JPH0684228A - カセット型磁気テ−プ装置 - Google Patents

カセット型磁気テ−プ装置

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JPH0684228A
JPH0684228A JP4203011A JP20301192A JPH0684228A JP H0684228 A JPH0684228 A JP H0684228A JP 4203011 A JP4203011 A JP 4203011A JP 20301192 A JP20301192 A JP 20301192A JP H0684228 A JPH0684228 A JP H0684228A
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motor
reel
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cassette
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Shinobu Fujisawa
忍 藤澤
Kazuhiko Nakagawara
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    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
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    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/43Control or regulation of mechanical tension of record carrier, e.g. tape tension

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データを記録再生するためのカセット型磁気
テープ装置におけるカセット装置の温度変化に基づくテ
ープの走行異常及び損傷を防ぐ。 【構成】 一対のリールを駆動するための一対のリール
モータ13、14に対して直列に制御用トランジスタ2
7を接続すると共に、正方向と逆方向との切換を行うた
めの第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 を接続す
る。第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 に並列にテ
ンション制御用トランジスタQ3 、Q4 を接続する。テ
ープの走行速度を速度検出器で検出した信号に基づいて
制御用トランジスタ27を制御する。カセットをロ−テ
ィングした時に正方向走行と逆方向走行とを夫々100
ms行ってリ−ルとテ−プとの間の隙間を取り除く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープの損傷を確実
に防ぐことができるカセット型磁気テープ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気テープカセットを使用してディジタ
ル信号の記録再生を行う磁気テープ装置は一般にカセッ
トストリーマと呼ばれ、コンピュータシステムにおける
外部記憶装置として広く使用されている。従来のカセッ
トストリーマは例えば特公昭58−26099号公報に
開示されているように、テープカセットの一対のリール
を駆動するための一対のリールモータと、この一対のリ
ールモータを制御するための制御回路と、キャプスタン
を使用しないでテープをリールモータで定速走行させる
ためにテープ速度を検出するための速度検出器とを備え
ている。速度検出器はテープに接触して回転する速度検
出用ローラとこのローラの回転速度に対応したパルスを
発生するエンコーダとから成る。速度検出器の出力はモ
ータ制御回路に与えられ、モータ制御回路はテープ速度
を所定値に保つように一対のリールモータを帰還制御す
る。
【0003】良好な記録再生を行うためには、一対のリ
ール間のテープに適当なテンションを与えなければなら
ない。従って、カセットストリ−マはテンション制御回
路を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テープカセ
ットを高温環境状態において走行動作を行った後に低温
環境状態の磁気テープ装置に装着(ローディング)して
テープ走行動作を開始させるとテープの巻き込み現象が
生じる恐れがある。即ち、テープカセットが高温環境に
あった時にはリールハブが熱膨張しており、これを低温
環境に移すとリールハブが収縮し、リールハブとテープ
との間に隙間が生じる。なお、テープも膨脹及び収縮す
るが、テープの熱膨張係数は合成樹脂製のリールハブの
それよりは小さいので、両者の間に隙間が生じる。この
ような隙間の生じた状態でリールモータの駆動を無制限
に開始させると、まず、リールとテープ巻回し部の内周
側の回転が開始し、テープ巻回し部の外周部は回転しな
い状態が生じる。隙間を埋める間のリールの回転は一種
の空回り状態となり、比較的高速になる。その後、隙間
が実際的に無くなるとテープ巻回し部の外周部に対して
急激な起動がかかり、一対のリール間においてテープの
たるみがあれば、テープ走行制御のサーボ系が発振を起
し、カセットケースの内面に沿って配置されている滑性
