JP4860955B2 - 配送伝票 - Google Patents

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本発明は、配送伝票に関し、特に、貼付票の裏面に設けた粘着層を被覆し、貼付票から剥離後には廃棄される剥離紙を、控票として用いる配送伝票に関する。
従来から、様々な構成の配送伝票が知られているが、貼付票の裏面に設けた粘着層は剥離紙で被覆するのが一般的であり、貼付票を配送品に貼付する際に剥離された剥離紙は、他の用途がないためそのまま廃棄されている。
特開2000−206886号公報
このように、剥離後には他の用途がないため直ちに廃棄される剥離紙は、資源の無駄遣いであるとともに、ゴミを増やすことによる環境破壊にもつながるので好ましくないという問題がある。本発明は、この問題を解消することを目的とし、単なる剥離紙ではなく、貼付票から剥離後にも控票としての用途を有することによって、省資源化や環境保護につながる配送伝票を提供するものである。
この目的を達成するため、本発明の請求項1に係る配送伝票は、配送情報記入部を有する受領票と、前記配送情報記入部に記入される所定情報が複写記入される第1複写記入部を有する貼付票と、前記配送情報記入部に記入される所定情報が複写記入される第2複写記入部を有する依頼主控票とを、順に重ね合わせる一方、一端部に重ね合わせ三紙片からなる依頼主控補助片を設けてなり、前記受領票は直接的、または連接した受領票補助片を介して間接的に、前記貼付票と少なくとも一部で接着するとともに分離可能となし、前記貼付票の裏面には、前記依頼主控票の第2複写記入部に対向する部分を除いて粘着層を設け、前記依頼主控票の表面には、前記第2複写記入部を除いて剥離層を設けてなり、前記依頼主控補助片は、前記受領票または前記受領票補助片とスリットを介して連接した紙片と、前記貼付票とスリットを介して連接した紙片と、前記依頼主控票と一体的に連続してなる紙片とを粘着層で接着してなるものである。ここにおいて、前記分離可能なる用語は、剥離可能、切り離し可能を包含するもので、受領票が貼付票との重ね合わせ状態を解除可能なことを意味するものである。
また、本発明の請求項2に係る配送伝票は、請求項1記載の配送伝票において、一端部に売上票を切り離し可能に連接してなるものである。
本発明の請求項1に係る配送伝票によれば、配送情報が複写記入される依頼主控票が剥離紙を兼ねるので、別途剥離紙を用意する必要がないとともに、依頼主控票は剥離後に直ちに廃棄されることはなく、省資源化や環境保護に貢献できるという効果を奏する。
本発明の請求項2に係る配送伝票によれば、上述の効果に加えて、売上票を利用した配送管理を行うことができるという効果を奏する。
以下、本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。ここにおいて、図1〜図11は第1実施形態を概略的に示すもので、図1は単片用紙に三面付けした配送伝票の表面側のプリント状態を示す平面図、図2は筆記記入後の配送伝票の表面側を示す平面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は図2のB−B線断面図、図5は分離した依頼主控票の表面側を示す平面図、図6は管理ラベルを貼付した配送伝票を包装容器に貼付した状態を示す断面図、図7は図6状態から売上票を切り離した状態を示す断面図、図8は切り離した売上票の表面側を示す平面図、図9は図7状態から受領票兼配達票を切り離した状態を示す断面図、図10は切り離した受領票兼配達票の表面側を示す平面図、図11は図9状態の配送伝票を示す平面図である。また、図12〜図14は、受領票兼配達票における粘着層の他のパターンを示す平面図である。
