JPS6211196Y2 - - Google Patents

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JPS6211196Y2
JPS6211196Y2 JP1984049070U JP4907084U JPS6211196Y2 JP S6211196 Y2 JPS6211196 Y2 JP S6211196Y2 JP 1984049070 U JP1984049070 U JP 1984049070U JP 4907084 U JP4907084 U JP 4907084U JP S6211196 Y2 JPS6211196 Y2 JP S6211196Y2
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tape
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transistor
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、磁気テープ移送装置等に於けるモー
タサーボ回路に関し、更に詳細には、停止と駆動
とが頻繁に繰返されるデジタル磁気テープ移送装
置等のサーボモータの停止を停止サーボモードで
行うようにしたモータサーボ回路に於けるモータ
の逆転又は暴走を阻止することが可能なサーボ回
路に関する。
サーボ回路に於ける速度検出器としてDCタコ
メータとACタコメータとがある。ところで、前
者のDCタコメータにはブラシの摩耗による寿命
の低下、及び1回転全周に渡つて均一な出力が得
にくいという欠点がある。勿論高精度にすれば、
検出信号のリツプルが1%程度となるが、高価に
なることが免れない。また後者のACタコメータ
は、寿命及び精度の点で有利であるが、しかし、
急激な起動と停止とを繰返す装置に於いては慣性
を小さくすることが要求され、光電的、磁電的等
の速度検出用の回転円板を低慣性にすると該円板
の軸方向の振動が発生し、現実のモータの回転と
は一致しないノイズが混入してサーボ系を正確に
動作させることが困難な場合が発生するという欠
点がある。又1相のACタコメータでは方向の検
知が不可能であり、方向を検知するためには2相
のACタコメータとしなければならないという欠
点がある。しかしながら、2相のACタコメータ
を使用せずに、1相のACタコメータで速度制御
が可能であれば、価格等の点で有利になる。
1相のACタコメータを使用して両方向のサー
ボを行う場合に問題になることは、モータの回転
停止時に回転円板の振動等でノイズが発生する
と、このノイズによつてフイードバツクが正にな
り、制御が働かない状態となつて暴走を起し易
い。又モータ停止時に零速度を通過して逆方向に
回転するというオーバシユートが生じると、その
まま逆方向回転するという危険もあつた。勿論、
停止指令に同期してモータ駆動回路を遮断するよ
うな回路構成の場合は、上述の如き問題が生じな
いが、デジタル磁気テープ移送装置等のように急
激な起動と停止とを繰返すものにおいては、サー
ボ回路を常に動作可能な状態にしておく必要があ
り、サーボ回路への電源のオン・オフを行えない
状況にある。従つて、1相のACタコメータのみ
で両方向の速度制御を行う場合にはどうしても上
述の如き問題が生じる恐れがある。
一方、急速であるにも拘らず、テープに無理な
力を加えずに円滑にテープ走行を停止させること
が望ましい。
そこで、本考案の目的は、テープ走行の停止を
急速、円滑、確実に行うことができるモータサー
ボ回路を提供することにある。
上記目的を達成するための本考案は、供給側リ
ールから巻取側リールにテープを移送する装置の
前記供給側リールに結合され且つ前記テープにバ
ツクテンシヨンを付与する方向に駆動するように
モータ駆動回路に接続され且つ直流モータで構成
された供給側リールモータと、前記巻取側リール
に結合され且つ前記テープを前記巻取側リールに
巻取る方向に駆動するようにモータ駆動回路に接
続され且つ直流モータで構成された巻取側リール
モータと、前記テープの走行速度に対応した繰返
し周波数で速度検出パルスを断続的に発生する交
流型速度検出器と、前記テープの走行を停止する
ための停止信号に応答して前記巻取側リールモー
タの駆動電流を遮断又は低減させ、且つ前記速度
検出器から得られる前記断続的な速度検出パルス
に基づいて前記供給側リールモータに通常のテー
プ走行時のバツクテンシヨン電圧よりも高いレベ
ルの電圧を断続的に供給し、この断続的な電圧供
給を前記停止信号の発生時点から前記テープの走
行速度が停止制御の不感帯領域にほぼ対応する零
近傍に達する時点まで維持し、前記テープの走行
速度が零近傍に達した時点で前記供給側リールモ
ータと前記巻取側リールモータとに同一の電圧を
印加する停止制御回路とを具備したテープ移送装
置のモータサーボ回路に係わるものである。
なお、上記考案と実施例との対応関係は次の通
りである。供給側リールモータは符号58で示す
モータ、巻取側リールモータは符号59で示すモ
ータ、交流型速度検出器は符号35で示す検出器
と波形整形回路63等から成る部分、停止制御回
路は、トランジスタ74,75,76、ダイオー
ド77,78,106、抵抗79,81、差動増
幅器82、不感帯突入点検出回路105、スイツ
チ回路100等から成る部分である。
上記考案によれば次の作用効果が得られる。
(イ) 停止制御時に、通常走行時のバツクテンシヨ
ン電圧よりも高いレベルの電圧を供給するの
で、急速に走行速度が低下し、完全に停止する
までの時間が短かくなる。
(ロ) 交流型速度検出器から発生する断続的な速度
検出パルスに基づいて供給側リールモータの電
圧を断続させるため、停止信号を発生させた直
後には、デユテイ比が大きい状態で供給側リー
ルモータに断続的な電圧が印加され、急激にテ
ープ走行速度が低下する。しかる後、デユテイ
比が小さくなり、供給側リールモータに基づく
バツクテンシヨン付与も小さくなる。従つて、
急速であるに拘わらず、衝撃の少ない円滑な走
行停止が達成され、テープの損傷を防止するこ
とが出来る。
(ハ) テープ走行が零近傍になつた時に両方のリー
ルモータに同一の電圧を印加するので、テープ
のたるみ、逆転、暴走のない停止状態が得られ
る。
以下、図面を参照して本考案の実施例に係わる
デジタルカセツト型磁気テープ移送装置に付いて
述べる。
本実施例の磁気テープ移送装置で使用されるテ
ープカセツト1は第1図及び第2図に示す如くカ
セツトケース2の中に一対のリール3,4及び磁
気テープ5を収容したものであり、更に両主面
6,7に夫々2つのガイドピン挿入孔8a,8b
及びキヤプスタン駆動方式に於いてキヤプスタン
が挿入される孔9a,9bを有し、またその前面
10に5つの窓11,12,13,14,15を
有するものである。前面10に形成された5つの
窓11〜15の内、第1番目の窓11はキヤプス
タン駆動方式でテープをリバース走行させるとき
にピンチローラを挿入させるためのものであり、
第2番目及び第4番目の窓12,14は例えば光
学的に磁気テープの始端及び終端を検出するため
のものであり、第3番目の中央の窓13は磁気ヘ
ツドを挿入するためのものであり、第5番目の窓
15はキヤプスタン駆動方式でテープをフオワー
ド走行させるときにピンチローラを挿入させるた
めのものである。
第3図〜第6図は磁気テープ移送装置の機械的
構成を示すものである。理解を容易にするために
上蓋を取り除いて示す第3図及び上蓋を装着した
状態の側面図である第4図と第5図を参照すれ
ば、鎖線で示すカセツト1の上に位置する左右の
上面板16とカセツトの下に位置する下面板17
とカセツトの両側に位置する側面板18と上蓋1
9とによつてカセツトホルダ20のカセツト収容
部が構成されている。上面板16の下面にはカセ
ツト抑えバネ(図示せず)が固着され、カセツト
1はこのバネで下方に押圧されて上下方向のガタ
ツキが生じないように装着される。カセツトホル
ダの下面板17にはカセツトの前後方向の位置決
めをする一対のピン21が配設されている。また
一対のリール軸22,23の挿入孔24,25及
び一対のガイドピン26,27の挿入孔28,2
