JPH0222823Y2 - - Google Patents

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JPH0222823Y2
JPH0222823Y2 JP1996184U JP1996184U JPH0222823Y2 JP H0222823 Y2 JPH0222823 Y2 JP H0222823Y2 JP 1996184 U JP1996184 U JP 1996184U JP 1996184 U JP1996184 U JP 1996184U JP H0222823 Y2 JPH0222823 Y2 JP H0222823Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案は、いわゆるカセツトテープを用いるカ
セツト式の磁気記録/再生装置に係り、特に各々
カセツトテープのハブリールに係合する一対のリ
ール台を、リールモータの回転方向に応じて揺動
して上記一対のリール台のうち巻取り側のリール
台に結合される中間アイドラを介して上記リール
モータにより駆動する方式のテープ走行制御装置
に関するものである。
[考案の技術的背景] カセツトテープレコーダ等において、早送り
(FF)、巻戻し(REW)、キユー(QUE)、レビ
ユー(REVIEW)等のテープ高速走行モード
(通常、記録・再生等の定速走行モード以外のモ
ード)から停止モードを含む他の任意の走行モー
ドへ移行させる際に、従前の高速走行モードにお
ける慣性力等が残つていると、テープに急激なテ
ンシヨンの変化を与えたり、大きなテンシヨンが
テープにかかつたりして、テープ切断、キヤプス
タンへのテープ巻付き等の事故の原因あるいはテ
ープをいためる(テープの片伸び等)原因となり
好ましくない。そこで、このようなモード移行の
際には一旦ブレーキ動作によりテープ走行を停止
させた後次の動作に入るようにするのが一般的で
ある。特に、各々カセツトテープのハブリールに
係合する一対のリール台を、リールモータの回転
方向に応じて揺動して上記一対のリール台のうち
巻取り側のリール台に結合される中間アイドラを
介して上記リールモータにより駆動する方式を採
用している場合には、上記テンシヨンの急激な変
化等は中間アイドラの接離動作異常や不安定動作
等の原因となり大きな問題となる。
従来、上述したようなブレーキの方法として
は、機械的なブレーキを作動させてリール台の回
転を止める方法、電磁力を利用したブレーキによ
りリール台の回転を止める方法などが用いられて
いる。
しかしがら、別途にブレーキを設けた場合、ブ
レーキと他の走行駆動系の連動関係が複雑化し、
構成ならびに制御の複雑化を招くという問題を生
ずる。
これに対し、純電子的なモータ制御によりブレ
ーキをかける方法として、停止指令等の走行モー
ド移行指令を受けると直ちにモータを逆回転駆動
してブレーキとすることが考えられている。
ところが、従前の走行状態によるリール台、テ
ープ等の慣性による回転トルクやモータの逆起電
力の発生が大きいうちに逆回転駆動すると、上記
逆起電力を打消すために大電力を要し、しかも急
激に逆回転駆動するため各部に衝撃を与える。そ
の上、急撃に逆回転駆動されるため中間アイドラ
の切換えがスムーズに行われず不安定動作や大き
な衝撃の原因となる。特に、中間アイドラとリー
ル台との結合部にギヤを使用している場合には、
ギヤの噛み合せが不安定となり、衝撃や異音を発
生するなど多くの問題を生ずる。
また、上記ブレーキ制御時における回転系の慣
性力は、ハブリールに巻回されているテープの量
により影響を受け、例えば巻取り側のハブリール
におけるテープ巻取り量が多い程慣性質量が大き
く、また一定のテープ走行速度に対応するハブリ
ールの回転速度はハブリールに対するテープ巻回
量が多い程遅く、同巻回量が少ない程速い。した
