JPH10133580A - 情報表示ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ラベルの剥離シートに対して管理に利用できる
情報記載部分を設けて、この剥離シートを控えとして利
用できるようにし、配送物の発送者側での管理コストを
低減する。 【解決手段】ラベルシート３を複数に区画してなるラベ
ル片６それぞれの表面側を管理情報表示部７とし、各ラ
ベル片６に対応する剥離シート２の表出面１０に、対応
する各ラベル片６の管理情報表示部７に表示する所定の
情報の情報表示部１１を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は情報が記載された表
示部を備えるラベルに関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来から配送物の配送
作業を行う上で受取人住所氏名などの配送情報が記載さ
れた伝票などをその配送物と一緒に取り扱うようにして
おり、その伝票などに記載されている各種の情報に基づ
くことで配送作業員による配送作業が効率的に、また正
確に行える効果がある。そして、配送情報をより配送物
に一体的にするために配送情報を記載できるラベルが使
用され、このラベルを配送物に貼り付けることで帳票類
を取り扱う作業員の仕事量を削減できるようになってき
ている。ところで、同一の荷主から、また同一の箇所か
ら数多くの配送物を複数の受取人側に配送物を送り出す
上でこのラベルを採用すると印字処理効率の高い静電式
プリンタなどのノンインパクトプリンタが使用できて、
ラベル自体の発行作業は効率的なものとなる。しかしな
がら、配送情報を記載したラベルを配送物に貼り付けて
送り出した発送部門側では控えが存在しなくなってしま
う。そのため、ラベルを発行する段階や配送物に貼り付
ける段階で、別に用意された控えに情報を転記したり、
或いは複写方式により控えを作成するなどしている。特
に、複写方式により控えを作成する場合には前記ノンイ
ンパクトプリンタに代えて印字処理効率が落ちるインパ
クトプリンタを使用する必要も生じていた。そして、情
報を転記して控えを作成する方法や複写方式により控え
を作成する方法のいずれも別途に控えを用意することと
なり、管理コストを引き上げてしまうという問題があ
る。そこで本発明は上記事情に鑑み、ラベルの剥離シー
トに対して管理に利用できる情報記載部分を設けて、こ
の剥離シートを控えとして利用できるようにすることを
課題とし、配送物の発送者側での管理コストを低減する
ことを目的とする。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、ラベルシートの裏面側に塗付され
た粘着剤を介して前記ラベルシートが剥離シートに剥離
可能に貼り合わされたラベルにおいて、前記ラベルシー
トが切り込み線により複数のラベル片に区画形成されて
なり、各ラベル片の表面側が管理情報表示部としてなる
とともに、各ラベル片に対応する剥離シートの表出面
が、対応する各ラベル片の管理情報表示部に表示する所
定の情報の情報表示部としてなることを特徴とする情報
表示ラベルを提供して、上記課題を解消するものであ
る。

【０００４】

【発明の実施の形態】つぎに本発明を図１から図３に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図中１は情報
表示ラベルであり、図１においては複数単位の情報表示
ラベル１が切取り用ミシン目を介して連設された状態で
示されている。個々の情報表示ラベル１は図示されてい
るように、両側に用紙送り用のマージナルパンチ部を備
えた剥離シート２とこの剥離シート２の表面側に重ね合
わされたラベルシート３とからなり、その剥離シート２
が前記切取り用ミシン目を介して複数つながることで前
述した複数単位で連設する情報表示ラベル１が形成され
ている。前記ラベルシート３の裏面には従来と同じよう
に粘着剤４が塗付され、この粘着剤４を介してラベルシ
ート３が剥離シート２に剥離可能にして貼り合わされて
いる（図２参照）。

【０００５】上記ラベルシート３には図示されているよ
うに十字状のスリットからなる切り込み線５が入れられ
ていて、この切り込み線５により同様の大きさとした四
枚のラベル片６が区画形成されている。前記切り込み線
５は剥離シート２の表面に達するがラベルシート３のみ
を四枚に分断するものであり、隣り合うラベル片６がつ
ながることなく個々のラベル片６が独立して剥離シート
２から剥ぎ取ることができる。勿論、切り込み線は必ず
しもスリットである必要はなく、ミシン目を穿設したも
のとし、ラベル片個々を手作業で分離できるようにして
もよい。上記ラベル片６それぞれの表面側は管理情報表
示部７とされ、このラベル片を貼着する配送物に対する
受取人住所氏名などの届け先情報８が印字或は印刷され
る。また、前記管理情報表示部７にはラベル片個々を特
定できるとともに前記届け先情報に関連付けされた管理
情報９が、例えば機械読取りできるバーコードの形態で
印字或は印刷されている。

