JPH04332591A - クッション体とその製造方法 - Google Patents
クッション体とその製造方法Info
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- JPH04332591A JPH04332591A JP3100931A JP10093191A JPH04332591A JP H04332591 A JPH04332591 A JP H04332591A JP 3100931 A JP3100931 A JP 3100931A JP 10093191 A JP10093191 A JP 10093191A JP H04332591 A JPH04332591 A JP H04332591A
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C63/00—Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor
- B29C63/02—Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor using sheet or web-like material
- B29C63/025—Lining or sheathing, i.e. applying preformed layers or sheathings of plastics; Apparatus therefor using sheet or web-like material applied by a die matching with the profile of the surface of resilient articles, e.g. cushions, seat pads
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
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- Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば乗物用シートや
ソファー等の家具あるいは寝具類などに好適な表皮を有
するクッション体およびその製造方法に関する。
ソファー等の家具あるいは寝具類などに好適な表皮を有
するクッション体およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用シートなどのようにパッ
ドの外側を表皮でくるんだものは、手触り感覚を良くし
たり表皮の輪郭を整えて外観を良くするなどの目的から
、表皮の裏面側にワディングと称される裏打ち材が設け
られている。従来のワディングは、厚さ10mm程度の
ウレタンフォームが多用されている。このような薄手の
ウレタンフォームは裂けやすいため、その裏側に更にナ
イロンハーフ等のワディングサポートを被着することに
より、ウレタンフォームを補強している。
ドの外側を表皮でくるんだものは、手触り感覚を良くし
たり表皮の輪郭を整えて外観を良くするなどの目的から
、表皮の裏面側にワディングと称される裏打ち材が設け
られている。従来のワディングは、厚さ10mm程度の
ウレタンフォームが多用されている。このような薄手の
ウレタンフォームは裂けやすいため、その裏側に更にナ
イロンハーフ等のワディングサポートを被着することに
より、ウレタンフォームを補強している。
【0003】上述したウレタンフォーム製のワディング
に表皮を接着する手段として、フレームラミネート法が
知られている。フレームラミネート法は、ウレタンフォ
ームの表面を炎によって溶融させながら表皮を接着する
方法である。また、熱可塑性樹脂パウダー等の接着剤を
用いて、ウレタンフォームの表面に表皮を接着すること
も行われている。
に表皮を接着する手段として、フレームラミネート法が
知られている。フレームラミネート法は、ウレタンフォ
ームの表面を炎によって溶融させながら表皮を接着する
方法である。また、熱可塑性樹脂パウダー等の接着剤を
用いて、ウレタンフォームの表面に表皮を接着すること
も行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したフレームラミ
ネート法は、ウレタンを溶融させる際にガスが発生する
ため作業環境が悪化する。しかもワディングサポート等
の補強材を必要とする場合には積層数が多くなり、その
分だけ製造に要する工数が増える。また、通気性に改善
すべき点がある。
ネート法は、ウレタンを溶融させる際にガスが発生する