の大きいシートとリールとの間にテープの一部が入り込
む現象即ち巻き込み現象が生じる。このサーボ系の発振
は、例えばテープ走行系の瞬間的な負荷変動によって速
度検出器の出力パルスの間隙が急に長くなり、モータ制
御回路が速度低下と判断してリールモータを加速制御
し、次に加速制御でオーバシュートした分を減速制御す
る動作の繰り返しによって生じる。上述のテープカセッ
トの高温環境状態での放置は例えばテープカセットの温
度互換試験時において生じる。
【0005】そこで、本発明の目的は、高温環境状態に
おいて走行動作を行ったテープカセットを使用する場合
におけるテープの巻き込み現象を防ぐことができるカセ
ット型磁気テープ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、第1及び第2のリールの相互間で磁気テー
プを走行させる形式のテープカセットの前記第1のリー
ルを駆動するための第1のモータと及び前記第2のリー
ルを駆動するための第2のモータとを含むテ−プ走行機
構と、前記第1のリ−ルから前記第2のリール及びこの
逆に走行する前記磁気テープの走行速度を検出し、前記
走行速度に対応した繰返し周波数で速度検出パルスを発
生する速度検出器と、前記第1及び第2のモータの一端
と電源端子との間に共通又は独立に接続されたモータ電
圧制御素子と、前記第1のモータの他端と共通電源端子
との間に接続された第1のスイッチと、前記第2のモー
タの他端と前記共通電源端子との間に接続された第2の
スイッチと、前記第1及び第2のモータの他端と前記共
通電源端子との間に共通又は独立に接続されたテンショ
ン制御回路と、前記テ−プ走行機構に対する前記テ−プ
カセットの装着を検出するためのカセット装着検出手段
と、前記磁気テープを前記第1のリールから前記第2の
リールに向う第1の方向に実質的に定速走行させる時に
は前記第1のスイッチをオフ制御し且つ前記第2のスイ
ッチをオン制御すると共に、前記速度検出器の出力に基
づいて前記磁気テープが実質的に一定速度で走行するよ
うに前記モータ電圧制御素子を制御し、前記磁気テ−プ
を前記第2のリ−ルから前記第1のリ−ルに向う第2の
方向に定速走行させる時には前記第2のスイッチをオフ
制御し且つ第1のスイッチをオン制御すると共に、前記
速度検出器の出力に基づいて前記磁気テ−プが実質的に
一定速度で走行するように前記モ−タ電圧制御素子を制
御し、前記カセット装着検出手段から前記テ−プカセッ
トの装着を示す信号が発生した時に、前記第1の方向の
定速走行時と同一の制御を30ms〜500msの範囲
の所定時間のみ行い、しかる後前記第2の方向の定速走
行時間と同一の制御を30ms〜500msの範囲の所
定時間のみ行うように構成したモ−タ制御回路とを備え
たカセット型磁気テ−プ装置に係わるものである。な
お、請求項2に示すように停止制御を行うことが望まし
い。また、請求項3に示すように、請求項1の隙間取り
動作の前に、第1及び第2のスイッチのオン・オフの繰
返しによるテープのたるみ取りを行うようにモータ制御
回路を構成することができる。
【0007】
【発明の作用及び効果】本発明においては、テープカセ
ットが装着された時に30ms〜500msの範囲の所
定時間のみ第1の方向及び第2の方向にテープを定速走
行させる制御を行う。この短時間のモータの駆動によ
り、リールとテープとの間の隙間取り及びたるみ取りが
終了し、磁気テープの正常な走行を開始させることが可
能になる。この隙間取り動作を第1の方向と第2の方向
の両方で行うので、第1及び第2のリールの両方の隙間
を取ることができ、且つこの動作の前後におけるテープ
カセットの装着時(ローディング時)におけるテープ位
置の変化を抑えることができる。請求項2に示すように
停止制御を介在させれば、発振の発生を抑制することが
できる。また、請求項3に示すようにたるみ取り動作を
設けると、隙間が無い時又は少ない時にはたるみ取り制
御でたるみ取りが完了し、たるみのない状態で隙間取り
制御を行うことができ、テープの巻込み現象の発生確率
を下げることができる。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例に係わ
るカセット型磁気テープ装置即ちカセットストリーマを
説明する。
【0009】図1は本実施例で使用する磁気テープカセ
ット1を示す中央縦断面図である。このテープカセット
1はカセットケース2の中に第1及び第2のリール(ハ
ブ)3、4と磁気テープ5と一対の滑性シート6、7を
収容することによって構成されている。滑性シート6、
7はテープ5の走行時の摩擦抵抗を低減するためのもの
であり、ケース2の両主面とテープ5との間に配置され
ている。このカセット1は特公昭58−26099号公
報に開示されているものと実質的に同一であり、図2で
破線で示すようにケース2の前面にはヘッド挿入窓8の
他に一般のキャプスタン駆動方式の従来の磁気テ−プ装
置においてキャプスタンに転接させるピンチローラを挿
入するための窓9、10が設けられている。
【0010】図2はこの磁気テープ装置を原理的に示す
ものである。磁気テープ装置は、テープ5に接触して信
号を記録再生するための信号変換用磁気ヘッド11とこ
こに接続されたリード/ライト回路12を有する。カセ
ット1は磁気テープ装置に対して着脱自在であり、カセ
ット1を装着即ちローディングした時にヘッド11がケ
ース2の窓8に入り込んで磁気テープ5に接触する。
【0011】テープ5を走行させるためのテ−プ走行装
