JP2003050985A - 非接触icチップ付きカードフォーム - Google Patents

非接触icチップ付きカードフォーム

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JP2003050985A
JP2003050985A JP2001240372A JP2001240372A JP2003050985A JP 2003050985 A JP2003050985 A JP 2003050985A JP 2001240372 A JP2001240372 A JP 2001240372A JP 2001240372 A JP2001240372 A JP 2001240372A JP 2003050985 A JP2003050985 A JP 2003050985A
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chip
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antenna pattern
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Sayuri Hisayoshi
小百合 久芳
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コスト低減や記録情報量の増大およびデータ
処理の容易化が図れる非接触ICチップ付きカードフォ
ームを提供する。 【解決手段】 本発明の非接触ICチップ付きカードフ
ォーム1は、所定の印字欄を備え、非接触ICチップ付
きカード3を剥離可能に保持したカードフォームであっ
て、当該非接触ICチップ付きカードが、疑似接着した
2層の薄層プラスチックフィルムとフォームと連接した
カード用紙基材1bの3層積層体からなり、カード用紙
基材から疑似接着層6に及ぶように打ち抜かれたハーフ
カット線4により、非接触ICチップ付きカード3を疑
似接着層6から剥離して、フォームから離脱可能にされ
ている非接触ICチップ付きカードフォームにおいて、
非接触ICチップ付きカードのカード用紙基材には、薄
層プラスチックフィルム側にアンテナパターンが透明な
導電性インキにより印刷され、当該アンテナパターンに
ICチップ付きシールが装着されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、非接触ICチッ
プ付きカードフォームに関する。詳しくは、非接触IC
チップの付いたカードフォームであって、ICチップに
所定事項の記録ができ、フォームのカード部分をイベン
ト・展示会等の招待カードや流通業界における会員カー
ドとして利用できるほか、そのカードの送付を兼ねて利
用できるフォームに関する。
【0002】
【従来技術】プリンタでの同時印字対応が可能なカード
フォームは、宛先人とカード内容の突き合わせ作業であ
る、いわゆるマッチング作業が削減できるという利点が
あるが、これを招待カード等に使用する場合は、カード
に印字されたバーコードナンバーをバーコードリーダで
読み取ることによって、会員データや来場者管理を行う
ので、カードを1点ごとに読み取らなければならず、そ
の作業時間がかかるという問題があった。また、バーコ
ードでは記録できるデータ量が限られるので、最小限の
特定情報の読み取りしかできず、カード自体に多くの個
人情報を記録したり、追記することができないという問
題もあった。
【0003】そこで、通常のフォームに非接触ICチッ
プの付いたカードを一体にして製造し、ICに所定事項
を記録することにより記録情報量を格段に大きくするこ
とが考えられる。このような技術に関連した先行技術の
一つに、特開平11−126238号公報「ICカード発行シス
テム」がある。しかし、同公報の図2に図示するICカ
ードは、ICカード発行用帳票に対して、表裏に樹脂シ
ートを積層したICカードを、接着剤層等を介して剥離
可能に接着した構造であって、ICカードと発行用帳票
は別工程で製造される別体のものであるため、製造コス
トが高くなるという問題がある。また、本願出願人によ
