JP4826040B2 - 非接触icカード、非接触icカード送付媒体及びこれらの製造方法 - Google Patents

非接触icカード、非接触icカード送付媒体及びこれらの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部のリーダライタ(以下、「R/W」という。)と静電結合方式により通信を行う非接触ICカード、非接触ICカードを送付するための非接触ICカード送付媒体及びこれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、展示会が開催される場合に、展示会主催者は、展示会場に多くの人々に来場していただけるように、予めホームページなどで展示会開催の告知を行い、来場者に対し招待状を発行し、受付時に招待者が持参してくれた招待状に印字されているバーコードの読み取りを行うことにより、受付管理等を行っていた。
しかし、バーコードでは、記憶できる情報の容量が少量であるため、情報を活用するアプリケーションが限られていた。
【0003】
そこで、この問題を解決するため、非接触ICカード送付媒体(特開2001−126043参照)がある。この非接触ICカード送付媒体によれば、非接触ICチップを搭載する非接触ICカードを招待状として送付することによって、例えば、来場受付時間を効率化するのはもちろんのこと、展示会場内での名刺機能であるとか、来場者の動向調査、人気ブース調査など、この非接触ICカード1枚で多機能のアプリケーションを展開することが可能となった。
しかし、この非接触ICカード送付媒体は、電磁誘導方式でR/Wと通信を行う非接触ICカードを送付するものであって、導電性の高い材料からなるコイルを形成しなければならず、製造コストがかかるという問題があった。
また、非接触ICカードの基材となる台紙にエッチング等によってコイルを形成するため、台紙の折れ曲がり等により断線が生じる可能性があった。
【0004】
そこで、これらの問題を解決するため、図9に示す非接触ICカードがある。
図9(a)は非接触ICカードの裏面図、図9(b)は(a)のP−P’断面図、図9(c)、(d)はR/Wとの通信を説明する回路図である。
図9(a)、(b)に示すように、非接触ICカード10−5は、ICチップ111、第1及び第2アンテナ部121−5,122−5(以下、まとめて「アンテナ部12−5」という。)、紙材114、2つの導電板112,113、非導電性の接着剤からなる接着層115、カード基材13−5等を備えている。アンテナ部12−5は、カード基材13−5にスクリン印刷、グラビア印刷等によって導電性のカーボンを塗布することにより設けられている。
図9(b)、(c)に示すように、第1及び第2アンテナ部121−5,122−5と2つの導電板112,113は、接着層115を介して2つのコンデンサ112C,113Cを形成する(以下、ICチップ111、紙材114、2つの導電板112,113及び接着層115を「インターポーザ11」という。)。
【0005】
図9(d)に示すように、非接触ICカード10−5は、一方のアンテナ部(第1アンテナ部121−5)を指で直接又は保護フィルム等を介して触れる等、把持することによりコンデンサ等を介して接地し、他方のアンテナ部(第2アンテナ部122−5)が外部のR/Wに対してコンデンサの極板として機能し、R/Wと一つの回路を形成する静電結合方式(容量プレートを対抗配置させ、静電誘導によって交信する方式)によって通信を行う。例えば、モトローラ社の「BISTATIX」(商標名)がこのような方式で通信を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、アンテナ部12−5を形成するためのスクリン印刷は、量産に不向きであり、グラビア印刷は、金属製の版を作成する必要があり、製造コストが高いという問題があった。
【0007】
本発明の課題は、製造コストを低減させるとともに、視覚的に優れた非接触ICカード、非接触ICカード送付媒体及びこれらの製造方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、基材(13)と、前記基材の第1の面に設けられる非接触ICチップ(111)と、前記第1の面に導電性材料を含むインキで印刷され、前記非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結合方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部(121,122)とを備える非接触ICカードであって、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の一部又は全部と重複するように前記第1の面に形成され、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の外見を整える装飾層(14)を備えること、を特徴とする非接触ICカード(10)である。