JPH0546702Y2 - - Google Patents

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JPH0546702Y2
JPH0546702Y2 JP1988052777U JP5277788U JPH0546702Y2 JP H0546702 Y2 JPH0546702 Y2 JP H0546702Y2 JP 1988052777 U JP1988052777 U JP 1988052777U JP 5277788 U JP5277788 U JP 5277788U JP H0546702 Y2 JPH0546702 Y2 JP H0546702Y2
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heat
cushion
surface material
foam sheet
generating composition
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  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は加温型座布団に関し、さらに詳細には
温かく優れた座り心地が得られるとともに安価で
使い捨てが可能な加温型座布団に関する。
〔従来の技術〕
近年、採暖手段の一つとして使い捨てかいろが
普及し、冬季における外出時などに広く使用され
ている。しかしながら、通常の使い捨てかいろは
懐中に入れて身体を温めるものであるため、冷え
た床や椅子などに長時間座つての釣りやスポーツ
観戦などにおいては腰部の冷えを防止することは
できない。このため座布団などを用いてこれに上
記の使い捨てかいろを組合わせて腰部を温めるこ
とが一部が試みられつつあり、例えば、使い捨て
かいろを収納するための蓋付きくぼみを設けた発
熱体収納部付き座布団(実開昭62−5059号公報)
および連続発泡型クツシヨン材に発熱体を収納す
るためのポケツトを設けた座布団(実開昭62−
197955号公報)などが提案されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、これらはいずれも通常の座布団
またはクツシヨン材にポケツト部を設けてこれに
公知の使い捨てかいろを収納するようにしたもの
であるため、これに腰を下ろした場合には発熱体
収納部が一箇所のときには収納部近辺のみが局部
的に加熱され、座布団の全面を加温することは困
難である。また、全面を比較的均一に加温するた
めに複数のポケツト部を設ける方法もあるが、こ
の場合には複数の使い捨てかいろをそれぞれ外袋
から取り出してポケツト部に収納しなければなら
ず手数がかかるばかりでなく、クツシヨン材があ
つたとしてもこれに腰を下ろしたときにはかいろ
収納部とその他の部分との間の凹凸によつて著し
い違和感が生ずる。また、通常の座布団はかさ張
るため携帯に不便であり、使用後は再び持ち帰ら
なければならないという不都合もある。
〔課題を解決するための手段、作用〕
本考案者らはこれらの課題を解決し、発熱効率
が高く表面を均一に加温することができるととも
に腰を下ろしたときの感触に優れ、しかも安価で
使い捨てが可能な座布団を得るべく鋭意検討を続
けた結果本考案を完成した。
すなわち本発明は、空気と接触して発熱する発
熱組成物が、柔軟性および通気性を有する合成樹
脂もしくはゴムの連続気泡性発泡体シートである
表面材と柔軟性および断熱性を有する合成樹脂発
泡体シートである裏面材とによつてサンドイツチ
状に挟持され、一体化されてなることを特徴とす
る加温型座布団である。
本考案の加温型座布団は発熱組成物、クツシヨ
ン材および断熱材が組合わされて一体化構造とさ
れたものであり、通常は酸素非透過性のフイルム
の外袋などに密封して保存され、使用時に外袋か
ら取り出されて実用に供せられる。
本考案において使用される発熱組成物は、空気
と接触することにより発熱するものであり例えば
鉄、アルミニウムなどの金属を主成分とし、これ
を保水剤、酸化促進剤および水などを混合したも
のである。
鉄、アルミニウムなどの金属は、通常は微粉末
状で使用されるが、所望によつてはこれらの一部
または全部を例えば直径が100μ以下の繊維状お
よびこれらの繊維を網状などした形態で使用する
こともできる。
保水剤としては例えば活性炭、木粉、パーライ
ト、バーミキユライト、珪藻土、各種繊維類およ
び吸水性樹脂などがあり、また、酸化促進剤とし
ては、通常は水溶性無機塩類が用いられ、例えば
NaCl,KCl,CaCl2,FeCl2,FeCl3およびCaSO4
などが使用される。
これらの発熱組成物は表面材と裏面材とによつ
てサンドイツチ状に挟持されるため粉末の移動、
