JP2003141493A - Rfidタグ付き封書、およびrfidタグ付き封書用フォーム - Google Patents

Rfidタグ付き封書、およびrfidタグ付き封書用フォーム

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JP2003141493A
JP2003141493A JP2001337271A JP2001337271A JP2003141493A JP 2003141493 A JP2003141493 A JP 2003141493A JP 2001337271 A JP2001337271 A JP 2001337271A JP 2001337271 A JP2001337271 A JP 2001337271A JP 2003141493 A JP2003141493 A JP 2003141493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親展性の情報を記載できるRFIDタグ付き
封書とRFIDタグ付き封書用フォームを提供する。 【解決手段】 本発明のRFIDタグ付き封書1は、R
FIDタグを切り取り可能に保持した封書であって、当
該封書が、宛先印字欄17を有する第1の帳票片11と
情報記録部を有する第2、第3の帳票片12,13が連
接したベース用紙を折り返し、互いに隣接する連接辺部
以外の外縁部を圧着して接着したものであり、所定の3
辺の外縁部を切り取ることにより内部の情報が閲覧でき
るようにされている封書において、RFIDタグ付きカ
ードが見開いた封書の中心の帳票片に装着されていて、
当該帳票片に設けたカード外形状のミシン目線からRF
IDタグをカード形状に切り取り可能にされている、こ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、RFIDタグ付
き封書およびそれに使用するRFIDタグ付き封書用フ
ォームに関する。詳しくは、非接触通信機能とデータの
記録、消去ができる機能を有するRFIDタグを帳票片
に設けた封書であって、RFIDタグに所定事項の記録
をし、封書のRFIDタグ付きカード部分をイベント・
展示会等の招待カードや流通業界における会員カードと
して利用できるほか、そのカードの送付を兼ねて利用で
きる封書であり、またそれに使用する封書用フォームに
関する。
【0002】
【従来技術】連続帳票を2本の折り目予定線に沿って、
Z字状等に三つ折りにしながら引き出し外縁部を圧着し
てメールフォームに形成し、さらに帳票片にカードを保
持した形態にすることは、特開平8-169191号公報にも記
載されるように公知であり、情報記載量を多くでき、作
成の手間も省けることから広範に利用されている。
【0003】上記、特開平8-169191号公報のメールフォ
ームのうち、プリンタでの同時印字対応が可能なメール
フォームは、宛先人とカード内容の突き合わせ作業であ
る、いわゆるマッチング作業が削減できるという利点が
あるが、これを招待カード等に使用する場合、従来方式
では一般にバーコードを利用するため、バーコードナン
バーによって会員データや来場者管理を行うので、カー
ドを1点ごとに読み取らなければならず、その作業時間
がかかるという問題があった。また、バーコードでは記
録できるデータ量が限られるので、最小限の特定情報の
読み取りしかできず、カード自体に多くの個人情報を記
録したり、追記することができないという問題もあっ
た。
【0004】そこで、通常の封書にRFIDタグの付い
たカードを一体にして製造したり、封筒内に挿入する宛
名台紙にRFIDタグを設け、RFIDタグのICメモ
リに所定事項を記録することにより記録データ量を格段
に大きくすることが考えられる。このような技術に関連
した先行技術に、特開2001−126043号公報「非接触IC
カードを分離可能にした宛名台紙」がある。しかし、特
開2001−126043号公報の宛名台紙の場合は、非接触型I
Cカードを送付フォームに切り取り可能に設け、封書内
に挿入して使用することが記載されているが、送付フォ
ーム自体は情報記載スペースが小さいので別に情報記載
文書を挿入する必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、封
書の帳票片にRFIDタグの付いたカードを一体にして
製造することにより、RFIDタグ付き封書を効率的か
つ低コストで製造可能とするとともに、RFIDタグの
ICチップに所定事項を記録することにより記録情報量
を格段に大きくし、さらに、前述のような読み取り作業
の軽減を図ろうとするものである。なお、本明細書で、
「ICチップ」とは集積化した制御装置およびメモリを