9が夫々設けられている。
ホルダの下面板17には記録又は再生用磁気ヘ
ツド30及びテープ位置検出用のフオトセンサー
31が固着され、更にゴム製のテープ速度検出用
回転ローラ32が回転自在に装着されている。従
つて、この装置には磁気ヘツド移動機構が設けら
れておらず、またピンチローラやキヤプスタンも
設けておらず、一般のカセツトデツキと全く異な
つた構成になつている。磁気ヘツド30、フオト
センサー31、及び速度検出用回転ローラ32は
これらの夫々がカセツト1に設けられた窓13,
12,15を通つてケース内に夫々挿入されるよ
うに夫々取付けられている。磁気ヘツド30はカ
セツトホルダ20にカセツト1がピン21に当る
まで挿入されたときに第7図に示す如く磁気テー
プ5に接するように位置決めされている。
テープ速度検出用回転ローラ32には第6図に
示す如く回転軸33が固着されており、この回転
軸33がホルダ下面板17に固着された軸受34
によつて回転自在に保持されている。また回転軸
33の下部には回転速度検出器35の回転円板3
6が結合されている。円板36には多数の光透過
孔が設けられており、発光素子37からの光を光
透過孔を介して受光素子38が感知する毎に電気
的出力を発生する。速度検出器35はローラ32
の回転に対応した出力を発生するものであればど
のようなものでもよく、例えば回転数に対応した
電圧を発生する発電機又は回転数に対応した周期
でパルスを発生する磁電変換器でよい。この実施
例に於いて発光素子37と受光素子38は固定さ
れており、これに相対的に回転円板36が回転す
る。
装置の基板39にはホルダ支持部材40が固着
され、この支持部材40にカセツトホルダ20が
支軸41で枢着されている。42は硬質ゴムで形
成されたストツパであつて、カセツトホルダの下
面板17がここに衝合してホルダの下方の位置決
めがなされる。カセツトホルダの側面板18には
ピン43が固着され、これがホルダ回動リンク機
構を構成する回動リンク44の長孔45に挿入さ
れている。リンク44は基板39に固着された支
持部材46に支軸47で枢着されている。
基板39の上面には第3図に示す如く、スライ
ド板即ち摺動板48が配設され、ここにカセツト
抑えバネ49とカセツト装填検出スイツチ50と
誤消去防止爪検出スイツチ51とが設けられてい
る。この摺動板48は長孔52に挿入されたガイ
ドピン53にガイドされて第1図で垂直方向に移
動可能である。
この磁気テープ移送装置でのカセツトの装填
は、第4図に示すようにホルダ20がカセツト着
脱可能位置に回動している状態でカセツト1を右
上から左下に向つて斜めに挿入し、カセツト1の
前面が第3図に示すピン21に衝合させることに
よつてなす。第3図で鎖線で示す位置にカセツト
2が挿入されると、ヘツド30、及び速度検出用
ローラ32が窓13及び15を介してカセツト1
内のテープ5に接する。即ち第7図に示す如くカ
セツト内のパツド54に磁気テープ5が磁気ヘツ
ド30で圧接された状態となり、またローラ32
に磁気テープ5が巻付角120度以下で巻付いた状
態となる。磁気ヘツド30及びローラ32に対す
るテープの巻付量は、磁気ヘツド30及びローラ
32の挿入量と、カセツトケースに設けられたこ
れ等を挿入する部分を区画する部分の縁55,5
6の位置とで決まる。回転ローラ32は磁気ヘツ
ドと同様にカセツト内に僅かに挿入されるのみで
あるので、テープ巻付角は小である。
カセツト装着後、ホルダ20を第4図で時計方
向に回動させるためにホルダ上面を押圧すれば、
ホルダ20は支軸41を中心に回動し、リール軸
22,23がカセツト1内に挿入されてリール
3,4に係合し、またガイドピン26,27もカ
セツト内に挿入される。ガイドピン26の中には
光源が挿入されており、ガイドピン26に設けら
れた窓からセンサー31に向つて光を投射する。
ホルダ20を第5図の位置まで回動すれば、摺動
板48が第4図の位置から第5図の位置に移動
し、即ち右から左に移動し、カセツト抑えバネ4
9によつてカセツト1が左方向に押圧された状態
となり、カセツトの位置決め及びガタツキ防止が
完全に達成される。イジエクト釦57の操作でホ
ルダ20を第5図の位置から第4図の位置に移動
する際には、摺動板48が右側に移動した後にホ
ルダ20の回動が開始する。尚ホルダ20の回動
機構及び摺動板48の移動機構は基板39の下側
に配設されている。
第1のリール軸22と第2のリール軸23とに
は第3図で点線で示し、第7図でブロツク的に示
すように第1のリールモータ58と第2のリール
モータ59とが夫々結合され、第1のリールモー
タ58は時計方向に回転するように接続され、第
2のリールモータ59は反時計方向に回転するよ
うに接続されている。速度検出器35の出力に基
づいてモータ速度制御回路60で制御信号を形成
し、これによつて第2のリールモータ59を巻取
側として駆動し、第1のリールモータ58をバツ
クテンシヨン付与として駆動すれば、磁気テープ
5は第7図で矢印61で示す如くフオワード走行
し、またこの逆に第1のリールモータ58を巻取
側として駆動し、第2のリールモータ59をバツ
クテンシヨン付与として駆動すれば、矢印62で
示す如くリバース走行する。この時、回転ローラ
32は磁気テープ5の走行速度に対応した回転状
態となり、速度検出器35からテープ走行速度に
対応した電気信号が得られる。
第8図はモータ58,59の制御回路をブロツ
ク的に示すものである。この制御回路に於いて、
速度検出器35の出力には波形整形回路63が結
合され、速度検出器35から得られる回転に応じ
た交流信号が所定のパルスに整形される。波形整
形回路63の出力に結合された周波数−電圧コン
バータ即ちF−Vコンバータ64は、テープ走行
速度に対応した周期又は周波数を有する信号を電
圧信号に変換するものである。従つて、このコン
バータ64の出力にはテープ走行速度に対応した
電圧が発生する。F−Vコンバータ64の出力は
演算増幅器で構成された差動増幅器65の反転入
力端子66に結合され、増幅器65の非反転入力
端子67には基準電圧回路68が結合されてい
る。従つて増幅器65の出力端子69には、非反
転入力端子67に付与されている基準電圧よりも
反転入力端子67に入力されるコンバータ出力の
方が大きいときに両者の差に対応して出力端子6
9の電圧は低下し、他方前記基準電圧よりも前記
コンバータ出力が小さいときには両者の差に対応
して出力端子69の電圧は上昇する。この結果、
増幅器65の出力にそのベースが結合され、その
コレクタが+12ボルトの電源端子70に結合さ
れ、そのエミツタがモータ回路に結合されたパワ
ー増幅用のトランジスタ71は、コンバータ64
の出力が大きくなつたときにコレクタ・エミツタ
間の抵抗値が大きくなるように動作し、またコン
バータ64の出力が小さくなつたときにコレク
タ・エミツタ間の抵抗値が小さくなるように動作
する。
従つて、点線で囲んで示す増幅回路72は比較
機能、増幅機能及び制御機能を有した回路であ
り、この増幅回路72の出力即ちトランジスタ7
1のエミツタラインは、サーボ出力ライン73で
あり、この出力ライン73の電圧によつてモータ
58,59が制御される。但し、第8図に於いて
は増幅回路72の理解を容易にするため、多くの
回路部品が省略されている。
トランジスタ71のエミツタとグランドとの間
には第1のリールモータ58とこのドライブ回路
を構成するスイツチングトランジスタ74が接続
され、更に第2のリールモータ59とこのドライ
ブ回路を構成するスイツチングトランジスタ75
が接続されている。またいずれか一方のモータを
バツクテンシヨン付与用として駆動するために、
バツクテンシヨン制御トランジスタ76のコレク
タとモータ58,59との間に夫々ダイオード7
7,78が順方向に接続されている。即ちモータ
58,59は2つのダイオード77,78による
OR回路を介してトランジスタ76のコレクタに
接続されている。バツクテンシヨン制御用トラン
ジスタ76のエミツタは抵抗79を介してグラン
ドに接続されている。抵抗79に並列接続された
トランジスタ80は断続的即ち間欠的にオン・オ
フするものであつて、バツクテンシヨンの強さを
断続的に変えるものである。バツクテンシヨンの
