JP3923782B2 - Rfidタグ付き封書、およびrfidタグ付き封書用フォーム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、RFIDタグ付き封書およびそれに使用するRFIDタグ付き封書用フォームに関する。
詳しくは、非接触通信機能とデータの記録、消去ができる機能を有するRFIDタグを帳票片に設けた封書であって、RFIDタグに所定事項の記録をし、封書のRFIDタグ付きカード部分をイベント・展示会等の招待カードや流通業界における会員カードとして利用できるほか、そのカードの送付を兼ねて利用できる封書であり、またそれに使用する封書用フォームに関する。
【0002】
【従来技術】
連続帳票を2本の折り目予定線に沿って、Z字状等に三つ折りにしながら引き出し外縁部を圧着してメールフォームに形成し、さらに帳票片にカードを保持した形態にすることは、特開平8-169191号公報にも記載されるように公知であり、情報記載量を多くでき、作成の手間も省けることから広範に利用されている。
【0003】
上記、特開平8-169191号公報のメールフォームのうち、プリンタでの同時印字対応が可能なメールフォームは、宛先人とカード内容の突き合わせ作業である、いわゆるマッチング作業が削減できるという利点があるが、これを招待カード等に使用する場合、従来方式では一般にバーコードを利用するため、バーコードナンバーによって会員データや来場者管理を行うので、カードを1点ごとに読み取らなければならず、その作業時間がかかるという問題があった。
また、バーコードでは記録できるデータ量が限られるので、最小限の特定情報の読み取りしかできず、カード自体に多くの個人情報を記録したり、追記することができないという問題もあった。
【0004】
そこで、通常の封書にRFIDタグの付いたカードを一体にして製造したり、封筒内に挿入する宛名台紙にRFIDタグを設け、RFIDタグのICメモリに所定事項を記録することにより記録データ量を格段に大きくすることが考えられる。このような技術に関連した先行技術に、特開2001−126043号公報「非接触ICカードを分離可能にした宛名台紙」がある。
しかし、特開2001−126043号公報の宛名台紙の場合は、非接触型ICカードを送付フォームに切り取り可能に設け、封書内に挿入して使用することが記載されているが、送付フォーム自体は情報記載スペースが小さいので別に情報記載文書を挿入する必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、封書の帳票片にRFIDタグの付いたカードを一体にして製造することにより、RFIDタグ付き封書を効率的かつ低コストで製造可能とするとともに、RFIDタグのICチップに所定事項を記録することにより記録情報量を格段に大きくし、さらに、前述のような読み取り作業の軽減を図ろうとするものである。
なお、本明細書で、「ICチップ」とは集積化した制御装置およびメモリを有する半導体をいい、非接触ICタグラベル(一般に「ICチップ付きシール」とも表現する。)化しているものを使用することになる。
また、「RFIDタグ」とは、当該「ICチップ」を備え非接触でリーダライタ装置等と無線通信ができる発振回路を有するカード状体をいうものとする。
一般的に、RFIDタグは、「非接触ICタグ」、「非接触データキャリア」、「非接触ICカード」等とも表現されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、RFIDタグを切り取り可能に保持した封書であって、当該封書が、宛先印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が連接したベース用紙を折り返し、互いに隣接する連接辺部以外の外縁部を圧着して接着したものであり、所定の3辺の外縁部を切り取ることにより内部の情報が閲覧できるようにされている封書において、フォームに導電性インキで印刷したアンテナパターン面に非接触ICタグラベルが貼着されているRFIDタグ付きカードが見開いた封書の中心の帳票片に装着されていて、当該帳票片に設けたカード外形状のミシン目線からRFIDタグをカード形状に切り取り可能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書、にある。
