JP2015055998A - シート型rfidタグ - Google Patents

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靖祝 加藤
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靖祝 加藤
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Abstract

【課題】二種類の通信可能範囲の使い分けが可能であり、かつ、低廉なシート型RFIDタグを提供する。
【解決手段】シート本体に沿って形成されたアンテナと、該アンテナを介して無線通信するICチップとを備えてなるシート型RFIDタグであって、シート本体2を、ICチップ4が配設される本体片5と、本体片5から切離し可能に形成された分離片6とで構成する。そして、ICチップ4をUHF帯にのみ対応させるものにするとともに、アンテナ3を、本体片5と分離片6に跨がるように形成し、分離片6が本体片5から切り離されていない第一の状態では、UHF帯での電磁誘導方式の通信に対応した形状をなしており、分離片が本体片から切り離された第二の状態では、アンテナ3の一部が分離片6とともに切り離されることによって、UHF帯での電波方式の通信に対応した形状となるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、施設の入場チケット等に利用可能なシート型のRFIDタグに関する。
対象物に取り付けて無線通信で対象物の識別を行うRFIDタグは、広い分野で利用されている。現在、RFIDタグは、数種類の通信周波数帯での使用が認められている。その中で注目されているのは、HF帯とUHF帯(300〜3000MHz)のRFIDタグである。HF帯のRFIDタグは、HF帯(3〜30MHz)の周波数で通信するものである。HF帯のRFIDタグの通信方式は、誘導電磁界を利用して通信する電磁誘導方式であり、その通信可能距離はパッシブタグで最大1m程度である。UHF帯のRFIDタグは、UHF帯(300〜3000MHz)の周波数で通信するものである。UHF帯のRFIDタグの通信方式は、電波を利用して通信する電波方式であり、その通信可能距離はパッシブタグで最大5m程度である。
UHF帯のRFIDタグは、数メートル離れた位置から情報の読み書きが可能であるため、通信する際にRFIDタグをリーダライタにかざす動作が不要である。また、複数のRFIDタグの一括読取りや一括書込みも可能である。一方で、UHF帯のRFIDタグは、通信可能範囲が広いため、目的外のRFIDタグの情報を読み書きしてしまったり、必要な情報を読み漏らしたりすることがある。また、複数のRFIDタグの電波が相互干渉し易いという問題もある。このように、従来のUHF帯のRFIDタグは、通信可能範囲が広いために、情報を確実に読み書きするという点では、HF帯のRFIDタグのような通信可能範囲の狭いものに劣っている。このため、鉄道のICカードや施設の入場許可証などの厳密なチェックが必要なものには、電磁誘導方式のRFIDタグが使用されている。
特許文献1には、HF帯及びUHF帯で通信可能なシート型RFIDタグが開示されている。かかるシート型RFIDタグは、それぞれの周波数帯に対応する複数のアンテナとICチップとを備えている。また、特許文献2には、シートを裁断することで、通信周波数帯をHF帯からUHF帯に変更可能なシート型RFIDタグが開示されている。かかるシート型RFIDタグは、それぞれの周波数帯に対応するとICチップと、シートの裁断によって形状が変化するよう構成されたアンテナとを備えている。アンテナは、シートの裁断前は、HF帯での無線通信に対応するループ形状をなしており、シートを所定箇所で裁断すると、アンテナの一部が切り離されて、UHF帯に対応するダイポールアンテナが形成されるよう構成されている。
特開2005−284515号公報 特開2005−284517号公報
特許文献1,2に記載のシート型RFIDタグは、HF帯とUHF帯の両周波数帯に対応しているため、HF帯では、通信可能距離の短い電磁誘導方式で通信し、UHF帯では、通信可能距離の長い電波方式で通信することとなる。しかしながら、特許文献1,2の発明は、RFIDタグを複数の周波数帯で使用することを目的とするものであり、各周波数帯での通信可能距離の違いを利用するという思想は存在しない。また、特許文献1,2に記載のシート型RFIDタグは、HF帯とUHF帯の両周波数帯に対応するICチップが必要である。かかるICチップは、構造が複雑であり、また、汎用性も低いため、単一周波数帯にのみ対応するICチップに比べて極めて高価であるという問題がある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、二種類の通信可能範囲の使い分けが可能であり、なおかつ、低廉なシート型RFIDタグの提供を目的とする。