強さを断続的に変えることがどうして好ましいか
は必ずしも明確でないが、これに付いては後述す
る。
サーボ出力ライン73は抵抗81を介してバツ
クテンシヨン用差動増幅器82の反転入力端子8
3に結合されている。また抵抗81の一端とグラ
ンドとの間には抵抗84が接続され、+12V電源
端子85と抵抗81の一端との間には抵抗86が
接続されている。オペアンプで構成された差動増
幅器82の非反転入力端子87には基準電圧回路
88が接続され、差動増幅器82に於いては基準
電圧回路88から付与される基準電圧と反転入力
端子83に入力されるサーボ出力電圧とがアナロ
グ比較され、両者の差に対応した出力が出力端子
89から得られる。出力端子89はツエナーダイ
オード90を介してトランジスタ76のベースに
結合されているので、サーボ出力ライン73の電
圧が高くなると、増幅器82の出力電圧は低下
し、トランジスタ76のベース電流も減少し、そ
のコレクタ・エミツタ間の抵抗値が増加する。他
方、サーボ出力電圧が低くなると、増幅器82の
出力電圧は上昇し、トランジスタ76のベース電
流も増大し、そのコレクタ・エミツタ間の抵抗値
が小さくなる。従つて、サーボ電圧に反比例した
電圧がバツクテンシヨン側のモータに付与され、
サーボ電圧に反比例したバツクテンシヨン状態が
得られる。
今、テープをフオワード走行させるために、ト
ランジスタ75がオンで第2のリールモータ59
が巻取側モータとして駆動されているとすれば、
ダイオード78は非導通であつて、バツクテンシ
ヨン回路と第2のリールモータ59との間は遮断
されている。この時トランジスタ74はオフであ
るので、ダイオード77は導通状態にあり、サー
ボ出力ライン73−第1のリールモータ58−ダ
イオード77−バツクテンシヨン制御トランジス
タ76−抵抗79又はトランジスタ80から成る
回路が形成され、供給側の第1のリールモータ5
8はトランジスタ76で制御された状態でバツク
テンシヨン駆動される。即ちサーボ出力に反比例
したバツクテンシヨンをテープに付与するように
駆動される。
これとは逆にテープをリバース走行させるため
に、トランジスタ74をオンにし、トランジスタ
75をオフにすれば、ダイオード77がオフ、ダ
イオード78がオンになり、第1のリールモータ
58にサーボ出力電圧がほぼそのまま印加され、
これがテープ巻取側として駆動される。またこの
時、サーボ出力ライン73−第2のリールモータ
59−ダイオード78−トランジスタ76−抵抗
79又はトランジスタ80の回路が形成されるの
で、第2のリールモータ59はサーボ電圧に反比
例したバツクテンシヨンを付与するように駆動さ
れる。
第1のリールモータ58にそのコレクタが接続
され、そのエミツタがグランドに接続されたトラ
ンジスタ74のベースは、リバーステープ走行指
令信号入力端子91に接続され、また第2のリー
ルモータ59にそのコレクタが接続され、そのエ
ミツタがグランドに接続されたトランジスタ75
のベースはフオワードテープ走行指令信号入力端
子92に接続されている。夫々の走行指令信号入
力端子91,92にはテープ走行指令時に高レベ
ルの入力信号が印加され、テープ走行停止指令時
に低レベルの信号が印加される。
サーボ出力ライン73と増幅器65の反転入力
端子66との間に接続された帰還回路93は、サ
ーボ系を安定的に動作させるためのものであり、
この装置では積分要素を含んだ帰還回路になつて
いる。またサーボ回路のループゲインをフオワー
ドに比べてリバースで小さくするために、この帰
還回路93には帰還切換回路94が結合されてい
る。この切換回路94の入力はリバーステープ走
行指令入力端子91に結合されているので、リバ
ーステープ走行指令信号が発生中は帰還切換回路
94が動作し、帰還回路93の抵抗値が小さくな
り、リバース走行時にフオワード走行に比べてル
ーブゲインが小さくなる。従つて、回転ローラ3
2にフオワード走行時よりも悪い状態で磁気テー
プ5が接触したとしても、サーボ回路を安定に保
つことが出来る。
サーボ出力ライン73と反転入力端子66との
間に接続されている低電圧サーボリミツト回路9
5は、サーボ出力ライン73に得られるサーボ電
圧が所定値以下になることを制限する回路であ
る。この実施例では入力端子66の電位よりもサ
ーボ出力ライン73の電位が低くなつたときに導
通する回路構成になつているので、何んらかの原
因でサーボ出力ライン73の電圧が低下すると、
この低下した電圧が差動増幅器65の反転入力端
子66に帰還され、この増幅器65の出力電圧及
びサーボ出力ライン73の電圧を上げるような制
御がなされる。これにより、サーボ出力電圧は所
定のサーボリミツト低電圧値より低下することが
なく、サーボ系全体の個有周波数で発振を起すと
いう異常事態を防止することが出来る。もし、こ
の装置のようにサーボ電圧で巻取側リールモータ
を駆動し、サーボ電圧に反比例したバツクテンシ
ヨン付与電圧で供給側リールモータを駆動する場
合に於いて、低電圧サーボリミツト回路95が無
ければ、発振を起して磁気テープを切るような異
常事態を生じる恐れがある。例えば、起動直後に
テープ走行速度のオーバシユート及びアンダシユ
ートのためにサーボ電圧のアンダシユートも生じ
たり、これに加えてテープ継ぎ目等に一致してロ
ーラ32とテープとの接触がふらついたり、更に
モータのトルクが所望のものよりも大きいために
モータ印加電圧が普通の状態よりも低い状態にな
ること等が一致すると、サーボ出力電圧が零にな
り、サーボ系全体の個有周波数で発振を起すこと
がある。これに対して、本装置ではサーボ出力電
圧が所定低電圧値より低下しないので、上述の如
き現象を除去することが出来る。このサーボリミ
ツト低電圧値は、通常のサーボ状態下では起り得
ない程度に低い電圧であり、且つ前述の如き致命
的な発振状態を起さない程度に高い電圧である。
もし、このサーボリミツト低電圧値を高く設定し
すぎると、通常のテープ走行状態に於いてサーボ
が完全に動作しなくなり、テープ速度が早くなり
過ぎてしまう。この実施例では帰還回路によつて
サーボリミツトを行つているが、別の回路の構成
でサーボ出力電圧が所定値以下になるのを制限し
てもよい。
サーボ出力ライン73と増幅器65の反転入力
端子66との間に結合された高電圧サーボリミツ
ト回路96は、サーボ出力ライン73の電圧が所
定値より高くなるのを制御する回路であり、この
実施例では異常検出回路97で異常が検出された
とき、即ちサーボ出力ライン73の電圧が高くな
り過ぎるような状態が検出されたときに作動し、
このサーボ出力ライン73の高い電圧を反転入力
端子66に帰還し、サーボ出力電圧を所定値に抑
えるように働く回路である。もし、この高電圧サ
ーボリミツト回路96がなければ、何んらかの原
因で走行中に回転ローラ32による速度検出信号
が得られなくなると見かけ上速度が低下したこと
を検出した出力状態となり、速度を上げるために
サーボ出力電圧が上昇し、テープが暴走する恐れ
がある。また停止信号がない状態でテープ終端に
至ると、走行指令が出ているがテープが走行して
いない状態となり、リールモータに高い電圧が印
加される。これに対し、本装置のように高電圧サ
ーボリミツト回路96を設ければ、制限された電
圧が印加されるので、上述の如き問題は解決され
る。この実施例ではサーボリミツト高電圧値を帰
還回路によつて制限しているが、別の手段で行つ
ても差支えない。例えばサーボ電圧を制限する状
態が生じたときに基準電圧回路68から付与する
基準電圧のレベルを低下させるようにしてもよ
い。又はサーボ電圧を制限するときに速度検出信
号に速度が高い状態を検出したと等価の信号を重
畳してサーボ出力電圧を低下させてもよい。また
サーボ出力ライン73とグランドとの間にリミツ
ト回路を設け、異常検出回路97で異常が検出さ
れたときにリミツト回路を作動させてサーボ出力
電圧が一定値以上になるのを抑えるようにしても
よい。
その出力が高電圧サーボリミツト回路96に結
合されている異常検出回路97の入力には波形整
形回路63の出力とOR回路98の出力とが結合
されている。OR回路98の一方の入力はリバー
ステープ走行指令入力端子91に結合され、他方
の入力はフオワードテープ走行指令入力端子92