ため作業環境が悪化する。しかもワディングサポート等
の補強材を必要とする場合には積層数が多くなり、その
分だけ製造に要する工数が増える。また、通気性に改善
すべき点がある。
【0005】一方、接着剤によって表皮をウレタンフォ
ームの表面に接着させる場合には、ウレタンフォームの
表面と表皮との間に比較的硬い接着剤の含浸層ができや
すく、ゴワゴワとした手触り感になることがある。また
、ウレタンフォーム製のワディングが接着された表皮を
用いてクッション体を成形する場合、成形後に、表皮に
付着しているウレタンの形状が復元してしまい、所望形
状とは違った外形になってしまうことがある。そうかと
いって、所望の形状を出しやすくするために表皮に付い
ているウレタンフォームを薄くすると、ワディングとし
ての機能が薄れ、クッション体の表面感触が悪くなって
しまう。
ームの表面に接着させる場合には、ウレタンフォームの
表面と表皮との間に比較的硬い接着剤の含浸層ができや
すく、ゴワゴワとした手触り感になることがある。また
、ウレタンフォーム製のワディングが接着された表皮を
用いてクッション体を成形する場合、成形後に、表皮に
付着しているウレタンの形状が復元してしまい、所望形
状とは違った外形になってしまうことがある。そうかと
いって、所望の形状を出しやすくするために表皮に付い
ているウレタンフォームを薄くすると、ワディングとし
ての機能が薄れ、クッション体の表面感触が悪くなって
しまう。
【0006】従って本発明の目的は、通気性および強度
的に優れ、製造時に有毒ガスを発生することがなく、表
面感触が良く、しかも所望の形状を出しやすいようなク
ッション体を提供することにある。
的に優れ、製造時に有毒ガスを発生することがなく、表
面感触が良く、しかも所望の形状を出しやすいようなク
ッション体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を果たすために
開発された本発明のクッション体は、所定形状に成形さ
れた通気性を有するパッド本体と、型に吸着されること
により所定形状に成形される通気性の表皮と、繊維およ
びバインダを含有する綿からなりホットメルトフィルム
を間に挟んだ状態で表皮に重ねられたのち上記パッド本
体を通じて作用させる熱風によって上記ホットメルトフ
ィルムが溶融するとともに上記バインダにより上記繊維
がバインドされてパッド本体に沿う形状に成形されかつ
表皮との接着がなされる繊維質ワディングとを具備して
いる。
開発された本発明のクッション体は、所定形状に成形さ
れた通気性を有するパッド本体と、型に吸着されること
により所定形状に成形される通気性の表皮と、繊維およ
びバインダを含有する綿からなりホットメルトフィルム
を間に挟んだ状態で表皮に重ねられたのち上記パッド本
体を通じて作用させる熱風によって上記ホットメルトフ
ィルムが溶融するとともに上記バインダにより上記繊維
がバインドされてパッド本体に沿う形状に成形されかつ
表皮との接着がなされる繊維質ワディングとを具備して
いる。
【0008】また本発明方法は、型面に吸引孔を有する
型に通気性の表皮とその上にホットメルトフィルムをセ
ットする工程と、上記型に負圧を作用させることによっ
て上記表皮とホットメルトフィルムを上記型面に吸着し
て所望形状に保持する工程と、上記ホットメルトフィル
ムの上に繊維とバインダを含んだワディング用の綿およ
び通気性のパッド本体をセットするとともにこのパッド
本体を通じて熱風を上記ワディング用の綿に作用させ上
記バインダにより上記繊維をバインドしてパッド本体に
沿う形状の繊維質ワディングを成形するとともに上記ホ
ットメルトフィルムを溶融させて上記繊維質ワディング
に表皮を接着させる工程とを具備したことを特徴とする
クッション体の製造方法である。
型に通気性の表皮とその上にホットメルトフィルムをセ
ットする工程と、上記型に負圧を作用させることによっ
て上記表皮とホットメルトフィルムを上記型面に吸着し
て所望形状に保持する工程と、上記ホットメルトフィル
ムの上に繊維とバインダを含んだワディング用の綿およ
び通気性のパッド本体をセットするとともにこのパッド
本体を通じて熱風を上記ワディング用の綿に作用させ上
記バインダにより上記繊維をバインドしてパッド本体に
沿う形状の繊維質ワディングを成形するとともに上記ホ
ットメルトフィルムを溶融させて上記繊維質ワディング
に表皮を接着させる工程とを具備したことを特徴とする
クッション体の製造方法である。
【0009】
【作用】本発明のクッション体に使われるワディングは
、立体的に絡み合った繊維相互の交絡点がバインダによ
ってバインドされた繊維質のものであり、繊維間に形成
