JP2019097544A - 新規ビフィドバクテリウム属細菌及び当該細菌を含む組成物 - Google Patents

新規ビフィドバクテリウム属細菌及び当該細菌を含む組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】幅広い食品に含まれる糖類の利用価値を高めることができる善玉菌を提供すること。【解決手段】本技術は、糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌、及び、当該細菌を含む組成物を提供する。また、本技術は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌の増殖を促進するのに使用するためのプレバイオティクス組成物であって、前記組成物が、糖化率が10以下のデキストリンを含むプレバイオティクス組成物、及び当該組成物の製造方法も提供する。【選択図】なし

Description

本技術は、新規ビフィドバクテリウム属細菌、当該細菌を含む組成物、当該細菌の増殖促進用組成物に関する。
糖類は、幅広い食品に含まれている。また、その利用方法も多様であり、食品の主成分として用いられるものもあれば、副成分として用いられているものもある。例えば、下記特許文献1には、糖類添加工程を含むフルーツソース製造方法が記載されている。当該工程で添加される糖類の例として、ショ糖、果糖、ブドウ糖、マルトオリゴ糖、ニゲロオリゴ糖、パノース、トレハロース、スクラロース、デキストリン、および水あめが挙げられている。下記特許文献2には、乳化安定剤として多糖類を含むレアチーズケーキが記載されている。当該多糖類の例として、オクテニルコハク酸でん粉ナトリウム及びカードランが挙げられている。また、近年では、食物繊維の不足を補うために難消化性の多糖類が食品に含まれることもある。
糖類は、プレバイオティクスとして用いられることがある。プレバイオティクスは英国の微生物学者Gibsonによって1995年に提唱された用語である。プロバイオティクスは、腸内で有益な働きをする細菌をいうのに対して、プレバイオティクスは、これらの有益な細菌の選択的な栄養源となり、それらの増殖を促進する物質をいう。これまでに、オリゴ糖や食物繊維がプレバイオティクスとしての要件を満たす食品成分として認められている。
特開2014−124184号公報 特開2006−262862号公報
幅広い食品に含まれる糖類の利用価値を高めることができる善玉菌があれば、当該菌と当該糖類との組合せによって、幅広い食品の利用価値を高めることができる。そこで、本技術は、そのような菌を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討の結果、糖化率が低いデキストリンを資化できる菌グループ(以下、「本技術の亜種ロンガム」ともいう)が、ヒト腸内細菌から採取されたビフィドバクテリウム属ロンガム種の亜種ロンガムにおいて存在することを発見した。すなわち、本技術は、以下のとおりである。
〔1〕
ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566、及び/又は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567。
〔2〕
糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌。
〔3〕
前記細菌が、糖化率が5以下のデキストリンの資化能を有する、前記〔2〕に記載の細菌。
〔4〕
前記細菌が、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566、及び/又は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567である、前記〔2〕又は〔3〕に記載の細菌。
〔5〕
前記〔2〕〜〔4〕のいずれか一つに記載の細菌を含む組成物。
〔6〕
前記組成物が、プロバイオティクス組成物である、前記〔5〕に記載の組成物。
〔7〕
前記組成物が、整腸用又は飲食品用に用いられる、前記〔5〕又は〔6〕に記載の組成物。
〔8〕
糖化率が10以下のデキストリンをさらに含む、前記〔5〕〜〔7〕のいずれかに記載の組成物。
〔9〕
ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌の増殖促進に使用するためのプレバイオティクス組成物であり、
前記組成物が、糖化率が10以下のデキストリンを含むプレバイオティクス組成物。
〔10〕
前記細菌が、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566、及び/又は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567である、請求項5〜9のいずれか一項に記載の組成物。
〔11〕
糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌と糖化率が10以下のデキストリンとを含む組成物の製造方法。
〔12〕
前記細菌が、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566、及び/又は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567である、〔11〕に記載の製造方法。
本技術により、糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌が提供される。糖化率が10以下のデキストリンは、幅広い食品に含まれる。そのため、本技術により、幅広い食品に添加するのに適した善玉菌が提供される。
なお、本技術の効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下に、本技術の好ましい実施形態について説明する。ただし、本技術は以下の好ましい実施形態に限定されず、本技術の範囲内で自由に変更することができるものである。尚、本明細書において百分率は、特に断りのない限り、質量に基づく百分率である。
本技術は、糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌を提供する。当該資化能によって、当該細菌は、糖化率が10以下のデキストリンを含む組成物、例えば飲食品組成物などの存在下において、容易に増殖することができる。
当該デキストリンは、例えば糖類自体としても利用され、さらには、例えば賦形剤やゲル化剤などの副成分としても使用される。当該デキストリンを含む飲食品組成物に前記細菌を含めることで、幅広い食品に含まれる当該デキストリンの利用価値を高めることできる。例えば、当該デキストリンは、糖類としての役割又は副成分としての役割(例えば賦形剤やゲル化剤など)を果たすだけでなく、前記細菌の栄養源になるという役割も果たす。その結果、前記細菌の増殖が促進され、前記細菌の腸内における有益な働き(例えば整腸作用又は腸内環境改善作用など)がさらに向上される。さらには、これらの効果によって、当該飲食品組成物の利用価値も高めることができる。
