JPH0683656B2 - 薬用人参クリ−ムの製造方法 - Google Patents

薬用人参クリ−ムの製造方法

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JPH0683656B2
JPH0683656B2 JP60265911A JP26591185A JPH0683656B2 JP H0683656 B2 JPH0683656 B2 JP H0683656B2 JP 60265911 A JP60265911 A JP 60265911A JP 26591185 A JP26591185 A JP 26591185A JP H0683656 B2 JPH0683656 B2 JP H0683656B2
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cream
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は薬用人参クリームの製造方法,特に,カルス培
養の人参を微細化して得られる薬用人参クリームの製造
方法に関する。
(従来の技術) 薬用人参,例えば,オタネ人参(Panax ginseng C.A.Me
yer),チクセツ人参(Panax japonicus C.A.Meyer),
アメリカ人参(Panax quinquefolium L.),三七人参
(Panax notoginseng 〔Burk〕F.H.Chen),シベリア人
参(Eleutherococcus senticosus)の根,は有用漢方薬
として珍重され広く利用されている。薬効としては,古
くから強壮,長生などが言われ,現在では鎮静,興奮,
利尿作用なども明らかにされている。
これら人参クリームを長期的に保存するために,薬用人
参クリームの製造方法が試みられている。
人参クリームの製造は,例えば,次のようにしてなされ
る。人参を洗浄し,頭部切断および皮剥き(アルカリ剥
き)を行う。水晒しを約1時間し,蒸煮(100℃,30〜40
分)後チョッパーにて破砕,加水して微細化する。微細
化物は濃縮され,水分量を調整して製品とされる。ま
た、人参クリームの粒をよりきめ細かくするために,上
記粉砕工程後に組織崩壊酵素を作用させる方法も提案さ
れている(New Food Industry,Vol.26,No.2,PP.45〜53
(1984))。
しかし,いずれの製造方法でも,蒸煮・破砕工程におい
て,薬用人参特有の風味が失われるうえにサポニンやサ
ポゲニンなどの有効成分も分解されてしまうおそれがあ
る。しかも製造工程が複雑で手間がかかり生産性に劣
る。それゆえ,製造コストが高くなる。
さらに,得られた薬用人参クリームを水で希釈して薬用
人参ジュースにしたり,あるいはミックス野菜ジユース
の原料として利用する場合,薬用人参特有の苦味や渋味
があり,飲料物として不適当になる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の問題点を解決するものであり,その
目的とするところは,薬用人参が本来有する特有の風味
および有効成分を失うことなく薬用人参クリームを製造
する方法を提供することにある。本発明の他の目的は,
著しく簡便な薬用人参クリームの製造方法を提供するこ
とにある。本発明のさらに他の目的は,安価に薬用人参
クリームを製造する方法を提供することにある。本発明
のさらに他の目的は,きめ細かい薬用人参クリームを製
造する方法を提供することにある。本発明のさらに他の
目的は,薬用人参特有の苦味や渋味のない薬用人参クリ
ームを製造する方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は,栽培薬用人参に代えて薬用人参の組織培養物
を用いて薬用人参クリームを製造することにより,製造
工程において薬用人参特有の風味や有効成分が損なわれ
ないうえに製造工程が著しく短縮されうる;薬用人参の
製造工程において組織崩壊酵素を作用させることによ
り,きめの細かい薬用人参クリームが得られる;そし
て,同工程においてシクロデキストリンのような包接能
を有する化合物を添加することにより,薬用人参特有の
苦味や渋味が除去されうる,との発明者の知見にもとづ
いて完成された。
本発明の薬用人参クリームの製造方法は,薬用人参のカ
ルスを培養し,生ずる細胞群もしくは細胞塊を微細化す
ることを包含,そのことにより上記目的が達成される。
本発明の薬用人参クリームの他の製造方法は,薬用人参
のカルスを培養し,生ずる細胞群もしくは細胞塊を微細
化して得られたクリーム状の薬用人参破砕物に,さらに
組織崩壊酵素を作用させることを包含し,そのことによ
り上記目的が達成される。
薬用人参は,例えば,オタネ人参,チクセツ人参,アメ
リカ人参,三七人参,シベリア人参がある。
培養方法は,液体培養,固体培養いずれでも良いが,大
量生産に適しかつ均質な製品が得られるという理由から
液体培養が好ましい。
本発明で用いられる薬用人参の組織培養物は,薬用人参
のカルスもしくはカルスから分化しした組織である。こ
れら組織は液体培養により無限に増殖させられうる。液
体培養条件は何ら格別である必要はない。培地として
は,植物培養に通常用いられるムラシゲ−スクーグ(Mu
rashige−Skoog)の培地,ホワイト(White)の培地,
オー.エル.ガンボーク リンスマイヤ−スクーグ(O.