【０００６】一方、剥離シート２にあっては、この剥離
シート２の上記ラベル片６に対応する表出面１０に情報
表示部１１が設けられていて、図示の例では前記情報表
示部１１はラベル片６に対応するように剥離シート２の
裏面側に設定されている。そして、前記情報表示部１１
には、対応するラベル片６の管理情報表示部７に表示さ
れる所定の情報、例えば上記届け先情報８と管理情報９
とが印字或は印刷される。このように、剥離シート２の
各ラベル片６に対応する部分に上記情報表示部１１が設
けられ、その情報表示部１１には対応するラベル片６に
示された所定の情報を備える。このことから、ラベル片
６を剥離シート２から剥ぎ取った後において剥離シート
２を控として利用し、剥ぎ取られたラベル片を特定す
る、即ち、そのラベル片を貼着した配送物を特定するた
めの情報を得るには、剥離シートの前記ラベル片に対応
する情報表示部から情報を得るようにすればよい。例え
ば、この情報表示ラベルの発行部署や配送物の発送部署
側においてこの剥離シートを控として管理し、その剥離
シートの情報表示部に記載された管理情報に基づいて配
送部門側に問い合わせを行ったりあるいは機械入力する
などして、配送物の配達が完了したか否かを調査する上
で役立つようになる。

【０００７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の情報表示
ラベルは、ラベルシートの裏面側に塗付された粘着剤を
介して前記ラベルシートが剥離シートに剥離可能に貼り
合わされたラベルにおいて、前記ラベルシートが切り込
み線により複数のラベル片に区画形成されてなり、各ラ
ベル片の表面側が管理情報表示部としてなるとともに、
各ラベル片に対応する剥離シートの表出面が、対応する
各ラベル片の管理情報表示部に表示する所定の情報の情
報表示部としてなることを特徴とするものである。この
ように、前記剥離シートには剥ぎ取りできる複数のラベ
ル片がラベルシートを区画形成してなり、その各ラベル
片の管理情報表示部に設けられる所定の情報が、剥離シ
ートのラベル片に対応する部分にも設けられるので、前
記ラベル片を配送物に貼着した後においても、剥離シー
トから前記ラベル片の所定の情報を得ることができ、よ
って、この剥離シートをラベル発行部署や配送物発送部
署での控として利用でき、ラベル発行部署や配送物発送
部署などから管理情報に基づく問い合わせにより、ラベ
ル片が貼着された配送物の配送管理の確認が容易に行え
るようになる。また、従来においてラベル片の剥ぎ取り
後に廃棄処理していたその剥離シートを利用するため、
資源の有効利用となってゴミの増大を防止できる。さら
には、一つのラベルシートに対して一つの届け先情報を
対応させて各ラベル片それぞれに同一の届け先情報など
を設けるようにすれば、一つの届け先に複数個の配送物
を送る場合に使用する複数口対応のラベル片が得られ、
剥離シート側に残ったラベル片の枚数から配送物の個数
を把握でき、個数管理を容易にすることができるなど、
実用性に優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る情報表示ラベルの一例を示す説明
図である。

【図２】同じく一例を断面で示す説明図である。

【図３】一例における剥離シートの情報表示部を示す説
明図である。

【符号の説明】

１…情報表示ラベル ２…剥離シート ３…ラベルシート ６…ラベル片 ７…管理情報表示部 １０…表出面 １１…情報表示部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ラベルシートの裏面側に塗付された粘着剤
   を介して前記ラベルシートが剥離シートに剥離可能に貼
   り合わされたラベルにおいて、 前記ラベルシートが切り込み線により複数のラベル片に
   区画形成されてなり、各ラベル片の表面側が管理情報表
   示部としてなるとともに、各ラベル片に対応する剥離シ
   ートの表出面が、対応する各ラベル片の管理情報表示部
   に表示する所定の情報の情報表示部としてなることを特
   徴とする情報表示ラベル。