ビフィドバクテリウム属細菌に関して、様々な生理機能が報告されている。これらの生理機能は、例えば当該細菌の腸内での増殖及び/又は腸内での物質産生によると報告されている。これらの生理機能の例として、例えば乳酸及び/又は酪酸などの有機酸の産生機能及び悪玉菌の増殖抑制作用を挙げることができる。本技術の亜種ロンガムも、これらの生理機能を発揮すると考えられる。
また、本技術の亜種ロンガムは、糖化率が10以下のデキストリンとの相性が良く、当該デキストリンは幅広い食品に含まれる。そのため、当該デキストリンを含む幅広い食品に添加した場合において、当該細菌の生理機能が発揮される。
本技術の亜種ロンガムは、プロバイオティクス効果を有すると期待できる。そのため、健康増進、食生活改善、腸内環境改善、腸内感染予防・治療、免疫力回復・向上などの目的で本技術の亜種ロンガムを使用することも可能である。
本技術の亜種ロンガムは、糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する。当該デキストリンは、例えばナス科植物、イネ科植物、サトイモ科植物、及びヒルガオ科植物から選ばれる植物に由来するものである。
ナス科植物として、例えばナス属植物、特にはジャガイモを挙げることができる。好ましくは、前記デキストリンは、ジャガイモデンプンに由来するものである。
イネ科植物として、例えばイネ属植物、コムギ属植物、オオムギ属植物、及びトウモロコシ属植物を挙げることができる。特には、イネ属植物のうちイネ、コムギ属植物のうちコムギ、オオムギ属植物のうちオオムギ、又はトウモロコシ属植物のうちトウモロコシに、前記デキストリンは由来しうる。好ましくは、前記デキストリンは、イネ(コメ)のデンプン、コムギデンプン、オオムギデンプン、又はトウモロコシデンプンに由来するものである。
サトイモ科植物として、例えばサトイモ属植物、特にはサトイモを挙げることができる。好ましくは、前記デキストリンは、サトイモデンプンに由来するものである。
ヒルガオ科植物として、例えばサツマイモ属植物、特にはサツマイモを挙げることができる。好ましくは、前記デキストリンは、サツマイモデンプンに由来するものである。
本技術の亜種ロンガムは、糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有し、好ましくは糖化率が5以下、より好ましくは糖化率が4以下、さらにより好ましくは3.5以下のデキストリンの資化能を有する。本技術において、「糖化率」は、デンプンの加水分解(糖化)の程度を表す指標であり、DE(dextrose equivalent)とも呼ばれる。糖化率は、レイン・エイノン法により測定される。これまで、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌に、このような資化能を有する菌グループが存在することは報告されていなかった。本発明者らは、偶然にも、このような資化能を有する菌グループを発見した。
一般的に、デキストリンは、澱粉を加工(加水分解)して得られるものであり、糖化率によって分類される。糖化率は、0〜100で表される。糖化率が0により近いほどデンプンにより近い特性を有し、糖化率が100により近づくほどデンプンの加水分解がより進んでいることを示す。糖化率が100の場合、全てブドウ糖である。一般的にデキストリンと云われるデンプン加水分解物は、糖化率が10程度以下である。10<DE<20程度のデンプン加水分解物はマルトデキストリンと云われ、DE>20程度のデンプン加水分解物は粉あめと云われている。
本技術において用いられるデキストリンは、例えば、デンプン含有植物から得られたデンプンを加工処理して得られる。デンプン含有植物の例は、上記で述べた植物である。
好ましくは、本技術の亜種ロンガムは、ペクチックガラクタンの資化能をさらに有してもよい。ペクチックガラクタンは、ガラクタンの主鎖とガラクツロン酸ポリマーを構成とする糖質であり、よく知られているペクチックガラクタンとして、主鎖のガラクタンの還元末端のC−1にペクチンが結合したものが挙げられる。ペクチックガラクタンの資化能を有することによって、ペクチックガラクタンを含む食品にも適している。
また、本技術の亜種ロンガムは、アラビナン、特には脱分岐化アラビナンの資化能を有していていもよい。
ペクチックガラクタン及びアラビナンは、これらを含む植物から抽出及び/又は加工することで得ることができる。
ペクチックガラクタンは、β1−4結合したガラクトースのポリマーを主鎖とする糖質として知られている。本技術において、好ましくは、ペクチックガラクタンは、ナス科植物に由来するものであり、より好ましくはジャガイモに由来するものである。
ガラクタンは、ガラクトースを主な構成糖とし、ガラクトースのポリマーを主鎖とする糖質として知られている。本明細書内において、ガラクタンは、ガラクトースのポリマーを主鎖とすればよく、側鎖や主鎖に他の構成糖を有してもよい。
ペクチンは、α1−4結合したガラクツロン酸のポリマーとして知られている。本明細書内において、ペクチンは、α1−4結合したガラクツロン酸のポリマーであればよく、側鎖や主鎖に他の構成糖を有してもよい。また、本明細書内において、ペクチンは、ガラクツロン酸のカルボキシル基のメチルエステル化の有無に関係なく、メチルエステル化されている「狭義のペクチン」と、「狭義のペクチン」を脱エステル化処理したペクチン酸、及びメチルエステル化されていないペクチン酸を包含する。
ガラクタンは、大豆にはアラビノガラクタンとして含まれていることが知られている。ガラクタンを含むマメ科植物由来の糖質として、ルパン豆由来の糖質、大豆由来の糖質が挙げられる。大豆由来の糖質として、大豆加工製品(例えば、豆腐、豆乳等)、大豆発酵製品(例えば、味噌、醤油、納豆等)又はこれ由来の糖質であってもよい。
ガラクタンは、ガラクタンを含む植物(特に、ナス科植物、豆類)から抽出加工することができる。
アラビナンは、アラビノースを主な構成糖とする糖質である。アラビナンは、アラビノースのポリマーを主鎖として有するものであってよい。アラビナンとして、例えばペクチックアラビナン及び脱分岐化アラビナンなどを挙げることができる。本技術で使用するアラビナンとして、α1−5結合したアラビノースのポリマーを主鎖とするアラビナンが好ましく、脱分岐化アラビナンがより好ましい。脱分岐化アラビナンは、アラビナンに分岐部分がある場合に、脱分岐化処理したものである。脱分岐化アラビナンとして、例えば、ペクチックアラビナンを脱分岐化したもの(1,5-α-L-Arabinanで、Araの糖残基割合が80%以上であるのが好適)が挙げられる。