【0007】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第2は、RFIDタグを切り取り可能に保持した封書であって、当該封書が、宛先印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が連接したベース用紙を折り返し、互いに隣接する連接辺部以外の外縁部を圧着して接着したものであり、所定の3辺の外縁部を切り取ることにより内部の情報が閲覧できるようにされている封書において、プラスチックフィルムに平面コイル状のアンテナパターンを形成し、当該コイルの両端にICチップを装着した非接触ICタグラベルが貼着されているRFIDタグ付きカードが見開いた封書の中心の帳票片に装着されていて、当該帳票片に設けたカード外形状のミシン目線からRFIDタグをカード形状に切り取り可能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書、にある。
【0008】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第は、RFIDタグを切り取り可能に保持した封書用フォームであって、当該封書用フォームが、宛先印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が折り曲げ予定線を介して連接したベース用紙からなり、第1、第2、第3の帳票片の連接部以外の外縁部には隣接または重なって相互に接する帳票辺の外縁部を接着する接着層が設けられ、フォームに導電性インキで印刷したアンテナパターン面に非接触ICタグラベルが貼着されているRFIDタグが封書用フォームを折り畳んだ場合に中心となる帳票片に装着されていて、かつRFIDタグの周囲にはカード外形状のミシン目線が設けられ、封書にされた際に当該RFIDタグをカード形状に切り取り可能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書用フォーム、にある。
【0009】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第4は、RFIDタグを切り取り可能に保持した封書用フォームであって、当該封書用フォームが、宛先印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が折り曲げ予定線を介して連接したベース用紙からなり、第1、第2、第3の帳票片の連接部以外の外縁部には隣接または重なって相互に接する帳票辺の外縁部を接着する接着層が設けられ、プラスチックフィルムに平面コイル状のアンテナパターンを形成し、当該コイルの両端にICチップを装着した非接触ICタグラベルが貼着されているRFIDタグが封書用フォームを折り畳んだ場合に中心となる帳票片に装着されていて、かつRFIDタグの周囲にはカード外形状のミシン目線が設けられ、封書にされた際に当該RFIDタグをカード形状に切り取り可能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書用フォーム、にある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のRFIDタグ付き封書、およびRFIDタグ付き封書用フォームについて図面を参照して説明する。
図1は、本発明のRFIDタグ付き封書を示す表面図、図2は、RFIDタグ付き封書の外縁部を切り取って冊子状に見開いた状態を示している。
図1のように、RFIDタグ付き封書1の表面側には、受取人住所氏名等の宛先印字欄17を有する。さらに、RFIDタグ付き封書1には、封書の三方を切り開くミシン目線11a,11b,11cが形成されていて、当該部分を切り取ることにより内部の隠蔽情報を読み取ることができ。
【0011】
図2のように、本発明のRFIDタグ付き封書1は、封書用フォームをZ字状等に三つ折りし、第1,第2,第3の帳票片11,12,13の外縁部を圧着して形成したものであるため、三葉からなる冊子状の形態をしている。RFIDタグ付き封書1は、封書化する前に親展性のある情報を出力して印字することができ、封書を受け取った宛先人が外縁部を切り開いて、図2のように当該情報を閲覧することができる。
このような帳票への印字は、感熱転写印字やインクジェット印刷等のNIP(ノンインパクトプリンタ)で印字できることは良く知られている。
冊子状の紙葉の折り畳んだ際に中心となる帳票片には、RFIDタグ付きカード2が、ミシン目線25から切り取り可能に装着されている。RFIDタグ付きカード2は、通常は帳票片に印刷したアンテナパターン21,22に非接触ICタグラベル5を貼着して形成される。アンテナパターン21,22の印刷は折り畳み圧着シール前の封書用フォームに対して行う。
