JPH0687974U

JPH0687974U - 受領書を備えた荷札ラベル

Info

Publication number: JPH0687974U
Application number: JP3448293U
Authority: JP
Inventors: 石田信之
Original assignee: イセト紙工株式会社
Priority date: 1993-05-31
Filing date: 1993-05-31
Publication date: 1994-12-22

Abstract

(57)【要約】【目的】配送物を発送元から配送先に配送するべく配
送物に貼付される荷札ラベルであって、切り離し可能な
受領書を備え、受領書に人の手や物等が当たってもちぎ
れにくく、しかも製造コストが低い荷札ラベルを提供す
る。【構成】配送物を発送元から配送先に配送するべく配
送物に貼付される荷札ラベルであって、矩形のシート部
材からなり、該シート部材における一つの縁に交差する
第１の切離線４および第２の切離線５と、第１および第
２の切離線４、５に交差する第３の切離線６とによって
区画され、受領書として機能する分離部７を備え、分離
部７を除く部分の裏面の少なくとも一部に接着剤層１
３、１４が設けられ、接着剤層１３、１４に離型シート
１５が貼り合わされたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、配送業務において使用され、配送物を発送元から配送先に配送するべく配送物に貼付される荷札ラベルに関し、特に、受取人が配送物を受け取ったことを証明するための受領書が切り離し可能に設けられた荷札ラベルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

周知のように、種々の配送業務において、配送物を発送元から配送先に配送するために配送物に貼付される荷札ラベルが使用されている。荷札ラベルは一枚のシート部材からなり、表面に発送人名、配送先、配送物の内容等を記入するための欄が設けられ、裏面に接着剤層を介して離型シートが設けられ、発送人が所定の事項を記入した後、離型シートを剥がして配送物に貼付するようになっている。また、配送先において、受取人が配送物を受け取ったことを証明するための受領書が発行されるようになっており、従来、受領書は荷札ラベルと別の部材から作られ、荷札ラベルと切り離し可能に一体化され、荷札ラベルと共に配送物に貼付されるようになっている。図６は従来の受領書と荷札ラベルの一例を示し、受領書３１と荷札ラベル３２は一つの縁に沿って綴じ合わされ、受領書３１は切離線３３に沿って切り離されるようになっている。上述したように、従来、受領書３１と荷札ラベル３２は別の部材で作られているので、受領書３１と荷札ラベル３２を一体化するための加工が必要であった。また、受領書３１は一つの縁がつながっているだけなので、配送中において、人の手や物等が当たるとちぎれやすく、それを防ぐために、荷札ラベル３２の表面に弱接着性の接着剤を塗布し、受領書３１と荷札ラベル３２を剥がし取り可能に接着する等の処理を施していた。したがって、荷札ラベルと受領書に関連するコストが高く、改善が要望されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のような事情に鑑みて創案されたものであり、切り離し可能な受領書を備え、受領書に人の手や物等が当たってもちぎれにくく、しかも製造コストが低い荷札ラベルを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を達成するために、本考案は、具体的には、配送物を発送元から配送先に配送するべく配送物に貼付される荷札ラベルであって、矩形のシート部材からなり、該シート部材における一つの縁に交差する第１の切離線および第２の切離線と、前記第１および第２の切離線に交差する第３の切離線とによって区画され、受領書として機能する分離部を備え、該分離部を除く部分の裏面の少なくとも一部に接着剤層が設けられ、該接着剤層に離型シートが貼り合わされたことを特徴とする受領書を備えた荷札ラベルである。

【０００５】また、これに代えて、本考案は、配送物を発送元から配送先に配送するべく配送物に貼付される荷札ラベルであって、矩形のシート部材からなり、該シート部材における一つの縁に交差する第１の切離線と、前記一つの縁に交差する縁および前記第１の切離線に交差する第２の切離線とによって区画され、受領書として機能する分離部を備え、該分離部を除く部分の裏面の少なくとも一部に接着剤層が設けられ、該接着剤層に離型シートが貼り合わされたことを特徴とする受領書を備えた荷札ラベルであっても良い。

【０００６】

【作用】

荷札ラベルの裏面の離型シートを剥がし、荷札ラベルを接着剤層によって配送物に貼着すると、分離部の裏面には接着剤層が存在しないため、分離部は配送物に貼着されない。したがって、切離線に沿って切ると、分離部を荷札ラベルおよび配送物から分離することができ、配送業者用の受領書として使用することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について、図面を参照しつつ詳細に説明する。本考案になる荷札ラベル１は、配送物を発送元から配送先に配送するべく配送物に貼付されるものであり、矩形のシート部材からなり、表面に所定の事項を記入するための欄を備え、裏面に配送物に貼付するための接着剤層を備えたものである。一例において、シート部材は、両側縁にマージナルホール列２、２を備えた送り印字可能な連続シートによって構成される。シート部材は単葉紙より構成されるものであっても良い。荷札ラベル１は、一つの縁３に交差し、ミシン線状の切り込みからなる第１の切離線４および第２の切離線５と、第１の切離線４および第２の切離線５に交差し、ミシン線状の切り込みからなる第３の切離線６とによって区画された分離部７を有している。分離部７は受領書として機能するものであって、その一方の面側において、日付、受取人名、配送物の内容等を記入するための欄８を有しており、欄８に対しては、コンピュータ機器等により、連続的に印字処理可能になっている。なお、この実施例では、分離部７を切り取りやすいように、切欠部７ａが設けられている。荷札ラベル１における分離部７を除く部分９は荷札として機能するものであって、その一方の面側において、発送人名、配送番号等を記入するための欄１０を有しており、欄１０に対しても、コンピュータによる印字処理が可能である。コンピュータによる印字処理が終了した後、荷札ラベル１は、連続シートの長さ方向に間隔をおいて設けられた切離線１１に沿って切り離され、両側縁部は、連続シートの長さ方向にのびる切離線１２、１２に沿って切り取られるようになっている。なお、切離線１２、１２は設けられない場合もある。そして、図２に示すように、荷札ラベル１における分離部７を除く部分９の裏面には、接着剤層１３、１４が設けられ、接着剤層１３、１４には、シリコン紙からなる離型シート１５が貼り合わされている。