る特許出願 2001-182828号では、アンテナパターンの印
刷が「透明な導電性インキ」によることには限られない
ので、意匠性を損なう場合も考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、ビ
ジネスフォームに非接触ICチップの付いたカードを一
体にして製造することにより、意匠性の高い非接触IC
チップ付きカードフォームを効率的かつ低コストで製造
可能とするとともに、ICチップに所定事項を記録する
ことにより記録情報量を格段に大きくし、さらに、前述
のような読み取り作業の軽減を図ろうとするものであ
る。なお、本明細書で、「ICチップ」とは、集積化し
た制御装置およびメモリをを有する半導体をいうものと
し、「非接触ICチップ付きカード」とは、当該「IC
チップ」を備え、非接触でリーダライタ装置等と無線通
信ができる発振回路を有するカードをいうものとする。
一般的には、「非接触ICタグ」、「RF−IDタ
グ」、「非接触ICカード」等とも言われる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の要旨の第1は、所定の印字欄を備え、非接触
ICチップ付きカードを剥離可能に保持したカードフォ
ームであって、当該非接触ICチップ付きカードが、疑
似接着した2層の薄層プラスチックフィルムとフォーム
と連接したカード用紙基材の3層積層体からなり、カー
ド用紙基材から疑似接着層に及ぶように打ち抜かれたカ
ード外形形状のハーフカット線により、非接触ICチッ
プ付きカードを疑似接着層から剥離して、フォームから
離脱可能にされている非接触ICチップ付きカードフォ
ームにおいて、非接触ICチップ付きカードのカード用
紙基材には、薄層プラスチックフィルムに面する側にア
ンテナパターンが透明な導電性インキにより印刷されて
おり、当該アンテナパターンにICチップ付きシールが
装着されていることを特徴とする非接触ICチップ付き
カードフォーム、にある。
【0006】上記課題を解決するための本発明の要旨の
第2は、表面に受取人住所氏名などの所定事項を記載す
る印字欄を有するカードフォームの所要部分に、前記カ
ードフォームをハーフカット線で区画形成して区画内に
前記印字欄と同一面側に顧客情報表示部材と、該顧客情
報表示部とは反対側に、非接触ICチップ付きカードを
剥離可能に保持したカードフォームであって、当該非接
触ICチップ付きカードが、疑似接着した2層の薄層プ
ラスチックフィルムとフォームと連接したカード用紙基
材の3層積層体からなり、非接触ICチップ付きカード
のカード用紙基材には、薄層プラスチックフィルムに面
する側にアンテナパターンが透明な導電性インキにより
印刷されており、当該アンテナパターンにICチップ付
きシールが装着されていることを特徴とする非接触IC
チップ付きカードフォーム、にある。
【0007】上記において、非接触ICチップ付きカー
ドのICチップには、イベントまたは展示会の招待者に
関する所定のデータ、または会員または取引者に関する
所定のデータが記録されている、ようにすることができ
る。またさらに、カードフォームをはがき形状とすれ
ば、郵便はがきとして郵送することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の非接触ICチップ
付きカードフォームについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明の非接触ICチップ付きカードフォーム
を示す図である。図1(A)は、その表面図、図1
(B)は、その裏面図、図1(C)は、図1(A)のA
−A線における断面図である。図1(A)のように、カ
ードフォーム1の表面側には郵送のための受取人住所氏
名等の印字欄21を有する宛名台紙2と、非接触ICチ
ップ付きカード3部分が有り、非接触ICチップ付きカ
ード部分には、ハーフカット線で区画形成した区画内
に、会員番号や会員氏名、カードの有効期限等の顧客情
報表示部とクラブ事務局連絡先等の所定事項31が印字
されている。ただし、これらの全てが必須のものではな
い。図中、4はカードの外形形状を区画するハーフカッ
トの打抜き線であり、通常はカードの規格形状である5