置として、速度制御可能な直流モータから成る第1及び
第2のモータ13、14が設けられている。第1及び第
2のモータ13、14は第1及び第2のリール軸3a、
4aを介して第1及び第2のリール3、4に結合されて
いる。なお、第1及び第2のモータ13、14の極性は
テープ5を夫々巻き取る方向に決定されている。即ち、
第1のモータ13は第1のリール3を図2の時計方向に
回転させ、第2のモータ14は第2のリール4を反時計
方向に回転させるように極性が決定されている。
【0012】第1及び第2のモータ13、14はマイク
ロコンピュータ即ちマイコンを含むモータ制御回路15
によって制御される。この制御回路15によるモータ1
3、14の制御即ちテープ5の走行制御を実行するため
に、テープ速度検出器16が設けられている。この速度
検出器16は特公昭58−26099号公報に開示され
ているものと実質的に同一であって、回転ローラ17と
このローラ17の回転に対応するパルスを発生するパル
ス発生器(エンコーダ)18とから成る。パルス発生器
18はスリットを有してローラ17と共に回転する回転
板とスリットの通過を検出するホトカプラと、ホトカプ
ラの出力を方形波に整形する波形整形回路とから成り、
テープ5の走行速度に対応した繰返し周波数で速度検出
パルスを発生し、ライン19で制御回路15に与える。
【0013】カセット装着検出手段としてのカセットロ
ードセンサ20はマイクロスイッチ又はフォトセンサか
ら成り、カセット1が磁気テープ装置に装填(ローディ
ング)されたか否かを示す出力をライン21で制御回路
15に与える。
【0014】テープ始端(BOT)/テープ終端(EO
T)センサ22は発光素子23と受光素子24とから成
り、テープ5において光不透過の磁気記録領域の両側に
設けられている光透過領域を検出し、この出力をライン
25で制御回路15に通知する。
【0015】制御回路15には信号路26によってテー
プ走行指令、正方向走行指令、逆方向走行指令、早送り
指令、停止指令等が与えられる。
【0016】図3は図2のモータ制御回路15を詳しく
示す。第1及び第2のモータ13、14の一方の端子は
共通のモータ電圧制御素子としてのトランジスタ27を
介して+12Vの電源端子28に接続されている。1つ
のトランジスタ27で第1及び第2のモータ13、14
の両方を制御するように構成する代わりに各モータ1
3、14に独立に制御トランジスタを直列接続すること
もできる。第1及び第2のモータ13、14の他方の端
子とグランド(共通電源)端子29との間にはスイッチ
ング素子として第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2
が接続されていると共に、バックテンション制御素子と
しての第3及び第4のトランジスタQ3 、Q4 が抵抗R
1 、R2 を介して接続されている。なお、バックテンシ
ョン制御用トランジスタQ3 、Q4 を各モータ13、1
4に独立に設けずに、特公昭58−26099号に開示
されているように一方のトランジスタQ3 のコレクタを
ダイオードスイッチを介して2つのモータ13、14に
接続し、他方のトランジスタQ4 を省くことができる。
第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 はマイコン30
によって制御される。この制御を詳しく説明すると、図
2でテープ5を第1のリール3から第2のリール4に正
方向(第1の方向)走行させる時には第2のトランジス
タQ2 をオン、第1のトランジスタQ1 をオフ制御す
る。逆に第2のリール4から第1のリール3にテープ5
を逆方向(第2の方向)走行させる時には第1のトラン
ジスタQ1 をオン、第2のトランジスタQ2 をオフ制御
する。また、テープ5のたるみ取り駆動を行う時には第
1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 を間欠的に同時に
オン制御する。
【0017】マイコン30は、モータ電圧制御用トラン
ジスタ27のフィードバック制御及びバックテンション
制御用トランジスタQ3 、Q4 の制御も司る。このた
め、マイコン30とトランジスタ27のベースとの間に
PWM(パルス幅変調)パルス発生器31、電圧変換器
32、駆動回路33が順次設けられている。また、マイ
コン30と2つのテンション制御用トランジスタQ3 、
Q4 のベースとの間にディジタル・アナログ変換器即ち
DAC34とテンション制御信号形成回路35とが設け
られている。
【0018】マイコン30は、テープ5の定速走行時
(データ記録再生時)にライン19から速度検出パルス
を受け取り、速度検出パルスの繰返し周波数に基づいて
速度を判定し、これに基づいてフィードバック制御のた
めの速度制御データを形成し、これを伝送路36によっ
てPWMパルス発生器31に与える。PWM発生器31
は速度制御データに応答してテープ5を定速制御するた
めのPWMパルスを発生する。PWMパルスの周期は6
4μsであり、パルス幅即ちデューティ比はテープ走行
速度の変化に対応して変化する。PWMパルス発生器3
1に接続された電圧変換器32は、PWMパルスをパル
ス幅に対応した直流電圧を変換する回路であり、PWM
パルス列を平滑したような直流制御電圧を出力する。電
圧変換器32とトランジスタ27のベースとの間に接続
された駆動回路33は電圧変換器32の出力に応答して
トランジスタ27を駆動するものである。トランジスタ
27は可変抵抗素子として機能し、モータ13、14の
