JPH0614742Y2 - 化学発熱あんか - Google Patents

化学発熱あんか

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JPH0614742Y2
JPH0614742Y2 JP1989091313U JP9131389U JPH0614742Y2 JP H0614742 Y2 JPH0614742 Y2 JP H0614742Y2 JP 1989091313 U JP1989091313 U JP 1989091313U JP 9131389 U JP9131389 U JP 9131389U JP H0614742 Y2 JPH0614742 Y2 JP H0614742Y2
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exothermic
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朝夫 阿尻
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Japan Pionics Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は化学発熱あんかに関し、さらに詳細には感触が
よく、優れた加温性を有するとともに安価で使い捨てが
可能な化学発熱あんかに関する。
〔従来の技術〕
近年、採暖手段の一つとして金属粉を主成分とし、空気
と接触して発熱する化学かいろが普及し、使い捨てかい
ろとして広く利用されている。また、最近に至り、熱源
に電気やその他の火気が不要で安全性が高いことなどか
らこれらの化学かいろの用途も多様化し、床に置いて足
を温めるためのマット、座布団あるいは就寝時の採暖用
などとしても使用され始め、一般家庭、寒冷地への旅
行、登山などへの利用が試みられつつある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、通常の使い捨てかいろは懐中に入れて身
体を温めるものであるため、就寝時などの身体の加温あ
るいは足温用に使用するには小さすぎて位置が安定しな
いばかりでなく、感触がよくないという問題点がある。
〔課題を解決するための手段、作用〕
本考案者らはこれらの課題を解決し、発熱効率が高く表
面を均一に加温することができるとともに感触が優れ、
しかも安価で使い捨てが可能な化学発熱あんかを得るべ
く鋭意検討を続けて本考案を完成した。
すなわち、本考案は空気と接触して発熱する発熱組成物
が、連続気泡発泡体シートである厚さ2〜80mmの表面材
と保温性を有する発泡体シートである裏面材とによって
サンドイッチ状に挾持され、かつ、通気性を有する袋に
収納されてなることを特徴とする化学発熱あんかであ
る。
本考案の化学発熱あんかは発熱組成物に、クッション
性、保温性などを有するシート材料がが組合わされ、通
気性の袋に収納されて一体化構造とされたものであり、
通常は酸素非透過性のフィルムの外袋などに密封して保
存され、使用時に外袋から取り出されて実用に供せられ
る。
本考案において使用される発熱組成物は、空気と接触す
ることにより発熱するものであり例えば鉄、アルミニウ
ムなどの金属を主成分とし、これに保水剤、酸化促進剤
および水などを混合したものである。
鉄、アルミニウムなどの金属は、通常は微粉末状で使用
されるが、所望によってはこれらの一部または全部を例
えば直径が100μ以下の繊維状およびこれらの繊維を網
状などとした形態で使用することもできる。
保水剤としては例えば活性炭、木粉、パーライト、バー
ミキュライト、珪藻土、各種繊維類および吸水性樹脂な
どがあり、また、酸化促進剤としては、通常は水溶性無
機塩類が用いられ、例えばNaCl,KCl,CaCl2,FeCl2,FeCl3
およびCaSO4などが使用される。
これらの発熱組成物は表面材と裏面材とによってサンド
イッチ状に挟持されるため粉末の移動、片寄り、こぼれ
などは殆ど生じないが、これらをより完全に防止するた
めに必要に応じて前記の発熱組成物にさらに各種天然繊
維または合成繊維を混合して抄紙などによりシート状に
成型してもよく、また、発熱組成物に少量の粘着剤など
を混合するか、あるいは金属、合成樹脂または繊維など
の網状物を介在させて成型することなどによりシート状
などとして用いてもよい。
本考案において発熱組成物を挟持するための表面材には
連続気泡発泡体シートが使用される。
これらのシートとしては適度の柔軟性および発熱組成物
の発熱に必要な空気を供給し得る通気性を有するもので
あればその材質には特に制限はないが、例えばポリウレ
