JP2007289594A - 冷却用構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水の蒸発潜熱(気化熱)を利用する冷却用構造物であって、水を供給することにより、長時間にわたって且つ繰り返し使用することのできる冷却用構造物を提供する。
【解決手段】 袋状の被覆部100と保水体700とを具備する冷却用構造物であって、保水体は、被覆部から出し入れ可能であり、且つ、袋体Pとその袋体の中に載置された吸水性材料11とを具備し、被覆部の一方の面aは、外側の繊維層と内側の通気性シート層3とが部分的に接着されてなるもので構成されており、且つ、リッシー法によって測定した透湿度が500乃至3,000g/m・24時間であり、保水体の袋体の一方の面Iは、透湿・透水性の材料で構成されており、そして、被覆部の他方の面bと保水体の他方の面IIの中の少なくとも一方は水不透過性であることを特徴とする冷却用構造物を用いる。
【選択図】 図9

Description

本発明は、水を保持できる保水体を具備する構造物であって、その保水体に水を保持させた上で、人体や動物を冷却するために用いる冷却用構造物に関する。
紙おむつ等の用途を有する吸収性物品は、概略、不織布等の繊維質基材に吸水性樹脂又は高吸水性ポリマーを保持させてなる吸水体と、通常は更に紙とが、液体透過性シートと液体不透過性シートとの間に挟まれてなるものである。
例えば特許文献1には、繊維質基材に吸水性樹脂粒子を固着してなる吸水性シートと、前記吸水性シートの少なくとも片面に貼着した繊維質基材シートとからなる吸水性複合シートが、不織布とポリエチレンシートで挟まれてなる失禁ライナーが開示されている。この発明は、吸水体が、液体(具体的には尿)を、高い吸収速度で且つ大きな吸収量で吸収するという効果を示す。
また、特許文献2には、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び両シート間に介在された液保持性の吸収体を備えた吸収性物品において、前記吸収体は、高吸水性ポリマーが不織布の繊維間に保持された第1吸収層と、親水性繊維の集合体からなる第2吸収層とを有しており、第1吸収層が前記表面シート側に位置し、第2吸収層が前記裏面シート側に位置している吸収性物品が開示されている。この発明の吸収性物品は、尿の逆戻りが生じにくいという効果を示す。
ところで、吸水性樹脂又は高吸水性ポリマーは、吸水した、即ちゲル状態で、保冷材の用途で使用されてもいる。
特許文献3には、水あるいは水を主体とした混合溶媒を吸収した吸水性樹脂のゲル状物等の保冷用媒体を含有する保冷剤が透水・水不溶性基材からなる容器内に封入されてなる保冷材であって、当該保冷材の外面の少なくとも一部に、フラジール法通気度が200cm/cm/秒以上である立体構造を有する繊維及び/又はプラスチック構造体製の包装材を設けたことを特徴とする保冷材が開示されている。特許文献3には、この保冷材では水分の蒸発潜熱による冷却効果もある旨が記載されている。
また、特許文献4には、吸水性樹脂繊維や保水性繊維を含む吸水性不織布の片面に、含水ゲルを展膏してなる冷却シートが開示されている。このシートも、水の気化熱によって冷却効果を得るものである。なお、特許文献4には、冷却シートの製造時に、吸水性不織布面に水を吹き付けて加水する旨が記載されている。
このような従来の保冷材や冷却用シートでは、それらに保持されている水の蒸発潜熱(気化熱)を利用して冷却効果を得ているため、水が気化しなくなってしまった後においては、冷却効果は得られ難い。
更に、非特許文献1には、高吸水性ポリマーを利用した保冷材であって、水に漬けて吸水させ且つ冷凍した後に使用されるものが開示されている。
気化熱を利用した冷却を取り入れた発明として、以下のものも知られている。
特許文献5には、表面側が通気性素材からなるシート、裏面側が合成樹脂製シートで構成された包装材内に吸水性ポリマーが充填されてなる袋体と、その袋体を収納する通気性素材からなる外包材とからなるペット用クーラーマットが記載されている。このクーラーマットは、吸水性ポリマーが充填されてなる袋体を水に浸漬して使用する。このクーラーマットにおいては、吸水性ポリマーに保持された水が気化し、水蒸気として、吸水性ポリマーが充填されてなる袋体の表面側の通気性素材からなるシート及びその袋体を収納している外包材を通じて外部に出て行く。よって、気化熱による冷却効果が得られる。
この発明では、冷却効率の制御については考慮されていない。また、外包材が不織布等の通気性素材で構成されているため、吸水性ポリマーから蒸発してきた水蒸気によって外包材が湿る。このように、冷却効率が制御されていないために生じる冷えすぎや湿気の問題は、このクーラーマットを人に使用させるためには解決されなければならない。
また、特許文献6には、吸水性ポリマーが封入された通水性袋と、前記通水性袋を収納する収納袋とからなるペット用クーラーマットであって、前記通水性袋は、前記吸水性ポリマーを封止する複数の封入領域を有し、前記封入領域は、全周が熱シールにより囲繞されていることを特徴とするペット用クーラーマットが記載されている。このクーラーマットも、吸水性ポリマーが封入された通水性袋を水に浸漬して使用する。特許文献6に記載されたクーラーマットにおいて、収納袋は、(1)その一方の面を通気性を有する素材、他方の面を撥水性を有する素材で作ることができ、あるいは、(2)内側の撥水性を有する素材と外側の織布との二層構成とすることができる。
(1)の場合、吸水性ポリマーが封入された通水性袋から気化した水蒸気は、収納用袋を通じて外部に出て行くことができ、よって、気化熱による冷却効果が得られる。しかし、この発明では、冷却効率の制御については考慮されていない。また、収納袋の通気性素材部分が、通水性袋から蒸発してきた水蒸気によって湿る。このように、冷却効率が制御されていないために生じる冷えすぎや湿気の問題は、このクーラーマットを人に使用させるためには解決されなければならない。
(2)の場合、収納袋の外側が通水性袋から蒸発してきた水蒸気によって湿ることはないが、通水性袋から気化した水蒸気は収納袋から外部に向かって出て行くことはないため、収納袋内で飽和状態となってしまう。よって、気化熱による冷却効果は、非常に制限されたものに過ぎない。
特開2004−358797 特開2001−286505 特開2005−118059 実開2001−104359 特開平11−28034 特開2001−120095 三重化学工業株式会社のホームページ、スノーパック超冷却シリーズの説明(http://miekagaku.co.jp/sp04.html)
