JP2007176797A - 抗アレルギー性組成物並びにこれを含有する飲食物及び飲食物用添加剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の抗アレルギー性組成物は、(1)バラ科バラ属植物の抽出物、(2)バラ科バラ属植物、並びに(3)バラ科バラ属植物の抽出物及び/又は該バラ科バラ属植物を発酵培養して得られた発酵物、のうちの少なくとも1種と、α−シクロデキストリンと、を含有する。本発明の飲食物は本発明の抗アレルギー性組成物を含有する。本発明の飲食物用添加剤は本発明の抗アレルギー性組成物を含有する。本発明の抗アレルギー性組成物等によれば、アレルギー疾患を抑制し、改善できる。また、医薬品特有の副作用などを生じず長期にわたって継続的に使用できる。
【選択図】なし
Description
本発明は、上記課題を解決するものであり、穏やかに継続的に使用できる抗アレルギー性組成物並びにこれを含有する飲食物及び飲食物用添加剤を提供することを目的とする。
〔1〕(1)バラ科バラ属植物の抽出物、(2)バラ科バラ属植物、並びに(3)バラ科バラ属植物の抽出物及び/又はバラ科バラ属植物を発酵培養して得られた発酵物、のうちの少なくとも1種と、α−シクロデキストリンと、を含有することを特徴とする抗アレルギー性組成物。
〔2〕上記バラ科バラ属植物はバラである上記〔1〕に記載の抗アレルギー性組成物。
〔3〕上記バラ科バラ属植物の抽出物は、水及び炭素数1〜5の1価アルコールのうちの少なくとも1種を抽出溶媒とする上記〔1〕又は〔2〕に記載の抗アレルギー性組成物。
〔4〕上記〔1〕乃至〔3〕のうちのいずれかに記載の抗アレルギー性組成物を含有することを特徴とする飲食物。
〔5〕上記〔1〕乃至〔3〕のうちのいずれかに記載の抗アレルギー性組成物を含有することを特徴とする飲食物用添加剤。
バラ科バラ属植物がバラである場合は、特に優れた抗アレルギー性を奏する。
バラ科バラ属植物の抽出物が水及び炭素数1〜5の1価アルコールのうちの少なくとも1種を抽出溶媒とする場合は、特に優れた抗アレルギー性を奏する。
本発明の飲食物によれば、アレルギー疾患を抑制し、改善できる。また、医薬品特有の副作用を生じず長期にわたって継続的に使用できる。
本発明の飲食物用添加剤によれば、アレルギー疾患を抑制し、改善できる。また、医薬品特有の副作用を生じず長期にわたって継続的に使用できる。
[1]抗アレルギー性組成物
本発明の抗アレルギー性組成物は、(1)バラ科バラ属植物の抽出物、(2)バラ科バラ属植物、並びに(3)バラ科バラ属植物の抽出物及び/又はバラ科バラ属植物を発酵培養して得られた発酵物、のうちの少なくとも1種と、α−シクロデキストリンと、を含有することを特徴とする。
また、バラ科バラ属植物としては、植物体の全体を用いてもよく、植物体の一部のみを用いてもよい。植物体の一部としては、例えば、花、花びら、葉、茎、根、果実及び種子等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく2種以上を併用してもよい。また、バラ科バラ属植物は、収穫したままの植物体の一部及び/又は全部を用いてもよく、乾燥させて用いてもよい。
また、上記混合溶媒に用いる有機溶媒として、炭素数1〜5の1価アルコール(以下、単に「アルコール」ともいう)を用いる場合、水とアルコールとの合計を100質量%とした場合に、アルコールは10〜50質量%(更には15〜40質量%、特に20〜40質量%)とすることが好ましい。
本発明の飲食物は、本発明の抗アレルギー性組成物を含有することを特徴とする。
本発明の飲食物は、上記抗アレルギー性を発揮できる機能性を有する機能性飲食物である。即ち、健康食品、健康飲料、保健食品、保健飲料等も含まれ、通常の飲食物と同様の味覚及び食感等を充足できる機能を有していてもよく(例えば、菓子類、清涼飲料水等)、有さなくてもよい(例えば、カプセル剤食品、錠剤食品等)。
本発明の飲食品の具体例としては、各々抗アレルギー性組成物を含有する、酒、炭酸飲料、果実飲料、コーヒー、紅茶、茶、乳酸菌飲料、ヨーグルト、アイスクリーム、飴、ガム、菓子(ビスケット)、パン及び麺類等が挙げられる。
(1)飲料
バラ抽出物粉末 0.9質量%
α−シクロデキストリン 5質量%
シソエキス 0.25質量%
ビオチン 0.00001質量%
紅茶エキス 0.05質量%
甘味料 0.03質量%
精製水 残部
合計 100質量%
バラ抽出物粉末 5.56質量%
α−シクロデキストリン 2.78質量%
紅茶エキス 0.056質量%
甘味料 0.03質量%
乳糖 残部
合計 100質量%
バラ抽出物粉末 60質量%
α−シクロデキストリン 6質量%
ビオチン 0.03質量%
EPA 3.3質量%