される通気部によって優れた通気性が発揮されるととも
に、繊維とバインダとのコンビネーションによって、破
れにくくかつ適度な反発弾性が得られる。このような繊
維質のワディングの表面の繊維に表皮が接着されるため
、表皮の裏面にゴワゴワ感の原因となるような硬い含浸
層が生じることがなく、通気性が損なわれることもない
。
、立体的に絡み合った繊維相互の交絡点がバインダによ
ってバインドされた繊維質のものであり、繊維間に形成
される通気部によって優れた通気性が発揮されるととも
に、繊維とバインダとのコンビネーションによって、破
れにくくかつ適度な反発弾性が得られる。このような繊
維質のワディングの表面の繊維に表皮が接着されるため
、表皮の裏面にゴワゴワ感の原因となるような硬い含浸
層が生じることがなく、通気性が損なわれることもない
。
【0010】
[実施例1](図1〜図5)
【0011】以下に本発明の第1実施例について、図1
ないし図5を参照して説明する。図5に示された乗物用
シート等に使われるクッション体10は、着座荷重等を
支える部分としての主部11と、この主部11の両側に
位置するサイドサポート部12を備えている。主部11
とサイドサポート部12との境界部分に溝状の凹部13
が設けられている。
ないし図5を参照して説明する。図5に示された乗物用
シート等に使われるクッション体10は、着座荷重等を
支える部分としての主部11と、この主部11の両側に
位置するサイドサポート部12を備えている。主部11
とサイドサポート部12との境界部分に溝状の凹部13
が設けられている。
【0012】主部11とサイドサポート部12は、それ
ぞれ、パッド本体15と、パッド本体15に重ねられた
表皮構造体16とからなる。表皮構造体16は、表皮1
7と、表皮17の裏面に被着された繊維質ワディング1
8とからなる積層物である。本実施例の表皮17の材料
は、織布や編布などのように通気性のあるものが使用さ
れる。繊維質ワディング18は、立体的に絡み合う多数
の繊維の交絡点等を、樹脂バインダによってバインドし
たものであり、適度な弾性と耐へたり性および優れた通
気性を有している。
ぞれ、パッド本体15と、パッド本体15に重ねられた
表皮構造体16とからなる。表皮構造体16は、表皮1
7と、表皮17の裏面に被着された繊維質ワディング1
8とからなる積層物である。本実施例の表皮17の材料
は、織布や編布などのように通気性のあるものが使用さ
れる。繊維質ワディング18は、立体的に絡み合う多数
の繊維の交絡点等を、樹脂バインダによってバインドし
たものであり、適度な弾性と耐へたり性および優れた通
気性を有している。
【0013】パッド本体15の一例は、上記ワディング
18とは硬さ等の異なる繊維質パッド材が採用される。 繊維質パッド材からなる通気性のパッド本体15は、多
数の合成繊維を立体的に絡み合わせた綿状の繊維集合体
の繊維相互の交絡点を、ウレタン系バインダによってバ
インドしたものである。このパッド本体15は、図示し
ない型によって、予め所定のシート形状に成形されてい
る。パッド本体15は、ワディング18よりも硬めのも
のが使用される。なお、パッド本体15は、上述した繊
維質パッド材以外の成形品、例えば連続気泡性のウレタ
ンフォームなどが使われてもよく、要するに通気性と耐
へたり性に優れたものが使用される。
18とは硬さ等の異なる繊維質パッド材が採用される。 繊維質パッド材からなる通気性のパッド本体15は、多
数の合成繊維を立体的に絡み合わせた綿状の繊維集合体
の繊維相互の交絡点を、ウレタン系バインダによってバ
インドしたものである。このパッド本体15は、図示し
ない型によって、予め所定のシート形状に成形されてい
る。パッド本体15は、ワディング18よりも硬めのも
のが使用される。なお、パッド本体15は、上述した繊
維質パッド材以外の成形品、例えば連続気泡性のウレタ
ンフォームなどが使われてもよく、要するに通気性と耐
へたり性に優れたものが使用される。
【0014】上記クッション体10の製造工程の一例に
ついて以下に説明する。ポリエステル綿(ハイバル6d
;帝人株式会社商品名)に水性ウレタンエマルジョンを
含浸させたのち、マングル等の処理装置によって、ウレ
タンの樹脂分がポリエステル綿に対して80重量%とな
るように、過剰のウレタンエマルジョンを脱液する。 これを含浸綿18aと呼ぶことにする。
ついて以下に説明する。ポリエステル綿(ハイバル6d
;帝人株式会社商品名)に水性ウレタンエマルジョンを
含浸させたのち、マングル等の処理装置によって、ウレ
タンの樹脂分がポリエステル綿に対して80重量%とな
