JPH0688832B2 - 多結晶セラミックス製品及びその製造方法 - Google Patents

多結晶セラミックス製品及びその製造方法

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JPH0688832B2
JPH0688832B2 JP62072672A JP7267287A JPH0688832B2 JP H0688832 B2 JPH0688832 B2 JP H0688832B2 JP 62072672 A JP62072672 A JP 62072672A JP 7267287 A JP7267287 A JP 7267287A JP H0688832 B2 JPH0688832 B2 JP H0688832B2
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浩一 林
健士 鈴木
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はボンディングキャピラリー、光コネクター、ワ
イヤーガイド、或いは装飾品として用いるホワイトサフ
ァイヤ等の多結晶セラミックス製品の製造方法に関す
る。
(従来の技術) 半導体チップ表面の電極とリードフレームのフィンガー
とをつなぐ金ワイヤーのキャリアー等として従来からホ
ワイトサファイヤ等の多結晶セラミックス製品が用いら
れている。
斯かる多結晶セラミックス製品は酸化アルミニウムを主
体とした焼結体として製造され、特に焼結助剤として酸
化マグネシウムを微量添加し、酸化アルミニウム粒子間
にスピネル(MgAl2O4)を生成せしめ、酸化アルミニウ
ム粒子の異常な粒成長を抑制し、緻密で均一な構造の製
品を得るようにしている。
しかしながら、酸化マグネシウムの添加量は微量なため
酸化アルミニウム粒子間に均一に分散させることが困難
で、部分的に異常粒成長することがある。
そこで、塩化マグネシウム又は硫酸マグネシウムを含む
水溶液を0.1〜3mol%の割合で酸化アルミニウム微粉末
に添加して焼結する方法が特開昭61-291449号として知
られている。
(発明が解決しようとする問題点) 上述した従来の方法にあっては焼結温度が比較的高温で
あるため、焼結助剤として塩化マグネシウム又は硫酸マ
グネシウムを用いないと結晶の異常粒成長が生じやす
く、また焼結も必ず真空中で行わなければならず装置が
大がかりとなる。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決すべく本発明はアルミニウム塩を出発
原料として酸化アルミニウムを生成し、この酸化アルミ
ニウムに有機バインダーを加えて成形した後、焼結し次
いで熱間静水圧プレスをかけるようにした。
(作用) アルミニウム塩を熱分解して得られる自己焼結性に富む
酸化アルミニウムを用いるため、焼結温度を低くでき異
常粒成長も生じることがない。したがって、ポア径が0.
1μm以下で4μm以上の粗大粒を含まず、硬度2000HV
以上且つ曲げ強度70kg/mm2以上の超精密セラミックス製
品とすることができる。
(実施例) 以下に本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明す
る。
第1図は本発明を工程順に示したブロック図であり、本
発明にあっては出発原料として噴霧乾燥後に熱分解する
と純度99.99%以上の酸化アルミニウムになるアルミニ
ウム塩を単独で用いるか、噴霧乾燥後に熱分解すると純
度99.99%以上の酸化マグネシウムになるマグネシウム
塩を上記アルミニウム塩と混合して用いる。ここでアル
ミニウム塩としては例えばアンモニウム明ばん、アルミ
ニウム・アンモニウム・カーボネイト・ハイドロオキサ
イド(AACH:NH4AlCO3(OH))を用い、またマグネシ
ウム塩としては硝酸マグネシウムMg(NO3・6H2Oを
用いる。更にアルミニウム塩とマグネシウム塩とを混合
する場合には酸化マグネシウムに換算して0.05wt%以下
となる量のマグネシウム塩を秤量する。
次いで上記のアルミニウム塩又はアルミニウム塩とマグ
ネシウム塩との混合溶液を噴霧乾燥法によって乾燥した
後に熱分解して酸化アルミニウム又は酸化アルミニウム
と酸化マグネシウムとの混合物からなる酸化物微粉末を
得る。ここで噴霧乾燥法を行うにはアルミニウム塩等を
樹脂ボールを入れた樹脂ポット内で蒸留水及び分散剤と
ともに湿式混合してスラリーとして行い、熱分解は500
〜1050℃、例えば780℃で2時間行う。
そして上記の酸化物微粉末をエタノール等の溶剤を用い
て湿式粉砕して凝集体をほぐし再び噴霧乾燥した後、熱
可塑性樹脂を主体とした有機バインダーを加えて所定形
状にインジェクション成形する。
次いでインジェクション成形によって得た成形体を脱脂
後焼結する。焼結は通常行われる真空中のみならず、大
気中或いはN2,Ar又はH2の雰囲気中でも行える。ただ
し、大気中又は10-3〜10-6Torrの真空中で行う場合には
1280〜1300℃で行い、N2,Ar又はH2雰囲気中で行う場合
には1300〜1350℃で行う。
以上のようにして得られた焼結体に熱間静水圧プレスを
かける。この時の条件としては1300〜1310℃、圧力1000
〜2000atmでアルゴン雰囲気中で1時間行う。このよう
にして得られた製品にダイヤモンド精密研削及び精密研
磨を施して最終製品を得る。
(発明の効果) 第2図は本発明によって製造した製品と従来品と比較し
た図表であり、本発明品は純度99.99%の酸化アルミ
