JPH0649417A - 座席用皮革裏面への接着方法 - Google Patents

座席用皮革裏面への接着方法

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JPH0649417A
JPH0649417A JP20367592A JP20367592A JPH0649417A JP H0649417 A JPH0649417 A JP H0649417A JP 20367592 A JP20367592 A JP 20367592A JP 20367592 A JP20367592 A JP 20367592A JP H0649417 A JPH0649417 A JP H0649417A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leather
backing material
seat
adhesive
back surface
Prior art date
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Pending
Application number
JP20367592A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Shigeta
勝美 重田
Teruhiko Yamada
照彦 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Tsusho Corp
Hashima Co Ltd
Original Assignee
Toyota Tsusho Corp
Hashima Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Tsusho Corp, Hashima Co Ltd filed Critical Toyota Tsusho Corp
Priority to JP20367592A priority Critical patent/JPH0649417A/ja
Publication of JPH0649417A publication Critical patent/JPH0649417A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、機械的強度が高く、使用時に容易
に破損することがなく、簡易な設備でも加工することが
でき、しかも加工時に人体や周囲の環境あるいは皮革自
体に悪影響を及ぼすことがない座席用皮革裏面への接着
方法を提供することを目的とするものである。 【構成】 本発明は、皮革12裏面に芯地、発泡樹脂シ
ートなどの裏貼材13を接着剤14を介して積層し、次
いで、これら皮革12と裏貼材13とを同皮革12と裏
貼材13との平均温度が前記接着剤14の熔融温度とな
るように加熱することにより、前記皮革12と裏貼材1
3とを接着し、かつ成形保持することを特徴とする座席
用皮革11裏面への接着方法をその要旨とするのであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車や飛行機の座席等
の表装材として用いられる座席用皮革裏面への接着方法
に関し、詳細には、機械的強度が高く、使用時に容易に
破損することがなく、簡易な設備でも加工することがで
き、しかも加工時に人体や周囲の環境に悪影響を及ぼす
ことがないことを狙いとしている。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
座席用皮革は、裏貼などせずに単体で自動車や飛行機の
座席等の表装材として縫製されている。但し一部の座席
用皮革には裏面にウレタンシートを接着したものもあ
る。
【0003】裏貼されていない座席用皮革にあっては、
使用するにつれて強度不足で表面がヒビ割れ破損すると
いう不具合がある。一方、裏面にウレタンシートを接着
した座席用皮革にあっては、有機溶剤による皮革への変
質、風合い及び作業環境に悪影響を及ぼしている。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、機械的強度が高く、使用時に容易に破損す
ることがなく、簡易な設備でも加工することができ、し
かも加工時に人体や周囲の環境あるいは皮革自体に悪影
響を及ぼすことがない座席用皮革裏面への接着方法を提
供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明にあっては、「皮革裏面
に芯地、発泡樹脂シートなどの裏貼材を接着剤を介して
積層し、次いで、これら皮革と裏貼材とを同皮革と裏貼
材との平均温度が前記接着剤の熔融温度となるように加
熱することにより、前記皮革と裏貼材とを接着し、かつ
成形保持することを特徴とする座席用皮革裏面への接着
方法」をその要旨とした。
【0006】以下に本発明の座席用皮革裏面への接着方
法を更に詳しく説明する。まず、皮革裏面に裏貼材を接
着剤を介して積層する。皮革としては天然皮革は勿論の
こと、この他に合成樹脂シートにエンボス加工を施して
シボを形成してなる合成皮革等でも用いることができ
る。特に合成皮革の中でも、ポリ塩化ビニル等の熱可塑
性樹脂を素材としているものにあっては、高い温度で加
熱すると熱で変形し皮革表面のシボ模様が消失してしま
うため、該合成皮革を用いる場合にはシボ面側の加熱温
度を低くする必要がある。
【0007】裏貼材としては、上記皮革裏面に接着して
その機械的強度を高めることができるものであれば特に
限定されないが、不織布、布地などの芯地、ウレタン樹
脂、シリコン樹脂などの発泡樹脂シート、及びこれらを
組み合わせたものが使用に適している。又、裏貼材はそ
の厚みが余りに厚いと当該座席用皮革の風合いが硬くな
り、これを座席に使用したときに座り心地が悪くなるこ
とから、その厚さは、座席の大きさ、取り付ける位置、
皮革の種類及び厚さ等を考慮して適宜決定する必要があ
る。又、裏貼材の種類についても、厚さと同じように、
種類が変わればこれを皮革に接着したときの座席用皮革
の風合いも大きく変化することから、その種類、組み合
せなどは座席の大きさ、取り付ける位置、皮革の種類及
び厚さ等を考慮して決定する必要がある。
【0008】皮革と裏貼材との間に介される接着剤とし
ては特に限定されないが、価格、取り扱い性、用途など
の点からポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ビニ