【0012】
図3は、RFIDタグ付き封書用フォームの表面展開図であり、図4は、同じく裏面展開図であるが、図3と図4は天地合わせの状態で図示している。
図3は、Z字状折りする封書用フォームであって、当該RFIDタグ付き封書用フォームは、実質的に同一サイズの第1の帳票片11と第2の帳票片12および第3の帳票片13が、用紙の幅方向に連接して単位のベース用紙4を構成している。
通常、封書用フォームは、このようなベース用紙4が、図3中、上下方向(2点鎖線部)に多数枚が連続した状態になっており、当該連続体が巻き取り状となるか、または折り線1c,1dを介してアコーディオン状に折り畳まれた状態になっている。連続紙の場合、折り線1c,1dはミシン目線にされる。
【0013】
第1、第2、第3の帳票片11,12,13は連接しており、第1と第2の帳票片11,12間および第2と第3の帳票片12,13間には、それぞれ折り畳むことができるミシン目線1a,1b(一点鎖線)が形成されている。
第1の帳票片の左側と第3の帳票片の右側には、それぞれ一定のピッチを有するスプロケット孔が連接して形成さているが、図3、図4において図示は省略されている。スプロケット孔は、帳票片への印字時に装置と係合するためのものであるが、折り畳みの際に切除される。
【0014】
第1の帳票片11の表面側には宛先印字欄17が設けられており、同様に、第2、第3の帳票片の表面側には、それぞれ情報表示部が設けられている。
第1、第2、第3の帳票片11,12,13には、それぞれミシン目線11a、12a,13a、および11b、12b,13bが略平行に、かつミシン目線1a,1bと略直交するように形成されている。
さらに、第1の帳票片にはミシン目線11cが、第2の帳票片にはミシン目線12cが、ミシン目線1aをはさんでその近傍に略平行に、かつ、ミシン目線11a,12aおよび11b,12bに略直交するように形成されている。
また、第3の帳票片にはミシン目線13cがミシン目線1bに対して、ミシン目線12cと対称の位置に設けられている。
【0015】
さらにまた、第2と第3の帳票片12,13には、接着層7(7a〜7f)が形成されている(図中、接着層7の領域にはストライプ状のハッチングを付している。)。接着層7は、第2と第3の帳票片のミシン目線12a,13a、13c,13b,12b,12cの外側近傍を囲むように帯状に形成されている。
ベース用紙4は、ミシン目線1aを山折りし、ミシン目線1bを谷折りして圧着するので、接着層7aと7b、7cと7f、7dと7eは、それぞれ接着ペアとなり対面して接着し接着部を形成することになる。
また、ミシン目線11a,12a,13aと、ミシン目線11b,12b,13b、およびミシン目線11c,12c,13cとは、それぞれ折り重なって一本のミシン目線となり、上記接着部を伴った封書の外縁部の切り取り線(図1において、11a,11b,11c)を構成することになる。
【0016】
RFIDタグ用のアンテナパターン21,22は、第2の帳票片12に導電性インキで印刷されている。RFIDタグ付きカードは、第3の帳票片に装着することもできるが、ベース用紙をZ字状に折り畳む場合は、封書の外面に切り取り用ミシン目線25が現われることになるので、第三者が悪意で剥ぎ取ることを防止するうえから第2の帳票片に形成することが好ましい。
アンテナパターン21,22に、非接触ICタグラベル5を貼着し、RFIDタグの周囲にはカード形状のミシン目線25を設ける。
【0017】
図4の裏面展開のように、両面印字する場合は第1、第2の帳票片11,12の裏面も情報表示部とすることができる。第3の帳票片13の裏面は封書の外面となる部分であって、通常は情報表示には使用しない。ミシン目線11a,12a,13aおよびミシン目線11b,12b,13bは、そのまま裏面に現われている。ミシン目線11c,12c,13cおよび折り畳み用のミシン目線1a,1bも同様である。第1と第2の帳票片11,12の裏面には、接着層8(8a〜8f)が形成されていて、表面の接着層と同様の役割をしている。
【0018】
本発明のRFIDタグ付き封書用フォームは、図2、図3のように、Z字状に折り畳む以外に巻き折り状に折り畳んで使用することもできる。
図5は、RFIDタグ付き封書用フォームを巻き折り状にして使用する場合の表面展開図である。この場合、ベース用紙4の図の右端の帳票片(第3の帳票片13)が中心の紙葉となるように巻き折りするので、RFIDタグ付きカードは第3の帳票片13に形成されている。
