JP4076064B2 - 簡易ラミネートカード用紙と簡易ラミネートカードの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、簡易ラミネートカード用紙と簡易ラミネートカードの製造方法に関する。
詳しくは、NIP(ノンインパクトプリンタ)やLBP(レーザビームプタンタ)、DIP(ドットインパクトプリンタ)、IJP(インクジェットプリンタ)、熱転写プリンタ、昇華転写プリンタ、ダイレクトサーマルプリンタ等の用紙用プリンタで個別データを印字でき、かつ表面に保護フィルムをラミネートした形態のカードを簡易に発行するためのラミネートカード用紙と当該カード用紙によるラミネートカードの製造方法に関する。
従って、本発明の利用分野は、個人カードを多量に即時発行することが求められる分野であり、健康保険証、身分証明書、ポイントカード、PCメンテナンス用カード、車メンテナンス用カード、簡易会員カード、趣味のサークル会員カード、定期券等に好適に利用できる。
【0002】
【従来技術】
個人用カードの発行に際しては、NIP(ノンインパクトプリンタ)やLBP(レーザビームプタンタ)等の用紙用プリンタにより印字することが多い。
今後、健康保険証等の個人別カード化の増大に伴い、この必要性はますます高まっていくと考えられる。
NIPやLBPによるカードの印字処理に際しては、従来、疑似接着フィルムを介して台紙にカードを貼り合わせておき、台紙ごと印字するのが一般的であり、これには各種な実施形態があるが、以下の、▲1▼カード貼り合わせ方式、▲2▼ハーフカット方式、の2方式が広く知られている。
【0003】
図6は、カード貼り合わせ方式、図7は、ハーフカット方式、を説明する図である。それぞれ平面図(A)と断面図(B)を示している。
カード貼り合わせ方式の場合、図6のように台紙6に疑似接着フィルム5を設け、疑似接着フィルム5にカード1が固定されている。疑似接着フィルム5は、フィルム3とフィルム4との間が疑似接着していて、剥離界面2から容易に剥離できるようにされている周知の構成である。印字後は剥離界面2からカード1を剥離して使用する。
ハーフカット方式の場合、図7のようにカード1は台紙6と同質の材料からなり、カード1の背面に疑似接着フィルム5が設けられ、カード1面から疑似接着フィルム5の剥離界面2にまで至るようにハーフカット線7が入れられている。
カード表面に印字後はハーフカット線7および剥離界面2からカード1を剥離して使用する。
【0004】
一般に、カード貼り合わせ方式においては、カード厚を一定以上確保するためには総厚が厚くなるため、NIP等での印字適性が低くなり、またコストは高くなる。一方、ハーフカット方式においては、カードを紙基材にしてしまうため安価ではあるが、カード厚を厚くするためには台紙全体を厚くしなくてはならず、また剥がした後の体裁や見栄えが悪くなる。
そして、これらの2方式に共通しているのは、印字した面が表出しているため、カードを紙基材にした場合では耐水性が悪く、仮にPETや発泡PET等からなる吸湿性のない合成紙を使用した場合、印字用の表面処理があるにせよ、擦れによる印字の脱落等は避けられないため、1年以上の長期にわたって使用されるカードとしては、必ずしも要求を満足しないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、これらの問題を解決するため、図5図示の積層構造により、カード表面にラミネート層を設けるものがある。これを仮に第3方式とする。
図5は、この第3方式を説明する図である。
第3方式は基本形態としては、「ハーフカット方式」であるが、これまで疑似接着した層の下の間にタック紙9を設け、タック紙側にも疑似接着フィルム5が設けられている。ハーフカット線7は下側の疑似接着フィルム5の中間まで入れられている。
この場合、まずは従来のように台紙6の表面側に印字後、タック紙9の剥離基材を剥離界面2aからカード1を剥離すると、残された台紙側に粘着剤層8が露出している。そこで、カード1を裏返しすると共に、剥離して抜き取った部分にカード1を当て嵌めて再接着させた後、疑似接着フィルム5の剥離界面2bで再び剥がすと、印字面にラミネート層が出来上がっているというものである。