図1に示すように、配送伝票1,1a,1bは、A4判大の単片用紙にマイクロミシン目2a,2bを境に三面付けされている。この三面付け状態で、依頼主によりノンインパクトプリンタ、例えばレーザープリンタを用いて、依頼主に関する情報27aをはじめ、伝票番号15a,23a、伝票番号15a,23aをコード化したバーコード24a,24b、依頼主に関する情報27aや伝票番号15a,23aをコード化した二次元バーコード25aが、印字される。送付先情報などがあらかじめデータベース化されている場合には、これらの情報もコード化されて、二次元バーコード25aとして印字される。前記各配送伝票1,1a,1bは、印字される伝票番号及びその関連情報以外は同一構成であり、印字後にマイクロミシン目2a,2bで切り離して1枚ずつ使用するが、使用方法も同一なので、以下、配送伝票1のみについて詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、配送伝票1は、受領票補助片3を四角形状の切り用ミシン目4を介して四周縁に連接してなる受領票兼配達票5と、貼付票6と、依頼主控票7とを順に重ねてなり、配送伝票1の長手方向一端には、売上票8をマイクロミシン目9を介して連接してなる。前記売上票8は、前記受領票補助片3、前記貼付票6、前記依頼主控票7の各マイクロミシン目9端と連接してなる重ね合わせ三紙片を粘着剤を塗布してなる粘着層10,11で接着してなる。なお、前記切り用ミシン目4とマイクロミシン目2a,2b,9との相違は、ミシン目の細かさであり、図では明らかでないが、マイクロミシン目2a,2b,9は極めて微細なミシン目からなる。また、配送伝票1の長手方向他端には、依頼主控補助片12を設けてなり、この依頼主控補助片12は、前記受領票補助片3と前記貼付票6とはスリット13を介して連接し、前記依頼主控票7とは一体的に連続してなる重ね合わせ三紙片を前記粘着層10,11で接着してなる。
図1及び図2に示すように、依頼主控補助片12の表面には、「依頼主控」という表題14と伝票番号記入欄15をあらかじめ印刷している。受領票兼配達票5の表面には、「配達票」という表題16と、届け先情報記入欄17と、配送品サイズ記入欄18と、発店コード記入欄19と、配達希望日時記入欄20と、受領印捺印欄21と、受付年月日記入欄22と、伝票番号記入欄23をあらかじめ印刷している。また、受領票補助片3の表面には、郵便番号記入欄26と依頼主情報記入欄27とをあらかじめ印刷している。さらに、売上票8の表面には、「売上票」という表題28とラベル貼付欄29をあらかじめ印刷している。
一方、貼付票6の表面には、図11で理解できるように、受領票兼配達票5の届け先情報記入欄17、配達希望日時記入欄20にそれぞれ上下に対応する位置に、届け先情報複写記入欄30、配達希望日時複写記入欄33をそれぞれあらかじめ印刷している。また、依頼主控票7の表面には、図5で理解できるように、貼付票6の届け先情報複写記入欄30、配達希望日時複写記入欄33にそれぞれ上下に対応する位置に、届け先情報第2複写記入欄34、配達希望日時第2複写記入欄35をそれぞれあらかじめ印刷している。
図3および図4に示すように、粘着層10は最上位の紙片の裏面側に、受領票兼配達票5に対応する部分を除いて設けられ、この粘着層10が存在しない受領票兼配達票5の裏面には、ロイコ系染料を内包したマイクロカプセル層からなる発色剤層36を設けている。また、貼付票6の表面には、前記発色剤層36と対向する部分に固体酸からなる顕色剤層37を設けて、ノーカーボン複写構造を構成している。さらに、粘着層11は貼付票6の裏面側に、前記顕色剤層37設置部分に対応する部分を除いて設けられ、この粘着層11が存在しない顕色剤層37設置対応部分には、ロイコ系染料を内包したマイクロカプセル層からなる発色剤層38を設けている。また、依頼主控票7の表面には、貼付票6裏面の粘着層11に対向する部分より若干広い範囲に、剥離剤を塗布してなる剥離層40を設けている。この剥離層40設置部分を除いた前記依頼主控票7の表面には、発色剤層38と対向するように固体酸からなる顕色剤層39を設けて、ノーカーボン複写構造を構成している。
上述のノーカーボン複写構造を設けることによって、貼付票6の届け先情報複写記入欄30、配達希望日時複写記入欄33が第1複写記入部を構成し、依頼主控票7の届け先情報第2複写記入欄34、配達希望日時第2複写記入欄35が第2複写記入部を構成するものである。また、粘着層11対応部分に剥離層40を設けた前記依頼主控票7は、前記貼付票6から剥離可能である。さらに、受領票兼配達票5は、粘着層10に対応していないので、切り用ミシン目4を破断することで、切り離し可能である。
続いて、上述のように構成した配送伝票1の使用方法を説明する。配送依頼主は、図1に示す三面付け状態の配送伝票1,1a,1bに対して、レーザープリンタなどのノンインパクトプリンタを用いて、伝票番号記入欄15には伝票番号15aを印字し、伝票番号記入欄23には伝票番号23aを印字し、依頼主情報記入欄27には依頼主情報27aを印字するとともに、バーコード24a,24b及び二次元バーコード25aを印字する。印字後、マイクロミシン目2a,2bを破断して1枚ずつの配送伝票1,1a,1bに分離する。
