JP2001331986A - テープ送り停止処理装置 - Google Patents
テープ送り停止処理装置Info
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- G11B15/54—Controlling, regulating, or indicating speed by stroboscope; by tachometer
Abstract
停止処理において、安定的な制動動作を行う。 【解決手段】機械的制動機構5,6以外に、テープ総面
積、巻取り側リール面積、モータ回転数等のテープの状
態を加味して、リール2、3を回転駆動するモータ4に
異なる反転ブレーキ力を順次かけ、モータ4の慣性を抑
えると共に巻取り側リールに制動をかける機械的制動機
構の動作タイミングや精度を厳しくすることなく、安定
的な制動動作を行う。
Description
ーダ等の磁気記録再生装置において、高速での早送り又
は巻き戻しにおけるテープ送り停止処理に関するもので
ある。
は、テープの早送り又は巻き戻し中にテープリールを停
止させる処理を行う場合があるが、近年、テープの早送
り又は巻き戻しの高速化に伴い、テープ弛みやテープダ
メージを起こさないような安定的なテープ停止処理が重
要になってきている。
が遅い記録再生装置においては、早送り又は巻き戻し中
に停止処理を行う場合、駆動モータの電源をOFFする
と共に、機械的制動機構により強い制動力を両リールに
同時に、かつ瞬時にかけることでテープ停止処理を行っ
ていた。
ン移動により、各リールに機械的に掛けられるブレーキ
力であり、機械的制動機構は各リールに夫々設けられて
いるが、そのブレーキ特性は、テープの位置、送り方
向、キャプスタンモータの回転数で強弱変化するもので
はなく、常に一定の制動力をリールに作用するようにな
っている。
い、上記のような機械的制動機構のみで急制動をかけた
場合、供給側リールと巻取り側リールの両リールにおけ
る微妙な制動タイミング差により、テープに異常な張力
を与えたり、あるいは記録再生装置内部へテープが飛び
出すなどの問題が生じた。
動機構を、リールの回転方向により特性差を持たせ、例
えば、記録再生装置内部へテープを引き出す方向には強
く、巻き取る方向には弱い制動力を持たせ、必ず巻取り
側が供給側よりも多く巻くように改良した制動機構も提
案されている。
に、テープの早送り又は巻き戻しの高速化が進むと、リ
ール台を回すための駆動モータの回転数が高くなり、モ
ータ自身が持つ回転慣性による影響も大きくなってきて
いる。
理を行う場合、駆動モータの駆動電源をOFFし、機械
的制動機構により制動力を与えても、モータ自身が回転
慣性でさらに回ろうとする力が大きいため、モータにア
イドラギヤ等の伝達機構を介して連結されたリール台
は、さらにテープを巻き取る方向に回転を続け、強い制
動力がかけられた供給側リール台との間で、テープに異
常な張力が発生することになる。
現在回っているのとは逆の回転力を与えて制動を掛ける
反転ブレーキ力を発生させ、その制動力がアイドラギヤ
等に連結されている巻取り側リールに及ぶようにし、さ
らに、その反転ブレーキ力をテープポジションに応じて
概略3種類に分類し、その各々で異なる設定の反転ブレ
ーキ力を掛けるようにしたテープ停止処理装置も提案さ
れている。
に一定の反転ブレーキ力が掛けられているため、駆動モ
ータの回転を急激に落とすと、巻取り側リール台の慣性
による回転がアイドラギヤの回転を上回ることがあり、
アイドラギヤの歯と巻取り側リール台の歯が不適切な噛
み込みにより、いわゆる「アイドラ鳴き」を起こすこと
があった。また、このような状態で、全ての種類のテー
プカセットに満足する機械的制動機構の設定が非常に困
難であった。
を解決して安定したテープ停止処理を可能とするために
鋭意検討した結果、巻取り側リール及び供給側リールに
も機械的制動機構により一定の制動力を作用させると共
に、反転ブレーキ力も作用させ、この反転ブレーキ力の
決定因子としてモータ回転数を加味し、これに応じて駆