に結合されているので、異常検出回路97にはテ
ープ走行信号が入力されることになる。この異常
検出回路97は、テープ走行信号が入力されてい
るにも拘らず、波形整形回路63から一定速度以
下に対応した信号が得られるのみであるときに異
常検出信号を発生する。
増幅器65の反転入力端子に結合されたスター
トコントロール回路99は、テープ走行開始時に
サーボ出力電圧が急激に上昇するのを抑えるため
の回路であり、OR回路98からテープ走行指令
信号が入力されると、基準電圧回路68から付与
されている基準電圧よりも充分に高い電圧を反転
入力端子66に付与し、サーボ出力電圧を低く抑
え、しかる後、所定の時定数で徐々に入力電圧を
低くし、サーボ出力電圧を高めるように働くもの
である。このようなスタートコントロール回路9
9を設ければ、テープ走行速度がオーバシユート
及びアンダシユートの殆んど生じない状態に定速
状態になる。この実施例では反転入力端子66の
電圧レベルをスタートコントロール回路99で変
えたが、この代りにスタート時に基準電圧を下げ
て、徐々に所定の基準電圧まで上昇させることに
よつて走行の立上りを制御してもよい。
波形整形回路63の出力に結合されたスイツチ
回路100は波形整形出力を選択的に通過させる
ものであり、その制御端子とフオワードテープ走
行指令入力端子92との間に接続されたインバー
タ101の出力で制御される。即ち、走行指令入
力端子92から走行指令信号が発生しなくなり、
低レベル状態となると、インバータ101の出力
が高レベル状態となり、この高レベルの信号で制
御されてスイツチ回路100はオンになり波形整
形出力を通過させる。換言すればスイツチ回路1
00はAND回路である。スイツチ回路100の
出力端子とトランジスタ74のベースとの間に増
幅器102が接続されており、スイツチ回路10
0がオンのときに波形整形出力はスイツチ回路1
00と増幅器102を介してスイツチングトラン
ジスタ74のベースに付与され、トランジスタ7
4は波形整形回路63から得られる断続的パルス
信号に応答して断続的にオン・オフ動作する。
今、第1のリールモータ58が供給側として駆動
され、第2のリールモータ59が巻取側として駆
動されている状態で、停止信号が送出されたとす
れば、即ちフオワードテープ走行指令入力端子9
2が低レベルに転換したとすれば、インバータ1
01の出力でスイツチ回路100がオン状態とな
り、波形整形回路63の断続的波形信号がトラン
ジスタ74に付与され、トランジスタ74が断続
的にオン・オフする。トランジスタ74がオンの
期間にはダイオード77が非導通となり、第1の
リールモータ58は点線で囲んで示すバツクテン
シヨン増幅制御回路103を介してグランドに接
続されず、トランジスタ74を介してグランドに
接続される。これにより、例えば第19図に示す
如く、時点t1で走行指令信号が低レベルとなれ
ば、t1以後で発生する第19図Cの単安定マルチ
バイブレータ出力(波形整形出力)に応答してト
ランジスタ74がオン・オフする。停止する時に
トランジスタ74がオンするということはトラン
ジスタ76の回路と無関係に第1のリールモータ
58が一層強いバツクテンシヨンをテープに付与
することを意味する。即ち、停止に転換するとき
には、後述で明らかになるように高電圧サーボリ
ミツト回路96が動作するので、サーボリミツト
高電圧値で第1のリールモータ58が付勢され、
強いバツクテンシヨンが付与されることになる。
しかし、この第1のリールモータ58の強い駆動
は、連続的ではなく、走行速度に応じて断続的で
ある。即ち走行速度が低下すると波形整形回路6
3の出力(第9図に示すリトリガ単安定マルチバ
イブレータの出力)が第19図Cに示す如く長い
周期で発生するようになるので、結果としてバツ
クテンシヨンの付与が走行速度の低下に伴なつて
弱くなる。いずれにしても、今迄供給側として弱
く駆動していた第1のリールモータ58を強く駆
動するので、磁気テープは急速に停止に向う。デ
ジタル信号を記録又は再生する装置では走行と停
止を頻繁に行わなければならないので、停止時に
上述の如く供給側リールモータで制動することは
短時間で停止させるために極めて有効である。
第8図に於いて波形整形回路63のクリア端子
104にその出力が結合された不感帯突入点検出
回路105は、前記したスイツチング回路100
を通してトランジスタ74を動作させ、停止時に
強いバツクテンシヨンを付与するようにモータ5
8を駆動することを遮断する時点を検出し、トラ
ンジスタ74へ波形整形出力を送ることを停止す
るように波形整形回路63を制御するものであ
る。従つて、この不感帯突入点検出回路105の
2つの入力には波形整形回路63の出力とOR回
路98の出力とが結合され、OR回路98の出力
が低レベルの状態下で、波形整形回路63の出力
パルスの周期が所定周期より低下したこと即ちテ
ープ走行速度が所定値より低下したことを検出
し、所定値より低下した時点(例えば第19図の
t2時点)で波形整形回路63をクリアし、出力が
発生しないように構成されている。このようにし
て波形整形回路63がクリアされると、トランジ
スタ74をオンにすべき断続的信号が付与されな
くなるので、第1のリールモータ58は強い付勢
から解放され、実質的に不感帯動作即ちサーボさ
れない動作となる。尚この実施例では定常テープ
速度の約5%になつたときを不感帯突入時点とし
て検出している。この不感帯突入時点は定常速度
の30%以下が好ましい。このように不感帯を設け
れば、サーボ回路が遮断されるために、供給側リ
ールモータの駆動で制動を付与してテープが逆方
向(供給側モータ方向)に走行するような状態が
生じたとしても、サーボ出力が発生しないので、
逆方向に暴走するようなことは生じない。この実
施例では不感帯突入時点を検出して波形整形回路
をクリアしているが、これに限ることなく、例え
ば、発光素子37を消すか、又はスイツチ回路1
00をオフにするか、又はモータの駆動電源回路
を遮断する等の手段を講じてもよい。
この実施例では不感帯突入後に完全に無制御状
態とならず、OR回路98の出力とバツクテンシ
ヨン用差動増幅器82の入力端子83との間にダ
イオード106が接続されているので、OR回路
98の出力が停止状態で低レベルとなると、この
ダイオード106が導通し、入力端子83が低レ
ベルになり、この結果、増幅器82の出力電圧が
高くなつて、トランジスタ76が飽和動作とな
り、そのコレクタ・エミツタ間抵抗値が小とな
り、高電圧サーボリミツト回路96で制御された
電圧が、第1のリールモータ58−ダイオード7
7−トランジスタ76−抵抗79の回路に印加さ
れると共に、第2のリールモータ59−ダイオー
ド78−トランジスタ76−抵抗79の回路にも
印加され、左右のリールモータ58と59とが同
一条件で駆動されることになる。これにより、磁
気テープを互に逆の方向に引張られ、磁気テープ
のたるみのない停止状態が得られる。テープのた
るみのない停止状態が得られるということは、次
のスタートを円滑に行うことが出来ることを意味
する。
その出力がトランジスタ80のベースに結合さ
れ、その一方の入力がOR回路98の出力に結合
され、その他方の入力が波形整形回路63の出力
に結合されたAND回路107は、OR回路98か
らテープ走行指令信号が送出されている期間のみ
波形整形出力をトランジスタ80のベースに付与
するものである。トランジスタ80がオンすれ
ば、抵抗79が短絡された状態となり、例えば第
1のリールモータ58に付与されるバツクテンシ
ヨン付与電圧が高くなる。第20図は供給側のリ
ールモータのバツクテンシヨン付与電圧を説明的
に示すものであり、この装置ではトランジスタ7
6で制御されて電圧V1が印加されると共に、ト
ランジスタ80のオンの期間にのみ電圧V2が加
算されて印加される。このようにバツクテンシヨ
ン電圧の1部を断続することがどのような理由
で、テープの瞬時速度変動(ISV)を小さくする
かは不明であるが、従来、5%程度あつたテープ
の瞬時速度変動を2.5%程度に改善することが出
来る。このような効果が得られる理由は上述の如
く明確でないが、抵抗79の抵抗値を比較的大き
くしても、トランジスタ80のオンによつて比較
