JP2016087806A - 帳票連続紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続する複数の帳票紙片を蛇腹状に折り重ねられるものであって、該折り重ねた状態で各帳票紙片に貼付したRFIDラベルのICチップが受ける圧力を低減し、該ICチップの破損を抑制し得る帳票連続紙を提案する。【解決手段】連続する各帳票紙片5a,5bに貼付されるRFIDラベル11の、該帳票紙片5a,5bに対する貼付位置31a,31bが、一つ置きの帳票紙片5a,5b相互で異なるようにしたものであるから、複数の帳票紙片5a,5bを蛇腹状に折り重ねた状態で、上下方向で重なるRFIDラベル11の数を低減できる。これにより、上下方向で重なるRFIDラベル11,11間に介在する帳票紙片5a,5bの数が増え、該介在する帳票紙片5a,5bの緩衝作用によって、該RFIDラベル11のICチップが破損することを可及的に抑制できる。【選択図】図4

Description

本発明は、RFIDラベルを貼付する帳票紙片が複数連続されてなる帳票連続紙に関する。
複数の帳票紙片が連続されてなる帳票連続紙は、山折りと谷折りとが交互に繰り返されて、該複数の帳票紙片が蛇腹状に折り重ねられるものが知られている。帳票連続紙は、蛇腹状に折り重ねられた状態で、保管されたり運搬される。こうした帳票連続紙は、各帳票紙片が切り取られて使用されるものであり、各帳票紙片にRFIDラベルやカード等が貼付されて使用される場合がある。ここで、図11に、RFIDラベル111が貼付された帳票連続紙101を例示する。この帳票連続紙101は、長尺帯状をなし、その長手方向に一定間隔をおいて複数形成されれたミシン目104を介して矩形状の帳票紙片105が複数連続してなるものである。そして、各帳票紙片105には、夫々を画成する二つのミシン目104の一方寄り位置に、RFIDラベル111が夫々貼付される。RFIDラベル111としては、図示しないICチップとアンテナとを備えたRFIDインレット112が粘着シート(図示せず)により被着されたものが知られている(図5参照)。こうしたRFIDラベル111を貼付した帳票紙片105は、そのRFIDインレット112が所定の通信装置(入出力装置)と非接触で通信可能であることから、近年、交通・レジャー分野、物流分野、セキュリティー分野、工場生産分野などの幅広い分野で導入されている。
一方、上記の帳票連続紙を構成する各帳票紙片に夫々カードが貼付された構成として、例えば特許文献1が提案されている。かかる構成は、各帳票紙片に、カードを貼付すると共に、該カードの厚みと同一のシート片を貼付するようにしたものであり、該シート片によって、複数の帳票紙片を折り重ねた状態で各帳票紙片のカードが重なって局部的に厚くなることを防止でき、保管時や運搬時などにおける作業性を向上できる。
特許第3310341号公報
ところで、上述したRFIDラベル111を夫々貼付した帳票連続紙101にあっては、図11のように、各帳票紙片105において該RFIDラベル111を貼付する貼付位置が予め定められており、該貼付位置が全ての帳票紙片105で同じ位置に設定されている。こうした従来構成の帳票連続紙101は、各ミシン目104の山折りと谷折りとを交互に繰り返すことによって、図12のように複数の帳票紙片105を蛇腹状に折り重ねた場合に、重ね合わせた上下方向で複数のRFIDラベル111が重なり、該RFIDラベル111の重なった部位が局部的に厚くなる。これは、RFIDインレット112を構成するICチップが所定厚みを有しており、該RFIDインレット112が上下方向で複数重なることに因る。このように複数のRFIDインレット112が上下方向で重なった場合、各RFIDインレット112のICチップの厚みや重量により、該ICチップが上下方向から圧力を受け、該ICチップが破損してしまう虞がある。さらに、前記のように折り重ねた状態の帳票連続紙101を、保管や運搬等のために、複数積み上げた場合には、前記したRFIDインレット112のICチップが受ける圧力が一層大きくなることから、前記ICチップの破損という問題が一層懸念される。また、前記のように局部的に厚くなると、折り重ねた帳票連続紙101を複数積み上げた場合に、該積み上げた状態が崩れ易くなり、保管や運搬の際の作業性に問題が生じる虞がある。
一方、帳票紙片にRFIDラベルを貼付する構成に、上述した特許文献1の構成を適用することも考えられる。この場合には、各帳票紙片に、RFIDラベルを貼付すると共に、該RFIDラベルと同じ厚みのシート片を貼付する。こうした構成によれば、局部的に厚くなることを防ぐことができ、カードを貼付する場合と同様に、保管時や運搬時の作業性を向上できるという作用効果を奏し得る。しかしながら、この構成の場合には、シート片を別途貼付する必要があることから、該シート片のコストアップと、該シート片を取り付ける工程の増加などが生じ、生産性が低減する。さらに、複数の帳票紙片を重ね合わせた状態では、上下方向で重なる各RFIDラベルのICチップが、夫々の該ICチップの重量による圧力を受けることに変わりは無い。そのため、上述したICチップの破損という問題は依然として残る。