るように、過剰のウレタンエマルジョンを脱液する。 これを含浸綿18aと呼ぶことにする。
【0015】図1に例示されるように、下型20の上に
表皮17を敷き、更にその上に非通気性のホットメルト
フィルム22を置く。ホットメルトフィルム22の一例
は、100°Cで溶融するナイロンホットメルト樹脂で
ある。
表皮17を敷き、更にその上に非通気性のホットメルト
フィルム22を置く。ホットメルトフィルム22の一例
は、100°Cで溶融するナイロンホットメルト樹脂で
ある。
【0016】下型20の内面(型面)に多数の吸引孔2
5が設けられている。各吸引孔25は、下型20の内部
に設けられたバキュームチャンバ26に通じている。バ
キュームチャンバ26は、負圧発生装置27に接続され
る。
5が設けられている。各吸引孔25は、下型20の内部
に設けられたバキュームチャンバ26に通じている。バ
キュームチャンバ26は、負圧発生装置27に接続され
る。
【0017】負圧発生装置27によって下型20のバキ
ュームチャンバ26を負圧にすることにより、図2に示
されるように下型20の型面に表皮17とホットメルト
フィルム22の積層物を吸着・保持して所望の形状に成
形する。更にその上に、図3に示されるように、前述し
た含浸綿18aを置き、その上に通気性パッド本体15
をセットし、上型30で押さえる。上型30の押さえ面
には多数の噴気孔31が設けられている。噴気孔31は
、熱風供給装置35に接続されている。
ュームチャンバ26を負圧にすることにより、図2に示
されるように下型20の型面に表皮17とホットメルト
フィルム22の積層物を吸着・保持して所望の形状に成
形する。更にその上に、図3に示されるように、前述し
た含浸綿18aを置き、その上に通気性パッド本体15
をセットし、上型30で押さえる。上型30の押さえ面
には多数の噴気孔31が設けられている。噴気孔31は
、熱風供給装置35に接続されている。
【0018】図4に示されるように、上型30の噴気孔
31から熱風をパッド本体15に向かって吹き込み、熱
風を含浸綿18aに作用させることによって、ウレタン
エマルジョンを硬化させる。また同時に、100°C以
上の熱を与えることによって、ホットメルトフィルム2
2を溶融させる。この時、下型20のバキュームチャン
バ26を負圧にすることにより、熱風が含浸綿18aお
よびホットメルトフィルム22に十分作用するようにし
たり、溶融したホットメルト樹脂が接着面に十分拡散で
きるようにするとよい。
31から熱風をパッド本体15に向かって吹き込み、熱
風を含浸綿18aに作用させることによって、ウレタン
エマルジョンを硬化させる。また同時に、100°C以
上の熱を与えることによって、ホットメルトフィルム2
2を溶融させる。この時、下型20のバキュームチャン
バ26を負圧にすることにより、熱風が含浸綿18aお
よびホットメルトフィルム22に十分作用するようにし
たり、溶融したホットメルト樹脂が接着面に十分拡散で
きるようにするとよい。
【0019】上記工程を経たのちに冷却され、所定形状
の表皮17と繊維質ワディング18とからなる表皮構造
体16が成形されるとともに、繊維質ワディング18に
表皮17とパッド本体15が接着され、図5に示される
ようなクッション体10が得られる。
の表皮17と繊維質ワディング18とからなる表皮構造
体16が成形されるとともに、繊維質ワディング18に
表皮17とパッド本体15が接着され、図5に示される
ようなクッション体10が得られる。
【0020】こうして得られたクッション体10は、表
皮17の裏側に通気性と適度な柔らかさをもつ繊維質ワ
ディング18が一体に被着されているので、表面感触が
良く、通気性に優れ、所望の外観形状も出しやすい。ま
た、ワディング18に多量の繊維が含まれているため、
薄くてもウレタンフォーム製ワディングの場合のように
裂けるおそれがなく、従ってナイロンハーフ等の補強材
が不要である。また、フレームラミネート法のような製
造時における有毒ガスの発生がない。
皮17の裏側に通気性と適度な柔らかさをもつ繊維質ワ
ディング18が一体に被着されているので、表面感触が
良く、通気性に優れ、所望の外観形状も出しやすい。ま
た、ワディング18に多量の繊維が含まれているため、
薄くてもウレタンフォーム製ワディングの場合のように
裂けるおそれがなく、従ってナイロンハーフ等の補強材
が不要である。また、フレームラミネート法のような製
造時における有毒ガスの発生がない。
【0021】なお、含浸綿18aに含ませるバインダ液
は、ウレタンプレポリマーのトリクロロエタン溶液のよ
うに水蒸気によって硬化するタイプであってもよい。そ
の場合には、水蒸気を吹き込むことによってウレタンプ