3.98×85.60mmの矩形状にされるが、特に矩
形状に限定されるものではない。なお、本発明におい
て、フォームの表面側とは、いずれの面を表面側として
も良いのであるが、便宜上、ハーフカットの打ち抜き線
が打ち抜かれる紙基材1b面側を表面側と表現すること
にする。
【0009】図1(B)のように、フォームの裏面側に
は、非接触ICチップ付きカード部分に薄層のプラスチ
ックフィルム5が貼着されている。薄層のプラスチック
フィルムは疑似接着層で接着された2層のフィルムの積
層体からなっている。フィルムはカードの外形形状より
は、大きなサイズにする必要があるが、フォームの全体
を覆う大きさである必要はない。ハーフカット打ち抜き
線4が点線で図示されているのは、この面までは打ち抜
き線が貫通していないことを意味している。台紙フォー
ムの非接触ICチップ付きカード3以外の空きスペース
部分(宛名台紙の裏面等)には、イベントまたは展示会
の案内や会員の規約等の説明欄9を設けることができ
る。
【0010】図1(C)のように、非接触ICチップ付
きカード3の基材は、フォーム用紙と連接した一体の紙
基材1bであって、フォーム用紙と異なる材質の基材を
積層等したものではない。本発明のフォームでは、この
ようにフォーム用紙と連接した一体の基材を非接触IC
チップ付きカードに使用するので、コストの低減を図る
ことができる。カード用紙基材側から打ち抜いたハーフ
カット打ち抜き線4は、2層のプラスチックフィルム5
a,5bの中間である疑似接着層6に至る丁度の深さに
まで打ち抜かれるため、プラスチックフィルム5bの全
部を貫通することはない。
【0011】図1(C)は、縦方向(フォームの厚み方
向)の縮尺を拡大し、かつ分解して図示しているが、非
接触ICチップ付きカード3の紙基材1b面であって、
プラスチックフィルム5面側には、装飾的印刷11がプ
ロセス印刷等で施され、さらにアンテナパターン3a,
3bが重ねて印刷され、当該アンテナパターンには、I
Cチップ付きシール7が装着されている。
【0012】ICチップ付きシール7とは、シリコン基
板にIC(集積回路)とメモリを設けたICチップ8
を、非接触ICチップ付きカード3のアンテナパターン
3a,3bに装着可能にタックシール化した状態のもの
を意味し、当該ICチップ付きシール7自体にもICチ
ップ8に接続した小型のアンテナパターン7a,7bを
有するのが通常である。この種のICチップ付きシール
には、製品化されたもの、具体的には、モトローラ社が
製造する「Bistatix」用のインターポーザー形
態のものを使用することができる。
【0013】ICチップ付きシール7の小型アンテナパ
ターンも導電性インキにより印刷されるが、透明であっ
ても不透明であっても特に差し支えない。小型アンテナ
パターンはシール用紙の背面となって、カード表面から
は視認できないからである。ICチップ付きシール7の
カード表面側となる面にも装飾目的のプロセス印刷を施
すことができる。図1(C)には図示されていないが、
ICチップ8には、チップから突出しているか、あるい
は平面状の2点のバンプが形成されていて、双方のアン
テナパターン7a,7bに導通するように接続されてい
る。
【0014】当該アンテナパターン7a,7bを非接触
ICチップ付きカード3のアンテナパターン3a,3b
に位置合わせして貼着し導通をとるためには、アンテナ
パターン間に介在することとなる粘着剤7cが導電性の
材料であることが必要とされる。とくに粘着剤7cに
は、アンテナパターン3a,3b,7a,7b面に直交
する方向にのみ導通を生じる異方導電性接着剤を使用す
ることが好ましい。プラスチックフィルム5aと非接触
ICチップ付きカード3のアンテナパターン3a,3b
間の粘着剤7dは、一般的な粘着剤を使用することがで
き、導電性等を考慮する必要はない。
【0015】図2は、カードフォームをはがき形状にし
た実施形態を示す。この場合、カードフォーム1の表面
側上段には、郵送のための受取人住所氏名等の印字欄2
1を有し、下段には、非接触ICチップ付きカード3部
分を有している。非接触ICチップ付きカード部分に
は、会員番号や氏名、カードの有効期限等の顧客情報表