がつて、テープ巻取り量にかかわらず同じブレー
キをかけたのではテープが完全に止まらない場合
が生じたり、逆にバツクテンシヨンがかかりすぎ
てテープが逆戻りしたりしてしまうおそれがあ
る。このような現象は特に高級機種では商品価値
を損ねることになり、確実に避けなければならな
い。
[考案の目的] 本考案の目的とするところは、簡単な構成で且
つ極めて確実でスムーズな動作によりテープをい
ためることなくテープ走行モードの移行が行なえ
るテープ走行制御装置を提供することにある。
[考案の概要] 本考案においては、テープ高速走行モードから
停止モードを含む他の任意の走行モードへの移行
指令に応答して起動され第1の設定時間を計時す
る第1の計時手段と、この第1の計時手段の計時
中リールモータに対する駆動電力の供給を休止さ
せる第1の休止制御手段と、この第1の休止制御
手段の動作終了または上記第1の計時手段の計時
完了に応答して起動され第2の設定時間を計時す
る第2の計時手段と、この第2の計時手段の計時
動作中上記リールモータに従前に駆動方向に対し
て逆回転方向の駆動電力の供給を行なわせる逆回
転制御手段と、上記移行指令が停止モードへの移
行指令でないときにのみ機能し上記逆回転制御手
段の動作終了または上記第2の計時手段の計時完
了に応答して起動されて第3の設定時間を計時す
る第3の計時手段と、この第3の計時手段の計時
中上記リールモータに対する駆動電力の供給を休
止させる第2の休止制御手段と、上記一対のリー
ル台の各々の回転速度情報をそれぞれ検出する回
転速度検出手段と、この回転速度検出手段で得た
上記両リール台の回転速度に基づいてテープの巻
取り量を算出する演算手段と、この演算手段の算
出結果に応じて上記第1および第2の計時手段に
おける第1および第2の設定時間を変更制御する
制御手段とを具備したことを特徴としている。
[考案の実施例] 第1図に本考案の一実施例におけるリール台駆
動機構部分の構成を示す。
第1図において、一対のリール台1および2は
それぞれカセツトテープのハブリールに係合し
て、ハブリールに回転力を伝達しあるいはハブリ
ールから回転力が伝達される。これらリール台
1,2の下部周面にはこの場合ギヤ部分1a,2
aが形成されている。中間アイドラ3は上記リー
ル台1,2のギヤ部分1a,2aに噛合するギヤ
として形成され、プラケツト4に回転自在に支持
されている。プラケツト4は中間アイドラ3の回
転支持軸とは異なる位置において、回動軸5を介
して図示していないシヤーシフレーム(基板)に
回動自在に支持されている。モータ6の回転軸に
固着された駆動ギヤ7は中間アイドラ3の回転軸
と回動軸5の中間部において中間アイドラ3に噛
合している。モータ6すなわち駆動ギヤ7が図示
時計方向に回転している状態ではプラケツト4は
図示のように左方に偏倚しており、中間アイドラ
3はリール台1のギヤ部1aに噛合してリール台
1を図示時計方向に駆動している。リール駆動用
のリールモータ6および駆動ギヤ7が図示反時計
方向に回転した場合は、プラケツト4が図示反時
計方向に回動し中間アイドラ3がリール台1から
離れ今度はリール台2のギヤ部2aに噛合してリ
ール台2を反時計方向に駆動する。このように中
間アイドラ3はプラケツト4を介し回動軸5を軸
としてリールモータ6の回転方向変化に応じて揺
動し、リール台1または2に選択的に回転力を伝
達する。プラケツト4の中央部にはリールモータ
6の回転軸や駆動ギヤ7との干渉に対する逃げと
しての切欠部が形成されている。また、各リール
台1,2にそれぞれ対応してこれらの回転速度情
報例えば回転周期を検出する回転周期検出器8,
9が設けられている。これら、回転周期検出器
8,9は、例えばリール台1,2に同軸に固着さ
れた着磁円盤とこれに対応して近傍に設置された
ホール素子とこのホール素子の出力より回転周期