本発明は、上述した問題点を解決するものであって、蛇腹状に折り重ねた状態でRFIDラベルのICチップが受ける圧力を低減し、そのICチップの破損を抑制することができる帳票連続紙を提案するものである。
本発明は、連続する複数の帳票紙片を備え、各帳票紙片が蛇腹状に折り重ねられるものであって、ICチップと該ICチップに接続されたアンテナとを備えてなるRFIDラベルが、各帳票紙片の一側紙面に夫々貼付された帳票連続紙において、前記帳票紙片に貼付されるRFIDラベルの、該帳票紙片に対する貼付位置が、一つ置きの帳票紙片相互で異なるようにしたものであることを特徴とする帳票連続紙である。
ここで、本発明には、RFIDラベルが帳票連続紙の全ての帳票紙片に貼付される場合に加え、例えば、一置きの帳票紙片にRFIDラベルが貼付される場合をも含む。また、「複数の帳票紙片が蛇腹状に折り重ねられる」とは、隣合う帳票紙片の間で山折りと谷折りとを交互に繰り返すことによって、複数の帳票紙片が折り重ねられることをいう。こうして蛇腹状に折り重ねられた状態では、隣合う帳票紙片相互が表裏逆向きとなると共に、一つ置きの帳票紙片相互が同じ向きとなる。そのため、上述した従来構成(図11,12参照)のように、全ての帳票紙片で同一位置にRFIDラベルを貼付した場合には、該RFIDラベルの貼付位置が、一つ置きの帳票紙片相互で同じとなる。本発明の発明者らは、こうした知見を鋭意研鑽によって見出し、該知見に基づいて本発明に至った。
すなわち、本発明の構成では、一つ置きの帳票紙片相互でRFIDラベルの貼付位置を異ならせることによって、蛇腹状に折り重ねた場合に、上下方向で重なるRFIDラベルの数を少なくできるようにした。これにより、上下方向で重なるRFIDラベル同士の間に介在される帳票紙片の数が、上述した従来構成(図11,12参照)に比して増加する。RFIDラベル間に介在する帳票紙片は、該RFIDラベル(ICチップ)間の緩衝材として働き、その緩衝作用が帳票紙片の増加に従って高くなる傾向にある。そのため、本発明の構成では、上下方向で重なるRFIDラベル(ICチップ)が受ける圧力を、上述の従来構成に比して低減することができる。したがって、本発明の構成によれば、複数の帳票紙片を蛇腹状に折り重ねた状態で、上下方向で重なるRFIDラベルのICチップが破損することを、可及的に抑制できる。
また、本発明の構成は、一つ置きの帳票紙片相互でRFIDラベルの貼付位置が異なることから、蛇腹状に折り重ねた状態で、局所的に厚くなることを抑制することができる。これにより、保管時や運搬時などでの作業性を改善することもできる。
さらに、本発明の構成は、一つ置きの帳票紙片相互でRFIDラベルの貼付位置を異なるようにしたものであり、RFIDラベルとしては従来から公知の構成のものを適用可能である。そのため、帳票連続紙の製造工程にあって、RFIDラベルの貼付位置を変更することのみを要し、その他の様々な仕様変更などを必ずしも必要としない。したがって、本発明の帳票連続紙は、比較的容易かつ安定して製造できるという優れた利点も有する。
上述した本発明の帳票連続紙にあって、一つ置きの帳票紙片相互で異なるRFIDラベルの貼付位置は、複数の帳票紙片を蛇腹状に折り重ねた状態で、少なくとも各RFIDラベルのICチップが重ならない位置である構成が提案される。
かかる構成にあっては、蛇腹状に折り重ねた状態で、一つ置きの帳票紙片相互でICチップが上下方向で重ならないことから、上述したように該ICチップの破損を抑制するという作用効果を奏し得る。そのため、一つ置きの帳票紙片では、相互のICチップが上下方向で重ならなければ、相互のRFIDラベルが上下方向で部分的に重なるように、各帳票紙片における該RFIDラベルの貼付位置を設定することが可能である。
上述した本発明の帳票連続紙にあって、隣接する一対の帳票紙片相互で、該帳票紙片に対するRFIDラベルの貼付位置を同一とし、さらに、前記一対の帳票紙片を、該一対の帳票紙片と前記RFIDラベルの貼付位置が相互に異なる他の一対の帳票紙片と連続させてなるものである構成が提案される。
かかる構成によれば、一つ置きの帳票紙片相互でRFIDラベルの貼付位置が異なることから、上述した本発明の作用効果が安定して発揮され得る。また、本構成は、一対の帳票紙片と他の一対の帳票紙片とが交互に繰り返されるようにRFIDラベルを貼付することによって製造できるため、貼付位置の設定変更も最小限ですみ、製造工程の設定に要するコストを可及的に抑制することが可能である。
上述した本発明の帳票連続紙にあって、三つ以上の所定数の帳票紙片が連続する一組の帳票紙片の、その各帳票紙片相互で、該帳票紙片に対する夫々のRFIDラベルの貼付位置を異なるようにし、さらに、該一組の帳票紙片を複数連続させてなるものである構成が提案される。ここで、一組の帳票紙片を構成する各帳票紙片は、その相互で夫々のRFIDラベルの貼付位置が異なることから、