発明者は、上記課題を解決すべく検討を行った結果、UHF帯のRFIDタグは、アンテナ形状によっては電磁誘導方式で無線通信可能となることに着目し、鋭意努力の結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、シート本体と、シート本体に沿って形成されたアンテナと、該アンテナを介して無線通信するICチップとを備えてなる、パッシブタグタイプのシート型RFIDタグであって、前記シート本体は、前記ICチップが配設される本体片と、該本体片から切離し可能に形成された分離片を備え、前記ICチップはUHF帯での通信にのみ対応するものであり、前記アンテナは、本体片と分離片に跨がるように形成されており、分離片が本体片から切り離されていない第一の状態では、UHF帯での電磁誘導方式の通信に対応した形状をなしており、分離片が本体片から切り離された第二の状態では、アンテナの一部が分離片とともに切り離されることによって、UHF帯での電波方式の通信に対応した形状となることを特徴とするシート型RFIDタグである。ここで、「UHF帯」とは、300〜3000MHzの周波数を指す。
本発明のシート型RFIDタグは、分離片の切離し前後で、いずれもUHF帯で通信可能であるが、分離片の切離し前の通信方式は、通信可能距離の短い電磁誘導方式であるため、通信可能範囲は狭い範囲に限定される。これに対して、分離片の切離し後は、アンテナ形状が変化することによって、通信可能距離の長い電波方式で通信可能となるため、分離片の切離し前に比べて、通信可能範囲が拡張される。
このように、本発明のシート型RFIDタグは、通信可能範囲が、分離片の切離し前は狭く、分離片の切離し後は広くなるため、シート型RFIDタグの用途に応じて二種類の通信可能範囲を選択することが可能となる。また、本発明のシート型RFIDタグは、UHF帯でのみ通信するものであるから、単一周波数帯(UHF帯)にのみ対応する低廉なICチップで実現できるという利点がある。
本発明のシート型RFIDタグは、分離片の切離し前は通信可能範囲が狭いため、RFIDタグを取り違えることなく情報を確実に読み書きできる。一方、分離片の切離し後は、通信可能範囲が広くなるため、RFIDタグをリーダライタに近づけることなく情報を簡便に読み書きできる。このため、本発明のシート型RFIDタグは、最初の使用形態では、情報の読み書きの確実性が重要視され、その後の使用形態では、情報の読み取りの簡便性が重要視されるような用途に適している。このような二種類の使用形態が想定されるシート型RFIDとしては、後述するように、施設の入場券や宅配の配送伝票が挙げられる。
本発明にあって、前記第一の状態では通信可能距離が1m以下であり、前記第二の状態では通信可能距離が1.5m以上であることが提案される。ここで、シート型RFIDタグの「通信可能距離」とは、電波暗室などの電波反射の影響のない環境にシート型RFIDタグを設置した時に、出力1Wのリーダライタを用いて、シート型RFIDタグのデータを読み書きできる最長距離を指す。かかる構成であれば、分離片の切離し前は、情報の読み書きを確実に行うことができ、また、分離片の切離し後は、情報の読み書きを簡便に行うことが可能となる。
さらには、シート型RFIDタグの通信可能距離は、第一の状態では30cm以下であることが望ましく、10cm以下であることがより望ましい。通信可能距離が短いほど、リーダライタが、対象外のシート型RFIDタグと通信するおそれが低くなるためである。一方、シート型RFIDタグの通信可能距離は、第二の状態では2m以上であることが望ましく、3m以上であることがより望ましい。通信可能距離が長いほど、多数のシート型RFIDタグを一括して読み取りできるためである。
また、本発明にあって、前記アンテナは、前記第一の状態では、本体片と分離片に跨がって形成されてUHF帯での電磁誘導方式の通信に対応するループ形状を含み、前記第二の状態では、前記ループ形状の一部が分離片とともに切り離されることによって、前記ループ形状の本体片に残された部分が、UHF帯での電波方式の通信に対応するダイポールアンテナを形成することが提案される。
