JP3318627B2 - 磁気記録再生装置のモータ制御方法 - Google Patents

磁気記録再生装置のモータ制御方法

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JP3318627B2 JP05624893A JP5624893A JP3318627B2 JP 3318627 B2 JP3318627 B2 JP 3318627B2 JP 05624893 A JP05624893 A JP 05624893A JP 5624893 A JP5624893 A JP 5624893A JP 3318627 B2 JP3318627 B2 JP 3318627B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ビデオテープ
レコーダ(VTR)等の磁気記録再生装置において、ス
ロー再生等の変速再生のメカニカル機構を簡素化し、か
つ応答性向上を図るキャプスタンモータの制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のテープリール系の駆動機構
の構成図であり、1は回転ヘッドドラム、2はキャプス
タンモータ、3はピンチローラ、4は巻取リール台、5
は供給リール台、6は振子ギヤ、7は磁気テープ、8,
9はコースタ、10はベルトである。
【0003】最近のVTRでは、テープリール系を駆動
する専用モータを持たず、ベルト10を介してキャプス
タンモータ2で駆動している。すなわち、キャプスタン
モータ2をCW(時計)方向に回転させると、振子ギヤ
6はa方向に動いて供給リール台5を磁気テープ7の巻
き戻し(リワインド)方向に回転させる。また、キャプ
スタンモータ2をCCW(反時計)方向に回転させる
と、振子ギヤ6はb方向に動いて巻取リール台4をフォ
ワード方向に回転させる。
【0004】上記構成において、ベルト10はスロー再
生等において次のような副作用を持たらす。すなわち、
スローあるいはステップスロー再生等では、実際のメカ
的な動きが一倍速再生と停止の急瞬な動きの繰り返しで
あり、一方、ベルト10にはリール系を駆動するための
エネルギー(ベルトの伸び)が蓄えられており、これが
スロー再生時の停止区間に開放されるとキャプスタンモ
ータ2を逆方向に回転させる。その結果、磁気テープ7
の停止精度が悪くなり、さらに磁気テープ7の走行が不
安定になる。
【0005】スロー再生時における停止区間での位置精
度は高精度が要求されている。そこで、従来は、上記副
作用を押えるために、メカ的なキャプスタンブレーキ機
構11を設け、スロー再生時の停止区間にキャプスタン
モータ2にブレーキをかけてキャプスタンモータ2の逆
回転を止めていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術によるキャプスタンモータの制御方法では、メ
カ的に部品を動かしてキャプスタンモータにブレーキを
かける(ブレーキのオン/オフ)ために変速再生時の応
答性が劣化するとともに、メカ的な部品追加となるため
にコストアップになり、さらに、キャプスタンモータに
かかるメカニカルな負荷のバラツキに弱いという問題点
があった。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的は、テープリール系をベル
ト駆動するモータに対し、再生と停止を繰り返すような
スロー等の変速再生時において、テープ停止区間での停
止精度を向上させるためのモータにかけるブレーキ作用
を、応答性を劣化させることなく、かつ、コストアップ
を抑えて実現する磁気記録再生装置のモータ制御方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の磁気記録再生装置のモータ制御方法は、
ータの回転をベルト伝達して駆動するテープリール系を
有する磁気記録再生装置において、スロー再生と停止を
繰り返し行う変速再生時のスロー再生時の上記モータの
電流値または電圧値を測定し、変速再生時のテープ停止
区間に上記モータに上記電流値または電圧値をフィード
バックを持たせて印加し、テープ停止区間上記モータを
順方向及び逆方向に回転しないようにしたことを特徴と
するものである。
【0009】
【0010】
【作用】本発明の磁気記録再生装置のモータ制御方法で
は、スロー再生等の変速再生時のテープ停止区間中に、
テープリール系をベルト駆動しているモータへ回転し始
めない程度の電流または電圧を順方向に印加して、ベル
トの張力による逆回転をメカ的なブレーキを用いずに止
め、テープの停止精度を向上させる。このときに印加す
る電流値または電圧値を一定ではなく、再生区間におけ
るモータのメカニカルな負荷を、その時のモータの電流
値を測定するなどにより測定して、フィードバックを持
たせて印加すれば、メカニカルな負荷のバラツキに強く
なる。以上の方法は、メカニカルな動作によらず、ソフ
トウエア的にあるいは僅かの付加回路で実現できるた
め、コストアップを抑え、変速再生時の応答性を向上さ
せる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0012】図1は本発明の一実施例のモータ制御方法
を実施するための構成例を示すブロック図である。本実
施例は、キャプスタンモータによりテープリール系をベ
ルト駆動するVTRを適用例として説明する。図におい
て、2はキャプスタンモータ、12はキャプスタンモー
タの駆動回路、13はキャプスタンモータ制御手段、1
4はキャプスタンモータ2の電流値の測定手段である。
【0013】本実施例におけるVTRのテープリール系
は、図3においてキャプスタンブレーキ機構11が省か
れた状態で構成される。キャプスタンモータ制御手段1
3はVTRの動作モードに従って、キャプスタンモータ
駆動回路12に対し、キャプスタンモータ2のオン/オ