L.Gamborg Linsmaier−Skoog)の培地,ガンセレット
(Gantheret)の培地,ツレッケ(Tulecke)の培地,モ
ーレル(Morel)の培地などを用いることも可能であ
る。これに,必要であれば,カゼイン分解酵素,大豆
粉,コーンスティープリカー,ビタミン類などが添加さ
れうる。
液体培養で得られる顆粒状の細胞群もしくは細胞塊は,
濾別などの手段により集められる。これら細胞は最小単
位としての単細胞から最大単位としての細胞塊として存
在する。細胞塊は,液体培養における振とうもしくは撹
拌により,極端に大きくなることはなく最大直径はせい
ぜい15mm程度である。しかも,この細胞塊は,栽培た薬
用人参,例えば,オタネ人参,チクセツ人参,アメリカ
人参,三七人参,シベリア人参の根に比べ組織が柔らか
い。
この薬用人参の組織培養物は,水洗後,微細機(商品名
マイコロイダー,ラッキーコーヒーマシーン(株)
製)にて微細化することにより,クリーム状の薬用人参
破砕物とされる。この人参破砕物には,必要に応じて,
さらに組織崩壊酵素が作用させられる。こうすることに
より,酵素反応によって,よりきめの細かい薬用人参ク
リームが得られる。しかも,濾過工程における残渣が少
なくなり,人参クリームの収率が向上する。
組織崩壊酵素は,少なくともセルラーゼを含む酵素混合
物でなる。この酵素混合物は,さらに,セルラーゼの他
に,ペクチナーゼおよびアミラーゼのうちのいずれか一
方もしくは両方が含有されていてもよい。この場合,セ
ルラーゼ100重量部に対し,ペクチナーゼは50〜100重量
部,そしてアミラーゼは50〜100重量部の範囲で含有さ
れる。このような組織崩壊酵素は,上記クリーム状の薬
用人参破砕物中の固形分100重量部に対し,0.3〜5重量
部,好ましくは,1.9〜2.3重量部の範囲で添加される。
0.3重量部を下まわると,酵素反応が充分に進行しな
い。5重量部を上まわると,クリーム状の薬用人参破砕
物に対する酵素の割合が高すぎ,そのために得られた薬
用人参クリームに酵素特有の臭いが残る。従って,薬用
人参特有の風味が減殺される。酵素反応の反応温度は,4
0〜55℃,好ましくは45℃に調整される。40℃を下まわ
ると,酵素反応が充分に進行しない。55℃を上まわる
と,酵素の活性が低下し,反応の進行が妨げられる。反
応時間は,30〜120分,好ましくは30〜40分である。反応
終了後,酵素は,必要に応じて,加熱失活が行われる。
加熱温度は80〜100℃で,例えば10分間処理される。こ
うすることにより,薬用人参クリームのロットごとに品
質がばらつくことなく,ほぼ一定となる。
得られた薬用人参クリームの水分量は85〜92重量%,好
ましは89〜91重量%に調整される。この薬用人参クリー
ムは,用途に応じて,常温減圧下(20〜30mmHg)で乾燥
するか,あるいは凍結乾燥機を用いて凍結乾燥すること
により,濃縮される。半透膜を用いた水分の分離により
濃縮してもよい。濃縮により,水分量は40〜84重量%,
好ましくは50〜60重量%に調整される。
このようにして調整された薬用人参クリームには,薬用
人参特有の苦味や渋味がある。従って,飲料物として適
当でない。この苦味や渋味を除去するために,薬用人参
クリームに,包接能を有する化合物が添加される。包接
能を有する化合物には,例えば,シクロデキストリンが
ある。シクロデキストリンは,6〜8個のD−グルコース
がα−1・4グルコシド結合した環状化合物である。こ
の環構造の内側に苦味物質や渋味物質を包接し,この包
接化合物を除去することにより,苦味や渋味が取り除か
れる。シクロデキストリンは薬用人参クリーム中の固形
分100重量部に対して,3〜125重量部,好ましくは20〜50
重量部の範囲で添加される。3重量部を下まわると,苦
味や渋味の除去が充分になされない。125重量部を上ま
わると,苦味や渋味は除去されるものの薬用人参クリー
ムに対するシクロデキストリンの割合が高すぎ,そのた
めに,薬用人参クリームにシクロデキストリン特有の臭
いが残る。従って,薬用人参特有の風味が減殺される。
しかし,必ずしもこの範囲に限定されず,苦味や渋味の