駆動電圧を制御する。
【0019】マイコン30はテープ5の定速制御のため
のデータの他に、リ−ル3、4との間の隙間取り制御を
実行し、且つたるみ取り動作のための制御データも形成
してPWMパルス発生器31に送る。隙間取り制御及び
たるみ取りの制御のためのPWMパルスの発生は追って
詳しく説明する。
【0020】マイコン30の出力伝送路37はテンショ
ン制御データを送出する。テンション制御データは第1
及び第2のリール3、4のテープ量即ち巻径を考慮して
決定する。第1及び第2のリール3、4のテープ量はB
OT/EOTセンサ22でテープ始端を検出した時点か
ら現在時点までの速度検出器16の出力パルスをカウン
タで計数して決定する。なお、マイコン30に内蔵され
ているカウンタ(図示せず)はテープ5が正方向走行し
ている時に速度検出パルスをアップカウントし、逆方向
走行している時にダウンカウントする。
【0021】伝送路37に接続されたDAC34はテン
ション制御データをアナログ信号に変換してテンション
制御信号形成回路35に送る。テンション制御信号形成
回路35は、DAC34の出力ライン38で与えられる
テープ巻径情報信号と、モータ13、14の一端に接続
されたライン39から与えられるモータ電圧情報信号と
に基づいて適切なテンション制御信号を形成し、これを
出力ライン40、41によってトランジスタQ3 、Q4
のベースに与える。なお、マイコン30の出力ライン4
2はテンション制御信号形成回路35にたるみ取り期間
及びストップ期間を示す信号を与える。トランジスタQ
3 、Q4 のエミッタとテンション制御信号形成回路35
との間のライン46、47は帰還回路を形成するもので
ある。
【0022】図4は図3のテンション制御信号形成回路
35を示すものである。このテンション制御信号形成回
路35は第1及び第2のオペアンプ(演算増幅器)7
1、72を含む。第1及び第2のオペアンプ71、72
の非反転入力端子は基準電圧源73に夫々接続され、出
力端子はバックテンション制御用トランジスタQ3 、Q
4 のベ−スに接続されている。第1のオペアンプ71の
反転入力端子は抵抗74を介してDAC出力ライン38
に接続されている。第2のオペアンプ72の反転入力端
子は抵抗75と反転増幅器76を介してDAC出力ライ
ン38に接続されている。テンションをモ−タ電圧によ
っても制御するためにモ−タ電圧ライン39が抵抗7
7、78を介して第1及び第2のオペアンプ71、72
の反転入力端子に接続されている。また、定速走行時と
たるみ取り時とでモ−タ電圧の切換えを行うために、第
1及び第2のオペアンプ71、72の反転入力端子は抵
抗79、80とトランジスタ81、82とを介して電源
端子83、84に接続されている。トランジスタ81、
82のベ−スはたるみ取りモ−ド及びストップモ−ドを
示す信号の伝送ライン42に接続されている。トランジ
スタQ3 のエミッタと第1のオペアンプ71の反転入力
端子との間には抵抗85とコンデンサ86から成る帰還
回路が接続されている。トランジスタQ4 のエミッタと
第2のオペアンプ72の反転入力端子との間にも抵抗8
7とコンデンサ88から成る帰還回路が接続されてい
る。定速走行時(プレイ時)にはマイコン30からライ
ン42に高いレベル信号が付与され、トランジスタ8
1、82はオフに保たれている。今、正方向定速走行モ
−ドであるとすれば、供給側リ−ル3のテ−プ量に対応
したDAC出力がライン38から第1のオペアンプ71
に与えられる。テ−プ走行が進むに従って供給側リ−ル
3のテ−プ量が少なくなると、第1のオペアンプ71の
出力電圧が低くなり、トランジスタQ3 のコレクタ・エ
ミッタ間電圧が高くなるため、図3の第1のリ−ルモ−
タ13の電圧は逆に低くなる。巻取側モ−タ14の電圧
はテ−プ巻径の増大に応じて高くなるので、第1のオペ
アンプ71の反転入力端子の電圧もこれに応じて高くな
る。従って、図4の実施例では、モ−タ電圧とDAC出
力との合成でバックテンションをほぼ一定に制御してい
る。正方向定速走行時にはトランジスタQ2 でトランジ
スタQ4 と抵抗R2 が短絡されているので、第2のオペ
アンプ72の出力による制御は行われない。逆方向定速
走行時には、DAC34の出力が反転増幅器76を介し
て第2のオペアンプ72に供給され、正方向走行時と同
様な制御が第2のオペアンプ72の出力によって行われ
る。たるみ取りモ−ドの時にはライン42に低レベルの
たるみ取りモ−ドを示す信号が与えられ、トランジスタ
81、82がオンになる。これにより、たるみ取り時に
は定速走行時よりも第1及び第2のオペアンプ71、7
2の出力レベルが低下し、モ−タ13、14のたるみ取
り電圧は低くなる。たるみ取りモ−ド時には図3の第1
及び第2のトランジスタQ1 、Q2 が共にオフであるの
で、第1及び第2のオペアンプ71、72の出力による
第3及び第4のトランジスタQ3 、Q4 の制御が実行さ
れ、モ−タ13、14はテ−プ5を巻き取る方向に夫々
付勢される。
【0023】図3において43はモータ13、14の回
転制動回路であり、モータ13、14にダイオード4
4、45を介して抵抗46を並列接続することによって
構成されている。
【0024】
【定速走行】データの記録又は再生のためにテープ5を
正方向に定速走行させるための正方向指令がデータ伝走
路26でマイコン30に与えられると、マイコン30は
第2のトランジスタQ2 をオンに制御し、第1のトラン
ジスタQ1 をオフに制御する。これにより、電源端子2
8、トランジスタ27、第2のモータ14、トランジス