かかる構成にあっては、分離片の切離し前は、ダイポールアンテナを形成することとなる部分はループ形状を構成しており、電波方式のアンテナとしての機能が阻害されているため、分離片の切離し前に、シート型RFIDタグが電波方式で通信するのを適切に防止できる。また、電磁誘導方式の通信アンテナとして機能するループ形状に、ダイポールアンテナを内在させることで、アンテナ形状を簡素化できるという利点もある。
また、本発明にあって、前記アンテナは、ICチップの配設部位を中心にX字状に延出するX字状パターンと、該X字状パターンの2つの端部を相互接続してループ形状を形成するループ形成部とを備え、前記2つの端部は、本体片と分離片の境界を跨いで分離片まで延出しており、前記第一の状態では、前記ループ形状が、UHF帯での電磁誘導方式の通信アンテナとして機能し、前記第二の状態では、前記2つの端部が分離片とともに切り離されることによって、本体片に残ったX字状パターンが、UHF帯での電波方式の通信に対応するアンテナとして機能することが提案される。
すなわち、かかる構成にあっては、分離片の切離し前は、X字状パターンを含むループ形状が、電磁誘導方式のアンテナとして機能するとともに、該ループ形状が、電波方式のアンテナとしての機能するのを阻害するため、分離片の切離し前は電磁誘導方式で通信させ、分離片の切離し後は電波方式で通信させることが可能となる。また、X字状パターンは、ダイポールアンテナに比べて指向性が広いため、かかる構成では、分離片を切離した後の通信可能範囲の偏りを低減できるという利点がある。
以上に述べたように、本発明によれば、二種類の通信可能範囲の使い分けが可能なRFIDタグを低廉に実現できる。
実施例1のシート型RFIDタグ1の表面図である。 実施例1のシート型RFIDタグ1の、分離片6の切離し前(a)と切離し後(b)を示す表面拡大図である。 実施例2に係る、分離片6の切離し前(a)と、切離し後(b)のシート型RFIDタグ1aの表面拡大図である。 実施例3のシート型RFIDタグ1bの表面図である。 実施例3のシート型RFIDタグ1bの分解斜視図である。 分離片6a,6bを切り離した状態を示す、実施例3のシート型RFIDタグ1bの表面図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
本実施例のシート型RFIDタグ1は、遊園地の入場券として使用されるものである。かかるシート型RFIDタグ1は、図1に示すように、紙製のシート本体2と、該シート本体2に沿って形成されたアンテナ3と、該アンテナ3を介して無線通信するICチップ4とを備えてなる。シート本体2は、短冊状の横長紙片であり、図示省略しているが、その表裏には、入場券としての装飾や説明書きが印刷される。シート本体2には、ミシン目からなる易切断線7が、右側部を縦断するように形成されており、図2に示すように、該易切断線7で切断することにより、シート本体2を左側の本体片5と、右側の分離片6とに切離し可能となっている。シート本体2は、二枚の紙を粘着剤で貼り合わせてなるものであり、前記アンテナ3とICチップ4は、二枚の紙に挟まれるようにしてシート本体2に埋設されている。
シート型RFIDタグ1は、UHF帯でのみ通信可能なパッシブタグであり、前記アンテナ3とICチップ4は、それぞれUHF帯の周波数での通信に対応している。ICチップ4は、図1,2に示すように、本体片5の右側部に配設される。このICチップ4は、UHF帯での通信にのみ対応したものであり、UHF帯のRFIDタグに用いられる汎用品を好適に用い得る。このICチップ4には、入場券の真正性を識別するための情報や、チップ毎の固有識別情報が記憶される。
アンテナ3は、図2に示すように、縦長矩形状のループ形状をなしており、その左辺の中央位置で、アンテナ3の両端部とICチップ4とがはんだ付け等で接続されている。アンテナ3は、シート本体2を構成する紙に、導電性ペーストを印刷したり、金属箔を箔押ししたりすることによって形成される。アンテナ3のループ形状は、UHF帯の周波数で、電磁誘導方式で通信し得るよう設計されたものである。ここで、アンテナ3は、本体片5と分離片6とに跨がって形成されており、本体片5に形成されるコ字状のダイポール部8と、分離片6に形成されて、ダイポール部8の両端を接続してループ形状にするループ形成部9とで構成される。ダイポール部8は、UHF帯の所定周波数の電波と共振するダイポールアンテナとして機能するよう設計されたものであり、ICチップ4を中心として上下対称形状をなしている。
