JP2503930B2 - ヒドラジノベンゾチアゾロン誘導体 - Google Patents

ヒドラジノベンゾチアゾロン誘導体

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JP2503930B2 JP24894A JP24894A JP2503930B2 JP 2503930 B2 JP2503930 B2 JP 2503930B2 JP 24894 A JP24894 A JP 24894A JP 24894 A JP24894 A JP 24894A JP 2503930 B2 JP2503930 B2 JP 2503930B2
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  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は除草剤の有効成分として
用いられる新規なテトラヒドロ−2H−インダゾール誘
導体の中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】これ迄、特開昭52−51365号公報
等にテトラヒドロ−2H−インダゾール誘導体が、除草
剤の有効成分として用いうることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の化合物は、除草活性が不充分であったり、作物・雑草
間の選択性に劣ったりすることから必ずしも満足すべき
ものとは言い難い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況に鑑み、優れた除草活性を有する化合物を開発す
べく種々検討した結果、一般式
【化2】 〔式中、RはC1 〜C5 アルキル基、C3 〜C4 アルケ
ニル基、C3 〜C4 アルキニル基またはC1 〜C3 アル
コキシ(C1 〜C2 )アルキル基を表わす。〕で示され
る、テトラヒドロ−2H−インダゾール環の2位に6−
フルオロ−2(3H)−ベンゾチアゾロン−5−イル基
をもつ化合物(以下、化合物〔I〕と記す。)が、上述
のような欠点の少ない、優れた除草化合物であることを
見出した。本発明は、化合物〔I〕の中間体である、一
般式
【化3】 〔式中、Rは前記と同じ意味を表わす。〕で示されるヒ
ドラジノベンゾチアゾロン誘導体(以下、本発明化合物
と記す。)に関するものである。
【0005】本発明化合物は、一般式
【化4】 〔式中、Rは前記と同じ意味を表わす。〕で示されるア
ミノベンゾチアゾロン誘導体をジアゾニウム塩にした
後、塩化第一錫を用いて還元することにより製造するこ
とができる。
【0006】さらに詳しくは、アミノベンゾチアゾロン
誘導体〔XII〕1当量に対して1〜1.2当量の亜硝酸
アルカリ金属塩(例えば、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カ
リウム)を、−5〜0℃で大過剰の酸(例えば、塩酸
水、硫酸水)の存在下反応させ、ジアゾニウム塩にした
後、過剰の亜硝酸イオンを除去し、−40〜0℃で3〜
5当量の塩化第一錫と反応させることにより、還元を行
い、本発明化合物の塩を得る。さらに10℃以下で該塩
を中和し、有機溶媒抽出後、濃縮することによって、本
発明化合物を得ることができる。その後、必要ならばク
ロマトグラフィー等の操作にて精製する。
【0007】次に、化合物〔I〕の製造法を説明する。
まず、本発明化合物と一般式
【化5】 〔式中、YはC1 〜C4 アルキル基を表わす。〕で示さ
れる2−シクロヘキサノンカルボン酸エステルとを反応
させることにより、一般式