かかる構成にあって、一組の帳票紙片を構成する各帳票紙片は、その相互で夫々のRFIDラベルの貼付位置が異なる。これにより、一つ置きの帳票紙片相互でRFIDラベルの貼付位置が異なることから、上述した本発明の作用効果が安定して発揮され得る。また、本構成は、所定数の帳票紙片が連続する一組の帳票紙片を、繰り返し連続するように、RFIDラベルの貼付位置を設定することによって製造できることから、該貼付位置の設定変更が比較的容易であり、製造工程の設定に要するコストを可及的に抑制することが可能である。
本発明の帳票連続紙は、上述したように、帳票紙片に貼付されるRFIDラベルの、該帳票紙片に対する貼付位置が、一つ置きの帳票紙片相互で異なるようにしたものであるから、複数の該帳票紙片を蛇腹状に折り重ねた場合に、上下方向の同じ位置で重なるRFIDラベルの数を、上述した従来構成に比して低減できる。これにより、前記蛇腹状に折り重ねた状態で、上下方向で重なるRFIDラベル間に介在する帳票紙片の数を増加し、該帳票紙片の緩衝作用によって、該RFIDラベルのICチップが破損することを可及的に抑制できる。
実施例1の帳票連続紙1を示す平面図である。 ミシン目4の山折りと谷折りとを交互に繰り返す状態を示す説明図である。 複数の帳票紙片5a,5bを蛇腹状に折り重ねた状態を示す説明図である。 図3のX部拡大図である。 RFIDラベル11の、粘着シート13の一部分を切り欠いた平面図である。 帳票紙片の基材の緩衝作用を検証した実験結果を示す図表である。 実施例2の帳票連続紙51を示す平面図である。 複数の帳票紙片55a〜55cを蛇腹状に折り重ねた状態を示す説明図である。 図8のY部拡大図である。 別例の帳票連続紙81を示す平面図である。 従来構成の帳票連続紙101を示す平面図である。 従来構成の、帳票紙片105を蛇腹状に折り重ねた状態を示す説明図である。
本発明にかかる実施形態を、以下の実施例1,2に従って説明する。
以下の実施例1,2にあって、帳票連続紙の長手方向が、複数の帳票紙片を連続する方向であり、該長手方向と直交する方向が該帳票連続紙および帳票紙片の幅方向である。また、個々の帳票紙片にあって、前記の連続する方向を前後方向として説明する。また、帳票連続紙の各帳票紙片を蛇腹状に折り重ねた状態で、複数の帳票紙片が積み重ねられた方向を、上下方向として説明する。尚、本発明は、こうして定めた方向にのみ限定されて使用されるものではない。
また、後述する「上下方向に重なる」とは、蛇腹状に折り重ねられた状態で、上下方向に積層された各帳票紙片の紙面上における位置が略一致することにより、上下方向で隣接して重なること、又は、上下方向で所定間隔をおいて重なることを言う。
実施例1の帳票連続紙1は、上質紙等からなる長尺帯状の矩形紙からなる。帳票連続紙1には、図1のように、その幅方向に横断する複数のミシン目4が、長手方向で一定間隔をおいて形成されている。ミシン目4は折り曲げ可能且つ切断可能に形成され、隣合う二つのミシン目4,4で区切られる部位により矩形状の帳票紙片5a,5bが夫々構成される。このように帳票連続紙1は、ミシン目4を介して複数の帳票紙片5a,5bが連続してなるものである。
帳票連続紙1は、図2のように複数のミシン目4が交互に山折りと谷折りとを繰り返されることにより、図3のように、連続する複数の帳票紙片5a,5bを蛇腹状に折り重ねることができる。このように蛇腹状に折り重ねることにより、保管スペースや運搬作業などで有利となることから、保管時や運搬時の作業性を向上できるという利点がある。
尚、帳票連続紙1は、各帳票紙片5a,5b毎に、その表紙面または/および裏紙面にプリンタなどで所定の情報が印刷される。そして、ミシン目4を切断することにより、帳票紙片5を切り離して使用することができる。尚、こうした帳票連続紙1には、従前から公知のものを適用できることから、その詳細については省略する。
本実施例1にあって、帳票連続紙1には、連続する各帳票紙片5a,5bにRFIDラベル11が貼付される。RFIDラベル11は、図5のように、RFIDインレット12と粘着シート13とから構成されている。ここで、RFIDインレット12は、図示しない合成樹脂製フィルム上に、ICチップ15と該ICチップ15に接続されたアンテナ16とが配設されてなる。このRFIDインレット12は、図示しない入出力装置(リーダ・ライタ装置)との間で、電磁波を利用してコマンドやデータ等の信号を非接触で送受信できる非接触型の電池レスタイプであり、前記ICチップ15が具備するメモリに、前記入出力装置と交信されるコマンドやデータ等が記憶される。前記アンテナ16には、ダイポールアンテナやメアンダラインアンテナ等の小型のものを適用できる。そして、このアンテナ16は、RFIDインレット12の通信に使用する電磁波に応じて、そのアンテナ長さなどが適宜設定される。
上記の粘着シート13は、矩形状の合成樹脂製フィルムの片側全面に、ほぼ均一な厚みで粘着剤が塗布されてなるものである。そして、粘着シート13は、その面積が上記のRFIDインレット12よりも大きいサイズとなるように設定されている。こうした粘着シート13が、その粘着剤の塗布面をRFIDインレット12に対面するようにして、該RFIDインレット12に被着されることによって、上記のRFIDラベル11が構成されている。尚、RFIDラベル11には、従前から公知のものを適用できることから、その詳細については省略する。
