JP3177692U - デザインシート - Google Patents

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Abstract

【課題】プリペイドカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード、メンバーカード、診察券などとして用いられるICカードや磁気カードに対して、所定の意匠性を付与するデザインシートを提供する。
【解決手段】パソコン上において、画像編集ソフトを用いて画像編集を行ない、編集された画像をインクジェットプリンタによって印字し、複数のデザインシートを一度に連続して印刷製作し、このような印刷シートを分割位置で分割してデザインシート16とし、このデザインシート16の台紙を剥離した後に接着剤層を介してICカード30の表面に接合し、外周囲をトリミングする。
【選択図】図5

Description

本考案はデザインシートに係り、とくにカード類の表面に貼合わされて該カード類に対して意匠性を付与するデザインシートに関する。
例えば特開2005−339304号公報に開示されているように、電車等の乗物の運賃の決済のためにICカードが用いられており、改札口に設けられたリーダ/ライタに対してICカードを近接させ、ICカードとリーダ/ライタのアンテナとの間で無線での信号の授受を行なうことによって、運賃の決済を行なうようにしている。
また特開2011−60266号公報に開示されているように、路線バスにおいても、プリペイドカード式のICカードを用いて運賃の精算システムを構成するようにしている。
このようなプリペイドカードあるいはICカードは、予め所定のデザインで製作されており、同一種類のプリペイドカードについては、同一のデザインが施されている。従ってこの種のプリペイドカードは、意匠的に個性がなく、またデザイン性に劣るプリペイドカードであっても、そのまま使用しなければならないという問題がある。
特開2005−339304号公報 特開2011−60266号公報
本願考案の課題は、所定のフォーマットに則って製作され、所定の機能を有するカード類において、とくにその意匠性を改善することである。
本願考案の別の課題は、カード類に対して、一枚一枚別々のデザインを施すことができるようにしたデザインシートを提供することである。
本願考案のさらに別の課題は、カード類それ自身が有する機能を損なうことなく、しかもカード類の意匠性を高めるようにしたデザインシートを提供することである。
本願考案の上記の課題および別の課題は、以下に述べる本願考案の技術的思想、およびその実施の形態によって明らかにされる。
本願の主要な考案は、
表面に所定の図柄または模様を印刷して形成した印刷シートと、
前記印刷シートの裏面に形成された接着剤層と、
前記接着剤層を介して前記印刷シートの裏面に接合された台紙と、
前記印刷シートの表面に接着剤層を介して接合された透明な保護フィルムと、
を具備し、前記台紙を剥離して前記印刷シートの裏面に形成された接着剤層を介してカード類の表面に接合されて該カード類に対して所定の意匠性を付与するデザインシートに関するものである。
ここで、前記カード類がICカードまたは磁気カードであってよい。また前記カード類がプリペイドカード、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード、メンバーカード、診察券として用いられるカードであってよい。また前記印刷シートが表面に薄膜の担持層が形成された高分子シートであって、該担持層の表面に印刷が施されていてよい。また複数のデザインシートが一度に連続して製作され、分割して使用するようにしてよい。またコンピュータと接続されたプリンタによって複数のデザインシートが一度に製作されてよい。また分割されたそれぞれのデザインシートが前記カード類よりもひとまわり大きく形成され、周囲をトリミングして前記カード類の大きさに合わせるようにしてよい。
本願の主要な考案は、表面に所定の図柄または模様を印刷して形成した印刷シートと、前記印刷シートの裏面に形成された接着剤層と、前記接着剤層を介して前記印刷シートの裏面に接合された台紙と、前記印刷シートの表面に接着剤層を介して接合された透明な保護フィルムと、を具備し、前記台紙を剥離して前記印刷シートの裏面に形成された接着剤層を介してカード類の表面に接合されて該カード類に対して所定の意匠性を付与するようにしたものである。
従ってこのようなデザインシートによると、このデザインシートの台紙を剥離して印刷シートの裏面の接着剤層を介してカード類の表面に貼合わせて接合することができる。従って貼合わされたカード類は、上記印刷シートの表面に形成された図柄または模様によって、意匠性が付与され、特徴あるデザインを有するようになる。カード類に対するデザインシートの接合は、任意の図柄または模様が施されたデザインシートを接合することによって達成されるために、それぞれのカード類に対して個性的なデザイン性を付与することが可能になる。しかもこのデザインシートは、金属を含まず、電波や磁気に対して透明であることから、カード類それ本来の機能が損なわれることがない。
デザインシートを作成するシステムを示すブロック図である。 所定の図柄または模様が印刷されたデザインシートの平面図である。 デザインシート上における印刷と分割の動作を示す断面図である。 カード類に対するデザインシートの接合の動作を示す縦断面図である。 同要部分解斜視図である。
以下本願考案を図示の実施の形態によって説明する。図1は本願考案の一実施の形態に係るデザインシートを作成するためのシステムの構成を示している。このシステムは、パソコン10と、このパソコン10に接続された液晶表示パネル等のディスプレイ11と、上記パソコン10に接続されて出力手段を構成するインクジェットプリンタ12とから構成される。なおパソコン10としては、デスクトップタイプのパソコン、ノートパソコン、タブレット型パソコン、携帯情報端末が用いられてよい。
ディスプレイ11に表示を映出してキーボード13やマウス14を操作しながら、パソコン10によって、デザインシートのデザインの編集を行なう。このデザインの編集は、画像編集ソフトを用いて行なうことになる。そして編集されたデザインシートは、インクジェットプリンタ12によって、所定の印刷用媒体に印刷されて出力される。