フ指令、回転方向指令、印加電圧値を送出する。キャプ
スタンモータ駆動回路12は、キャプスタンモータ制御
手段13の指示に従ってキャプスタンモータ2の回転を
制御する。キャプスタンモータ2の電流値の測定手段1
4は、スロー再生時の再生区間においてキャプスタンモ
ータ2に流れる電流値をキャプスタンモータ制御手段1
3に入力する。キャプスタン制御手段13はこの電流値
に基づいて、スロー再生時のテープ停止区間にキャプス
タンモータ2に対し印加するブレーキ作用を創出するの
に十分な電圧値を決定する。
【0014】以上の構成による本発明のキャプスタンモ
ータの駆動方法の実施例を図2のタイミングチャートに
より詳細に述べる。図2のタイミングチャートは、スロ
ー再生時の一サイクルを示し、実際にはこのサイクルが
繰り返し行われる。図において、本実施例のスロー再生
の一サイクルは、起動区間、一倍速区間(再生区間)、
逆転ブレーキ区間、ショートブレーキ区間、キャプスタ
ンモータオフ区間、テープ停止区間から成る。
【0015】テープ停止区間において、何の制御も行わ
ないと、テープ速度はテープ停止区間の開始前後でベル
トに蓄えられたエネルギーにより破線で図示したように
逆回転されてテープが戻され、テープが所定位置で停止
できない結果となる。そこで、従来は図3に示したよう
にキャプスタンモータブレーキ機構11を設けて、その
逆回転を防止していた。この場合、図2中に一点鎖線で
図示したようにテープ停止区間において、キャプスタン
モータのオン/オフ指令はオフ、回転方向指令(フォワ
ード方向)はオフ、印加電圧値は0Vである。
【0016】これに対し、本実施例によるスロー再生時
等のキャプスタンモータの駆動方法では、スロー再生時
等のテープ停止区間において、キャプスタンモータオン
/オフ指令をオン、キャプスタン回転方向(フォワード
方向)指示をオン、印加電圧値をキャプスタンモータ2
が回り出す値より小さい値とする。これによりキャプス
タンモータ2に電圧が印加されると電流が流れて、回り
出さない程度の回転力が得られる。この回転力がベルト
の戻し力に対する対抗力となって逆回転に対しブレーキ
作用を果たし、その逆回転を止める。上記の印加電圧値
としては、一定値であっても良いが、キャプスタンモー
タ2にかかるメカニカルな負荷のバラツキにより、ブレ
ーキ作用が不十分になる恐れがある。そこで本実施例で
は、次のようなフィードバックを行って決定した電圧値
をキャプスタンモータ2に印加する。
【0017】(1)スロー再生中の一倍速区間におい
て、キャプスタンモータ2に流れる電流値を測定手段1
4にて測定し、キャプスタンモータ2にかかる負荷を測
定する。
【0018】(2)スロー再生のためのキャプスタンモ
ータの停止制御(逆転ブレーキ→ショートブレーキ→キ
ャプスタンモータオフ)を行う。なお、ディレイ信号は
キャプスタンモータオフのタイミングを作り出すための
信号である。
【0019】(3)上記に続くスロー再生中のテープ停
止区間に、キャプスタンモータ2に対し、(1)の測定
値に基づく電圧値を順方向に印加する。これは、次のス
ロー再生のサイクルの直前まで行う。負荷大になるとベ
ルトの張りも大となり戻し力も大となるが、本方法によ
れば自動的に強い電流がキャプスタンモータに印加さ
れ、ベルトによる戻りを防ぐために十分な電流をキャプ
スタンモータ2に流すことができる。
【0020】なお、上記実施例では、キャプスタンモー
タの回転制御を電圧値で行う例を示したが、電流値で行
う場合にも同様に適用できることは明らかである。ま
た、本発明は、キャプスタンモータに限定されることは
なく、他のモータでテープリール系をベルト駆動する場
合にも適用できる。このように本発明は、その主旨に沿
って種々に応用され、種々の実施態様を取り得るもので
ある。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
磁気記録再生装置のモータ制御方法によれば、スロー再
生やステップスロー再生など再生と停止を繰り返し行う
変速再生時のテープ停止区間に、テープリール系をベル
ト駆動するモータがベルトの戻し力で逆転するのを、メ
カ的なブレーキを用いずに抑え込むことができるので、
テープの停止精度を高め、かつコストアップを抑えるこ
とができるとともに、テープ変速再生時の応答性を向上
させることができる。
【0022】に、モータの負荷状態がフィードバック
されて動作するので、モータにかかるメカニカルな負荷
のバラツキに強くすることができる。そのため、負荷が
小さくなった場合順方向に回ることがない。また、負荷
が大きくなつた場合反力が大きくなるが逆回転すること
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のキャプスタンモータ駆動方
法を実施するための構成例を示す図
【図2】上記実施例を説明するためのタイミングチャー
【図3】従来技術を示すVTRのテープリール系の構成
【符号の説明】
2…キャプスタンモータ 12…キャプスタンモータ駆動回路 13…キャプスタンモータ制御手段 14…電流値の測定手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの回転をベルト伝達して駆動するテ
    ープリール系を有する磁気記録再生装置において、スロー 再生と停止を繰り返し行う変速再生時のスロー再
    生時の上記モータの電流値または電圧値を測定し、変速
    再生時のテープ停止区間に上記モータに上記電流値また
    は電圧値をフィードバックを持たせて印加し、テープ停
    止区間上記モータを順方向及び逆方向に回転しないよう
    にしたことを特徴とする磁気記録再生装置のモータ制御
    方法。
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