有する半導体をいい、非接触ICタグラベル(一般に
「ICチップ付きシール」とも表現する。)化している
ものを使用することになる。また、「RFIDタグ」と
は、当該「ICチップ」を備え非接触でリーダライタ装
置等と無線通信ができる発振回路を有するカード状体を
いうものとする。一般的に、RFIDタグは、「非接触
ICタグ」、「非接触データキャリア」、「非接触IC
カード」等とも表現されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨の第1は、RFIDタグを切り取り可能
に保持した封書であって、当該封書が、宛先印字欄を有
する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳
票片が連接したベース用紙を交互に反対方向に折り返
し、互いに隣接する連接辺部以外の外縁部を圧着して接
着したものであり、所定の3辺の外縁部を切り取ること
により内部の情報が閲覧できるようにされている封書に
おいて、RFIDタグ付きカードが中心の帳票片に装着
されていて、当該帳票片に設けたカード外形状のミシン
目線からRFIDタグをカード形状に切り取り可能にさ
れている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書、に
ある。
【0007】上記RFIDタグ付き封書においては、R
FIDタグのアンテナパターン面に非接触ICタグラベ
ルが貼着されている、ようにすることもでき、プラスチ
ックフィルムに平面コイル状のパターンを形成し、当該
コイルの両端にICチップを装着したRFIDタグラベ
ルを帳票片に貼着した、ようにすることもできる。
【0008】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第2は、RFIDタグを切り取り可能に保持した封書用
フォームであって、当該封書用フォームが、宛先印字欄
を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3
の帳票片が折り曲げ予定線を介して連接したベース用紙
からなり、第1、第2、第3の帳票片の連接部以外の外
縁部には隣接または重なって相互に接する帳票辺の外縁
部を接着する接着層が設けられ、RFIDタグが封書用
フォームを折り畳んだ場合に中心となる帳票片に装着さ
れていてカード外形状のミシン目線が設けられ、封書に
された際に当該RFIDタグをカード形状に切り取り可
能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封
書用フォーム、にある。
【0009】上記封書用フォームにおいては、RFID
タグのアンテナパターンが、Z字状に折り畳まれる封書
用フォームの第2の帳票片に印刷されていて、当該アン
テナパターン面に非接触ICタグラベルが貼着されてい
る、ようにすることもでき、RFIDタグのアンテナパ
ターンが、巻き折り状に折り畳まれる封書用フォームの
第3の帳票片に印刷されていて、当該アンテナパターン
面に非接触ICタグラベルが貼着されている、ようにす
ることもできる。また、プラスチックフィルムに平面コ
イル状のパターンを形成し、当該コイルの両端にICチ
ップを装着したRFIDタグラベルが帳票片に貼着され
ている、ようにすることもできる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のRFIDタグ付き
封書、およびRFIDタグ付き封書用フォームについて
図面を参照して説明する。図1は、本発明のRFIDタ
グ付き封書を示す表面図、図2は、RFIDタグ付き封
書の外縁部を切り取って冊子状に見開いた状態を示して
いる。図1のように、RFIDタグ付き封書1の表面側
には、受取人住所氏名等の宛先印字欄17を有する。さ
らに、RFIDタグ付き封書1には、封書の三方を切り
開くミシン目線11a,11b,11cが形成されてい
て、当該部分を切り取ることにより内部の隠蔽情報を読
み取ることができ。
【0011】図2のように、本発明のRFIDタグ付き
封書1は、封書用フォームをZ字状等に三つ折りし、第
1,第2,第3の帳票片11,12,13の外縁部を圧
着して形成したものであるため、三葉からなる冊子状の
形態をしている。RFIDタグ付き封書1は、封書化す
る前に親展性のある情報を出力して印字することがで
き、封書を受け取った宛先人が外縁部を切り開いて、図
2のように当該情報を閲覧することができる。このよう
な帳票への印字は、感熱転写印字やインクジェット印刷
等のNIP(ノンインパクトプリンタ)で印字できるこ
とは良く知られている。冊子状の紙葉の折り畳んだ際に
中心となる帳票片には、RFIDタグ付きカード2が、