本発明の目的は、水の蒸発潜熱(気化熱)を利用する、冷却効率が制御された冷却用構造物であって、水を供給することにより、長時間にわたって且つ繰り返し使用することのできる冷却用構造物を提供することにある。
また、本発明の目的は、被覆部外表面が保水体に由来する水分によって湿ることのない冷却用構造物を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討し、本発明を完成させた。
即ち第一の発明は、袋状の被覆部と保水体とを具備する冷却用構造物であって、保水体は、被覆部から出し入れ可能であり、且つ、袋体とその袋体の中に載置された吸水性材料とを具備し、被覆部の一方の面aは、外側の繊維層と内側の通気性シート層とが部分的に接着されてなるもので構成されており、且つ、リッシー法によって測定した透湿度が500乃至3,000g/m・24時間であり、保水体の袋体の一方の面Iは、透湿・透水性の材料で構成されており、そして、被覆部の他方の面bと保水体の他方の面IIの中の少なくとも一方は水不透過性であることを特徴とする冷却用構造物に関する。
上記第一の発明の冷却用構造物の一態様においては、被覆部の一方の面aを構成する通気性シート層は、非通気性ポリマー・フィルムに通気孔を設けたもの、より具体的には透湿性多孔質フィルム製である。
上記第一の発明の冷却用構造物の他の態様においては、保水体を構成する袋体の一方の面Iが、繊維材料、好ましくは不織布で構成されている。
上記第一の発明の冷却用構造物の更に他の態様においては、吸水性材料が、吸水性ポリマーを具備する吸水性シートであるか、又は、吸水性ポリマーを具備する吸水性シート及び吸水性ポリマーを具備しない吸水性シートである。
上記第一の発明の冷却用構造物の更に他の態様においては、被覆部の他方の面bは、外側の繊維層と内側の非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って接着されてなるもので構成されて水不透過性となっている。
上記第一の発明の冷却用構造物の更に他の態様においては、保水体の袋体の他方の面IIが、不織布と非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って、好ましくは全面に亘って接着されているもので構成されて水不透過性となっている。ここで、非通気性シート層は不織布の外側、内側の何れに存在していてもよいが、外側に存在することが好ましい。
上記第一の発明は、袋状の被覆部と保水体とを具備する冷却用構造物であって、保水体は被覆部から出し入れ可能であり、被覆部の一方の面aは、外側の繊維層と内側の通気性シート層とが部分的に接着されてなり且つリッシー法によって測定した透湿度が500乃至3,000g/m・24時間であるもので構成され、且つ、被覆部の他方の面bは、外側の繊維層と内側の非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って接着されてなるもので構成されており、保水体は、不織布製の袋体とその袋体内に載置された吸水性ポリマーを具備する吸水性シートとを具備するものであることを特徴とする冷却用構造物を包含する。
このような第一の発明の中、吸水性材料が吸水性ポリマーを具備する吸水性シート及び吸水性ポリマーを具備しない吸水性シートである態様の具体例として、保水体の袋体内において、吸水性ポリマーを具備する吸水性シートは、吸水性シート中、最外層の一方に配置され、保水体の袋体の、吸水性ポリマーを具備してなる吸水性シートと接する面が、被覆部の面aに向けて配置されているものが挙げられる。
また、このような第一の発明の中、吸水性材料が吸水性ポリマーを具備する吸水性シート及び吸水性ポリマーを具備しない吸水性シートである態様の具体例として、保水体の袋体内において、吸水性ポリマーを具備してなる吸水性シートは、吸水性シート中、一方の最外層の次に配置され、保水体の袋体の、吸水性ポリマーを具備してなる吸水性シートに隣接する最外層の吸水性シートと接する面が、被覆部の面aに向けて配置されているものが挙げられる。
また、第二の発明は、袋状の被覆部と保水体とを具備する冷却用構造物であって、保水体は、被覆部から出し入れ可能であり、且つ、袋体であってその袋体の少なくとも一方の面の内側及び/又は内部に吸水性ポリマーを具備してなるものを具備しており、被覆部の一方の面aは、外側の繊維層と内側の通気性シート層とが部分的に接着されてなるもので構成されており、且つ、リッシー法によって測定した透湿度が500乃至3,000g/m・24時間であり、保水体の袋体の一方の面Iは、透湿・透水性の材料で構成されており、被覆部の他方の面bと保水体の他方の面IIの中の少なくとも一方は水不透過性であることを特徴とする冷却用構造物に関する。
上記第二の発明の冷却用構造物の一態様においては、被覆部の一方の面aを構成する通気性シート層は、非通気性ポリマー・フィルムに通気孔を設けたもの、より具体的には透湿性多孔質フィルム製である。
上記第二の発明の冷却用構造物の他の態様においては、保水体を構成する袋体の一方の面Iが、繊維材料、好ましくは不織布で構成されている。
上記第二の発明の冷却用構造物の更に他の一態様においては、保水体が、更に、袋体内に載置された吸水性材料を具備する。その吸水性材料は、吸水性ポリマーを具備する吸水性シートであるか、又は、吸水性ポリマーを具備する吸水性シート及び吸水性ポリマーを具備しない吸水性シートであることが好ましい。
上記第二の発明の冷却用構造物の更に他の一態様においては、被覆部の他方の面bが、外側の繊維層と内側の非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って接着されてなるもので構成されて水不透過性となっている。
上記第二の発明の冷却用構造物の更に他の一態様においては、保水体の袋体の他方の面IIが、繊維材料、好ましくは不織布と、非通気性シート層とが、部分的又は全面に亘って、好ましくは全面に亘って接着されているもので構成されて水不透過性となっている。ここで、非通気性シート層は、繊維材料の外側に存在する。