を検出する回路とで構成される。
このようなリール台駆動機構を制御する本実施
例における駆動制御系の構成を第2図に示す。
第2図において、操作スイツチ部11は早送り
(FF)、巻戻し(REW)、プレイ(PLAY)、停止
(STOP)の各操作スイツチを備え、各操作スイ
ツチの操作により早送り(FF)、巻戻し
(REW)、プレイ(PLAY)、停止(STOP)の各
走行指令を出力する。これら各指令はロジツクコ
ントロール用の制御装置12に入力される。制御
装置12には上記回転周期検出器8,9の回転周
期出力が与えられており、この制御装置12は上
記回転周期出力および各走行指令入力に応動し正
転出力Df、逆転出力Dr、プレイ出力Plの3種の
信号出力を所定のタイミングで制御する。これら
プレイ出力Pl、正転出力Df、逆転出力Drのいず
れかが駆動回路13に与えられ、駆動回路13は
これら各信号に応じてリールモータ6に駆動電流
を供給する。
上記制御装置12はプレイ(PLAY)モードに
ある時すなわち記録あるいは再生動作時にはプレ
イ出力Plを駆動回路13に与えている。この結
果、リールモータ6は高速走行時より低い電圧
(例えば、高速走行時の1/2の駆動電圧)で定
電圧駆動される。そして、テープが記録・再生等
の定速走行モード(プレイモード)以外の高速走
行モード(停止モードを含まない)にあるときに
は、制御装置12から駆動回路13へは正転出力
Dfおよび逆転出力Drのいずれか一方が与えられ
ており、リールモータ6はそれに応じた方向に回
転している。この状態で停止モードを含む他の走
行モードの走行指令が制御装置12に与えられる
と、制御装置12は、従前の出力(正転出力Df
および逆転出力Drのいずれか一方)を停止し、
T1なる時間が過ぎると今度は正転出力Dfおよび
逆転出力Drの他方すなわち従前とは逆回転させ
る出力をT2なる時間だけ出力し、この時間T2経
過後は再び出力を停止し、さらにT3なる時間を
経過した後に与えられた走行指令に応じた出力を
発生する。与えられた走行指令が停止指令である
場合制御装置12は上記時間T2経過後に出力を
停止したままとする(T3なる時間を経た後も他
の走行指令が与えられないかぎり出力を発生しな
い)。一方、この制御装置12にはリール台1,
2の回転周期に対応する回転周期検出器8,9の
各出力も与えられている。ところで、送り出し側
ハブリールの巻取り側のハブリールに対する相対
回転速度は巻取り側のハブリールのテープ巻回量
が少ない(巻始め)ほど遅く、同テープ巻回量が
多い(巻終り)ほど速いので、上記巻取り側と送
り出し側の両ハブリールの回転速度情報、例えば
回転周期を比較演算すれば、テープ巻取り量すな
わち巻取り側ハブリールに巻回されているテープ
の量を算定することができる。したがつて、上記
回転周期検出器8,9の両出力は制御装置12内
で比較演算され、上記テープ巻取り量が算定され
る。演算装置12はこの算定結果に基づいて上記
設定時間T1,T2を可変制御(制御の詳細は後述
する)する。
第3図に、早送り(FF)モードから停止する
場合、および巻戻し(REW)モードから停止す
る場合の制御装置12の正転出力Df、逆転出力
Drの関係を示す。
第3図において、まず、早送り(FF)モード
にあるときには、制御装置12からは正転出力
Dfが出力されていて、逆転出力Drは出力されて
いない。この状態で時刻ts1に停止指令が与えら
れると制御装置12は直ちに正転出力Dfも出力
を停止し、正転出力Df、逆転出力Drが共に零と
なる。この状態は、時間T1の間維持され、上記
時刻ts1から時間T1経過した後、制御装置12は
逆転出力Drを発生する。この逆転出力Drは時間
T2の時間幅をもつてほぼパルス状に出力され、
しかる後は再び何も出力のない状態となる。リー
ルモータ6には駆動回路13を介して上記制御装