そして、依頼主が手書きによって、図2に示すように、配送品及び届け先に関する情報を記入する。すなわち、配送伝票1の郵便番号記入欄26に郵便番号26aを記入し、受領票兼配達票5における届け先情報記入欄17に届け先情報17aと品名情報17bを記入し、配送品サイズ記入欄18の配送品サイズを選択記入し、配達希望日時記入欄20に配達希望日を記入するとともに、配達希望時間帯を選択記入する。この受領票兼配達票5への記入によって、貼付票6の届け先情報複写記入欄30、配達希望日時複写記入欄33に同一内容が複写記入され、また、依頼主控票7の届け先情報第2複写記入欄34と配達希望日時第2複写記入欄35にも同一内容が複写記入される。
取扱店では、受付年月日記入欄22に受付年月日情報22aを、発店コード記入欄19に発店コード19aを、それぞれ記入する。その後、依頼主控補助片12を摘んで裏面側に折り曲げるようにして依頼主控票7を貼付票6から剥離し(図5参照)、売上票8は残した状態で、露出した粘着層11によって前記貼付票6を配送品容器41に貼付する(図6参照)一方、剥離した依頼主控票7は、依頼主に渡される。次いで取扱店では、ハンディーターミナル(図示せず)に受領票兼配達票5に記入された伝票番号23a、届け先及び配送品に関する各種情報17a,17b,22a及びその他の配送情報を入力して、伝票番号23aと他の情報17a,17b,22aを紐付けする。そして、入力した情報のうち、受付日、担当者名、伝票番号、配送品サイズ、配達希望日時、運賃を印字した売上ラベル42をハンディーターミナルから出力して、これを売上票8のラベル貼付欄29に貼付する(図6、図8参照)。
この依頼主控票7を剥離し、売上票8を貼付した図6状態で、配送品容器41は取扱店から配送センターに配送される。配送センターでは、マイクロミシン目9を破断して売上票8を切り離し(図7、図8参照)、この売上票8に表示された情報に基づいて配送経路を決定し、所定の配送トラックに仕分けする。
配送トラックが目的の届け先に到着すると、運転手は受領票兼配達票5に受領印の捺印を受け、受領票兼配達票5を切り用ミシン目4を破断して切り離し(図9〜図11参照)たうえ、配送品を届け先に手渡し、前記受領票兼配達票5は持ち帰る。そして、持ち帰った受領票兼配達票5に表示された情報に基づいてデータの消し込みを行い、配送作業を終了する。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、受領票兼配達票5は、四角形状に設けた切り用ミシン目4に換えて、下端縁に対応して直線状に設けた一本の切り用ミシン目、あるいは上下両端縁に対応して直線状に設けた二本の平行な切り用ミシン目によって区画形成し、これら切り用ミシン目を破断することにより受領票補助片3から切り離すよう構成してもよい。
また、受領票兼配達票5は、受領票補助片3を介して貼付票6と分離可能に接着するのではなく、直接、貼付票6と分離可能に接着してもよく、この場合には、切り用ミシン目4を設けることなく、図1及び図2に示す受領票補助片3を含めた部分、すなわち図2におけるスリット13とマイクロミシン目9とに挟まれた部分を受領票兼配達票5となし、この部分を一体的に貼付票6に対して分離可能に接着する。
具体的には、図12に示すように、発色剤層53を設けた受領票兼配達票51の裏面の一端縁に沿って粘着層52を設ける一方、図示していない貼付票の表面には粘着層52に対応する一端縁に沿って剥離層を設けて、前記受領票兼配達票51と前記貼付票とを互いの一端縁で剥離可能に接着する。
また、図13に示すように、発色剤層56を設けた受領票兼配達票54の裏面の三周縁に沿って粘着層55を設ける一方、図示していない貼付票の表面には粘着層55に対応する三周縁に沿って剥離層を設けて、前記受領票兼配達票54と前記貼付票とを互いの三周縁で剥離可能に接着する。
さらに、図14に示すように、受領票兼配達票57の裏面の発色剤層59設置部分を除いて粘着層58を設ける一方、図示していない貼付票の表面には粘着層58に対応する部分に剥離剤を塗布して、前記受領票兼配達票57と前記貼付票とを前記発色剤層59設置部分を除いて剥離可能に接着する。
