JP2006201681A - 粘着ラベル及びラベルシート - Google Patents
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Abstract
【課題】 ラベルシートの二次利用を可能とし、ラベルシートの利用価値を高める。
【解決手段】 ラベルシート本体20は、片面に粘着層22を有し、この粘着層22を介して剥離シート30に剥離可能に重ね合わされる。ラベルシート本体20には、閉じたループ状をなすラベル分断スリット24が形成され、このラベル分断スリット24により複数枚の親ラベル25が周囲から切り離し可能とされる。親ラベル25には、閉じたループ状をなす第1スリット28が形成され、この第1スリット28により子ラベル26が親ラベル25から切り離し可能とされる。剥離シート30には、第1スリット28の外側を取り巻くように第2スリット34が形成される。子ラベル26の粘着層22には、ICタグ40が埋め込まれている。
【選択図】 図4
Description
本発明は、粘着ラベル及びラベルシートに関する。
従来より、ラベルシートとして、特許文献1に記載のものが知られている。このものは、剥離シートとラベルシート本体とが粘着層を介して重なり合った構造とされ、ラベルシート本体に、ラベルを粘着層とともに切り離すためのラベル分断用のスリットが形成されている。
ラベルは、スリットに沿って周囲から切り離されるとともに剥離シートから剥ぎ取られ、その後、所要箇所に粘着層を介して貼り付けられるようになっている。このラベルには、プリンタにより所定情報を印字することができる。
特開平9−48188号公報
ラベルは、スリットに沿って周囲から切り離されるとともに剥離シートから剥ぎ取られ、その後、所要箇所に粘着層を介して貼り付けられるようになっている。このラベルには、プリンタにより所定情報を印字することができる。
ところで、この種のラベルシートを使用する一例として、展示会の招待状を印刷した葉書に受取人の宛名が記入されたラベルを貼り付け、この葉書を受取人に郵送するケースがあげられる。この場合に受取人は、指定された展示会場に赴いて受付で自身の氏名を記帳したり名刺を渡す等し、この名刺等に基づいて主催者側が管理する招待客情報と照らし合わされる。しかし、照合作業に手間取ると、受取人が煩わしさを感じ、不快な思いをすることになる。
そのため、受取人が招待状を受け取ったときに、受取人側でラベル情報の二次利用を可能とすることにより、照合作業等を円滑かつ迅速に済ませることができるラベルシート及び粘着ラベルの開発が求められる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的とするところは、ラベル情報の二次利用を可能とし、その利用価値を高めることにある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的とするところは、ラベル情報の二次利用を可能とし、その利用価値を高めることにある。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、片面に粘着層を有するラベル本体に、その粘着層に剥離シートを重ね合わせてなるものにおいて、前記ラベル本体には、ここからその一部を前記粘着層とともに切り離すための閉じたループ状をなす第1スリットが形成されるとともに、前記剥離シートには、前記第1スリットの外側を取り巻くように第2スリットが形成され、前記剥離シートのうち前記第2スリットの外側領域を剥がし取ることにより露出される前記粘着層によって前記ラベル本体を前記剥離シートのうち前記第2スリットの内側領域とともに所要箇所に貼着可能とし、かつ、その貼着状態で前記ラベル本体のうち前記第1スリットの内側領域を前記剥離シートのうち前記第2スリットの内側領域から剥離可能としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、片面に粘着層を有するラベルシート本体に、その粘着層に剥離シートを重ね合わせてなり、前記ラベルシート本体にラベル分断スリットを形成して複数枚のラベル本体を引き剥がし可能にしたものにおいて、前記各ラベル本体には、ここからその一部を前記粘着層とともに切り離すための閉じたループ状をなす第1スリットが形成されるとともに、前記剥離シートには、前記第1スリットの外側を取り巻くように第2スリットが形成され、前記剥離シートのうち前記第2スリットの外側領域を剥がし取ることにより露出される前記粘着層によって前記ラベル本体を前記剥離シートのうち前記第2スリットの内側領域とともに所要箇所に貼着可能とし、かつ、その貼着状態で前記ラベル本体のうち前記第1スリットの内側領域を前記剥離シートのうち前記第2スリットの内側領域から剥離可能としたところに特徴を有する。