【0006】
しかし、上記の方式は、ラミネートすることで、▲1▼印字内容の改ざんを防止できる、▲2▼汚染を防止できる、という特徴を有するものの、一度剥がしたカードを表裏面をひっくり返して抜き取った部分に手で貼り込まなくてはならないこと、当該部分の台紙側表面に粘着剤が露出していること、等から作業が不安定で、特に手先があまり器用でない人は、印字面を下にして台紙に貼り込めるときに、位置がずれてしまったり、空気が入ってしまったり、と体裁悪く仕上がることは珍しいことではなかった。
そこで、本発明では、ラミネート方式の特徴を有しつつ、従来方式のように印字適性や印刷耐久性が低くならず、また、カードの体裁や見栄えを悪くせず、誰でもが容易かつ確実に取り扱いできるラミネートカード用紙等を提供すべく研究して本発明の完成に至ったものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、カード用紙の全面が、透明基材/粘着剤層/剥離基材からなるカード用紙において、カード用紙の略中心に当該カード用紙を縦断するように折り込み予定線を設け、当該折り込み予定線の一方側に、透明基材側より剥離基材面までに達するカード輪郭形状ハーフカット線を設け、折り込み予定線を介して他方側のカード用紙の線対称位置に、剥離基材側より透明基材面まで到達する前記カード輪郭形状と同一、あるいは前記カード輪郭形状を包含する略相似形状のカード輪郭形状ハーフカット線を設けた、ことを特徴とする簡易ラミネートカード用紙、にある。
【0008】
本発明の要旨の第2は、カード用紙の全面が、透明基材/粘着剤層/剥離基材からなるカード用紙において、カード用紙の略中心に当該カード用紙を縦断するように折り込み予定線を設け、当該折り込み予定線の一方側に、透明基材側より剥離基材面までに達するカード輪郭形状ハーフカット線を設け、折り込み予定線を介して他方側のカード用紙の線対称位置に、剥離基材側より透明基材面まで到達する前記カード輪郭形状と同一、あるいは前記カード輪郭形状を包含する略相似形状のカード輪郭形状ハーフカット線を設け、さらに当該カード輪郭形状ハーフカット線上の透明基材に同形状のミシン目線を設けた、ことを特徴とする簡易ラミネートカード用紙、にある。
【0009】
本発明の要旨の第3は、上記の簡易ラミネートカード用紙を、剥離基材が内面になるように折り込み予定線により折り畳んで、透明基材側と剥離基材側にそれぞれ設けられたカード輪郭形状のハーフカット線が略一致するように位置合わせし、剥離基材を除去してから粘着剤層間で接着し、前記ハーフカット線から切り取りすることで、一枚のカードとすることを特徴とする簡易ラミネートカードの製造方法、にある。
【0010】
【発明の実施の形態】
上述のように、本発明は、NIPやLBP等で印刷できる簡易ラミネートカード用紙に関し、体裁の良い個人用カードを簡易に発行できる特徴がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態には、第1と第2の実施形態があるが、いずれも以下の図1、図2、図3により説明することができる。
図1は、本発明の簡易ラミネートカード用紙を示す図であって、図1(A)は平面図、図1(B)は、図1(A)のA−A線断面を示している。
図2は、簡易ラミネートカード用紙にプリンタで印字した後の裏面平面図を、図3は、簡易ラミネートカード用紙に印字した後にラミネートカード化する加工方法を示している。図4は、簡易ラミネートカード用紙の製造工程を説明する図である。
【0011】
図1(A)のように、簡易ラミネートカード用紙10は、略中央に設けた折り込み予定線15を線対称にして、その一方の透明基材側にカード輪郭形状のハーフカット線16があり、他方側背面には剥離基材12側から同様に、カード輪郭形状のハーフカット線17が形成されている。折り込み予定線15も剥離基材側からハーフカット線またはミシン目線により設ける。
