JP2003067716A - 非接触icカード、非接触icカード送付媒体及びこれらの製造方法 - Google Patents
非接触icカード、非接触icカード送付媒体及びこれらの製造方法Info
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Abstract
優れた非接触ICカード、非接触ICカード送付媒体及
びこれらの製造方法を提供することである。 【解決手段】 基材13と、基材13の裏面に設けられ
るICチップ111と、裏面に導電性材料を含むインキ
で印刷され、ICチップ111及び外部のリーダライタ
間の静電結合方式による通信を媒介する第1及び第2ア
ンテナ部121,122とを備える非接触ICカード1
0であって、第1及び/又は第2アンテナ部121,1
22の一部又は全部と重複するように裏面に形成され、
前記第1及び/又は第2アンテナ部121,122の外
見を整えるダミーパターン14を備えることを特徴とす
る。
Description
タ(以下、「R/W」という。)と静電結合方式により
通信を行う非接触ICカード、非接触ICカードを送付
するための非接触ICカード送付媒体及びこれらの製造
方法に関するものである。
会主催者は、展示会場に多くの人々に来場していただけ
るように、予めホームページなどで展示会開催の告知を
行い、来場者に対し招待状を発行し、受付時に招待者が
持参してくれた招待状に印字されているバーコードの読
み取りを行うことにより、受付管理等を行っていた。し
かし、バーコードでは、記憶できる情報の容量が少量で
あるため、情報を活用するアプリケーションが限られて
いた。
ICカード送付媒体(特開2001−126043参
照)がある。この非接触ICカード送付媒体によれば、
非接触ICチップを搭載する非接触ICカードを招待状
として送付することによって、例えば、来場受付時間を
効率化するのはもちろんのこと、展示会場内での名刺機
能であるとか、来場者の動向調査、人気ブース調査な
ど、この非接触ICカード1枚で多機能のアプリケーシ
ョンを展開することが可能となった。しかし、この非接
触ICカード送付媒体は、電磁誘導方式でR/Wと通信
を行う非接触ICカードを送付するものであって、導電
性の高い材料からなるコイルを形成しなければならず、
製造コストがかかるという問題があった。また、非接触
ICカードの基材となる台紙にエッチング等によってコ
イルを形成するため、台紙の折れ曲がり等により断線が
生じる可能性があった。
9に示す非接触ICカードがある。図9(a)は非接触
ICカードの裏面図、図9(b)は(a)のP−P’断
面図、図9(c)、(d)はR/Wとの通信を説明する
回路図である。図9(a)、(b)に示すように、非接
触ICカード10−5は、ICチップ111、第1及び
第2アンテナ部121−5,122−5(以下、まとめ
て「アンテナ部12−5」という。)、紙材114、2
つの導電板112,113、非導電性の接着剤からなる
接着層115、カード基材13−5等を備えている。ア
ンテナ部12−5は、カード基材13−5にスクリン印
刷、グラビア印刷等によって導電性のカーボンを塗布す
ることにより設けられている。図9(b)、(c)に示
すように、第1及び第2アンテナ部121−5,122
−5と2つの導電板112,113は、接着層115を
介して2つのコンデンサ112C,113Cを形成する
(以下、ICチップ111、紙材114、2つの導電板
112,113及び接着層115を「インターポーザ1
1」という。)。
ド10−5は、一方のアンテナ部(第1アンテナ部12
1−5)を指で直接又は保護フィルム等を介して触れる
等、把持することによりコンデンサ等を介して接地し、
他方のアンテナ部(第2アンテナ部122−5)が外部
のR/Wに対してコンデンサの極板として機能し、R/
Wと一つの回路を形成する静電結合方式(容量プレート
を対抗配置させ、静電誘導によって交信する方式)によ
って通信を行う。例えば、モトローラ社の「BISTA
TIX」(商標名)がこのような方式で通信を行う。
2−5を形成するためのスクリン印刷は、量産に不向き
であり、グラビア印刷は、金属製の版を作成する必要が
あり、製造コストが高いという問題があった。
とともに、視覚的に優れた非接触ICカード、非接触I
Cカード送付媒体及びこれらの製造方法を提供すること
である。
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、基材(13)と、前記基材の
第1の面に設けられる非接触ICチップ(111)と、