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の非接触ICカードにおいて、前記装飾層は、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の外縁と重複するように形成され、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の輪郭における濃度勾配を高めることによって外見を整えること、を特徴とする非接触ICカード(10)である。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の非接触ICカードを送付するための非接触ICカード送付媒体であって、台紙(20)と、切り取り部(30)によって区切られた前記台紙の一部を基材(13)とする前記非接触ICカードとを備え、前記非接触ICカードは、前記切り取り部から分離可能であること、を特徴とする非接触ICカード送付媒体(1)である。
請求項4の発明は、基材(13)と、前記基材の第1の面に設けられた非接触ICチップ(111)と、前記第1の面に導電性材料を含むインキで印刷され、前記非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結合方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部(121−3,122−3、121−4,122−4)とを備える非接触ICカードであって、前記第1及び/又は第2のアンテナ部は、前記第1の面において、模様を形成すること、を特徴とする非接触ICカード(10−3,10−4)を送付するための非接触ICカード送付媒体であって、台紙(20)と、切り取り部(30)によって区切られた前記台紙の一部を基材(13)とする前記非接触ICカードとを備え、前記非接触ICカードは、前記切り取り部から分離可能であること、を特徴とする非接触ICカード送付媒体(1)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載の非接触ICカード送付媒体において、前記第1及び/又は第2のアンテナ部は、前記第1の面において、迷彩柄又は格子柄の模様を形成すること、を特徴とする非接触ICカード送付媒体である。
【0014】
請求項6の発明は、基材(13)と、前記基材の第1の面に設けられた非接触ICチップ(111)と、前記第1の面に設けられ、前記非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結合方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部(121,122)とを備える非接触ICカード(10)を製造する方法であって、導電性材料を含むインキを用いたフレキソ印刷で前記第1及び第2のアンテナ部を形成するアンテナ部形成工程(S102)と、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の外見を整える装飾層(14)を形成する装飾層形成工程(S101)を備えること、を特徴とする非接触ICカード製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1及び図2は、本発明による非接触ICカード及び非接触ICカード送付媒体の第1実施形態を説明する図である。図1(a)は表面図、図1(b)はP−P’断面図、図2(a)は裏面図、図2(b)はダミーパターンを説明する図である。
図1及び図2(a)に示すように、第1実施形態における非接触ICカード送付媒体1は、台紙20と、ダミーパターン14、第1及び第2アンテナ部121,122(以下、まとめて「アンテナ部12」という。)、インターポーザ11、接着層15、保護フィルム16、カード保持フィルム17等を備えている。非接触ICカード送付媒体1は、展示会の主催者が招待者に招待状である非接触ICカード10を送付するための送付フォームであり、封筒に封入封緘されて送付される。
【0017】
台紙20は、インクジェットプリンタ対応の耐水・耐油性の紙材であり、図中上下方向に多数枚が連接されている。台紙20は、一定のピッチを有するスプロケット孔211が形成されているマージナル部21を左右両端に備えている。スプロケット孔211は、台紙20への印刷時等に、プリンタ等の各装置と係合するためのものである。台紙20は、展示会の案内、非接触ICカード10の説明、主催者の紹介等、共通情報を表示する情報記録領域20d−1,20d−2を表面に、共通情報を表示する情報記憶領域20d−3を裏面に備えている。台紙20は、封筒に封入できるように長方形状に形成され、その一部に切り取り部30によってカードサイズに区切られたカード基材13を備えている。切り取り部30は、台紙20、ダミーパターン14、アンテナ部12、接着層15及び保護フィルム16に台紙20の表面からハーフカットが施され形成されている。