ミシン目線25から切り取り可能に装着されている。R
FIDタグ付きカード2は、通常は帳票片に印刷したア
ンテナパターン21,22に非接触ICタグラベル5を
貼着して形成される。アンテナパターン21,22の印
刷は折り畳み圧着シール前の封書用フォームに対して行
う。
【0012】図3は、RFIDタグ付き封書用フォーム
の表面展開図であり、図4は、同じく裏面展開図である
が、図3と図4は天地合わせの状態で図示している。図
3は、Z字状折りする封書用フォームであって、当該R
FIDタグ付き封書用フォームは、実質的に同一サイズ
の第1の帳票片11と第2の帳票片12および第3の帳
票片13が、用紙の幅方向に連接して単位のベース用紙
4を構成している。通常、封書用フォームは、このよう
なベース用紙4が、図3中、上下方向(2点鎖線部)に
多数枚が連続した状態になっており、当該連続体が巻き
取り状となるか、または折り線1c,1dを介してアコ
ーディオン状に折り畳まれた状態になっている。連続紙
の場合、折り線1c,1dはミシン目線にされる。
【0013】第1、第2、第3の帳票片11,12,1
3は連接しており、第1と第2の帳票片11,12間お
よび第2と第3の帳票片12,13間には、それぞれ折
り畳むことができるミシン目線1a,1b(一点鎖線)
が形成されている。第1の帳票片の左側と第3の帳票片
の右側には、それぞれ一定のピッチを有するスプロケッ
ト孔が連接して形成さているが、図3、図4において図
示は省略されている。スプロケット孔は、帳票片への印
字時に装置と係合するためのものであるが、折り畳みの
際に切除される。
【0014】第1の帳票片11の表面側には宛先印字欄
17が設けられており、同様に、第2、第3の帳票片の
表面側には、それぞれ情報表示部が設けられている。第
1、第2、第3の帳票片11,12,13には、それぞ
れミシン目線11a、12a,13a、および11b、
12b,13bが略平行に、かつミシン目線1a,1b
と略直交するように形成されている。さらに、第1の帳
票片にはミシン目線11cが、第2の帳票片にはミシン
目線12cが、ミシン目線1aをはさんでその近傍に略
平行に、かつ、ミシン目線11a,12aおよび11
b,12bに略直交するように形成されている。また、
第3の帳票片にはミシン目線13cがミシン目線1bに
対して、ミシン目線12cと対称の位置に設けられてい
る。
【0015】さらにまた、第2と第3の帳票片12,1
3には、接着層7(7a〜7f)が形成されている(図
中、接着層7の領域にはストライプ状のハッチングを付
している。)。接着層7は、第2と第3の帳票片のミシ
ン目線12a,13a、13c,13b,12b,12
cの外側近傍を囲むように帯状に形成されている。ベー
ス用紙4は、ミシン目線1aを山折りし、ミシン目線1
bを谷折りして圧着するので、接着層7aと7b、7c
と7f、7dと7eは、それぞれ接着ペアとなり対面し
て接着し接着部を形成することになる。また、ミシン目
線11a,12a,13aと、ミシン目線11b,12
b,13b、およびミシン目線11c,12c,13c
とは、それぞれ折り重なって一本のミシン目線となり、
上記接着部を伴った封書の外縁部の切り取り線(図1に
おいて、11a,11b,11c)を構成することにな
る。
【0016】RFIDタグ用のアンテナパターン21,
22は、第2の帳票片12に導電性インキで印刷されて
いる。RFIDタグ付きカードは、第3の帳票片に装着
することもできるが、ベース用紙をZ字状に折り畳む場
合は、封書の外面に切り取り用ミシン目線25が現われ
ることになるので、第三者が悪意で剥ぎ取ることを防止
するうえから第2の帳票片に形成することが好ましい。
アンテナパターン21,22に、非接触ICタグラベル
5を貼着し、RFIDタグの周囲にはカード形状のミシ
ン目線25を設ける。
【0017】図4の裏面展開のように、両面印字する場
合は第1、第2の帳票片11,12の裏面も情報表示部
とすることができる。第3の帳票片13の裏面は封書の
外面となる部分であって、通常は情報表示には使用しな
い。ミシン目線11a,12a,13aおよびミシン目
線11b,12b,13bは、そのまま裏面に現われて
いる。ミシン目線11c,12c,13cおよび折り畳
み用のミシン目線1a,1bも同様である。第1と第2
の帳票片11,12の裏面には、接着層8(8a〜8
f)が形成されていて、表面の接着層と同様の役割をし
ている。
【0018】本発明のRFIDタグ付き封書用フォーム
は、図2、図3のように、Z字状に折り畳む以外に巻き
折り状に折り畳んで使用することもできる。図5は、R
FIDタグ付き封書用フォームを巻き折り状にして使用
する場合の表面展開図である。この場合、ベース用紙4