前記第1の面に導電性材料を含むインキで印刷され、前
記非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結
合方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部
(121,122)とを備える非接触ICカードであっ
て、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の一部又は全
部と重複するように前記第1の面に形成され、前記第1
及び/又は第2のアンテナ部の外見を整える装飾層(1
4)を備えること、を特徴とする非接触ICカード(1
0)である。
触ICカードにおいて、前記装飾層は、前記第1及び/
又は第2のアンテナ部の外縁と重複するように形成さ
れ、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の輪郭におけ
る濃度勾配を高めることによって外見を整えること、を
特徴とする非接触ICカード(10)である。
基材の第1の面に設けられた非接触ICチップ(11
1)と、前記第1の面に導電性材料を含むインキで印刷
され、前記非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間
の静電結合方式による通信を媒介する第1及び第2のア
ンテナ部(121−3,122−3、121−4,12
2−4)とを備える非接触ICカードであって、前記第
1及び/又は第2のアンテナ部は、前記第1の面におい
て、模様を形成すること、を特徴とする非接触ICカー
ド(10−3,10−4)である。
触ICカードにおいて、前記第1及び/又は第2のアン
テナ部は、前記第1の面において、迷彩柄又は格子柄の
模様を形成すること、を特徴とする非接触ICカード
(10−3,10−4)である。
までのいずれか1項に記載の非接触ICカードを送付す
るための非接触ICカード送付媒体であって、台紙(2
0)と、切り取り部(30)によって区切られた前記台
紙の一部を基材(13)とする前記非接触ICカードと
を備え、前記非接触ICカードは、前記切り取り部から
分離可能であること、を特徴とする非接触ICカード送
付媒体(1)である。
基材の第1の面に設けられた非接触ICチップ(11
1)と、前記第1の面に設けられ、前記非接触ICチッ
プ及び外部のリーダライタ間の静電結合方式による通信
を媒介する第1及び第2のアンテナ部(121,12
2)とを備える非接触ICカード(10)を製造する方
法であって、導電性材料を含むインキを用いたフレキソ
印刷で前記第1及び第2のアンテナ部を形成するアンテ
ナ部形成工程(S102)を備えること、を特徴とする
非接触ICカード製造方法である。
触ICカード製造方法において、前記第1及び/又は第
2のアンテナ部の外見を整える装飾層(14)を形成す
る装飾層形成工程(S101)を備えること、を特徴と
する非接触ICカード製造方法である。
基材の第1の面に設けられた非接触ICチップ(11
1)と、前記第1の面に設けられ、前記非接触ICチッ
プ及び外部のリーダライタ間の静電結合方式による通信
を媒介する第1及び第2のアンテナ部(121,12
2)とを備える非接触ICカード(10)を送付するた
めの非接触ICカード送付媒体(1)を製造する方法で
あって、台紙(20)に導電性材料を含むインキを用い
たフレキソ印刷を施すことによって前記第1及び第2の
アンテナ部を形成するアンテナ部形成工程(S102)
と、前記第1及び第2のアンテナ部が形成された前記台
紙から前記基材を区切る切り取り部(30)を前記台紙
に形成する切り取り部形成工程(S104)とを備える
こと、を特徴とする非接触ICカード送付媒体製造方法
である。
発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。 (第1実施形態)図1及び図2は、本発明による非接触
ICカード及び非接触ICカード送付媒体の第1実施形
態を説明する図である。図1(a)は表面図、図1
(b)はP−P’断面図、図2(a)は裏面図、図2
(b)はダミーパターンを説明する図である。図1及び
図2(a)に示すように、第1実施形態における非接触
ICカード送付媒体1は、台紙20と、ダミーパターン
14、第1及び第2アンテナ部121,122(以下、
まとめて「アンテナ部12」という。)、インターポー
ザ11、接着層15、保護フィルム16、カード保持フ
ィルム17等を備えている。非接触ICカード送付媒体
1は、展示会の主催者が招待者に招待状である非接触I