【化6】 〔式中、Rは前記と同じ意味を表わす。〕で示されるテ
トラヒドロインダゾロン誘導体の互変異性体の混合物を
製造することができる。
【0008】さらに詳しくは、本発明化合物1当量に対
して、1〜1.1当量の2−シクロヘキサノンカルボン
酸エステル〔VI〕を、20〜120℃で溶媒中反応させ
ることによってテトラヒドロインダゾロン誘導体〔IV〕
を得ることができる。溶媒としては、酢酸、プロピオン
酸等の酸があげられる。
【0009】反応終了後の反応液は、水を加え、溶媒抽
出および濃縮等の通常の後処理を行うか、必要ならばク
ロマトグラフィー、再結晶等にて精製する。
【0010】次に、このテトラヒドロインダゾロン誘導
体〔IV〕の互変異性体混合物と塩素化剤とを反応させる
ことによって化合物〔I〕を製造することができる。
【0011】この反応は、通常溶媒中、常圧あるいは加
圧下で行い、反応温度の範囲は60〜200℃、好まし
くは100〜180℃であり、反応に供される試剤の量
は、テトラヒドロインダゾロン誘導体〔IV〕1当量に対
して塩素化剤は1〜4当量である。
【0012】溶媒としては、クロロベンゼン、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、1,2−ジクロロ
エタン、1,1,1−トリクロロエタン等のハロゲン化
炭化水素類があげられる。
【0013】塩素化剤としては、ホスゲン、トリクロロ
メチルクロロホーメイト、シュウ酸クロリド等があげら
れる。
【0014】反応終了後の反応液は、過剰の塩素化剤、
溶媒を留去し、必要ならば、残渣をクロマトグラフィ
ー、再結晶等の操作によって精製することにより目的の
化合物〔I〕を得ることができる。
【0015】次に、この製造法によって製造される化合
物〔I〕を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】化合物〔I〕は、優れた除草効力を有し、
かつ作物・雑草間に優れた選択性を示す。すなわち化合
物〔I〕は、畑地の茎葉処理および土壌処理において、
問題となる種々の雑草、例えば、ソバカズラ、サナエタ
デ、スベリヒユ、ハコベ、シロザ、アオゲイトウ、ダイ
コン、ノハラガラシ、ナズナ、アメリカツノクサネム、
エビスグサ、イチビ、アメリカキンゴジカ、フィールド
パンジー、ヤエムグラ、マルバアサガオ、セイヨウヒル
ガオ、シロバナチョウセンアサガオ、イヌホオズキ、オ
オイヌノフグリ、オナモミ、ヒマワリ、イヌカミツレ、
コーンマリーゴールド等の広葉雑草、ヒエ、イヌビエ、
エノコログサ、メヒシバ、スズメノカタビラ、ノスズメ
ノテッポウ、エンバク、カラスムギ、セイバンモロコ
シ、シバムギ、ウマノチャヒキ等のイネ科雑草およびツ
ユクサ等のツユクサ科雑草、コゴメガヤツリ、ハマスゲ
等のカヤツリグサ科雑草等に対して除草効力を有し、し
かも化合物〔I〕は、トウモロコシ、ソルガム、コム
ギ、オオムギ、イネ、ダイズ、ラッカセイ、ワタ等の主
要作物に対して問題となるような薬害を示さない。
【0018】また、化合物〔I〕は、水田の湛水処理に
おいて、問題となる種々の雑草、例えば、タイヌビエ等
のイネ科雑草、アゼナ、キカシグサ、ミゾハコベ等の広
葉雑草、タマガヤツリ、ホタルイ、マツバイ、ミズガヤ
ツリ等のカヤツリグサ科雑草、コナギ、ウリカワ等に対
して除草効力を有し、しかもイネに対しては問題となる
ような薬害を示さない。
【0019】化合物〔I〕を除草剤の有効成分として用
いる場合は、通常固体担体、液体担体、界面活性剤その
他の製剤用補助剤と混合して、乳剤、水和剤、懸濁剤、
粒剤等に製剤する。
【0020】これらの製剤には有効成分として化合物
〔I〕を、重量比で0.01〜90%、好ましくは0.