ビタミンE 1質量%
植物油 14.67質量%
包材 15質量%
合計 100質量%
バラ抽出物粉末 11質量%
α−シクロデキストリン 55質量%
乳糖 33.95質量%
甘味料 0.05質量%
合計 100質量%
バラ抽出物粉末 5質量%
α−シクロデキストリン 50質量%
甜茶エキス 0.1質量%
紅茶エキス 6質量%
オリゴ糖 5質量%
甘味料 0.05質量%
デキストリン 33.85質量%
合計 100質量%
本発明の飲食物用添加剤は、本発明の抗アレルギー性組成物を含有することを特徴とする。
本発明の飲食物用添加剤は、上記抗アレルギー性を発揮できる機能性を有する飲食物用添加剤である。本発明の飲食物用添加剤としては、液状添加剤、クリーム状及びジャム状の半流動性添加剤、ゲル状添加剤、顆粒状添加剤及び粉末状添加剤(直接摂取又は水に溶解もしくは分散させて飲用等)、錠剤状添加剤などが挙げられる。
[1]バラ科バラ属植物及びこれに由来する成分の調整
(1)バラ抽出物
バラ科バラ属植物としてロサ・ケンテフォリア(Rosa centfolia)の花びらの乾燥物(粉砕品)20gを70℃の熱水500mlで30分間抽出後、濾過(濾過助剤としてパーライト使用)した。次いで、減圧濃縮した後、濃縮物の固形分換算質量と同量のタピオカデンプン分解物を混合した。その後、得られた混合物を噴霧乾燥してバラ抽出物(粉末)を得た。尚、上記濃縮物の固形分換算質量は、濃縮物の糖度{Brix値(%)}を測定し、この糖度を可溶性固形分濃度(%)として換算した。
バラ科バラ属植物としてロサ・ケンテフォリア(Rosa centfolia)の花びらの乾燥物(粉砕品)20gを70℃の熱水500mlで30分間抽出後、冷却し、pH5.5に調整し、タンナーゼ(キッコーマン株式会社製、商品名:「タンナーゼ「キッコーマン」−KTFH」)12mgを添加して40℃にて90分間攪拌した。その後90℃にて10分間加熱し酵素を失活させ、冷却後濾過(濾過助剤としてパーライト使用)し、この濾液を減圧濃縮後、凍結乾燥してバラ抽出物を発酵培養した発酵物1を得た。
バラ科バラ属植物としてロサ・ケンテフォリア(Rosa centfolia)の花びらの乾燥物(粉砕品)20gを90℃の熱水500mlで10分間抽出後、冷却し、pH6.0〜7.0に調整し、納豆菌(高橋祐蔵研究所製、商品名:「納豆素」)5mlを添加して40℃にて18時間攪拌した。その後90℃にて10分間加熱し酵素を失活させ、冷却後濾過(濾過助剤としてパーライト使用)し、この濾液を減圧濃縮後、凍結乾燥し、凍結乾燥してバラ抽出物を発酵培養した発酵物2を得た。
上記〔1〕(1)で得られたバラ抽出物1gと、α−シクロデキストリン(ワッカーケミカルコーポレーション製、品名「CAVAMAX W6」)10gと、を混合して実施例1の抗アレルギー性組成物を得た。
上記〔1〕(2)で得られたバラ抽出発酵物1gと、α−シクロデキストリン(ワッカーケミカルコーポレーション製、品名「CAVAMAX W6」)10gと、を混合して実施例2の抗アレルギー性組成物を得た。
上記〔1〕(3)で得られたバラ抽出発酵物1gと、α−シクロデキストリン(ワッカーケミカルコーポレーション製、品名「CAVAMAX W6」)10gと、を混合して実施例3の抗アレルギー性組成物を得た。
これらの実施例1〜3の抗アレルギー性組成物によれば、各種アレルギー性疾患の予防、抑制、改善、治療、又は治癒を行うことができる。
Claims (5)
- (1)バラ科バラ属植物の抽出物、(2)バラ科バラ属植物、並びに(3)バラ科バラ属植物の抽出物及び/又はバラ科バラ属植物を発酵培養して得られた発酵物、のうちの少なくとも1種と、α−シクロデキストリンと、を含有することを特徴とする抗アレルギー性組成物。
- 上記バラ科バラ属植物はバラである請求項1に記載の抗アレルギー性組成物。
- 上記バラ科バラ属植物の抽出物は、水及び炭素数1〜5の1価アルコールのうちの少なくとも1種を抽出溶媒とする請求項1又は2に記載の抗アレルギー性組成物。
- 請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の抗アレルギー性組成物を含有することを特徴とする飲食物。
- 請求項1乃至3のうちのいずれかに記載の抗アレルギー性組成物を含有することを特徴とする飲食物用添加剤。
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-
2005
- 2005-12-26 JP JP2005373439A patent/JP2007176797A/ja active Pending
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