Cカード10を送付するための送付フォームであり、封
筒に封入封緘されて送付される。
の耐水・耐油性の紙材であり、図中上下方向に多数枚が
連接されている。台紙20は、一定のピッチを有するス
プロケット孔211が形成されているマージナル部21
を左右両端に備えている。スプロケット孔211は、台
紙20への印刷時等に、プリンタ等の各装置と係合する
ためのものである。台紙20は、展示会の案内、非接触
ICカード10の説明、主催者の紹介等、共通情報を表
示する情報記録領域20d−1,20d−2を表面に、
共通情報を表示する情報記憶領域20d−3を裏面に備
えている。台紙20は、封筒に封入できるように長方形
状に形成され、その一部に切り取り部30によってカー
ドサイズに区切られたカード基材13を備えている。切
り取り部30は、台紙20、ダミーパターン14、アン
テナ部12、接着層15及び保護フィルム16に台紙2
0の表面からハーフカットが施され形成されている。
及びアンテナ部12等を覆うことによって保護するフィ
ルムである。保護フィルム16は、カード基材13を覆
うように、各辺が切取線よりも数mm程度長く形成さ
れ、ダミーパターン14、インターポーザ11、アンテ
ナ部12及び接着層15を介して台紙20に接着されて
いる。カード保持フィルム17は、保護フィルム16と
同サイズであって、異なる種類のフィルムであり、保護
フィルム16と擬似接着され、非接触ICカード10を
保持している。保護フィルム16及びカード保持フィル
ム17は、透明、半透明又は不透明のいずれであっても
よい。
1の製造工程において、ダミーパターン14を形成した
後、アンテナ部12、インターポーザ11等を設ける前
の図である。ダミーパターン14は、台紙20の裏面に
オフセット印刷を施し、アンテナ部12の外縁の一定幅
に墨インキを塗布することによって形成されている。
ド10は、切り取り部30と、保護フィルム16及びカ
ード保持フィルム17の擬似接着面で剥離することによ
って、非接触ICカード送付媒体1からきれいに分離さ
れるCR(Clean Release)カードであ
る。
第1実施形態を説明する図である。図3(a)は表面
図、図3(b)は裏面図である。図3(a)に示すよう
に、非接触ICカード10は、カード基材の表面に展示
会名等の共通情報を表示するカード情報記憶領域10d
−1、受取人の所属会社名、受取人名及び受取人の識別
番号等の個別情報を表示するカード情報記憶領域10d
−21,10d−22,10d−23(以下、まとめて
「カード情報記憶領域10d−2」という。)等を備え
ている。図1(b)、図3(b)に示すように、非接触
ICカード10は、カード基材13の裏面にダミーパタ
ーン14、アンテナ部12、インターポーザ11等を備
え、接着層15を介して保護フィルム16によって覆わ
れている。
部12の配置を説明する図である。図4(a)は非接触
ICカードの表面からの透視図、図4(b)はアンテナ
部を説明する図である。非接触ICカード10を保持し
てR/Wにかざした場合に、裏面における領域別の把持
される確率について説明する。非接触ICカード10の
角c1,c2,c3,c4及び短辺s1,s2の一帯の
領域は、比較的把持される確率が高い。一方、表面のカ
ード情報記憶領域10d−1,10d−2は、文字等を
避けるように非接触ICカード10を保持することが多
いため、比較的確率が低く、この部分に相対する裏面の
領域も低い。また、右手で非接触ICカード10を保持
する場合には、表面に向かって右上及び左下の角c3,
c2、左手で保持する場合には、左上及び右下の角c
1,c4の一帯の領域が把持される確率が比較的高い。
特に、定期券等のカードを右手で保持してR/Wにかざ
す、挿入する機会が多いため、習慣から表面に向かって
右上及び左下の角c3,c2の一帯の領域が把持される
確率が高い。
持される確率に基づき、総合的に確率が高い領域が把持
予定領域であり、低い領域が非把持予定領域である。イ
ンターポーザ11は、カード情報記録領域10d−2
等、インターポーザ11の設置後に印刷が施される領域
である印刷予定領域を避けて、第1及び第2アンテナ部
121,122の間の非把持予定領域に設けられ、非接
触ICタグ(RF−ID)を形成している。アンテナ部
12は、切り取り部30よりも各辺が若干長い領域に、
カード基材13の裏面を覆うように導電性カーボンイン
キが6〜7μm程度塗布され設けられている。導電性カ
ーボンインキを6〜7μm程度塗布すれば、R/Wとの
十分な通信距離を保つことが可能である。