【０００８】以上の構成になる荷札ラベル１は、コンピュータ装置等によって欄８および欄１０に所望の印字処理がなされた後、切離線１１に沿って一枚ずつ切り離され、両側縁部が切離線１２、１２に沿って切り取られる。そして、発送人によって所定の事項が記入された後、裏面の離型シート１５が剥がされ、接着剤層１３、１４を介して配送物に貼付される。そして、配送先において、受取人によって分離部７に捺印あるいは署名がなされた後、分離部７が第１の切離線４、第３の切離線６、第２の切離線５に沿って切り取られ、切り取られた分離部７は配送業者用の受領書として使用される。

【０００９】次に、本考案の第２の実施例について説明する。図３に示す荷札ラベル１６は、第１の実施例の荷札ラベル１のシート部材と同じシート部材からなり、荷札ラベル１６は、一つの縁１７に交差し、ミシン線状の切り込みからなる第１の切離線１８と、縁１７に交差する縁１９および第１の切離線１８に交差し、ミシン線状の切り込みからなる第２の切離線２０とによって区画された分離部２１を有している。分離部２１の一方の面には、第１の実施例の荷札ラベル１の欄８と等しい欄２２が設けられ、荷札ラベル１６における分離部２１を除く部分２３の一方の面には、荷札ラベル１の欄１０と等しい欄２４が設けられている。そして、図４に示すように、荷札ラベル１６における分離部２１を除く部分２３の裏面には、接着剤層２５、２６が設けられ、接着剤層２５、２６には、シリコン紙からなる離型シート２７が貼り合わされている。

【００１０】次に、本考案の第３の実施例について説明する。図５に示す荷札ラベル２８は、第１の実施例の荷札ラベル１の裏面に貼り合わされた離型シート１５に代えて、接着剤層１３、１４に対してそれぞれ離型シートを一枚ずつ設けたものである。その他の構造は第１の実施例の荷札ラベル１と同様である。第１の実施例の荷札ラベル１のように、二つの接着剤層に一枚の離型シートを貼り合わせると、離型シートに皺が生じやすい。荷札ラベルの裏面に皺が有ると、荷札ラベルに凹凸ができ、荷札ラベルをプリンタにかけたとき、印字不良を引き起こし、スムーズに印字を行うことができないことがある。図５に示すように、接着剤層１３、１４に別々に離型シート２９、３０を設けると、離型シートに皺が生じにくくなり、荷札ラベルの不良率を減らすことができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案では、受領書として機能する分離部と荷札ラベルが一枚のシート部材から作られており、予め一体化されているので、受領書と荷札ラベルが別の部材で作られている場合のように、受領書と荷札ラベルを一体化するための加工を必要としない。また、分離部は荷札ラベルと二つ以上の縁でつながっているので、従来のように、受領書が荷札ラベルと一つの縁でつながっている場合に比べ、受領書に人の手や物等が当たっても受領書がちぎれにくく、受領書をちぎれにくくするための別工程の加工を必要としない。したがって、コストを大幅に低減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る荷札ラベルの第１の実施例の平面
図である。

【図２】図１の荷札ラベルの裏面図である。

【図３】本考案に係る荷札ラベルの第２の実施例の平面
図である。

【図４】図２の荷札ラベルの裏面図である。

【図５】本考案に係る荷札ラベルの第３の実施例の裏面
図である。

【図６】従来の荷札ラベルと受領書の斜視図である。

【符号の説明】

１荷札ラベル４第１の切離線５第２の切離線６第３の切離線７分離部１３、１４接着剤層１５離型シート

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】配送物を発送元から配送先に配送するべ
く配送物に貼付される荷札ラベルであって、矩形のシート部材からなり、該シート部材における一つ
の縁に交差する第１の切離線および第２の切離線と、前
記第１および第２の切離線に交差する第３の切離線とに
よって区画され、受領書として機能する分離部を備え、
該分離部を除く部分の裏面の少なくとも一部に接着剤層
が設けられ、該接着剤層に離型シートが貼り合わされた
ことを特徴とする受領書を備えた荷札ラベル。
【請求項２】配送物を発送元から配送先に配送するべ
く配送物に貼付される荷札ラベルであって、矩形のシート部材からなり、該シート部材における一つ
の縁に交差する第１の切離線と、前記一つの縁に交差す
る縁および前記第１の切離線に交差する第２の切離線と
によって区画され、受領書として機能する分離部を備
え、該分離部を除く部分の裏面の少なくとも一部に接着
剤層が設けられ、該接着剤層に離型シートが貼り合わさ
れたことを特徴とする受領書を備えた荷札ラベル。
【請求項３】前記接着剤層が二つ以上設けられてい
て、各接着剤層に対してそれぞれ離型シートが一枚ずつ
貼り合わされていることを特徴とする請求項１あるいは
請求項２に記載の受領書を備えた荷札ラベル。
【請求項４】前記シート部材が、両側縁にマージナル
ホール列を備えた送り印字処理可能な連続シートからな
り、前記シート部材に対して機械的に印字処理可能にな
したことを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか一
項に記載の受領書を備えた荷札ラベル。