示部を有すること、はがきの背面の構成等も図1の場合
と同様である。はがき形状の場合は、窓開き封筒に封入
せずに送付することができる。
【0016】図3は、非接触ICチップ付きカードに印
刷されるアンテナパターンの例を示す図である。図3
(A)は、アンテナ面側平面図、図3(B)は、図3
(A)のA−A線に沿う断面図であるが、疑似接着層6
を有するフィルムの図示は省略している。実際の非接触
ICチップ付きカードでは、フォームの裏面側の面がカ
ードの実用上の表面側となるため、当該面にカードの美
麗な装飾的印刷11等がされるのが通常である。この装
飾的印刷11は、アンテナパターンを透明な導電性イン
キで印刷する場合は、フォーム用紙基材1bに印刷する
ことかできる。すなわち、台紙フォームにプロセス印刷
を施した後、その印刷面に必要なアンテナパターンを透
明な導電性インキで印刷すれば、プロセス印刷の意匠性
を損なうことが無いからである。本願出願人による先の
出願(特願 2001-182828号)では、黒色または銀色等の
導電性インキで印刷することを想定し、装飾的印刷は、
プラスチックフィルム面に施すのが好ましい、としてい
るが、本願発明では、その必要は無く工程の簡略を図る
ことができる。もっとも、プラスチックフィルム面に印
刷を施すことも自由にできる。
【0017】フォーム用紙基材1b面には、カードの装
飾的印刷11を施こし、その上に重ねて透明導電性イン
キによるアンテナパターン3a,3bが印刷されてい
る。これらの印刷パターンとハーフカット打ち抜き線4
との位置合わせを容易とすするためには、図示のよう
に、ハーフカット打ち抜き線4よりも大面積のパターン
に印刷することが好ましいが、これに限定されるわけで
はない。
【0018】ICチップ付きシール7のアンテナパター
ン7a,7bはアンテナパターン3a,3bに重なるよ
うに貼着される。アンテナパターン3a,3bは、2片
の分離したパターンに限られず、コイル状の捲線パター
ンであってもよい。コイル状の捲線パターンの場合は、
捲線パターンの両端の接続端子部が接近した位置になる
ように形成し、当該接続端子部にICチップ付きシール
7のアンテナパターン7a,7bが接続するように貼着
する。アンテナパターン3a,3bは、2片の分離した
パターンに印刷する場合のアンテナ形状は、図示のよう
な形状に限らず、矩形状であっても分離した円形状であ
っても楕円状であってもあるいは三角形状等の任意の形
状であって良い。アンテナパターン7a,7bは、IC
チップ8とアンテナパターン3a,3bに接続できれば
よく、図示のように三角形状に限られるものではない。
【0019】当該アンテナパターン3a,3bは、前記
のように透明な導電性印刷インキで印刷する。透明な導
電性インキに関する先行技術には、特開平 7-57545号や
特開平 9-59553号に開示される技術がある。これらに
は、導電性粉末として、酸化錫を主成分とし、アンチモ
ン、アルミニュウム、ほう素等の原子価数の異なる金属
をドープした粉末、また、この組成物を核物質、例えば
マイカ粉、チタン酸カリウム、シリカ粉等に被覆した粉
末、等が例示されている。導電性粉末の粒径は透明性の
点で1μm以下であることが必要であり、屈折率が小さ
いものが好ましい。
【0020】透明導電性インキのバインダーとしては、
メチルアクリレート樹脂、エチルアクリレート樹脂、エ
チルメタクリレート樹脂、あるいはこれらの共重合体等
のアクリル系熱可塑性樹脂が好ましく、導電性粉末の含
有量は、塗膜の透明性と導電性を確保する上で、アクリ
ル系樹脂100重量部に対して180重量部〜300重
量部が好適である。透明導電性インキは上記の導電性粉
末と樹脂を使用して、グラビアインキまたはフレキソイ
ンキとして使用することができる。本実施例では、以下
の組成のグラビア用透明導電性インキを用いて印刷し、
良好なアンテナパターンが得られた。 ・アクリル系熱可塑性樹脂溶液(エチルメタクリレートとエチルアクリレートの 共重合樹脂、固形分30%) 100重量部 ・酸化錫粉末(五酸化アンチモン含有、平均一次粒径0.2μm) 90重量部 ・トルエン 70重量部
【0021】<材質に関する実施形態>上記において、