動モータの回転数が低いほど反転ブレーキ力を小さく設
定すれば、巻取り側リールの回転慣性によるアイドラ鳴
きやテープの飛出し及びテープダメージを抑えることが
できることを見出した。
機構による制動力を加味して決定すればよいが、その他
にテープ総面積に反比例して設定するのが好ましい。す
なわち、総面積の大きいテープでは巻き始めや巻き終わ
りでの巻取り側と供給側とのリール面積の比が大きくな
るため、巻き始めでの早送りからの停止時や、巻き終わ
りでの巻き戻しから停止時において、供給側リールの慣
性が大きくなり、強い反転ブレーキをかけると巻取り側
リールが直ぐに停止してしまい、供給側リールからのテ
ープの飛び出しが発生する。また、総面積が小さいテー
プでは供給側リールが停止するのが早いため、強い反転
ブレーキをかけて巻取り側リールを早く止め、テープダ
メージを抑える必要がある。
反比例させることで、テープの総面積が大きいときは反
転ブレーキ力を弱く、小さいときは強く出力するように
すれば、リールの回転慣性によって起こるテープの飛出
しとテープダメージを抑えることができる。この場合の
テープ総面積は、供給側リールおよび巻取側リールの回
転数をリール回転検知手段により検出し、各リールの回
転数から算出すればよい。
た後、モータ回転数が低下するほど、低下させるように
制御すれば、テープ終始端において反転ブレーキ力が弱
まり、異音の発生を防止することができる。
的に低下させる方式、あるいは段階的に低下させる方式
のいずれを採用してもよい。段階的に低下させる方式と
しては、モータ回転数に応じて第1段階〜第3段階まで
の反転ブレーキ力を設定し、回転数検出手段から検出し
たモータ回転数に応じた反転ブレーキ力により駆動モー
タを制御すると共に、モータ回転数の低下に合わせて反
転ブレーキ力を段階的に低下させるよう制御する方式が
例示できる。この場合のモータ回転数の検出は、例え
ば、モータの回転数に比例して発生する周波数信号(F
G)から検出する方式が採用可能である。
第1の反転ブレーキ力の決定因子として、巻取り側リー
ルのリール面積や駆動モータの回転数を加味すれば、リ
ールの慣性に合った反転ブレーキ力を設定できる。すな
わち、反転ブレーキとは巻取り側のリールの慣性を抑え
るものであるので、巻取り側のリールの慣性が大きくな
れば反転ブレーキ力も強くする必要がある。慣性は重さ
と速度の自乗に比例するから、重さ=巻取り側リール面
積、速度=モータ回転数と考え、反転ブレーキ力を巻取
り側リール面積とモータ回転数に比例させれば常にリー
ルの慣性にあった状態で出力することが可能である。
検出と同様に、供給側リールおよび巻取側リールの回転
数をリール回転検知手段により検出し、各リールの回転
数から算出すればよい。
ールのリール面積を検出し、テープ総面積に対する巻取
り側リール面積の比を算出して、テープの終始端におけ
る反転ブレーキ力を低下させるように制御すれば、テー
プダメージを抑えることができる。
基づいて説明する。図1は、本実施形態のテープ送り停
止処理装置を備えた磁気記録再生装置の概略構成図であ
る。図1のごとく、磁気記録再生装置は、テープ1を供
給する供給側リール2と、テープを巻き取る巻取側リー
ル3と、各リール2、3を回転駆動する駆動モータ4と
を備えた公知な構造のものである。
じて駆動モータ4からクラッチ機構及びプーリ、ベルト
等の伝達機構を介して高トルクの駆動力が選択的に伝達
され、高速巻き取りが行われる。早送りモード時と巻き
戻しモード時によってクラッチ機構により供給側リール
2あるいは巻取側リール3への駆動伝達が切換えられ
る。各リール2,3には、ブレーキバンドなどから構成
される公知構造の機械的制動機構5、6が夫々設けら
れ、停止時に各リール2,3に同時に一定の制動力が働
くようになっている。
検出するリール回転検出器8,9が夫々設けられてい
る。このリール回転検出器8,9としては、リール2、
3の回転に応じてパルスを発生する光センサ等の回転セ
ンサが用いられ、そのリールパルスをカウントすること
