JP2616371B2 - カセット型磁気テ−プ装置 - Google Patents
カセット型磁気テ−プ装置Info
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- JP2616371B2 JP2616371B2 JP4360632A JP36063292A JP2616371B2 JP 2616371 B2 JP2616371 B2 JP 2616371B2 JP 4360632 A JP4360632 A JP 4360632A JP 36063292 A JP36063292 A JP 36063292A JP 2616371 B2 JP2616371 B2 JP 2616371B2
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- Japan
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- magnetic tape
- tape
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- reel
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-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
- G11B15/18—Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
- G11B15/43—Control or regulation of mechanical tension of record carrier, e.g. tape tension
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
- G11B15/18—Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
- G11B15/46—Controlling, regulating, or indicating speed
- G11B15/54—Controlling, regulating, or indicating speed by stroboscope; by tachometer
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープの走行停止期
間のテンション制御手段を有するカセット型磁気テープ
装置に関する。
間のテンション制御手段を有するカセット型磁気テープ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープカセットを使用してディジタ
ル信号の記録再生を行う磁気テープ装置は一般にカセッ
トストリーマと呼ばれ、コンピュータシステムにおける
外部記憶装置として広く使用されている。従来のカセッ
トストリーマは例えば特公昭58−26099号公報に
開示されているように、テープカセットの一対のリール
を駆動するための一対のリールモータと、この一対のリ
ールモータを制御するための制御回路と、キャプスタン
を使用しないでテープをリールモータで定速走行させる
ためにテープ速度を検出するための速度検出器とを備え
ている。速度検出器はテープに接触して回転する速度検
出用ローラとこのローラの回転速度に対応したパルスを
発生するエンコーダとから成る。速度検出器の出力はモ
ータ制御回路に与えられ、モータ制御回路はテープ速度
を所定値に保つように一対のリールモータを帰還制御す
る。
ル信号の記録再生を行う磁気テープ装置は一般にカセッ
トストリーマと呼ばれ、コンピュータシステムにおける
外部記憶装置として広く使用されている。従来のカセッ
トストリーマは例えば特公昭58−26099号公報に
開示されているように、テープカセットの一対のリール
を駆動するための一対のリールモータと、この一対のリ
ールモータを制御するための制御回路と、キャプスタン
を使用しないでテープをリールモータで定速走行させる
ためにテープ速度を検出するための速度検出器とを備え
ている。速度検出器はテープに接触して回転する速度検
出用ローラとこのローラの回転速度に対応したパルスを
発生するエンコーダとから成る。速度検出器の出力はモ
ータ制御回路に与えられ、モータ制御回路はテープ速度
を所定値に保つように一対のリールモータを帰還制御す
る。
【0003】良好な記録再生を行うためには、一対のリ
ール間のテープに適当なテンションを与えなければなら
ない。従って、カセットストリーマはテンション制御回
路を有している。
ール間のテープに適当なテンションを与えなければなら
ない。従って、カセットストリーマはテンション制御回
路を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、テープの走
行停止中におけるテープのたるみを防ぐために、走行停
止中においても両方のリールモータに電圧を印加してテ
ンションを得る。従来のテープ装置においては停止中の
テンションを得るために、左右のリールモータの電流の
和が一定になるように各リールモータの電流を制御し
た。和の電流を一定値にするように制御すると、テープ
の巻回し量の多いリールモータの電流がテープの巻回し
量の少ないリールモータの電流よりも大きくなり、テー
プ巻径に対応したバランスをとることができる。しか
し、テープの巻径の比が大きくなると、これに対応した
電流比を得ることができなくなり、テープカセットのバ
ラツキで軽いテープがローディングされている場合に、
テープがゆっくりと動き始める危険性があった。
行停止中におけるテープのたるみを防ぐために、走行停
止中においても両方のリールモータに電圧を印加してテ
ンションを得る。従来のテープ装置においては停止中の
テンションを得るために、左右のリールモータの電流の
和が一定になるように各リールモータの電流を制御し
た。和の電流を一定値にするように制御すると、テープ
の巻回し量の多いリールモータの電流がテープの巻回し
量の少ないリールモータの電流よりも大きくなり、テー
プ巻径に対応したバランスをとることができる。しか
し、テープの巻径の比が大きくなると、これに対応した
電流比を得ることができなくなり、テープカセットのバ
ラツキで軽いテープがローディングされている場合に、
テープがゆっくりと動き始める危険性があった。
【0005】そこで、本発明の目的は、走行停止モード
中にテープが動き出すような状態の発生を確実に防ぎ且