請求項1または請求項2に記載の粘着ラベルまたはラベルシートにおいて、前記ラベル本体のうち前記第1スリットの内側領域には、コンピュータ読み取り可能な情報記録手段を設けてもよい(請求項3の発明)。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記情報記録手段は、ICタグであるところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記ICタグには、前記ラベルシート本体内における前記ラベル本体の位置に応じて、それぞれ異なるラベル識別符号が記録されているところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のものにおいて、前記情報記録手段の全部または一部が、前記ラベル本体のうち前記第1スリットの内側領域に対応する粘着層に埋め込まれているところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項3ないし請求項6のいずれかに記載のものにおいて、前記ラベル本体には、情報表示領域が設けられ、前記情報記録手段は、前記情報表示領域に表示される情報と関連付けした識別情報が記録可能とされているところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項2の発明>
剥離シートのうち第2スリットの外側領域を剥がし取ることにより露出される粘着層によってラベル本体を剥離シートのうち第2スリットの内側領域とともに貼着対象に貼り付け、この貼着状態でラベル本体のうち第1スリットの内側領域を剥離シートのうち第2スリットの内側領域から剥離して他の貼付対象に再び貼り付けることができる。したがって、例えば、送り人から受取人に送付物を送る場合に、この送付物にラベル本体を貼り付けるようにすれば、受取人側で第1スリットの内側領域を剥ぎ取って別の貼着対象に貼り付ける等の二次利用が可能となる。また、請求項2の発明によれば、1枚のラベルシートから上記構成の粘着ラベルを複数枚作ることができる。
剥離シートのうち第2スリットの外側領域を剥がし取ることにより露出される粘着層によってラベル本体を剥離シートのうち第2スリットの内側領域とともに貼着対象に貼り付け、この貼着状態でラベル本体のうち第1スリットの内側領域を剥離シートのうち第2スリットの内側領域から剥離して他の貼付対象に再び貼り付けることができる。したがって、例えば、送り人から受取人に送付物を送る場合に、この送付物にラベル本体を貼り付けるようにすれば、受取人側で第1スリットの内側領域を剥ぎ取って別の貼着対象に貼り付ける等の二次利用が可能となる。また、請求項2の発明によれば、1枚のラベルシートから上記構成の粘着ラベルを複数枚作ることができる。
<請求項3の発明>
第1スリットの内側領域に設けられた情報記録手段から識別情報をコンピュータで読み取ることが可能であるから、情報記録手段に記録された識別情報を自動認識して照合作業等を円滑かつ迅速に行うことができる。情報記録手段としては、ICタグやICチップの他、印刷によって形成したバーコードやコード番号等があげられる。
第1スリットの内側領域に設けられた情報記録手段から識別情報をコンピュータで読み取ることが可能であるから、情報記録手段に記録された識別情報を自動認識して照合作業等を円滑かつ迅速に行うことができる。情報記録手段としては、ICタグやICチップの他、印刷によって形成したバーコードやコード番号等があげられる。
<請求項4の発明>
情報記録手段がICタグであるから、ラベル本体のうち第1スリットの内側領域に書き込まれている情報を無線通信により非接触で読み取ることが可能となる。また、バーコードに比べて大量の情報を記録させることができる。
情報記録手段がICタグであるから、ラベル本体のうち第1スリットの内側領域に書き込まれている情報を無線通信により非接触で読み取ることが可能となる。また、バーコードに比べて大量の情報を記録させることができる。
<請求項5の発明>
ICタグに、ラベルシート本体内におけるラベル本体の位置に応じて異なるラベル識別符合を予め生産元で入力しておくことにより、使用者側がICタグライターを制御してラベル本体に表示等される情報に対応する識別コードをICタグに記録することができる。
ICタグに、ラベルシート本体内におけるラベル本体の位置に応じて異なるラベル識別符合を予め生産元で入力しておくことにより、使用者側がICタグライターを制御してラベル本体に表示等される情報に対応する識別コードをICタグに記録することができる。