図2は、このようなシステムによって出力されたデザインシート15を示している。すなわちここでは、分割前のシートであって、例えば横2列に、縦5個、合計2×5=10枚のデザインシートが一括して出力されるようになる。
図3は、上記デザインシート15の製作の方法を示している。図3Aに示すような印刷シート20を用意する。この印刷シート20は、例えば表面に薄膜から成る白色、銀色、金色等の印刷面(担持層)が形成されている高分子フィルムである。好ましくは、ポリプロピレンあるいはポリエステルの薄いシートが用いられる。そしてこの印刷シート20の下面は、接着剤層21を介して台紙22に接合されており、この台紙22によって、シートとしての形態を維持している。
このような印刷シート20が、図1に示すインクジェットプリンタ12に供給され、このインクジェットプリンタ12によってインク23により印刷され、図柄あるいは模様が形成される(図3B参照)。そして図柄あるいは模様を形成した印刷シートの表面には、保護フィルム25が接合される(図3C参照)。保護フィルム25はその下面に接着剤層24を備えており、この接着剤層24によって保護フィルム25が印刷シート20の印刷が施された表面を覆い、これによって図柄や模様の保護が行なわれる。
このような図柄や模様が形成された印刷シート20から成るデザインシートは、図2におい点線で示す分割位置26で分割され、これによって図3Dに示すよう複数枚の分割後のデザインシート16が得られることになる。
このようなデザインシートは、接着剤層21を介して接合されている台紙22の部分を剥離した後に、ICカード30等に図4に示すように接合される。すなわち台紙22を剥離すると、デザインシート16の厚みは例えば約0.15mmの厚さに成り、しかも下面に接着剤層21を備えている。従ってこの接着剤層21を介して、図4Aに示すようにICカード30の表面に接合する。ここで分割されたデザインシート16は、上記ICカード30よりも一回り大きな寸法に分割位置26(図2参照)のところで分割されるようになっている。従って、ICカード30の周縁部から外方に延出された余剰の部分を、カッタナイフ等の切断手段によって矢印31で示すトリミング位置で切断除去され(図4A参照)、これによってICカード30の上面にデザインシート16が接合されるようになる(図4B参照)。図5はこのようなデザインシート16を接合したICカード30を分解して示したものである。このようなICカード30は、その上面に接合されるデザインシート16によってユニークな意匠性を付与されることになる。なおデザインシート16の絵柄については、図1に示すパソコン10で各種の絵柄を選択し、画像編集して製作することができる。従って、キャラクタマーク、漫画の主人公の画像、映画の映像の1カット、人の写真、自分の写真等の各種の画像を印刷シート20上に形成し、分割してデザインシート16とすることができる。
従ってこのようなデザインシート16を接合したICカード30は、極めて個性的なカードになり、同じ機能をもつICカード30であっても、他人のICカード30とは完全に異なった意匠性を付与することができる。またその図柄についても、パソコン10上で、画像編集ソフトを用いて任意に作成することができるために、極めて軽便である。またこのようなICカードのデザインシート16は、その厚さが例えば0.15mm程度の極めて薄いシートであって、電波や磁気を遮断することもない。従ってこのICカード30とカードリーダとの間での電波や磁気によるアクセスを妨げることがなく、このためにCカード30それ自体の機能をそのまま維持して使用することができる。
以上本願考案を図示の一実施の形態によって説明したが、本願考案は上記実施の形態によって限定されることなく、本願考案の技術的思想の範囲内において各種の変更が可能である。例えば上記実施の形態においてデザインシート16は、ICカード30に接合されるようになっている。ここでICカード30は例えば乗物の運賃の引落しのために用いられるプリペイドカードであるが、本願考案はその他各種のカード、例えばクレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード、メンバーカード、医療機関の診察券その他のカードであってよく、またカードを機能的に分類した場合におけるICカードあるいは磁気カードのみならず、単に厚紙で作った紙カードに適用することも可能である。
本願考案は、プリペイドカード、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード、メンバーカード、診察券等として用いられるICカードや磁気カードに接合されるデザインシートとして利用可能である。
10 パソコン
11 ディスプレイ
12 インクジェットプリンタ
13 キーボード
14 マウス
15 デザインシート(分割前)
16 デザインシート(分割後)
20 印刷シート
21 接着剤層
22 台紙
23 インク(図柄、模様)
24 接着剤層
25 保護フィルム
26 分割位置(点線)
30 ICカード
31 トリミング位置(矢印)
ここで、前記カード類がICカードまたは磁気カードであってよい。また前記カード類がプリペイドカード、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード、メンバーカード、診察券として用いられるカードであってよい。また前記印刷シートが表面に薄膜の担持層が形成された高分子シートであって、該担持層の表面に印刷が施されていてよい。また複数のデザインシートと対応する大きさを有しかつ複数のデザインシートが連続して配列された分割前のデザインシートが前記デザインシートの枚数分に分割されてよい。また複数枚のデザインシートと対応する大きさを有しかつ複数のデザインシートが連続して配列された分割前のデザインシートが、コンピュータと接続されたプリンタによって出力されてデザインが施されたデザインシートであってよい。また前記カード類の大きさに合うようにして前記カード類に接合された前記デザインシートが、前記カード類よりもひとまわり大きく形成されかつ前記カード類の大きさに合うように周囲がトリミングされてよい。