つ容易に所望のテンションを得ることができる磁気テー
プ装置を提供することにある。
中にテープが動き出すような状態の発生を確実に防ぎ且
つ容易に所望のテンションを得ることができる磁気テー
プ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、テープカセットの第1及び第2のリールの
相互間で磁気テープを走行させるために前記第1のリー
ルを駆動するための第1のモータと前記第2のリールを
駆動するための第2のモータとを含むテープ走行機構
と、前記テープの走行経路に沿って配置された信号変換
磁気ヘッドと、前記第1のリールから前記第2のリール
及びこの逆に走行する前記磁気テープの走行速度を検出
する検出器と、前記第1及び第2のモータの一端と電源
端子との間に共通又は独立に接続されたモータ電圧制御
素子と、前記第1のモータの他端と共通電源端子との間
に接続された第1のスイッチと、前記第2のモータの他
端と前記共通電源端子との間に接続された第2のスイッ
チと、前記第1及び第2のモータの他端と前記共通電源
端子との間にそれぞれ接続された第1及び第2のテンシ
ョン制御素子と、前記磁気テープを前記第1のリールか
ら前記第2のリールに向う第1の方向に実質的に定速走
行させる時には前記第1のスイッチをオフ制御し且つ前
記第2のスイッチをオン制御すると共に、前記速度検出
器の出力に基づいて前記磁気テープが実質的に一定速度
で走行するように前記モータ電圧制御素子を制御し、前
記磁気テープを前記第2のリールから前記第1のリール
に向う第2の方向に定速走行させる時には前記第2のス
イッチをオフ制御し且つ第1のスイッチをオン制御する
と共に、前記速度検出器の出力に基づいて前記磁気テー
プが実質的に一定速度で走行するように前記モータ電圧
制御素子を制御する定速走行制御回路と、前記磁気テー
プの走行停止期間に、前記磁気ヘッドに対向する前記磁
気テープの位置が前記磁気テープの始端から終端に変化
するに従って前記磁気テープの始端から終端に変化する
に従って前記第1のモータの電圧を徐々に低下させ、前
記第2のモータの電圧を徐々に高めるように前記第1及
び第2のテンション制御素子を制御するテンション制御
回路とを備えたカセット型磁気テープ装置に係わるもの
である。なお、請求項2に示すように速度検出器から得
られる速度検出パルスをカウンタで計数して磁気テープ
の位置を決めることが望ましい。
の本発明は、テープカセットの第1及び第2のリールの
相互間で磁気テープを走行させるために前記第1のリー
ルを駆動するための第1のモータと前記第2のリールを
駆動するための第2のモータとを含むテープ走行機構
と、前記テープの走行経路に沿って配置された信号変換
磁気ヘッドと、前記第1のリールから前記第2のリール
及びこの逆に走行する前記磁気テープの走行速度を検出
する検出器と、前記第1及び第2のモータの一端と電源
端子との間に共通又は独立に接続されたモータ電圧制御
素子と、前記第1のモータの他端と共通電源端子との間
に接続された第1のスイッチと、前記第2のモータの他
端と前記共通電源端子との間に接続された第2のスイッ
チと、前記第1及び第2のモータの他端と前記共通電源
端子との間にそれぞれ接続された第1及び第2のテンシ
ョン制御素子と、前記磁気テープを前記第1のリールか
ら前記第2のリールに向う第1の方向に実質的に定速走
行させる時には前記第1のスイッチをオフ制御し且つ前
記第2のスイッチをオン制御すると共に、前記速度検出
器の出力に基づいて前記磁気テープが実質的に一定速度
で走行するように前記モータ電圧制御素子を制御し、前
記磁気テープを前記第2のリールから前記第1のリール
に向う第2の方向に定速走行させる時には前記第2のス
イッチをオフ制御し且つ第1のスイッチをオン制御する
と共に、前記速度検出器の出力に基づいて前記磁気テー
プが実質的に一定速度で走行するように前記モータ電圧
制御素子を制御する定速走行制御回路と、前記磁気テー
プの走行停止期間に、前記磁気ヘッドに対向する前記磁
気テープの位置が前記磁気テープの始端から終端に変化
するに従って前記磁気テープの始端から終端に変化する
に従って前記第1のモータの電圧を徐々に低下させ、前
記第2のモータの電圧を徐々に高めるように前記第1及
び第2のテンション制御素子を制御するテンション制御
回路とを備えたカセット型磁気テープ装置に係わるもの
である。なお、請求項2に示すように速度検出器から得
られる速度検出パルスをカウンタで計数して磁気テープ
の位置を決めることが望ましい。
【0007】
【発明の作用及び効果】本発明においては、走行停止中
における一対のモータの電圧を磁気テープの始端から終
端までの走行位置の変化に応じて徐々に変えている。こ
のため、供給側リールに対するテープの巻回し量の少な
い状態では供給側モータの電圧が低くなる。従って、停
止中のモ−タの電圧がテ−プ位置に応じて管理されてい
るので、停止時にリールの回転が始まるような事態を確
実に防ぐことができる。請求項2に示すように速度検出
パルスをカウントすることにより、テープの走行位置を
容易に検知することができる。
における一対のモータの電圧を磁気テープの始端から終
端までの走行位置の変化に応じて徐々に変えている。こ
のため、供給側リールに対するテープの巻回し量の少な
い状態では供給側モータの電圧が低くなる。従って、停
止中のモ−タの電圧がテ−プ位置に応じて管理されてい
るので、停止時にリールの回転が始まるような事態を確
実に防ぐことができる。請求項2に示すように速度検出
パルスをカウントすることにより、テープの走行位置を
容易に検知することができる。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例に係わ
るカセット型磁気テープ装置即ちカセットストリーマを
説明する。
るカセット型磁気テープ装置即ちカセットストリーマを
説明する。
【0009】この磁気テープ装置で使用するテープカセ
ット1は、図1に示すようにケース2に一対のリール
(ハブ)3、4に磁気テープ5を収容することによって
形成された一般にフィリップス形式のカセットと呼ばれ
ているものである。このテープカセット1のケース2の
前面にはヘッド挿入窓8の他に一般にキャプスタン駆動
方式の従来の磁気テープ装置においてキャプスタンに転
接させるピンチローラを挿入するための窓9、10が設
けられている。
ット1は、図1に示すようにケース2に一対のリール
(ハブ)3、4に磁気テープ5を収容することによって
形成された一般にフィリップス形式のカセットと呼ばれ
ているものである。このテープカセット1のケース2の
前面にはヘッド挿入窓8の他に一般にキャプスタン駆動