ここで、本実施例1に用いる全てのRFIDラベル11は、粘着シート13の略中央部分にRFIDインレット12が配置されている。そのため、後述するように複数のRFIDラベル11が上下方向で重なった場合には、これらRFIDラベル11を構成する夫々のRFIDインレット12およびICチップ15が上下方向で重なる。
このようなRFIDラベル11は、図1のように、上記の帳票連続紙1を構成する各帳票紙片5a,5bの表紙面(又は裏紙面)に夫々一個づつ貼付される。本実施例1では、各帳票紙片5a,5bにRFIDラベル11を夫々貼付する位置として、相互に異なる二つの貼付位置31a,31bが位置設定されている。そして、一のミシン目4を介して隣接する一対の第一帳票紙片5a,5aに、前記貼付位置31a,31aが夫々設定され、また、他のミシン目4を介して隣接する他の一対の第二帳票紙片5b,5bに、前記貼付位置31b,31bが夫々設定されている。すなわち、一対の第一帳票紙片5a,5aでは、その各紙面上の同一位置に貼付位置31a,31aが定められ、一対の第二帳票紙片5b,5bでは、その各紙面上の同一位置に貼付位置31b,31bが定められている。本実施例1の帳票連続紙1は、こうした一対の第一帳票紙片5a,5aと一対の第二帳票紙片5b,5bとが交互に連続されてなるものであり、各第一帳票紙片5aの貼付位置31aと各第二帳票紙片5bの貼付位置31bとにRFIDラベル11が夫々貼付されてなる。
ここで、RFIDラベル11の貼付位置31a,31bは、各帳票紙片5a,5bの紙面上に設定された位置であり、いずれも、帳票紙片5a,5bを区画する隣合う二つのミシン目4,4のうち、一方のミシン目4寄りに設定される。すなわち、各帳票紙片5a,5bには、その前後方向で同じ側にあるミシン目4寄りに、RFIDラベル11が夫々貼付される。一対の第一帳票紙片5a,5aに設定される貼付位置31aは、前記一方のミシン目4に近接する所定の位置に定められている。また、一対の第二帳票紙片5b,5bに設定される貼付位置31bは、前記帳票紙片5aの貼付位置31aよりも前記一方のミシン目4から離れた位置に定められており、該貼付位置31aよりも中央寄りである。これにより、第一帳票紙片5aの貼付位置31aと第二帳票紙片5bの貼付位置31bとは、相互に、前後方向で異なる位置となっている。そのため、貼付位置31aに貼付されたRFIDラベル11のRFIDインレット12およびICチップ15と、貼付位置31bに貼付されたRFIDラベル11のRFIDインレット12およびICチップ15とは、相互に、夫々の帳票紙片5a,5bの紙面上で異なる位置に配置される。尚、本実施例1では、仮に帳票紙片5a,5bを、前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなるように、上下で重ねた場合に、貼付位置31aに貼付したRFIDラベル11と、貼付位置31bに貼付したRFIDラベル11とが、上下方向で全く重ならないように、各貼付位置31a,31bが設定されている(図4参照)。
本実施例1の帳票連続紙1は、上述したように一対の第一帳票紙片5a,5aと一対の第二帳票紙片5b,5bとが交互に連続したものであるから、第一帳票紙片5aと第二帳票紙片5bとが一つ置きに繰り返し存在している。尚、一対の第一帳票紙片5a,5aにより、本発明の一対の帳票紙片が構成され、一対の第二帳票紙片5b,5bにより、本発明の他の一対の帳票紙片が構成される。また、帳票紙片5a,5bにあって、RFIDラベル11が貼付される表紙面(又は裏紙面)が、本発明にかかる帳票紙片の一側紙面である。
上述したように帳票連続紙1の各帳票紙片5a,5bを蛇腹状に折り重ねると、図3のように、隣接する一対の第一帳票紙片5a,5a同士では、互いの表紙面が対面して重なる(又は、互いの裏紙面が対面して重なる)ことから、両者の前後方向の位置関係が互いに逆向きとなる。そのため、隣接する一対の第一帳票紙片5a,5aに夫々貼付されたRFIDラベル11,11は、上下方向で重ならない。同様に、隣接する一対の第二帳票紙片5b,5b同士にあっても、両者の前後位置関係が逆になることから、これらに夫々貼付されたRFIDラベル11,11は、上下方向で重ならない。さらに同様に、隣接する第一帳票紙片5aと第二帳票紙片5b同士にあっても、両者の前後位置関係が逆になることから、これらに夫々貼付されたRFIDラベル11,11は、上下方向で重ならない。
また、上述のように蛇腹状に折り重ねた状態で、一つ置きの第一帳票紙片5aと第二帳票紙片5bとは、図3,4のように、両者の前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなる。ここで、第一帳票紙片5aの貼付位置31aと第二帳票紙片5bの貼付位置31bとは、上述したように前後方向で互いに異なる。そのため、蛇腹状に折り重ねた状態で前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなる第一帳票紙片5aと第二帳票紙片5bとにあっても、該第一帳票紙片5aに貼付されたRFIDラベル11と該第二帳票紙片5bに貼付されたRFIDラベル11とは、上下方向で重ならない。