によってリール2、3の回転数が得られるようになって
いる。例えばリール2、3が1回転すれば、6パルスを
発生するようになっている。このパルス信号は制御部1
0に入力され、このパルス信号をカウントすることでリ
ール面積やテープ総面積を算出するようにしている。
1に伝達され、キャプスタンモータとして機能する。こ
の駆動モータ4の回転数は回転検出器12によって検出
され、その検出信号は制御部10に入力されるようにな
っている。この回転検出器12としては、例えば周波数
発生器(FG)が用いられ、回転数に応じた周波数信号
を発生させ、制御部10に出力している。
チローラ13を近接離間させる駆動機構が設けられ、ピ
ンチローラ13をキャプスタン11に近接させた状態に
設定したとき、ピンチローラ13とキャプスタン11と
にテープ1が挟み込まれて、定速のテープ送りが行われ
るようになっている。図中、14はシリンダ、15はガ
イドピンである。
は、再生、記録、早送り再生、巻き戻し再生、早送り、
巻き戻しの各走行モードに応じて駆動モータ4を所定の
回転数になるようモータドライバ16を介して駆動制御
すると共に、特に、早送りあるいは巻き戻しの各走行モ
ード中の停止処理において、モータドライバ16を介し
て駆動モータ4に所定の逆電圧を供給して反転ブレーキ
力を与えるようにしている。
のときには、テープ1を高速走行させるために駆動モー
タ4を高速で回転させなければならず、かつ、その高速
走行時において駆動モータ4に反転ブレーキ力を与えな
ければならない。そこで、以下に、早送りあるいは巻き
戻しの各走行モードにおける制御動作を説明し、次い
で、そのモード中の停止処理について説明する。
縦軸に、また時間を横軸としたタイミングチャートであ
る。図2のごとく、制御部10では、高速巻取りを開始
するための指示キーの入力操作によって、テープの巻き
始めは駆動モータ4に低電圧を供給して駆動モータ4を
略一定速度で回転させ、テープの走行速度が一定の期間
にリール2,3の回転数からテープの総面積を算出し、
その後、各リール面積を算出して、テープ巻取り状態に
応じた最適な加速条件及び減速ポイントを設定してか
ら、駆動モータ4への出力を高めて加速していく。
000rpm)以上になったら、駆動モータ4への出力
電圧を高電圧(例えば23V)に切換え、駆動モータ4
の回転数を上げていく。テープ走行速度は徐々に加速さ
れていき、駆動モータ4が最高回転数に達したら、その
回転数で一定にしたまましばらく駆動して、テープ1を
高速で巻き取る。
プ1の走行速度が速くなってくるので、テープ1の走行
速度が一定になるように駆動モータ4の回転数を徐々に
下げていく。さらに、テープ1が巻き取られていくと、
供給側リール2の回転が速くなり過ぎてしまうので、モ
ータの回転数をさらに下げて、供給側リール3の回転数
を一定になるようにする。このとき、駆動モータ4の回
転数がある値(例えば2000rpm)以下になった
ら、駆動モータ4への出力電圧を高電圧から低電圧に切
換えてモータ4の回転数を急激に低下させて第1段階の
減速を行う。
リール面積が予め設定された値になったとき、駆動モー
タ4の回転数をさらに低下させるように制御され、第2
段階の減速が行われる。さらに、駆動モータ4の回転数
が予め設定された値(500rpm)以下になったら、
駆動モータ4を低速で回転させる第3段階の減速を行
う。この段階的な減速によって、テープ1は張力をほぼ
一定に保ちながら、走行速度が低下して、テープエンド
を検出したときテープ1の巻き取りが停止される。
タ4を略一定速度で回転している間に求めた面積によ
り、テープ1の状態に合わせた最適の加速条件を設定し
て、より安全に加速されるように設定できる。例えば、
早送り時に、上記のように駆動モータ4を略一定速度で
回転させて求めた各リール面積より、テープ1の状態が
巻き始め(始端部)であることを検出すると、駆動モー
タ4は短時間に最高速まで立ち上がる急加速モードに制
御部10によって制御される。逆に、駆動モータ4を略