の図の右端の帳票片(第3の帳票片13)が中心の紙葉
となるように巻き折りするので、RFIDタグ付きカー
ドは第3の帳票片13に形成されている。ミシン目線や
接着層もZ字状折りの場合と同様に形成するが、接着ペ
アとならない第1の帳票片11の接着層(8a〜8d)
は、第2、第3の帳票片12,13の接着層(7a〜7
f)と位置が重ならないようにずらして形成する。宛先
印字欄17は、図5の第1の帳票片11において、その
裏面側となるので、アンテナパターン21,22と同時
印刷する場合は、アンテナパターン21,22も第3の
帳票片13の裏面に印刷してもよい。
【0019】図3、図5の場合、アンテナパターン2
1,22に非接触ICタグラベル5が直接接触するよう
に貼着されている例が示されているが、薄層のフォーム
用紙を介して非接触ICタグラベル5を貼着しても静電
結合的に接続するのでRFIDタグの機能を果たすこと
が知られている。したがって、本発明でICタグラベル
を貼着するとは、非接触ICタグラベル5のアンテナと
封書のアンテナパターン21,22間が直接接触するよ
うに貼着する場合と、フォーム用紙の層を介してアンテ
ナパターン間を接近させて、反対面に貼着する場合の双
方を含むことになる。
【0020】アンテナパターンの印刷やICタグラベル
5の貼着により当該帳票片の厚みが増加することになる
ので連続フォーム用紙とする場合は、第2の帳票片12
に設けるのが加工適性上は好ましいと考えられる。フォ
ームを折り畳んで積み重ねる場合でも巻き取り状にする
場合でも、左右いずれかの厚みが増加する場合は不安定
で、長い連続状にすることが困難だからである。
【0021】アンテナパターン21,22は切り取り用
ミシン目線25の外形よりもやや大きめな形状に印刷さ
れている。アンテナパターンに位置合わせして正確にミ
シン目を形成する困難性を回避できることと、アンテナ
サイズを大きくして感度を高める要請からである。ただ
し、アンテナ形状は、図示の例に限定されるものではな
く各種の形状を採用できる。
【0022】カードの外形形状に形成されたミシン目線
の内側部分は、ミシン目線25から切り取ってカードと
して使用する際に有用な情報や装飾的印刷を施すことが
できる。有用な情報とは、例えば、カードが展示会の招
待券であれば、展示会の開催期間や開催場所、会場案内
やカードの使用方法等の表示である。RFIDタグ付き
カードは、一般にカードの規格形状である53.98×
85.60mmの矩形状にされるが、この形状に限定さ
れるものではない。本発明のRFIDタグ付き封書1で
は、このように封書のフォーム用紙と連接した一体の基
材をRFIDタグ付きカードに使用し、封書用紙と異な
る材質の基材を積層等しないので、材料コストの節減お
よび郵送料金の低減を図ることができる。
【0023】図6は、RFIDタグ付きカードの分解断
面図である。縦方向(カードの厚み方向)の縮尺は拡大
して図示している。図6の場合、アンテナパターン2
1,22は第2の帳票片12に印刷されており、当該ア
ンテナ面に非接触ICタグラベル5のアンテナパターン
51,52が接触するように貼着されている。
【0024】図6図示の非接触ICタグラベル5は、シ
リコン基板にIC(集積回路)とメモリを設けたICチ
ップ55を、RFIDタグ付きカード2のアンテナパタ
ーン21,22に装着可能にタックシール化した状態の
ものを意味するが、当該非接触ICタグラベル5自体に
もICチップ55に接続した小型のアンテナパターン5
1,52を有するのが通常である。非接触ICタグラベ
ル5の小型アンテナパターンも導電性インキにより印刷
されている。
【0025】この種の非接触ICタグラベルには、製品
化されたものが市販されている。具体的には、モトロー
ラ社が製造する「BiStatix」用のインターポー
ザー形態のものを使用することができる。なお、非接触
ICタグラベル5は、図6図示のように、アンテナパタ
ーンに貼着するもののほか、後述する図7のように、ラ
ベル自体に平面コイル状のアンテナが形成されているも
のもあり、このものを第2の帳票片または第3の帳票片
に貼着する場合であってもよい。
【0026】図6には図示してないが、ICチップ55
には、チップから突出しているか、あるいは平面状の2
点のバンプが形成されていて、双方のアンテナパターン
51,52に導通するように接続されている。当該アン
テナパターン51,52を封書用フォームのアンテナパ
ターン21,22に位置合わせして貼着し導通をとるた
めには、アンテナパターン間に介在することとなる接着
剤54(図中、×印で表示部分)が導電性の材料である
ことが必要とされ、とくに接着剤54は、アンテナパタ
ーン21,22,51,52面に直交する方向にのみ導
通する異方導電性接着剤を使用することが好ましい。R