置12の正転出力Df、逆転出力Drに応じた駆動
電力が印加される。
次に、巻戻し(REW)モードにあるときには、
制御装置12からは逆転出力Drが出力されてい
て、正転出力Dfは出力されていない。この状態
で時刻ts2に停止指令が与えられると制御装置1
2は直ちに逆転出力Drも出力を停止し、正転出
力Df、逆転出力Drが共に零となる。この状態は、
やはり時間T1の間維持され、上記時刻ts2から時
間T1経過した後、制御装置12は正転出力Dfを
発生する。この正転出力Dfはやはり時間T2の時
間幅をもつてほぼパルス状に出力され、しかる後
は再び何も出力のない状態となる。リールモータ
6には駆動回路13を介して上記制御装置12の
正転出力Df、逆転出力Drに応じた駆動電力が印
加されることはこの場合も同様である。
ここで、巻戻し(REW)から停止するときの
動作をさらに具体的に説明する。
今、装置が巻戻し(REW)モードにある場合、
制御装置12には巻戻し(REW)指令が与えら
れ、制御装置12の逆転出力Drで(駆動回路1
3を介して)リールモータ6が駆動されている。
このとき、第1図に示すようにリールモータ6が
図示時計方向に回転しており、中間アイドラ3は
左方に偏倚しリール台1に噛合してリールモータ
6の回転をリール台1に伝達し、該リール台1を
図示時計方向に駆動して、テープを走行させてい
るものとする。この状態で停止指令が与えられる
と、第3図に示したように制御装置12の出力が
零となり駆動回路13を介してリールモータ6へ
の電力供給が断たれる。この後、リール台1等の
慣性によつて、テープの巻戻し走行はある時間続
行するが、回転系各部のフリクシヨン、抵抗等に
よつて回転力は次第に弱まる。そして一定時間
T1経過すると、第3図に示すように制御装置1
2からT2の時間幅で正転出力Dfが発生し、リー
ルモータ6は第1図における反時計方向に回転す
る。したがつて、中間アイドラ3を軸支している
プラケツト4が回動軸5を中心に反時計方向に回
動し、第1図における右方に偏倚し、中間アイド
ラ3はリール台2に噛合して、上記慣性によるテ
ープ走行方向とは逆方向に回転トルクを作用させ
る。この時、T2の期間には正転方向の回転トル
クにリールモータ6の逆起電力を加えた電力にほ
ぼ等しい逆回転方向への駆動電力を与えるので、
テープ走行を急速に停止させることができる。
とろで、既に述べたようにテープ巻取り量が多
い程、巻取り側回転系の慣性質量が大きく、しか
も巻取り側の回転量のテープ走行に与える影響が
大きく、送り出し側の回転量のテープ走行に与え
る影響が小さくなるので、従前の回転が弱まるの
により多くの時間を要し、且つ停止させるために
必要な逆回転力も大きくなる。そこで、この場合
は巻取り量に応じて時間T1およびT2を可変制御
し、第4図に示すように巻取り量が多い程時間
T1およびT2を長くする。したがつて、テープ巻
取り量にかかわれず適切で且つ有効なブレーキを
かけることができる。
なお、高速走行モードから他の停止モード以外
の走行モードに移行する場合、例えば、FF→
REW、FF→PLAYなどの移行に際しては、一旦
停止モードを経由し所定時間経過後指定されたモ
ードに移行する。この時の逆回転駆動電力印加後
に次の指令に応じた駆動電力を与えるまでの間の
時間が上記T3である。
第5図に停止(STOP)状態から早送り(FF)
→巻戻し(REW)→早送り(FF)→停止
(STOP)と順次操作した場合の制御装置12の
正転出力Df、逆転出力Dr、およびリールモータ
6の駆動電流(正転は正、逆転は負としている)
の波形を示す。
すなわち、制御装置12は、実質的に、モード
移行指令により付勢されT1を計時する第1の計
時手段、T1の満了後にT2を計時する第2の計
時手段、上記モード移行指令が停止モードへの移
行指令でないときにのみ動作し上記T2の満了後