上記第二の発明は、袋状の被覆部と保水体とを具備する冷却用構造物であって、保水体は被覆部から出し入れ可能であり、被覆部の一方の面aは、外側の繊維層と内側の通気性シート層とが部分的に接着されてなり且つリッシー法によって測定した透湿度が500乃至3,000g/m・24時間であるもので構成され、且つ、被覆部の他方の面bは、外側の繊維層と内側の非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って接着されてなるもので構成されており、保水体は、不織布製の袋体であってその袋体の少なくとも一方の面の内側に吸水性ポリマーを具備してなるものを具備していることを特徴とする冷却用構造物を包含する。
本発明により、長時間にわたって且つ繰り返し使用することのできる冷却用構造物が提供される。
本発明の冷却用構造物は、使用前においては水を保持していないために重量が小さく、また、折りたたむことも可能であるため、持ち運びしやすい。
本発明の冷却用構造物を使用することにより、夏季においても安眠することができる。
本発明の冷却用構造物では、被覆部の透湿度を制御することにより、冷却効率を制御することができる。また、被覆部の透湿度を大きくする、含水量を多くする、あるいは冷水を使用する等の手段を採用することにより、より大きな冷却効果を得ることも可能である。さらに、保水体の一部であって人体等の冷却したい個所に対応する部分にのみ、保水させることも可能である。従って、医療の分野において、低温療法のために使用することもできる。
第一の発明の冷却用構造物、及び、第二の発明の冷却用構造物の中、保水体内に吸水性材料を具備する態様では、敷パッド等に要求されるクッション性も実現される。
以下に、本発明を、その実施のための最良の形態に基づいて説明する。
本発明の冷却構造物は、例えば、敷パッド、ペット用の敷物等として使用することができるものである。
次に、本発明の冷却用構造物を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の冷却用構造物の一例における、被覆部100のひろげた状態を示す模式図である。また、図2は、その被覆部100を閉じた状態(袋状)を示す模式図である。また、図3は、被覆部の一方の面aと他方の面bとを示す断面図である。図9にも、被覆部100の断面が示されている。
被覆部100は、その周囲にファスナーFが縫い付けられている。そのファスナーFを閉じることにより、図2に示すような袋状となる。いわば、敷布団用の包布と類似する形態である。なお、被覆部の形状は、袋状で保水体を出し入れ可能である限り、どのような形状であってもよい。
被覆部100の一方の面aは、図3(1)に示すように、外側の繊維層1と内側の通気性シート層3とが部分的に接着されてなるもので構成されている。
被覆部100の一方の面aは、リッシー法によって測定した透湿度(JIS Z0208;JIS K7129;ASTM E398)が、500乃至3,000g/m・24時間、好ましくは700乃至2,000g/m・24時間、更に好ましくは1,000乃至1,500g/m・24時間のものである。透湿度の大小は、水蒸気の通過量、ひいては水の気化量に影響を与える。透湿度が大きいと、水の気化量が多くなるため、より大きな冷却効果が得られる。
本発明の冷却構造物を夏季の安眠のために使用する場合には、人の体表面温度が1乃至2℃程度下がるのが好ましい。一方、本発明の冷却構造物を医療の分野において低温療法のために使用するような場合には、人の体表面温度が4℃程度下がってもよい。このように本発明の冷却用構造物を低温療法のために使用する場合には、被覆部の一方の面a(通気性面)は、リッシー法によって測定した透湿度が、好ましくは1,000乃至2,000g/m・24時間、更に好ましくは1,400乃至1,800g/m・24時間である。
ここで、リッシー法による透湿度の測定は、40℃、湿度差90%にて行われる。より詳細には、リッシー法では、相対湿度100%の雰囲気xと相対湿度約9%の雰囲気yとの間に試料を載置し、雰囲気yの相対湿度が約11%となるまでに要する時間を測定する。これを、被測定試料と透湿度が明らかな標準試料の各々について行い、標準試料の測定結果と比較することにより、被測定試料の透湿度を算出する。
被覆部の一方の面aの一部(例えば四周部)に、リッシー法によって測定した透湿度が上記範囲外の部分があってもよい。換言すると、被覆部の一方の面aの実質的にすべての部分(換言すると、冷却に使用される部分)が、上記数値範囲内の透湿度を示せばよい。
被覆部100の他方の面bは、図3(2)に示すように、外側の繊維層7と内側の非通気性シート層5とが接着されてなるものであってよいし、図3(3)に示すように、非通気性シート層5のみであってもよい。非通気性シート層5を用いるのは、非通気性シート層5の撥水又は防水性により、保水体に保持させた水が被覆部100から外部に染み出ないようにするためである。
繊維層7と非通気性シート層5との接着は、部分的であっても全面に亘っているものであってもよいが、全面の方が好ましい。また、この接着は、非通気性シート層5を構成するポリマー又は繊維層7を構成するポリマーを溶融させて融着させたり、接着剤を使用して行えばよい。
なお、以下において説明する保水体の他方の面IIが水不透過性である場合には、被覆部100の他方の面bは、図3(4)に示すように、繊維材料等の水透過性材料(繊維層7)で構成されていてもよい。
本発明の冷却用構造物を使用する際には、面aを上(表)、面bを下(裏)とする。例えば、本発明の冷却用構造物が敷パッドである場合には、面aを人体に向け、面bを布団に向けて使用する。
第一の発明の冷却用構造物において、保水体は、袋体と、その袋体内に載置された吸水性材料とを具備している。この袋体の一方の面Iは、透湿・透水性の材料で構成されている。他方の面IIは、透湿・透水性の材料で構成される場合と、水不透過性材料で構成される場合とがある。
図4は、第一の発明の冷却用構造物用保水体の一例200を示す断面図である。この保水体200は、不織布製袋体9と、吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15とを備える。袋体9は、その一方の面I(9a)と他方の面II(9b)の両者が、透湿・透水性材料である不織布で構成されている。吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15は、吸水性シート13の一方の表面上に、吸水性ポリマー11が付着されてなる吸水性材料である。
保水体200は、不織布製袋体9の一方の面I(9a)、即ち、吸水性ポリマー11と向き合っている又は吸水性ポリマー11と接する面が、被覆部の面a(通気性面)と向き合い、他方の面II(9b)が、被覆部の面bと向き合うように、被覆部内に挿入される。