タQ2 から成る回路が形成され、巻取り側モータ14が
回転する。巻取り側モータ14の回転によりテープ5の
走行が開始し、速度検出器16から速度検出パルスが発
生すると、マイコン30はこれに応答して速度制御デー
タを形成し、PWMパルス発生器31に送る。PWMパ
ルス発生器31の出力は電圧変換器32で直流電圧に変
換されてトランジスタ27のベース信号となり、トラン
ジスタ27のコレクタ・エミッタ間の抵抗値が制御され
る。これにより、フィードバック制御ループが形成さ
れ、テープ5の走行速度が定速となるようにモータ14
の電圧が制御される。定速走行時には、巻取り側モータ
14の制御の他にバックテンション制御が行われる。バ
ックテンションは供給側として働く第1のモータ13に
電圧を印加することによって行う。第1のモータ13に
結合された第1のリール3に基づくバックテンションは
テープ5の巻径に応じて変化するので、前述したように
BOTから現在時点までの速度検出パルスをマイコン3
0のカウンタで計数してテープ残量(巻径)を知り、こ
れに基づいて一定にバックテンションを得るためにデー
タを形成してDAC34に送り、テンション制御信号形
成回路35からトランジスタQ3 に制御信号を与える。
この時、巻取り側のモータ14の駆動電圧を考慮してバ
ックテンション制御電圧が決定される。なお、トランジ
スタQ4 はトランジスタQ2 で短絡されているため、モ
ータ14の駆動に無関係である。
【0025】逆方向定速走行時には、第1のトランジス
タQ1 がオン、第2のトランジスタQ2 がオフになり、
且つ第4のトランジスタQ4 に基づいてモータ14のバ
ックテンション制御が行われる。
【0026】
【たるみ取り動作】この磁気テープ装置では次の3つの
状態でテープのたるみ取り動作が生じる。 (1) カセット1がローディングされ且つ電源がオン
の時。 (2) テープ走行開始時又はテープ走行中に一定時間
(約230ms)以上速度検出器16から速度検出パル
スが発生しない時。 (3) 標準の定速走行時に発生する速度検出パルスの
周期Tの1.3倍よりも大きい周期(間隔)で連続して
3回以上速度検出パルスが発生した時。
【0027】図5はたるみ取り動作を説明するための図
3の各部の状態を原理的に示す波形図であり、図6はこ
の動作のフローチャートである。マイコン30が例えば
カセットロードセンサ21の出力に応答してテープ5の
たるみ取り指令を発生すると、マイコン30のたるみ取
りのプログラムが図6のブロック50で示すようにスタ
ートし、ブロック51に示すようにマイコン30に内蔵
されているたるみ取り回数計数用カウンタAがリセット
される。次に、ブロック52においてマイコン30に内
蔵されているタイマBがリセットされ、同時にタイマB
が計時を開始する。ブロック53に示すようにタイマB
のスタートに同期して第1及び第2のトランジスタQ1
、Q2 がオン制御され、同時にPWMパルス発生器3
1から高レベル出力(H)を発生させるためのデータが
マイコン30から発生する。次に、ブロック54でタイ
マBが30msを計時したか否かを判定する。30ms
経過すると、図5のt0 〜t1 の区間が終了する。な
お、t0 〜t1 区間の時間長は、テ−プ5の最大たるみ
量を第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 の同時オン
によって巻き取るために必要な時間長よりも大幅に短く
設定する。従って、t0〜t1 の30msの区間でテ−
プ5の高速走行は生じない。次に、ブロック55でカウ
ンタAの計数値が3になったか否かを判定する。そし
て、カウンタAが3になっていない場合には、ブロック
56に示す状態に移行する。即ちタイマBが30ms計
時した時にトランジスタQ1 、Q2 をオフにして、且つ
PWMパルス発生器31の出力パルスのデューティを2
5%とする。トランジスタQ1 、Q2がオフになって
も、トランジスタQ3 、Q4 の回路があるので、モータ
13、14に対する電圧印加は継続する。たるみ取りモ
−ド時のPWMパルスは66msの周期で発生するの
で、デューティ25%のパルス幅は16.3msであ
る。図6のブロック56の動作は図5のt1 時点から開
始している。次に、ブロック57に示すようにタイマB
の計時値が1.5s(秒)になったか否かを判断する。
そして、この条件が満足した時にはブロック58に示す
ようにカウンタAの計数値を1つ増やし、ブロック52
に戻ってタイマBをリセットして再びスタートさせる。
カウンタAの計数値が0から1になる時点は図5のt2
に対応している。t0 〜t2 までの1回目の動作が終了
すると、t2 〜t3 の2回目の動作及びt3 〜t4 の3
回目の動作がt0 〜t2 区間と同様に生じる。カウンタ
Aの値が3になった後、再びブロック52から54でタ
イマBによる30msの計時を行い、図5のt0 〜t1
区間と同様にt4 〜t5 で第1及び第2のトランジスタ
Q1、Q2 をオンにする。この後、ブロック55でNO
の出力が得られるので、ブロック59に移る。ブロック
59では、第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 をオ
フに制御し、且つ周期66msのPWMパルスのデュー
ティを50%の制御とし、且つタイマBをリセットして
スタートさせ、図5のt5 〜t6 区間のPWMパルス列
を得る。次に、ブロック60でタイマBが1s(秒)を
計時したことが判定されたら、ブロック61に示すよう