一定速度で回転させて求めた各リール面積より、テープ
1の状態が巻き終わり(終端部)であることを検出する
と、駆動モータ4は緩やかに加速するように制御部10
によって制御される。
キーが押された場合の制御動作を図3ないし図5に基づ
いて説明する。図3は反転ブレーキ処理フローチャー
ト、図4は反転ブレーキ力の仕様例、図5はリール面積
比と反転ブレーキ力の関係グラフである。
指示が入力されると、制御部10は、テープポジション
に関係なく機械的制動機構5,6の駆動部を制御して常
に一定の制動力を両リール2,3にかけると同時に、反
転ブレーキ処理を開始する。反転ブレーキ処理は、ま
ず、回転駆動モータ4の周波数信号からFG周期を算出
し、その算出値(CGF)が3つの閾値(A<B<C)
のどの範囲にあるか判断し、その算出値に応じて異なる
反転ブレーキ力(本実施形態では3種類の反転ブレーキ
力)を出力すると共に、モータの回転数の低下に比例し
て反転ブレーキ力を順次切換え、モータ回転数が所定回
転数以下になった場合に反転ブレーキ処理を終了する。
い(回転数が高い)とき、下記式(1)に基づいて算出
した第1の反転ブレーキ力BRK1を出力する。FG周
期が第1の閾値Aよりも長く(回転数が低く)、かつ第
2の閾値Bよりも短い(回転数が高い)ときは下記式
(2)に基づいて算出した第2の反転ブレーキ力BRK
2を出力する。FG周期が第2の閾値Bよりも長く(回
転数が低く)、かつ第3の閾値Cよりも短い(回転数が
高い)ときには下記(3)式に基づいて算出した第3の
反転ブレーキ力BRK3を出力する。FG周期が第3の
閾値Cよりも長く(回転数が低く)なったときは反転ブ
レーキの出力を終了する。
転数) 但し、モータ回転数は反転ブレーキ力の作用直前の回転
数、K1は任意の定数である。 式(2):BRK2=(K2−K3(P1−0.
5)2)/テープ総面積 但し、K2、K3は任意の定数、P1=巻取り側リール
面積/総面積で、0.00〜1.00の値である。巻取
り側リール面積は停止指示時の値である。 式(3):BRK3=(K4−K5(P1−0.
6)2)/テープ総面積 但し、K4,K5は任意の定数とする。
力BRK1をテープ総面積に反比例するようにしてい
る。これは、総面積の大きなカセットにおいて、テープ
始端側あるいはテープ終端側から巻き取り始める場合、
供給側の面積(回転慣性)が大きく、巻取り側の面積
(回転慣性)が小さい状態から始まり、この状態で強い
反転ブレーキ力が作用すると、巻取り側リールが供給側
よりも早く止まってしまい、供給側からテープが飛び出
すことになるため、これを防止するために反転ブレーキ
力を総面積に反比例させている。なお、式(1)のみな
らず、式(2)(3)においても反転ブレーキ力を総面
積に反比例させている。
転数に反比例させている。これは、以下の理由による。
図2のごとく、高速巻取り動作中は、テープ始端で一気
に最高速に加速し、テープ中間以降では徐々に減速する
ようにモータの回転を制御している。このモータが高速
で回転している時は、供給側のリール面積(回転慣性)
が大きいときであり、この時点で反転ブレーキを強くか
けると、リール面積(回転慣性)の小さな巻取り側は即
停止してしまい、供給側からテープが飛び出すことにな
る。そこで、第1の反転ブレーキ力をモータ回転数に反
比例させて出力している。
力と巻取り側リール面積との関係から考察すると、図2
に示す高速巻取り動作においては、巻取り側リール面積
が大きくなるに連れて減速制御される。従って、式
(1)のモータ回転数に代えて巻取り側リール面積との
関係で反転ブレーキ力BRK1を考察すると、BRK1
は巻取り側リール面積に比例して設定しているとも言え
る。
−0.5)2あるいは(P1−0.6)2の巻取り側リー
ル面積比を加味した負の2次関数項をもつことで、テー
プの終始端で反転ブレーキ力を低下させるようにし、ア
イドラギヤなどからの異音の発生を防止するようにして
いる。
1=0.5でテープ中間位置を示し、P1=0.1又は
0.9で終・始端を表している。従って、(P1−0.