なお、図10に示す例のように、吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15が吸水性シート13に吸水性ポリマー11が練り込まれている(換言すると、吸水性シート13中に吸水性ポリマー11が混在・付着している)ものである場合には、吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15に裏表はないので、被覆部内に挿入される際に、不織布製袋体9の両面I(9a),II(9b)のいずれが、被覆部の面aと向き合ってもよい。
図5は、第一の発明の冷却用構造物用保水体の他の一例300を示す断面図である。この保水体300は、不織布製袋体9と、その袋体9内に載置された、吸水性ポリマー11と吸水性シート13とからなる吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15と、吸水性ポリマーを具備しない吸水性シート17とを備える。袋体9は、その一方の面I(9a)と他方の面II(9b)の両者が、透湿・透水性材料である不織布で構成されている。吸水性材料である吸水性シートの層の中、吸水性シート15は、最外層の一方に存在する。
保水体300は、不織布製袋体9の一方の面I(9a;吸水性ポリマーを具備してなる吸水性シート15と接する面)が、被覆部の面aと向き合うように、被覆部内に装填される。
図6は、第一の発明の冷却用構造物用保水体の更に他の例400を示す断面図である。
この保水体400では、袋体Pは、不織布製袋体9と非通気性シート層19とで構成されている。より具体的には、不織布製袋体9の面9bの内側に、非通気性シート層19が接着されている。換言すると、袋体Pの一方の面Iは、透湿・透水性材料である不織布9aで構成されており、他方の面IIは、非通気性シート層19と不織布9bとで構成されて水不透過性となっている。なお、不織布9bの内側への非通気性シート層19の接着は、部分的であっても全面に亘っているものであってもよい。また、この接着は、非通気性シート層19を構成するポリマー又は不織布9bを構成するポリマーを溶融させて融着させたり、接着剤を使用して行えばよい。なお、保水体400においては、非通気性シート層19は、不織布製袋体9の外周部、即ち、面9aと面9bとが接着される部分にも存在するが、非通気性シート層19は、面9aと面9bとの接着部分には存在しなくてもよい。
非通気性シート層19を設けることにより、吸水性材料、具体的には吸水性シート21,23,25及び吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15に保持させた水が、保水体400内に保持され易くなり、また、面IIを通って外部に出て行かない。
袋体Pの内部には、吸水性シート21,23,25及び吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15が存在する。この例では、吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15は、上から2番目(吸水性シートの層の中、一方の最外層の次)に配置されている。このような配置とすると、吸水性シート15の吸水性ポリマー11に水を保持させる際、吸水性シート21が一旦保持した水を吸水性ポリマー11に供給することになるため、吸水性ポリマー11への水の供給がスムーズとなる。
この保水体400は、袋体Pの一方の面Iが、被覆部の面aと向き合うように、被覆部内に装填される。
図4乃至図6に示された例では、吸水性シートは固定されていないが、例えば、不織布製袋体9の外周部において、面9aと面9bとの間に吸水性シートの外周部を存在させ、各層を接着してもよい。
図9に示す第一の発明の冷却用構造物用の保水体700では、不織布9xのすべてと、不織布9yの一部(図9中、不織布9yを横断する破線よりも上の部分、9y1及び9y3)及び非通気性シート層19の一部(図9中、非通気性シート層19を横断する破線よりも上の部分、19y1及び19y3)とが袋体Pの一方の面Iを構成し、不織布9yの残部(図9中、前記破線よりも下の部分、9y2)及び非通気性シート層19の残部(図9中、前記破線よりも下の部分、19y2)が、袋体Pの他方の面IIを構成している。この例では、非通気性シート層19は、不織布9yの外側に接着されて面Iの一部にまで存在している。このように、非通気性シート層19は、袋体Pの面Iを通っての水蒸気の放出を大きく妨げない限り、面Iの一部にまで延伸されていてもよい。
第二の発明の冷却用構造物において、保水体は、袋体と、その袋体の少なくとも一方の面の内側に接着、融着等されているか又はその少なくとも一方の面の内部に存在する吸水性ポリマーとを具備する。
図7は、第二の発明の冷却用構造物用保水体の一例500を示す断面図である。
保水体500は、不織布製の袋体31と、その袋体31の両面I(31a),II(31b)の内側に位置する吸水性ポリマー11とを具備する。
吸水性ポリマー11は、袋体31の面I,IIのいずれかの内側にのみ存在していてもよい。吸水性ポリマー11は、袋体31の面Iを構成する不織布31a及び/又は面IIを構成する不織布31bに練り込まれていてもよいし、あるいは、二枚の不織布とそれらの間に挟持された吸水性ポリマーによって、袋体31の面I及び/又は面IIが構成されていてもよい。
図8は、第二の発明の冷却用構造物用保水体の他の一例600を示す断面図である。
保水体600は、袋体Qであって、その一方の面Iが不織布33aで構成されており、他方の面IIは不織布33bと非通気性シート層19とで構成されて水不透過性となっており、不織布33bの内側には吸水性ポリマー11が接着又は融着されてなるものと、その袋体Q内に載置された吸水性シート17とを具備する。
不織布33bと非通気性シート層19との接着は、部分的であっても全面に亘っているものであってもよいが、全面に亘っていることが好ましい。また、この接着は、非通気性シート層19を構成するポリマー又は不織布33bを構成するポリマーを溶融させて融着させたり、接着剤を使用して行えばよい。
袋体Q内に載置された吸水性シート17は、吸水性ポリマーを具備しないものであるが、吸水性ポリマーを具備する吸水性シートを用いてもよい。あるいは、吸水性ポリマーを具備する吸水性シートと具備しない吸水性シートの両者を用いてもよい。