にT3を計時する第3の計時手段、T1の間出力を
休止させる第1の休止制御手段、T2の間従前の
回転出力に対する逆回転出力を生じさせる逆転制
御手段、T3の間再び出力を休止させる第2の休
止制御手段、上記一対のリール台の各々の回転速
度をそれぞれ検出する回転速度検出手段としての
回転周期検出器で得た上記両リール台の回転速度
情報に基づいてテープの巻取り量を算出する演算
手段、この演算手段の算出結果に応じて上記第1
および第2の計時手段における第1および第2の
設定時間を変更制御する制御手段で構成されてい
ると考えることができる。これら各機能はロジツ
ク回路等を用いたハードウエアによつて実現する
場合も、マイクロコンピユータ等を用た構成によ
りソフトウエアで実現する場合も容易に実現する
こととができ、いずれの場合にも具体的には種々
の構成が考えられる。
なお、上述において、電源供給を停止してもリ
ールモータ6の駆動トルクはしばらくの間存在す
る。この期間は中間アイドラ3とリール台1,2
のギヤ部1a,2aとが強く噛み合つているた
め、リールモータ6を逆回転させるとギヤに無理
がかかり動作が不安定となつたり、異音を発した
りする。時間の経過に伴う駆動トルクの減少とと
もにギヤははずれ易くなる。このギヤがはずれ易
くなるまでの期間を作るのがT1である。このT1
を長くすれば逆回転はスムーズに行なえるが、あ
まり長くしたので逆回転によるブレーキが意味を
なさず、停止に時間がかかり過過ぎることにな
る。そこで、T1はリールモータ6の回転トルク
が安定な逆回転動作を可能とする程度に弱まるま
での必要最少限の時間に設定することが望まし
い。そして、T2はT1経過後に残つている回転ト
ルクに応じてそれを丁度キヤンセルするように設
定することが望ましい。したがつて、上述したよ
うにこれらT1およびT2を回転系等の特性のみな
らず回転周期検出器8,9で検出されるテープ巻
取り量に応じて可変設定する。この結果、中間ア
イドラ3のリール台1,2への接離動作が不安定
となることなく効果的にブレーキをかけることが
可能となる。
このように、簡単な構成であるにもかかわら
ず、極めて確実で且つ安定な動作によるブレーキ
が実現でき、中間アイドラ3の揺動によるリール
台1,2との接離時にも異音を発生したり、テー
プに無理なテンシヨンやシヨツクが加わつたりす
ることがない。
なお、本考案は上述し且つ図面に示す実施例に
のみ限定されることなく、その要旨を変更しない
範囲内で種々変形して実施することができる。
例えば第6図は本考案の他の実施例の構成を示
すものであり、第2図における制御装置12に相
当する部分をハードウエアで構成する場合の具体
的な構成例である。
この第6図においては、主としてブレーキ動作
に関する構成のみを具体的に示している。制御装
置14は、制御エンコーダ141、第1のプログ
ラマブルワンシヨツトパルス発生回路(以下、
「プログラマブルワンシヨツトパルス発生回路」
は単に「ワンシヨツト回路」と称する)142
A,142B,第2のワンシヨツト回路143
A,143B、アンドゲート144A,144
B、オアゲート145A,145B、および演算
回路146で構成されている。
制御エンコーダ141は、プレイ(PLAY)モ
ードにあるときはプレイ出力Pl、早送り(FF)
モード等の正転方向の高速走行モードにあるとき
は正転信号Dfo、巻戻し(REW)モード等の逆
転方向の高速走行モードにあるときは逆転信号
Droをそれぞれ出力(H〜ハイレベルとする)し
ており、もちろん、停止(STOP)モードにおい
ては何も出力していない。そして、この制御エン
コーダ141は、高速走行モードにあるときに他
の走行指令(停止指令を含む)が与えられるとま
ず従前の出力を停止して無出力状態とし所定時間
(T1+T2+T3)の後に新たな走行指令に応じた