5) 2あるいは(P1−0.6)2は、テープの終始端で
最も大きな値となり、これが式(2)(3)では負の関
数項となるため、反転ブレーキ力BRK2,BRK3は
テープの終・始端側にいくほど小さい値となり、反転ブ
レーキ力が弱くなるようにしている。
積が小さく、反転ブレーキを強くかけると、リールより
も先にモータが減速する場合がある。一方、テープの終
端部ではモータの回転数が小さく、反転ブレーキを強く
かけるとリールよりも先にモータが減速する場合があ
る。いずれの場合も、リールに係合されているアイドラ
ギヤがリールの回転により弾かれ、異音を発生する不具
合があるから、これを解消するために、第2、第3の反
転ブレーキ力の決定因子としてリール面積比を加味して
いる。
影された両リール2、3のハブ面積とテープ1の面積と
の和であり、リール面積とは、各リール2、3における
ハブ面積とそこに巻かれているテープ1の面積との和で
あり、両リール面積の和が総面積となる。
直後に算出したテープ総面積算出結果を利用する。すな
わち、高速巻取り開始直後に、駆動機構の状態をピンチ
ローラ13とキャプスタン11が協働してテープ1を送
る状態に移行させた後、駆動モータ4を略一定速度で回
転させ、リール2、3を回しながらテープ1をゆっくり
と走行させ、テープ走行が安定した一定時間経過後に、
リールパルスおよび周波数信号を取り込み、算出したテ
ープ1の総面積を制御部10に記憶しておき、これを利
用する。
転数を計算し、このときのテープ送り量を周波数信号の
カウント値から求め、回転数とテープ送り量によってリ
ール2、3の半径を求めて、各リール2、3のテープ面
積を算出してから総面積を算出するか、各リール2、3
における周長を周波数信号のカウント値と基準のテープ
速度とから求めて、総面積を算出したものを利用する。
数のリールパルスがカウントされる間における周波数信
号のカウント値に基づいて回転比を求め、各リール面積
を求める。高速巻き取り動作中は、常時、このリールパ
ルスをカウントし、各リール2、3の回転比を求め、各
リール面積を算出する。
キ力BRK1、第2の反転ブレーキ力BRK2及び第3
の反転ブレーキ力BRK3の関係は、図4のごとく、B
RK1>BRK2>BRK3に設定されており、駆動モ
ータ4の回転数の低下に比例して順次低い反転ブレーキ
力(BRK1>BRK2>BRK3)に切換えるように
していることである。
時間を横軸にして、反転ブレーキBRK1、BRK2、
BRK3を順次切換えて制動した場合の仕様例であり、
図中は夫々BRK1,BRK2,BRK3のブレ
ーキ力を示し、は夫々の切換えポイントを示す。反
転ブレーキ力の切換えは、上述の通り、モータの回転数
の低下に比例して順次切換える。例えば、BRK1から
BRK2への切換えはモータの回転数が2450rpm
になったとき、BRK2からBRK3への切換えはモー
タ回転数が2000rpmになったときに行うようにす
る。また、切換えポイントは、早送りモードと巻き戻し
モードによって変更するようにしてもよい。
it端子に0〜5(volt)までの電圧をかけること
で制御されるが、その電圧を、例えば、5Vを256段
階に分けたデジタルデータで与え、その大きさにより強
弱をコントロールすることができる。
低すぎる(例えば1.25V以下)と、反転ブレーキ力
が微力となり、ブレーキ力がほとんど無効となるため、
最低電圧以下にならないように下限値を設定する。ま
た、V−Limit端子にかける電圧が高すぎる(例え
ば2.8V以上)と、モータ4のドライブICに過大な
負荷がかかり、破壊するおそれがあるため、上限値を設
定している。
を、巻取り側リールのリール面積比PIを横軸にし、参
考までに右縦軸に制御用デジタル数値(60〜150)
を付した反転ブレーキ力線図であり、反転ブレーキ力B
RK1について上限値を設定した例である。
動機構以外に、リールを回転させるモータにマイクロコ
ンピュータで制御可能な3種類の反転ブレーキ力をテー
プの状態に合わせてかけると共に、モータ回転数の低下
に比例して低い反転ブレーキ力を出力するので、モータ
の慣性及びリールの慣性を抑えることができ、機械的制
