JPH06775B2 - カルボスチリル誘導体およびそれを有効成分とする除草剤 - Google Patents

カルボスチリル誘導体およびそれを有効成分とする除草剤

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JPH06775B2
JPH06775B2 JP633985A JP633985A JPH06775B2 JP H06775 B2 JPH06775 B2 JP H06775B2 JP 633985 A JP633985 A JP 633985A JP 633985 A JP633985 A JP 633985A JP H06775 B2 JPH06775 B2 JP H06775B2
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良 佐藤
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【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式 〔式中、Rは低級アルキル基を表わす。〕で示されるカ
ルボスチリル誘導体(以下、本発明化合物と記す。)お
よびそれを有効成分とする除草剤に関するものである。
本発明化合物は畑地の茎葉処理および土壌処理におい
て、問題となる種々の雑草、例えば、ソバカズラ、スベ
リヒユ、シロザ、アオゲイトウ、ダイコン、アメリカツ
ノクサネム、イチビ、アメリカキンゴジカ、フィールド
パンジー、マルバアサガオ、セイヨウヒルガオ、シロバ
ナチョウセンアサガオ、イヌホオズキ、オオイヌノフグ
リ、オナモミ、ヒマワリ、イヌカミツレ等の広葉雑草、
ヒエ、イヌビエ、エノコログサ、メヒシバ、スズメノカ
タビラ、ノスズメノテッポウ、エンバク、セイバンモロ
コシ等のイネ科雑草およびコゴメガヤツリ等のカヤツリ
グサ科雑草等に対して除草効力を有し、しかも本発明化
合物はトウモロコシ、コムギ、イネ、ダイズ、ワタ、テ
ンサイ等の主要作物に対して問題となるような薬害を示
さない。
また、本発明化合物は水田の湛水処理において問題とな
る種々の雑草、例えば、タイヌビエ等のイネ科雑草、ア
ゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ等の広葉雑草、マツバイ
等のカヤツリグサ科雑草、コナギ、ウリカワ等に対して
除草効力を有し、しかもイネに対して問題となるような
薬害を示さない。
本発明化合物は、一般式 〔式中、Rは前記と同じ意味を表わす。〕で示されるア
ミノキノリノン誘導体と、これに対して1〜3当量の
3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物とを溶媒
中、90℃〜150℃、1時間〜24時間反応させること
によって製造することができる。
溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン等の脂
肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳
香族炭化水素類、ジイソプロピルエーテル、ジオキサ
ン、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の脂肪酸、水等あるい
は、それらの混合物があげられる。
反応終了後の反応液は、有機溶媒抽出および濃縮等の通
常の後処理を行い、必要ならば、クロマトグラフィー、
再結晶等の操作によって精製することにより、目的の本
発明化合物を得ることができる。
次に本発明化合物の製造例を示す。
製造例(本発明化合物1の製造) 7−アミノ−6−フルオロ−1−メチル−2(1H)−
キノリノン0.50gと3,4,5,6−テトラヒドロフタ
ル酸無水物0.56gとを酢酸3mlに懸濁させ、4時間加熱
還流した。反応混合物が冷えてから、水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水および重曹水で洗い、乾
燥、濃縮した。得られた残渣をシリカゲル薄層クロマト
グラフィー(展開溶媒、酢酸エチル:ヘキサン=1:
2)で精製し、2−(6−フルオロ−1−メチル−2
(1H)−キノリノン−7−イル)−4,5,6,7−
テトラヒドロ−2H−イソインドール−1,3−ジオン
0.70gを得た。
m.p. 232.3℃ このような製造法によって製造できる本発明化合物のい
くつかを、第1表に示す。
本発明化合物を除草剤の有効成分として用いる場合は、
通常固体担体、液体担体、界面活性剤その他の製剤用補
助剤と混合して、乳剤、水和剤、懸濁剤、粒剤等に製剤
する。
これらの製剤には有効成分として本発明化合物を、重量
比で0.2〜90%、好ましくは1〜80%含有する。
固体担体としては、カオリンクレー、アッタパルジャイ
トクレー、ベントナイト、酸性白土、パイロフィライ
ト、タルク、珪藻土、方解石、クルミ粉、尿素、硫酸ア
ンモニウム、合成含水酸化珪素等の微粉末あるいは粒状
物があげられ、液体担体としては、キシレン、メチルナ
フタレン等の芳香族炭化水素類、イソプロパノール、エ
チレングリコール、セロソルブ等のアルコール類、アセ
トン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、大
豆油、綿実油等の植物油、ジメチルスルホキシド、N,
N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、水等があ
げられる。
乳化、分散、湿展等のために用いられる界面活性剤とし
ては、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスル
ホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテルリン酸エステル塩等の
陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポ
リマー、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤等
があげられる。製剤用補助剤としては、リグニンスルホ
ン酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコール、アラビ
アガム、CMC(カルボキシメチルセルロース)、PA
T(酸性リン酸イソプロピル)等があげられる。
次に製剤例を示す。なお、本発明化合物は第1表の化合
物番号で示す。部は重量部を示す。
製剤例1 本発明化合物2,50部、リグニンスルホン酸カルシウ
ム3部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸
化珪素45部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