的強いバツクテンシヨンを得ることが出来、これ
により帰還抵抗108を含んでいるバツクテンシ
ヨン増幅制御回路103の動作が安定するためと
思われる。
以下第8図の各部を詳細に説明する。
第9図は第8図の波形整形回路63を詳細に示
す回路図であり、第10図は第9図の回路の各部
の説明的波形図である。速度検出器35に接続す
るためのライン109には増幅器110が接続さ
れ、この増幅器110の出力がコンパレータを構
成する演算増幅器111の反転入力端子112に
結合されている。演算増幅器111のもう一方の
非反転入力端子113と出力端子114との間に
は帰還抵抗115が接続され、更に抵抗116と
コンデンサ117とから成る微分帰還回路が接続
されている。また非反転入力端子113と2.5ボ
ルト端子118との間に抵抗119が接続され、
更に端子113と0ボルト端子120との間に抵
抗121が接続されている。また増幅器111の
出力端子114と5ボルト電源端子121′との
間には抵抗122が接続され、また出力端子11
4には更に微分回路用コンデンサ123が接続さ
れている。コンデンサ123の出力端と5ボルト
電源端子124との間には微分回路用抵抗12
5、また出力端と5ボルト電源端子126との間
に半波除去用ダイオード127が接続されてい
る。演算増幅器111を含むコンパレータは交流
信号の零に相当する2.5Vのレベルを交流信号が
横切る時点を検出するためのものであり、コンデ
ンサ123と抵抗125とから成る微分回路はコ
ンパレータ出力パルスの後縁を検出するためのも
のである。従つて速度検出器35の出力信号とし
て第10図Aに示すテープ走行速度に対応した周
波数信号が反転入力端子112に入力されると、
これが第10図Bに示す非反転入力端子113の
ヒステリシスVTを有する基準電圧と比較され交
流成分が2.5−VT以下になつた時点で5Vの比較
出力を発生し、交流成分が2.5Vを横切る時点で
再び比較出力が0Vに転換する。従つて、演算増
幅器111の出力からは第10図Cに示す比較出
力が発生する。第10図Cの比較出力は次段の微
分回路で微分され、第10図Dに示す如く比較出
力パルスの後縁の微分パルスのみが取り出され
る。この微分パルス列の周期(周波数)は第10
図Aの速度検出信号の周波数に対応している。第
9図に於いて微分回路の出力点即ちD点は公知の
リトリガ単安定マルチバイブレータ128のトリ
ガ入力端子129に結合されている。従つて、第
10図Dに示す微分パルスがトリガ信号として単
安定マルチバイブレータ128に入力されると、
この出力端子130に第10図Eに示すパルス列
が出力される。このパルス発生の周期(周波数)
はテープ走行速度に対応している。尚この実施例
では定速送り状態に於いて単安定マルチバイブレ
ータ128の出力のデユテイ比が約50%になるよ
うに設定されている。従つて、起動時又は停止時
にはデユテイが50%より小さくなる。例えばt2
停止操作をしたとすれば、テープ走行速度の低下
と共に第10図Eのパルス発生の周期も大にな
り、ついにパルスが発生しなくなる。この実施例
の場合、不感帯突入点検出回路105が設けら
れ、テープ速度が所定値まで低下すると、波形整
形回路63のクリア端子104即ち単安定マルチ
バイブレータ128のクリア端子にクリア信号が
入るので、テープ走行が完全に停止するt4時点よ
り前のt3時点でクリアされ、t3以後は単安定マル
チバイブレータ128から出力パルスが発生しな
い。第9図の単安定マルチバイブレータ128の
出力ライン131即ち波形整形回路63の出力ラ
インには、F−Vコンバータ64、異常検出回路
97、スイツチ回路100、不感帯突入点検出回
路105、及びAND回路107が接続される。
132はパルス幅切換回路であつて、端子133
から与えられる低速走行信号又は高速走行信号に
よつて選択的にリトリガ単安定マルチバイブレー
タ128の出力パルスの幅を切換える回路であ
る。この装置では端子133に高速走行信号が入
力されると、マルチバイブレータの時定数の切換
がなされ、パルス幅が小になり、テープ速度が上
る。
第11図は周波数−電圧コンバータ64を示
し、第12図は第11図の回路の各部の説明的波
形図である。第9図のライン131に接続される
ライン134には反転増幅器135が接続されて
いる。従つて波形整形回路63から供給される第
12図Aの波形は第12図Bの波形に変換され
る。反転増幅器135の出力は抵抗136を介し
てNPNトランジスタ137のベースに結合され
ている。トランジスタ137のコレクタは抵抗1
38を介して+12Vの電源端子139に接続され
ている。トランジスタ137のエミツタと零ボル
トライン即ちグランドとの間にはPNPトランジス
タ140と抵抗141とが順次に接続されてい
る。また+12Vの電源端子139とトランジスタ
137のベースとの間に抵抗142が接続され、
トランジスタ137のベースとトランジスタ14
0のベースとの間に抵抗143が接続されてい
る。従つて、トランジスタ137がオンの期間に
はトランジスタ140がオフとなり、この逆にト
ランジスタ140がオンの期間にトランジスタ1
37がオフになる。トランジスタ137,140
にはダイオード144,145が夫々並列接続さ
れている。また一方のダイオード144に並列に
抵抗146を介してコンデンサ147が接続さ
れ、他方のダイオード145に並列に抵抗148
を介してコンデンサ149が接続されている。抵
抗146とコンデンサ147との接続点Eと増幅
器65の反転入力端子66との間には抵抗150
が接続され、抵抗148とコンデンサ149の接
続点Fと反転入力端子66との間には抵抗151
が接続されている。従つてコンデンサ147と1
49の出力は合成されて反転入力端子66に入力
される。+12V端子139とグランドとの間に順
次に接続された抵抗152と153とは基準電圧
回路68を構成するものであつて、その接続点1
54はアナログ比較用差動増幅器65の非反転入
力端子67に接続され、またトランジスタ13
7,140の夫々のエミツタに接続されている。
上述の如く構成された回路のライン134に第
12図Aに示す信号が入力されれば、t1からt2
での期間に於いてトランジスタ137がオン、ト
ランジスタ140がオフになる。従つて、電源端
子139−抵抗138−トランジスタ137−ダ
イオード145−抵抗141−グランド(零ボル
トライン)の回路で電流が流れ、一方のトランジ
スタ137のコレクタ回路のC点の電位VCは、
点154の基準電圧VRに対してトランジスタ1
37のコレクタ・エミツタ間電圧VCE1だけ高く
なり、他方のトランジスタ140のコレクタ回路
のD点の電位VDは点154の基準電圧VRに対し
てダイオード145の順方向電圧VF2だけ低くな
る。次に、t2からt3の期間になると増幅器135
の出力が低レベルになるので、一方のトランジス
タ137はオフ、他方のトランジスタ140はオ
ンになる。従つて、+12V端子139−抵抗13
8−ダイオード144−トランジスタ140−抵
抗141−グランド(零ボルトライン)から成る
回路で主として電流が流れ、C点の電位VCは点
154の基準電圧VRに対してダイオード144
の順方向電圧VF1だけ高くなり、D点の電位VD
は点154の基準電圧VRに対してトランジスタ
140のコレクタ・エミツタ間電圧VCE2だけ低
くなる。今、VCE1=VCE2=VCE、またVF1=V
F2=VF、更にVF>VCEであるとすれば、C点に
第12図Cに示す如く、増幅器135の出力が高
レベルのときにVR+VCE、増幅器135の出力
が低レベルのときにVR+VFのレベルとなる矩形
波列が発生し、またD点に第12図Dに示す如く
増幅器135の出力が高レベルのときにVR−V
F、増幅器135の出力が低レベルのときにVR
CEのレベルとなる矩形波列が発生する。このよ
うにして得られたC点の矩形波列によつて抵抗1
46を介してコンデンサ147が充電され、これ
が抵抗150を介して反転入力端子66に放電さ
れるので、抵抗146,150及びコンデンサ1
47の値を適当に選定しておくと、E点に第12
図Eに示す如く基準電圧VRよりも高く且つ矩形