ハーフカット線16と17は、通常は同一形状、サイズとするが、他方の輪郭形状を包含する略相似形状のカード輪郭形状であっても良い。透明基材は剥離基材の保護被覆となるものであって、包含するとするのは厳密に同一サイズである必要はないからであり、略相似形状というのは周囲から一定幅となるように縮小した場合には必ずしも相似形とはならないからである。
ただし、あまり異なるサイズでは保護被覆の役割を果たさないので通常は、カードの周囲で1〜2mm程度の幅で透明基材13が小さくなる程度とする。
もっとも、会員番号、会員氏名、会員期限等の重要事項だけを保護する目的の場合は、当該部分だけを透明基材13で被覆する形態であってもよい。
【0012】
図1(B)のように、簡易ラミネートカード用紙10の層構成は、表面側は透明基材13、背面側は上記のように紙層の剥離基材12があり、透明基材13と剥離基材12間には粘着剤層14が介在している。剥離基材13は、通常、紙基材12Pからなり、その表面は処理された剥離層12Sとされている。すなわち、本発明の剥離基材は粘着剤層14の保護紙としての役割とともにカード基材自体としての役割と双方の役割を果たすことになる。
なお、本発明で透明基材とは、後述するようにJIS規格による紙の不透明度が30%以下であれば良く、略透明であるものも含まれるものとする。
【0013】
本発明の第1の実施形態(請求項1)では、カード輪郭形状のハーフカット線17は剥離基材12を貫通しているが、透明基材にはミシン目線17mが設けられていない。一方、本発明の第2の実施形態(請求項2)では、カード輪郭形状のハーフカット線17が剥離基材12を貫通すると共に、透明基材にミシン目線17mが設けられる。
すなわち、第1の実施形態では、剥離基材12m上の透明基材13を利用しないのに対し、第2の実施形態ではミシン目線17mにより透明基材を切り取ってカード背面側の保護被覆としようとするものである。
ミシン目線は通常のミシン目線のように接続部と切断部が断続する形態でなく大部分が切断され、僅かに部分的に接続している形態であって良い。このものがカードの体裁を良くすることができるからである。折り込み予定線15にも透明基材に延長したミシン目線15mを設けてもよく、その場合には折り曲げが容易となる。このようなハーフカット線とミシン目線の複合形態の切り取り線は抜き刃の形状を調整することにより容易に形成することができる。
【0014】
剥離基材12面側からは、ラミネートカードの製造を容易とするために、ハーフカット線18がさらに設けられている。ハーフカット線はカード輪郭形状のハーフカット線16と17の位置合わせを最適化するためのもので、図1のように1本のハーフカット線でも良く、折り込み予定線の左側に平行して2本設けても良く(折り込み予定線を含まない形態)、折り込み予定線を中にして(同含む形態)その両側に1本ずつ設けても良い。
透明基材13や剥離基材12の面には、事前に装飾的印刷やカードの利用方法等に関する所定の印刷を設けておくことができる。したがって、透明基材および/または剥離基材自身が印字や印刷が可能とされていることが好ましく、印字や印刷が可能となるように表面処理等されたものであっても良い。
なお、簡易ラミネートカード用紙の形態としては、図1(A)のように単票であっても連続帳票であっても構わない。連続帳票の場合は、図1(A)において上下方向または左右方向の単位用紙間を切り取り可能なミシン目線により接続した形態とする。
【0015】
以下便宜上、図1において、剥離基材の右側部分を12m、左側部分を12hとする。簡易ラミネートカード用紙の剥離基材12m部分にLBP等で印字した後は、図2のように剥離基材12mの紙基材層に、発行日や、カード利用者の所属企業名、氏名、生年月日、等の個人属性事項等が表示される。左側面剥離基材12hは剥離除去するので印字の必要はない。
【0016】