<請求項6の発明>
情報記録手段の全部または一部を覆うように粘着層を塗布するだけで、情報記録手段をラベル本体のうち第1スリットの内側領域に対応する粘着層に簡単に埋め込むことができる。
情報記録手段の全部または一部を覆うように粘着層を塗布するだけで、情報記録手段をラベル本体のうち第1スリットの内側領域に対応する粘着層に簡単に埋め込むことができる。
<請求項7の発明>
本発明に係るラベルシートの使用方法として、例えば、配送物に貼り付ける場合がある。この場合、送り人は、予めラベル本体の情報表示領域に受取人の住所や氏名を記入もしくはプリンタ印字しておくとともに、第1スリットの内側領域に情報表示領域に表示される情報と関連付けした識別情報を記録させる。そして、ラベル本体を剥離シートから剥ぎ取って配送物に貼り付け、この配送物を受取人に対し展示会の招待状等として送付する。次に、その配送物を受け取った受取人は、ラベル本体から第1スリットの内側領域を切り離して自身の名刺等に貼り付ける。その後、受取人が名刺等を持参して指定された展示会場に赴けば、展示会場への入場時、ラベル本体のうち第1スリットの内側領域に設けられた情報記録手段から受取人の識別情報が機械的に読み取られる。したがって、展示会場において、照合のための待ち時間をなくすことができる。
本発明に係るラベルシートの使用方法として、例えば、配送物に貼り付ける場合がある。この場合、送り人は、予めラベル本体の情報表示領域に受取人の住所や氏名を記入もしくはプリンタ印字しておくとともに、第1スリットの内側領域に情報表示領域に表示される情報と関連付けした識別情報を記録させる。そして、ラベル本体を剥離シートから剥ぎ取って配送物に貼り付け、この配送物を受取人に対し展示会の招待状等として送付する。次に、その配送物を受け取った受取人は、ラベル本体から第1スリットの内側領域を切り離して自身の名刺等に貼り付ける。その後、受取人が名刺等を持参して指定された展示会場に赴けば、展示会場への入場時、ラベル本体のうち第1スリットの内側領域に設けられた情報記録手段から受取人の識別情報が機械的に読み取られる。したがって、展示会場において、照合のための待ち時間をなくすことができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。本実施形態に係るラベルシート10は、配送物50にラベルを貼り付ける際に使用される場合を例示するものであり、まずはその構造について説明する。
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。本実施形態に係るラベルシート10は、配送物50にラベルを貼り付ける際に使用される場合を例示するものであり、まずはその構造について説明する。
ラベルシート10は、図4に示すように、大まかにはラベルシート本体20と剥離シート30との積層構造とされる。ラベルシート本体20と剥離シート30とは、いずれも矩形状の紙等を主たる構成とし、互いの外縁が合致して全体としてA4サイズで構成される。
剥離シート30は基材31とその表面に積層される剥離層32とからなり、剥離層32はシリコン等の剥離剤を基材31の表面に塗布することで形成される。
ラベルシート本体20は、本体基材21とその裏面に積層される粘着層22とからなり、粘着層22は、本体基材21の裏面全体をほぼ一定厚みで覆うようにして、通常使用される糊等の粘着剤をそこに塗布することで形成される。この粘着層22には剥離層32が重ね合わされ、両者の境界面で互いに剥離可能とされる。
ラベルシート本体20は、本体基材21とその裏面に積層される粘着層22とからなり、粘着層22は、本体基材21の裏面全体をほぼ一定厚みで覆うようにして、通常使用される糊等の粘着剤をそこに塗布することで形成される。この粘着層22には剥離層32が重ね合わされ、両者の境界面で互いに剥離可能とされる。
また、ラベルシート本体20には、本体基材21から粘着層22に達する深さの切り込みによって略矩形状に閉じた形態をなすラベル分断スリット24が形成されている。このラベル分断スリット24に囲まれて、複数枚の親ラベル25(本発明のラベル本体に相当)が周囲から切り離し可能に形成されている。親ラベル25は、図1に示すように、ラベルシート本体20の短辺方向に左右一対が並んで配置されるとともにラベルシート本体20の長辺方向に複数枚が整列状に並んで配置され、長辺方向に隣接する者同士は、一のラベル分断スリット24により間をあけることなく区画されている。親ラベル25の表面のうち、後述する子ラベル26よりも外側領域には、配送先となる受取人の住所や氏名等の宛名情報を筆記による記入またはプリンタ印字するための情報表示領域27が設けられている(図3参照)。