ペクチックアラビナンは、アラビナンの主鎖とペクチンとを有する糖質として知られている。ペクチックアラビナンとして、例えば、主鎖のアラビナンの還元末端のC−1にペクチンが結合したものが挙げられる。ペクチックアラビナン又は脱分岐化アラビナンは、ペクチックアラビナンを含む植物から抽出及び/又は加工することで得ることができる。
脱分岐化アラビナンの資化能を有する亜種ロンガムは、アラビナン(アラビノースのポリマーを主鎖とする糖質)についても資化成分として使用することが可能と考えられる。
本技術の亜種ロンガムとして、例えばビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566及びビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567を挙げることができる。本技術において、これらの株のうち1種又は2種を用いることができる。
上記NITE BP−02566は、実施例にて記載された配列番号1の16S rRNA遺伝子塩基配列を有する。上記NITE BP−02567は、実施例にて記載された配列番号2の16S rRNA遺伝子塩基配列を有する。
上記NITE BP−02566及び上記NITE BP−02567はそれぞれ、Bifidobacterium longum MCLONPULL1(受託番号:NITE BP-02566)株及びBifidobacterium longum MCLONPULL2(受託番号:NITE BP-02567)株として、独立行政法人製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)(住所:〒292−0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8)に国際寄託された。当該国際寄託は、2017年11月10日に行われた。これら2つの株が、上記で述べた資化能を有する菌グループに属する。これらの菌株は、上記機関より一般に入手可能である。
本技術の亜種ロンガムは、上記の寄託された菌株に限定されず、これら菌株と実質的に同質の菌株であってもよい。実質的に同質の菌株とは、ビフィドバクテリウム属ロンガム種の亜種ロンガムに分類される菌株であって、好ましくは上記の寄託された菌株と同程度又は同程度以上の、糖化率が10以下のデキストリン資化能を有する菌株を意味する。
より好ましくは、当該実質的に同質の菌株は、上記で述べたペクチックガラクタンの資化能も有する。
さらにより好ましくは、実質的に同質の菌株とは、さらにその16S rRNA遺伝子の塩基配列が、それぞれの株が有する配列番号1又は配列番号2の配列(表2及び3参照)と100%一致し、上記寄託菌株と同一の菌学的性質を有する。さらに本技術の亜種ロンガムは、本技術の効果が損なわれない限り、本件寄託菌株又はそれと実質的に同質の菌株から、変異処理、遺伝子組換え、又は自然変異株の選択等によって得られた菌株であってもよい。
本技術の亜種ロンガムは、例えば、培養することにより増殖させることができる。培養する方法は、本技術の亜種ロンガムが増殖できる限り特に限定されず、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる方法を、必要により適宜修正して、用いることができる。例えば、培養温度は30〜50℃でよく、35〜45℃であることが好ましい。また培養は嫌気条件下で行うことが好ましく、例えば、炭酸ガス等の嫌気ガスを通気しながら培養することができる。また、液体静置培養等の微好気条件下で培養してもよい。
本技術の亜種ロンガムを増殖させるための培養に用いられる培地として、例えば、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる培地を、必要により適宜修正して、用いることができる。すなわち、炭素源としては、例えば、ガラクトース、グルコース、フルクトース、マンノース、セロビオース、マルトース、ラクトース、スクロース、トレハロース、デンプン、デンプン加水分解物、廃糖蜜等の糖類を資化性に応じて使用できる。窒素源としては、例えば、アンモニア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウムなどのアンモニウム塩類や硝酸塩類を使用できる。また、無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化マンガン、硫酸第一鉄等を用いることができる。また、ペプトン、大豆粉、脱脂大豆粕、肉エキス、酵母エキス等の有機成分を用いてもよい。また、調製済みの培地としては、例えばMRS培地を好適に用いることができる。
本技術の亜種ロンガムとして、培養後、得られた培養物をそのまま用いてもよく、希釈又は濃縮して用いてもよく、培養物から回収した菌体を用いてもよい。また、本技術の効果を損なわない限り、培養後に加熱、及び凍結乾燥等の種々の追加操作を行うことができる。追加の操作は、生菌の生残性が高いものであることが好ましい。
なお、本技術の医薬組成物、飲食品、及び飼料の製造のために使用される本技術の亜種ロンガムの菌体は、生菌であることが好ましい。
<糖源の資化能の判定方法>
糖源を含むMRS(de Man-Rogosa-Sharpe)液体培地1mLに、菌株1v/v%ずつ接種し、嫌気条件下で37℃にて培養する。培養24時間後に濁度(OD 600)を測定し、菌株を接種しなかった培地を同様に培養したコントロールの濁度を測定する。前者の濁度から後者の濁度を差し引いた値に基づき、以下の基準に照らして、資化能の有無及び資化能の程度を判定する。当該値が0.3以上の場合は「良好な資化性あり」、0.5以上の場合は「より良好な資化性あり」、0.8以上の場合は「非常に良好な資化性あり」と判定される。糖源の例として、糖化率が10以下のデキストリン及びペクチックガラクタンを挙げることができる。
<増殖促進するのに使用するための組成物>
糖化率が10以下のデキストリンは、本技術の亜種ロンガムに対して増殖促進作用を有する。すなわち、当該デキストリンは、本技術の亜種ロンガムの増殖を促進するための成分として使用できる。
また、当該デキストリンとペクチックガラクタンとの組み合わせは、より好適に本技術の亜種ロンガムに対して増殖促進作用を有する。すなわち、当該デキストリン及び前記成分の組み合わせが、本技術の亜種ロンガムの増殖を促進するための成分として使用できる。また、当該デキストリンとアラビナンとの組合せが、本技術において用いられてもよい。この組み合わせを、本技術の亜種ロンガムの増殖を促進するための成分として使用できる。
糖化率が10以下のデキストリンは、本技術の亜種ロンガムの増殖を促進するための組成物(以下、「増殖促進用組成物」ともいう。)に、当該細菌の増殖を促進するための有効成分として含有させることができる。また、当該デキストリンは、種々の用途の製品に使用することができ、例えば医薬品、飲食品又は飼料等の幅広い製品に含めることができる。これらの製品は、各種用途に適合した任意成分を適宜含んでよく、また、各用途に適合した公知の製造方法によって製造することができる。