ル系樹脂、アクリル酸樹脂、ポリオレフィン系樹脂など
の熱可塑性樹脂より成る接着剤が好ましい。この接着剤
は加工時に上記裏貼材上に塗布又は散布するようにして
も良いが、予め裏貼材上に塗布又は散布しておいても良
い。
【0009】次に、接着剤を介して上下に積層した皮革
及び裏貼材を加熱しこれを接着しかつ成形する。本発明
の座席用皮革の接着方法では、皮革及び裏貼材が同皮革
と裏貼材との平均温度が前記接着剤の熔融温度となるよ
うに加熱されるようになっている。皮革と裏貼材との平
均温度が前記接着剤の熔融温度となるように加熱すると
は、皮革と裏貼材とから夫々伝わる必要最小限の熱エネ
ルギーで接着剤を熔融させることを意味している。例え
ば接着剤が熔融するのに100の熱エネルギーが必要と
する。このとき皮革側を30、裏貼材側を70の割合で
加熱すれば、皮革側は低い温度で加熱されるようにな
り、熱による皮革の変質は防止されるようになる。一
方、熱に比較的強い皮革を用いた場合には例えば皮革側
を60、裏貼材側を40といった割合で加熱することも
できる。更に、皮革側或いは裏貼材側のいずれか一方の
みを加熱することもできる。前述したように裏貼材側に
は接着時に有機溶剤が発生する恐れのある場合がある。
上記割合で低い加熱温度(加熱しない場合も含む)で裏
貼材を加熱すれば有機溶剤が発生する恐れもない。この
ように本発明の方法によれば加熱する皮革や裏貼材の種
類に応じてその加熱温度を適宜調整することができるこ
とから、皮革の熱による変質や加工時における悪臭の発
生、接着強度の過不足などの不具合を生じることがな
い。又、接着する皮革と裏貼材とが共にある程度の耐熱
性を有するものである場合には、これら皮革及び裏貼材
に接着剤が熔融するのに必要な熱エネルギーを上回る熱
を加えて、加熱時間の短縮を図ることもできる。
【0010】上記加熱処理により皮革と裏貼材との間に
介された接着剤は熔融して皮革側と裏貼材側とに熔け出
し、冷却により固化し、皮革と裏貼材との接着が行われ
る。又、加熱処理時には皮革と裏貼材との成形も行われ
る。つまり皮革と裏貼材とをフラットな加熱面上で接着
した場合にはフラットな形状に成形されることになる。
又、凸状の加熱面上で接着した場合には皮革と裏貼材と
は接着されると同時に凸状に成形されることになる。
尚、接着に際して通常は積層した皮革と裏貼材とに対し
て熱と共に圧力を加えるのであるが、本発明の方法では
接着剤が熔融して確実に皮革側と裏貼材側とに熔け出る
ようになっているため、基本的には不要である。しかし
ながら、圧力を加えることにより、接着剤の皮革側或い
は裏貼材側への浸透性をより高めることができ、効率的
な接着を行うことができるという点から、加熱時に多少
の圧力を加えることは有用である。
【0011】
【実施例】
実施例1 天然皮革と不織布よりなる芯地(予めポリアミドより成
る接着剤が散布され点接着されている接着芯地)とを張
り付ける座席の大きさに裁断する。次いで、図2に示す
ように、芯地13上に天然皮革12を積層する。次い
で、図3に示すように、これら天然皮革12及び芯地1
3をフラットな加熱面を有するプレス機15間に置き、
加熱温度110℃、圧力100g/cm2 、加熱時間1
0秒のプレス条件で皮革12と芯地13とが同皮革12
と芯地13との平均温度が前記接着剤14の熔融温度と
なるように加熱プレスして皮革12とシート13とを接
着し、同時にフラットな形状に成形して図1に示すシー
ト用皮革1を得た。
【0012】実施例2 天然皮革とウレタンシートとを張り付ける座席の大きさ
に裁断する。次いで、図5に示すように、ウレタンシー
ト16上面にポリアミド粉末より成る接着剤14を散布
し、このウレタンシート16上に天然皮革12を積層す
る。次いで、これら天然皮革12及びウレタンシート1
6をフラットな加熱面を有するプレス機間に置き、加熱
温度110℃、圧力100g/cm2 、加熱時間10秒
のプレス条件で皮革12とウレタンシート16とが同皮
革12とシート16との平均温度が前記接着剤14の熔
融温度となるように加熱プレスして皮革12とシート1
6とを接着し、同時にフラットな形状に成形して図4に
示す座席用皮革1を得た。
【0013】
【発明の効果】上記構成を備えたことにより、本発明の
座席用皮革裏面への接着方法にあっては、必要最小限の
熱で皮革と裏貼材とが接着され、かつ成形されるように
なっているため、皮革や裏貼材の種類に応じた加熱温度
で接着加工ができ、熱により皮革が変質したり、加工時
に有機溶剤が発生して、人体や周囲の環境あるいは皮革
自体に悪影響を及ぼすことがない。又、この座席用皮革
の接着方法にあっては皮革と裏貼材とを低温で接着でき
ることから、簡易な製造設備を用いることができる。
又、この方法により得られる座席用皮革にあっては、皮
革裏面に裏貼材が接着されていることから機械的強度が
高く、使用時に容易に破損することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の座席用皮革の一実施例を示した拡大断
面図である。
【図2】皮革と芯地とを接着剤を介して積層させた状態
を示す拡大断面図である。
【図3】図2の皮革と芯地とを加熱プレスしている状態
を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の座席用皮革の別の実施例を示した拡大
断面図である。
【図5】皮革とウレタンシートとを接着剤を介して積層
させた状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
12 天然皮革 13 芯地 14 接着剤 16 ウレタンシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮革裏面に芯地、発泡樹脂シートなどの
    裏貼材を接着剤を介して積層し、次いで、これら皮革と
    裏貼材とを同皮革と裏貼材との平均温度が前記接着剤の
    熔融温度となるように加熱することにより、前記皮革と
    裏貼材とを接着し、かつ成形保持することを特徴とする
    座席用皮革裏面への接着方法。
JP20367592A 1992-07-30 1992-07-30 座席用皮革裏面への接着方法 Pending JPH0649417A (ja)

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Cited By (5)

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