び短辺s1を含み、表面のカード情報記憶領域10d−
1,10d−2に相対する裏面の領域を避けるような把
持予定領域に設けられている。同様に、第2アンテナ部
122は、角c3,c4及び短辺s2を含み、表面のカ
ード情報記録領域10d−1,10d−2に相対する裏
面の領域を避けるような把持予定領域に設けられてい
る。第1及び第2アンテナ部121,122は、略同一
の面積で、指が非接触ICカード10の裏面に接触する
接触予定面積の幅である指幅と略同一の幅を離して設け
られている。第1及び第2アンテナ部121,122を
略同一の面積とすることにより、どちらのアンテナ部が
把持されても十分な通信距離を保つことが可能である。
また、第1及び第2アンテナ部121,122を指幅に
基づいた一定の距離を離して設けることによって、2つ
のアンテナ部121,122を同時に把持することがな
く、かつ、一方のアンテナ部のみが把持される確率を高
くすることが可能である。
ICカード送付媒体製造方法の第1実施形態を示すフロ
ーチャートである。S101において、連接されている
台紙20の両面にオフセット印刷を施し、情報記録領域
20d−1,20d−2,20d−3及びカード情報記
録領域10d−2に所定の共通情報を印刷するととも
に、絵柄等の共通情報、ダミーパターン14を印刷する
[図2(b)参照]。S102において、台紙20の裏
面における所定の位置にスポンジ版を用いたフレキソ印
刷を施し、導電性カーボンインキを6〜7μm塗布し、
アンテナ部12を形成する。S103において、台紙2
0の裏面における所定の位置にインターポーザ11を貼
付する。
す。台紙20の裏面における所定の位置に、予め擬似接
着されている保護フィルム16及びカード保持フィルム
17を接着層15によって貼付する。また、台紙20の
表面から所定の位置にカードサイズでハーフカットを施
し、切り取り部30を形成する。S105において、カ
ード情報記録領域10d−1等にインクジェットプリン
タで受取人の名前等の個別情報を印刷する。S106に
おいて、受取人の名前、住所、ID番号等の個別情報、
アプリケーション等の共通情報等をICチップ111へ
書き込む。S107において、左右のマージナル部21
を切り離し、連接されている各非接触ICカード送付媒
体1をそれぞれ切り離す。この非接触ICカード送付媒
体1は、封筒へ封入封緘され、送付される。
ナ部121,122は、把持予定領域に一定の距離を離
して設けられているため、一方のアンテナ部のみを把持
する確率が高く、非接触ICカード10−5は、通信機
能を十分に発揮することが可能となった。また、ICチ
ップ111を含むインターポーザ11は、印刷予定領域
であるカード情報記録領域10d−2を避けて、第1及
び第2アンテナ部121,122の間の非把持領域に設
けられているため、ICチップ111の厚さに起因する
印刷への影響を防止するとともに、把持、印圧等による
ICチップ111の機能損失を防止することが可能とな
った。
たフレキソ印刷によって形成するため、エッチング、ス
クリン印刷又はグラビア印刷等によって形成する場合に
比べ、同様の通信機能を保ちながら製造コストを低減さ
せることが可能となった。更にまた、オフセット印刷に
よって形成されたダミーパターン14を備えるため、ア
ンテナ部12の輪郭を明確にすることによって、工程を
増やすことなく、スポンジ版のフレキソ印刷で生じたア
ンテナ部12の印刷むら等、視覚的不快感を減少させる
ことが可能となった。更にまた、カード基材13は、耐
水・耐油性の台紙20であり、カード基材13及び保護
フィルム16でICチップ111、アンテナ部12等を
包み込むため、湿気による機能損失を防止することが可
能となった。更にまた、インクジェットプリンタによっ
て情報記録領域10d−2への印刷を行うため、印圧に
よるICチップ111の機能損失を防止することが可能
となった。
接触ICカードの第2実施形態を説明する図である。図
6(a)は表面からの透視図、図6(b)は、裏面図で
ある。非接触ICカード10−2は、カード基材13の
裏面にアンテナ部12−2、インターポーザ11等を備
え、接着層15を介して保護フィルム16によって覆わ
れている。アンテナ部12−2は、カード基材13の裏
面にフレキソ印刷を施すことによって導電性カーボンイ
ンキが塗布され形成されている。第1アンテナ部121
−2は、角c1,c2,c3,c4及び短辺s1,s2
を含む非接触ICカード10−2の外縁に沿った把持予
定領域に設けられている。第2アンテナ部122−2
は、カード基材13の裏面中央の非把持予定領域に設け