ラベルシート本体20のうちラベル分断スリット24の内側領域には、同じく本体基材21から粘着層22に達する深さの切り込みによって、ラベルシート本体20の短辺方向に細長く延びてループ状に閉じた形態をなす第1スリット28が形成されている。親ラベル25のうち、第1スリット28に囲まれる領域は、残りの領域から切り離し可能な子ラベル26(本発明においてラベル本体のうち第1スリットの内側領域に相当)として構成される。子ラベル26は、親ラベル25と互いの表裏両面を面一で連ねて、親ラベル25のうちの図1に示す上側領域に配置されている。後に詳述するが、子ラベル26には、親ラベル25の情報表示領域27に表示された情報と関連付けした情報を固定することが可能とされる。
剥離シート30には、ラベル分断スリット24が囲む領域の内側で、かつ、第1スリット28が囲む領域の外側と対応する位置に、子ラベル26用の剥離シートを構成する部分(以下、補助剥離シート部33という)を周囲から切り離すための第2スリット34が形成されている。第2スリット34は、基材31から剥離層32に達する深さの切り込みによって剥離シート30の短辺方向に細長く延びてループ状に閉じた形態をなし、第1スリット28の外側を取り巻くように第1スリット28よりも一回り大きく形成されている。
親ラベル25が剥離シート30から剥ぎ取られる際には、この親ラベル25とともに補助剥離シート部33が周囲から切り離される。したがって、粘着層22のうち補助剥離シート部33よりも外側領域は、露出した状態となっており、この粘着層22によって親ラベル25を補助剥離シート部33とともに配送物50に貼り付けることができるようになっている。さらに、この貼着状態にある親ラベル25から子ラベル26を切り離すとともに補助剥離シート部33から剥ぎ取ることができるようになっている。
さて、子ラベル26の粘着層22には情報記録手段としてのICタグ40が埋め込まれている。ICタグ40は、ゴマ粒大のICチップとアンテナ等の無線通信機能部(図示せず)とを一体化して形成された周知の構成である。ICチップは、集積回路として形成され、そのメモリ領域には所要の情報が記録可能とされており、次に述べるように、個々の子ラベル26毎に、親ラベル25の情報表示領域27に表示される情報と関連付けした識別情報(宛名識別コード)が記録可能である。
すなわち、ICタグ40には、ラベルシート本体20内における各親ラベル25の位置に応じて、個々の子ラベル26毎に、例えば[00],[01],[02],…とした異なる識別番号等のラベル識別符合が予め生産元で入力してある。そして、使用者は、ラベルシート本体20の各親ラベル25の情報表示領域27にプリンタにて宛名等を印刷した後、あるいはそれに先立ち、周知のICタグライタによって、各子ラベル26のICタグ40には上記宛名に対応する識別コードを記録する。このとき、プリンタの制御プログラムは、ラベルシート本体20内における各親ラベル25の位置に応じてどの情報を印字するかを把握しているから、そのプリンタ制御プログラムが印字した情報と親ラベル25の位置に応じたラベル識別符号とを関連付けて出力する印字位置識別手段を有しているなら、その情報を受けてICタグライターを制御することで親ラベル25の情報表示領域27に表示される情報に対応する宛名識別コードをICタグ40に記録することができる。
ICタグ40は、子ラベル26に対応する粘着層22に接着され、その一部が剥離層32との境界面に臨むようになっている。したがって、子ラベル26が補助剥離シート部33から剥ぎ取られると、ICタグ40の一部が露出した状態となる。
次に、本実施形態に係るラベルシート10の使用方法について説明する。本実施形態では、特に配送物50として展示会の招待状(葉書や封書)に適用する場合について説明する。はじめに送り人がラベルシート10を使用する場合、送り人は、まず個々の親ラベル25の情報表示領域27に、対応する受取人の氏名や住所等の宛名情報をプリンタにより印刷する。また、送り人は、子ラベル26のICタグ40に予め入力されているラベル識別符号と対応して、コンピュータのデータベースに親ラベル25に表示した宛名情報と関連付けした識別情報を記録する。さらに、送り人は、子ラベル26の表面または親ラベル25の表面に、受取人側で子ラベル26を剥がしてほしい旨の使用方法に関する注意書きをプリンタ印字しておくとよい。
続いて、親ラベル25をラベル分断スリット24に沿って周囲から切り離すとともに剥離シート30から剥ぎ取る。このとき、ラベル分断スリット24から粘着層22の裏面を通して第2スリット34に亘る範囲に段付状の切れ目が形成されているから、この切れ目に沿って補助剥離シート部33が親ラベル25とともに周囲から切り離される(図4(B)参照)。剥離シート30には、補助剥離シート部33が抜けた孔35が形成されることになる。