さらに、上述のように蛇腹状に折り重ねた状態では、一つ置きに配された各帳票紙片5a,5bが前後方向で互いに同じ向きとなる。すなわち、一対の第一帳票紙片5a,5aと、これと連続する一対の第二帳票紙片5b,5bを隔てた一対の第一帳票紙片5a,5aとは、夫々の前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなる。同様に、一対の第二帳票紙片5b,5bと、これと連続する一対の第一帳票紙片5a,5aを隔てた一対の第二帳票紙片5b,5bとは、夫々の前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなる。このように前後方向で互いに同じ向きとなる各第一帳票紙片5a,5aでは、夫々の貼付位置31a,31aに貼付されたRFIDラベル11(ICチップ15)が上下方向で重なり、前後方向で互いに同じ向きなる各第二帳票紙片5b,5bでは、夫々の貼付位置31b,31bに貼付された貼付されたRFIDラベル11(ICチップ15)が上下方向で重なる。
そして、前後方向で互いに同じ向きとなる二つの第一帳票紙片5a,5aの上下間には、一対の第二帳票紙片5b,5bと一の第一帳票紙片5aとの三つが介在する。そのため、これら二つの第一帳票紙片5a,5aに夫々貼付されて上下方向に重なるRFIDラベル11,11の上下間には、該帳票紙片5a,5bの基材(紙材)が四枚介在する。同様に、前後方向で互いに同じ向きとなる二つの第二帳票紙片5b,5bの上下間には、一対の第一帳票紙片5a,5aと一の第二帳票紙片5bとの三つが介在し、夫々に貼付されて上下方向で重なるRFIDラベル11,11の上下間には、基材が四枚介在する。尚、介在する基材には、一方のRFIDラベル11が貼付された基材をも含めている。
ここで、上述した本実施例1の構成を、上述した従来構成の帳票連続紙101と比較する。
従来構成の帳票連続紙101は、図11のように、実施例1と同様、上質紙等からなる長尺状の矩形紙からなり、ミシン目104を介して複数の帳票紙片105が連続してなるものである。そして、各帳票紙片105には、該帳票紙片105を区画する隣合う二つのミシン目104,104のうち、一方のミシン目104寄りの位置に、RFIDラベル111の貼付位置(図示せず)が定められている。この貼付位置は、前記一方のミシン目4と近接する位置に設定されており、全ての帳票紙片105で同じ位置となっている。尚、この従来構成は、実施例1との比較する関係上、RFIDラベル111の貼付位置を全ての帳票紙片105で同じ位置とした以外は該実施例1と同じ構成としている。こうした従来構成にあって、複数の帳票紙片105を蛇腹状に折り重ねると、図12のように、一つ置きの帳票紙片105,105で夫々のRFIDラベル111(RFIDインレット112のICチップ)が上下方向で重なる。この場合には、上下方向で重なるRFIDラベル111,111の上下間に、帳票紙片105の基材が二枚介在する。
上述した実施例1の構成では、蛇腹状に折り重ねた状態で、上下方向に重なるRFIDラベル11,11間に介在する基材(帳票紙片5a,5bの紙材)が四枚であり、一方、上述した従来構成では、上下方向に重なるRFIDラベル111,111間に介在する基材(帳票紙片105の紙材)が二枚である。このように介在する基材数と、上下方向に重なるRFIDラベルが受ける圧力との関係を、実験により確認した。
本実験は、RFIDラベルを上質紙で挟み込んだサンプルを用い、該サンプル上から圧力を加えて、該RFIDラベルのICチップが破損する荷重を測定することによって行った。ここで、サンプル(試料)には、一枚の上質紙の紙面上にRFIDラベルを貼付し、さらに、その上下両側から挟むようにして上質紙を積み重ねたものを用い、上下から挟む上質紙の枚数が異なる三種類を使用した。詳細は、下記(1)〜(3)の通りである。また、圧力を加える機器は、デジタルフォースゲージを用い、そのプローブ先端に直径2mmの鋼球を取り付けて使用した。
(1)サンプルA:上下から挟む上質紙枚数が各1枚
(2)サンプルB:上下から挟む上質紙枚数が各3枚
(3)サンプルC:上下から挟む上質紙枚数が各5枚
尚ここで、上質紙には、連量86kg、厚み100μmのものを使用し、RFIDラベルのRFIDインレットには、「SMARTRAC Belt iM PAPERFACE」を使用した。
本実験の実験方法としては、試験テーブル上の所定位置に前記サンプルを載置し、その上側から、前記機器により鋼球を押しつけて点圧を加える。この際に、前記サンプルのRFIDラベルのICチップ直上から前記鋼球を押しつける。そして、実験中には、所定の入力装置(リーダ装置)によりICチップから所定信号を連続的に読み取り、該読み取りができなくなったときを、ICチップの破壊とし、その時の荷重を測定した。ここで、ICチップは、実験後に、破壊されていることを確認している。尚、各サンプルA,B,Cの試料数を5個(n数=5)としている。