片寄り、こぼれなどは殆ど生じないが、これらを
より完全に防止するために必要に応じて前記発熱
組成物にさらに各種天然繊維または合成繊維を混
合して抄紙などによりシート状に成型してもよ
く、また、発熱組成物に少量の粘着剤などを混合
するか、あるいは金属、合成樹脂または繊維など
の網状物を介在させて成型することなどによりシ
ート状として用いてもよい。
本考案において発熱組成物を挟持するための表
面材には柔軟性および通気性を有する発泡体シー
トが使用される。これらのシートとしては柔軟性
および発熱組成物の発熱に必要な空気を供給し得
る通気性を有するものであればその材質には特に
制限はないが、例えばポリウレタン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリスチ
レン、ABSおよびシリコンなどの連続気泡性樹
脂の発泡体、合成ゴムおよび天然ゴムの連続気泡
性発泡体などであり、これらの中でも弾力性の大
きいポリウレタン、合成ゴムおよび天然ゴムの連
続気泡性の発泡体が好ましい。
本考案において表面材として使用される発泡シ
ートの密度は実用上通常は8〜70Kg/m3、好まし
くは10〜40Kg/m3とされる。
表面材の平面形状およびその大きさは座布団と
して一般に知られている形状で、腰を下ろしたと
きに尻部が床などと直接に接触しない程度の大き
さであればよく、例えば正方形、長方形、円形お
よび楕円形などであり、その面積は通常は200〜
3000cm2、好ましくは300〜2000cm2とされ、その厚
さは、通常は2〜80mm、好ましくは5〜40mm程度
とされる。
本考案において表面材には発熱組成物をサンド
イツチ状に挟む状態で表面材とほぼ同じ平面形状
の裏面材が重ね合わされる。
裏面材には加工の容易さ、断熱性能の良さ、強
度面および価格面などから各種合成樹脂発泡体シ
ート、好ましくは独立気泡発泡体シートが用いら
れる。これらの素材の代表例としてはポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピ
レンおよびポリウレタンなどが挙げられる。
本考案において発熱組成物を表面材と裏面材と
でサンドイツチ状に挟んで両側から押しつけるこ
とにより発熱組成物は水分などの粘着力によつて
挟持されて一体化され、そのまま加温型座布団と
して使用することができるが、さらに挟持力を高
めるために種々な方法を用いることができる。
例えば、前記した如く発熱組成物に少量の粘
着性物質を添加する方法、表面材と裏面材とを
周辺部同士で熱融着または接着剤による接着など
で互いに固着する方法、発熱組成物を表面材と
裏面材とで挟持した状態で全体をさらに通気性を
有する被覆材で被覆する方法などを用いることが
できる。
これらの内でも表面材と裏面材との剥離や粉末
の漏れ出しを完全に防止できるなどからの被覆
材によつて被覆された形態が好ましい。この場合
には被覆材として例えば表面材と同形でこれより
もやや大きく、かつ通気性を有するフイルムまた
はシートを表面材側に、これと同形の通気性好ま
しくは非通気性のフイルムまたはシートを裏面材
側にそれぞれ重ね合わせてその周辺部同士を互い
に接着することにより被覆してもよく、また大き
さがほぼ同じで、かつ、少なくとも表面材と接す
る側に通気部を有する扁平状の袋に全体を挿入す
ることによつて被覆してもよい。
被覆材としては発熱組成物の発熱に必要な空気
を供給しうる通気部を有するとともに座布団とし
て使用したときに破損しない程度の強度を有する
ものであればよく、通常は天然繊維、合成繊維の
不織布、織布、紙、各種合成樹脂フイルムおよび
これらの複合シートなどが用いられる。
これらの素材としては、例えば綿、麻、絹、毛
およびレーヨンなどの天然繊維、ナイロン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアクリルおよび
ポリ塩化ビニルなどの合成繊維の不織布および織
布が挙げられる。
また、合成樹脂フイルムの素材としては例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリ
エステルおよびポリ塩化ビニルなどであり、これ
らの非通気性フイルムに針、レーザーおよび放電
加工などで小孔を穿つて通気性を持たせたもので
もよく、また、元来多数の微細孔を有する微多孔
質フイルムを用いてもよい。
これらのうちでも不織布と合成樹脂フイルムと
の複合シートに通気性を付与したもの、微多孔質
フイルムに不織布、または、合成樹脂の有孔フイ
ルムを重ねたものなどが好ましい。
被覆材の通気性は発熱組成物の種類、表面材の
種類、密度および厚さなとによつて異なり、一概
に特定はし得ないが、通常は0.2〜2000秒/100c.c.