02〜80%含有する。
【0021】固体担体としては、カオリンクレー、アッ
タパルジャイトクレー、ベントナイト、酸性白土、パイ
ロフィライト、タルク、珪藻土、方解石、クルミ粉、尿
素、硫酸アンモニウム、合成含水酸化珪素等の微粉末あ
るいは粒状物があげられ、液体担体としては、キシレ
ン、メチルナフタレン等の芳香族炭化水素類、イソプロ
パノール、エチレングリコール、セロソルブ等のアルコ
ール類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホロン等の
ケトン類、大豆油、綿実油等の植物油、ジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリ
ル、水等があげられる。
【0022】乳化、分散、湿展等のために用いられる界
面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、アルキル
スルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、ジアル
キルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルア
リールエーテルリン酸エステル塩等の陰イオン界面活性
剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル等の非イオン界面活性剤等があげられる。
【0023】その他の製剤用補助剤としては、リグニン
スルホン酸塩、アルギン酸塩、ポリビニルアルコール、
アラビアガム、CMC(カルボキシメチルセルロー
ス)、PAP(酸性リン酸イソプロピル)等があげられ
る。
【0024】化合物〔I〕は、通常製剤化して雑草の出
芽前または出芽後に土壌処理、茎葉処理または湛水処理
する。土壌処理には、土壌表面処理、土壌混和処理等が
あり、茎葉処理には、植物体の上方からの処理のほか、
作物に付着しないよう雑草に限って処理する局部処理等
がある。
【0025】また他の除草剤と混合して用いることによ
り、除草効力の増強を期待できる。さらに、殺虫剤、殺
ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、肥料、土
壌改良剤等と混合して用いることもできる。
【0026】なお、化合物〔I〕は、水田、畑地、果樹
園、牧草地、芝生地、森林あるいは非農耕地の有効成分
として用いることができる。
【0027】化合物〔I〕を除草剤の有効成分として用
いる場合、その処理量は、気象条件、製剤形態、処理時
期、方法、場所、対象雑草、対象作物等によっても異な
るが、通常1アールあたり0.02g〜100g、好ま
しくは、0.04g〜50gであり、乳剤、水和剤、懸
濁剤等は、通常その所定量を1アールあたり1リットル
〜10リットルの(必要ならば、展着剤等の補助剤を添
加した)水で希釈して処理し、粒剤等は、通常なんら希
釈することなくそのまま処理する。
【0028】展着剤としては、前記の界面活性剤のほ
か、ポリオキシエチレン樹脂酸(エステル)、リグニン
スルホン酸塩、アビエチン酸塩、ジナフチルメタンジス
ルホン酸塩、パラフィン等があげられる。
【0029】
【実施例】以下、本発明を製造例、参考製造例、参考製
剤例および参考試験例により、さらに詳しく説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0030】製造例 5−アミノ−6−フルオロ−3−sec−ブチルベンズ
チアゾロン22.95gを濃塩酸300mlと共に室温で
30分攪拌した。これを冷却し、−5〜5℃で亜硝酸ナ
トリウム6.89gを水30mlに溶解した溶液を滴下し
た。滴下後同温度で30分間攪拌した後、−30℃に冷
却し、塩化第一錫36.2g塩酸82mlの溶液を加え
た。−10〜0℃で2時間攪拌し、生じた不溶物をろ過
した。これを水に溶かし、中和後酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を乾燥、濃縮して5−ヒドラジノ−6−フル
オロ−3−sec−ブチルベンゾチアゾロン13.19
gをガラス状物として得た。
【0031】次に、この製造法に準じて製造された本発
明化合物のいくつかを、表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】次に、化合物〔IV〕の製造例を参考製造例
として示す。 参考製造例1 (化合物〔IV〕の製造) 5−ヒドラジノ−6−フルオロ−3−sec−ブチルベ
ンゾチアゾロン6g、2−エトキシカルボニル−シクロ