信号(プレイ出力Pl、正転信号Dfo、逆転信号
Droのいずれか)を出力し、それ以外の場合つま
り停止(STOP)モード、プレイ(PLAY)モー
ドにあるときに他の走行指令が与えられると直ち
に新たな走行指令に応じた信号を出力する。第1
のワンシヨツト回路142A,142B、第2の
ワンシヨツト回路143A,143Bはともに正
転信号Dfo、逆転信号Droのパルス後縁(トレー
リングエツジ〜この場合正論理で考えているので
立下り)によつてのみトリガされ起動される回路
であり、第1のワンシヨツト回路142A,14
2BはT1なるパルス幅の負極性の(負論理の)
ワンシヨツトパルスを発生し、第2のワンシヨツ
ト回路143A,143BはT1+T2あるパルス
幅の正極性の(正論理の)ワンシヨツトパルスを
発生する。したがつて、例えば早送り(FF)モ
ードから停止(STOP)モードに移行する場合を
考えると、タイムチヤートを第7図に示すよう
に、早送り(FF)モードでは制御エンコーダ1
41から正転信号Dfoが出力されている。制御エ
ンコーダ141に停止(STOP)指令が与えられ
ると正転信号Dfoが立下り、駆動回路13への正
転出力Dfが零となるとともに、第1,第2のワ
ンシヨツト回路142A,143Aが起動され両
者の出力Sa,SbがそれぞれH(ハイレベル)→L
(ローレベル)、L→Hと変化する。さらに時間
T1が経過すると第1のワンシヨツト回路142
Aの出力がL→Hと変化し、その後さらに時間
T2が経過すると第2のワンシヨツト回路143
Aの出力がH→Lと変化する。アンドゲート14
4Aで第1のワンシヨツト回路142Aの出力信
号Saと第2のワンシヨツト回路143Aの出力
SbとのアンドをとることによりT1の直後に始ま
るT2なるパルス幅の信号Scが得られ、この信号
Scがアンドゲート144Aから出力され、オア
ゲート145Bを介して逆転出力Drとして駆動
回路13に出力される。(もちろん、このときは
制御エンコーダ141の逆転信号Droは出力され
ていない。)なお、巻戻し(REW)モードへの移
行の場合には、さらにT3なる時間経過した後に
制御エンコーダ141から逆転信号Droが出力さ
れ、この信号Droがオアゲート145Bを介して
逆転出力Drとして駆動回路13に与えられる。
演算回路146は、回転周期検出器8,9の出
力に応じてテープ巻取り量を算定し、それに応じ
たT1,T2の適正値に対応するデータを第1,第
2のワンシヨツト回路142A,142B,14
3A,143Bにそれぞれ与える。
上述におけるワンシヨツト回路142A,14
2B,143A,143Bとしては、例えばプリ
セツタブルカウンタとネガテイブエツジトリガタ
イプのRSフリツプフロツプを組合わせて、トリ
ガ信号によりRSフリツプフロツプをセツトする
とともに、制御エンコーダ141を介して与えら
れるクロツク信号のカウントを開始し、零からア
ツプカウントしてプリセツト値まで(あるいはプ
リセツト値からダウンカウントして零まで)のカ
ウントが完了すると上記RSフリツプフロツプを
リセツトするように構成し、上記RSフリツプフ
ロツプの反転出力および非反転出力に上述のよう
なワンシヨツトパルスSa,Sbを得るようにする。
そして、演算回路146の演算結果に応じたデー
タが上記ワンシヨツト回路142A,142B,
143A,143Bを構成するプリセツタブルカ
ウンタにプリセツトされ、これらのデータ(先に
述べたように第1のワンシヨツト回路142A,
142Bと第2のワンシヨツト回路143A,1
43Bとで設定されるデータは異なる)に従つた
カウンタ出力によつて上記RSフリツプフロツプ
がリセツトされる。ここで、クロツク周波数を
fe、プリセツトタブルカウンタのプリセツト値を
Nとすれば、このワンシヨツト回路の出力パルス
時間Tは T=(1/fc)・N であらわされるから、演算回路146の算定結果