(1)フォーム用紙の紙基材1bとしては、例えば、ア
ート紙、コート紙、上質紙、キャストコート紙、カード
用紙等を使用できる。アンテナパターン3a,3b間の
絶縁性、耐水性を高めるための処理がされていることが
好ましくアンテナパターン印刷前にその下面に部分的な
処理(絶縁処理印刷)を施すことが好ましい。あるいは
基材1bとしては、印刷適性を有する合成紙であっても
よい。 (2)ICチップ付きシール7の基材7Bも同様の基材
を使用できるが、プラスチックフィルムであっても良
く、絶縁性、を有することが同様に好ましい。
【0022】(3)プラスチックフィルムを疑似接着す
る技術は隠蔽用葉書等において常用される技術である。
上記のプラスチックフィルム5a,5bとしては、通
常、相互間の接着性が低い材質のものが使用され、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート(PET)とポリエチ
レン(PE)、ポリプロピレン(PP)とPE、ポリブ
チレンテレフタレート(PBT)とPE、PETとP
P、PETとPET、PBTとPPなどオレフィン系樹
脂とエステル系樹脂等の組合せが挙げられる。フィルム
5a,5bとの間の疑似接着層6は、例えばPET(或
いはPE)フィルム5aとPE(或いはPET)フィル
ム5bの間に、一方のフィルムと同じ材質の樹脂、例え
ばPEをエクストルージョンコートしてフィルム5aと
5bを積層することによって形成できる。すなわち、相
互に接着性が低いフィルムの間に、一方のフィルムと接
着性のある樹脂を溶融状態で塗布することにより、溶融
樹脂と接着性の低い他方のフィルムとの間に擬似的な接
着状態を形成することができる。
【0023】このような非接触ICチップ付きカードフ
ォームの製造は、次のように行う。先ず、(1)連続フ
ォーム用紙に宛名台紙やカード表面の所定の印字欄の印
字、およびカードの使用説明等の定型の印刷を行う。
(2)カード3の紙基材1b面であって、プラスチック
フィルム5面側には、前記のように装飾目的のプロセス
印刷を施す。次に、(3)プロセス印刷による装飾的印
刷11面にさらに透明導電性インキによるアンテナパタ
ーン3a,3bの印刷を行う。(2)をグラビア印刷で
行う場合は、(2)と(3)をインラインで印刷でき
る。 (4)予め準備したICチップ付きシール7をアンテナ
パターン3a,3bに正しく位置合わせして貼着する。 (5)一方、カードのプラスチックフィルム5aの内面
側(ICチップ付きシール7面側)になる面に他のプラ
スチックフィルム5bを疑似接着させ、さらに接着剤5
dを塗工して準備する。この場合、必要により装飾的印
刷をプラスチックフィルム5aの内面側に施すことで、
ICチップ付きシール7を隠蔽することができる。
【0024】(6)接着剤5dの付いた2層のプラスチ
ックフィルムをICチップ付きシール7を貼着した面に
さらに貼り合わせる。接着剤5dは、ホットメルト型の
接着剤であっても良く、この場合は、2層のプラスチッ
クフィルムを熱圧をかけながらフォーム台紙に貼着する
ことができる。 (7)カード3の外形形状に、ハーフカット打抜き線4
をその深さが疑似接着層6までの丁度の深さになるよう
に入れて、非接触ICチップ付きカードフォーム1が完
成する。
【0025】次に、本発明の非接触ICチップ付きカー
ドフォームの使用方法について説明する。図4は、非接
触ICチップ付きカードフォームの使用方法の説明図で
ある。図4(A)は、完成した非接触ICチップ付きカ
ードフォーム1を示し、綴り折りした連続状に形成され
ている。非接触ICチップ付きカードの表面側となる装
飾的印刷や定型項目欄等の印刷は既になされ、疑似接着
フィルムが接着され、ハーフカット打ち抜き線4も既に
設けられたものである。まず、このフォーム1に対し
て、連続プリンタを用い、宛名台紙2と非接触ICチッ
プ付きカード3の表面に、氏名や住所等の個別事項(顧
客情報表示)を印字し、非接触ICチップ付きカード3
のICチップ8へのデータ書き込み作業を行う。
【0026】ICチップ8のメモリに記録される内容
は、フォームがイベントまたは展示会の招待状であれ
ば、招待者に関する所定のデータであり、会員カード等