本実験の結果を図6に示す。実験結果の破壊荷重は、n数=5の平均値である。この実験結果では、サンプルAの破壊荷重が最も低く、サンプルCの破壊荷重が最も高い。そして、RFIDラベルを上下から挟み込む上質紙の枚数が増加するに伴って、ICチップの破壊荷重が高くなっていく傾向を示している。これにより、RFIDラベルを上下から挟み込む上質紙が緩衝材として働き、該上質紙の枚数を増やすことによって緩衝作用が大きくなる傾向を示すことがわかる。
こうした実験結果によれば、上述のように複数の帳票紙片を蛇腹状に折り重ねた場合に、RFIDラベル間に介在する該帳票紙片の基材数が増えるに従って、該RFIDラベルのICチップが上下方向から受ける圧力を、緩和する効果が高くなることがわかる。すなわち、本実施例1の構成では、上述の従来構成(図11,12)に比して、上下方向で重なるRFIDラベル11,11間に介在する基材数が二倍に増加することから、蛇腹状に折り重ねた状態でRFIDラベル11のICチップ15が上下方向から受ける圧力を低減することができる。
上述したように本実施例1の構成は、一対の第一帳票紙片5aと一対の第二帳票紙片5bとを交互に連続させたものであり、第一帳票紙片5aと第二帳票紙片5b相互で異なる貼付位置31a,31bに夫々RFIDラベル11が貼付されることから、一つ置きの帳票紙片5a,5b相互でRFIDラベル11の貼付位置が異なる。本構成によれば、各帳票紙片5a,5bを蛇腹状に折り重ねた状態で、一つ置きの帳票紙片5a,5bは前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなるものの、貼付位置31a,31bが異なることから、夫々に貼付したRFIDラベル11,11が上下方向で重ならない。そして、本実施例1の構成では、前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなる第一帳票紙片5a,5a間または第二帳票紙片5b,5b間に、三つの帳票紙片5a,5bが介在することから、上下方向で重なるRFIDラベル11,11間には四枚の基材(帳票紙片の紙材)が介在し、該介在する基材数が上述した従来構成に比して増加する。このように本実施例1の構成によれば、各帳票紙片5a,5bを蛇腹状に折り重ねた状態で、上下方向で重なるRFIDラベル11の数を少なくすることができ、各RFIDラベル11のICチップ15に上下方向から作用する圧力を低減できる。したがって、前記蛇腹状に折り重ねた場合に、各RFIDラベル11のICチップ15が前記圧力により破損してしまうことを、可及的に抑制できる。
さらに、本実施例1の構成では、各帳票紙片5a,5bに設定した貼付位置31a,31bが、前後方向の一方のミシン目4寄りに設定されていることから、蛇腹状に折り重ねた場合に、隣合う帳票紙片5a,5bが互いに前後逆向きとなる。そのため、複数のRFIDラベル11が上下方向で重なることによる局部的な厚み増加を抑制できる。さらに、これら貼付位置31aと貼付位置31bとが、前後方向で異なる位置に夫々設定されていることから、前記した局部的な厚み増加を一層抑制できる。このように局部的な厚み増加を抑制できることによって、保管時や運搬時などで、蛇腹状に折り重ねた状態の帳票連続紙1を複数積み重ねた場合に、崩れ難くなり、該保管や運搬の際の作業性を向上できる。
尚、上述した本実施例1の帳票連続紙1は、帳票連続紙1を構成する長尺帯状の矩形紙に、一定間隔でミシン目4を形成し、予め製造されたRFIDラベル11を、貼付位置31a,31bに夫々貼付することによって製造することができる。すなわち、RFIDラベル11を貼付位置31a,31bに貼り付ける工程以外は、従前の製造工程を適用可能である。そして、RFIDラベル11を貼付する工程では、所定の貼付装置を用い、前記貼付位置31a,31bをセットすることにより実施可能である。このように、本実施例1の帳票連続紙1は、製造に要するコスト上昇を抑制しつつ、比較的容易かつ安定して製造することが可能である。
実施例2の帳票連続紙51は、上述した実施例1と同様、長尺帯状の矩形紙からなり、図7のように、一定間隔をおいて複数形成されたミシン目4を介して複数の帳票紙片55a〜55cが連続してなる。尚、本実施例2の構成は、後述するように、各帳票紙片55a〜55cに貼付するRFIDラベル11の貼付位置61a〜61c以外は上述した実施例1と同じ構成であり、その詳細を適宜省略する。
実施例2では、相互に異なる三つの貼付位置61a〜61cが夫々設定された三つの帳票紙片55a〜55cを、ミシン目4を介して所定順序で連続し、さらに、この三つ連続する帳票紙片55a〜55cを一組として、該一組の帳票紙片55a〜55cを繰り返し連続してなる。そのため、隣合う帳票紙片相互と一つ置きの帳票紙片相互とで、RFIDラベル11の貼付位置61a〜61cが異なる。ここで、帳票紙片55aにおけるRFIDラベル11の貼付位置61aは、該帳票紙片55aを区画する一方のミシン目4に近接する所定位置に設定される。また、帳票紙片55bにおけるRFIDラベル11の貼付位置61bは、前記帳票紙片55aの貼付位置61aよりも、該帳票紙片55bを区画する一方のミシン目4から離れた所定位置に設定される。また、帳票紙片55cにおけるRFIDラベル11の貼付位置61cは、前記帳票紙片55bの貼付位置61bよりも、該帳票紙片55cを区画する一方のミシン目4から離れた所定位置に設定される。こうした各貼付位置61a〜61cは、各帳票紙片55a〜55cにおける前後方向で相互に異なる位置となっており、いずれも、夫々の帳票紙片55a〜55cにおける前後方向中心よりも一方のミシン目4寄りにある。尚、本実施例2にあっても、仮に三枚の帳票紙片55a〜55cを、前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなるように、上下で重ねた場合に、夫々に貼付した三枚のRFIDラベル11が上下方向で全く重ならないように、各貼付位置61a〜61cが設定されている。