ニウムを1280℃の大気中で焼結し、次いでこの焼結体に
1310℃、1000atm、6時間の条件下で熱間静水圧プレス
をかけて得られた製品、本発明品は純度99.94%の酸
化アルミニウムと0.05wt%の酸化マグネシウムの混合物
を1280℃の大気中で焼結し、次いでこの焼結体に1310
℃、1000atm、6時間の条件下で熱間静水圧プレスをか
けて得られた製品であり、また従来品は99.3%の酸化ア
ルミニウムを出発原料とし、これを1575℃×1hrで真空
焼結した後、1500℃×1000atm×1hrの条件で熱間静水圧
プレスを施したものである。
尚第3図において耐久性試験はウルトラソニックタイプ
のボンディングキャピラリーを試作し、2000回ワイヤー
ボンディングを繰り返した後に王水洗浄して先端使用面
の状態を電子顕微鏡(400倍)で観察し、全く変化がな
い場合をA、多少の摩耗がある場合をB、脱落やチッピ
ングが認められた場合をCとした。
また、加工性試験は60rpmで回転する摺り合せ精密研削
・精密研磨機に荷重500gをかけて以下の精密研削及び精
密研磨を行った。
研削 水 :湿式200#メタルホ゛ント゛タ゛イヤモント゛・砥石 10min 研磨 オイル・湿式 8μm タ゛イヤモント゛ヘ゜-スト・陶板上10min 研磨 オイル・湿式 1μm タ゛イヤモント゛ヘ゜-スト・銅板上20min 研磨 オイル・湿式 0.5μm タ゛イヤモント゛ヘ゜-ストハ゜フ上 10min そして、精密研削・精密研磨後に鏡面となった場合を
A、一部に傷が残っている場合をB、チッピングが著し
い場合をCとした。
また、透光性の良否については、得られた焼結体を厚さ
0.3mmにスライス研磨したものを通して、1cm離れた新聞
紙面上の文字が見えるか否かで判定した。
第2図に示した図表から明かなように本発明品は従来品
に比べ、耐久性、加工性、硬度及び透光性等において大
幅に向上している。これは以下の理由による。
即ち、出発原料にアルミニウム塩を用いたことにより低
い温度で焼結させることができる。つまりアルミニウム
塩を熱分解して得た高純度酸化アルミニウムは表面が活
性化しているため、低い温度で焼結を完了させることが
できる。そして焼結温度が低いと仮りに酸化マグネシウ
ムを添加しなくとも異常粒成長が生じにくく均一で微細
な結晶粒となる。
また、熱間静水圧プレスを施すため結晶に力学的格子ひ
ずみが生じ、製品の硬度を高めることができる。特に焼
結温度を1280℃以上、熱間静水圧プレスを1300℃以上で
且つ1000atm以上としたため0.1μm以上のポアが残るこ
とがなく、また焼結温度を1350℃未満、熱間静水圧プレ
スを1310℃以下で且つ2000atm以下としたため4μm以
上の異常粒成長がない。
したがって本発明方法によれば、透光性に優れ、結晶粒
径が均質で、緻密で且つ微細な組織となり強度、硬度、
耐久性及び加工性に優れた多結晶セラミックス製品を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を工程順に示したブロック図、第2
図は別実施例の工程を示す図、第3図は本発明品と従来
品を比較した図表である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−291449(JP,A) 特開 昭57−100976(JP,A) 特開 昭52−38514(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化アルミニウム単独又は酸化アルミニウ
    ムに0.05wt%以下の酸化マグネシウムが固溶した平均粒
    径2.0μm以下の結晶から構成され、内部に4μm以上
    の粗大粒を含まず、内在するポアの径が0.1μm以下
    で、硬度が2000Hv以上で、曲げ強度が70kg/mm2以上で、
    比重が3.99で且つ透光性を有することを特徴とする多結
    晶セラミックス製品。
  2. 【請求項2】酸化アルミニウム単独又は酸化アルミニウ
    ムに0.05wt%以下の酸化マグネウムが固溶した平均粒径
    2.0μm以下の結晶から構成され、内部に4μm以上の
    粗大粒を含まず、内在するポアの径が0.1μm以下で、
    硬度が2000Hv以上で、曲げ強度が70kg/mm2以上で、比重
    が3.99で且つ透光性を有する多結晶セラミックス製品の
    製造方法であって、アルミニウム塩溶液を噴霧乾燥法に
    て乾燥して微粉末とし、この微粉末を加熱分解すること
    で酸化アルミニウムとし、この酸化アルミニウム単独又
    はこの酸化アルミニウムに0.05wt%以下の酸化マグネシ
    ウムを添加したものに有機バインダーを加えて所望の形
    状に成形し、この成形体を1280〜1350℃で焼結し、次い
    でこの焼結体に1300〜1310℃且つ1000〜2000atmの条件
    下で熱間静水圧プレスをかけるようにしたことを特徴と
    する多結晶セラミックス製品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記成形体の焼結は大気中、10-3乃至10-6
    Torrの真空中若しくはN2,Ar又はH2の雰囲気中で行うこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の多結晶セラ
    ミックス製品の製造方法。
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