また、当該デキストリンは、これ自体をそのまま本技術の亜種ロンガムの増殖のために又は増殖促進のために使用することが可能であり、又は生理的、医薬品的若しくは飲食品的に許容される通常の担体若しくは希釈剤等と共に混合して用いることもできる。
また、当該デキストリンは、これら各種製剤又は各種組成物等の製造のために使用することができる。また、当該デキストリンは、本技術の亜種ロンガムの増殖促進方法又は本技術の亜種ロンガムの増殖を促進させるのに使用するための組成物(好適にはプレバイオティクス組成物)として使用することも可能である。
本技術の増殖促進用組成物には、ペクチックガラクタンが含まれていてもよい。これにより、本技術の亜種ロンガムに対する増殖促進作用をより強く発揮することができる。
また、本技術の増殖促進用組成物には、アラビナンが含まれていてもよい。これにより、本技術の亜種ロンガムに対する増殖促進作用をより強く発揮することができる。
本技術の増殖促進用組成物における、糖化率が10以下のデキストリンの含有量は、菌100質量部に対して、1〜1,000,000質量部が好ましく、10〜10,000質量部がより好ましい。
また、本技術の増殖促進用組成物における、前記ペクチックガラクタンの含有量は、菌100質量部に対して、1〜1,000,000質量部が好ましく、10〜10,000質量部がより好ましい。
また、本技術の増殖促進用組成物における、前記アラビナンの含有量は、菌100質量部に対して、1〜1,000,000質量部が好ましく、10〜10,000質量部がより好ましい。
また、本技術の増殖促進用組成物において、糖化率が10以下のデキストリン及びペクチックガラクタンの組合せを用いる場合、当該デキストリン及び当該ペクチックガラクタンは一つの組成物中に混合されていてもよく、又は、当該デキストリン及び当該ペクチックガラクタンをそれぞれ含む2つの組成物からなるキットとして構成されていてもよい。糖化率が10以下のデキストリン及びアラビナンの組合せを用いる場合についても同様である。
上述した本技術の増殖促進用組成物によって本技術の亜種ロンガムの増殖が促進されるため、本技術の増殖促進用組成物は、プレバイオティクス組成物として使用することができる。当該増殖促進用組成物の使用により、本技術の亜種ロンガムによる、例えば整腸作用、ミネラル吸収促進作用、及び炎症性腸疾患への予防・改善作用などの人の健康に有益な種々のプロバイオティクス効果も期待できる。
また、本技術の増殖促進用組成物の摂取により、本技術の亜種ロンガム以外の乳酸菌・ビフィズス菌増殖促進作用も期待できるので、本技術の増殖促進用組成物は、これら乳酸菌・ビフィズス菌のプレバイオティクス組成物として使用することも可能である。
本技術の亜種ロンガム以外の乳酸菌・ビフィズス菌の増殖促進作用を有する成分として、例えばオリゴ糖(ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ミルクオリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、ラフィノース、ラクチュロース、コーヒー豆マンノオリゴ糖、グルコン酸など)及び食物繊維の一部(ポリデキストロース、イヌリン等)を挙げることができる。これら成分のうち、1種又は2種以上選択して、前記成分として用いることができる。
このため、このような乳酸菌・ビフィズス菌増殖促進成分を、本技術のプレバイオティクス組成物の任意成分として含有させることが好ましい。
そして、本技術のプレバイオティクス組成物によって、本技術の亜種ロンガム及びこれ以外の乳酸菌・ビフィズス菌の増殖を促進できる。このことにより、さらに良好に、例えば整腸作用、ミネラル吸収促進作用、及び炎症性腸疾患への予防・改善作用等のプロバイオティクス効果も期待できる。
<組成物>
本技術はまた、本技術の亜種ロンガムを含む組成物を提供する。本技術の組成物は、例えば飲食品組成物、医薬組成物、及び飼料組成物などの種々の用途に用いるための組成物を包含する。また、本技術の組成物は、好ましくはプロバイオティクス組成物である。
本技術の亜種ロンガムは、糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する。本技術の亜種ロンガムは、さらにペクチックガラクタンの資化能を有していてもよい。本技術の亜種ロンガムは、さらにアラビナン、特には脱分岐化アラビナンの資化能を有していてもよい。従って、本技術の亜種ロンガムを含む組成物は、上述した本技術の亜種ロンガムが資化できる成分をさらに含むことが好ましい。
本技術の亜種ロンガムは、当該デキストリンを含む飲食品と組み合わせて用いることで、例えば当該デキストリンを含む飲食品と同時に又は別々に摂取することで、より好適に腸内で増殖できる。このように当該デキストリンと本技術の亜種ロンガムを組み合わせて摂取することによって、プロバイオティクス効果を奏することが可能となる。
本技術の亜種ロンガムは、ヒト又は非ヒト動物(好適には哺乳類)によって摂取されてよく、好ましくはヒト及びペットに摂取されるものであり、より好ましくはヒトに摂取される。
さらに、本技術の亜種ロンガムがヒトに摂取される場合、当該ヒトは、例えば、乳幼児、小児、成人、健常者、中高年、高齢者、又は腸内環境の優れない者であってよい。当該ヒトは、例えばプロバイオティクス効果などの本技術の効果が発揮されることが望ましい者であってよい。
本技術の亜種ロンガムは、幅広い食品に含まれるデキストリンとの相性がよいので、当該デキストリンを含む幅広い食品と一緒に摂取された場合に、腸内で増殖可能である。そのため、本技術の亜種ロンガムは、幅広い食品との組み合わせにおいて、プロバイオティクス効果を発揮すると考えられる。これにより、例えば、腸内環境の改善作用、整腸作用、ミネラル吸収促進作用、又は炎症性腸疾患への予防・改善作用などを発揮することも可能となると考えられる。
また、本技術の亜種ロンガムは、ヒト由来であるため副作用が少なく安全性が高いので、継続して長期間摂取することも可能である。
また、本技術の亜種ロンガムは、プロバイオティクスによって予防、改善又は治療可能な症状又は疾患に有効に使用することもできる。
本技術の亜種ロンガムは、そのまま用いることが可能であり、又は生理的、医薬品的若しくは飲食品的に許容される通常の担体若しくは希釈剤等と共に混合して用いることもできる。
従って、本技術の亜種ロンガムは、有効成分としてプロバイオティクス組成物に含有させることもでき、また、安全性が高いので、医薬品、飲食品、飼料等の幅広い用途の製品に使用できる。これらの製品は、各用途に適合した任意成分を適宜用い、各用途に適合した公知の製造方法によって、製造することができる。
また、本技術の亜種ロンガムは、これら各種製剤又は各種組成物等の製造のために使用することができる。また、本技術は、プロバイオティクス用の亜種ロンガムとして使用することも可能である。
