。また、従来のような縫製加工に
比べて著しく工数が減少し、しかも複雑な形状に対応可
能である。また、接着層を形成する粉末接着剤が粒子径
300〜500μmであるので、表皮材との接着が実用の範囲
で確保されると共に、固化した粉末接着剤によるゴワゴ
ワした感じがなくなる。さらに、ポリウレタンフォーム
の片面1cm2当りの粉末接着剤が16〜32個であるので、感
触を損ねず接着が良好となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の好適な実施例を示す断面図、第2図
はポリウレタンフォームに粉末接着剤を不規則な配列で
かつ単位面積当り大略均一になるように塗布した状態の
平面図、第3図はポリウレタンフォームの他の片面に伸
縮性材料を貼り合わせたものを示す断面図、第4図はポ
リウレタンフォームに粉末接着剤を塗布する方法を示す
説明図、第5図は表皮材を貼り合わせるための熱プレス
手段を示す説明図である。 1……ポリウレタンフォーム、2……接着層、 2A……粉末接着剤、3……表皮材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−253445(JP,A) 特開 平1−150533(JP,A) 特開 昭62−144931(JP,A) 特開 平1−95177(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾力性を有するセル数30個/25mm巾以上の
    ポリウレタンフォームの片面に粉末接着剤を不規則な配
    列でかつ単一面積当り大略均一になるように塗布して接
    着層を形成し、 ポリウレタンフォームの接着層を形成する粉末接着剤が
    粒子径300〜500μmであるとともに、 ポリウレタンフォームの片面1cm2当りの粉末接着剤が16
    〜32個であり、 この接着層に皮革等の通気性を有する表皮材を貼り合せ
    たことを特徴とする内装材用積層体。
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