波列の(VR+VCE)期間と(VR+VF)期間と
の比に応じて変化する平滑された電圧VEが得ら
れる。他方、D点の矩形波列によつて抵抗148
を介してコンデンサ149が充電され、これが抵
抗151を介して反転入力端子66に放電される
ので、抵抗148,151及びコンデンサ149
の値を適当に選定しておくと、F点に第12図F
に示す如く基準電圧VRより低く且つ第12図D
の矩形波列の(VR−VF)期間と(VR−VCE
期間との比に応じて変化する平滑された電圧VF
が得られる。尚理解を容易にするために第12図
E及びFではVE及びVFを直線で示したが、実際
にはリツプルがある。E点の電圧VEとF点との
電圧VFとは合成されて反転入力端子66に入力
される。従つて差動増幅器65の出力に(VE
F)−VRに対応した信号が得られる。例えばテ
ープ速度が基準速度よりも遅くなつて、第12図
Aのt1〜t2の期間が長くなつたとすれば、t2〜t3
期間は単安定マルチバイブレータ128で一定に
設定されているので、矩形波列の電圧の低い期間
が電圧の高い期間より大になり、反転入力端子6
6の入力信号の電圧が低下し、差動増幅器65の
出力電圧が上昇し、テープ速度を上げるサーボ出
力が生じる。本装置では、F−Vコンバータ64
を対称的に形成し、電源電圧及び外囲温度の変動
の影響を受けにくいようにしているが、これに限
ることなく、例えば第11図の下半分の回路を省
いた構成としてもよい。
第13図は比較及び制御機能を有した増幅回路
72と、ゲインコントロール可能な帰還回路93
と、帰還切換回路94と、低電圧リミツト回路9
5と、高電圧リミツト回路96との詳細を示す回
路図である。第13図に示されて演算増幅器から
成るアナログ比較用差動増幅器65は第8図及び
第11図に示されているものと同じであり、この
出力端子69はトランジスタ155のベースに接
続されている。またこの増幅器65の電源端子は
+12V電源端子70とグランド(零ボルトライ
ン)に接続されている。トランジスタ155のエ
ミツタとグランドとの間にはツエナダイオード1
56と抵抗157とが順次に接続され、そのコレ
クタは次段のトランジスタ158のベースに接続
されている。尚ツエナダイオード156のカソー
ドは抵抗159を介して+12V電源端子70にも
接続されている。トランジスタ158のエミツタ
は+12V端子70に接続され、そのコレクタは次
段の制御トランジスタ71のベースに接続されて
いる。またトランジスタ71のエミツタとツエナ
ダイオード156のアノードとの間に抵抗160
が接続され、更にトランジスタに逆並列に保護用
ダイオード161が接続されている。従つて差動
増幅器65の出力の大小に応じたトランジスタ1
55,158及び71の導通状態が得られ、例え
ば、反転入力端子66の入力電圧が低くなれば、
出力端子69の電圧が高くなり、最終段のトラン
ジスタ71のベース電流が増加し、このトランジ
スタ71のコレクタ・エミツタ間の抵抗値及び電
圧値が小さくなり、このエミツタに於けるサーボ
出力電圧が上昇し、モータの回転速度も上昇す
る。
サーボ出力ライン73と反転入力端子66との
間には抵抗162、コンデンサ163及び164
が順次に接続されて積分要素を含んだ帰還回路9
3が形成されている。また帰還量を変えてサーボ
回路のループゲインを小さくするために、抵抗1
62に並列に抵抗165と電界効果トランジスタ
166とから成る回路が接続されている。電界効
果トランジスタ166のゲートは抵抗167を介
してリバーステープ走行指令入力端子91に接続
されている。従つて高レベルのリバーステープ走
行指令入力信号が端子91に入力されると電界効
果トランジスタ166がオンし、抵抗162に抵
抗165が並列接続され、サーボ回路のループゲ
インが小さくなり、サーボ系が安定に動作する。
本装置ではフオワード走行時に比べリバース走行
時に於ける回転ローラ32に対するテープ5の接
触が悪くなるので、もし、リバース走行でサーボ
回路のループゲインを小さくしなければ、サーボ
系が不安定になる恐れがあり、前述したエラーの
発生したデータブロツク分だけ巻戻す動作(バツ
クスペース動作)が不可能になる恐れがある。し
かし、本装置ではフオワードとリバースでゲイン
の切換を行つているので、上述の欠陥は生じな
い。
第13図に於いて、電界効果トランジスタ16
6のドレインと反転入力端子66との間に抵抗1
68とダイオード169,170とが順次に接続
され、低電圧リミツト回路95が形成されてい
る。この低電圧リミツト回路95に於けるダイオ
ード170,169のアノードは反転入力端子6
6に接続されているので、サーボ出力ライン73
の電圧が反転入力端子66の電圧よりも低くなつ
たときのみダイオード169,170が導通す
る。またフオワード走行で電界効果トランジスタ
166がオフの期間には、抵抗165と162と
を介して低電圧サーボリミツト回路95がサーボ
出力ライン73に接続されることになるので、フ
オワード走行時には低電圧サーボリミツト回路9
5は実質的に動作しない。前述したように本装置
ではフオワード走行時に回転ローラ32にテープ
5が良好に接触するので、フオワード走行時に低
電圧サーボリミツト回路95をリバース走行時と
同様に動作させる必要はなく、サーボリミツト低
電圧値は極めて小さくしている。リバース走行で
電界効果トランジスタ166がオンになれば、こ
こを介して低電圧サーボリミツト回路95がサー
ボ出力ライン73に接続されるので、フオワード
走行よりも高い値のサーボリミツト低電圧値とす
ることが出来る。即ちサーボ出力ライン73の電
圧が所定値(低電圧サーボリミツト値)よりも低
下しようとすると、ダイオード170,169が
導通して低い電圧が反転入力端子66に帰還さ
れ、サーボ出力電圧が上昇するような動作とな
り、サーボ出力電圧は所定値よりも低下しない。
これによりサーボ系の発振等を防止することが出
来る。尚低電圧サーボリミツト値を変更したいと
きには例えばダイオード169,170の数を増
減すればよい。本装置では上述の如く電界効果ト
ランジスタ166による切換によつて、リバース
走行時にループゲインが小さくなり、且つ低電圧
リミツト回路95による制限電圧がフオワード時
より高くなるので、これ等の相乗効果でリバース
走行であつてもサーボ系が不安定になることはな
い。
サーボ出力ライン73と反転入力端子66との
間にトランジスタ171とダイオード172とが
順次に接続され、高電圧サーボリミツト回路96
が形成されている。トランジスタ171のベース
は抵抗173を介して異常検出回路97の出力に
結合され、また抵抗174を介して+12V電源端
子175にも接続されている。従つて、この実施
例では異常検出回路97から低レベルの異常検出
信号が検出されたときにトランジスタ171がオ
ンになり、サーボ出力ライン73の電圧がトラン
ジスタ171とダイオード172を介して反転入
力端子66に帰還され、サーボ出力電圧が所定値
(高電圧サーボリミツト値)に制限される。
第14図は高電圧サーボリミツト回路を作動さ
せるための異常検出回路97の詳細を示し、第1
5図は第14図の回路の各部の波形を説明的に示
す。波形整形回路63の出力即ちリトリガ単安定
マルチバイブレータ128の出力にその入力が結
合されるオーブンコレクタ型TTL構成のインバ
ータ176の出力に抵抗177が接続され、抵抗
177の出力端とグランド(零ボルトライン)と
の間に積分用コンデンサ178が接続されてい
る。従つて、波形整形回路63から第15図Aの
パルス列が与えられると、これが反転されて第1
5図Bのパルス列となり、このパルス列によるコ
ンデンサ178の充放電が生じ、C点の電位は第
15図Cに示す如く変化する。即ちB点の高レベ
ル期間にコンデンサ178が充電され、低レベル
期間に放電する。C点は公知のシユミツトTTL
構成の符号反転型シユミツト・トリガ回路179
の入力端子に結合されているので、C点の電位が
第15図Cでトリガレベル180以下になると第
15図Dに示す如くシユミツト・トリガ回路17
9の出力は高レベルとなる。例えば、第15図に
おいてt1でテープ走行指令信号が第15図Fに示
す如く入力され、テープ走行の開始と共に波形整
