JP4284821B2 - ペット用冷却マット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水分が気化する際の吸熱(潜熱)作用により、表面の温度を低く保つようにした犬や猫等のペット用の気化式冷却マット、特に、気化式冷却マットに、冷蔵庫で冷やす蓄冷剤シートを組み合わせることで、吸水性シートの水容量に正比例する一般的な冷却持続時間が延長され、しかも、べたつきの原因となる蓄冷剤シートの結露を、吸水性シートによって吸水させることによって、べたつきの解消と、気化水分の補充という相乗効果が得られる好適なペット用の気化式冷却マットに関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】
犬や猫は、体温が約38〜39℃と高く、特に、気温の高い夏期は、体温上昇によって、体力を消耗しやすい。
【0003】
従来、吸水性シートや吸水体を使用し、水分が気化する際の吸熱(潜熱)作用だけで、その表面だけの温度を低く保つようにしたペット用の気化式冷却マットがある。
【0004】
しかしながら、全体がベトベトし、夏の外気温とペット自身の体温で水温が上昇するため、潜熱の冷却効果だけでは、いまだ十分なものではなく、実用的なものといえなかった。
【0005】
そこで、この発明は、ペット用の気化式冷却マットの水温を蓄冷剤で低下させることで、潜熱の冷却効果を持続させ、長時間の快適性を発現しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するために、通気性を有する外装体内に、表材側から裏材側に向かって、吸水性シート、蓄冷剤シ−トを順次収容して、ペット用冷却マット構成したものである。
【0007】
上記ペット用冷却マットに収容する蓄冷剤シートを、予め冷蔵庫に入れて、冷却しておく。そして、水分を含ませた吸水性シートと共に、冷却された蓄冷剤シートを、外装体内に収容して使用する。
【0008】
上記ペット用冷却マットは、吸水性シートの水分の気化による吸熱(潜熱)作用による冷却効果が得られ、この冷却効果は、蓄冷剤シートの蓄冷作用により、その相乗で冷却能力が増大する。即ち、吸水性シートと、冷蔵庫で冷やす蓄冷剤シートを組み合わせることで、吸水性シートの水容量に正比例する冷却持続時間が延長されると共に、べたつきの原因となる蓄冷剤シートの結露を、吸水性シートによって吸水させることによって、べたつきの解消と、気化水分の補充という相乗効果が得られる。
上記外装体は、袋状に形成したものが使用しやすくて好ましいが、袋状のものに限られるものではない。
【0009】
【実施の形態】
この発明に係るペット用冷却マットの一例を図1及び図2に基づいて説明する。
【0010】
この図1及び図2に示す例では、外装体として、カバー袋1を採用している。このカバー袋1内には、表材側から裏材側に向かって、吸水性シート2、蓄冷剤シ−ト3、防水断熱シート4を順次収容している。
【0011】
上記カバー袋1は、例えば、通気性に優れたネット材料によって形成されている。このネット材料としては、高強力ポリエステルフィラメント糸をメッシュ状に製織し、これに熱伝導性に優れた塩化ビニール樹脂を被膜したものを使用することができる。
【0012】
上記吸水性シート2としては、例えば、高吸水性繊維の不織布によって形成することができる。この不織布は、高吸水性繊維10〜100重量%及び他の繊維90〜0重量%とからなる。この不織布の保水量は、300〜20,000ml/m2、好ましくは、1,000〜10,000ml/m2である。カバー袋1の表材側に接触する上記不織布の片面には、透湿性を有し、防水性を有する被膜を積層している。
【0013】
この発明において、上記高吸水性繊維とは、自重の5倍以上の吸水倍率を有する繊維をいい、吸水倍率は、吸水繊維1gを過剰な純水に3分間浸漬し、その後、そのまま引き上げて、3分間水切りのために放置した後の吸水繊維の重量(g)/l(g)の値をいう。この高吸水性繊維の例としては、ランシールF(商品名)東洋紡績社製)を挙げることができる。ランシールFは、吸水後の形状安定性に優れ、吸水と乾燥を繰り返し行える。
【0014】
上記不織布の製造方法は、特に限定されるものではなく、ニードルパンチ、サーマルボンド、ウォーターパンチ、ケミカルボンド、エアレイなどの方法によって製造することができ、他の不織布、フィルム、紙、含水ゲル等のシートと多層構造にしたものでもよい。
【0015】
また、吸水性シート2としては、上記高吸水性繊維を、円錐状、立方体、綿球状等の成形体にしたもの、高吸収性繊維そのものを通気性袋に収容したものでもよい。
【0016】
上記ランシールFは、結露吸収性能にも優れているので、ランシールFを含む不織布を蓄冷剤シ−ト3の表面に使用することが好ましい。さらに、ランシールFは、水分の蒸発潜熱による冷却材料としても優れたものであるから、ランシールFを含む不織布は、人体の後頭部、首筋、額、脇の下、足等の冷却シートとしても有効に使用することができる。
【0017】