かかる構成によれば、図2(a)に示すように、分離片6の切離し前は、ダイポール部8はループ形状を構成しており、電波方式の通信アンテナとして機能しないため、シート型RFIDタグ1は、アンテナ3のループ形状を介して電磁誘導方式で通信することとなる。このため、分離片6の切離し前の通信可能距離は20cm程度に制限される。一方、分離片6の切離し後は、図2(b)に示すように、ループ形成部9が分離片6とともに切り離されることよって、ダイポール部8が電波方式の通信アンテナとして機能することとなるため、シート型RFIDタグ1の通信可能距離は3m程度に拡張される。
このように、本実施例のシート型RFIDタグ1は、通信可能範囲が、分離片6の切離し前は狭く、分離片6の切離し後は広くなるため、分離片6を切り離すか否かによって、二種類の通信可能範囲を使い分けることができる。また、本実施例のシート型RFIDタグ1は、UHF帯でのみ通信するものであるから、複数周波数に対応するICチップを使用することなく、低廉に実現できるという利点がある。また、本実施例では、電波方式の通信アンテナとして機能するダイポール部8を、電磁誘導方式の通信アンテナとして機能するループ形状に内包させているため、アンテナ形状を簡素化できるという利点がある。
次に、本実施例のシート型RFIDタグ1の使用例を説明する。
上述のように、本実施例のシート型RFIDタグ1は、遊園地の入場券として使用されるものである。このシート型RFIDタグ1は、まず、遊園地の入場ゲートにおいて、リーダライタにかざすことで情報を読み取って、入場券が真正なものであるかを確認するのに用いられる。入場ゲートでは、通常、入場待ちの客が列を作っているが、シート型RFIDタグ1(入場券)は分離片6の切離し前であるため、個々の客の入場券を取り違えることなく、一人ずつ厳密にチェックすることができる。
本実施例のシート型RFIDタグ1(入場券)は、入場ゲートを通過した段階で分離片6が切り離されて回収され、入場者は、半券として本体片5のみを携帯して園内をまわることとなる。このため、園内では、入場者のシート型RFIDタグ1(入場券)と通信することにより、各アトラクションへの入退場者数を計数したり、アトラクション内で個人の識別に使用したりすることができる。ここで、入場者のシート型RFIDタグ1(入場券)は、分離片6が切り離されて通信可能距離が拡張されているため、園内では、入場者の通行を妨げることなく、複数の入場者のシート型RFIDタグ1(入場券)を、離れた距離から一括して読み書きできる。
このように本実施例のシート型RFIDタグ1は、分離片6を切り離して通信可能範囲を拡張することで、入場ゲートでの使用形態に適した狭い通信可能範囲と、園内での使用形態に適した広い通信可能範囲とを使い分けることができる。
本実施例は、実施例1からアンテナの形状のみを変更したものである。なお、以下の説明では、実施例1からの変更部分のみを説明し、実施例1と共通する構成については、文中及び図中で共通符号を使用して説明を省略する。本実施例では、図3に示すように、アンテナ3aは、ICチップ4を中心にX字状に延出するX字状パターン11と、該X字状パターン11の右側の端部を相互接続してループ形状を形成するループ形成部12とで構成される。
X字状パターン11は、UHF帯の所定周波数で共振するように予め設計されたものである。X字状パターン11のうち、右方に延出する二本の辺部13a,13bは、本体片5の右側部から、右上方と右下方とに延出して易切断線7と交差して分離片6まで延出しており、ループ形成部12は、分離片6の左側部で上下方向に延びて、かかる二本の辺部13a,13bの端部を相互接続することにより、三角形のループ形状を形成している。このループ形状は、UHF帯の所定周波数で、電磁誘導方式で通信し得るよう設計されたものである。一方、X字状パターン11のうち、左上方と左下方に延出する二本の辺部13c,13dは、ループ形状を形成せず、夫々の端部は本体片5上で開放端となっている。
図3(a)に示すように、分離片6を切り離す前は、シート型RFIDタグ1aは、アンテナ3aの右側に形成された三角形のループ形状を介して電磁誘導方式で無線通信可能となる。X字状パターン11は、上述のように、電波方式の通信に対応しているが、かかる状態では、右側部分がループ形状を形成しているため、電波方式の通信アンテナとして機能しない。したがって、シート型RFIDタグ1aは、分離片6の切離し前は、電磁誘導方式でのみ通信可能となり、通信可能距離は20cm程度に制限される。