本技術の組成物は、少なくとも本技術の亜種ロンガムを含むものであり、さらに上述した増殖促進成分を含むものが好ましい。本技術の組成物は、糖化率が10以下のデキストリンを含むことが好ましい。さらに、本技術の組成物は、当該デキストリンに加えて、ペクチックガラクタンを含んでいてもよい。さらに、本技術の組成物は、当該デキストリンに加えて、アラビナン、特には脱分岐化アラビナンを含んでいてもよい。
本技術の亜種ロンガムは、好ましくは少なくとも1週間継続して摂取され、より好ましくは少なくとも4週間継続して摂取される。本技術の亜種ロンガムは、毎日摂取されることが望ましいが、1日おき又は数日おきに摂取されてもよい。
本技術の亜種ロンガムの安全性は高いので、本技術の亜種ロンガムの使用量は、特に制限されなくてもよいが、例えば、1×10〜1×1012CFU/kg体重/日が好ましく、1×10〜1×1011CFU/kg体重/日がより好ましく、1×10〜1×1010CFU/kg体重/日がさらに好ましい。または、1個体(Body weight)あたりの使用量(投与量)としては、10〜1014CFU/日が好ましく、10〜1013CFU/日がより好ましく、10〜1012CFU/日がさらに好ましい。
また、本技術の亜種ロンガムの使用量は、0.01〜100mL/体重kg/日であることが好ましく、0.1〜10mL/体重kg/日であることがより好ましい。
なお、本技術において、CFUとは、Colony forming unitの意味であり、コロニー形成単位を表す。前記細菌が死菌の場合、CFUは、個細胞(cells)と置き換えることができる。
また、本技術の亜種ロンガム又は本技術の亜種ロンガムを含む組成物は、治療目的で使用されてもよく、又は、非治療目的で使用されてもよい。
「非治療目的での使用」とは、医療行為、すなわち、治療による人体への処置行為を含まない概念である。非治療目的の使用として、例えば健康増進目的での使用及び美容目的での使用などが挙げられる。
「改善」は、疾患、症状又は状態の好転;疾患、症状又は状態の悪化防止若しくは遅延;又は、疾患又は症状の進行の逆転、防止又は遅延をいう。
「予防」は、適用対象における疾患若しくは症状の発症の防止や遅延、又は、適用対象の疾患若しくは症状の危険性の低下をいう。
<医薬組成物>
本技術の組成物は、医薬組成物として用いることができる。当該医薬組成物は、例えば医薬的なプロバイオティクス効果又はプロバイオティクス効果によってもたらされる医薬的効果を対象において発揮するために用いられる。本技術の医薬組成物は、整腸用として使用されてもよい。
本技術の亜種ロンガムは、そのまま本技術の医薬組成物として使用されてもよく、又は、生理的に許容される液体又は固体の製剤担体と混合して製剤化されてもよい。
本技術の医薬組成物は、経口用であってよい。本技術の亜種ロンガムはヒト腸内より得られたものであるので、本技術の医薬組成物は、種々の患者に対しても安心して投与することができる。また、ビフィドバクテリウム属細菌は、動物の腸内にも存在するため、本技術の医薬組成物は、長期間、連続的に投与されても副作用が生じにくい。また、ビフィドバクテリウム属細菌は、乳幼児及び小児にも安全に投与することができる。したがって、本技術の医薬組成物は、乳幼児や小児に対する疾患又はその症状の予防、改善及び/又は治療にも好適である。
本技術の医薬組成物の剤形として、例えば錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、貼付剤、点眼剤、及び点鼻剤を例示できるがこれらに限定されない。また、製剤化にあたっては、製剤担体として通常使用される賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤、界面活性剤、又は注射剤用溶剤等の添加剤を使用することができる。これらの成分は、剤形に応じて当業者により適宜選択されてよい。
また、本技術の医薬組成物の製剤化に際しては、例えば通常製剤化に用いられている賦形剤、pH調整剤、着色剤、及び矯味剤の成分を用いることができる。また、本技術の効果を損なわない限り、本技術の医薬組成物には、公知の又は将来的に見出されるプロバイオティクス成分及び/又はプレバイオティクス成分が含まれてもよい。本技術の医薬組成物の製剤化は、剤形に応じて適宜公知の方法により実施されてよい。
本技術の医薬組成物における本技術の亜種ロンガムの含有量は、剤形、用法、患者の年齢、性別、疾患の種類、疾患の程度、及びその他の条件等により適宜設定されてよい。本技術の医薬組成物における本技術の亜種ロンガムの含有量は、通常、1×106〜1×1012CFU/g又は1×106〜1×1012CFU/mLの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011CFU/g又は1×107〜1×1011CFU/mLの範囲内であることがより好ましい。本技術の亜種ロンガムが死菌の場合、CFU/gまたはCFU/mLは、個細胞/gまたは個細胞/mLと置き換えることができる。
本技術の亜種ロンガムの使用量は、剤形、用法、患者の年齢、性別、疾患の種類、疾患の程度、及びその他の条件等により適宜設定されるが、通常、1×106〜1×1012CFU/g又は1×106〜1×1012CFU/mLの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011CFU/g又は1×107〜1×1011CFU/mLの範囲内であることがより好ましい。本技術の亜種ロンガムが死菌の場合、CFU/gまたはCFU/mLは、個細胞/gまたは個細胞/mLと置き換えることができる。
本技術の医薬組成物の投与時期は、対象となる症状又は疾患の治療方法に従って、適宜投与時期を選択することができる。また、本技術の医薬組成物は、予防的に投与されてもよく、又は、維持療法において用いられてもよい。本技術の医薬組成物は、1日1回投与されてもよく又は1日複数回に分けて投与されてもよい。また、本技術の医薬組成物は、数日又は数週間に1回投与されてもよい。
<飲食品組成物>
本技術の組成物は、飲食品組成物として用いられることができる。本技術の飲食品組成物は、例えばプロバイオティクス効果又はプロバイオティクス効果に伴い生じる効果を対象において発揮する為に用いられる。
本技術の飲食品組成物は、本技術の亜種ロンガムを飲食品に添加することによって製造されてもよく、又は、本技術の亜種ロンガムを飲食品の原料中に混合して製造されてもよい。
本技術の飲食品組成物として、例えば清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果汁飲料、及び乳酸菌飲料等の飲料(これらの飲料の濃縮原液及び調製用粉末を含む);アイスクリーム、シャーベット、かき氷等の氷菓;飴、チューインガム、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、及び焼き菓子等の菓子類;加工乳、乳飲料、発酵乳、ドリンクヨーグルト、及びバター等の乳製品;パン;経腸栄養食、おかゆ等の流動食、離乳食、育児用ミルク、スポーツ飲料;その他機能性食品等が例示される。また、本技術の飲食品組成物は、サプリメントであってもよく、例えばタブレット状のサプリメントであってもよい。サプリメントである場合には、一日当たりの食事量及び摂取カロリーについて他の食品に影響されることなく、本技術の亜種ロンガムを摂取できる。