レポリマーを硬化させる。 [実施例2](図6〜図13)
は、ウレタンプレポリマーのトリクロロエタン溶液のよ
うに水蒸気によって硬化するタイプであってもよい。そ
の場合には、水蒸気を吹き込むことによってウレタンプ
レポリマーを硬化させる。 [実施例2](図6〜図13)
【0022】以下に本発明の第2実施例について、図6
ないし図13を参照して説明する。図13に示されたク
ッション体40の基本構造は第1実施例のクッション体
10と同様である。なお、第1実施例と共通の箇所に同
一の符号を付して説明は省略する。このクッション体4
0の製造工程は以下の通りである。
ないし図13を参照して説明する。図13に示されたク
ッション体40の基本構造は第1実施例のクッション体
10と同様である。なお、第1実施例と共通の箇所に同
一の符号を付して説明は省略する。このクッション体4
0の製造工程は以下の通りである。
【0023】図6に示されるように、ノズル41によっ
て接着剤42をパッド本体15の表面に均一にスプレー
散布する。パッド本体15は予め所定形状に成形されて
いる。そしてこのパッド本体15に、図7に示される混
合綿45aを上記接着剤42によって接着し、図8に示
されるようなクッション要素46を得る。
て接着剤42をパッド本体15の表面に均一にスプレー
散布する。パッド本体15は予め所定形状に成形されて
いる。そしてこのパッド本体15に、図7に示される混
合綿45aを上記接着剤42によって接着し、図8に示
されるようなクッション要素46を得る。
【0024】混合綿45aは、ポリエステル綿(ハイバ
ル6d;帝人株式会社商品名)にバインダー繊維を7:
3の重量比で混合したものである。バインダー繊維の一
例は、3デニールの芯鞘構造をなすものであり、鞘の部
分がホットメルト剤でできている。
ル6d;帝人株式会社商品名)にバインダー繊維を7:
3の重量比で混合したものである。バインダー繊維の一
例は、3デニールの芯鞘構造をなすものであり、鞘の部
分がホットメルト剤でできている。
【0025】図9に例示されるように、下型20の上に
表皮17を敷くとともに、表皮17の上に100°Cで
溶融するポリエステル樹脂からなる非通気性のホットメ
ルトフィルム22を置く。そして負圧発生装置27によ
って下型20のバキュームチャンバ26に負圧を作用さ
せることにより、図10に示されるように下型20の型
面に表皮17とホットメルトフィルム22の積層物を吸
着・保持することによって所望の形状に成形する。
表皮17を敷くとともに、表皮17の上に100°Cで
溶融するポリエステル樹脂からなる非通気性のホットメ
ルトフィルム22を置く。そして負圧発生装置27によ
って下型20のバキュームチャンバ26に負圧を作用さ
せることにより、図10に示されるように下型20の型
面に表皮17とホットメルトフィルム22の積層物を吸
着・保持することによって所望の形状に成形する。
【0026】更にその上に、図11に示されるように、
混合綿45aが接着された通気性パッド本体15をセッ
トし、上型30で押さえる。上型30の押さえ面には多
数の噴気孔31が設けられている。噴気孔31は、熱風
供給装置35に接続されている。
混合綿45aが接着された通気性パッド本体15をセッ
トし、上型30で押さえる。上型30の押さえ面には多
数の噴気孔31が設けられている。噴気孔31は、熱風
供給装置35に接続されている。
【0027】図12に示されるように、上型30の噴気
孔31から熱風をパッド本体15に向かって吹き込み、
熱風を混合綿45aに作用させることによって、混合綿
45aに含まれているバインダー繊維を溶融させる。ま
た同時に、100°C以上の熱を与えることによって、
ホットメルトフィルム22を溶融させる。この時、下型
20のバキュームチャンバ26を負圧にすることにより
、熱風が混合綿45aおよびホットメルトフィルム22
に十分作用するようにしたり、溶融したホットメルト樹
脂が接着面に十分拡散できるようにするとよい。
孔31から熱風をパッド本体15に向かって吹き込み、
熱風を混合綿45aに作用させることによって、混合綿
45aに含まれているバインダー繊維を溶融させる。ま
た同時に、100°C以上の熱を与えることによって、
ホットメルトフィルム22を溶融させる。この時、下型
20のバキュームチャンバ26を負圧にすることにより
、熱風が混合綿45aおよびホットメルトフィルム22
に十分作用するようにしたり、溶融したホットメルト樹
脂が接着面に十分拡散できるようにするとよい。
【0028】上記工程を経たのちに冷却されることによ
り、所定形状の繊維質ワディング45が成形されるとと