の送付台紙であれば、会員または取引者に関する所定の
データが記録される。次に、フォームの両サイド部のマ
ージナル穴1hをミシン目線1mから切り取ってシート
状にし(図4(B))、同封物(案内状等)と一緒に窓
開き封筒10に挿入して宛先人に送付する。窓開き封筒
10の窓部10mからは、印字した宛名等が見えるよう
になっている(図4(C))。
【0027】カードを受領した利用者は、非接触ICチ
ップ付きカード3部分をフォーム台紙から剥がして、当
該カード3をイベント開場や展示会に持参する(図4
(D))。フォーム台紙の非接触ICチップ付きカード
3を剥がした後には、1層のプラスチックフィルム(例
えば、PETフィルム)のみが台紙に残っている。
【0028】利用者が非接触ICチップ付きカード3を
首に下げてリーダライタを備えるゲートを通過するだけ
で、リーダライタはICチップに記録したデータを読み
取りできるので、入場登録が簡単に行えるため、混雑時
の待ち時間が短縮される。しかも入場時刻等の書き込み
や利用者がどのブースに立ち寄ったか等が、カードのメ
モリに記録されるので、後に読み取って調査できるため
展示ブース側企業にもメリットがある。会員カードや取
引者カードとして使用する場合は、同じようにカードを
フォーム台紙から剥がして店舗に持参し、購入の際にリ
ーダライタにデータを読み取らせ、新たなポイント点記
録や購入商品の情報をカード自体に追記することもでき
る。したがって、データベースに逐次、情報の蓄積を行
う手間を省くことができる。
【0029】また、カードを回収した後に行うデータ処
理は、非接触でリーダライタと交信させて行うことがで
きるので、カード1枚毎に読み取り動作をさせる必要は
なく、集積したカードの集合体(山積みの状態)に対し
て電波を発振して応答する電波を一括して読み取りする
ことができる。リーダライタに対して、各カードが一斉
に応答する場合は、データの衝突(コリジョン)が起こ
り得るが、衝突を回避して順次読み取る方法も各種開発
されている。順次、読み取るといっても実時間的には殆
ど瞬間的な時間であるから、全体の読み取りも極めて短
時間に行うことができ、読み取り作業の省力効果は極め
て顕著となる。
【0030】図5は、同じく使用方法を示すが断面状態
が図示されている。図5(A)は、非接触ICチップ付
きカード3をフォーム台紙から剥離する前の状態、図5
(B)は、非接触ICチップ付きカード3をフォーム台
紙から剥離した後の状態を示す。カード3は、ハーフカ
ット打ち抜き線4から抜き取られて使用される。剥離後
の台紙には前記のように、プラスチックフィルム5bが
残るが、一方のプラスチックフィルム5aはカード3の
表面側に残るので、カードの保護層としての役割を行う
ことができる。
【0031】なお、カードフォームをはがき形状にした
場合は、カット紙を供給して印刷し、そのままの状態で
郵送するが、カード3の使用方法等は連続紙の場合と同
様である。
【0032】
【発明の効果】上述のように、本発明の非接触ICチッ
プ付きカードフォームは、以下のような顕著な効果を有
する。 (1)宛名台紙と非接触ICチップ付きカードが同一の
フォーム台紙上にあって、同時に印字されるので、宛先
人とカードの内容が不一致となることがない。 (2)ICチップへの情報記録量が従来のバーコードを
利用したものや磁気カード等に比較して、格段に増える
ので、必要な情報を不足なく記録することができる。そ
の上、さらに必要に応じて追加の情報を記録することが
できる。その後の情報処理も容易である。 (3)宛名台紙と非接触ICチップ付きカードが同一の
基材から形成されているので、コストの低減を図ること
ができる。 (4)非接触ICチップ付きカードのアンテナパターン
が透明な導電性インキで印刷されるので、カードのフォ
ーム台紙に印刷した装飾的印刷を損なうことなく優れた
意匠性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の非接触ICチップ付きカードフォー
ムを示す図である。
【図2】 カードフォームをはがき形状にした実施形態
を示す。
【図3】 非接触ICチップ付きカードに印刷されるア
ンテナパターンの例を示す図である。