タン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエステ
ル、ポリスチレン、ABSおよびシリコンなどの連続気
泡性樹脂の発泡体、合成ゴムおよび天然ゴムの連続気泡
性発泡体などであり、これらの中でも弾力性の大きいポ
リウレタン、合成ゴムおよび天然ゴムの連続気泡性の発
泡体が好ましい。
本考案において表面材として使用される連続気泡発泡体
シートの密度は実用上通常は8〜70kg/m3、好ましくは1
0〜40kg/m3とされる。
表面材の平面形状およびその大きさはあんかとして使用
できる大きさ、形状であればよく、通常は正方形、長方
形、円形および楕円形などの扁平状であり、その平面積
は通常は200〜3000cm2、好ましくは300〜2000cm2とさ
れ、その厚さは、2〜80mmであり、好ましくは5〜40mm
程度である。これらはそのままの形態で用いてもよく、
また、これらを適当に折り曲げるか、あるいは芯材など
を挟んで、かまぼこ型などとしてもよい。
本考案において裏面材には保温性を有する各種連続気泡
発泡体あるいは独立気泡発泡体シートが用いられる。
これらのの材質には特に制限はないが、表面材と同様樹
脂またはゴム発泡体、例としてはポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポチエチレン、ポリプロピレンおよびポリウ
レタンなどが挙げられる。
本考案において発熱組成物を表面材と裏面材とでサンド
イッチ状に挟んで両側から押しつけることにより発熱組
成物は水分などの粘着力によって挟持されるので、その
状態のままで通気性の袋に収納してもよいが、さらに挟
持力を高めるために種々な方法を用いることもできる。
例えば、前記した如く発熱組成物に少量の粘着性物質
を添加する方法、表面材と裏面材とを周辺部同士で熱
融着または接着剤による接着などで互いに固着する方法
などを用いることができる。
通気性の袋に収納する方法としては、例えば表面材と同
形でこれよりもやや大きく、かつ通気性を有するフィル
ムまたはシートを表面材側に、これと同形の通気性好ま
しくは非通気性のフィルムまたはシートを裏面材側にそ
れぞれ重ね合わせてその周辺部同士を互いに接着する方
法、あるいは収納物を大きさがほぼ同じで、少なくとも
表面材と接する側に通気部を有する扁平状の袋に挿入し
て収納する方法などかある。
収納袋は発熱組成物の発熱に必要な空気を供給しうる通
気部を有するとともにあんかとして使用したときに破損
しない程度の強度を有するものであればよく、通常は天
然繊維、合成繊維の不織布、織布、紙、各種合成樹脂フ
ィルムおよびこれらの複合シートなどが用いられる。
これらの素材としては、例えば綿、麻、絹、毛およびレ
ーヨンなどの天然繊維、ナイロン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリアクリルおよびポリ塩化ビニルなどの
合成繊維の不織布および織布が挙げられる。
また、合成樹脂フィルムの素材としては例えばポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステルおよび
ポリ塩化ビニルなどであり、これらの非通気性フィルム
に針、レーザーおよび放電加工などで小孔を穿って通気
性を持たせたものでもよく、また、元来多数の微細孔を
有する微多孔質フィルムを用いてもよい。
これらのうちでも不織布と合成樹脂フィルムとの複合シ
ートに針孔などを設けて通気性を付与したもの、微多孔
質フィルムに不織布、または、合成樹脂の有孔フィルム
を重ねたものなどが好ましい。
袋の通気性は発熱組成物の種類、表面材の種類、密度お
よび厚さなとによって異なり、一概に特定はし得ない
が、通常は0.2〜2000秒/100cc(ガーレー透気度試験、
JIS−P8117による)、好ましくは1.0〜800秒/
100ccである。
本考案を図面で例示し、具体的に説明する。
第1図は本考案の化学発熱あんかの断面斜視図である。
第1図において長方形で柔軟性を有する樹脂発泡体シー
トからなる裏面材1の上に鉄粉を主成分とする発熱組成
物2を全面にほぼ均一になるように広げ、その上に平面
が裏面材1と同形で弾力性および通気性を有する連続気
泡性樹脂発泡体シートの表面材3を重ね合わせてサンド
イッチ状とし、このもの全体が片面に通気孔4,‥,4
が設けられた袋5に、表面材3側が通気孔4,‥,4を
有する面に接するように収納され、化学発熱あんかを形
成している。化学発熱あんかは非通気性の外袋内に密封
されて保存される。
使用時には外袋から取り出すだけで発熱が始まるので、
そのまま、あるいは布で覆うなどの状態で就寝時の加温
用として寝床の中、あるいは足温用として床などにおい