方式の従来の磁気テープ装置においてキャプスタンに転
接させるピンチローラを挿入するための窓9、10が設
けられている。
【0010】この磁気テープ装置は、テープ5に接触し
て信号を記録再生するための信号変換用磁気ヘッド11
とここに接続されたリード/ライト回路12を有する。
カセット1は磁気テープ装置に対して着脱自在であり、
カセット1を装着即ちローディングした時にヘッド11
がケース2の窓8に入り込んで磁気テープ5に接触す
る。
て信号を記録再生するための信号変換用磁気ヘッド11
とここに接続されたリード/ライト回路12を有する。
カセット1は磁気テープ装置に対して着脱自在であり、
カセット1を装着即ちローディングした時にヘッド11
がケース2の窓8に入り込んで磁気テープ5に接触す
る。
【0011】テープ5を走行させるためのテープ走行装
置として、速度制御可能な直流モータから成る第1及び
第2のモータ13、14が設けられている。第1及び第
2のモータ13、14は第1及び第2のリール軸3a、
4aを介して第1及び第2のリール3、4に結合されて
いる。なお、第1及び第2のモータ13、14の極性は
テープ5を夫々巻き取る方向に決定されている。即ち、
第1のモータ13は第1のリール3を図1の時計方向に
回転させ、第2のモータ14は第2のリール4を反時計
方向に回転させるように極性が決定されている。
置として、速度制御可能な直流モータから成る第1及び
第2のモータ13、14が設けられている。第1及び第
2のモータ13、14は第1及び第2のリール軸3a、
4aを介して第1及び第2のリール3、4に結合されて
いる。なお、第1及び第2のモータ13、14の極性は
テープ5を夫々巻き取る方向に決定されている。即ち、
第1のモータ13は第1のリール3を図1の時計方向に
回転させ、第2のモータ14は第2のリール4を反時計
方向に回転させるように極性が決定されている。
【0012】第1及び第2のモータ13、14はマイク
ロプロセッサ(マイクロコンピュータ)を含むモータ制
御回路15によって制御される。この制御回路15によ
るモータ13、14の制御即ちテープ5の走行制御を実
行するために、テープ速度検出器16が設けられてい
る。この速度検出器16は特公昭58−26099号公
報に開示されているものと実質的に同一であって、窓1
0を介してテープ5に転接する回転ローラ17とこのロ
ーラ17の回転に対応するパルスを発生するパルス発生
器(エンコーダ)18とから成る。パルス発生器18は
スリットを有してローラ17と共に回転する回転板とス
リットの通過を検出するホトカプラと、ホトカプラの出
力を方形波に整形する波形整形回路とから成り、テープ
5の走行速度に対応した繰返し周波数で速度検出パルス
を発生し、ライン19で制御回路15に与える。
ロプロセッサ(マイクロコンピュータ)を含むモータ制
御回路15によって制御される。この制御回路15によ
るモータ13、14の制御即ちテープ5の走行制御を実
行するために、テープ速度検出器16が設けられてい
る。この速度検出器16は特公昭58−26099号公
報に開示されているものと実質的に同一であって、窓1
0を介してテープ5に転接する回転ローラ17とこのロ
ーラ17の回転に対応するパルスを発生するパルス発生
器(エンコーダ)18とから成る。パルス発生器18は
スリットを有してローラ17と共に回転する回転板とス
リットの通過を検出するホトカプラと、ホトカプラの出
力を方形波に整形する波形整形回路とから成り、テープ
5の走行速度に対応した繰返し周波数で速度検出パルス
を発生し、ライン19で制御回路15に与える。
【0013】テープ始端(BOT)/テープ終端(EO
T)センサ22は発光素子23と受光素子24とから成
り、テープ5において光不透過の磁気記録領域の両側に
設けられている光透過領域を検出し、この出力をライン
25で制御回路15に通知する。このセンサ22はカセ
ット1の窓9に対応して配置される。
T)センサ22は発光素子23と受光素子24とから成
り、テープ5において光不透過の磁気記録領域の両側に
設けられている光透過領域を検出し、この出力をライン
25で制御回路15に通知する。このセンサ22はカセ
ット1の窓9に対応して配置される。
【0014】制御回路15には信号路26によってテー
プ走行指令、正方向走行指令、逆方向走行指令、早送り
指令、停止指令等が与えられる。
プ走行指令、正方向走行指令、逆方向走行指令、早送り
指令、停止指令等が与えられる。
【0015】図2は図1のモータ制御回路15を詳しく
示す。第1及び第2のモータ13、14の一方の端子は
共通のモータ電圧制御素子としてのトランジスタ27を
介して+12Vの電源端子28に接続されている。1つ
のトランジスタ27で第1及び第2のモータ13、14
の両方を制御するように構成する代りに各モータ13、
14に独立に制御トランジスタを並列接続することもで
きる。第1及び第2のモータ13、14の他方の端子と
グランド(共通電源)端子29との間にはスイッチング
素子として第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 及び
帰還制御用抵抗R3 が接続されていると共に、テンショ
ン制御素子としての第3及び第4のトランジスタQ3 、
Q4 が抵抗R1 、R2 を介して接続されている。第1及
び第2のトランジスタQ1 、Q2 はコントローラ30に
よって制御される。この制御を詳しく説明すると、図1
でテープ5を第1のリール3から第2のリール4に正方
向(第1の方向)走行させる時には第2のトランジスタ
Q2 をオン、第1のトランジスタQ1 をオフ制御する。
逆に第2のリール4から第1のリール3にテープ5を逆
方向(第2の方向)走行させる時には第1のトランジス
タQ1 をオン、第2のトランジスタQ2 をオフ制御す
る。また、テープ5の走行停止時には第1及び第2のト
ランジスタQ1 、Q2 を同時にオフ制御する。
示す。第1及び第2のモータ13、14の一方の端子は
共通のモータ電圧制御素子としてのトランジスタ27を
介して+12Vの電源端子28に接続されている。1つ
のトランジスタ27で第1及び第2のモータ13、14
の両方を制御するように構成する代りに各モータ13、
14に独立に制御トランジスタを並列接続することもで
きる。第1及び第2のモータ13、14の他方の端子と
グランド(共通電源)端子29との間にはスイッチング
素子として第1及び第2のトランジスタQ1 、Q2 及び
帰還制御用抵抗R3 が接続されていると共に、テンショ
ン制御素子としての第3及び第4のトランジスタQ3 、