簡易ラミネートカード用紙に印刷する定型の印刷は、透明基材と剥離基材を貼り合わせる前に行う。例えば、印字面の裏側に印刷が必要な場合は、透明フィルムに印刷を施しておいても良い。また、地紋模様等の場合は剥離処理する前の紙基材面に印刷しておいても良い。剥離処理面に処理後に印刷できないことは良く知られている。さらに、パターンで表裏印刷の位置合わせをしたい場合は、表裏面の印刷後に、剥離層をオフセットやフレキソ、グラビア、シルクスクリーン印刷といった方式で設けてもよい。
本発明の第2の実施形態では、剥離層12Sを剥離基材の12m側に設けなくてもよい。第2の実施形態では当該側の透明基材も保護フィルムとして利用するから剥離可能とすれば剥がれ易く却って特性を悪くするからである。
【0017】
図3は、簡易ラミネートカード用紙に印字し加工する第1の実施形態を示す図である。
まず上記のように剥離基材12mに所定の印字を行った後、折り込み予定線15とハーフカット線18の間の斜線のハッチングを施した剥離基材12c部分を剥離除去する(図3(A))。次に、カード用紙10を折り込み予定線15から剥離基材12が内面となるように2つに折って、一部露出した粘着剤層14を紙基材に接着させる(図3(B))。
この際、カード輪郭形状のハーフカット線16と17の位置が一致するようにする。あるいはハーフカット線17がハーフカット線16よりも大きくハーフカット線16を包含する形状である場合は同心位置になるように位置合わせする。これにより略中央部にある剥離基材を除去した部分が剥離基材のカード上の左端部に接し、仮接着された状態となる。
【0018】
次いで、残る左側の剥離基材12hを剥がして露出した粘着剤層14に剥離基材12の全面を接着すると、右側のカード上に透明基材13からなるラミネート層が形成される(図3(C))。最後に、カード輪郭形状のハーフカット線16,17から切り取りすれば、残存する透明基材13や剥離基材12が除去されて簡易ラミネートカード1が得られる(図3(D))。
簡易ラミネートカード1は、印字面が透明基材13で保護されているので、耐水性や印字の耐久性にも優れたものになる。
【0019】
本発明の第2の実施形態では、ほぼ同様に加工するが、ミシン目線17mを利用して透明基材13も切り取って紙基材12m側に残して使用することになる。この場合は印字面と背面(剥離層面)の双方が透明基材13で保護されるので耐水性や印字耐久性の一層の向上が期待できる。
【0020】
透明基材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、酢酸セルローズ、ポリエチレンナフタレートからなる合成樹脂フィルム、ポリ乳酸からなる生分解性フィルム、あるいはグラシン紙等、から選択された1種または複数のフィルムまたは紙の積層体あってもよい。
基材を透して剥離基材に印字した内容が読めることが必要なため、透明性が良いことが望ましく、JIS−P8138−1976『紙の不透明度試験方法』で規定される不透明度が30%以下であれば支障なく使用することができる。
上記試験方法は、試料に白色および黒色標準板を裏当てして、緑色フィルターを介して反射率を測定するもので、前者に対する後者の比を%で表わした値を不透明度としている。100%が完全不透明紙であるが、不透明度30%以下であれば文字等の視認が可能である。従って、本発明の透明基材には、上記のように略透明なものも含まれる。
【0021】
剥離基材としては、カード用紙、上質紙、コート紙、クレーコート紙、板紙、コートボール紙、被覆紙や合成紙が使用できるが、印字面は通常のLBPやNIP、DIP、IJP、熱転写プリンタ等による印刷適性が優れたものが好ましい。ダイレクトサーマルプリンタであっても良いが、この場合は、基材表面にサーマル層が設けられていることが必要になる。
剥離基材の他方の面は、粘着剤層に接する面で離型処理された剥離層となっていることが必要であるが、図1において12mの部分は離型処理をしない面であっても良く、その場合は透明基材13を剥離基材とともに利用する第2の実施形態の場合に好ましい。この場合は部分コート処理が必要となる。離型処理はシリコン塗工処理等により行われる。
【0022】