FIDタグ付きカード2は、ミシン目線25から切り取
り、矢印A方向に押し出して各種の用途に使用できる。
【0027】アンテナパターン21,22の印刷は、導
電性インキにより行う。アンテナパターン印刷と前後し
てフォームに必要な宛名や親展情報の印刷を行い、さら
に非接触ICタグラベル5を貼着する。その後、カット
紙状態にするか折り畳み状態で、メールシーラー等と呼
ばれる折り畳み−圧着装置を通過させることになる。
【0028】図7は、非接触ICタグラベルの他の実施
形態を示す図である。この非接触ICタグラベル5で
は、平面コイル状のアンテナパターン56がプラスチッ
クフィルム等のラベル基材57面に形成されていて、当
該アンテナの両接続端部56eにICチップ55が装着
されている。ラベルのいずれかの面に粘着剤を塗工すれ
ば、タックラベルとして使用できる。このような非接触
ICタグラベル5を事前に準備し、フォームに貼着して
使用することにより、封書を作製することもできる。こ
の場合には、フォームにアンテナパターンを印刷する工
程を省略することができる。
【0029】<材質に関する実施形態>上記において、
(1)封書用紙の紙基材としては、例えば、上質紙、コ
ート紙、キャストコート紙、カード用紙、合成紙等を使
用できる。NIP印字を前提とする場合には、「NIP
用上質紙」という、NIPで印字したときの熱の影響を
考慮した70〜90Kg/四六程度の用紙が一般的に用
いられている。帳票片の単票でカード基材とするので、
厚めの用紙を使用することが好ましい。
【0030】(2)アンテナパターンを印刷する導電性
インキには、カーボン顔料を含む黒色インキ、アルミ粉
や銀粉をペースト状とし、さらにビヒクルに溶解した導
電性インキ、あるいはこれらの混合体を使用することが
できる。酸化錫粉末等を使用した透明導電性インキの使
用も可能である。
【0031】このようなRFIDタグ付き封書の製造
は、次のように行う。封書用フォームに対して、先ず、 (1)封書用フォームの所定位置に導電性インキによ
り、アンテナパターン21,22の印刷を行う。印刷は
ゴム凸版やグラビア印刷であってよい。カードの使用説
明等の定型の印刷も同時に行うことができる。次に、
(2)封書用フォームに住所、氏名等の宛先、RFID
タグ付きカード2の表面等の所定の印字や親展情報欄の
印字を行う。折り線やミシン目線を設ける。カード外形
状のミシン目線25の形成も同様に行う。
【0032】(3)接着層部に接着剤を塗工する。これ
には感圧性やホットメルトタイプの接着剤を使用する。 (4)アンテナパターン21,22に対して非接触IC
タグラベル5を位置合わせして貼着する。 (5)非接触ICタグラベル5のICチップ55への所
定データの書き込みを行う。この書き込みは、圧着して
封書化した後でもよい。次に、(6)封書用フォームを
折り畳み封書作成装置(メールシーラー)にとおして封
書に形成する。この場合、装置により、フォームをカッ
ト紙状態として供給し加工する場合と、連続紙で供給す
る場合とがある。封書作成装置は、圧着時にICチップ
55を破損しないように当該部の加圧を逃げるようにさ
れていることが必要となる。
【0033】なお、非接触ICタグラベルとして、図7
図示の形態のICタグラベルを使用する場合は、アンテ
ナパターンの印刷を行わず、封書用フォーム2の帳票片
に対して、図7の非接触ICタグラベルを直接貼着して
使用することになる。粘着剤が塗工された、図7図示の
ような非接触ICタグラベルが剥離紙に連続的に形成さ
れた製品が市販されており、ラベラーを用いて自動貼着
することができる。この場合、非接触ICタグラベル5
の大きさをカードサイズ大にすれば、帳票片の強度を補
強することができる。
【0034】
【発明の効果】上述のように、本発明のRFIDタグ付
き封書や封書用フォームは、以下のような顕著な効果を
有する。 (1)本発明のRFIDタグ付き封書は豊富な情報量を
持つ特徴があり、このような封書を従来例と同様な装
置、工程でインラインで製造することができる。 (2)宛名台紙に、RFIDタグ付きカードを組み込ん
で、封筒に挿入する場合よりも情報量を多量にすること
ができる。 (3)RFIDタグ付きカードがフォーム用紙と同一の
基材から形成されているので、コストの低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のRFIDタグ付き封書を示す表面図
である。
【図2】 RFIDタグ付き封書の外縁部を切り取って
冊子状に見開いた状態を示している。
【図3】 RFIDタグ付き封書用フォームの表面展開
図である。
【図4】 RFIDタグ付き封書用フォームの裏面展開
図である。
【図5】 RFIDタグ付き封書用フォームを巻き折り