形回路63から第15図Aのパルス列が入力さ
れ、コンデンサ178の放電でt2時点で第1のト
リガレベル180以下になると第15図Dに示す
如くシユミツト・トリガ回路179の出力は高レ
ベルに反転する。起動直後のテープ走行速度の低
い範囲ではC点の電位が次のパルスが発生するま
でのt3でヒステリシス動作で決まる第2のトリガ
レベル180′に戻るのでシユミツト・トリガ回
路179の出力は再び低レベルになるがテープ速
度の上昇により波形整形パルスの発生周期が小に
なるt4以後即ち低い第1のトリガレベル180を
横切つた以後ではレベル180′以上にならず、
シユミツト・トリガ回路179の出力は高レベル
を保つ。しかし、回転ローラ32又は速度検出器
35の故障等の原因で速度検出信号が得られなく
なり、例えばt5で波形整形回路63からパルスが
発生しなくなつた場合、又は何んらかの原因でテ
ープが完全に一方のリールに巻取られてもテープ
走行指令信号が付与されている場合には、t5から
コンデンサ178の充電が進み、ついにt6でトリ
ガレベル180′に達し、シユミツト・トリガ回
路179の出力は低レベルとなる。本装置では積
分回路が2段になつているため、これが直ちに異
常検出信号とはならない。シユミツト・トリガ回
路179の出力にはインバータ181が結合され
ているので、インバータ181の出力には第15
図Eの波形が得られる。インバータ181の出力
は保護抵抗として働く抵抗182の一端に接続さ
れている。抵抗182の他端と零ボルトラインと
の間にはコンデンサ183が接続され、これがイ
ンバータ181の出力で充電される。但し、テー
プ走行指令信号を出力するOR回路98にその入
力が結合され、その出力が抵抗182の一端に結
合された増幅器184が設けられているので、テ
ープ走行指令信号が発生中であつて更にインバー
タ181から高レベル信号が発生しているときの
みコンデンサ183の充電が開始される。抵抗1
82とコンデンサ183との接続点Gはシユミツ
トTTL構成の符号反転型シユミツト・トリガ回
路186の入力端子に結合されているので、コン
デンサ183の充電電圧がシユミツト・トリガレ
ベル185に達すれば、シユミツト・トリガ回路
の出力は低レベルに反転する。コンデンサ183
の充電は第15図Gで示すようにt1及びt3でも開
始するが、充電時間が短いので、トリガレベル1
85には達しない。しかし、t6以後においては再
び波形整形パルスが発生しないので、シユミツ
ト・トリガレベル185まで充電され、第15図
Hに示す如くシユミツト・トリガ回路186の出
力がt7に於いて低レベルに反転する。本装置で
は、t7に於けるこの低レベルへの反転が異常検出
信号として利用されている。
シユミツト・トリガ回路186の出力はOR回
路187の一方の入力に結合され、このOR回路
187の他方の入力は第8図に示すOR回路98
のテープ走行指令信号出力に結合されているの
で、テープ走行指令信号が無くなつたとき即ち停
止指令状態となつたときにも低レベル信号がOR
回路187の出力ラインに付与される。即ち、シ
ユミツト・トリガ回路186で異常状態が検出さ
れた時と停止指令状態の時との両方で高電圧サー
ボリミツト回路96を動作させる信号が発生し、
第13図に示したトランジスタ171がオンにな
る。
第16図はスタートコントロール回路99の詳
細を示し、第17図は第16図の回路の各部の波
形及びテープ走行速度を説明的に示す。テープ走
行指令信号を出力するOR回路98の出力に接続
されたライン189には抵抗190,191及び
ダイオード192の夫々の一端が結合されてい
る。抵抗190の他端はトランジスタ193のベ
ースに結合されているので、ライン189から高
レベルのテープ走行指令信号が入力されるとPNP
形トランジスタ193はオフとなる。このトラン
ジスタ193のエミツタは抵抗194を介して+
12Vの電源端子195に接続され、そのコレクタ
は抵抗196を介してグランド(零ボルトライ
ン)に接続されている。また抵抗191の他端は
+12V電源端子195に接続されている。またト
ランジスタ193のエミツタは次段のPNP形トラ
ンジスタ197のベースに接続されている。トラ
ンジスタ197のエミツタは+12V電源端子19
5に接続され、そのコレクタはコンデンサ199
と抵抗198との接続点200に接続されている
ので、前段のトランジスタ193がオフのときは
後段のトランジスタ197もオフである。前段の
トランジスタ193のベースと接続点200との
間にはコンデンサ199の他にコンデンサ201
も接続されている。抵抗198の出力端は抵抗2
02に接続され、抵抗202の出力ライン203
は第8図及び第13図に示した差動増幅器65の
反転入力端子66に接続されている。尚ダイオー
ド192は抵抗202と入力ライン189との間
に接続されている。
上述の如く構成された回路で、入力ライン18
9にテープ走行指令信号が付与されておらず、入
力ライン189が低レベルであるとすれば、トラ
ンジスタ193及び197がオンし、+12V電源
端子195−トランジスタ197−コンデンサ1
99,201−抵抗190−低レベル入力ライン
189の回路でコンデンサ199,201の充電
が行われ、接続点200の電位は約12ボルトとな
る。差動増幅器65の非反転入力端子67に付与
される基準電圧は約3ボルトであり、通常、反転
入力端子66に付与される電圧も基準電圧に近い
電圧であるので、接続点200の12ボルトはこれ
に比較して極めて高い電圧である。この停止状態
には入力ライン189が低レベルであるので、ダ
イオード192が導通し、接続点200の高い電
位が反転入力端子66に印加されず、反転入力端
子66には前述した高電圧サーボリミツト回路9
6で制限された電圧が印加されている。
コンデンサ199,201が上述の如く充電さ
れた状態で高レベルのテープ走行指令信号即ちス
タート信号が第17図Aに示すようにt1で入力ラ
イン189に付与されると、トランジスタ193
及び197がオフとなり、またダイオード192
が非導通となり、コンデンサ199,201が抵
抗198と202を介して放電しつつ逆放電さ
れ、接続点200の電圧は徐々に低下し、同時に
ライン203から反転入力端子66に付与する電
圧も徐々に低下する。即ち、t1時点で第17図A
に示す高レベル走行指令信号が入力されると、接
続点200の電圧に対応した高い電圧が第17図
Bに示す如く反転入力端子66に付与され、第8
図及び第13図のサーボ出力ライン73の電圧の
急激な上昇が抑えられる。従つてモータ58又は
59は低い電圧で起動され、スタートコントロー
ル回路99から反転入力端子66に付与される入
力信号のレベルが低下するのに従つてモータ58
又は59に高い電圧が印加され、テープ走行速度
は第17図Cに示す如く徐々に上昇し、t2で所望
速度となる。このため、円滑な起動が達成され
る。第17図のt3でテープ走行指令信号が無くな
ると、前述した如く再びトランジスタ197を介
してのコンデンサ199,201の充電が行われ
る。この実施例では反転入力端子66のレベルを
起動時に制御しているが、基準電圧を付与する非
反転入力端子67のレベルを起動時に下げてもよ
い。
第18図は不感帯突入点検出回路105の詳細
を示し、第19図は第18図の各部の波形を説明
的に示す。第18図に於いて波形整形回路63の
出力即ち単安定マルチバイブレータ128の出力
に接続されたライン204にインバータ205が
結合され、インバータ205の出力に抵抗206
が接続されている。また抵抗206の出力端と零
ボルトライン(グランド)との間には積分用コン
デンサ207が接続されている。抵抗206とコ
ンデンサ207との接続点Dにその入力端子が結
合されたシユミツトTTL構成の符号反転型シユ
ミツト・トリガ回路208は、コンデンサが所定
のレベルに充電されたときに低レベル出力を発生
するものである。シユミツト・トリガ回路208
の出力にその入力が結合されたインバータ209
はシユミツト・トリガ回路208の出力を符号反
転して次段のNAND回路210の一方の入力端子
に入力させる。NAND回路210の他方の入力端
子には、OR回路98から付与されるテープ走行
指令信号がインバータ211で符号反転されて入