続いて、本発明の冷却用構造物を構成する各要素について、それらの例を示しながら、具体的に説明する。
被覆部を構成する繊維層は、例えば、織布、不織布及び編物からなる群から選択される一種以上、好ましくは織布(布)又は不織布で構成されている。
繊維層が織布製である場合、その素材は、例えば、綿、レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、アクリル等であり、その厚さは、通常は60g/m乃至150g/m、好ましくは80g/m乃至130g/m、さらに好ましくは90g/m乃至110g/mである。
被覆部の一方の面a(通気性面)の繊維層には、一般的な織布のみならず、例えば、超極細繊維を高密度に織上げた超高密度織物(透湿度は2,000乃至3,000g/m・24時間程度)を使用してもよい。
繊維層が不織布製である場合、その素材は、例えば、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、ビニロン、ポリエチレン、ウレタン、木綿、セルロース等であり、その厚さは、通常は20g/m乃至120g/m、好ましくは30g/m乃至100g/m、さらに好ましくは40g/m乃至60g/mである。また、繊維層が編物製である場合、その素材は、例えば、レーヨン、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン、アクリル等であり、その厚さは、通常は80g/m乃至150g/m、好ましくは90g/m乃至120g/mである。
繊維層に使用する不織布には、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、スパンニードル不織布等があるが、本発明ではいずれも使用することができる。
被覆部の一方の面a(通気性面)は、外側の繊維層と内側の通気性シート層とが部分的に接着されてなるもので構成されている。
通気性シートとは、空気を(従って水蒸気も)通すポリマー製のフィルム又はシートをいい、その代表例として、非通気性ポリマー・フィルムに通気孔を設けたもの(例えば透湿性多孔質フィルム)が挙げられる。ポリマー・フィルム自体は撥水又は耐水性である。本発明で用いられる透湿性多孔質フィルムの厚さは、通常は100μm以下、好ましくは30乃至80μm、更に好ましくは50乃至70μmである。
また、非多孔質膜であって、水蒸気を通し且つ耐水性であるもの(例えば、オージーフィルム株式会社製ポリエステル系透湿防水フィルム「フレクロン」)も知られている。このようなフィルムも、通気性シートとして使用することができる。
通気性シートの原料であるポリマーの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート等が挙げられる。
通気性シートは、単層フィルムに限定されず、複層フィルムであってもよい。
所望の透湿度を有する多孔質フィルムの調製方法は、公知である。なお、被覆部の一方の面aの透湿度は、通気性シート層を構成する、例えば多孔質ポリマー・フィルムの透湿度と、繊維層と通気性シート層との接着条件の選択等により、適宜調整し、500乃至3,000g/m・24時間とする。
被覆部の他方の面bは、水透過性である場合と、水不透過性である場合とがある。水透過性である場合、その材料は、例えば織布、不織布、編物等である。水不透過性である場合には、各種撥水性合成樹脂製のフィルムやシート等の非通気性又は低通気性シートを用いる。非通気性又は低通気性シートの代表例としては、非通気性ポリマー・フィルム、例えばポリエチレン・フィルムが挙げられる。このようなポリマー・フィルムの厚さは、通常は100μm以下、好ましくは20乃至90μm、更に好ましくは30乃至70μm、特に好ましくは40乃至60μmである。
非通気性又は低通気性シートの原料であるポリマーの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート等が挙げられる。
非通気性又は低通気性シートは、単層フィルムに限定されず、複層フィルムであってもよい。
被覆部の他方の面bを水不透過性とする場合、その他方の面bは、内側の非通気性又は低通気性シート層、好ましくは非通気性シート層と、外側の繊維層との二層構造とすることが好ましい。なお、繊維層については、一方の面aに関して先に説明したものと同様である。
保水体を構成する袋体の一方の面Iは、透湿・透水性の材料で構成されている。透湿・透水性の材料の例としては、繊維材料が挙げられる。繊維材料の具体例は、被覆部の繊維層用の材料について、先に説明したものと同様である。保水体の袋体には、不織布を用いることが最も好ましい。不織布を用いる場合、その厚さは、通常は30g/m乃至150g/m、好ましくは40g/m乃至120g/m、さらに好ましくは50g/m乃至70g/mである。
保水体を構成する袋体の他方の面IIは、水透過性である場合と、水不透過性である場合とがある。水透過性である場合、その材料は、例えば織布、不織布、編物等である。水不透過性である場合には、各種撥水性合成樹脂フィルム等の非通気性又は低通気性シートを用いる。なお、非通気性又は低通気性シートについては、先に説明したとおりである。
保水体を構成する袋体の他方の面IIを水不透過性とする場合、他方の面IIは、非通気性又は低通気性シート層、好ましくは非通気性シート層と、繊維層との二層構造とすることが好ましい。なお、繊維層については、先に説明したとおりである。
第一の発明の冷却用構造物に用いる保水体では、他方の面IIを上記の二層構造とする場合、非通気性又は低通気性シート層と繊維層とは、何れが内側で何れが外側であってもよい。第二の発明の冷却用構造物に用いる保水体では、他方の面IIを構成する繊維層が吸水性ポリマーを具備するものである場合には、非通気性又は低通気性シート層が外側となるが、他方の面IIを構成する繊維層が吸水性ポリマーを具備しない場合には、非通気性又は低通気性シート層と繊維層とは、何れが内側で何れが外側であってもよい。
吸水性材料とは、吸水性及び/又は保水性を有する材料をいう。本発明では、シート状の吸水性材料、即ち、吸水性シートを用いることが好ましい。吸水性材料の具体例としては、紙、線状パルプ、パンチ綿、吸水性又は保水性不織布、織布、合成樹脂製多孔質シート等のシート状吸水性材料、発泡合成樹脂(ポリウレタン・フォーム、ビスコース・フォーム、ナイロン・フォーム、発泡フェノール樹脂、発泡尿素樹脂等)、海綿、脱脂綿、レーヨン綿、ヤシ殻繊維性又は木毛繊維性マット、毛布等が挙げられる。これらの中で、腐食・腐敗し難いこと、耐久性及び軽さの観点から、吸水性又は保水性不織布、例えばスパンニードル不織布が好ましい。