状にして使用する場合の表面展開図である。
【図6】 RFIDタグ付きカードの分解断面図であ
る。
【図7】 非接触ICタグラベルの他の実施形態を示す
図である。
【符号の説明】
1 RFIDタグ付き封書 2 RFIDタグ付きカード 3 RFIDタグ付き封書用フォーム 4 ベース用紙 5 非接触ICタグラベル 7,7a,7b,7c,7d,7e,7f 接着層 8,8a,8b,8c,8d,8e,8f 接着層 11 第1の帳票片 12 第2の帳票片 13 第3の帳票片 17 宛先印字欄 21,22 アンテナパターン 25 ミシン目線 51,52 アンテナパターン 53 ラベル基材 55 ICチップ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月21日(2001.11.
21)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図 6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C005 MA27 NA09 WA03 WA15 5B035 AA04 BA05 BA07 BB09 BC00 CA23

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RFIDタグを切り取り可能に保持した
    封書であって、当該封書が、宛先印字欄を有する第1の
    帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が連接
    したベース用紙を折り返し、互いに隣接する連接辺部以
    外の外縁部を圧着して接着したものであり、所定の3辺
    の外縁部を切り取ることにより内部の情報が閲覧できる
    ようにされている封書において、RFIDタグ付きカー
    ドが見開いた封書の中心の帳票片に装着されていて、当
    該帳票片に設けたカード外形状のミシン目線からRFI
    Dタグをカード形状に切り取り可能にされている、こと
    を特徴とするRFIDタグ付き封書。
  2. 【請求項2】 RFIDタグのアンテナパターン面に非
    接触ICタグラベルが貼着されていることを特徴とする
    請求項1記載のRFIDタグ付き封書。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルムに平面コイル状の
    パターンを形成し、当該コイルの両端にICチップを装
    着したRFIDタグラベルを帳票片に貼着したことを特
    徴とする請求項1記載のRFIDタグ付き封書。
  4. 【請求項4】 RFIDタグを切り取り可能に保持した
    封書用フォームであって、当該封書用フォームが、宛先
    印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第
    2、第3の帳票片が折り曲げ予定線を介して連接したベ
    ース用紙からなり、第1、第2、第3の帳票片の連接部
    以外の外縁部には隣接または重なって相互に接する帳票
    辺の外縁部を接着する接着層が設けられ、RFIDタグ
    が封書用フォームを折り畳んだ場合に中心となる帳票片
    に装着されていて、かつRFIDタグの周囲にはカード
    外形状のミシン目線が設けられ、封書にされた際に当該
    RFIDタグをカード形状に切り取り可能にされてい
    る、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書用フォー
    ム。
  5. 【請求項5】 RFIDタグのアンテナパターンが、Z
    字状に折り畳まれる封書用フォームの第2の帳票片に印
    刷されていて、当該アンテナパターン面に非接触ICタ
    グラベルが貼着されていることを特徴とする請求項4記
    載のRFIDタグ付き封書用フォーム。
  6. 【請求項6】 RFIDタグのアンテナパターンが、巻
    き折り状に折り畳まれる封書用フォームの第3の帳票片
    に印刷されていて、当該アンテナパターン面に非接触I
    Cタグラベルが貼着されていることを特徴とする請求項
    4記載のRFIDタグ付き封書用フォーム。
  7. 【請求項7】 プラスチックフィルムに平面コイル状の
    パターンを形成し、当該コイルの両端にICチップを装
    着したRFIDタグラベルが帳票片に貼着されているこ
    とを特徴とする請求項4記載のRFIDタグ付き封書用
    フォーム。
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