に第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 をオフ、PW
Mパルスのデューティを100の状態を設定し、且つカ
ウンタBをリセットしてスタートさせ、図5のt6 〜t
7 区間の状態を得る。ブロック62でタイマBが0.5
s(秒)になると、ブロック63に示すようにたるみ取
り動作が終了する。なお、t0 〜t7 期間は発生の可能
性のあるテ−プ5の最大のたるみを除去することができ
る長さに設定する。
【0028】図5の方式によれば、t0 〜t1 区間、t
2 〜t3 区間、t3 〜t4 区間の最初の30msだけ第
1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 がオンになり、各
モータ13、14には比較的高い電圧が印加される。従
って、各モータ13、14を十分に付勢して確実に起動
させることができる。もし、たるみ量の多い時にこの高
い電圧を連続的にモータ13、14に印加すれば、テ−
プ5の一部がテ−プ5の巻回し部分の上に入り込み、テ
ープが損傷する恐れがある。しかし、この実施例では所
定時間(30ms)後に第1及び第2のトランジスタQ
1 、Q2 をオフにして第1及び第2のモータ13、14
をテンション制御用トランジスタQ3 、Q4 及び抵抗R
1 、R2 を通る回路で付勢し、モータ13、14の印加
電圧を低くするので、テープ5の巻込み現象を防ぎ、テ
−プ5の損傷を防ぐことができる。一方、もし、モータ
13、14の印加電圧を連続的に低い値に保つと、テー
プ5の走行系の負荷が何らかの理由で重くなった時にた
るみ取りを完全に行うことが不可能になる恐れがある。
これに対して、本実施例では、t2 、t3 、t4 時点で
モータ13、14の印加電圧を間欠的に高めているの
で、たるみ取りを完全に行うことができる。t0 〜t4
期間中のトランジスタQ1 、Q2 のオフの間ではPWM
パルスのデューティが25%であるので、モータ電圧制
御のトランジスタ27の抵抗が比較的に大きくなり、モ
ータ13、14の印加電圧は比較的に低い。しかし、t
4 〜t5 区間で第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2
をオンにして高い電圧をモータ13、14に最後に加え
た後のt5 〜t6 ではPWMパルスのデューティを50
%とし、更にt6 〜t7 期間ではPWMパルスのデュー
ティを100%にしているので、モータ13、14に十
分なテンション電圧を印加し、良好なたるみ取り状態を
維持することができる。
【0029】
【速度検出パルス異常】テープ走行中に負荷の急変等に
よって速度検出器16から発生する速度検出パルスの周
期が標準周期よりも大幅に長くなることがある。このよ
うに速度検出パルスの大幅な周期変動が生じると、既に
説明したようにフィードバック制御系の発振が生じ、テ
ープ5の巻き込み等が生じる恐れがある。本実施例では
この問題を解決するためにマイコン30が速度検出パル
スの周期判定機能を有する。即ち、マイコン30は内蔵
カウンタによって速度検出パルスの周期を計測し、図7
のt0 以前の標準周期Tの1.3倍よりも大きくなった
か否かを判断する。更に、マイコン30は図7に示すよ
うに1.3Tよりも大きい周期で3回以上速度検出パル
スが発生したか否かを判断する。図7に示すように1.
3Tよりも長い周期で速度検出パルスが3回発生した
ら、マイコン30は発振の恐れがあると判断し、テープ
5の定速制御モードを中断し、テープ5のたるみ取り動
作を行う。このたるみ取り動作は、図5及び図6で説明
したカセットローディング時のたるみ取り動作と同一で
ある。この様な制御を実行することにより、フィードバ
ック制御系の発振を防止し、且つたるみのないテープ状
態を得ることができる。なお、テープのたるみが取られ
ていれば次のテープの走行を良好に開始することができ
る。
【0030】速度検出パルスの異常のもう1つとして、
テープ5の走行開始時又は走行中に速度検出器16の異
常等によって速度検出パルスが発生しないことがある。
このように速度検出パルスが発生しない時には、モータ
制御回路はモータの速度が低下したものと判断し、モー
タ13、14の印加電圧を高める。従来の磁気テープ装
置では所定時間速度検出パルスが発生しない時にはテー
プ走行制御を中止した。この様な異常後にテープ走行を
中止すると、供給側リールが慣性によってテープを大幅
に送り出して大幅なたるみが生じる恐れがある。そこ
で、本実施例ではマイコン30が速度検出パルスの発生
の有無を判断し、約230msの期間に速度検出パルス
が発生しなかった時には異常(ストール)を示す信号を
発生し、図5及び図6と同一のプログラムによってテー
プ5のたるみ取りを実行する。図5及び図6に示すたる
み取り方法では、モータ13、14に印加するたるみ取
りの電圧が過大にならないように制御されているので、
大幅なテープのたるみが生じている場合であっても、こ
のたるみを円滑に且つ完全に取ることができる。
【0031】
【隙間取り動作】マイコン30はリール3、4とテープ
5との間の隙間取り制御を実行するプログラムを含んで
いる。即ち、高温環境において走行動作を行ったカセッ
ト1を低温環境の磁気テープ装置にローディングした時
にリール3、4の収縮によってリール3、4とテープ5
との間に生じる隙間を取る制御手段を含む。図8は隙間
取り動作を示す流れ図であり、図9は隙間取り動作時の