ヘキサノン4gを酢酸23.5ml中2.5時間還流し
た。放冷後水を加え、酢酸エチルで抽出、水洗、乾燥、
濃縮し、2−(6−フルオロ−3−sec−ブチルベン
ゾチアゾロン−5−イル)−4,5,6,7−テトラヒ
ドロ−2H−インダゾール−3−オン10.36gを得
た。 nD 22.5 1.5736
【0034】次にこの製造法に準じて製造された化合物
〔IV〕のいくつかを表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】次に、化合物〔I〕の製造例を参考製造例
として示す。 参考製造例2 (化合物7の製造) 2−(6−フルオロ−3−sec−ブチルベンゾチアゾ
ロン−5−イル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−2
H−インダゾール−3−オン9.37g、トルエン20
ml、1,2−ジクロロエタン30ml、トリクロロメチル
クロロホーメイト5.2mlをハステロイ製オートクレー
ブで加圧下、120〜130℃で3時間反応させた。放
冷後、混液を減圧濃縮した。残渣はシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出液 ヘキサン/酢酸エチル)で
精製し、3−クロロ−2−(6−フルオロ−3−sec
−ブチル−2H−ベンゾチアゾロン−5−イル)−4,
5,6,7−テトラヒドロ−2H−インダゾール3.8
8gを得た。 nD 22.51.5713
【0037】次にこの製造法に準じて製造された化合物
〔I〕のいくつかを表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】次に、参考製剤例を示す。なお、化合物
〔I〕は表4の化合物番号で示す。部は重量部を示す。
【0040】参考製剤例1 化合物4、50部、リグニンスルホン酸カルシウム3
部、ラウリル硫酸ナトリウム2部および合成含水酸化珪
素45部をよく粉砕混合して水和剤を得る。
【0041】参考製剤例2 化合物2、10部、ポリオキシエチレンスチリルフェニ
ルエーテル14部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシ
ウム6部、キシレン30部およびシクロヘキサノン45
部をよく混合して乳剤を得る。
【0042】参考製剤例3 化合物5、2部、合成含水酸化珪素1部、リグニンスル
ホン酸カルシウム2部、ベントナイト30部およびカオ
リンクレー65部をよく粉砕混合し、水を加えてよく練
り合わせたあと、造粒乾燥して粒剤を得る。
【0043】参考製剤例4 化合物4、25部、ポリオキシエチレンソルビタンモノ
オレエート3部、CMC3部、水69部を混合し、粒度
が5ミクロン以下になるまで湿式粉砕して懸濁剤を得
る。
【0044】参考製剤例5 化合物3、4または5、5部、ポリオキシエチレンスチ
リルフェニルエーテル14部、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸カルシウム6部、キシレン30部およびN,N−ジ
メチルホルムアミド45部をよく混合して乳剤を得る。
【0045】次に化合物〔I〕が除草剤の有効成分とし
て有用であることを参考試験例で示す。なお、化合物
〔I〕は、表4の化合物番号で示し、比較対照に用いた
化合物は表5の化合物記号で示す。
【0046】
【表5】
【0047】また、除草効力は、調査時の供試植物の出
芽および生育阻害の程度を肉眼観察し、化合物を供試し
ていない場合と全くないしほとんど違いがないものを
「0」とし、供試植物が枯死ないし生育が完全に阻害さ
れているものを「5」として、0〜5の6段階に評価
し、0、1、2、3、4、5で示す。
【0048】参考試験例1 畑地土壌処理試験 直径10cm、深さ10cmの円筒型プラスチックポットに
畑地土壌を詰め、ヒエ、エンバク、マルバアサガオ、イ
チビを播種し、覆土した。参考製剤例2または5に準じ
て供試化合物を乳剤にし、その所定量を1アールあたり
10リットル相当の水で希釈し、小型噴霧器で土壌表面
に処理した。処理後20日間温室内で育成し、除草効力
を調査した。その結果を表6に示す。
【0049】
【表6】
【0050】参考試験例2 畑地茎葉処理試験 直径10cm、深さ10cmの円筒型プラスチックポットに
畑地土壌を詰め、ヒエ、エンバク、ダイコン、イチビを
播種し、温室内で10日間育成した。その後、参考製剤
例2または5に準じて供試化合物を乳剤にし、その所定
量を1アールあたり10リットル相当の展着剤を含む水
で希釈し、小型噴霧器で植物体の上方から茎葉処理し