【0018】
保護フィルム16は、インターポーザ11及びアンテナ部12等を覆うことによって保護するフィルムである。保護フィルム16は、カード基材13を覆うように、各辺が切取線よりも数mm程度長く形成され、ダミーパターン14、インターポーザ11、アンテナ部12及び接着層15を介して台紙20に接着されている。
カード保持フィルム17は、保護フィルム16と同サイズであって、異なる種類のフィルムであり、保護フィルム16と擬似接着され、非接触ICカード10を保持している。
保護フィルム16及びカード保持フィルム17は、透明、半透明又は不透明のいずれであってもよい。
【0019】
図2(b)は、非接触ICカード送付媒体1の製造工程において、ダミーパターン14を形成した後、アンテナ部12、インターポーザ11等を設ける前の図である。
ダミーパターン14は、台紙20の裏面にオフセット印刷を施し、アンテナ部12の外縁の一定幅に墨インキを塗布することによって形成されている。
【0020】
図1(b)に示すように、非接触ICカード10は、切り取り部30と、保護フィルム16及びカード保持フィルム17の擬似接着面で剥離することによって、非接触ICカード送付媒体1からきれいに分離されるCR(Clean Release)カードである。
【0021】
図3は、本発明による非接触ICカードの第1実施形態を説明する図である。図3(a)は表面図、図3(b)は裏面図である。
図3(a)に示すように、非接触ICカード10は、カード基材の表面に展示会名等の共通情報を表示するカード情報記憶領域10d−1、受取人の所属会社名、受取人名及び受取人の識別番号等の個別情報を表示するカード情報記憶領域10d−21,10d−22,10d−23(以下、まとめて「カード情報記憶領域10d−2」という。)等を備えている。
図1(b)、図3(b)に示すように、非接触ICカード10は、カード基材13の裏面にダミーパターン14、アンテナ部12、インターポーザ11等を備え、接着層15を介して保護フィルム16によって覆われている。
【0022】
図4は、インターポーザ11及びアンテナ部12の配置を説明する図である。図4(a)は非接触ICカードの表面からの透視図、図4(b)はアンテナ部を説明する図である。
非接触ICカード10を保持してR/Wにかざした場合に、裏面における領域別の把持される確率について説明する。非接触ICカード10の角c1,c2,c3,c4及び短辺s1,s2の一帯の領域は、比較的把持される確率が高い。一方、表面のカード情報記憶領域10d−1,10d−2は、文字等を避けるように非接触ICカード10を保持することが多いため、比較的確率が低く、この部分に相対する裏面の領域も低い。また、右手で非接触ICカード10を保持する場合には、表面に向かって右上及び左下の角c3,c2、左手で保持する場合には、左上及び右下の角c1,c4の一帯の領域が把持される確率が比較的高い。特に、定期券等のカードを右手で保持してR/Wにかざす、挿入する機会が多いため、習慣から表面に向かって右上及び左下の角c3,c2の一帯の領域が把持される確率が高い。
【0023】
このように、様々な要因により領域別の把持される確率に基づき、総合的に確率が高い領域が把持予定領域であり、低い領域が非把持予定領域である。
インターポーザ11は、カード情報記録領域10d−2等、インターポーザ11の設置後に印刷が施される領域である印刷予定領域を避けて、第1及び第2アンテナ部121,122の間の非把持予定領域に設けられ、非接触ICタグ(RF−ID)を形成している。
アンテナ部12は、切り取り部30よりも各辺が若干長い領域に、カード基材13の裏面を覆うように導電性カーボンインキが6〜7μm程度塗布され設けられている。導電性カーボンインキを6〜7μm程度塗布すれば、R/Wとの十分な通信距離を保つことが可能である。
【0024】
第1アンテナ部121は、角c1,c2及び短辺s1を含み、表面のカード情報記憶領域10d−1,10d−2に相対する裏面の領域を避けるような把持予定領域に設けられている。同様に、第2アンテナ部122は、角c3,c4及び短辺s2を含み、表面のカード情報記録領域10d−1,10d−2に相対する裏面の領域を避けるような把持予定領域に設けられている。第1及び第2アンテナ部121,122は、略同一の面積で、指が非接触ICカード10の裏面に接触する接触予定面積の幅である指幅と略同一の幅を離して設けられている。
第1及び第2アンテナ部121,122を略同一の面積とすることにより、どちらのアンテナ部が把持されても十分な通信距離を保つことが可能である。また、第1及び第2アンテナ部121,122を指幅に基づいた一定の距離を離して設けることによって、2つのアンテナ部121,122を同時に把持することがなく、かつ、一方のアンテナ部のみが把持される確率を高くすることが可能である。