Q4 が抵抗R1 、R2 を介して接続されている。第1及
び第2のトランジスタQ1 、Q2 はコントローラ30に
よって制御される。この制御を詳しく説明すると、図1
でテープ5を第1のリール3から第2のリール4に正方
向(第1の方向)走行させる時には第2のトランジスタ
Q2 をオン、第1のトランジスタQ1 をオフ制御する。
逆に第2のリール4から第1のリール3にテープ5を逆
方向(第2の方向)走行させる時には第1のトランジス
タQ1 をオン、第2のトランジスタQ2 をオフ制御す
る。また、テープ5の走行停止時には第1及び第2のト
ランジスタQ1 、Q2 を同時にオフ制御する。
【0016】コントローラ30は、モータ電圧制御用ト
ランジスタ27のフィードバック制御及びテンション制
御用トランジスタQ3 、Q4 の制御も司る。このため、
コントローラ30とトランジスタ27のベースとの間に
PWM(パルス幅変調)パルス発生器31、電圧変換器
32、駆動回路33から成る定速走行制御回路が設けら
れている。また、コントローラ30と2つのテンション
制御用トランジスタQ3 、Q4 のベースとの間にディジ
タル・アナログ変換器即ちDAC34とテンション制御
信号形成回路35とから成るテンション制御回路が設け
られている。
ランジスタ27のフィードバック制御及びテンション制
御用トランジスタQ3 、Q4 の制御も司る。このため、
コントローラ30とトランジスタ27のベースとの間に
PWM(パルス幅変調)パルス発生器31、電圧変換器
32、駆動回路33から成る定速走行制御回路が設けら
れている。また、コントローラ30と2つのテンション
制御用トランジスタQ3 、Q4 のベースとの間にディジ
タル・アナログ変換器即ちDAC34とテンション制御
信号形成回路35とから成るテンション制御回路が設け
られている。
【0017】コントローラ30は、CPU、RAM、R
OM等を含むマイクロプロセッサから成るが、これを機
能的に示すと図3になる。図3の速度制御データ作成回
路51は、テープ5の定速走行時(データ記録再生時)
にライン19から速度検出パルスを受け取り、速度検出
パルスの繰返し周波数基づいて速度を判定し、これに基
づいてフィードバック制御のための速度制御データを形
成し、これを伝送路36によって図2のPWMパルス発
生器31に与える。PWM発生器31は速度制御データ
に応答してテープ5を定速制御するためのPWMパルス
を発生する。PWMパルスの周期は64μsであり、パ
ルス幅即ちデューティ比はテープ走行速度の変化に対応
して変化する。PWMパルス発生器31に接続された電
圧変換器32は、PWMパルスをパルス幅に対応した直
流電圧を変換する回路であり、PWMパルス列を平滑し
たような直流制御電圧を出力する。電圧変換器32とト
ランジスタ27のベースとの間に接続された駆動回路3
3は電圧変換器32の出力に応答してトランジスタ27
を駆動するものである。トランジスタ27は可変抵抗素
子として機能し、モータ13、14の駆動電圧を制御す
る。
OM等を含むマイクロプロセッサから成るが、これを機
能的に示すと図3になる。図3の速度制御データ作成回
路51は、テープ5の定速走行時(データ記録再生時)
にライン19から速度検出パルスを受け取り、速度検出
パルスの繰返し周波数基づいて速度を判定し、これに基
づいてフィードバック制御のための速度制御データを形
成し、これを伝送路36によって図2のPWMパルス発
生器31に与える。PWM発生器31は速度制御データ
に応答してテープ5を定速制御するためのPWMパルス
を発生する。PWMパルスの周期は64μsであり、パ
ルス幅即ちデューティ比はテープ走行速度の変化に対応
して変化する。PWMパルス発生器31に接続された電
圧変換器32は、PWMパルスをパルス幅に対応した直
流電圧を変換する回路であり、PWMパルス列を平滑し
たような直流制御電圧を出力する。電圧変換器32とト
ランジスタ27のベースとの間に接続された駆動回路3
3は電圧変換器32の出力に応答してトランジスタ27
を駆動するものである。トランジスタ27は可変抵抗素
子として機能し、モータ13、14の駆動電圧を制御す
る。
【0018】図3に示すコントローラ30のトランジス
タQ1 、Q2 制御回路52は信号路26による走行指令
に応答してトランジスタQ1 又はQ2 をオン駆動するた
めの制御信号をトランジスタQ1 、Q2 のベースに与え
る。
タQ1 、Q2 制御回路52は信号路26による走行指令
に応答してトランジスタQ1 又はQ2 をオン駆動するた
めの制御信号をトランジスタQ1 、Q2 のベースに与え
る。
【0019】コントローラ30の出力伝送路37にテン
ション制御データを送出するために、コントローラ30
は図3に示すカウンタ53と、2.8Vを示すデータを
格納しているレジスタ54と、2.5Vを示すデータを
格納しているレジスタ55と、スイッチ56、57と、
スイッチ制御回路58とを有する。テープ走行停止時に
おけるテンション制御データを第1及び第2のリール
3、4のテープ量即ちテープ巻径を考慮して決定する。
この目的のために、速度検出ライン19に接続されたア
ップ・ダウンカウンタ53はBOT/EOTセンサ出力
ライン25から与えられたBOTマーカの検出信号に応
答してリセットされ、その後正方向走行時にライン19
の速度検出パルスをアップカウント動作し、逆方向走行
でダウンカウントする。なお、EOTマーカの検出によ
ってもカウンタ53はリセットされるように構成されて
いる。カウンタ53の出力データはスイッチ56と57
を介してライン37に送り出され、図2のDAC34に
送られる。
ション制御データを送出するために、コントローラ30
は図3に示すカウンタ53と、2.8Vを示すデータを
格納しているレジスタ54と、2.5Vを示すデータを
格納しているレジスタ55と、スイッチ56、57と、
スイッチ制御回路58とを有する。テープ走行停止時に
おけるテンション制御データを第1及び第2のリール
3、4のテープ量即ちテープ巻径を考慮して決定する。
この目的のために、速度検出ライン19に接続されたア
ップ・ダウンカウンタ53はBOT/EOTセンサ出力
ライン25から与えられたBOTマーカの検出信号に応
答してリセットされ、その後正方向走行時にライン19
の速度検出パルスをアップカウント動作し、逆方向走行
でダウンカウントする。なお、EOTマーカの検出によ
ってもカウンタ53はリセットされるように構成されて
いる。カウンタ53の出力データはスイッチ56と57
を介してライン37に送り出され、図2のDAC34に
送られる。
【0020】スイッチ56はカウンタ53の出力と2.