また、本技術の飲食品組成物には、本技術の効果を損なわない限り、公知の又は将来的に見出されるプロバイオティクス効果を有する成分又はプロバイオティクス効果を補助する成分が含まれてよい。例えば、本技術の飲食品組成物は、ホエイタンパク質、カゼインタンパク質、大豆タンパク質、若しくはエンドウ豆タンパク質(ピープロテイン)等の各種タンパク質若しくはその混合物、分解物;ロイシン、バリン、イソロイシン若しくはグルタミン等のアミノ酸;ビタミンB6若しくはビタミンC等のビタミン類;クレアチン;クエン酸;又はフィッシュオイル等の成分と、本技術の亜種ロンガムとを含んでよい。
また、本技術の飲食品組成物は、本技術の飲食品組成物の用途(例えばプロバイオティクス用又は腸内環境改善用など)が表示された飲食品として提供又は販売されることが可能である。また、本技術の飲食品組成物の摂取対象として例えば「ビフィズス菌と暮らす生活を望む方」、「腸内環境を改善したい方」、「お腹の調子を整えたい方」、又は「良好な腸内環境を形成したい方」などの表示とともに、本技術の飲食品組成物は提供又は販売されることが可能である。
「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本技術の「表示」行為に該当する。
また、「表示」は、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により行われることが好ましい。具体的には、飲食品に係る商品又は商品の包装に前記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が挙げられる。
一方、表示内容としては、行政等によって認可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示等)であることが好ましい。また、そのような表示内容を、包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等へ付することが好ましい。
また、「表示」には、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、医薬用部外品等としての表示も挙げられる。この中でも特に、消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、若しくは機能性表示食品に係る制度、又はこれらに類似する制度にて認可される表示等が挙げられる。具体的には、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク減少表示、科学的根拠に基づいた機能性の表示等を挙げることができ、より具体的には、健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令(平成二十一年八月三十一日内閣府令第五十七号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)及びこれに類する表示が典型的な例である。
本技術の飲食品組成物における本技術の亜種ロンガムの含有量は、飲食品組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、飲食品中に、1×106〜1×1012CFU/g又は1×106〜1×1012CFU/mLの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011CFU/g又は1×107〜1×1011CFU/mLの範囲内であることがより好ましい。
本技術の亜種ロンガムの使用量は、飲食品組成物の態様によって適宜設定されるが、通常、飲食品中に、1×106〜1×1012CFU/g又は1×106〜1×1012CFU/mLの範囲内であることが好ましく、1×107〜1×1011CFU/g又は1×107〜1×1011CFU/mLの範囲内であることがより好ましい。
本技術の飲食品組成物は、飲食品組成物の原料に、本技術の亜種ロンガムを添加することにより製造することができる。本技術の飲食品組成物は、本技術の亜種ロンガムを添加する工程を含むこと以外は、通常の飲食品組成物と同様の方法により製造することができる。
さらに、本技術の飲食品組成物は、上述した増殖促進用組成物を適宜含んでもよい。前記増殖促進用組成物として、増殖促進用組成物の由来となる食品等を使用してもよい。
食品又は飲料の原料としては、通常の飲料や食品に用いられている原料を使用することができる。
また、本技術の亜種ロンガムは、目的に応じて、飲食品に使用されるような他の「ビフィドバクテリウム属細菌及び/又は乳酸菌」と併用して使用することも可能である。
本技術の飲食品組成物には、飲食品組成物製造のための原料、及び食品添加物等、飲食品組成物の製造工程又は製造後に飲食品に添加されるものも含まれる。
本技術の飲食品組成物の製造において、本技術の亜種ロンガムの添加は、飲食品組成物の製造工程のいずれの段階で行ってもよい。例えば、一例として、一般的にビフィドバクテリウム属細菌を添加する工程において本技術の亜種ロンガムを添加してもよい。
本技術の飲食品組成物は、経口的に摂取することが可能である。本技術の飲食品組成物としては、例えば糖化率が10以下のデキストリンが含まれる飲食品を挙げることができる。そのような飲食品として、例えば、当該デキストリンを賦形剤(特にはスプレードライにおける基材)として含む飲食品、当該デキストリンを増粘剤として含む飲食品、及び当該デキストリンをゲル化剤として含む食品を挙げることができる。
本技術の飲食品組成物が、例えばおかゆ及びゼリー状食品などの流動性のある飲食品である場合、当該飲食品は、離乳食として又は高齢者用の流動食としても使用することができる。
本技術は、以下の方法であってもよい。
〔1〕
本技術の亜種ロンガムを投与することを含む健康増進方法、食生活改善方法、腸内環境改善方法、腸内感染の予防若しくは治療方法、又は免疫力向上若しくは改善方法。
〔2〕
糖化率が10以下のデキストリンを使用することを含む、本技術のロンガムの増殖促進方法
また、本技術は、以下の物であってもよい。
〔1〕
本明細書内で述べた用途のいずれか一つ(例えば整腸用又は腸内環境改善用など)のための、本技術の亜種ロンガム。
〔2〕
本技術の亜種ロンガムの増殖を促進するための、糖化率が10以下のデキストリン。
また、本技術は、以下の方法であってもよい。
〔1〕
本技術の組成物を製造するために、本技術の亜種ロンガムを使用する方法。
〔2〕
本技術の組成物を製造するために、糖化率が10以下のデキストリンを使用する方法。