られている。
ナ部122−2は、略同一の面積で、指が非接触ICカ
ード10に接触する接触予定面積の幅である指幅よりも
広い幅を離して設けられている。インターポーザ11
は、印刷予定領域であるカード情報記録領域10d−2
を避け、設置時に既に印刷が施されている印刷済み領域
である表面のカード情報記録領域10d−1に相対する
裏面の非把持予定領域に設けられている。
第1実施形態と同様の効果に加え、第1アンテナ部12
1−2及び第2アンテナ部122−2を同時に把持し、
通信機能が不能となる確率をより低くすることが可能と
なった。また、カード情報記録領域10d−1に相対す
る裏面の非把持予定領域に設けられているため、ICチ
ップ111の厚さに起因する印刷への影響を防止すると
ともに、把持、印圧等によるICチップ111の機能損
失を防止することが可能となった。
接触ICカードの第3実施形態を説明する図である。非
接触ICカード10−3は、カード基材13の裏面にス
ポンジ版を用いたフレキソ印刷によって導電性カーボン
インキが6〜7μm塗布され、アンテナ部12−3が設
けられている。アンテナ部12−3は、裏面において、
格子柄の模様を形成している。
の効果に加え、アンテナ部12−3を格子状に形成する
ため、フレキソ印刷で生じたアンテナ部12の印刷むら
等が目立たなくなり、視覚的不快感を減少させることが
可能となった。また、格子状に導電性カーボンインキを
塗布するため、通信性能を低下させずに製造コストの低
減を図ることが可能となった。
接触ICカードの第4実施形態を説明する図である。非
接触ICカード10−4は、カード基材13の裏面にス
ポンジ版を用いたフレキソ印刷によって導電性カーボン
インキが6〜7μm塗布され、アンテナ部12−4が設
けられている。アンテナ部12−3は、裏面において、
迷彩柄の模様を形成している。本実施形態によれば、第
3実施形態と同様の効果を得ることが可能となった。
されることなく、種々の変形や変更が可能であって、そ
れらも本発明の均等の範囲内である。例えば、第1実施
形態において、非接触ICカード送付媒体1は、非接触
ICカード10の代わりに、第2、第3又は第4実施形
態の非接触ICカード10−2,10−3,10−4を
含んでいても同様の効果を得ることが可能である。
送付媒体1は、情報記録領域20d−1の窓あき封筒の
窓に対応する位置に、受取人の名前、住所等の宛名情報
を表示してもよい。窓あき封筒に封入封緘し、送付する
ことによって、封筒に宛名情報を印刷等する工程を省く
ことが可能となる。
送付媒体1及び非接触ICカード10は、有色の保護フ
ィルム16を備えていてもよい。ダミーパターン14を
形成しなくても、視覚的不快感を減少させることが可能
となる。
1,121−2,121−3,121−4及び第2アン
テナ部122,122−2,122−3,122−4
は、略同面積であるが、それぞれが把持される確率及び
通信距離を得るために必要な面積に基づいて、面積に差
をつけてもよい。例えば、第2実施形態のように、同面
積の場合に、第1アンテナ部121−2のみが把持され
る確率が高いときには、第2アンテナ部122−2の面
積を拡げることによって得られる通信距離と、第1アン
テナ部121−2を狭めることによって低減する、把持
される確率とに基づいて第1及び第2アンテナ部121
−2,122−2の面積を定めてもよい。非接触ICカ
ード10−2は、より的確に通信機能を発揮することが
可能となる。
0,10−2,10−3,10−4は、その表面又は裏
面に指のマーク等の模様、取っ手等、把持すべき部分を
示唆する把持部示唆手段を備えていてもよい。また、同
様に、その表面又は裏面に把持すべきでない部分を示唆
する非把持部示唆手段を備えていてもよい。把持部は、
把持される確率の高い把持予定領域に含まれ、アンテナ
部12,12−2,12−3,12−4と把持部を重複
させて設けることによって、一方のアンテナ部のみを把
持する確率をより一層高め、非接触ICカード10,1
0−2,10−3,10−4は、より的確に通信機能を
発揮することが可能である。非把持部は、把持される確
率の低い非把持予定領域に含まれ、ICチップ111と
非把持部を重複させて設けることによって、より的確に
把持によるICチップ111の機能損失を防止すること
が可能である。
ら請求項4までのいずれか1項の発明によれば、第1及
び/又は第2のアンテナ部の印刷むらを整える等、外見
を改善することが可能となった。
求項1から請求項4までのいずれか1項の発明の効果に
加え、非接触ICカードは、台紙の一部を基材とするた