剥ぎ取られた親ラベル25は、補助剥離シート部33の貼付領域を除く領域(補助剥離シート部33の周辺領域)に、粘着層22を露出させており、この粘着層22を介して補助剥離シート部33との積層状態を保ったまま配送物50の宛名欄等に貼り付けられる。したがって、親ラベル25が貼着状態にあるときに、子ラベル26と配送物50との間には補助剥離シート部33が介在する(図4(C)参照)。
配達人は、親ラベル25に表示された情報表示領域27から配達先を知り得る。そして、受取人がこのようなラベルが貼り付けられた配送物50を受け取った場合には、招待状の内容を理解した上で展示会への出席を希望する際に、子ラベル26の端をつまんで第1スリット28に沿って子ラベル26を親ラベル25から切り離す。すると、子ラベル26は、粘着層22に埋め込まれたICタグ40とともに補助剥離シート部33から剥ぎ取られる(図4(D)参照)。
続いて、子ラベル26を粘着層22を介して配送物50とは別の貼着対象に貼り付ける(図4(E)参照)。この場合の貼着対象は、受取人が展示会に持参するものであり、例えば、受取人の名刺55が好ましい。なお、この一連の作業は、図3に概略的に示されている。
その後、展示会の開催日に受取人が展示会場に赴くと、その入場時に、持参した名刺55に貼り付けられた子ラベル26により、ICタグ40内の識別番号がリーダにより非接触で読み取られ、これが予めICタグ40内の識別番号として送り人側のデータベースに登録されている受取人に関する識別情報と照合される。したがって、受取人がリーダの設置箇所の近傍を通過するだけで自動的に認証されるから、展示会場における照合のための待ち時間をなくすことができる。
このように、本実施形態に係るラベルシート10によれば、配送物50に貼り付けられた親ラベル25から子ラベル26を切り離した後、この子ラベル26を別の貼着対象に貼り付けることを可能とし、もってラベル情報の二次利用を可能としたから、ラベルシート10の利用価値を高めることができる。また、かかるラベルシート10が、ラベルシート本体20と剥離シート30とが重なり合った従前の積層パターンで構成されるから、厚み寸法を格別増大させずに済む。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5によって説明する。
実施形態2では、親ラベル25と子ラベル26とがいずれも実施形態1よりも大きな略矩形状に形成されている点、及び、子ラベル26にICチップ等の情報記録手段が設けられていない点で実施形態1と異なる。しかし、ラベルシート10の基本的構造は実施形態1と同じであるから、構造説明については省略し、以下、ラベルシート10の使用方法について説明する。
次に、本発明の実施形態2を図5によって説明する。
実施形態2では、親ラベル25と子ラベル26とがいずれも実施形態1よりも大きな略矩形状に形成されている点、及び、子ラベル26にICチップ等の情報記録手段が設けられていない点で実施形態1と異なる。しかし、ラベルシート10の基本的構造は実施形態1と同じであるから、構造説明については省略し、以下、ラベルシート10の使用方法について説明する。
実施形態2に係るラベルシート10は、ラベルを往復葉書56に貼り付ける場合を例示するものである。すなわち、まずこの往復葉書56の送り人は、親ラベル25の情報表示領域27に受取人の住所や氏名を筆記による記入もしくはプリンタにより印刷して宛名情報表示部27Aを作成するとともに、子ラベル26の表面にも同じく受取人の住所や氏名を筆記による記入もしくはプリンタにより印刷して宛名情報表示部26Aを作成する。そして、親ラベル25を剥離シート30から剥ぎ取って往復葉書56の往信宛先面56Aに貼り付け、この往復葉書56を受取人に送る。
配達人は、親ラベル25に表示された宛名情報表示部27Aから配達先を知り得る。次に、この往復葉書56を受け取った受取人は、親ラベル25から子ラベル26を切り離し、この子ラベル26を自身の住所や氏名等の宛名情報を表示するための返信内容表示欄56Bに貼り付け、これを返信用葉書で返信する。
実施形態2によれば、子ラベル26を返信内容表示欄に貼り付けることにより、自身の住所や氏名などが表示されるから、受取人側でそれらを返信内容に筆記で記入する手間が省けるというメリットがある。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態1では、子ラベルにICタグが設けられていたが、本発明においては、ICタグの代わりに、子ラベルの表面に、宛名情報と対応付けて符号化したバーコード等を印刷してこれを情報記録部としてもよい。このようにすれば、宛名とバーコードとを同一のプリンタで印刷することができる。