吸水性材料として不織布を用いる場合、その厚さは、通常は30g/m乃至150g/m、好ましくは50g/m乃至120g/m、さらに好ましくは80g/m乃至100g/mである。
吸水性又は保水性不織布は、例えば、吸水性繊維から、又は吸水性繊維と保水性繊維との混合物から製造される。吸水性繊維の例としては、架橋アクリル酸エステル系繊維、表面を加水分解したアクリル繊維、ポリエステルに(メタ)アクリル酸をグラフト重合した繊維、ポリエステル繊維等が挙げられる。保水性繊維とは、レーヨン等の親水性繊維のみならず、繊維内部の空隙に水を保持できる多孔質繊維をも包含する概念である。
吸水性シートが織布である場合、その原料は、木綿、レーヨン、ポリエステル、アクリル酸エステル等、吸水性又は保水性を示すものであれば何れでもよい。
本発明では、吸水性ポリマーを具備する吸水性シートを用いることが好ましい。本発明で用いる吸水性ポリマーを具備する吸水性シートにおいて、「吸水性ポリマーを具備」とは、(1)吸水性シートの表面に吸水性ポリマーが付着されていること、(2)吸水性シートの中に吸水性ポリマーが混在していること、(3)2枚の吸水性シートの間に吸水性ポリマーが挟持されて1枚のシートとなっていること等をいう。なお、(2)の場合、図10に示すように、吸水性ポリマー11の一部が吸水性シート13の表面に付着されていてもよい。
また、第二の発明においては、保水体用に、吸水性ポリマーを具備してなる袋体、好ましくは不織布製袋体を用いる。この場合は、吸水性ポリマーは、袋体の内側又は袋体自体の内部に存在することが必要であるから、吸水性ポリマーは、袋体を構成する材料、例えば不織布、の表面に付着されているか、袋体を構成する材料に練り込まれているか、又は、袋体の少なくとも一方の面が二枚の材料で構成されており、それら二枚の材料の間に挟み込まれている。
吸水性ポリマーとして、例えば、ポリアクリル酸塩(例えば部分ナトリウム塩)、アクリル酸−ビニルアルコール共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、デンプン−アクリル酸グラフト共重合体、架橋されたデンプン−アクリル酸グラフト重合体の加水分解物、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸、架橋されたポリアクリルアミド共重合体、架橋されたアクリル酸(塩)−アクリルアミド共重合体、架橋されたポリアクリル酸(塩)、架橋されたアクリル酸(塩)−アクリル酸エステル共重合体、架橋されたカルボン酸変性ポリビニルアルコール、架橋されたN−ビニル化合物、架橋されたポリスルホン酸(塩)、架橋されたポリアクリル酸(塩)−ポリスルホン酸(塩)共重合体、架橋された(メタ)アクリルアミド−N−アルキル(炭素数1〜5)スルホン酸(塩)、架橋された(メタ)アクリルアミド−N−アルキル(炭素数1〜5)スルホン酸(塩)−(メタ)アクリル酸(塩)共重合体、架橋されたスルホン化ポリエチレン、架橋されたポバール(商標)、架橋されたポリ(メタ)アクリルアミド、架橋されたポリエチレンオキシド、架橋されたポリビニルアルコール、架橋されたカルボキシメチルセルロース等が挙げられる。
吸水性ポリマーとして、JIS K7224に準拠して測定した0.9%食塩水の吸収量が、自重の70乃至150重量倍のものが好ましい。
吸水性ポリマーを吸水性シート、例えば不織布に保持させる方法は特に制限されないが、例えば、2枚の吸水性シートの間に吸水性ポリマーを挟持させ、熱処理、接着剤の使用等により結合させる方法、接着剤を塗布した吸水性シートの上から吸水性ポリマーを散布し、接着させる方法、不織布の製造やパルプの抄紙時に吸水性ポリマーを共存させる方法等がある。
吸水性ポリマーの量は特に制限されないが、通常は30乃至200g/m、好ましくは50乃至150g/m、更に好ましくは70乃至100g/mである。
吸水性ポリマーを具備する吸水性シートの配置は特に限定されないが、複数の吸水性シートの層の中で、保水体の一方の面I(被覆部の通気性面aと向き合う側)に最も近い最外層(最も上)や、最外層の次(上から2番目)に配置されることが好ましい。
本発明の冷却用構造物に用いる保水体は、その保水体を構成する袋体の内部に、更に、例えばマイナスイオンを発生する物質を具備していてもよい。マイナスイオンを発生する物質は、例えば、保水体を構成する袋体の内側に付着されていてもよいし、吸水性材料表面に付着されていてもよいし、吸水性材料中に練りこまれていてもよいし、吸水性材料間に挟みこまれていてもよい。なお、マイナスイオンを発生する物質の例を挙げると、トルマリン、風化珊瑚、希土類元素の鉱物、琥珀、カーボンブラック、トロン、ゲルマニウム等である。
次に、本発明の冷却用構造物の製造方法について、その一例を説明する。
被覆部は、次のようにして製造される。
被覆部の一方の面a(通気性面)用の複合材料は、織布や不織布の一方の面に、公知の方法によって通気性ポリマー・フィルムを部分的に接着して製造する。また、他方の面b(水不透過性面)用の複合材料は、織布や不織布の一方の面に、公知の方法によって非通気性ポリマー・フィルムを部分的又は全面的に接着して製造する。
通気性面a用の複合材料と水不透過性面b用の複合材料とを、通気性ポリマー・フィルムと非通気性ポリマー・フィルムとが向かい合うように配置し、周囲を縫製等し、袋体とする。この際、袋体には、ファスナー等の開閉手段を設ける。
第一の発明で使用される保水体の中、図4、図5に示される保水体は、例えば次のようにして製造する。
不織布上に、吸水性シート(図4:吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15のみ;図5:吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15と具備しない吸水性シート17)を載置する。吸水性シートの上を不織布で覆い、四周を接着、融着又は縫製する。
第一の発明で使用される保水体の中、図9に示される保水体は、例えば次のようにして製造する。
不織布の一方の面に公知の方法によって非通気性ポリマー・フィルムを全面的に接着した複合材料を用意する。この複合材料の不織布9y上に、吸水性シート(吸水性ポリマーを具備する吸水性シート15と具備しない吸水性シート17)を順次重ねる。前記複合材料の両側を内側に折り曲げて、その両側端部を、重ねられた吸水性シートの両側部上方に位置させる。吸水性シートの上方を不織布9xで覆い、この不織布9xを、前記複合材料の両側端部(9y1の端部と9y3の端部)に接着させる。