動機構の動作タイミングや精度を厳しくすることなく、
安定的な制動動作が行える。
ーキ力ではなく、テープの状態、すなわち、テープ総面
積、巻取り側リール面積、モータ回転数等を加味した算
出式に基づいて決定された出力となり、最適な反転ブレ
ーキ力で、アイドラ鳴きやテープダメージを抑えること
ができる。
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、上記実施形態では、停止キーの入力時のモータ回転
数やリール面積比に基づいて算出した値を出力するよう
にしているが、これに限らず、常に入力されるモータ回
転数やリール面積に基づいて比例制御的に反転ブレーキ
力を変更するように制御してもよいことは勿論である。
また、上記実施形態における反転ブレーキ力の算出式
(1)(2)(3)は一例を示したものであり、これに
限定されるものではない。
よると、機械的制動機構以外にリールを回転駆動するモ
ータに反転ブレーキ力をテープの状態に合わせて順次適
切にかけ、モータの慣性を抑えると共に巻取り側リール
に制動をかけるようにしているので、機械的制動機構の
動作タイミングや精度を厳しくすることなく、安定的な
制動動作が可能となる。
構成図
の加減速タイミングチャート
御フローチャート
す図
の関係図
Claims (8)
- 【請求項1】テープを送り出す供給側リールと、テープ
を巻き取る巻取側リールと、該巻取側リールを回転駆動
するための駆動モータと、前記駆動モータの回転数を検
出する回転数検出手段と、テープの早送り又は巻き戻し
時に前記駆動モータに逆電圧をかけることにより発生す
る反転ブレーキ力によってテープ停止処理を行う制御部
とを備え、 前記制御部は、前記回転数検出手段により検出した駆動
モータの回転数に応じた反転ブレーキ力を設定するよう
にしたテープ送り停止処理装置。 - 【請求項2】前記制御部は、反転ブレーキ力作用後にモ
ータ回転数が低下するほど、その反転ブレーキ力を低下
させるようにした請求項1記載のテープ送り停止処理装
置。 - 【請求項3】前記制御部は、モータ回転数に応じて段階
的に反転ブレーキ力を設定するようにした請求項2記載
のテープ送り停止処理装置。 - 【請求項4】前記制御部は、モータ回転数に応じて第1
段階〜第3段階までの反転ブレーキ力を設定し、前記回
転数検出手段から検出したモータ回転数に応じた反転ブ
レーキ力により前記駆動モータを制御すると共に、モー
タ回転数の低下に合わせて反転ブレーキ力を段階的に低
下させるようにした請求項3記載のテープ送り停止処理
装置。 - 【請求項5】前記テープの総面積を検出する手段を有
し、前記制御部は、前記反転ブレーキ力を前記テープ総
面積に反比例して設定するようにした請求項1記載のテ
ープ送り停止処理装置。 - 【請求項6】前記巻取り側リールのリール面積を検出す
る手段を有し、前記制御部は、巻取り側リール面積に比
例して前記第1段階の反転ブレーキ力を設定するように
した請求項4記載のテープ送り停止処理装置。 - 【請求項7】前記制御部は、前記巻取り側リール面積と
駆動モータの回転数とに比例して前記第1段階の反転ブ
レーキ力を設定するようにした請求項6記載のテープ送
り停止処理装置。 - 【請求項8】前記テープの総面積、及び巻取り側リール
のリール面積を検出する手段を有し、前記制御部は、テ
ープ総面積に対する巻取り側リール面積の比を算出し、
その算出結果に基づいてテープの終始端における反転ブ
レーキ力を低下させるようにした請求項4記載のテープ
送り停止処理装置。
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---|---|---|---|
JP2000147209A JP3655532B2 (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | テープ送り停止処理装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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