一方、図3(b)に示すように、分離片6を易切断線7で切り離すと、アンテナ3aは、X字状パターン11の辺部13a,13bの2つの端部と、ループ形成部12が分離片6とともに切り離される。そして、これにより、本体片5に残されたアンテナ3aのX字状パターン11が、ICチップ4を中央部に配したX字状の通信アンテナとして機能可能となる。このため、シート型RFIDタグ1aは、分離片6の切離しによって電波方式で通信可能となり、通信可能距離は3m程度に延長される。
以上のように、本実施例のRFIDタグ1aは、実施例1と同様に、分離片6を切り離すか否かによって、二種類の通信可能範囲を使い分けることができる。特に、X字状のアンテナは、ダイポールアンテナに比べて指向性が広いため、本実施例のシート型RFIDタグ1aは、実施例1に比べて通信可能範囲の偏りを低減できるという利点がある。
本実施例のシート型RFIDタグ1bは、宅配便の配送伝票として使用されるものである。なお、以下の説明では、実施例1と共通する構成については、文中及び図中で共通符号を使用して説明を省略する。
本実施例では、図4,5に示すように、シート本体2aが、短冊状のシート14〜17を4枚積層してなる構成となっている。4枚のシート14〜17のうち、一番上の第一控えシート14と、その下の第二控えシート15は、配送依頼主と、配送依頼を受けた取扱所の控えとして夫々使用されるものである。上から三番目のシートは、荷物に貼付する荷札シート16である。荷札シート16の裏面には粘着剤19が塗布されており、該裏面に剥離シート17が貼付されている。
第一控えシート14と、第二控えシート15と、荷札シート16とは、左側端部の接着部18a,18b,18cにおいて粘着剤19で分離不能に接合されている。第一控えシート14と第二控えシート15には、ミシン目からなる易切断線7a,7bが、接着部18a,18bの側傍を縦断するように形成されており、第一控えシート14と第二控えシート15は、各易切断線7a,7bで切断することで、接着部18a,18bを除く部分を、分離片6a,6bとして切り離し得るよう構成されている。すなわち、本実施例では、シート型RFIDタグ1b(宅配伝票)のうち、分離片6a,6bを除く荷札シート16などの部分が本体片5aに相当する。
図4,5に示すように、本実施例では、アンテナ3とICチップ4は、第一控えシート14の裏面に形成される。ICチップ4は接着部18aに配設される。アンテナ3はループ形状をなし、接着部18aと分離片6aに跨がるように形成される。このICチップ4とアンテナ3は、実施例1と同一構成である。すなわち、アンテナ3は、接続部18aに形成されるコ字状のダイポール部8と、分離片6a上で、ダイポール部8の両端を接続してループ形状を形成するループ形成部9とからなり、易切断線7aで分離片6aを切り離すと、分離片6aとともにループ形成部9が切り離されて、接着部18aにダイポール部8が残るよう構成されている。したがって、本実施例のシート型RFIDタグ1bは、実施例1同様に、分離片6aの切離し前は、電磁誘導方式でのみ通信可能で、その通信可能距離は20cm程度であり、また、分離片6aの切離し後は、電波方式で通信可能となることによって、通信可能距離が3m程度に延長される。したがって、本実施例のRFIDタグ1bは、実施例1と同様に、分離片6aを切り離すか否かによって、二種類の通信可能範囲を低廉に使い分けることができる。
本実施例のシート型RFIDタグ1bの基本的使用方法は、一般的な配送伝票と同様である。すなわち、配送依頼を受ける段階で、配送先や送り主、内容物などの必要事項を第一控えシート14に記入するとともに、第二控えシート15と荷札シート16に複写する。そして、第一控えシート14と第二控えシート15の分離片6a,6bを控えとするために本体片5aから切り離し、残った本体片5aから剥離シート17を剥がしとって荷物に貼付する。
したがって、本実施例のシート型RFIDタグ1b(配送伝票)は、荷物に貼り付けるまでは通信可能範囲が狭くなっており、荷物に貼り付けた後は通信可能範囲が拡張されることとなる。配送伝票は取扱所に多量に保管されるものであるため、保管状態で広い通信可能範囲を有していると、取扱所で目的外のタグの情報を読み書きしてしまったり、電波干渉が起きたりするおそれがあるが、本実施例のシート型RFIDタグ1b(配送伝票)は、保管状態では通信可能範囲が狭いため、取扱所でそのような不具合が生じることがない。一方、配送伝票が貼付された荷物は、配送センターに送られて大規模な仕分作業が行われることとなるが、かかる段階では、シート型RFIDタグ1b(配送伝票)は通信可能範囲が拡張されているため、仕分作業にあっては、シート型RFIDタグ1bの情報を一括して読み書きすることで、仕分作業を効率的に行うことができる。