力される。従つて、NAND回路210の出力ライ
ン212には2つの入力が共に高レベルになつた
ときのみ低レベル出力を発生する。出力ライン2
12は第8図に示す波形整形回路63のクリア端
子104更に詳しくは第9図のリトリガ単安定マ
ルチバイブレータ128のクリア端子104に接
続される。今、第19図Aに示す如く走行指令信
号が発生し、第19図Bに示す如くテープ速度が
ほぼ一定であるt1以前であるとすれば、入力ライ
ン204に第19図Cに示すパルス列が波形整形
回路63から入力される。テープが定速走行を保
つてデユテイ比約50%でパルスが発生しているt1
以前ではコンデンサ207の充電と放電との繰返
しにより、D点の電位はシユミツト・トリガ回路
208のトリガレベル213に達しない。しか
し、t1で走行指令信号が無くなり、例えば、第8
図で今迄供給側として駆動されていた第1のリー
ルモータ58がスイツチ回路100を介して付与
される波形整形回路63の出力で強く駆動され、
且つ制御された状態で駆動されれば、テープ走行
は比較的早く停止する。この場合、テープ速度の
低下と共に、第19図Cに示す如く波形整形回路
63から発生するパルス列のパルス間隔が徐々に
大になる。第19図では説明的にわずかのパルス
しか書いてないが、実際は多数のパルスが発生し
ている。パルス間隔が徐々に大になるに従つてD
点の電位は第19図Dに示す如く徐々に上昇し、
t2でついにレベル213に達し、シユミツト・ト
リガ回路208の出力が第19図Eに示す如く低
レベルに反転する。尚このt2時点はテープ速度が
定常テープ速度の約5%になつた時点にほぼ対応
している。t2以後になると、インバータ209の
出力が高レベル、インバータ211の出力が高レ
ベルであるので、NAND回路210の出力は第1
9図Fに示す如く低レベルとなり、この低レベル
信号が波形整形回路63のクリア端子104にク
リア信号として付与され、t2以後は波形整形回路
63からパルスが発生しなくなる。即ち、もしク
リア信号が入力されなければ、第19図Cで点線
で示すパルスが発生するが、クリア信号でクリア
されてこの点線のパルスは発生しない。従つて、
スイツチ回路100を介してトランジスタ74に
スイツチング制御信号が付与されなくなり、第1
のリールモータ58は停止サーボから解除され、
第1のリールモータ58は不感帯動作に突入し、
実質的に非付勢状態となる。第1及び第2のリー
ルモータ58及び59を不感帯動作とせずに完全
な非駆動(非付勢)状態としてもよいが、この実
施例では、磁気テープの弛みをとるために、第1
及び第2のリールモータ58及び59を共にバツ
クテンシヨン制御トランジスタ76を介して同一
条件で付勢し、磁気テープを両方のリールで互に
逆方向に弱い力で引張るように構成されている。
このようなテープの弛みに対する配慮をしない場
合には、不感帯突入点検出回路105の出力に基
づいて第1及び第2のリールモータ58,59を
駆動電源から切り離すように構成してもよい。モ
ータ58及び59が実質的に駆動されなくなれ
ば、慣性でわずかに巻取側リールに向つてテープ
が走行した後の第19図のt3で完全にテープ走行
及びモータの回転が停止する。
以上本考案の実施例に付いて述べたが、本考案
は上述の実施例に限定されるものではなく、更に
変形可能なものである。例えば、F−Vコンバー
タ64を設けずに、波形整形回路63の出力と基
準パルス発生器の出力とを位相(周波数)比較
し、この出力を平滑して制御信号として利用して
もよい。即ちフエーズ・ロツク・ループ(PLL)
で速度制御をしてもよい。また実施例では、第1
4図及び第18図のインバータ176,181及
び205がオープンコレクタ形のトランジスタ回
路で形成されており、従つてこの出力でコンデン
サ178,183及び207が直接に充電される
ように構成されておらず、IC構成のシユミツ
ト・トリガ回路179,186及び208の電源
を利用してコンデンサ178,183及び207
が充電されるように構成されており、第15図
C,G及び第19図Dに示す如く高いトリガレベ
ル180′,185,213と同電位までしか充
電されないが、第14図の接続点C及びG、第1
8図の接続点Dに抵抗を介して例えば+5ボルト
の電源を接続し、第14図のインバータ176,
181及び第18図のインバータ205の出力が
高レベルの期間のみ前記+5ボルトの電源でコン
デンサ178,183及び207を充電するよう
にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係わる磁気テープ移
送装置で使用されるテープカセツトの平面図、第
2図は第1図のカセツトの正面図、第3図は本考
案の実施例に係わる磁気テープ移送装置をカセツ
トホルダのカバーを取外した状態で示す平面図、
第4図は第3図の磁気テープ移送装置をカセツト
着脱可能状態にして示す側面図、第5図は第3図
の磁気テープ移送装置をテープ移送可能状態にし
て示す側面図、第6図は第3図の磁気テープ移送
装置の回転ローラとカセツトとの関係及び速度検
出器を示す一部切断正面図、第7図は第3図の磁
気テープ移送装置の回転ローラ、磁気ヘツド等と
テープとの接触状態を説明的に示す平面図、第8
図は第3図の磁気テープ移送装置のモータ速度制
御回路を示すブロツク図、第9図は第8図の波形
整形回路を詳細に示す回路図、第10図は第9図
の回路の各部の説明的波形図、第11図は第8図
のF−Vコンバータを詳細に示す回路図、第12
図は第11図の回路の各部の説明的波形図、第1
3図は第8図の比較及び制御機能を有する増幅回
路、帰還回路、帰還切換回路、低電圧リミツタ回
路、及び高電圧リミツタ回路の詳細を示す回路
図、第14図は第8図の異常検出回路の詳細を示
す回路図、第15図は第14図の各部の説明的波
形図、第16図は第8図のスタートコントロール
回路の詳細を示す回路図、第17図は第16図の
各部の状態及びテープ速度を説明的に示す波形
図、第18図は第8図の不感帯突入点検出回路を
詳細に示す回路図、第19図は第18図の各部の
状態及びテープ速度を示す波形図、第20図は第
8図の回路に於けるバツクテンシヨン電圧を示す
波形図である。 尚図面に用いられている符号に於いて、1はテ
ープカセツト、3,4はリール、32は回転ロー
ラ、35は速度検出器、58は第1のリールモー
タ(DCモータ)、59は第2のリールモータ
(DCモータ)、63は波形整形回路、73はサー
ボ出力ライン、76はバツクテンシヨン制御トラ
ンジスタである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 供給側リールから巻取側リールにテープを移送
    する装置の前記供給側リールに結合され且つ前記
    テープにバツクテンシヨンを付与する方向に駆動
    するようにモータ駆動回路に接続され且つ直流モ
    ータで構成された供給側リールモータと、 前記巻取側リールに結合され且つ前記テープを
    前記巻取側リールに巻取る方向に駆動するように
    モータ駆動回路に接続され且つ直流モータで構成
    された巻取側リールモータと、 前記テープの走行速度に対応した繰返し周波数
    で速度検出パルスを断続的に発生する交流型速度
    検出器と、 前記テープの走行を停止するための停止信号に
    応答して前記巻取側リールモータの駆動電流を遮
    断又は低減させ、且つ前記速度検出器から得られ
    る前記断続的な速度検出パルスに基づいて前記供
    給側リールモータに通常のテープ走行時のバツク
    テンシヨン電圧よりも高いレベルの電圧を断続的
    に供給し、この断続的な電圧供給を前記停止信号
    の発生時点から前記テープの走行速度が停止制御
    の不感帯領域にほぼ対応する零近傍に達する時点
    まで維持し、前記テープの走行速度が零近傍に達
    した時点で前記供給側リールモータと前記巻取側
    リールモータとに同一の電圧を印加する停止制御
    回路と を具備したテープ移送装置のモータサーボ回路。
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