トランジスタQ1 、Q2 のオン・オフを示す。図8の隙
間取り動作におけるブロック90のスタートは、カセッ
トロードセンサ20によるカセット1のローディング検
出に応答して生じる。カセット1のローディングが検出
され且つ電源がオンになれば、マイコン30はブロック
91に示す通常のたるみ取り動作を実行する。この通常
のたるみ取り動作は図6に示す動作と同一である。も
し、リール3、4とテープ5との間に隙間が無く、テー
プ5のたるみのみがある場合にはブロック91の通常の
たるみ取り動作でテープ5のたるみが取られる。しか
し、リール3、4とテープ5との間に隙間があり、且つ
たるみがある場合には、前述したようにリール3、4の
空回りのような状態が生じ、テープ5のたるみ取りは完
了しない。また、通常のたるみ取り動作におけるモータ
13、14のトルクは低く設定されているので、隙間を
解消することもできない。
【0032】そこで、図8のブロック92〜95の動作
が付加されている。まず、ブロック92に示すように、
100ms(所定時間)の正方向(第1の方向)の定速
走行を実行する。この正方向定速走行制御は、マイコン
30に基づいてテープ5を正方向に60ipsの速度で
走行させ、マイコン30の内蔵カウンタ(タイマ)で所
定時間T1 (100ms)をカウントし、T1 の間は正
方向走行制御を維持するように行われる。図9の時間T
1 は正方向走行期間を示す。この期間では第2のトラン
ジスタQ2 がオンになり、第2のモータ14が付勢さ
れ、且つトランジスタ27の制御によってテープ5を定
速走行させるための制御状態になる。これにより、リー
ル4が回転し、隙間がある場合にはこれが取られた後に
テープ5が僅かに走行する。なお、正方向定速制御して
もこの制御期間は短いのでテープ5は定速走行状態まで
に達しない。
【0033】次に、ブロック93に示す200msの停
止制御を実行する。この停止制御期間は図9のT2 に示
されている。停止制御時には第2のトランジスタQ2 を
オフに制御すると共に、第1のトランジスタQ1 を短時
間オン制御し、第1のモータ13によってテープ5の走
行を制動し、その後、第1及び第2のトランジスタQ1
、Q2 を共にオフにする。これにより、モータ13、
14のフィードバック制御ループがオフになるので、フ
ィードバック制御系の発振が防止される。なお、停止制
御指令はT1 の終了に同期して発生し、T2 (200m
s)はカウンタでカウントされる。
【0034】次に、ブロック94に寄る100ms逆方
向定速走行制御が実行される。即ち、T2 の終了に同期
してマイコン30は逆方向走行制御を実行し、図9のT
3 に示すように第1のトランジスタQ1 をオンに制御す
る。これにより、トランジスタ27の制御に基づいてテ
ープ5を60ipsで逆方向に定速走行させる制御状態
になる。正方向走行制御のみでなく、逆方向走行制御の
期間を設けると、カセット1のローディング時にテープ
5が第1及び第2のリール3、4のどちらに多く巻取ら
れていても夫々の隙間を取り除くことができる。また、
正方向走行によるテープ5の移動を逆方向走行で打ち消
してローディング前後におけるテープ位置の変化を防ぐ
ことができる。逆方向定速走行の100msは、内蔵カ
ウンタでカウントすることにより決定し、100msを
カウントした時に逆方向定速走行を停止する。
【0035】次に、ブロック95に示す停止制御を実行
した後に、ブロック96に示すようにこの隙間取り動作
を終了させる。ブロック95に示す停止制御時にはトラ
ンジスタQ1 をオフにし、トランジスタQ2 を短時間オ
ンにしてテープ5を制動した後に両トランジスタQ1 、
Q2 をオフにする。
【0036】隙間取り動作におけるT1 及びT3 の10
0msは、正方向及び逆方向の走行制御を開始時点から
速度検出器16の出力パルスの発生間隔が急に短くなる
時点までにほぼ対応している。従って、この短い期間に
フィードバック制御系が発振状態になり、テープ5の巻
き込み現象が生じる恐れはない。
【0037】
【イニシャル動作】カセット1のローディング後に、図
8に示す通常のたるみ取り動作及び隙間取り動作が終了
すると、マイコン30はイニシャル制御を実行する。こ
のイニシャル制御時には、テープ5が正方向に30ip
sの速度で2秒間走行するように制御された後に、60
ipsの速度で逆方向にBOTクリアリーダテープ領域
が検出されるまで走行させ、次に、60ipsの速度で
正方向にBOTホールが検出されるまで走行させ、しか
る後、60ipsで逆方向にBOTクリアリーダテープ
領域が検出されるまで走行させる。これにより、正方向
走行による記録又は再生の開始準備が終了する。
【0038】この実施例ではカセット1のローディング
の後に、短時間の正方向走行と逆方向走行でリール3、
4とテープ5との間の隙間を取るので、イニシャル動作
時におけるテープの巻き込み現象の発生を防ぐことがで
きる。また、隙間取り制御の前にたるみ取り制御が実行
されるので、隙間のない場合にはたるみ取りが行われ
る。従って、隙間取り制御時にたるみのない状態で正方
向走行及び逆方向走行することになり、テープの巻き込
み現象の発生の確率が大幅に低くなる。なお、たるみ取
り制御時におけるモータ13、14のトルクを高めて隙
間を除去する方法も考えられるが、このトルクを高める
と巻き込み現象の発生の確率が高くなる。このたるみ取
りはカセット1のローディング時以外にも実行されるの
で、トルクを低めに設定することが望ましい。
【0039】隙間取り制御における正方向走行時間T1