含有量およびシクロデキストリンの種類(シクロデキス
トリンにはα型,β型,γ型があり,6〜8個のD−グル
コースがα−1・4グルコシド結合して環構造をなして
いる。)により,適宜選択される。シクロデキストリン
の添加は,組織崩壊酵素を作用させる前あるいは作用さ
せた後に行われる。薬用人参の液体培養物を微細化する
前に,シクロデキストリンが添加されてもよい。
このようにして調整された食用としての薬用人参クリー
ムは,冷凍あるいは缶詰にされると,長期間保存が可能
となる。
(実施例) 以下に本発明を実施例について述べる。
実施例1 ムラシグ−スクーグ(Murashige−Skoog)の液体培地10
0を容量150の液体培養タンクに仕込み,高圧滅菌し
た。これに,同培地を用いてあらかじめオタネ人参の根
から誘導したカルス2kgを接種し,2週間通気しながら撹
拌培養した。得られた細胞塊10kgを水洗した後,マイコ
ロイダー(微細機)により微細化し,細胞塊を液状にし
て薬用人参クリームとした。この人参クリームの水分量
は,87.8重量%であった。これを500gずつビン詰めに
し,−30℃の冷凍庫に保存した。
実施例2 実施例1と同様の方法により得られた薬用人参クリーム
を真空凍結乾燥機を用いて5時間脱水し,一定量の水分
を除去した。このように濃縮された薬用人参クリームの
水分量は,58.1重量%であった。
実施例3 実施例1と同様の方法により得られた薬用人参クリーム
を逆浸透膜(NTR−1595,日東電気工業社製)により濃縮
した。このように濃縮された薬用人参クリームの水分量
は,62.5重量%であった。
実施例4 実施例1と同様の方法により得られた水分量87.8重量%
の薬用人参クリーム100重量部に対して,β−シクロデ
キストリンを0.5重量部,1.0重量部,2.0重量部,5.0重量
部の割合で添加し,撹拌した。
このようにして得られた薬用人参クリームの苦味につい
て,β−シクロデキストリンの添加量ごとにパネラー10
人により官能試験を行なった。対照としてシクロデキス
トリン無添加の薬用人参クリームを採用し,これについ
ても,同様の官能試験を行なった。その結果を表1に示
す。
表1から明らかなように,β−シクロデキストリンの添
加により,薬用人参クリームの苦味が著しく減殺されて
いる。
実施例5 ムラシゲ−スクーグ(Murashige−Skoog)の液体培地10
0を容量150の液体培養タンクに仕込み,高圧滅菌し
た。これを,同培地を用いてあらかじめオタネ人参の根
から誘導したカルス2kgを接種し,25℃にて3週間通気し
ながら撹拌培養した。得られた細胞塊10kgを水洗した
後,マイコロイダー(微細機)により微細化し,クリー
ム状の人参破砕物とした。この人参破砕物の水分量は,8
9.2重量%であった。人参破砕物に対し,終濃度が0.2重
量%になるようにセルラーゼ(セルラーゼA,天野製薬社
製)を添加し,45℃で撹拌混合しながら反応させた。反
応後,一定時間ごとに反応物を500gずつ取り出し,100℃
に加熱することにより,酵素を失活させた。
このようにして得られた薬用人参クリームのきめの細か
さについて,各反応時間ごとにパネラー10人により,官
能試験を行なった。その結果を表2に示す。
表2から明らかなように,酵素反応の進行に伴って,薬
用人参クリームのきめが細かくなっている。
実施例6 実施例5と同様の方法により,水分量89.2重量%のクリ
ーム状の人参破砕物を得た。この人参破砕物に対し,終
濃度が0.25重量%になるようにセルラーゼとペクチナー
ゼとの複合酵素粉末(1/1重量比,セルラーゼは実施例
5と同様の試薬,ペクチナーゼはペクチナーゼA,天野製
薬社製)を添加し,45℃で撹拌混合しながら反応させ
た。反応後,一定時間ごとに反応物を500gずつ取り出
し,100℃に加熱することにより,酵素を失活させた。
このようにして得られた薬用人参クリームのきめの細か
さについて,各反応時間ごとにパネラー10人により官能
試験を行なった。その結果を表3に示す。
表3から明らかなように,セルラーゼとペクチナーゼと
の複合酵素を用いた場合でも,酵素反応の進行に伴っ
て,薬用人参クリームのきめが細かくなっている。