(2)上記実施形態1では、ICタグが子ラベルの粘着層と剥離層との境界面に一部露出していたが、本発明においては、ICタグの全体が子ラベルの粘着層に埋め込まれていてもよい。
(3)上記実施形態では、子ラベルの裏面全体に粘着層が設けられていたが、本発明においては、子ラベルの一端部に粘着剤を塗布しないことにより、子ラベルを補助剥離シート部から剥がし取る際のきっかけを形成してもよい。
(4)上記実施形態では、ラベルシート本体にラベル分断スリットを形成することで複数枚のラベル本体を引き剥がし可能としていたが、本発明においては、片面に粘着層を有するラベル本体に、その粘着層に剥離シートを重ね合わせて一枚の粘着ラベルを構成し、ここから子ラベルを切り離すようにしても構わない。
(5)上記実施形態では、第2スリットが閉じたループ状をなしていたが、本発明においては、第2スリットが閉じることなくその両端が剥離シートの端縁に臨むようになっていてもよい。
(6)上記実施形態では、第1スリット及び第2スリットは周方向に連続して形成されていたが、本発明において、第1スリット及び第2スリットはその内側領域が周囲から切り離し可能であればミシン目あるいは一部に非連続部を有する切れ目として形成されてもよい。
(7)上記実施形態では、ラベル分断スリット及び第1スリットは本体基材から粘着層に達する深さの切り込みを入れて形成されていたが、本発明において、ラベル分断スリット及び第1スリットはそれぞれ親ラベル及び子ラベルが剥離シートから剥離可能であれば本体基材にのみ切り込みを入れて形成されるものであってもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態1では、子ラベルにICタグが設けられていたが、本発明においては、ICタグの代わりに、子ラベルの表面に、宛名情報と対応付けて符号化したバーコード等を印刷してこれを情報記録部としてもよい。このようにすれば、宛名とバーコードとを同一のプリンタで印刷することができる。
(2)上記実施形態1では、ICタグが子ラベルの粘着層と剥離層との境界面に一部露出していたが、本発明においては、ICタグの全体が子ラベルの粘着層に埋め込まれていてもよい。
(3)上記実施形態では、子ラベルの裏面全体に粘着層が設けられていたが、本発明においては、子ラベルの一端部に粘着剤を塗布しないことにより、子ラベルを補助剥離シート部から剥がし取る際のきっかけを形成してもよい。
(4)上記実施形態では、ラベルシート本体にラベル分断スリットを形成することで複数枚のラベル本体を引き剥がし可能としていたが、本発明においては、片面に粘着層を有するラベル本体に、その粘着層に剥離シートを重ね合わせて一枚の粘着ラベルを構成し、ここから子ラベルを切り離すようにしても構わない。
(5)上記実施形態では、第2スリットが閉じたループ状をなしていたが、本発明においては、第2スリットが閉じることなくその両端が剥離シートの端縁に臨むようになっていてもよい。
(6)上記実施形態では、第1スリット及び第2スリットは周方向に連続して形成されていたが、本発明において、第1スリット及び第2スリットはその内側領域が周囲から切り離し可能であればミシン目あるいは一部に非連続部を有する切れ目として形成されてもよい。
(7)上記実施形態では、ラベル分断スリット及び第1スリットは本体基材から粘着層に達する深さの切り込みを入れて形成されていたが、本発明において、ラベル分断スリット及び第1スリットはそれぞれ親ラベル及び子ラベルが剥離シートから剥離可能であれば本体基材にのみ切り込みを入れて形成されるものであってもよい。
10…ラベルシート
20…ラベルシート本体
22…粘着層
24…ラベル分断スリット
25…親ラベル(ラベル本体)
26…子ラベル(ラベル本体のうち第1スリットの内側領域)
28…第1スリット
30…剥離シート
33…補助剥離シート部
34…第2スリット
40…ICタグ
50…配送物
20…ラベルシート本体
22…粘着層
24…ラベル分断スリット
25…親ラベル(ラベル本体)
26…子ラベル(ラベル本体のうち第1スリットの内側領域)
28…第1スリット
30…剥離シート
33…補助剥離シート部
34…第2スリット
40…ICタグ
50…配送物
Claims (7)
- 片面に粘着層を有するラベル本体に、その粘着層に剥離シートを重ね合わせてなるものにおいて、