ミシン目線や接着層もZ字状折りの場合と同様に形成するが、接着ペアとならない第1の帳票片11の接着層(8a〜8d)は、第2、第3の帳票片12,13の接着層(7a〜7f)と位置が重ならないようにずらして形成する。
宛先印字欄17は、図5の第1の帳票片11において、その裏面側となるので、アンテナパターン21,22と同時印刷する場合は、アンテナパターン21,22も第3の帳票片13の裏面に印刷してもよい。
【0019】
図3、図5の場合、アンテナパターン21,22に非接触ICタグラベル5が直接接触するように貼着されている例が示されているが、薄層のフォーム用紙を介して非接触ICタグラベル5を貼着しても静電結合的に接続するのでRFIDタグの機能を果たすことが知られている。
したがって、本発明でICタグラベルを貼着するとは、非接触ICタグラベル5のアンテナと封書のアンテナパターン21,22間が直接接触するように貼着する場合と、フォーム用紙の層を介してアンテナパターン間を接近させて、反対面に貼着する場合の双方を含むことになる。
【0020】
アンテナパターンの印刷やICタグラベル5の貼着により当該帳票片の厚みが増加することになるので連続フォーム用紙とする場合は、第2の帳票片12に設けるのが加工適性上は好ましいと考えられる。フォームを折り畳んで積み重ねる場合でも巻き取り状にする場合でも、左右いずれかの厚みが増加する場合は不安定で、長い連続状にすることが困難だからである。
【0021】
アンテナパターン21,22は切り取り用ミシン目線25の外形よりもやや大きめな形状に印刷されている。アンテナパターンに位置合わせして正確にミシン目を形成する困難性を回避できることと、アンテナサイズを大きくして感度を高める要請からである。ただし、アンテナ形状は、図示の例に限定されるものではなく各種の形状を採用できる。
【0022】
カードの外形形状に形成されたミシン目線の内側部分は、ミシン目線25から切り取ってカードとして使用する際に有用な情報や装飾的印刷を施すことができる。有用な情報とは、例えば、カードが展示会の招待券であれば、展示会の開催期間や開催場所、会場案内やカードの使用方法等の表示である。
RFIDタグ付きカードは、一般にカードの規格形状である53.98×85.60mmの矩形状にされるが、この形状に限定されるものではない。
本発明のRFIDタグ付き封書1では、このように封書のフォーム用紙と連接した一体の基材をRFIDタグ付きカードに使用し、封書用紙と異なる材質の基材を積層等しないので、材料コストの節減および郵送料金の低減を図ることができる。
【0023】
図6は、RFIDタグ付きカードの分解断面図である。縦方向(カードの厚み方向)の縮尺は拡大して図示している。
図6の場合、アンテナパターン21,22は第2の帳票片12に印刷されており、当該アンテナ面に非接触ICタグラベル5のアンテナパターン51,52が接触するように貼着されている。
【0024】
図6図示の非接触ICタグラベル5は、シリコン基板にIC(集積回路)とメモリを設けたICチップ55を、RFIDタグ付きカード2のアンテナパターン21,22に装着可能にタックシール化した状態のものを意味するが、当該非接触ICタグラベル5自体にもICチップ55に接続した小型のアンテナパターン51,52を有するのが通常である。非接触ICタグラベル5の小型アンテナパターンも導電性インキにより印刷されている。
【0025】
この種の非接触ICタグラベルには、製品化されたものが市販されている。具体的には、モトローラ社が製造する「BiStatix」用のインターポーザー形態のものを使用することができる。
なお、非接触ICタグラベル5は、図6図示のように、アンテナパターンに貼着するもののほか、後述する図7のように、ラベル自体に平面コイル状のアンテナが形成されているものもあり、このものを第2の帳票片または第3の帳票片に貼着する場合であってもよい。
【0026】
図6には図示してないが、ICチップ55には、チップから突出しているか、あるいは平面状の2点のバンプが形成されていて、双方のアンテナパターン51,52に導通するように接続されている。
当該アンテナパターン51,52を封書用フォームのアンテナパターン21,22に位置合わせして貼着し導通をとるためには、アンテナパターン間に介在することとなる接着剤54(図中、×印で表示部分)が導電性の材料であることが必要とされ、とくに接着剤54は、アンテナパターン21,22,51,52面に直交する方向にのみ導通する異方導電性接着剤を使用することが好ましい。
RFIDタグ付きカード2は、ミシン目線25から切り取り、矢印A方向に押し出して各種の用途に使用できる。
【0027】