【0025】
(作製方法)
図5は、本発明による非接触ICカード送付媒体製造方法の第1実施形態を示すフローチャートである。
S101において、連接されている台紙20の両面にオフセット印刷を施し、情報記録領域20d−1,20d−2,20d−3及びカード情報記録領域10d−2に所定の共通情報を印刷するとともに、絵柄等の共通情報、ダミーパターン14を印刷する[図2(b)参照]。
S102において、台紙20の裏面における所定の位置にスポンジ版を用いたフレキソ印刷を施し、導電性カーボンインキを6〜7μm塗布し、アンテナ部12を形成する。
S103において、台紙20の裏面における所定の位置にインターポーザ11を貼付する。
【0026】
S104において、CRカード加工を施す。台紙20の裏面における所定の位置に、予め擬似接着されている保護フィルム16及びカード保持フィルム17を接着層15によって貼付する。また、台紙20の表面から所定の位置にカードサイズでハーフカットを施し、切り取り部30を形成する。
S105において、カード情報記録領域10d−1等にインクジェットプリンタで受取人の名前等の個別情報を印刷する。
S106において、受取人の名前、住所、ID番号等の個別情報、アプリケーション等の共通情報等をICチップ111へ書き込む。
S107において、左右のマージナル部21を切り離し、連接されている各非接触ICカード送付媒体1をそれぞれ切り離す。この非接触ICカード送付媒体1は、封筒へ封入封緘され、送付される。
【0027】
本実施形態によれば、第1及び第2アンテナ部121,122は、把持予定領域に一定の距離を離して設けられているため、一方のアンテナ部のみを把持する確率が高く、非接触ICカード10−5は、通信機能を十分に発揮することが可能となった。
また、ICチップ111を含むインターポーザ11は、印刷予定領域であるカード情報記録領域10d−2を避けて、第1及び第2アンテナ部121,122の間の非把持領域に設けられているため、ICチップ111の厚さに起因する印刷への影響を防止するとともに、把持、印圧等によるICチップ111の機能損失を防止することが可能となった。
【0028】
更に、アンテナ部12をスポンジ版を用いたフレキソ印刷によって形成するため、エッチング、スクリン印刷又はグラビア印刷等によって形成する場合に比べ、同様の通信機能を保ちながら製造コストを低減させることが可能となった。
更にまた、オフセット印刷によって形成されたダミーパターン14を備えるため、アンテナ部12の輪郭を明確にすることによって、工程を増やすことなく、スポンジ版のフレキソ印刷で生じたアンテナ部12の印刷むら等、視覚的不快感を減少させることが可能となった。
更にまた、カード基材13は、耐水・耐油性の台紙20であり、カード基材13及び保護フィルム16でICチップ111、アンテナ部12等を包み込むため、湿気による機能損失を防止することが可能となった。
更にまた、インクジェットプリンタによって情報記録領域10d−2への印刷を行うため、印圧によるICチップ111の機能損失を防止することが可能となった。
【0029】
(第2実施形態)
図6は、本発明による非接触ICカードの第2実施形態を説明する図である。図6(a)は表面からの透視図、図6(b)は、裏面図である。
非接触ICカード10−2は、カード基材13の裏面にアンテナ部12−2、インターポーザ11等を備え、接着層15を介して保護フィルム16によって覆われている。
アンテナ部12−2は、カード基材13の裏面にフレキソ印刷を施すことによって導電性カーボンインキが塗布され形成されている。
第1アンテナ部121−2は、角c1,c2,c3,c4及び短辺s1,s2を含む非接触ICカード10−2の外縁に沿った把持予定領域に設けられている。第2アンテナ部122−2は、カード基材13の裏面中央の非把持予定領域に設けられている。
【0030】
第1アンテナ部121−2及び第2アンテナ部122−2は、略同一の面積で、指が非接触ICカード10に接触する接触予定面積の幅である指幅よりも広い幅を離して設けられている。
インターポーザ11は、印刷予定領域であるカード情報記録領域10d−2を避け、設置時に既に印刷が施されている印刷済み領域である表面のカード情報記録領域10d−1に相対する裏面の非把持予定領域に設けられている。
【0031】
本実施形態によれば、非接触ICカードの第1実施形態と同様の効果に加え、第1アンテナ部121−2及び第2アンテナ部122−2を同時に把持し、通信機能が不能となる確率をより低くすることが可能となった。
また、カード情報記録領域10d−1に相対する裏面の非把持予定領域に設けられているため、ICチップ111の厚さに起因する印刷への影響を防止するとともに、把持、印圧等によるICチップ111の機能損失を防止することが可能となった。