実施例7 実施例5と同様の方法により得られた薬用人参クリーム
(酵素反応時間,30分間)1.0kgを真空凍結乾燥機を用い
て20時間脱水し,一定量の水分を除去した。このように
濃縮された薬用人参クリームの水分量は55.3重量%であ
った。
実施例8 実施例5と同様の方法により得られた薬用人参クリーム
を逆浸透膜(NTR−1595,日東電気工業社製)により濃縮
した。このように濃縮された薬用人参クリームの水分量
は,59.7重量%であった。
実施例9 実施例6と同様の方法により得られた水分量89.2重量%
の薬用人参クリーム100重量部に対して,β−シクロデ
キストリンを0.5重量部,1.0重量部,2.0重量部,5.0重量
部の割合で添加し,撹拌した。
このようにして得られた薬用人参クリームの苦味につい
て,β−シクロデキストリンの添加量ごとにパネラー10
人により官能試験を行なった。対照としてシクロデキス
トリン無添加の薬用人参クリームを採用し,これについ
ても,同様の官能試験を行なった。その結果を表4に示
す。
表4から明らかなように,β−シクロデキストリンの添
加により,薬用人参クリームの苦味が著しく減殺されて
いる。
実施例10 実施例6と同様の方法により得られた水分量89.2重量%
の薬用人参クリーム100重量部に対して,α−シクロデ
キストリンを0.5重量部,1.0重量部,2.0重量部,5.0重量
部,10.0重量部の割合で添加し,撹拌した。
このようにして得られた薬用人参クリームの苦味につい
て,α−シクロデキストリンの添加量ごとにパネラー10
人により官能試験を行なった。対照としてシクロデキス
トリン無添加の薬用人参クリームを採用し,これについ
ても,同様の官能試験を行なった。その結果を表5に示
す。
表5から明らかなように,α−シクロデキストリンの添
加により,薬用人参クリームの苦味が著しく減殺されて
いる。
実施例11 実施例6と同様の方法により得られた水分量89.2重量%
の薬用人参クリーム100重量部に対して,γ−シクロデ
キストリンを0.5重量部,1.0重量部,2.0重量部,5.0重量
部,10.0重量部の割合で添加し,撹拌した。
このようにして得られた薬用人参クリームの苦味につい
て,γ−シクロデキストリンの添加量ごとにパネラー10
人により官能試験を行なった。対照としてシクロデキス
トリン無添加の薬用人参クリームを採用し,これについ
ても,同様の官能試験を行なった。その結果を表6に示
す。
表6から明らかなように,γ−シクロデキストリンの添
加により,薬用人参クリームの苦味が著しく減殺されて
いる。
実施例12 実施例6と同様の方法により得られた水分量89.2重量%
の薬用人参クリーム100重量部に対して,αとβとγと
を含有する混合シクロデキストリン(デキシパールK−
50,塩水港精糖社製)を0.5重量部,1.0重量部,2.0重量
部,5.0重量部,10.0重量部の割合で添加し,撹拌した。
このようにして得られた薬用人参クリームの苦味につい
て,混合シクロデキストリンの添加量ごとにパネラー10
人により官能試験を行なった。対照としてシクロデキス
トリン無添加の薬用人参クリームを採用し,これについ
ても,同様の官能試験を行なった。その結果を表7に示
す。
表7から明らかなように,混合シクロデキストリンの添
加により,薬用人参クリームの苦味が著しく減殺されて
いる。
(発明の効果) 本発明によれば,このように,薬用人参の液体培養物を
直接微細化して薬用人参クリームが得られる。それゆ
え,従来法のような原料人参の皮剥き・水晒し・蒸煮・
破砕・加水といった一連の工程を必要とせず,製造工程
が著しく簡便となる。製造工程の簡便化により,薬用人
参クリームが安価に製造できる。しかも,薬用人参が本
来有する特有の風味および有効成分を失うことなく,薬
用人参クリームが得られる。得られた薬用人参クリーム
に組織崩壊酵素を作用させることにより,よりきめ細か
い薬用人参クリームとなり,消化吸収性が向上する。ま
た,製造工程においてシクロデキストリンを添加するこ
とにより,薬用人参特有の苦味や渋味が除去される。そ
の結果,本発明の薬用人参クリームは,ジュース類など
の食品あるいは化粧品の添加物として有効に利用され