データに応じた正確な時間幅のパルスを得ること
ができ、したがつて、テープ巻取り量に応じて連
続的にパルス幅の変化するパルスを得ることがで
きる。もちろん、上記パルス幅の精度はクロツク
パルスの精度に依存するので、高精度化が容易で
ある。なお、上述の場合には、演算回路146に
おいて演算される回転周期検出器8,9の出力、
あるいは該演算回路146の演算結果はモード移
行による停止制御開始直前のものがラツチされて
用いられることはいうまでもない。
このように、制御装置14は第2図に示した制
御装置12の機能を有効に実現することができ
る。
もちろん、中間アイドラとリール台の結合をギ
ヤによらずに単なる圧接による結合とした場合に
も上述と同様にして実施でき、不安定動作や異音
等の発生を防止するために有効である。
[考案の効果] 本考案によれば、簡単な構成で且つ極めて確実
でスムーズな動作によりテープをいためることな
くテープ走行モードの移行が行なえるテープ走行
制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるリール台駆
動機構部分の構成を示す構成図、第2図は同実施
例における駆動制御系の構成を示すブロツク図、
第3図〜第5図は同実施例の作用を説明するため
のタイミングチヤート、第6図は本考案の他の実
施例の要部構成を示すブロツク図、第7図は同実
施例を説明するためのタイミングチヤートであ
る。 1,2……リール台、3……中間アイドラ、4
……プラケツト、5……回動軸、6……モータ、
7……駆動ギヤ、11……操作スイツチ部、1
2,14……制御装置、13……モータ駆動回
路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 各々カセツトテープのハブリールに係合する一
    対のリール台を、揺動自在に設けられリールモー
    タの回転方向に応じて偏倚し上記一対のリール台
    のうち巻取り側のリール台に結合される中間アイ
    ドラを介して、正逆回転し得る単一のリールモー
    タによつて駆動する方式のテープ走行制御装置に
    おいて、テープ高速走行モードから停止モードを
    含む他の任意の走行モードへの移行指令に応答し
    て起動され第1の設定時間を計時する第1の時計
    手段と、この第1の計時手段の計時中上記リール
    モータに対する駆動電力の供給を休止させる第1
    の休止制御手段と、この第1の休止制御手段の動
    作終了または上記第1の計時手段の計時完了に応
    答して起動され第2の設定時間を計時する第2の
    計時手段と、この第2の計時手段の計時動作中上
    記リールモータに従前の駆動方向に対して逆回転
    方向の駆動電力の供給を行なわせる逆回転制御手
    段と、上記移行指令が停止モードへの移行指令で
    ないときにのみ機能し上記逆回転制御手段の動作
    終了または上記第2の計時手段の計時完了に応答
    して起動されて第3の設定時間を計時する第3の
    計時手段と、この第3の計時手段の計時中上記リ
    ールモータに対する駆動電力の供給を休止させる
    第2の休止制御手段と、上記一対のリール台の
    各々の回転速度情報をそれぞれ検出する回転速度
    検出手段と、この回転速度検出手段で得た上記両
    リール台の回転速度に基づいてテープの巻取り量
    を算出する演算手段と、この演算手段の算出結果
    に応じて上記第1および第2の計時手段における
    第1および第2の設定時間を変更制御する制御手
    段とを具備したことを特徴とするテープ走行制御
    装置。
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