た。処理後20日間温室内で育成し、除草効力を調査し
た。その結果を表7に示す。
【0051】
【表7】
【0052】参考試験例3 水田湛水処理試験 直径8cm、深さ12cmの円筒型プラスチックポットに水
田土壌を詰め、タイヌビエ、広葉雑草(アゼナ、キカシ
グサ、ミゾハコベ)、ホタルイの種子を1〜2cmの深さ
に混ぜ込んだ。湛水して水田状態にした後、ウリカワの
塊茎を1〜2cmの深さに埋め込み、温室内で育成した。
6日後(各雑草の発生初期)に参考製剤例2または5に
準じて供試化合物を乳剤にし、その所定量を5ミリリッ
トルの水で希釈し、水面に処理した。処理後20日間温
室内で育成し、除草効力を調査した。その結果を表8に
示す。
【0053】
【表8】
【0054】参考試験例4 畑地土壌処理試験 面積33X23cm2 、深さ11cmのバットに畑地土壌を
詰め、ダイズ、トウモロコシ、イチビ、イヌホオズキ、
シロザ、アオゲイトウを播種し、1〜2cmの厚さに覆土
した。参考製剤例2または5に準じて供試化合物を乳剤
にし、その所定量を1アールあたり10リットル相当の
水で希釈し、小型噴霧器で土壌表面に処理した。処理後
20日間温室内で育成し、除草効力を調査した。その結
果を表9に示す。
【0055】
【表9】
【0056】参考試験例5 畑地茎葉処理試験 面積33X23cm2 、深さ11cmのバットに畑地土壌を
詰め、トウモロコシ、イチビ、イヌホオズキ、アオゲイ
トウを播種し、18日間育成した。その後、参考製剤例
2または5に準じて供試化合物を乳剤にし、その所定量
を展着剤を含む1アールあたり5リットル相当の水で希
釈し、小型噴霧器で植物体の上方から茎葉部全面に均一
に処理した。このとき雑草および作物の生育状況は草種
により異なるが、1〜4葉期で、草丈は2〜12cmであ
った。処理20日後に除草効力を調査した。その結果を
表10に示す。なお、本試験は、全期間を通して温室内
で行った。
【0057】
【表10】 ┌───┬────┬───────────────┐ │供試 │有効成分│ 除 草 効 力 │ │化合物│ 処理量├───┬───┬───┬───┤ │ │ (g/a) │トウモ│イチビ│イヌホ│アオゲ│ │ │ │ロコシ│ │オズキ│イトウ│ ├───┼────┼───┼───┼───┼───┤ │ 1 │ 0.1│ 1 │ 5 │ 5 │ 5 │ │ 2 │ 0.1│ 1 │ 5 │ 5 │ 5 │ │ 4 │ 0.1│ 1 │ 5 │ 5 │ 5 │ │ 5 │ 0.1│ 1 │ 5 │ 5 │ 5 │ │ 6 │ 0.1│ 1 │ 5 │ 5 │ 5 │ │ 7 │ 0.1│ 1 │ 5 │ 5 │ 5 │ │ 8 │ 0.1│ 1 │ 4 │ 5 │ 5 │ ├───┼────┼───┼───┼───┼───┤ │ A │ 0.1│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ │ B │ 0.1│ 0 │ 0 │ 0 │ 0 │ └───┴────┴───┴───┴───┴───┘
【0058】参考試験例6 水田湛水処理試験 1/5000aのワグネルポットに水田土壌を詰め、タ
イヌビエ、広葉雑草(アゼナ、キカシグサ、ミゾハコ
ベ)およびマツバイ越冬芽を1〜2cmの深さに混ぜ込ん
だ。湛水して水田状態にした後、更に4葉期のイネを移
植し、温室内で育成した。5日後(タイヌビエの発芽始
期)に、参考製剤例2または5に準じて供試化合物を乳
剤にし、その所定量を、10ミリリットルの水で希釈し
水面に処理し、その水深を4cmとした。処理後20日間
温室内で育成し、除草効力を調査した。その結果を表1
1に示す。なお、処理の翌日から2日間は、1日あたり
3cmの水深に相当する量の漏水をおこなった。
【0059】
【表11】
【0060】
【発明の効果】化合物〔I〕は、畑地の土壌処理および
茎葉処理、さらに水田の湛水処理において問題となる種
々の雑草に対して優れた除草効力を有し、主要作物と雑
草間に優れた選択性を示すことから除草剤の有効成分と
して種々の用途に用いることができる。本発明化合物は
化合物〔I〕の重要な中間体である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、RはC1 〜C5 アルキル基、C3 〜C4 アルケ
    ニル基、C3 〜C4 アルキニル基またはC1 〜C3 アル
    コキシ(C1 〜C2 )アルキル基を表わす。〕で示され
    るヒドラジノベンゾチアゾロン誘導体。
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