このように本実施例のシート型RFIDタグ1b(配送伝票)は、荷物に貼付する際に分離片6a,6bを切り離して通信可能範囲を拡張させることにより、取扱所での使用形態に適した通信可能範囲と、配送センター等での使用形態に適した通信可能範囲を使い分けることができる。
本発明は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、本発明のシート型RFIDタグは、実施例で示した用途に限らず、様々な用途使用可能である。また、アンテナの形状も本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
また、上記実施例では、シート本体上に形成したアンテナの上に、ICチップを装着しているが、本発明のシート型RFIDタグは、ICチップとアンテナを一体化したインレットをシート本体に貼り付けることによっても製造可能である。
また、上記実施例では、易切断線がミシン目によって形成されているが、本発明に係る易切断線はハーフカット線などによって形成することも可能である。
1,1a,1b シート型RFIDタグ
2,2a シート本体
3,3a アンテナ
4 ICチップ
5,5a 本体片
6,6a,6b 分離片
7,7a,7b 易切断線
8 ダイポール部
9 ループ形成部
11 X字状パターン
12 ループ形成部
13a,13b,13c,13d 辺部
14 第一控えシート
15 第二控えシート
16 荷札シート
17 剥離シート
18 接着部
19 粘着剤

Claims (4)

  1. シート本体と、シート本体に沿って形成されたアンテナと、該アンテナを介して無線通信するICチップとを備えてなる、パッシブタグタイプのシート型RFIDタグであって、
    前記シート本体は、前記ICチップが配設される本体片と、該本体片から切離し可能に形成された分離片を備え、
    前記ICチップはUHF帯での通信にのみ対応するものであり、
    前記アンテナは、本体片と分離片に跨がるように形成されており、分離片が本体片から切り離されていない第一の状態では、UHF帯での電磁誘導方式の通信に対応した形状をなしており、分離片が本体片から切り離された第二の状態では、アンテナの一部が分離片とともに切り離されることによって、UHF帯での電波方式の通信に対応した形状となることを特徴とするシート型RFIDタグ。
  2. 前記第一の状態では通信可能距離が1m以下であり、前記第二の状態では通信可能距離が1.5m以上であることを特徴とするシート型RFIDタグ。
  3. 前記アンテナは、
    前記第一の状態では、本体片と分離片に跨がって形成されてUHF帯での電磁誘導方式の通信に対応するループ形状を含み、
    前記第二の状態では、前記ループ形状の一部が分離片とともに切り離されることによって、前記ループ形状の本体片に残された部分が、UHF帯での電波方式の通信に対応するダイポールアンテナを形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート型RFIDタグ。
  4. 前記アンテナは、ICチップの配設部位を中心にX字状に延出するX字状パターンと、該X字状パターンの2つの端部を相互接続してループ形状を形成するループ形成部とを備え、
    前記2つの端部は、本体片と分離片の境界を跨いで分離片まで延出しており、
    前記第一の状態では、前記ループ形状が、UHF帯での電磁誘導方式の通信アンテナとして機能し、
    前記第二の状態では、前記2つの端部が分離片とともに切り離されることによって、本体片に残ったX字状パターンが、UHF帯での電波方式の通信に対応するアンテナとして機能することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシート型RFIDタグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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