め、製造コストの低減を図ることが可能となった。
レキソ印刷で第1及び第2のアンテナ部を形成するた
め、製造コストの低減を図ることが可能となった。
の効果に加え、特に、非接触ICカードの外観を改善す
ることが可能となった。
カード送付媒体の第1実施形態を説明する図である。
カード送付媒体の第1実施形態を説明する図である。
を説明する図である。
る図である。
法の第1実施形態を示すフローチャートである。
を説明する図である。
を説明する図である。
を説明する図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 基材と、前記基材の第1の面に設けられ
る非接触ICチップと、前記第1の面に導電性材料を含
むインキで印刷され、前記非接触ICチップ及び外部の
リーダライタ間の静電結合方式による通信を媒介する第
1及び第2のアンテナ部とを備える非接触ICカードで
あって、 前記第1及び/又は第2のアンテナ部の一部又は全部と
重複するように前記第1の面に形成され、前記第1及び
/又は第2のアンテナ部の外見を整える装飾層を備える
こと、を特徴とする非接触ICカード。 - 【請求項2】 請求項1に記載の非接触ICカードにお
いて、 前記装飾層は、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の
外縁と重複するように形成され、前記第1及び/又は第
2のアンテナ部の輪郭における濃度勾配を高めることに
よって外見を整えること、を特徴とする非接触ICカー
ド。 - 【請求項3】 基材と、前記基材の第1の面に設けられ
た非接触ICチップと、前記第1の面に導電性材料を含
むインキで印刷され、前記非接触ICチップ及び外部の
リーダライタ間の静電結合方式による通信を媒介する第
1及び第2のアンテナ部とを備える非接触ICカードで
あって、 前記第1及び/又は第2のアンテナ部は、前記第1の面
において、模様を形成すること、を特徴とする非接触I
Cカード。 - 【請求項4】 請求項3に記載の非接触ICカードにお
いて、 前記第1及び/又は第2のアンテナ部は、前記第1の面
において、迷彩柄又は格子柄の模様を形成すること、を
特徴とする非接触ICカード。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
項に記載の非接触ICカードを送付するための非接触I
Cカード送付媒体であって、 台紙と、 切り取り部によって区切られた前記台紙の一部を基材と
する前記非接触ICカードとを備え、 前記非接触ICカードは、前記切り取り部から分離可能
であること、を特徴とする非接触ICカード送付媒体。 - 【請求項6】 基材と、前記基材の第1の面に設けられ
た非接触ICチップと、前記第1の面に設けられ、前記
非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結合
方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部と
を備える非接触ICカードを製造する方法であって、 導電性材料を含むインキを用いたフレキソ印刷で前記第
1及び第2のアンテナ部を形成するアンテナ部形成工程
を備えること、を特徴とする非接触ICカード製造方
法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の非接触ICカード製造
方法において、 前記第1及び/又は第2のアンテナ部の外見を整える装
飾層を形成する装飾層形成工程を備えること、を特徴と
する非接触ICカード製造方法。 - 【請求項8】 基材と、前記基材の第1の面に設けられ
た非接触ICチップと、前記第1の面に設けられ、前記
非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結合
方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部と
を備える非接触ICカードを送付するための非接触IC
カード送付媒体を製造する方法であって、 台紙に導電性材料を含むインキを用いたフレキソ印刷を
施すことによって前記第1及び第2のアンテナ部を形成
するアンテナ部形成工程と、 前記第1及び第2のアンテナ部が形成された前記台紙か
ら前記基材を区切る切り取り部を前記台紙に形成する切
り取り部形成工程とを備えること、を特徴とする非接触
ICカード送付媒体製造方法。
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