る。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薬用人参のカルスを培養し,生ずる細胞群
    もしくは細胞塊を微細化することを包含する薬用人参ク
    リームの製造方法。
  2. 【請求項2】前記薬用人参が,オタネ人参,チクセツ人
    参,アメリカ人参,三七人参およびシベリア人参のうち
    の少なくとも一種である特許請求の範囲第1項に記載の
    薬用人参クリームの製造方法。
  3. 【請求項3】前記培養が液体培養である特許請求の範囲
    第1項に記載の薬用人参クリームの製造方法。
  4. 【請求項4】得られた薬用人参クリームの水分量が,85
    〜92重量%の範囲である特許請求の範囲第1項に記載の
    薬用人参クリームの製造方法。
  5. 【請求項5】前記微細化の後,さらに濃縮して薬用人参
    クリームの水分量を50〜84重量%の範囲に調整すること
    を包含する特許請求の範囲第1項に記載の薬用人参クリ
    ームの製造方法。
  6. 【請求項6】前記薬用人参クリームに包接能を有する化
    合物が添加された特許請求の範囲第1項に記載の薬用人
    参クリームの製造方法。
  7. 【請求項7】前記包接能を有する化合物がシクロデキス
    トリンである特許請求の範囲第6項に記載の薬用人参ク
    リームの製造方法。
  8. 【請求項8】前記薬用人参クリーム中の固形分100重量
    部に対し,前記シクロデキストリンが,3〜125重量部の
    範囲で添加された特許請求の範囲第7項に記載の薬用人
    参クリームの製造方法。
  9. 【請求項9】薬用人参のカルスを培養し,生ずる細胞群
    もしくは細胞塊を微細化して得られたクリーム状の薬用
    人参破砕物に,さらに組織崩壊酵素を作用させることを
    包含する薬用人参クリームの製造方法。
  10. 【請求項10】前記薬用人参が,オタネ人参,チクセツ
    人参,アメリカ人参,三七人参およびシベリア人参のう
    ちの少なくとも一種である特許請求の範囲第9項に記載
    の薬用人参クリームの製造方法。
  11. 【請求項11】前記培養が液体培養である特許請求の範
    囲第9項に記載の薬用人参クリームの製造方法。
  12. 【請求項12】前記組織崩壊酵素が少なくともセルラー
    ゼを含む酵素混合物である特許請求の範囲第9項に記載
    の薬用人参クリームの製造方法。
  13. 【請求項13】前記酵素混合物が,セルラーゼの他に,
    ペクチナーゼおよびアミラーゼのうちの少なくとも一種
    を含有する特許請求の範囲第12項に記載の薬用人参クリ
    ームの製造方法。
  14. 【請求項14】前記クリーム状の薬用人参破砕物中の固
    形分100重量部に対し,前記組織崩壊酵素が,0.3〜5重
    量部の範囲で添加された特許請求の範囲第9項に記載の
    薬用人参クリームの製造方法。
  15. 【請求項15】得られた薬用人参クリームの水分量が,8
    5〜92重量%の範囲である特許請求の範囲第9項に記載
    の薬用人参クリームの製造方法。
  16. 【請求項16】前記微細化の後,さらに濃縮して薬用人
    参クリームの水分量を40〜84重量%の範囲に調整するこ
    とを包含する特許請求の範囲第9項に記載の薬用人参ク
    リームの製造方法。
  17. 【請求項17】前記薬用人参クリームに包接能を有する
    化合物が添加された特許請求の範囲第9項に記載の薬用
    人参クリームの製造方法。
  18. 【請求項18】前記包接能を有する化合物がシクロデキ
    ストリンである特許請求の範囲第17項に記載の薬用人参
    クリームの製造方法。
  19. 【請求項19】前記薬用人参クリーム中の固形分100重
    量部に対し,前記シクロデキストリンが,3〜125重量部
    の範囲で添加された特許請求の範囲第18項に記載の薬用
    人参クリームの製造方法。
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