前記ラベル本体には、ここからその一部を前記粘着層とともに切り離すための閉じたループ状をなす第1スリットが形成されるとともに、前記剥離シートには、前記第1スリットの外側を取り巻くように第2スリットが形成され、前記剥離シートのうち前記第2スリットの外側領域を剥がし取ることにより露出される前記粘着層によって前記ラベル本体を前記剥離シートのうち前記第2スリットの内側領域とともに所要箇所に貼着可能とし、かつ、その貼着状態で前記ラベル本体のうち前記第1スリットの内側領域を前記剥離シートのうち前記第2スリットの内側領域から剥離可能としたことを特徴とする粘着ラベル。 - 片面に粘着層を有するラベルシート本体に、その粘着層に剥離シートを重ね合わせてなり、前記ラベルシート本体にラベル分断スリットを形成して複数枚のラベル本体を引き剥がし可能にしたものにおいて、
前記各ラベル本体には、ここからその一部を前記粘着層とともに切り離すための閉じたループ状をなす第1スリットが形成されるとともに、前記剥離シートには、前記第1スリットの外側を取り巻くように第2スリットが形成され、前記剥離シートのうち前記第2スリットの外側領域を剥がし取ることにより露出される前記粘着層によって前記ラベル本体を前記剥離シートのうち前記第2スリットの内側領域とともに所要箇所に貼着可能とし、かつ、その貼着状態で前記ラベル本体のうち前記第1スリットの内側領域を前記剥離シートのうち前記第2スリットの内側領域から剥離可能としたことを特徴とするラベルシート。 - 前記ラベル本体のうち前記第1スリットの内側領域には、コンピュータ読み取り可能な情報記録手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のラベルシート。
- 前記情報記録手段は、ICタグであることを特徴とする請求項3に記載のラベルシート。
- 前記ICタグには、前記ラベルシート本体内における前記ラベル本体の位置に応じて、それぞれ異なるラベル識別符号が記録されていることを特徴とする請求項4に記載のラベルシート。
- 前記情報記録手段の全部または一部が、前記ラベル本体のうち前記第1スリットの内側領域に対応する粘着層に埋め込まれていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のラベルシート。
- 前記ラベル本体には、情報表示領域が設けられ、前記情報記録手段は、前記情報表示領域に表示される情報と関連付けした識別情報が記録可能とされていることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載のラベルシート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005015514A JP2006201681A (ja) | 2005-01-24 | 2005-01-24 | 粘着ラベル及びラベルシート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006201681A true JP2006201681A (ja) | 2006-08-03 |
Family
ID=36959704
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006201681A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008003154A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-01-10 | Sato Corp | 情報記録担体および情報記録担体の作成方法 |
JP2008096504A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-04-24 | Omron Corp | Icタグ付きラベル |
JP2009103741A (ja) * | 2007-10-19 | 2009-05-14 | Lintec Corp | Rfidタグラベル及び同rfidタグラベルを用いる製品の管理方法。 |
JP2009292978A (ja) * | 2008-06-06 | 2009-12-17 | Oji Tac Hanbai Kk | 粘着シート |
JP2010031124A (ja) * | 2008-07-28 | 2010-02-12 | Oji Tac Hanbai Kk | 粘着シート |
-
2005
- 2005-01-24 JP JP2005015514A patent/JP2006201681A/ja active Pending
Cited By (5)
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