また、上記高吸水性繊維と混用することができる他の繊維としては、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリルニトリル、ポリエチレン等の合成繊維、コットン、羊毛等の天然繊維、レーヨン、ポリノジック等の再生セルロース繊維等が挙げられる。
【0018】
また、上記蓄冷剤シート3は、蓄冷剤5として、カルボキシルキメチルセルロース溶液を充填した合成樹脂製の袋体6によって形成されている。蓄冷材シート3の形状は、特に限定されるものではないが、冷凍時における保形性の点で、充填室が分割された分包連結シートが好ましい。蓄冷剤5を形成する材料としては、カルボキシルキメチルセルロース溶液等の水溶性高分子溶液、あるいはポリアクリル酸塩系、デンプンとポリアクリル酸塩の混合物系、PVA系、イソプレンとマレイン酸塩の混合物系、PVAとポリアクリル酸塩の混合物系等の高吸収性ポリマーの保水体であれば特に限定することなく使用することができる。
【0019】
上記防水断熱シ−ト4は、防水性の合成樹脂フィルム7をラミネートしたウレタン等の多孔質クッションシート8によって形成されている。
【0020】
上記カバー袋1の裏材には、吸水性シート2、蓄冷剤シ−ト3、防水断熱シート4を出し入れするために、ファスナー9を設けている。
【0021】
【実施例】
この発明に係るペット用冷却マットの実施例と比較例を作製し、表面の温度変化を測定した。
【0022】
まず、自重の150倍の吸水能力がある高吸水繊維ランシールF(東洋紡績(株)製、5.6dtex×51mm)をニードルパンチ法により、目付け80g/m2の不織布を製造し、この不織布の両面に、ポリエステルをスパンボンド法により製造した目付け30g/m2の不織布(東洋紡績(株)製)をニードルパンチ法で貼り合わせた。この貼り合わせた不織布の表側表面だけに、厚さ15μmのウレタンフィルム(東洋ケミテック(株)製)を接着することにより、サイズ35cm×25cmの吸水性シ−ト2を作製した。この吸水性シート2の飽和吸水量は、1,800ml/m2であり、1,500ml/m2の水を吸水させて使用した。
次に、カルボキシメチルセルロース(ニチリン化学工業(株)製)に加水した水溶性高分子溶液の混合物を厚み95μmの複合フィルム袋(東洋紡績(株)製、ナイロン+ポリエチレン)に充填して、蓄冷剤シート3を製造した。この蓄冷剤シート3の総重量は、205g、充填している混合物の内容量は、190gである。また、この蓄冷剤シート3のサイズは、200×315mmである。この蓄冷剤シート3は、−20℃で60分間保持して冷凍した状態で使用した。
また、高強力ポリエステルフィラメント糸をメッシュ状に製織し、これに塩化ビニール樹脂を被覆したメッシュ(日本ウェーブロック(株)製)を表裏として使用して、表裏に通気性を有するカバー袋1を作成した。
そして、このカバー袋1に、上記吸水性シート2、蓄冷剤シート3を順次収容したものを実施例1とし、カバー袋1に、吸水性シート2のみを収容したものを比較例1、蓄冷剤シート3のみを収容したものを比較例2として、室温30℃に放置した状態の表面の温度変化を、表側に温度センサーを置いて測定した。その結果は、表1に示す通りであり、吸水性シート2と蓄冷剤シート3を併用する実施例1のものは、吸水性シート2、蓄冷剤シート3のみを使用する比較例1、2に比べて、3時間目以降も優れた冷却効果が得られるということが確認された。
【0023】
【表1】
Figure 0004284821
【0024】
【発明の効果】
この発明に係るペット用冷却マットは、上記のように構成されているので、吸水性シート2の水分の気化による吸熱作用と、蓄冷剤シート3の蓄冷作用とが相俟って、従来にない冷却力と持続性を保持し、表面がベトベトすることなく快適な使用感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るペット用冷却マットの一例を示す一部を切欠いた斜視図
【図2】同上の縦断斜視図
【符号の説明】
1 カバー袋
2 吸水性シート
3 蓄冷剤シ−ト
4 防水断熱シート
5 蓄冷剤
6 袋体
7 合成樹脂フィルム
8 多孔質クッションシート
9 ファスナー

Claims (4)

  1. 通気性を有する外装体内に、表材側から裏材側に向かって、吸水性シート、蓄冷剤シ−トを順次収容したペット用冷却マット。
  2. 上記外装体が、メッシュ材料からなり、この外装体の裏材の内側に、表面積の90%以下の範囲で、防水断熱シートが敷かれていることを特徴とする請求項1記載のペット用冷却マット。
  3. 上記吸水性シートが、高吸水繊維を含有する保水量300〜20,000ml/m2のシート材料からなる請求項1又は2記載のペット用冷却マット。
  4. 上記蓄冷剤シートが、水溶性高分子溶液又は高吸水性ポリマー保水体が充填されたシート材料からなる請求項1〜3のいずれかの項に記載のペット用冷却マット。
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