Claims (7)

  1. 表面に所定の図柄または模様を印刷して形成した印刷シートと、
    前記印刷シートの裏面に形成された接着剤層と、
    前記接着剤層を介して前記印刷シートの裏面に接合された台紙と、
    前記印刷シートの表面に接着剤層を介して接合された透明な保護フィルムと、
    を具備し、前記台紙を剥離して前記印刷シートの裏面に形成された接着剤層を介してカード類の表面に接合されて該カード類に対して所定の意匠性を付与するデザインシート。
  2. 前記カード類がICカードまたは磁気カードである請求項1に記載のデザインシート。
  3. 前記カード類がプリペイドカード、クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカード、IDカード、メンバーカード、診察券として用いられるカードである請求項2に記載のデザインシート。
  4. 前記印刷シートが表面に薄膜の担持層が形成された高分子シートであって、該担持層の表面に印刷が施されている請求項1に記載のデザインシート。
  5. 複数のデザインシートが一度に連続して製作され、分割して使用するようにした請求項1に記載のデザインシート。
  6. コンピュータと接続されたプリンタによって複数のデザインシートが一度に製作される請求項5に記載のデザインシート。
  7. 分割されたそれぞれのデザインシートが前記カード類よりもひとまわり大きく形成され、周囲をトリミングして前記カード類の大きさに合わせる請求項5に記載のデザインシート。
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