第二の発明で使用される保水体の一例は、例えば次のようにして製造される。
吸水性ポリマーが付着された不織布を用意する。その不織布を、吸水性ポリマーが袋体の内側に位置するように折り曲げ、三辺(他の一辺は、折り曲げ線に相当する)を接着又は融着することによって、袋体とする。なお、不織布の吸水性ポリマー付着面に吸水性シートを載せた状態で、不織布で袋体を製造してもよい。
本発明の冷却用構造物の使用方法の一例は、次のとおりである。
先ず、被覆部のファスナーを開ける。次いで、被覆部の面b(水不透過性面)上に保水体を載置した状態で、保水体の上(透湿・透水性の材料で構成されている面Iの上方)から、保水体内部に向かって水を供給する。具体的には、保水体の袋体の上から、薬缶等を用いて保水体に水をかける。被覆部のファスナーを閉じる。
保水体を構成する袋体の他方(下)の面IIが水不透過性である場合には、被覆部から保水体を取り出した上で、保水体に水を供給し、その後、保水体を被覆部内に装填してもよい。
保水体に供給される水の量は、吸水性ポリマーやその他の吸水性材料が水を保持できる限り、特に限定されないが、通常は300乃至15,000g/m、好ましくは500乃至10,000g/m、更に好ましくは1,000乃至7,000g/m、特に好ましくは2,000乃至5,000g/mとなる量である。
保水体に供給される水には、防腐・防黴剤を添加することが好ましい。防腐・防黴剤の例としては、チアベンダゾール系、有機リン酸系、フェニルフェノール系及びイソチアゾール系の化合物や、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩、グルコン酸クロルヘキシジン、次亜塩素酸ナトリウム等が知られている。これらの防腐・防黴剤は、通常は0.0001乃至0.1%(重量/容量)程度、好ましくは0.01乃至0.1%(重量/容量)程度の濃度で使用する。
以下に、実施例により、本発明を具体的に説明する。
敷パッドの製造及び表面温度の測定
(1)敷パッドの製造
以下の材料で、図9に示す敷パッド5種を製造した。
(a)各層を構成する材料
(被覆部の繊維層1,7) ポリエステル(65%)・綿(35%)ブロード;
縦横とも45番手の糸を使用; 糸密度は100本×70本
(被覆部の通気性シート層3) 多孔質ポリエチレン・フィルム; 厚さ:50μm
(被覆部の非通気性シート層5) ポリエチレン・フィルム; 厚さ:50μm
(保水体の袋体の不織布9x、蓋部) ポリエステル製スパンボンド不織布;
厚さ:40g/m
(保水体の袋体の不織布9y、底及び側部) ポリプロピレン製スパンボンド不織布;
厚さ:40g/m
(保水体の袋体の非通気性シート層19) ポリエチレン・フィルム; 厚さ:40μm
(吸水性シート13,17) ポリエステル(50%)・レーヨン(50%)製スパン
ニードル不織布; 厚さ:100g/m
(吸水性ポリマー11) イソブチレン・無水マレイン酸共重合体のナトリウム塩を架橋
したもの(クラレ製); 吸水量:自重の100倍;
吸水性シートへの付着量:70g/m
(b)製造方法
(b−1)被覆部100
(i)ポリエステル・綿ブロード1に、多孔質ポリエチレン・フィルム3を接着剤を用いて部分的に接着し、複合材料aとした。接着面積は、リッシー法による透湿度が、約500g/m・24時間、約700g/m・24時間、約1,000g/m・24時間、約1,200g/m・24時間、約1,500g/m・24時間となるように調節した。なお、製造後に、5種の複合材料aの透湿度をリッシー法によって測定し、各々、約500(測定値は492)g/m・24時間、約700(測定値は708)g/m・24時間、約1,000(測定値は1,015)g/m・24時間、約1,200(測定値は1,263)g/m・24時間、約1,500(測定値は1,528)g/m・24時間であることを確認した。
(ii)ポリエステル・綿ブロード7に、ポリエチレン・フィルム5を接着剤を用いて全面的に接着し、複合材料bとした。
(iii)複合材料aと複合材料bを、多孔質ポリエチレン・フィルム3とポリエチレン・フィルム5とが向かい合うように配置し、周囲を縫製し、袋体とした。この際、四周の中の三辺にファスナーFを縫い付け、袋体を開閉できるようにした。大きさは、20cm×30cmであった。
(b−2)保水体700
(i)ポリプロピレン製スパンボンド不織布9y(9y1+9y2+9y3)の一方の面に、ポリエチレン・フィルム19(19y1+19y2+19y3)を接着剤を用いて全面的に接着し、複合材料cとした。
(ii)複合材料cの不織布9yの面上に、吸水性シート15(吸水性ポリマー11がスパンニードル不織布13に付着されているもの)を載置し、その上に、スパンニードル不織布17を重ねた。
(iii)複合材料cの両側を内側に折り曲げて、その両側端部を、スパンニードル不織布17の両側端部の上方に位置させた。
(iv)スパンニードル不織布17の上方をポリエステル製スパンボンド不織布9xで覆い、この不織布9xの両側端部を、複合材料cの両側端部(不織布9y1,9y3の面)に接着させた。先端側と後端側においては、不織布9xと複合材料cの不織布9y1及び9y3を、複合材料cの不織布9y2と接着させた。
(b−3)測定用試料(敷パッド)の作製
保水体700を、被覆部100の面bの上に載置し、保水体700の上部(不織布9xの上)から水を注いだ。水の量は、保水体1mあたり3.5kgとなる量とした。ファスナーを閉じた。
(2)表面温度の測定
試料を約33℃の恒温室に放置し、その表面温度を経時的に測定した。結果を表1に示す。
Figure 2007289594
表1から明らかなように、敷パッドの表面温度は、経時的に低下した。また、その低下の程度は、被覆部の透湿度が大であるほど大きかった。被覆部の透湿度が500g/m・24時間未満の場合には、敷パッドの表面温度は殆ど低下しなかった。
敷パッドの製造及び官能試験
(1)敷パッドの製造
実施例1と同様の方法で、3種の敷パッドを製造した。但し、その大きさは100cm×200cmとし、また、被覆部の通気性面用の複合材料aとして、リッシー法による透湿度が約1,000(測定値は1,015)g/m・24時間、約1,200(測定値は1,263)g/m・24時間及び約1,500(測定値は1,528)g/m・24時間のものを使用した。保水体に注入する水の量は、総量で7kg(保水体1mあたり3.5kg)とした。