て使用する。
〔考案の効果〕
本考案の化学発熱あんかは発熱組成物が連続気泡を有す
る発泡体シートの表面材と保温性を有する発泡体シート
の裏面材とによってサンドイッチ状に挟持され、通気性
の袋に収納して一体化したものであり、下記のように実
用上数多くの優れた効果を有している。
あんかとして就寝時に使用することにより穏やかに発
熱し、感触が良く、違和感を全く生じない。
床などに直接置いても放熱ロスが少なく熱効率が優れ
ていると同時に表面全体が均一に加温される。
材料が入手し易く、加工も容易で使い捨て用として安
価に製造できる。
外袋から取り出すだけでそのまま使用でき、火気を用
いる必要がなく安全であり、家庭の他、寒冷地の旅行や
登山など携帯にも便利でありその用途は広い。
〔実施例〕
鉄粉85g、活性炭4g、木粉8g、食塩2gおよび水16gを混合
して発熱組成物とした。
表面材および裏面材として縦210mm、横150mm、厚さ5mm
で密度16kg/m3の連続気泡性ポリウレタン発泡シートを
2枚使用した。
裏面材上に上記の発熱組成物を全面に均一な厚さになる
ように広げ、その上に表面材を重ね合わせてサンドイッ
チ状とした。
このものをナイロンスパンボンドとポリエチレンフィル
ムのラミネートシート製で片面に針で多数の通気孔が穿
孔され、ガーレー透気度が6秒/100ccとされた扁平状
の袋に表面材が通気面に接する形で収納することによ
り、第1図で示したと同様の形態の化学発熱あんかを得
た。
このものを気温20℃、相対湿度60%の室内で横400mm、
巾400mm、厚さ80mmの木綿布団2枚の間に挟み、温度記
録計(横河電機(株);ER187型)を用いて発熱温度
を記録した。その結果は第2図に示した通りであり、約
10時間にわたり温度は40〜60℃に保たれ理想的な発熱状
態が得られた。
また、同様にして製作した化学発熱あんかを就寝時に寝
具の足部に置いて使用したところ、違和感などは全くな
く、優れた感触とともに快適な加温状態が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の化学発熱あんかの断面斜視図であり、
第2図は発熱曲線図である。 図面の各番号は以下の通りである。 1……裏面材、2……発熱組成物 3……表面材、4……通気孔、5……袋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気と接触して発熱する発熱組成物が、連
    続気泡発泡体シートである厚さ2〜80mmの表面材と保温
    性を有する発泡体シートである裏面材とによってサンド
    イッチ状に挾持され、かつ、通気性を有する袋に収納さ
    れてなることを特徴とする化学発熱あんか。
JP1989091313U 1989-08-02 1989-08-02 化学発熱あんか Expired - Lifetime JPH0614742Y2 (ja)

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JP1989091313U JPH0614742Y2 (ja) 1989-08-02 1989-08-02 化学発熱あんか

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Publication Number Publication Date
JPH0331421U JPH0331421U (ja) 1991-03-27
JPH0614742Y2 true JPH0614742Y2 (ja) 1994-04-20

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ID=31640803

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JP1989091313U Expired - Lifetime JPH0614742Y2 (ja) 1989-08-02 1989-08-02 化学発熱あんか

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019010416A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 桐灰化学株式会社 発熱具

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JPS62155831U (ja) * 1986-03-26 1987-10-03

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