こうした帳票連続紙51の各帳票紙片55a〜55cを蛇腹状に折り重ねると、図8,9のように、一つ置きの帳票紙片55a,55cと、一つ置きの帳票紙片55b,55aと、一つ置きの帳票紙片55c,55bとでは、夫々の前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなる。しかし、これら一つ置きの帳票紙片55a〜55cでは、相互の貼付位置61a〜61cが異なることから、夫々に貼付されたRFIDラベル11が上下方向で重ならない。尚、隣接する帳票紙片55a〜55c同士では、上述した実施例1と同様に、前後方向の位置関係が逆向きになることから、夫々に貼付されたRFIDラベル11が上下方向で重ならない。
本実施例2の構成では、連続する三つの帳票紙片55a〜55cを一組とし、この一組の帳票紙片55a〜55cが繰り返し連続されたものであるから、前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなる二つの帳票紙片55a,55a、二つの帳票紙片55b,55b、または二つの帳票紙片55c,55cは、夫々の間に五つの帳票紙片55a〜55cが介在する。すなわち、蛇腹状に折り重ねた状態で、上下方向で重なる二つのRFIDラベル11,11間には、帳票紙片55a〜55cの基材(紙材)が六枚介在する。この場合には、上述した従来構成(図11,12参照)に比して、上下方向で重なる二つRFIDラベル11間に介在する基材数が三倍となる。そのため、上述した実験結果(図6参照)により、従来構成に比して、上下方向に重なるRFIDラベル11のICチップ15が受ける圧力を低減することができる。
このように本実施例2の帳票連続紙51は、蛇腹状に折り重ねた状態で、上下方向で重なるRFIDラベル11の数を少なくすることができることから、上下方向で重なる二つのRFIDラベル11間に介在する帳票紙片55a〜55cが、上述した従来構成に比して増加する。そのため、帳票紙片55a〜55cの基材の緩衝作用によって、RFIDラベル11のICチップ15が上下方向から受ける圧力を緩和できる。したがって、前記蛇腹状に折り重ねた場合に、各RFIDラベル11のICチップ15が前記圧力により破損してしまうことを、可及的に抑制できる。さらに、本実施例2の構成は、上下方向で重なる二つのRFIDラベル11間に介在する基材数が、上述した実施例1よりも多いことから、該RFIDラベル11のICチップ15が受ける圧力を一層低減でき、該ICチップ15の破損を防止する効果が一層向上する。
また、本実施例2の構成にあっても、上述した実施例1と同様に、上下方向で重なるRFIDラベル11の数を少なくできることから、該RFIDラベル11が複数重なることによって生ずる局部的な厚みの増加を抑制できる。
このように本実施例2の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を発揮することができる。
尚、本実施例2の帳票連続紙51にあっては、RFIDラベル11の貼付位置61a〜61cを設定した以外は実施例1と同じであることから、上述した実施例1と同様に、製造に要するコスト上昇を抑制しつつ、比較的容易かつ安定して製造することが可能である。
上述した実施例1,2の構成にあって、相互に異なる貼付位置は、蛇腹状に折り重ねた状態で、一つ置きの帳票紙片の各貼付位置に貼付したRFIDラベルが上下方向で全く重ならないように設定されたものであるが、これに限らず、RFIDラベルの粘着シートのみが部分的に重なるように、各貼付位置を設定するようにしても良い。この場合にも、蛇腹状に折り重ねた状態で、前後方向の位置関係が互いに同じ向きとなる一つ置きの帳票紙片では、RFIDラベルのRFIDインレットが上下方向で重ならない。そのため、上述した実施例1,2と同様に、該RFIDインレットのICチップが受ける圧力を低減でき、該圧力によるICチップの破損を防止するという作用効果が発揮される。さらに、一つ置きの帳票紙片における夫々のRFIDラベルの貼付位置としては、蛇腹状に折り重ねた状態で該RFIDラベルのICチップ同士が上下方向で重ならなければ、RFIDインレットのアンテナ同士が部分的に重なるように設定することも可能である。この場合にも、ICチップ同士が上下方向で重ならないことから、該ICチップの破損を防止するという作用効果が発揮され得る。