8Vレジスタ54の出力とを選択するものであり、テー
プ5の現在位置が不明の時に2.8Vレジスタ54の出
力を選択するようにスイッチ制御回路58によって制御
される。なお、スイッチ制御回路58はBOT/EOT
出力ライン25とカウンタ53と走行指令信号路26と
に接続され、これ等の値に基づいてテープ位置が検出さ
れているか否かを判断する。2.8Vレジスタ54は図
2のDAC34の出力電圧2.8Vに対応するデータを
保持するものである。
8Vレジスタ54の出力とを選択するものであり、テー
プ5の現在位置が不明の時に2.8Vレジスタ54の出
力を選択するようにスイッチ制御回路58によって制御
される。なお、スイッチ制御回路58はBOT/EOT
出力ライン25とカウンタ53と走行指令信号路26と
に接続され、これ等の値に基づいてテープ位置が検出さ
れているか否かを判断する。2.8Vレジスタ54は図
2のDAC34の出力電圧2.8Vに対応するデータを
保持するものである。
【0021】2.5Vレジスタ55は図2のDAC34
の出力電圧2.5Vに対応するデータを格納するもので
あって、この出力は走行時にスイッチ57で選択されて
ライン37に送出される。
の出力電圧2.5Vに対応するデータを格納するもので
あって、この出力は走行時にスイッチ57で選択されて
ライン37に送出される。
【0022】図2において伝送路37に接続されたDA
C34はテンション制御データをアナログ信号に変換し
てテンション制御信号形成回路35に送る。テンション
制御信号形成回路35は、DAC34の出力ライン38
で与えられるテープ巻径情報信号と、抵抗R3 の一端に
接続されたライン39から与えられるモータ電流情報信
号とに基づいて適切なテンション制御信号を形成し、こ
れを出力ライン40、41によってトランジスタQ3 、
Q4 のベースに与える。トランジスタQ3 、Q4 のエミ
ッタとテンション制御信号形成回路35との間のライン
46、47は帰還回路を形成するものである。43はモ
ータ13、14の回転制動回路であり、モータ13、1
4にダイオード44、45を介して抵抗46を並列接続
することによって構成されている。
C34はテンション制御データをアナログ信号に変換し
てテンション制御信号形成回路35に送る。テンション
制御信号形成回路35は、DAC34の出力ライン38
で与えられるテープ巻径情報信号と、抵抗R3 の一端に
接続されたライン39から与えられるモータ電流情報信
号とに基づいて適切なテンション制御信号を形成し、こ
れを出力ライン40、41によってトランジスタQ3 、
Q4 のベースに与える。トランジスタQ3 、Q4 のエミ
ッタとテンション制御信号形成回路35との間のライン
46、47は帰還回路を形成するものである。43はモ
ータ13、14の回転制動回路であり、モータ13、1
4にダイオード44、45を介して抵抗46を並列接続
することによって構成されている。
【0023】図4は図2のテンション制御信号形成回路
35を詳しく示すものである。このテンション制御信号
形成回路35は第1及び第2のオペアンプ(演算増幅
器)71、72を含む。第1及び第2のオペアンプ7
1、72の非反転入力端子は基準電圧源73に夫々接続
され、出力端子はバックテンション制御用トランジスタ
Q3 、Q4 のベースに接続されている。第1のオペアン
プ71の反転入力端子は抵抗74を介してDAC出力ラ
イン38に接続されている。第2のオペアンプ72の反
転入力端子は抵抗75と反転増幅器76を介してDAC
出力ライン38に接続されている。反転増幅器76はオ
ペアンプ78と、2つの抵抗79、80とから成り、抵
抗79はライン38と反転入力端子との間に接続され、
抵抗80はオペアンプ78の反転入力端子と出力端子と
の間に接続され、オペアンプ78の非反転入力端子は基
準電圧源73に接続されている。
35を詳しく示すものである。このテンション制御信号
形成回路35は第1及び第2のオペアンプ(演算増幅
器)71、72を含む。第1及び第2のオペアンプ7
1、72の非反転入力端子は基準電圧源73に夫々接続
され、出力端子はバックテンション制御用トランジスタ
Q3 、Q4 のベースに接続されている。第1のオペアン
プ71の反転入力端子は抵抗74を介してDAC出力ラ
イン38に接続されている。第2のオペアンプ72の反
転入力端子は抵抗75と反転増幅器76を介してDAC
出力ライン38に接続されている。反転増幅器76はオ
ペアンプ78と、2つの抵抗79、80とから成り、抵
抗79はライン38と反転入力端子との間に接続され、
抵抗80はオペアンプ78の反転入力端子と出力端子と
の間に接続され、オペアンプ78の非反転入力端子は基
準電圧源73に接続されている。
【0024】フィードバックライン39に接続されたフ
ィードバック回路81は増幅器及び抵抗を含んでフィー
ドバック信号のレベルを調整して出力するものであり、
スイッチ82の接点aに接続されている。スイッチ82
はライン42の走行状態を示す信号に応答するものであ
り、テープ走行時に接点aがオンになり、テープ走行停
止時に接点bがオンになる。
ィードバック回路81は増幅器及び抵抗を含んでフィー
ドバック信号のレベルを調整して出力するものであり、
スイッチ82の接点aに接続されている。スイッチ82
はライン42の走行状態を示す信号に応答するものであ
り、テープ走行時に接点aがオンになり、テープ走行停
止時に接点bがオンになる。
【0025】スイッチ82の接点bに接続された停止時
バイアス発生回路83は基準電圧源73の電圧を抵抗8
4、85で分圧した値を出力する。
バイアス発生回路83は基準電圧源73の電圧を抵抗8
4、85で分圧した値を出力する。
【0026】スイッチ82の出力端子はバッファアンプ
86に接続されている。アンプ86の出力端子は抵抗8
7を介して第1のオペアンプ71の反転入力端子に接続
されていると共に、抵抗88を介して第2のオペアンプ
72の反転入力端子に接続されている。トランジスタQ
3 のエミッタと第1のオペアンプ71の反転入力端子と
の間には抵抗89とコンデンサ90から成る帰還回路が
接続されている。トランジスタQ4 のエミッタと第2の
オペアンプ72の反転入力端子との間にも抵抗91とコ
ンデンサ92から成る帰還回路が接続されている。
86に接続されている。アンプ86の出力端子は抵抗8