(2)官能試験
30℃に設定された室内に布団を敷き、その上に敷パッドを敷き、綿細布製のシーツで覆った。
対照として、敷パッドを敷かない布団も用意した。
表面温度計を用いて、シーツの表面温度を測定した。
シーツの上に被検者が横たわり、一定時間ごとに、首、肩、腰、尻、足及び胸に、冷感又は温感があるか否かを評価した。
結果を表2に示す。
Figure 2007289594
表2から明らかなように、敷パッド無しでは、試験開始から5分後には首、腕及び腰の3個所に、10分後には腕を除く5個所に、そして40分後には評価個所すべてに温感が生じていた。一方、本発明の敷パッドを敷いた場合には、時間の経過とともに冷感が強くなっていった。
以上のとおりであるから、本発明の敷パッドを用いれば、適度な冷感が得られ、気温が高い場合でも快適な睡眠をとることができる。
本発明の冷却用構造物の被覆部(ひろげた状態)の一例を示す模式図である。 本発明の冷却用構造物の被覆部(閉じて袋状にした状態)の一例を示す模式的斜視図である。 本発明の冷却用構造物の被覆部の例を示す断面図である。 本発明の冷却用構造物の保水体の一例を示す断面図である。 本発明の冷却用構造物の保水体の他の例を示す断面図である。 本発明の冷却用構造物の保水体の更に他の例を示す断面図である。 本発明の冷却用構造物の保水体の更に他の例を示す断面図である。 本発明の冷却用構造物の保水体の更に他の例を示す断面図である。 本発明の冷却用構造物の一例を示す断面図である。 本発明の冷却用構造物に用いられる吸水性ポリマーを具備する吸水性シートの一例を示す断面図である。
符号の説明
a 被覆部の一方の面
b 被覆部の他方の面
I 保水体を構成する袋体の一方の面
II 保水体を構成する袋体の他方の面
1,7 繊維層
3 通気性シート層
5,19 非通気性シート層
9,31,P,Q 袋体
11 吸水性ポリマー
13,17,21,23,25 吸水性シート
15 吸水性ポリマーを具備する吸水性シート
100 被覆部
200,300,400,500,600,700 保水体
1000 冷却用構造物

Claims (15)

  1. 袋状の被覆部と保水体とを具備する冷却用構造物であって、保水体は、被覆部から出し入れ可能であり、且つ、袋体とその袋体の中に載置された吸水性材料とを具備し、被覆部の一方の面aは、外側の繊維層と内側の通気性シート層とが部分的に接着されてなるもので構成されており、且つ、リッシー法によって測定した透湿度が500乃至3,000g/m・24時間であり、保水体の袋体の一方の面Iは、透湿・透水性の材料で構成されており、そして、被覆部の他方の面bと保水体の他方の面IIの中の少なくとも一方は水不透過性であることを特徴とする冷却用構造物。
  2. 被覆部の一方の面aを構成する通気性シート層が、非通気性ポリマー・フィルムに通気孔を設けたものである、請求項1に記載の冷却用構造物。
  3. 保水体の袋体の一方の面Iが、繊維材料で構成されている、請求項1又は2に記載の冷却用構造物。
  4. 繊維材料が不織布である、請求項3に記載の冷却用構造物。
  5. 吸水性材料が、吸水性ポリマーを具備する吸水性シートであるか、又は、吸水性ポリマーを具備する吸水性シート及び吸水性ポリマーを具備しない吸水性シートである、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の冷却用構造物。
  6. 被覆部の他方の面bが、外側の繊維層と内側の非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って接着されてなるもので構成されて水不透過性となっている、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の冷却用構造物。
  7. 保水体の袋体の他方の面IIが、不織布と非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って接着されているもので構成されて水不透過性となっており、ここで、非通気性シート層は不織布の外側、内側の何れに存在していてもよい、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の冷却用構造物。
  8. 袋状の被覆部と保水体とを具備する冷却用構造物であって、保水体は、被覆部から出し入れ可能であり、且つ、袋体であってその袋体の少なくとも一方の面の内側及び/又は内部に吸水性ポリマーを具備してなるものを具備しており、被覆部の一方の面aは、外側の繊維層と内側の通気性シート層とが部分的に接着されてなるもので構成されており、且つ、リッシー法によって測定した透湿度が500乃至3,000g/m・24時間であり、保水体の袋体の一方の面Iは、透湿・透水性の材料で構成されており、被覆部の他方の面bと保水体の他方の面IIの中の少なくとも一方は水不透過性であることを特徴とする冷却用構造物。
  9. 被覆部の一方の面aを構成する通気性シート層が、非通気性ポリマー・フィルムに通気孔を設けたものである、請求項8に記載の冷却用構造物。
  10. 保水体の袋体の一方の面Iが、繊維材料で構成されている、請求項8又は9に記載の冷却用構造物。
  11. 繊維材料が不織布である、請求項10に記載の冷却用構造物。
  12. 保水体が、更に、袋体内に載置された吸水性材料を具備する、請求項8乃至11のいずれか一項に記載の冷却用構造物。
  13. 吸水性材料が、吸水性ポリマーを具備する吸水性シートであるか、又は、吸水性ポリマーを具備する吸水性シート及び吸水性ポリマーを具備しない吸水性シートである、請求項12に記載の冷却用構造物。
  14. 被覆部の他方の面bが、外側の繊維層と内側の非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って接着されてなるもので構成されて水不透過性となっている、請求項8乃至13のいずれか1項に記載の冷却用構造物。
  15. 保水体の袋体の他方の面IIが、繊維材料と非通気性シート層とが部分的又は全面に亘って接着されているもので構成されて水不透過性となっており、ここで、非通気性シート層は繊維材料の外側に存在する、請求項8乃至14のいずれか1項に記載の冷却用構造物。
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