アンテナパターン21,22の印刷は、導電性インキにより行う。
アンテナパターン印刷と前後してフォームに必要な宛名や親展情報の印刷を行い、さらに非接触ICタグラベル5を貼着する。その後、カット紙状態にするか折り畳み状態で、メールシーラー等と呼ばれる折り畳み−圧着装置を通過させることになる。
【0028】
図7は、非接触ICタグラベルの他の実施形態を示す図である。
この非接触ICタグラベル5では、平面コイル状のアンテナパターン56がプラスチックフィルム等のラベル基材57面に形成されていて、当該アンテナの両接続端部56eにICチップ55が装着されている。ラベルのいずれかの面に粘着剤を塗工すれば、タックラベルとして使用できる。
このような非接触ICタグラベル5を事前に準備し、フォームに貼着して使用することにより、封書を作製することもできる。この場合には、フォームにアンテナパターンを印刷する工程を省略することができる。
【0029】
<材質に関する実施形態>
上記において、(1)封書用紙の紙基材としては、例えば、上質紙、コート紙、キャストコート紙、カード用紙、合成紙等を使用できる。
NIP印字を前提とする場合には、「NIP用上質紙」という、NIPで印字したときの熱の影響を考慮した70〜90Kg/四六程度の用紙が一般的に用いられている。帳票片の単票でカード基材とするので、厚めの用紙を使用することが好ましい。
【0030】
(2)アンテナパターンを印刷する導電性インキには、カーボン顔料を含む黒色インキ、アルミ粉や銀粉をペースト状とし、さらにビヒクルに溶解した導電性インキ、あるいはこれらの混合体を使用することができる。酸化錫粉末等を使用した透明導電性インキの使用も可能である。
【0031】
このようなRFIDタグ付き封書の製造は、次のように行う。封書用フォームに対して、先ず、
(1)封書用フォームの所定位置に導電性インキにより、アンテナパターン21,22の印刷を行う。印刷はゴム凸版やグラビア印刷であってよい。カードの使用説明等の定型の印刷も同時に行うことができる。
次に、(2)封書用フォームに住所、氏名等の宛先、RFIDタグ付きカード2の表面等の所定の印字や親展情報欄の印字を行う。
折り線やミシン目線を設ける。カード外形状のミシン目線25の形成も同様に行う。
【0032】
(3)接着層部に接着剤を塗工する。これには感圧性やホットメルトタイプの接着剤を使用する。
(4)アンテナパターン21,22に対して非接触ICタグラベル5を位置合わせして貼着する。
(5)非接触ICタグラベル5のICチップ55への所定データの書き込みを行う。この書き込みは、圧着して封書化した後でもよい。
次に、(6)封書用フォームを折り畳み封書作成装置(メールシーラー)にとおして封書に形成する。この場合、装置により、フォームをカット紙状態として供給し加工する場合と、連続紙で供給する場合とがある。
封書作成装置は、圧着時にICチップ55を破損しないように当該部の加圧を逃げるようにされていることが必要となる。
【0033】
なお、非接触ICタグラベルとして、図7図示の形態のICタグラベルを使用する場合は、アンテナパターンの印刷を行わず、封書用フォーム2の帳票片に対して、図7の非接触ICタグラベルを直接貼着して使用することになる。
粘着剤が塗工された、図7図示のような非接触ICタグラベルが剥離紙に連続的に形成された製品が市販されており、ラベラーを用いて自動貼着することができる。
この場合、非接触ICタグラベル5の大きさをカードサイズ大にすれば、帳票片の強度を補強することができる。
【0034】
【発明の効果】
上述のように、本発明のRFIDタグ付き封書や封書用フォームは、以下のような顕著な効果を有する。
(1)本発明のRFIDタグ付き封書は豊富な情報量を持つ特徴があり、このような封書を従来例と同様な装置、工程でインラインで製造することができる。
(2)宛名台紙に、RFIDタグ付きカードを組み込んで、封筒に挿入する場合よりも情報量を多量にすることができる。
(3)RFIDタグ付きカードがフォーム用紙と同一の基材から形成されているので、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のRFIDタグ付き封書を示す表面図である。
【図2】 RFIDタグ付き封書の外縁部を切り取って冊子状に見開いた状態を示している。
【図3】 RFIDタグ付き封書用フォームの表面展開図である。
【図4】 RFIDタグ付き封書用フォームの裏面展開図である。
【図5】 RFIDタグ付き封書用フォームを巻き折り状にして使用する場合の表面展開図である。
【図6】 RFIDタグ付きカードの分解断面図である。