7を介して第1のオペアンプ71の反転入力端子に接続
されていると共に、抵抗88を介して第2のオペアンプ
72の反転入力端子に接続されている。トランジスタQ
3 のエミッタと第1のオペアンプ71の反転入力端子と
の間には抵抗89とコンデンサ90から成る帰還回路が
接続されている。トランジスタQ4 のエミッタと第2の
オペアンプ72の反転入力端子との間にも抵抗91とコ
ンデンサ92から成る帰還回路が接続されている。
【0027】図4の各部の定数は次の通りである。基準
電圧源73の電圧は2.5V、抵抗74及び75は30
kΩ、抵抗79、80は12kΩ、抵抗84は12k
Ω、抵抗85は43kΩ、抵抗87は10kΩ、抵抗8
8は6.2kΩ、抵抗89、91は12kΩ、コンデン
サ90、92は0.01μF、抵抗R1 は12Ω、抵抗
R2 は15Ω、アンプ71、72、78、86の電源電
圧は12Vである。
電圧源73の電圧は2.5V、抵抗74及び75は30
kΩ、抵抗79、80は12kΩ、抵抗84は12k
Ω、抵抗85は43kΩ、抵抗87は10kΩ、抵抗8
8は6.2kΩ、抵抗89、91は12kΩ、コンデン
サ90、92は0.01μF、抵抗R1 は12Ω、抵抗
R2 は15Ω、アンプ71、72、78、86の電源電
圧は12Vである。
【0028】
【定速走行】データの記録又は再生のためにテープ5を
正方向に定速走行させるための正方向指令がデータ伝送
路26でコントローラ30に与えられると、コントロー
ラ30は第2のトランジスタQ2 をオン制御し、第1の
トランジスタQ1 をオフに制御する。これにより、電源
端子28、トランジスタ27、第2のモータ14、トラ
ンジスタQ2 、帰還抵抗R3 から成る回路が形成され、
巻取側モータ14が回転する。巻取側モータ14の回転
によりテープ5の走行が開始し、速度検出器16から速
度検出パルスが発生すると、コントローラ30はこれに
応答して速度制御データを形成し、PWMパルス発生器
31に送る。PWMパルス発生器31の出力は電圧変換
器32で直流電圧に変換されてトランジスタ27のベー
ス信号となり、トランジスタ27のコレクタ・エミッタ
間の抵抗値が制御される。これにより、フィードバック
制御ループが形成され、テープ5の走行速度が定速とな
るようにモータ14の電圧が制御される。定速走行時に
は、巻取側モータ14の制御の他にバックテンション制
御が行われる。バックテンションは供給側として働く第
1のモータ13に電圧を印加することによって行う。こ
の実施例ではテープ走行時には図3のスイッチ57によ
って2.5Vレジスタ55をライン37に接続し、図2
のDAC34から2.5Vを発生させる。即ち、図5の
点線で示す特性線Cから明らかなようにテープ走行位置
がBOTからEOTまで変化してもDAC34の出力は
2.5Vに保つ。テープ走行時にはライン42の信号に
よってスイッチ82の接点aがオンになり、フィードバ
ック回路81がオペアンプ71、72の反転入力端子に
接続される。今、正方向定速走行モードであるとすれ
ば、ライン38からは一定の電圧(2.5V)が発生し
ているので、第1のオペアンプ71の出力はフィードバ
ック回路81から与えられるフィードバック電圧に応答
して変化する。正方向走行を進めるとフィードバック回
路81から得られるフィードバック電圧は徐々に高くな
るので、逆に第1のオペアンプ71の出力は徐々に低く
なり、トランジスタQ3 のコレクタ・エミッタ間電圧V
CEは徐々に高くなり、供給側モータ13の電圧は徐々に
低くなる。供給側リール3のテープ5の巻径はテープ走
行を進めるに従って小さくなるので、供給側モータ13
の負荷も小さくなる。テープ5の正方向走行に従って供
給側モータ13の電圧が徐々に低下することはテープ5
のバックテンションはほぼ一定にするために好都合であ
る。正方向定速走行時にはトランジスタQ2 でトランジ
スタQ4 と抵抗R2 が短絡されているので、第2のオペ
アンプ72の出力による制御は行われない。
正方向に定速走行させるための正方向指令がデータ伝送
路26でコントローラ30に与えられると、コントロー
ラ30は第2のトランジスタQ2 をオン制御し、第1の
トランジスタQ1 をオフに制御する。これにより、電源
端子28、トランジスタ27、第2のモータ14、トラ
ンジスタQ2 、帰還抵抗R3 から成る回路が形成され、
巻取側モータ14が回転する。巻取側モータ14の回転
によりテープ5の走行が開始し、速度検出器16から速
度検出パルスが発生すると、コントローラ30はこれに
応答して速度制御データを形成し、PWMパルス発生器
31に送る。PWMパルス発生器31の出力は電圧変換
器32で直流電圧に変換されてトランジスタ27のベー
ス信号となり、トランジスタ27のコレクタ・エミッタ
間の抵抗値が制御される。これにより、フィードバック
制御ループが形成され、テープ5の走行速度が定速とな
るようにモータ14の電圧が制御される。定速走行時に
は、巻取側モータ14の制御の他にバックテンション制
御が行われる。バックテンションは供給側として働く第
1のモータ13に電圧を印加することによって行う。こ
の実施例ではテープ走行時には図3のスイッチ57によ
って2.5Vレジスタ55をライン37に接続し、図2
のDAC34から2.5Vを発生させる。即ち、図5の
点線で示す特性線Cから明らかなようにテープ走行位置
がBOTからEOTまで変化してもDAC34の出力は
2.5Vに保つ。テープ走行時にはライン42の信号に
よってスイッチ82の接点aがオンになり、フィードバ
ック回路81がオペアンプ71、72の反転入力端子に
接続される。今、正方向定速走行モードであるとすれ
ば、ライン38からは一定の電圧(2.5V)が発生し
ているので、第1のオペアンプ71の出力はフィードバ
ック回路81から与えられるフィードバック電圧に応答
して変化する。正方向走行を進めるとフィードバック回
路81から得られるフィードバック電圧は徐々に高くな
るので、逆に第1のオペアンプ71の出力は徐々に低く
なり、トランジスタQ3 のコレクタ・エミッタ間電圧V
CEは徐々に高くなり、供給側モータ13の電圧は徐々に
低くなる。供給側リール3のテープ5の巻径はテープ走
行を進めるに従って小さくなるので、供給側モータ13
の負荷も小さくなる。テープ5の正方向走行に従って供