(ガーレー透気度試験、JIS−P8117による)、好
ましくは0.5〜500秒/100c.c.とされる。
本考案を図面によつて具体的に説明する。
第1図は本考案の加温型座布団の断面図であ
り、第2図および第3図はそれぞれ第1図とは異
なる態様の加温型座布団の断面図である。
第1図において長方形で柔軟性を有する独立気
泡樹脂発泡体シートからなる裏面材1の上に鉄粉
を主成分とする発熱組成物2を全面にほぼ均一に
なるように広げ、その上に平面が裏面材1と同形
で弾力性および通気性を有する連続気泡性樹脂発
泡体シートの表面材3を重ね合わせてサンドイツ
チ状とし、このもの全体が片面に通気孔4,…,
4が設けられた袋状の被覆材5に、表面材3側が
通気孔4,…,4を有する面に接するように収納
されて被覆され、加温型座布団とされている。
第2図において長方形で柔軟性を有する連続気
泡性樹脂発泡体シートからなる裏面材1の上に粉
末状の発熱組成物2が裏面材1の周辺部6を除い
て全面にほぼ均一になるように広げられ、周辺部
6に接着剤7が塗布され、その上に平面が裏面材
1と同形で弾力性を有する連続気泡性樹脂発泡体
シートの表面材3を重ね合わせて押しつけること
により、発熱組成物2は表面材3と裏面材1とに
よつてサンドイツチ状に挟持され、かつ、表面材
3と裏面材1とは周辺部6において互いに接合さ
れて加温型座布団とされている。
第3図において長方形で柔軟性を有する独立気
泡性樹脂発泡体シートからなる裏面材1の上に鉄
粉を主成分とする発熱組成物であつて、かつ粘着
剤としてカルボキシメチルセルロースが少量添加
された発熱組成物2′が全面にほぼ均一になるよ
うに広げられ、その上に平面が裏面材1と同形で
弾力性および通気性を有する連続気泡性樹脂発泡
体シートの表面材3を重ね合わせて押し付けるこ
とにより、発熱組成物2′は表面材3と裏面材1
とによつてサンドイツチ状に挟持され、加温型座
布団とされている。
本考案の加温型座布団は、使用時まではさらに
酸素非透過性の外袋に入れて密封保存される。
〔考案の効果〕
本考案の加温型座布団は発熱組成物が柔軟性お
よび通気性を有する表面材と裏面材とによつてサ
ンドイツチ状に挟持されて一体化されたものであ
り、下記のように実用上数多くの優れた効果を有
している。
床側への放熱ロスが少なく熱効率が優れてい
ると同時に表面全体が均一に加温される。
座り心地がよく違和感も全く生じない。
材料が入手し易く、加工も容易で使い捨て用
として安価に製造ができる。
携帯に便利であり、しかも外袋から取り出す
だけでそのまま座布団として使用できるので、
冬季における釣り、スポーツ観戦などその用途
は広い。
〔実施例〕
鉄粉85g、活性炭18g、木粉14g、食塩4gおよび
水30gを混合して発熱組成物とした。
表面として縦270mm、横220mm、厚さ12mmで密度
18Kg/m3の連続気泡性ポリウレタン発泡シート、
また裏面材として縦横寸法が表面材と同じで厚さ
が、5mmで発泡率30倍の独立気泡性ポリスチレン
発泡シートを用いた。
裏面材上に上記の発熱組成物を全面に均一な厚
さになるように広げ、その上に表面材を重ね合わ
せてサンドイツチ状とした。
このものをナイロンスパンボンドとポリエチレ
ンフイルムのラミネートシート製で片面に針で多
数の通気孔が穿孔され、ガーレー透気度が25秒/
100c.c.とされた扁平袋状の被覆材に表面材が通気
面に接する形で収納することにより、第1図で示
したと同じ形態の加温型座布団とした。
この加温型座布団について屋外における発熱試
験を行つた。
気温8℃、相対湿度60%の屋外で加温型座布団
をプラスチツク製のベンチ上に置き、その上にア
ルミ製測定板、綿製保温材さらに10Kgの分銅を載
せた状態で、温度記録計(横河電機(株);ER 187
型)を用いて発熱温度を記録した。その結果は第
4図に示した通りであり、約6時間にわたり温度
は40℃以上に保たれ理想的な発熱状態が得られ
た。
また、同様にして製作した加温型座布団を前記
と同じ条件の屋外でプラスチツク製のベンチ上に
置き、これに腰を下ろしたところ温かく快適な加
温効果が得られ、しかも凹凸などによる違和感は
全くなかつた。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はそれぞれ本考案の加温型座布団の
断面図であり、第4図は発熱温度の経保変化を表
すグラフである。図面の各番号は以下の通りであ
る。 1……裏面材、2および2′……発熱組成物、
3……表面材、4……通気孔、5……被覆材、6
……周辺部、7……接着剤。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 空気と接触して発熱する発熱組成物が、柔軟性
    および通気性を有する合成樹脂もしくはゴムの連
    続気泡性発泡体シートである表面材と柔軟性およ
    び断熱性を有する合成樹脂発泡体シートである裏
    面材とによつてサンドイツチ状に挟持され、一体
    化されてなることを特徴とする加温型座布団。
JP1988052777U 1988-04-21 1988-04-21 Expired - Lifetime JPH0546702Y2 (ja)

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JP1988052777U JPH0546702Y2 (ja) 1988-04-21 1988-04-21

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JPH01158762U JPH01158762U (ja) 1989-11-02
JPH0546702Y2 true JPH0546702Y2 (ja) 1993-12-07

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