また、図示していないが、受領票兼配達票と貼付票とを、一対の対向縁に沿って設けた粘着層と剥離層によって剥離可能に接着してもよい。なお、上述の各受領票兼配達票51,54,57の発色剤層53,56,59に対向する各貼付票の部分には、それぞれ顕色剤層を設けるものである。
また、複写構造は、上述した発色剤層36,38と顕色剤層37,39を対向配置した構成のほか、自己発色剤層を各複写記入部に設けた構成や、カーボン層を各複写記入部と対向する面に設けた構成を採用することも可能である。さらに、依頼主控票7の売上票8側端部にマイクロミシン目9と平行にマイクロミシン目を設けて、このマイクロミシン目を破断して貼付票6から依頼主控票7を剥離するように構成してもよい。
さらにまた、マイクロミシン目9を介して連接する売上票8は、重ね合わせ接着した三紙片のすべてに連接した重ね合わせ紙片で構成するのではなく、上下に重なり合ういずれか二紙片だけをマイクロミシン目9を介して連接して重ね合わせ接着して構成したり、あるいはいずれかの一紙片のみをマイクロミシン目9を介して構成してもよい。しかしながら、この売上票8は必ずしも設ける必要はない。またさらに、ノンインパクトプリンタとしては、レーザープリンタのほか、サーマルプリンタ等があるが、受領票兼配達票5をはじめとする上位のシートは、各プリンタに応じた材質のものを用いることになる。また、受領票と配達票を兼用することなく、別体として構成してもよい。
単片用紙に三面付けした配送伝票の表面側のプリント状態を示す平面図。 筆記記入後の配送伝票の表面側を示す平面図。 図2のA−A線断面図。 図2のB−B線断面図。 分離した依頼主控票の表面側を示す平面図。 管理ラベルを貼付した配送伝票を包装容器に貼付した状態を示す断面図。 図6状態から売上票を切り離した状態を示す断面図。 切り離した売上票の表面側を示す平面図。 図7状態から受領票兼配達票を切り離した状態を示す断面図。 切り離した受領票兼配達票の表面側を示す平面図。 図9状態の配送伝票を示す平面図。 受領票兼配達票における粘着層の他のパターンを示す平面図。 受領票兼配達票における粘着層のさらに他のパターンを示す平面図。 受領票兼配達票における粘着層のさらにまた他のパターンを示す平面図。
1,1a,1b 配送伝票
2a,2b,9 マイクロミシン目
3 受領票補助片
4 切り用ミシン目
5 受領票兼配達票
6 貼付票
7 依頼主控票
8 売上票
10,11 粘着層
12 依頼主控補助片
13 スリット
15,23 伝票番号記入欄
17 届け先情報記入欄
18 配送品サイズ記入欄
19 発店コード記入欄
20 配達希望日時記入欄
21 受領印捺印欄
22 受付年月日記入欄
26 郵便番号記入欄
27 依頼主記入欄
29 ラベル貼付欄
30 届け先情報複写記入欄
33 配達希望日時複写記入欄
34 届け先情報第2複写記入欄
35 配達希望日時第2複写記入欄
36,38 発色剤層
37,39 顕色剤層
40 剥離層
42 売上ラベル
51,54,57 受領票兼配達票
52,55,58 粘着層
53,56,59 発色剤層

Claims (2)

  1. 配送情報記入部を有する受領票と、前記配送情報記入部に記入される所定情報が複写記入される第1複写記入部を有する貼付票と、前記配送情報記入部に記入される所定情報が複写記入される第2複写記入部を有する依頼主控票とを、順に重ね合わせてなり、一端部に重ね合わせ三紙片からなる依頼主控補助片を設けた配送伝票であって、前記受領票は直接、または連接した受領票補助片を介して間接的に、前記貼付票と少なくとも一部で接着するとともに分離可能となす一方、前記貼付票の裏面には、前記依頼主控票の第2複写記入部に対向する部分を除いて粘着層を設け、前記依頼主控票の表面には、前記第2複写記入部を除いて剥離層を設けてなり、前記依頼主控補助片は、前記受領票または前記受領票補助片とスリットを介して連接した紙片と、前記貼付票とスリットを介して連接した紙片と、前記依頼主控票と一体的に連続してなる紙片とを粘着層で接着してなることを特徴とする配送伝票。
  2. 配送伝票は、一端部に売上票を切り離し可能に連接してなることを特徴とする請求項1記載の配送伝票。
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