製剤例2 本発明化合物1,5部、ポリオキシエチレンスチリルフ
ェニルエーテル14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カ
ルシウム6部、キシレン30部およびN,N−ジメチル
ホルムアミド45部をよく混合して乳剤を得る。
製剤例3 本発明化合物1,2部、合成含水酸化珪素1部、リグニ
ンスルホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部およ
びカオリンクレー65部をよく粉砕混合し、水を加えて
よく練り合せた後、造粒乾燥して粒剤を得る。
製剤例4 本発明化合物2,25部、ポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレエート3部、CMC3部、水69部を混合
し、粒度が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して懸濁
剤を得る。
このようにして製剤された本発明化合物は、雑草の出芽
前または出芽後に土壌処理、茎葉処理または湛水処理す
る。土壌処理には、土壌表面処理、土壌混和処理等があ
り、茎葉処理には、植物体の上方からの処理のほか、作
物に付着しないよう雑草に限って処理する局部処理等が
ある。
また、他の除草剤と混合して用いることにより、除草効
力の増強を期待できる。さらに、殺虫剤、殺ダニ剤、殺
線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良剤等
と混合して用いることもできる。
なお、本発明化合物は、水田、畑地、果樹園、牧草地、
芝生地、森林あるいは非農耕地等の除草剤の有効成分と
して用いることができる。
本発明化合物を除草剤の有効成分として用いる場合、そ
の処理量は、気象条件、製剤形態、処理時期、方法、場
所、対象雑草、対象作物等によっても異なるが、通常1
アールあたり0.5g〜200g、好ましくは、1g〜1
00gであり、乳剤、水和剤、懸濁剤等は、通常その所
定量を1アールあたり1リットル〜10リットルの(必
要ならば、展着剤等の補助剤を添加した)水で希釈して
処理し、粒剤等は、通常なんら希釈することなくそのま
ゝ処理する。
展着剤としては、前記の界面活性剤のほか、ポリオレシ
エチレン樹脂酸(エステル)、リグニンスルホン酸塩、
アビエチン酸塩、ジナフチルメタンジスルホン酸塩、パ
ラフィン等があげられる。
次に、本発明化合物が除草剤の有効成分として有用であ
ることを試験例で示す。なお、本発明化合物は、第1表
の化合物番号で示し、比較対照に用いた化合物は第2表
の化合物記号で示す。
また、除草効力は、調査時の供試植物の出芽および生育
阻害の程度を肉眼観察し、化合物を供試していない場合
と全くないしほとんど違いがないものを「0」とし、供
試植物が枯死ないし生育が完全に阻害されているものを
「5」として、0〜5の6段階に評価し、0,1,2,
3,4,5で示す。
試験例1 畑地土壌処理試験 直径10cm、深さ10cmの円筒型プラスチックポットに
畑地土壌を詰め、ヒエ、アオゲイトウ、イチビを播種
し、覆土した。製剤例2に準じて供試化合物を乳剤に
し、その所定量を、1アールあたり10リットル相当の
水で希釈し、小型噴霧器で土壌表面に処理した。処理後
20日間温室内で育成し、除草効力を調査した。その結
果を第3表に示す。
試験例2 畑地茎葉処理試験 直径10cm、深さ10cmの円筒型プラスチックポットに
畑地土壌を詰め、ヒエ、イチビを播種し、温室内で10
日間育成した。その後、製剤例2に準じて供試化合物を
乳剤にし、その所定量を、1アールあたり10リットル
相当の展着剤を含む水で希釈し、小型噴霧器で植物体の
上方から茎葉処理した。処理後20日間温室内で育成
し、除草効力を調査した。その結果を第4表に示す。
試験例3 水田湛水処理試験 直径8cm、深さ12cmの円筒型プラスチックポットに水
田土壌を詰め、タイヌビエ、広葉雑草(アゼナ、キカシ
グサ、ミゾハコベ)の種子を1〜2cmの深さに混ぜ混ん
だ。湛水して水田状態にした後、ウリカワの塊茎を1〜
2cmの深さに埋め込み、更に2葉期のイネを移植し、温
室内で育成した。6日後(各雑草の発生初期)に製剤例
2に準じて供試化合物を乳剤にし、その所定量を5ミリ
リットルの水で希釈し、水面に処理した。処理後20日
間温室内で育成し、除草効力を調査した。その結果を第
5表に示す。
試験例4 畑地土壌処理試験 面積33×23cm2、深さ11cmのバットに畑地土壌を
詰め、ダイズ、ワタ、コムギ、イネ、イチビ、アオゲイ
トウ、シロザ、エノコログサ、セイバンモロコシを播種
し、1〜2cmの厚さに覆土した。製剤例2に準じて供試
化合物を乳剤にし、その所定量を、1アールあたり10
リットル相当の水で希釈し、小型噴霧器で土壌表面に処
理した。処理後20日間温室内で育成し、除草効力を調
査した。その結果を第6表に示す。
試験例5 畑地茎葉処理試験 面積33×23cm2、深さ11cmのバットに畑地土壌を
詰め、テンサイ、ダイズ、マルバアサガオ、オナモミ、
イチビ、イヌホオズキ、エノコログサを播種し、18日
間育成した。その後、製剤例2に準じて供試化合物を乳
剤にし、その所定量を、展着剤を含む1アールあたり5
リットル相当の水で希釈し、小型噴霧器で植物体の上方
から茎葉部全面に均一に処理した。このとき雑草および
作物の生育状況は草種により異なるが、1〜4葉期で、
草丈は2〜12cmであった。処理20日後に除草効力を
調査した。その結果を第7表に示す。なお、本試験は、
全期間を通して温室内で行った。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、Rは低級アルキル基を表わす。〕で示されるカ
    ルボスチリル誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 〔式中、Rは低級アルキル基を表わす。〕で示されるカ
    ルボスチリル誘導体を有効成分とすることを特徴とする
    除草剤。
JP633985A 1985-01-16 1985-01-16 カルボスチリル誘導体およびそれを有効成分とする除草剤 Expired - Lifetime JPH06775B2 (ja)

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US4909829A (en) * 1987-12-29 1990-03-20 Fmc Corporation Substituted quinolinonyl and dihydroquinolinonyl tetrazolinone herbicides
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