以下で実施例を参照して本技術を説明するが、本技術はこれらの実施例に限定されるものではない。
〔試験例1〕Bifidobacterium longum subsp. longum菌株群の取得
日本国内にて様々な年齢層の糞便から採集したサンプルを滅菌した0.85%生理食塩水で希釈し、下記組成のDifcoTM Lactobacilli MRS Agar(Becton Deckinson and Company)に塗布し、30℃で嫌気培養した。
〔DifcoTM Lactobacilli MRS Agar〕 プロテオースペプトンNo.3 10.0g;牛肉エキス 10.0g;酵母エキス 5.0g;デキストロース 20.0g;ポリソルベート80 1.0g;クエン酸アンモニウム 2.0g;酢酸ナトリウム 5.0g;硫酸マグネシウム 0.1g;硫酸マンガン 0.05g;リン酸二カリウム 2.0g;寒天 15.0g;精製水 1000mL;pH6.5±0.2を121℃で15分滅菌後、シャーレに分注して平板とした。
そして得られたコロニーの中で、塗布標本の顕微鏡観察によりグラム陽性かつ桿菌もしくは不定桿菌である菌を釣菌した。これらの菌を、下記組成のBL寒天培地(栄研化学社)に画線塗布し、前記と同様の方法で嫌気培養を反復し、純粋単離された菌株を得た。
〔BL寒天培地〕 肉エキス 3.0g;肝臓エキス 5.0g;酵母エキス 5.0 g;ペプトン 15.0g;ソイペプトン 3.0g;可溶性デンプン 0.5g;ブドウ糖 10.0g;リン酸二カリウム 1.0g;リン酸一カリウム 1.0g;硫酸マグネシウム 0.2g;塩化ナトリウム 0.01g;硫酸マンガン 0.00674g;L−システイン塩酸塩 0.5g;硫化第一鉄 0.01g;ポリソルベート80 1.0g;寒天 15.0g;精製水 1000mL;pH 7.2±0.2を、121℃で15分滅菌後、50℃に冷却し、5%(V/V)馬無菌脱繊血を加え、シャーレに分注して平板とした。
さらに、純粋単離された菌株群(当該菌株のゲノムDNAの塩基配列)それぞれから、タカラバイオ社製Bacterial 16s RNA DNA PCR kitを用いて、そのプロトコールに従ってPCRに用いるサンプルDNA液を調製した。当該サンプルDNA液を用いてPCRにて、各菌株の16S rRNA遺伝子を増幅し、DNA増幅産物を得た。得られたDNA増幅産物を用いて、各菌株の16S rRNA遺伝子配列を決定した。
この塩基配列情報に基づき、NCBI(National Center for Biotechnology Information、国立バイオテクノロジー情報センター)の国際塩基配列データベース(Genbank)上で、BLAST(Basic Local Alignment Search Tool、http://blast.ncbi.nlm.nih.gov/Blast.cgi)による16SリボソーマルRNA(SrRNA)遺伝子配列の全長についての相同性検索を行った結果、Bifidobacterium longum subsp. longum JCM 1217と高い相同性(98.6%以上)を示した菌を、Bifidobacterium longum subsp. longum菌株とした。なお、これら菌株はグラム陽性であった。
〔試験例2〕デキストリンの資化能を有する亜種ロンガムの取得
得られた複数のBifidobacterium longum subsp. longum菌株について、糖源を表1に記載の糖のみに変更したMRS(de Man-Rogosa-Sharpe)液体培地1mLに、1v/v%ずつ接種し、嫌気条件下で37℃にて培養した。培養24時間後に濁度(OD 600)を測定し、菌株を接種しなかった培地を同様に培養したコントロールの濁度を差し引いた値を以下の基準に照らし、資化能の有無及び資化能の程度を判定した。コントロールとの差でOD 600が、0.3以上を「良好な資化性あり」、0.5以上を「より良好な資化性あり」、0.8以上を「非常に良好な資化性あり」、と判断した。
(1)アラビノキシラン(AX)(易水溶性):小麦由来:主鎖 -4)Xyl β(1-:構成糖 Ara: Xyl = 38:62. Glucose, galactose and mannose < 1%(Megazyme社)(https://secure.megazyme.com/Arabinoxylan-Wheat-Flour-Low-Viscosity)
(2)脱分岐化アラビナン(DA)(易水溶性):テンサイ由来:主鎖 -5)Ara α(1-:構成糖1,5-α-L-Arabinan. Ara: Gal: Rha: GalUA = 88: 4: 2: 6(Megazyme社)(https://secure.megazyme.com/Debranched-Arabinan-Sugar-Beet)
(3)ペクチックガラクタン(PG)(易水溶性):ジャガイモ由来:主鎖 -4)Gal β(1-:構成糖 Gal: Ara: Rha: Xyl: GalUA = 77: 14: 3: 0.6: 5.4(Megazyme社)(https://secure.megazyme.com/Pectic-Galactan-Potato)
(4)デキストリン(デキストリンDE3.5):ジャガイモデンプン由来:(シグマアルドリッチ社)(https://www.sigmaaldrich.com/catalog/product/sial/31400?lang=ja&region=JP)
なお、Fucはフコース(6-デオキシガラクトースとも云う)、Galはガラクトース、Glcはグルコース、Araはアラビノース、 Xylはキシロース、Rhaはラムノース(6-デオキシマンノースとも云う)、 GalUAはガラクツロン酸の略である。
DE (dextrose equivalentの略)は糖化率であり、デンプンの糖化率を示す数値として一般的に使用されている。DEは、試料中の還元糖をぶどう糖として表わし、固形分に対する百分率として表わす(五訂増補日本食品標準成分表 第3章 資料−1−3:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802.htm)。
上記のとおりに資化能を判定した結果、表1に示されるとおり、糖化率が約3.5のデキストリンの資化能を有する2つの菌株を発見した。
具体的には、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566及びビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567が、前記デキストリンの高い資化能を有することが分かった。
これら2つの菌株は、上述のとおりBifidobacterium longum subsp. longumと同定され、同じ菌群に属する。これら2つの菌株のBifidobacterium longum subsp. longum JCM 1217との相同性は、前記ロンガム NITE BP−02566では99.9%であり、前記ロンガム NITE BP−02567では99.9%であった。