【0032】
(第3実施形態)
図7は、本発明による非接触ICカードの第3実施形態を説明する図である。
非接触ICカード10−3は、カード基材13の裏面にスポンジ版を用いたフレキソ印刷によって導電性カーボンインキが6〜7μm塗布され、アンテナ部12−3が設けられている。アンテナ部12−3は、裏面において、格子柄の模様を形成している。
【0033】
本実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果に加え、アンテナ部12−3を格子状に形成するため、フレキソ印刷で生じたアンテナ部12の印刷むら等が目立たなくなり、視覚的不快感を減少させることが可能となった。
また、格子状に導電性カーボンインキを塗布するため、通信性能を低下させずに製造コストの低減を図ることが可能となった。
【0034】
(第4実施形態)
図8は、本発明による非接触ICカードの第4実施形態を説明する図である。
非接触ICカード10−4は、カード基材13の裏面にスポンジ版を用いたフレキソ印刷によって導電性カーボンインキが6〜7μm塗布され、アンテナ部12−4が設けられている。アンテナ部12−3は、裏面において、迷彩柄の模様を形成している。
本実施形態によれば、第3実施形態と同様の効果を得ることが可能となった。
【0035】
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
例えば、第1実施形態において、非接触ICカード送付媒体1は、非接触ICカード10の代わりに、第2、第3又は第4実施形態の非接触ICカード10−2,10−3,10−4を含んでいても同様の効果を得ることが可能である。
【0036】
第1実施形態において、非接触ICカード送付媒体1は、情報記録領域20d−1の窓あき封筒の窓に対応する位置に、受取人の名前、住所等の宛名情報を表示してもよい。
窓あき封筒に封入封緘し、送付することによって、封筒に宛名情報を印刷等する工程を省くことが可能となる。
【0037】
第1実施形態において、非接触ICカード送付媒体1及び非接触ICカード10は、有色の保護フィルム16を備えていてもよい。ダミーパターン14を形成しなくても、視覚的不快感を減少させることが可能となる。
【0038】
各実施形態において、第1アンテナ部121,121−2,121−3,121−4及び第2アンテナ部122,122−2,122−3,122−4は、略同面積であるが、それぞれが把持される確率及び通信距離を得るために必要な面積に基づいて、面積に差をつけてもよい。例えば、第2実施形態のように、同面積の場合に、第1アンテナ部121−2のみが把持される確率が高いときには、第2アンテナ部122−2の面積を拡げることによって得られる通信距離と、第1アンテナ部121−2を狭めることによって低減する、把持される確率とに基づいて第1及び第2アンテナ部121−2,122−2の面積を定めてもよい。非接触ICカード10−2は、より的確に通信機能を発揮することが可能となる。
【0039】
各実施形態において、非接触ICカード10,10−2,10−3,10−4は、その表面又は裏面に指のマーク等の模様、取っ手等、把持すべき部分を示唆する把持部示唆手段を備えていてもよい。また、同様に、その表面又は裏面に把持すべきでない部分を示唆する非把持部示唆手段を備えていてもよい。
把持部は、把持される確率の高い把持予定領域に含まれ、アンテナ部12,12−2,12−3,12−4と把持部を重複させて設けることによって、一方のアンテナ部のみを把持する確率をより一層高め、非接触ICカード10,10−2,10−3,10−4は、より的確に通信機能を発揮することが可能である。
非把持部は、把持される確率の低い非把持予定領域に含まれ、ICチップ111と非把持部を重複させて設けることによって、より的確に把持によるICチップ111の機能損失を防止することが可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上詳しく説明したように、請求項1から請求項4までのいずれか1項の発明によれば、第1及び/又は第2のアンテナ部の印刷むらを整える等、外見を改善することが可能となった。
【0041】
請求項5又は請求項8の発明によれば、請求項1から請求項4までのいずれか1項の発明の効果に加え、非接触ICカードは、台紙の一部を基材とするため、製造コストの低減を図ることが可能となった。
【0042】
請求項6又は請求項8の発明によれば、フレキソ印刷で第1及び第2のアンテナ部を形成するため、製造コストの低減を図ることが可能となった。
【0043】
請求項7の発明によれば、請求項6の発明の効果に加え、特に、非接触ICカードの外観を改善することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による非接触ICカード及び非接触ICカード送付媒体の第1実施形態を説明する図である。