【図7】 非接触ICタグラベルの他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 RFIDタグ付き封書
2 RFIDタグ付きカード
3 RFIDタグ付き封書用フォーム
4 ベース用紙
5 非接触ICタグラベル
7,7a,7b,7c,7d,7e,7f 接着層
8,8a,8b,8c,8d,8e,8f 接着層
11 第1の帳票片
12 第2の帳票片
13 第3の帳票片
17 宛先印字欄
21,22 アンテナパターン
25 ミシン目線
51,52 アンテナパターン
53 ラベル基材
55 ICチップ

Claims (6)

  1. RFIDタグを切り取り可能に保持した封書であって、当該封書が、宛先印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が連接したベース用紙を折り返し、互いに隣接する連接辺部以外の外縁部を圧着して接着したものであり、所定の3辺の外縁部を切り取ることにより内部の情報が閲覧できるようにされている封書において、フォームに導電性インキで印刷したアンテナパターン面に非接触ICタグラベルが貼着されているRFIDタグ付きカードが見開いた封書の中心の帳票片に装着されていて、当該帳票片に設けたカード外形状のミシン目線からRFIDタグをカード形状に切り取り可能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書。
  2. 非接触ICタグラベルがフォーム用紙を介してアンテナパターン面に貼着されている、ことを特徴とする請求項1記載のRFIDタグ付き封書。
  3. RFIDタグを切り取り可能に保持した封書であって、当該封書が、宛先印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が連接したベース用紙を折り返し、互いに隣接する連接辺部以外の外縁部を圧着して接着したものであり、所定の3辺の外縁部を切り取ることにより内部の情報が閲覧できるようにされている封書において、プラスチックフィルムに平面コイル状のアンテナパターンを形成し、当該コイルの両端にICチップを装着した非接触ICタグラベルが貼着されているRFIDタグ付きカードが見開いた封書の中心の帳票片に装着されていて、当該帳票片に設けたカード外形状のミシン目線からRFIDタグをカード形状に切り取り可能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書。
  4. RFIDタグを切り取り可能に保持した封書用フォームであって、当該封書用フォームが、宛先印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が折り曲げ予定線を介して連接したベース用紙からなり、第1、第2、第3の帳票片の連接部以外の外縁部には隣接または重なって相互に接する帳票辺の外縁部を接着する接着層が設けられ、フォームに導電性インキで印刷したアンテナパターン面に非接触ICタグラベルが貼着されているRFIDタグが封書用フォームを折り畳んだ場合に中心となる帳票片に装着されていて、かつRFIDタグの周囲にはカード外形状のミシン目線が設けられ、封書にされた際に当該RFIDタグをカード形状に切り取り可能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書用フォーム。
  5. 非接触ICタグラベルがフォーム用紙を介してアンテナパターン面に貼着されている、ことを特徴とする請求項4記載のRFIDタグ付き封書用フォーム。
  6. RFIDタグを切り取り可能に保持した封書用フォームであって、当該封書用フォームが、宛先印字欄を有する第1の帳票片と情報記録部を有する第2、第3の帳票片が折り曲げ予定線を介して連接したベース用紙からなり、第1、第2、第3の帳票片の連接部以外の外縁部には隣接または重なって相互に接する帳票辺の外縁部を接着する接着層が設けられ、プラスチックフィルムに平面コイル状のアンテナパターンを形成し、当該コイルの両端にICチップを装着した非接触ICタグラベルが貼着されているRFIDタグが封書用フォームを折り畳んだ場合に中心となる帳票片に装着されていて、かつRFIDタグの周囲にはカード外形状のミシン目線が設けられ、封書にされた際に当該RFIDタグをカード形状に切り取り可能にされている、ことを特徴とするRFIDタグ付き封書用フォーム。
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