もに、繊維質ワディング45に表皮17が接着され、図
13に示されるようなクッション体40が得られる。
り、所定形状の繊維質ワディング45が成形されるとと
もに、繊維質ワディング45に表皮17が接着され、図
13に示されるようなクッション体40が得られる。
【0029】なお本発明に係るクッション体は、前記実
施例以外の各種乗物用シートあるいは家具・寝具類など
に適用できることは言うまでもない。従って繊維質ワデ
ィングやパッド本体の形状等の具体的態様は、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更して実施される。
施例以外の各種乗物用シートあるいは家具・寝具類など
に適用できることは言うまでもない。従って繊維質ワデ
ィングやパッド本体の形状等の具体的態様は、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で適宜に変更して実施される。
【図1】本発明の第1実施例のクッション体に使われる
表皮とホットメルトフィルムと型を示す断面図。
表皮とホットメルトフィルムと型を示す断面図。
【図2】図1に示された表皮とホットメルトフィルムが
型によって成形される様子を示す断面図。
型によって成形される様子を示す断面図。
【図3】図2に示された表皮とホットメルトフィルムに
含浸綿とパッド本体と上型等がセットされる様子を示す
断面図。
含浸綿とパッド本体と上型等がセットされる様子を示す
断面図。
【図4】図3に示された含浸綿に熱風を供給する様子を
示す断面図。
示す断面図。
【図5】本発明の第1実施例のクッション体を示す断面
図。
図。
【図6】本発明の第2実施例のクッション体に使われる
パッド本体に接着剤を供給する様子を示す断面図。
パッド本体に接着剤を供給する様子を示す断面図。
【図7】図6に示されたパッド本体に混合綿をセットす
る様子を示す断面図。
る様子を示す断面図。
【図8】図6に示されたパッド本体に混合綿が接着され
た様子を示す断面図。
た様子を示す断面図。
【図9】本発明の第2実施例のクッション体に使われる
表皮とホットメルトフィルムと型を示す断面図。
表皮とホットメルトフィルムと型を示す断面図。
【図10】図9に示された表皮とホットメルトフィルム
が型によって成形される様子を示す断面図。
が型によって成形される様子を示す断面図。
【図11】図10に示された表皮とホットメルトフィル
ムに混合綿とパッド本体と上型がセットされる様子を示
す断面図。
ムに混合綿とパッド本体と上型がセットされる様子を示
す断面図。
【図12】図11に示されたパッド本体と混合綿に熱風
を供給する様子を示す断面図。
を供給する様子を示す断面図。
【図13】本発明の第2実施例のクッション体を示す断
面図。
面図。
10…クッション体、15…パッド本体、16…表皮構
造体、17…表皮、18…繊維質ワディング、18a…
含浸綿、20…型、22…ホットメルトフィルム、25
…吸引孔、27…負圧発生装置、35…熱風供給装置、
40…クッション体、45…繊維質ワディング、45a
…混合綿。
造体、17…表皮、18…繊維質ワディング、18a…
含浸綿、20…型、22…ホットメルトフィルム、25
…吸引孔、27…負圧発生装置、35…熱風供給装置、
40…クッション体、45…繊維質ワディング、45a
…混合綿。
Claims (6)
- 【請求項1】所定形状に成形された通気性を有するパッ
ド本体と、型に吸着されることにより所定形状に成形さ
れる通気性の表皮と、繊維およびバインダを含有する綿
からなりホットメルトフィルムを間に挟んだ状態で表皮
に重ねられたのち上記パッド本体を通じて作用させる熱
風によって上記ホットメルトフィルムが溶融するととも
に上記バインダにより上記繊維がバインドされてパッド
本体に沿う形状に成形されかつ表皮との接着がなされる
繊維質ワディングとを具備したことを特徴とするクッシ
ョン体。 - 【請求項2】上記繊維質ワディングの繊維が合成繊維で
あり、かつ上記バインダがウレタンバインダである請求
項1記載のクッション体。 - 【請求項3】上記パッド本体は、多数の繊維を立体的に
絡み合わせた繊維集合体の繊維相互の交絡点をウレタン
バインダによってバインドしたものである請求項1記載
のクッション体。 - 【請求項4】型面に吸引孔を有する型に通気性の表皮と
その上にホットメルトフィルムをセットする工程と、上
記型に負圧を作用させることによって上記表皮とホット
メルトフィルムを上記型面に吸着して所望形状に保持す
る工程と、上記ホットメルトフィルムの上に繊維とバイ
ンダを含んだワディング用の綿および通気性のパッド本