また、上述した実施例1,2の構成にあっては、RFIDラベルを貼付する貼付位置を、前後方向で異なるように設定したものであるが、これに限らず様々に設定することが可能である。例えば、帳票紙片の幅方向で異なる貼付位置を設定することができ、具体的な構成を実施例1の別例として、図10に示す。この別例の帳票連続紙81は、一対の第一帳票紙片85a,85aと一対の第二帳票紙片85b,85bとを交互に連続してなるものであり、第一帳票紙片85aにはRFIDラベル11の貼付位置91aが設定され、第二帳票紙片85bにはRFIDラベル11の貼付位置91bが設定されている。いずれの貼付位置91a,91bも、該帳票紙片85a,85bを区画する二つのミシン目4,4のうちの、一方のミシン目4寄りにあり、貼付位置91aが幅方向で一側端寄りの所定位置に定められ、貼付位置91bが幅方向で反対の側端寄りの所定位置に定められている。この別例の構成にあっても、一つ置きの第一帳票紙片85aと第二帳票紙片85bとの相互で、貼付位置91a,91bが異なることから、上述した実施例1と同様に、上下方向で重なるRFIDラベル11,11間に四枚の基材(帳票紙片の紙材)が介在する。したがって、別例の構成にあっても、上述した実施例1と同様の作用効果を奏し得る。
尚、上述したように、RFIDラベルを貼付する貼付位置は、適宜設定することが可能である。しかし、RFIDラベルの貼付位置を、帳票紙片の前後方向の中央に位置設定した場合には、該中央を貼付位置とした二つの帳票紙片をミシン目を介して隣接しないようにする必要がある。これは、隣接する帳票紙片を折り重ねることにより、前後方向の位置関係が互いに逆向きとなっても、前後方向の中央位置は重なるためである。そのため、上述した実施例1の構成では、RFIDラベルの貼付位置を、その帳票紙片の前後方向の中央に設定しない。一方、上述した実施例2の構成では、帳票紙片の前後方向の中央にRFIDラベルの貼付位置を設定することも可能である。
また、上述した実施例1,2の構成にあっては、RFIDラベル11がRFIDインレット12と該RFIDインレット12上に被着された粘着シート13とを一体化してなる構成であるが、これに限らず、その他の構成のRFIDラベルを用いることも可能である。例えば、RFIDラベルは、実施例と同様のRFIDインレット上に、該RFIDインレットと略同形状の紙片を貼付し、該RFIDインレットを構成する合成樹脂製フィルムの裏面に粘着剤が塗布されてなるものとしても良い。かかる構成のRFIDラベルを用いた場合にも、上述した実施例1,2と同様の作用効果を奏し得る。
また、上述した実施例2の構成にあっては、RFIDラベルの貼付位置が相互に異なる三つの帳票紙片を順次連続した組合せを、繰り返し連続するようにしたものであるが、これに限らず、貼付位置が相互に異なる四枚の帳票紙片や、五枚の帳票紙片などを順次連続した組合せを、繰り返し連続するようにしても良い。こうした組合せの帳票紙片の数は、三つ以上で適宜設定可能である。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。例えば、帳票連続紙を構成する複数の帳票紙片が、隣合う一対の帳票紙片を一個の帳票として使用するものであり、一つ置きの帳票紙片にRFIDラベルが貼付される構成にも適用できる。この構成では、RFIDラベルが貼付される一つ置きの帳票紙片相互で、該RFIDラベルの貼付位置が異なるようにする。
1,51 帳票連続紙
5a 第一帳票紙片
5b 第二帳票紙片
11 RFIDラベル
12 RFIDインレット
13 粘着シート
15 ICチップ
16 アンテナ
31a,31b,61a,61b,61c 貼付位置
55a,55b,55c 帳票紙片

Claims (4)

  1. 連続する複数の帳票紙片を備え、各帳票紙片が蛇腹状に折り重ねられるものであって、ICチップと該ICチップに接続されたアンテナとを備えてなるRFIDラベルが、各帳票紙片の一側紙面に夫々貼付された帳票連続紙において、
    前記帳票紙片に貼付されるRFIDラベルの、該帳票紙片に対する貼付位置が、一つ置きの帳票紙片相互で異なるようにしたものであることを特徴とする帳票連続紙。
  2. 一つ置きの帳票紙片相互で異なるRFIDラベルの貼付位置は、複数の帳票紙片を蛇腹状に折り重ねた状態で、少なくとも各RFIDラベルのICチップが重ならない位置であることを特徴とする請求項1に記載の帳票連続紙。
  3. 隣接する一対の帳票紙片相互で、該帳票紙片に対するRFIDラベルの貼付位置を同一とし、さらに、前記一対の帳票紙片を、該一対の帳票紙片と前記RFIDラベルの貼付位置が相互に異なる他の一対の帳票紙片と連続させてなるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帳票連続紙。
  4. 三つ以上の所定数の帳票紙片が連続する一組の該帳票紙片の、その各帳票紙片相互で、該帳票紙片に対する夫々のRFIDラベルの貼付位置を異なるようにし、さらに、該一組の帳票紙片を複数連続させてなるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の帳票連続紙。
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