【実施例】
(実施例)
以下、図3、図4を参照して本発明の実施例を説明する。
剥離基材12として、剥離紙用クレーコート紙(40g/m2 )を使用し(図4(A))、表裏の必要部分に、UV硬化タイプの通常インキを使用しオフセット印刷で絵柄印刷11をし、続いて剥離層12Sを塗工した。
剥離層12Sの塗工は、シリコーンを主体とする離型剤成分をグラビアコート方式で塗工した(図4(B))。
なお、剥離紙用クレーコート紙は、上質紙の片面に、剥離剤の効果を高めるための目止層としてクレーコート12Cした用紙をいう。
【0023】
剥離層12S上に、エマルジョン型のアクリル系粘着剤を、グラビアコート方式で、ほぼ全面に塗工し直ちに熱風乾燥を行った(図4(C))。
乾燥した粘着剤層14上に、厚み50μmのPET透明基材13を貼り合わせし(図4(D))、次いで、ダイカッタ、ミシン刃等の印刷加工で一般的に利用される公知の方法で、必要な部位に絵柄印刷で同時に設けておいた位置合わせ用マーク(トンボ)を基準に位置合わせして、ハーフカット加工やミシン目加工を行った(図4(E))。折り込み予定線15はミシン目線で設け、ハーフカット線18はハーフカットで2本設けた。
これにより簡易ラミネートカード用紙10が完成した。
【0024】
この簡易ラミネートカード用紙をLBPに供給して、紙基材12m面にカード利用者の所定事項を印字した後、単位のラミネートカード用紙に切断した。
このラミネートカード用紙を図3図示の手順により、まずハーフカット線18間の剥離基材を除去して(なお、図3ではハーフカット線18は1本にされている。)、折り込み予定線15で二つ折りし、ハーフカット線16がハーフカット線17の中に納まるように位置を調整してから、残りの剥離基材12hを剥離除去した。
最後に粘着剤層14を介して透明基材13と剥離基材12m間を圧着し、剥離基材12m側の透明基材13を除去し、カード輪郭形状ハーフカット線からカードを切り取って簡易ラミネートカード1が完成した。
【0025】
上記実施例において、図1(B)のミシン目線17mを設ければ、両面が透明フィルムで保護されたカードとなり、本発明の第2の実施形態(請求項2)に該当する。
また、前記した様に、折り込み予定線15も折り込み容易とするために透明基材側に延長したミシン目線15mを設けてもよく、全体がミシン目線であっても良い。また、カード基材となる剥離基材12m側部分だけには剥離層12Sを設けなくてもよい。その場合には第2の実施形態において透明基材の剥離を防止することができる。
またさらに、第1の実施形態では剥離基材12m側部分の透明基材は無くても良い。そうすることでコストの節減になる。この場合は、ラミネートカード用紙の厚みが全体的に均一とは言えないが、図6の従来型に比較してほぼ均一ということができる。
【0026】
本発明は、上述のような構成を有するので、健康保険証、身分証明書、ポイントカード、クレジットカード、IDカード、会員カード、定期券、等に使用する簡易ラミネートカードの製造に好適に使用できる。
【0027】
【発明の効果】
上述のように、本発明の簡易ラミネートカード用紙は、用紙の厚さが全面にわたって均一かほぼ均一であるため、プリンタ適性が良く、また、タック紙としてはごく普通の構成であるため、製造が容易である。
印字後にラミネートカードへの加工が容易であって、誰にでも失敗が少なく体裁や見栄えの良いカードを作ることができる。印字の耐久性を高くできる。
また、本発明の簡易ラミネートカードの製造方法によれば、安価なカードを即時に発行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の簡易ラミネートカード用紙を示す図である。
【図2】 簡易ラミネートカード用紙にプリンタで印字した後の裏面平面図を示している。
【図3】 簡易ラミネートカード用紙に印字した後にカード化する加工方法を示す図である。
【図4】 簡易ラミネートカード用紙の製造工程を説明する図である。
【図5】 第3方式を説明する図である。
【図6】 カード貼り合わせ方式を説明する図である。