給側モータ13の電圧が徐々に低下することはテープ5
のバックテンションはほぼ一定にするために好都合であ
る。正方向定速走行時にはトランジスタQ2 でトランジ
スタQ4 と抵抗R2 が短絡されているので、第2のオペ
アンプ72の出力による制御は行われない。
【0029】逆方向定速走行時には、DAC34の出力
が反転増幅器76を介して第2のオペアンプ72に供給
され、正方向走行時と同様な制御が第2のオペアンプ7
2の出力によって行われる。なお、この実施例では、定
速走行時には反転増幅器76の反転入力端子に2.5V
が印加され、この非反転入力端子には基準電圧源73か
ら2.5Vが印加されるので、この出力は2.5Vであ
り、第2のオペアンプ72によるトランジスタQ4 の制
御は正方向走行時と同一になる。
が反転増幅器76を介して第2のオペアンプ72に供給
され、正方向走行時と同様な制御が第2のオペアンプ7
2の出力によって行われる。なお、この実施例では、定
速走行時には反転増幅器76の反転入力端子に2.5V
が印加され、この非反転入力端子には基準電圧源73か
ら2.5Vが印加されるので、この出力は2.5Vであ
り、第2のオペアンプ72によるトランジスタQ4 の制
御は正方向走行時と同一になる。
【0030】
【停止時制御】テープ5が停止制御されている時には、
図2のライン42の停止を示す信号に応答して駆動回路
33はトランジスタ27に一定電圧を印加する。また、
図3のスイッチ57が接点aに投入され、カウンタ53
の出力がライン37に送出される。カウンタ53はテー
プカセット1を磁気テープ装置にローディングした時の
初期動作においてセンサ22から得られたBOTホール
検出信号又はEOTホール検出信号でリセットされ、そ
の後、テープの現在走査位置を示す信号を出力する。従
って、テープが任意時点で停止すると、この時点のテー
プ走査位置を示す値が出力され、この値に対応して図2
のDAC34から図5の特性線Aに示す電圧が得られ
る。即ち、BOTで約2.4V、EOTで約3.2V、
両者の間では2.4と3.2Vの間の値が得られる。テ
ープ停止時には図4のスイッチ82の接点aがオフにな
り、代って接点bがオンになる。この結果、フィードバ
ック系が遮断され、これに代って一定のバイアス電圧が
第1及び第2のオペアンプ71、72に与えられる。停
止時におけるテープ位置とDAC34の出力との関係は
図5のAであるので、BOTにおいてはEOTよりも低
い値(2.4V)である。従って、BOTにおける第1
のオペアンプ71の出力電圧は図6に示すように逆にE
OTのそれよりも高くなる。第1のオペアンプ71の出
力電圧がBOTでEOTよりも高いということは第1の
モータ13がBOTではEOTよりも高い電圧で駆動さ
れることを意味する。BOTでは第1のリール3に対す
るテープ5の巻径が大きいので、供給側モータ3の負荷
も大きい。従ってBOTでEOTよりも高い電圧を供給
側モータ13に加えてテンションを制限することは合理
性を有する。
図2のライン42の停止を示す信号に応答して駆動回路
33はトランジスタ27に一定電圧を印加する。また、
図3のスイッチ57が接点aに投入され、カウンタ53
の出力がライン37に送出される。カウンタ53はテー
プカセット1を磁気テープ装置にローディングした時の
初期動作においてセンサ22から得られたBOTホール
検出信号又はEOTホール検出信号でリセットされ、そ
の後、テープの現在走査位置を示す信号を出力する。従
って、テープが任意時点で停止すると、この時点のテー
プ走査位置を示す値が出力され、この値に対応して図2
のDAC34から図5の特性線Aに示す電圧が得られ
る。即ち、BOTで約2.4V、EOTで約3.2V、
両者の間では2.4と3.2Vの間の値が得られる。テ
ープ停止時には図4のスイッチ82の接点aがオフにな
り、代って接点bがオンになる。この結果、フィードバ
ック系が遮断され、これに代って一定のバイアス電圧が
第1及び第2のオペアンプ71、72に与えられる。停
止時におけるテープ位置とDAC34の出力との関係は
図5のAであるので、BOTにおいてはEOTよりも低
い値(2.4V)である。従って、BOTにおける第1
のオペアンプ71の出力電圧は図6に示すように逆にE
OTのそれよりも高くなる。第1のオペアンプ71の出
力電圧がBOTでEOTよりも高いということは第1の
モータ13がBOTではEOTよりも高い電圧で駆動さ
れることを意味する。BOTでは第1のリール3に対す
るテープ5の巻径が大きいので、供給側モータ3の負荷
も大きい。従ってBOTでEOTよりも高い電圧を供給
側モータ13に加えてテンションを制限することは合理
性を有する。
【0031】テープ走行停止時の第2のオペアンプ72
の出力は図6に示すようにBOTでEOTよりも低くな
る。即ち、図5のAに示すDAC出力を図4の反転増幅
器76を通して第2のオペアンプ72に入力させること
により、図6に示すような出力が第2のオペアンプ72
から得られる。巻取側モータ14の電圧は第2のオペア
ンプ72の出力に対応してBOTでEOTよりも低くな
る。BOTでは巻取側リール4に対するテープ5の巻径
が小さいので、BOTでの巻取側モータ14の電圧がE
OTのそれよりも低いことは合理性を有する。
の出力は図6に示すようにBOTでEOTよりも低くな
る。即ち、図5のAに示すDAC出力を図4の反転増幅
器76を通して第2のオペアンプ72に入力させること
により、図6に示すような出力が第2のオペアンプ72
から得られる。巻取側モータ14の電圧は第2のオペア
ンプ72の出力に対応してBOTでEOTよりも低くな
る。BOTでは巻取側リール4に対するテープ5の巻径
が小さいので、BOTでの巻取側モータ14の電圧がE
OTのそれよりも低いことは合理性を有する。
【0032】カセット1をローディングしてからBOT
又はEOTがセンサ22で検出されるまで又はテープの
位置が何らかの原因で不明になった時には図3のスイッ
チ56の接点bがオンになり、2.8Vレジスタ54の
データが送出され、DAC34から図5のBの電圧2.
8Vが発生する。
又はEOTがセンサ22で検出されるまで又はテープの
位置が何らかの原因で不明になった時には図3のスイッ
チ56の接点bがオンになり、2.8Vレジスタ54の
データが送出され、DAC34から図5のBの電圧2.