体をセットするとともにこのパッド本体を通じて熱風を
上記ワディング用の綿に作用させ上記バインダにより上
記繊維をバインドしてパッド本体に沿う形状の繊維質ワ
ディングを成形するとともに上記ホットメルトフィルム
を溶融させて上記繊維質ワディングに表皮を接着させる
工程とを具備したことを特徴とするクッション体の製造
方法。 - 【請求項5】上記ワディング用の綿は、多数の合成繊維
からなる繊維集合体にウレタン系のバインダ液を含ませ
た含浸綿である請求項4記載のクッション体の製造方法
。 - 【請求項6】上記ワディング用の綿は、合成繊維と、ホ
ットメルト剤を含有するバインダ繊維との混合物である
請求項4記載のクッション体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3100931A JPH04332591A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | クッション体とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3100931A JPH04332591A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | クッション体とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04332591A true JPH04332591A (ja) | 1992-11-19 |
Family
ID=14287098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3100931A Pending JPH04332591A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | クッション体とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04332591A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU690549B2 (en) * | 1993-09-19 | 1998-04-30 | Namba Press Works Co., Ltd. | A cushion body of an automobile seat and method of manufacture |
DE10208524A1 (de) * | 2002-02-27 | 2003-09-11 | Borgers Johann Gmbh Co Kg | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen von Faservlies-Formteilen |
JP2018039212A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | 株式会社イノアックコーポレーション | 車両内装部材の製造方法 |
-
1991
- 1991-05-02 JP JP3100931A patent/JPH04332591A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU690549B2 (en) * | 1993-09-19 | 1998-04-30 | Namba Press Works Co., Ltd. | A cushion body of an automobile seat and method of manufacture |
DE10208524A1 (de) * | 2002-02-27 | 2003-09-11 | Borgers Johann Gmbh Co Kg | Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen von Faservlies-Formteilen |
DE10208524B4 (de) * | 2002-02-27 | 2004-07-08 | Johann Borgers Gmbh & Co. Kg | Verfahren zum Herstellen von Faservlies-Formteilen |
JP2018039212A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | 株式会社イノアックコーポレーション | 車両内装部材の製造方法 |
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