【図7】 ハーフカット方式を説明する図である。
【符号の説明】
1 カード、簡易ラミネートカード
2a,2b 剥離界面
3,4 フィルム
5 疑似接着フィルム
6 台紙
7 ハーフカット線
8 粘着剤層
9 タック紙
10 簡易ラミネートカード用紙
11 絵柄印刷
12 剥離基材
13 透明基材
14 粘着剤層
15 折り込み予定線
15m ミシン目線
16,17 カード輪郭形状ハーフカット線
15m ミシン目線
18 ハーフカット線

Claims (8)

  1. カード用紙の全面が、透明基材/粘着剤層/剥離基材からなるカード用紙において、カード用紙の略中心に当該カード用紙を縦断するように折り込み予定線を設け、当該折り込み予定線の一方側に、透明基材側より剥離基材面までに達するカード輪郭形状ハーフカット線を設け、折り込み予定線を介して他方側のカード用紙の線対称位置に、剥離基材側より透明基材面まで到達する前記カード輪郭形状と同一、あるいは前記カード輪郭形状を包含する略相似形状のカード輪郭形状ハーフカット線を設けた、ことを特徴とする簡易ラミネートカード用紙。
  2. カード用紙の全面が、透明基材/粘着剤層/剥離基材からなるカード用紙において、カード用紙の略中心に当該カード用紙を縦断するように折り込み予定線を設け、当該折り込み予定線の一方側に、透明基材側より剥離基材面までに達するカード輪郭形状ハーフカット線を設け、折り込み予定線を介して他方側のカード用紙の線対称位置に、剥離基材側より透明基材面まで到達する前記カード輪郭形状と同一、あるいは前記カード輪郭形状を包含する略相似形状のカード輪郭形状ハーフカット線を設け、さらに当該カード輪郭形状ハーフカット線上の透明基材に同形状のミシン目線を設けた、ことを特徴とする簡易ラミネートカード用紙。
  3. 透明基材が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミド、酢酸セルローズ、ポリエチレンナフタレートからなる合成樹脂フィルム、ポリ乳酸からなる生分解性フィルム、あるいはグラシン紙から選択された1種または複数のフィルムまたは紙の積層体あって、JIS−P8138−1976『紙の不透明度試験方法』で規定される不透明度が30%以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の簡易ラミネートカード用紙。
  4. 透明基材および/または剥離基材の基材自身またはそれらの処理した表面が、用紙用プリンタで印字可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の簡易ラミネートカード用紙。
  5. 折り込み予定線を含み、あるいは含まずに、透明基材側と剥離基材側に設けられたカード輪郭形状ハーフカット線の位置を最適化するため、透明基材側の前記カード輪郭形状ハーフカット線の一部を包含するように、剥離基材側からハーフカット線を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の簡易ラミネートカード用紙。
  6. ラミネートカード用紙が、単位用紙が切り取り予定線を介して接続した連続帳票で供されることを特徴とする請求項1または請求項2記載の簡易ラミネートカード用紙。
  7. 透明基材に所定の印刷がされていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の簡易ラミネートカード用紙。
  8. 請求項1または請求項2記載の簡易ラミネートカード用紙を、剥離基材が内面になるように折り込み予定線により折り畳んで、透明基材側と剥離基材側にそれぞれ設けられたカード輪郭形状のハーフカット線が略一致するように位置合わせし、剥離基材を除去してから粘着剤層間で接着し、前記ハーフカット線から切り取りすることで、一枚のカードとすることを特徴とする簡易ラミネートカードの製造方法。
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