これら2菌株は、一般的に知られているBifidobacterium longum subsp. longumとは異なり、前記デキストリンを資化する。そのため、糖化率が低いデキストリンを資化することができる新たな菌グループが存在することが分かる。
一般的に知られているBifidobacterium longum subsp. longumとして、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02497株についても、上記資化性の判定を行った。当該判定の結果も、表1に示されている。表1に示されるとおり、NITE BP−02497株は、糖化率が低いデキストリンの資化性を有さない。
また、表1に示されるとおり、NITE BP−02566及びNITE BP−02567は、PG(ペクチックガラクタン)に対して高い資化性を有することも認められた。
また、NITE BP−02566は、AXの資化能は低く、DAの良好な資化能を有することが分かった。また、NITE BP−02567は、AX及びDAの資化能を有することも分かった。
Figure 2019097544
ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566及びビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567それぞれの16S rDNA遺伝子配列は、以下表2及び表3に、それぞれ配列番号1及び配列番号2として示す。
Figure 2019097544
Figure 2019097544
[製造例1]
前記NITE BP−02566及びNITE BP−02567から少なくとも1種又は2種をMRS液体培地3mLに添加し、37℃で16時間嫌気培養し、培養液を濃縮し、凍結乾燥を行い、該細菌の凍結乾燥粉末(菌末)を得る。該菌末を、DEが3.5であるデキストリンを含むゼリー、飲料、又は介護食と混合する。該菌末を含有するこれら食品を成人に提供する。菌の摂取量が1×10〜1×1010CFU/kg体重/日になるようにし、1週間毎日朝食で提供する。
これらの食品を継続摂取することで、腸内環境の改善効果が発揮される。また、これらの食品は、成人だけでなく、乳幼児及び高齢者も摂取可能であり、良好な腸内フローラ形成効果が発揮される。
[製造例2]
前記亜種ロンガム NITE BP−02566及び前記亜種ロンガム NITE BP−02567の両方をMRS液体培地3mLに添加し、37℃で16時間嫌気培養し、培養液を濃縮し、凍結乾燥を行い、該細菌の顆粒状(菌末)を得る。当該顆粒状の菌末を、菌の摂取量が1×10〜1×1010CFU/kg体重/日になるようにし、1週間毎日提供する。
製造例2の顆粒状の菌末を、DEが3〜4であるデキストリンを含むゼリー、飲料、又は介護食の食前、食中又は食後に摂取する。これにより、腸内環境の改善効果が発揮される。
以上のことから、低DEのデキストリンの資化能を有する亜種ロンガム、及び当該亜種ロンガムを含む組成物、当該亜種ロンガム増殖促進用組成物は、腸内でのビフィドバクテリウム属細菌の増殖を手助けすることができ、また、良好な腸内フローラ形成、腸内環境の改善等に有効に使用することができる。
(1)ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566(受託番号:NITE BP−02566、受託日:2017年11月10日)、受託先:〒292−0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)。
(2)ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567(受託番号:NITE BP−02567、受託日:2017年11月10日)、受託先:〒292−0818 日本国千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8、独立行政法人 製品評価技術基盤機構 特許微生物寄託センター(NPMD)。

Claims (12)

  1. ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566、及び/又は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567。
  2. 糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌。
  3. 前記細菌が、糖化率が5以下のデキストリンの資化能を有する、請求項2に記載の細菌。
  4. 前記細菌が、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566、及び/又は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567である、請求項2または3に記載の細菌。
  5. 請求項2〜4のいずれか一項に記載の細菌を含む組成物。
  6. 前記組成物が、プロバイオティクス組成物である、請求項5記載の組成物。
  7. 前記組成物が、整腸用又は飲食品用に用いられる、請求項5又は6に記載の組成物。
  8. 糖化率が10以下のデキストリンをさらに含む、請求項5〜7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌の増殖促進に使用するためのプレバイオティクス組成物であり、
    前記組成物が、糖化率が10以下のデキストリンを含むプレバイオティクス組成物。
  10. 前記細菌が、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566、及び/又は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567である、請求項5〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 糖化率が10以下のデキストリンの資化能を有する、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムに分類される細菌と糖化率が10以下のデキストリンとを含む組成物の製造方法。
  12. 前記細菌が、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02566、及び/又は、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガム NITE BP−02567である、請求項11に記載の製造方法。
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