【図4】 非接触ICチップ付きカードフォームの使用
方法の説明図である。
【図5】 使用方法の断面状態を示す図である。
【符号の説明】
1 非接触ICチップ付きカードフォーム 1b 基材 2 宛名台紙 3 非接触ICチップ付きカード 3a,3b アンテナパターン 4 ハーフカット打ち抜き線 5,5a,5b プラスチックフィルム 6 疑似接着層 7 ICチップ付きシール 7a,7b アンテナパターン 8 ICチップ 9 説明欄 10 窓開き封筒 10m 窓部 11 装飾的印刷

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の印字欄を備え、非接触ICチップ
    付きカードを剥離可能に保持したカードフォームであっ
    て、当該非接触ICチップ付きカードが、疑似接着した
    2層の薄層プラスチックフィルムとフォームと連接した
    カード用紙基材の3層積層体からなり、カード用紙基材
    から疑似接着層に及ぶように打ち抜かれたカード外形形
    状のハーフカット線により、非接触ICチップ付きカー
    ドを疑似接着層から剥離して、フォームから離脱可能に
    されている非接触ICチップ付きカードフォームにおい
    て、非接触ICチップ付きカードのカード用紙基材に
    は、薄層プラスチックフィルムに面する側にアンテナパ
    ターンが透明な導電性インキにより印刷されており、当
    該アンテナパターンにICチップ付きシールが装着され
    ていることを特徴とする非接触ICチップ付きカードフ
    ォーム。
  2. 【請求項2】 表面に受取人住所氏名などの所定事項を
    記載する印字欄を有するカードフォームの所要部分に、
    前記カードフォームをハーフカット線で区画形成して区
    画内に前記印字欄と同一面側に顧客情報表示部材と、該
    顧客情報表示部とは反対側に、非接触ICチップ付きカ
    ードを剥離可能に保持したカードフォームであって、当
    該非接触ICチップ付きカードが、疑似接着した2層の
    薄層プラスチックフィルムとフォームと連接したカード
    用紙基材の3層積層体からなり、非接触ICチップ付き
    カードのカード用紙基材には、薄層プラスチックフィル
    ムに面する側にアンテナパターンが透明な導電性インキ
    により印刷されており、当該アンテナパターンにICチ
    ップ付きシールが装着されていることを特徴とする非接
    触ICチップ付きカードフォーム。
  3. 【請求項3】 非接触ICチップ付きカードのICチッ
    プには、イベントまたは展示会の招待者に関する所定の
    データが記録されていることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の非接触ICチップ付きカードフォー
    ム。
  4. 【請求項4】 非接触ICチップ付きカードのICチッ
    プには、会員または取引者に関する所定のデータが記録
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の非接触ICチップ付きカードフォーム。
  5. 【請求項5】 カードフォームがはがき形状にされてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非接
    触ICチップ付きカードフォーム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009175920A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Dainippon Printing Co Ltd Icタグラベル
JP2010076420A (ja) * 2008-08-26 2010-04-08 Kobayashi Create Co Ltd カード付き帳票とその製造方法
JP2016087806A (ja) * 2014-10-30 2016-05-23 小林クリエイト株式会社 帳票連続紙

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