及び逆方向走行時間T3 は隙間取り所要時間を考慮して
決定され30ms〜500msの範囲から選ばれる。前
述したように速度検出器16の出力の急変が生じるまで
の時間長(例えば50〜150ms)にすることが望ま
しい。
【0040】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) PWMパルス発生器31及び電圧変換器32を
設ける代りに、特公昭58−26099号公報に開示さ
れている方式と同様に速度検出器16の出力パルスを周
波数−電圧変換器に入力させて制御信号を形成すること
ができる。 (2) ローラ17を使用した速度検出器16を設ける
代りに、一対のリール軸3a、4aの一方又は両方の回
転検出器を設け、ここから得られる速度検出パルスに基
づいて制御データを形成することができる。この場合に
は、速度検出パルスに基づくデータにテープ5の走行量
に従う補正を加えてテープ5の走行速度とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープカセットの断面図である。
【図2】本発明に従う磁気テープ装置を示すブロック図
である。
【図3】図2のモータ制御回路を詳しく示す回路図であ
る。
【図4】図3のテンション制御信号形成回路を示す回路
図である。
【図5】テープたるみ取り動作時の図3の各部の状態を
示す波形図である。
【図6】テープたるみ取り動作の流れを示す図である。
【図7】速度検出パルスの異常を示す波形図である。
【図8】隙間取り動作を示す図である。
【図9】隙間取り動作における第1及び第2のトランジ
スタの動作を示す図である。
【符号の説明】
13、14 モータ 27 制御用トランジスタ Q1 〜Q4 トランジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2のリールの相互間で磁気テ
    ープを走行させる形式のテープカセットの前記第1のリ
    ールを駆動するための第1のモータと及び前記第2のリ
    ールを駆動するための第2のモータとを含むテ−プ走行
    機構と、 前記第1のリ−ルから前記第2のリール及びこの逆に走
    行する前記磁気テープの走行速度を検出し、前記走行速
    度に対応した繰返し周波数で速度検出パルスを発生する
    速度検出器と、 前記第1及び第2のモータの一端と電源端子との間に共
    通又は独立に接続されたモータ電圧制御素子と、 前記第1のモータの他端と共通電源端子との間に接続さ
    れた第1のスイッチと、 前記第2のモータの他端と前
    記共通電源端子との間に接続された第2のスイッチと、 前記第1及び第2のモータの他端と前記共通電源端子と
    の間に共通又は独立に接続されたテンション制御回路
    と、 前記テ−プ走行機構に対する前記テ−プカセットの装着
    を検出するためのカセット装着検出手段と、 前記磁気テープを前記第1のリールから前記第2のリー
    ルに向う第1の方向に実質的に定速走行させる時には前
    記第1のスイッチをオフ制御し且つ前記第2のスイッチ
    をオン制御すると共に、前記速度検出器の出力に基づい
    て前記磁気テープが実質的に一定速度で走行するように
    前記モータ電圧制御素子を制御し、前記磁気テ−プを前
    記第2のリ−ルから前記第1のリ−ルに向う第2の方向
    に定速走行させる時には前記第2のスイッチをオフ制御
    し且つ第1のスイッチをオン制御すると共に、前記速度
    検出器の出力に基づいて前記磁気テ−プが実質的に一定
    速度で走行するように前記モ−タ電圧制御素子を制御
    し、前記カセット装着検出手段から前記テ−プカセット
    の装着を示す信号が発生した時に、前記第1の方向の定
    速走行時と同一の制御を30ms〜500msの範囲の
    所定時間のみ行い、しかる後前記第2の方向の定速走行
    時間と同一の制御を30ms〜500msの範囲の所定
    時間のみ行うように構成したモ−タ制御回路とを備えた
    カセット型磁気テ−プ装置。
  2. 【請求項2】 前記所定時間の前記第1の方向の定速走
    行制御と前記所定時間の前記第2の方向の定速走行制御
    との間に前記磁気テ−プ走行の停止制御を行うように前
    記モ−タ制御回路を構成したことを特徴とするカセット
    型磁気テ−プ装置。
  3. 【請求項3】 前記モ−タ制御回路は、前記テ−プカセ
    ットの装着を示す信号が発生した時に、前記第1の方向
    の定速走行時と同一の制御を所定時間のみ行うこと及び
    前記第2の方向の定速走行時と同一の制御を所定時間行
    うことに先立って、前記磁気テープのたるみを除去する
    ために、たるみの除去の最大所要時間よりも十分に短い
    第1の期間に前記第1及び第2のスイッチを夫々オン制
    御して前記第1及び第2のモータに第1のレベルの電圧
    を印加し、次の第2の期間に前記第1及び第2のスイッ
    チをオフ制御すると共に、前記第1及び第2のリールモ
    ータに前記第1のレベルの電圧よりも低い第2のレベル
    の電圧を印加するように前記テンション制御回路を制御
    し、前記第1の期間と前記第2の期間の動作を複数回繰
    返すことを特徴とする請求項1記載のカセット型磁気テ
    ープ装置。
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