8Vが発生する。
【0033】本実施例では、テープ停止時にテープ位置
を示す信号に基づいてリールモータ13、14を制御す
るので、リールモータ13、14に対して所望の電圧を
正確に加えることが可能になり、リール3又は4に対す
るテープ5の巻径が少ない状態においてリールモータが
ゆっくり動き出すような事態を確実に防ぐことができ
る。また、停止時に所望のテンションを得ることがで
き、テープ5のたるみを確実に防止できる。また、速度
検出パルスをカウントしてテープ位置を決定するので、
テープ位置の情報を容易且つ正確に得ることができる。
を示す信号に基づいてリールモータ13、14を制御す
るので、リールモータ13、14に対して所望の電圧を
正確に加えることが可能になり、リール3又は4に対す
るテープ5の巻径が少ない状態においてリールモータが
ゆっくり動き出すような事態を確実に防ぐことができ
る。また、停止時に所望のテンションを得ることがで
き、テープ5のたるみを確実に防止できる。また、速度
検出パルスをカウントしてテープ位置を決定するので、
テープ位置の情報を容易且つ正確に得ることができる。
【0034】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) テープ走行時にDAC34から一定の電圧を出
力する代りに、図5のAの特性線と同様にBOTからE
OTに向って電圧が徐々に増大するような出力を発生さ
せることができる。これにより、テープ走行時のバック
テンション管理ができる。なお、走行時のBOTからE
OTまでのDAC出力の傾きは停止時のそれよりも少し
急にすることが望ましい。 (2) 走行時のフィードバック信号を抵抗R3 を使用
して得る代りに、モータ13、14の上端の電圧を検出
して得ることができる。 (3) ローラ17を使用した速度検出器16を設ける
代りに、一対のリール軸3a、4aの一方又は両方の回
転検出器を設け、ここから得られる速度検出パルスに基
づいて制御データを形成することができる。この場合に
は、速度検出パルスに基づくデータにテープ5の走行量
に従う補正を加えてテープ5の走行速度とする。
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) テープ走行時にDAC34から一定の電圧を出
力する代りに、図5のAの特性線と同様にBOTからE
OTに向って電圧が徐々に増大するような出力を発生さ
せることができる。これにより、テープ走行時のバック
テンション管理ができる。なお、走行時のBOTからE
OTまでのDAC出力の傾きは停止時のそれよりも少し
急にすることが望ましい。 (2) 走行時のフィードバック信号を抵抗R3 を使用
して得る代りに、モータ13、14の上端の電圧を検出
して得ることができる。 (3) ローラ17を使用した速度検出器16を設ける
代りに、一対のリール軸3a、4aの一方又は両方の回
転検出器を設け、ここから得られる速度検出パルスに基
づいて制御データを形成することができる。この場合に
は、速度検出パルスに基づくデータにテープ5の走行量
に従う補正を加えてテープ5の走行速度とする。
【図1】本発明に従う磁気テープ装置を示すブロック図
である。
である。
【図2】図1のモータ制御回路を示す回路図である。
【図3】図1のコントローラを機能的に示すブロック図
である。
である。
【図4】第2のテンション制御信号形成回路を示す図で
ある。
ある。
【図5】テープ位置とDAC出力との関係を示す図であ
る。
る。
【図6】テ−プ位置とオペアンプの出力との関係を示す
図である。
図である。
13、14 モータ 27 制御用トランジスタ Q1 〜Q4 トランジスタ
Claims (2)
- 【請求項1】 テープカセットの第1及び第2のリール
の相互間で磁気テープを走行させるために前記第1のリ
ールを駆動するための第1のモータと前記第2のリール
を駆動するための第2のモータとを含むテープ走行機構
と、 前記テープの走行経路に沿って配置された信号変換磁気
ヘッドと、 前記第1のリールから前記第2のリール及びこの逆に走
行する前記磁気テープの走行速度を検出する速度検出器
と、 前記第1及び第2のモータの一端と電源端子との間に共
通又は独立に接続されたモータ電圧制御素子と、 前記第1のモータの他端と共通電源端子との間に接続さ
れた第1のスイッチと、 前記第2のモータの他端と前記共通電源端子との間に接
続された第2のスイッチと、 前記第1及び第2のモータの他端と前記共通電源端子と
の間にそれぞれ接続された第1及び第2のテンション制
御素子と、 前記磁気テープを前記第1のリールから前記第2のリー
ルに向う第1の方向に実質的に定速走行させる時には前
記第1のスイッチをオフ制御し且つ前記第2のスイッチ
をオン制御すると共に、前記速度検出器の出力に基づい
て前記磁気テープが実質的に一定速度で走行するように
前記モータ電圧制御素子を制御し、前記磁気テープを前
記第2のリールから前記第1のリールに向う第2の方向
に定速走行させる時には前記第2のスイッチをオフ制御
し且つ第1のスイッチをオン制御すると共に、前記速度
検出器の出力に基づいて前記磁気テープが実質的に一定
速度で走行するように前記モータ電圧制御素子を制御す
る定速走行制御回路と、 前記磁気テープの走行停止期間に、前記磁気ヘッドに対
向する前記磁気テープの位置が前記磁気テープの始端か
ら終端に変化するに従って前記第1のモータの電圧を徐
々に低下させ、前記第2のモータの電圧を徐々に高める
ように前記第1及び第2のテンション制御素子を制御す
るテンション制御回路とを備えたカセット型磁気テープ
装置。 - 【請求項2】 前記速度検出器は前記磁気テープの走行
速度に対応した周波数で速度検出パルスを送出するもの
であり、 前記テンション制御回路は、 前記速度検出パルスをカウントして前記磁気テープの走
行位置を示す信号を出力するカウンタと、 前記カウンタの出力をアナログ信号に変換するディジタ
ル・アナログ変換器と、 前記ディジタル・アナログ変換器の出力に基づいて前記
第1のテンション制御素子を駆動するための第1の駆動
信号を形成する第1の駆動信号形成回路と、 前記ディジタル・アナログ変換器の出力に基づいて前記
第1の駆動信号と前記第2のテンション制御素子を駆動
するための第2の駆動信号を形成するものであり、前記
第2の駆動信号が前記磁気テ−プの走行位置の変化に応
じて前記第1の駆動信号と反対の傾きを有して発生する
ように構成されている第2の駆動信号形成回路とから成
ることを特徴とするカセット型磁気テープ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360632A JP2616371B2 (ja) | 1992-12-30 | 1992-12-30 | カセット型磁気テ−プ装置 |
US08/172,574 US5410224A (en) | 1992-12-30 | 1993-12-22 | Tape position-dependent, standstill tape tension control system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4360632A JP2616371B2 (ja) | 1992-12-30 | 1992-12-30 | カセット型磁気テ−プ装置 |
Publications (2)
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1993
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