【図2】本発明による非接触ICカード及び非接触ICカード送付媒体の第1実施形態を説明する図である。
【図3】本発明による非接触ICカードの第1実施形態を説明する図である。
【図4】インターポーザ及びアンテナ部の配置を説明する図である。
【図5】本発明による非接触ICカード送付媒体製造方法の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図6】本発明による非接触ICカードの第2実施形態を説明する図である。
【図7】本発明による非接触ICカードの第3実施形態を説明する図である。
【図8】本発明による非接触ICカードの第4実施形態を説明する図である。
【図9】従来の非接触ICカードを説明する図である。
【符号の説明】
1 非接触ICカード送付媒体
10 非接触ICカード
10d カード情報記録領域
11 インターポーザ
12 アンテナ部
13 カード基材
14 ダミーパターン
15 接着層
16 保護フィルム
17 カード保持フィルム
20 台紙
20d 情報記録領域
21 マージナル部
30 切り取り部
111 ICチップ
121 第1アンテナ部
122 第2アンテナ部
c1,c2,c3,c4 角
s1,s2 短辺

Claims (6)

  1. 基材と、前記基材の第1の面に設けられる非接触ICチップと、前記第1の面に導電性材料を含むインキで印刷され、前記非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結合方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部とを備える非接触ICカードであって、
    前記第1及び/又は第2のアンテナ部の一部又は全部と重複するように前記第1の面に形成され、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の外見を整える装飾層を備えること、
    を特徴とする非接触ICカード。
  2. 請求項1に記載の非接触ICカードにおいて、
    前記装飾層は、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の外縁と重複するように形成され、前記第1及び/又は第2のアンテナ部の輪郭における濃度勾配を高めることによって外見を整えること、
    を特徴とする非接触ICカード。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の非接触ICカードを送付するための非接触ICカード送付媒体であって、
    台紙と、
    切り取り部によって区切られた前記台紙の一部を基材とする前記非接触ICカードとを備え、
    前記非接触ICカードは、前記切り取り部から分離可能であること、
    を特徴とする非接触ICカード送付媒体。
  4. 基材と、前記基材の第1の面に設けられた非接触ICチップと、前記第1の面に導電性材料を含むインキで印刷され、前記非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結合方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部とを備える非接触ICカードであって、
    前記第1及び/又は第2のアンテナ部は、前記第1の面において、模様を形成すること、
    を特徴とする非接触ICカードを送付するための非接触ICカード送付媒体であって、
    台紙と、
    切り取り部によって区切られた前記台紙の一部を基材とする前記非接触ICカードとを備え、
    前記非接触ICカードは、前記切り取り部から分離可能であること、
    を特徴とする非接触ICカード送付媒体。
  5. 請求項4に記載の非接触ICカード送付媒体において、
    前記第1及び/又は第2のアンテナ部は、前記第1の面において、迷彩柄又は格子柄の模様を形成すること、
    を特徴とする非接触ICカード送付媒体
  6. 基材と、前記基材の第1の面に設けられた非接触ICチップと、前記第1の面に設けられ、前記非接触ICチップ及び外部のリーダライタ間の静電結合方式による通信を媒介する第1及び第2のアンテナ部とを備える非接触ICカードを製造する方法であって、
    導電性材料を含むインキを用いたフレキソ印刷で前記第1及び第2のアンテナ部を形成するアンテナ部形成工程と、
    前記第1及び/又は第2のアンテナ部の外見を整える装飾層を形成する装飾層形成工程を備えること、
    を特徴とする非接触ICカード製造方法。
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