JPH0676131U - 緩衝部材 - Google Patents
緩衝部材Info
- Publication number
- JPH0676131U JPH0676131U JP1770893U JP1770893U JPH0676131U JP H0676131 U JPH0676131 U JP H0676131U JP 1770893 U JP1770893 U JP 1770893U JP 1770893 U JP1770893 U JP 1770893U JP H0676131 U JPH0676131 U JP H0676131U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bottom plate
- cushioning member
- plate
- corrugated cardboard
- side plates
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Buffer Packaging (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用後の再利用が容易で、焼却しても有毒ガ
スを排出しない緩衝部材を提供する。 【構成】 緩衝部材1は、略正方形の底板3と、底板3
の隣接する二辺から同一面側に向かって垂直に立設され
た一対の側板5,7とを備えている。底板3,側板5,
および側板7には、段ボール片13,15,17がそれ
ぞれ連設され、底板3および側板5,7で囲まれた側に
折れ曲がって、四角柱23,25,27を個々に形成し
ている。梱包する物品の頂点を各四角柱23〜27の内
側に配設すれば、該頂点近傍に加わる衝撃を緩衝するこ
とができる。また、緩衝部材1は段ボールのみで構成さ
れているので、使用後は、古紙として再利用することが
できる。
スを排出しない緩衝部材を提供する。 【構成】 緩衝部材1は、略正方形の底板3と、底板3
の隣接する二辺から同一面側に向かって垂直に立設され
た一対の側板5,7とを備えている。底板3,側板5,
および側板7には、段ボール片13,15,17がそれ
ぞれ連設され、底板3および側板5,7で囲まれた側に
折れ曲がって、四角柱23,25,27を個々に形成し
ている。梱包する物品の頂点を各四角柱23〜27の内
側に配設すれば、該頂点近傍に加わる衝撃を緩衝するこ
とができる。また、緩衝部材1は段ボールのみで構成さ
れているので、使用後は、古紙として再利用することが
できる。
Description
【0001】
本考案は、物品の周囲に配設されて、該物品に加わる衝撃を緩衝する緩衝部材 に関する。
【0002】
従来、物品を梱包したり収納したりする場合、該物品の周囲に緩衝部材を配設 して、該物品に加わる衝撃を緩衝することが行われている。例えば、機材を箱に 収納する場合は、機材の四隅(各頂点)や稜と、箱内壁との間にポリスチレンな どの合成樹脂からなる発泡成形体を挿入している。これらの成形体は充分な弾性 を有している。このため、例えば機材を箱に収納して運搬する際に、箱に衝撃や 振動が加わったとしても、成形体の弾性によって衝撃振動を吸収し、機材を保護 することができる。
【0003】
ところが、これらの成形体は、機材を箱から取り出した後はゴミとなってしま う。特に、合成樹脂は再利用が困難で、万一、焼却すれば有毒ガスを排出してし まう。このため、合成樹脂ゴミの増加が深刻な社会問題となっている。そして、 この種の緩衝部材においても、合成樹脂をなるべく使用せず、再利用可能な材料 で構成することが要請されている。
【0004】 そこで、本考案は、使用後の再利用が容易で、焼却しても有毒ガスを排出しな い緩衝部材を提供することを目的としてなされた。
【0005】
上記目的を達成するためになされた本考案は、 一枚の段ボールを折り曲げて構成した緩衝部材であって、 略長方形状の底板と、 該底板の隣接する二辺を該底板と個々に共有し、それぞれ上記底板の同じ一面 側に、上記底板に立設された一対の側板と、 上記底板および上記一対の側板の、他の上記側板または底板と共有されない辺 に連設された段ボール片を、上記底板および上記一対の側板にて囲まれた空間側 に折り曲げることによって、当該底板または側板の表面に個々に形成された柱状 体と、 少なくとも一つの該柱状体に形成され、他の上記柱状体に係合して当該柱状体 同士の位置関係を規定する係合部と、 を備えたことを特徴とする緩衝部材を要旨としている。
【0006】
このように構成された本考案では、底板および一対の側板は互いに立体的に交 わっている。このため、底板および一対の側板にて囲まれた空間側(以下、内側 と記載)に物品の頂点を配設すれば、底板および一対の側板を、その物品の頂点 近傍の各面に沿って配設することができる。底板および一対の側板の内側には、 段ボール片を折り曲げて形成した柱状体が個々に設けられている。従って、各柱 状体は上記物品の頂点近傍の各面に当接し、本緩衝部材の外側から物品の頂点近 傍に加わる衝撃を緩衝する。
【0007】 また、本考案の緩衝部材は段ボールによって構成されている。このため、使用 後、古紙として容易に再利用することがでる。また、仮に焼却しても有毒ガスを 排出しない。しかも、本考案は、一枚の段ボールを折り曲げて構成され、各柱状 体同士の位置関係は、係合部における係合によって規定されている。従って、糊 やホチキスを使用することなく段ボールのみによって構成することが可能であり 、より容易に古紙として再利用することができる。
【0008】
次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。 図1は、実施例の緩衝部材1の全体構成を表す斜視図である。図に示すように 本実施例の緩衝部材1は、略正方形の底板3と、底板3の隣接する二辺3a,3 b(図2)から同一面側(以下、上方と記載)に向かって垂直に立設された一対 の側板5,7とを備えている。底板3,側板5,および側板7の、他の側板5, 7または底板3と共有されない辺には、次のように段ボール片13,15,17 がそれぞれ連設され、各段ボール片13,15,17は、底板3および側板5, 7の、底板3および側板5,7にて囲まれた空間側(内側)表面に、四角柱23 ,25,27を個々に形成している。
【0009】 段ボール片13は、底板3の辺3aと対向する辺3cから、内側に向かって底 板3に垂直に立設され、更に、辺3cと平行な2本の折り線31,33で直角に 折れ曲がって、先端35を底板3の内側表面に当接させている。これによって、 底板3内側表面に、辺3cと一側面とを底板3と共有する四角柱23が形成され る。
【0010】 段ボール片15は、側板5の辺3aと対向する辺5aから、内側に向かって側 板5に垂直に立設され、更に、辺5aと平行な2本の折り線51,53で直角に 折れ曲がって、先端55を辺3aの内側に当接させている。これによって、側板 5の内側に、側板5全体を一つの側面とする四角柱25が形成される。また、四 角柱25の、折り線53と先端55とで挟まれた側面は、底板3の内側表面に積 層される。
【0011】 更に、段ボール片17は、側板7の側板5配設方向とは反対側の辺7aから、 内側に向かって側板7に垂直に立設され、更に、辺7aと平行な2本の折り線7 1,73で直角に折れ曲がって、先端75を辺7aと対向する側板7の辺7b( 図2)の内側に当接させている。これによって、側板7の内側に、側板7全体を 一つの側面とする四角柱27が形成される。また、四角柱27の、折り線73と 先端75とで挟まれた側面は、側板5の内側表面に積層される。
【0012】 ここで、四角柱27は四角柱23,25と交差するが、四角柱25,27は係 合部としての次の構成を有しており、四角柱23,25,27が互いに係合して いる。すなわち、四角柱27の、折り線71と折り線73とで挟まれた側面下部 には、四角柱23の端面外形と同一形状を有する嵌合穴77が形成されている。 この嵌合穴77に四角柱23が側面から嵌合することにより、四角柱23の端面 形状および四角柱27との位置関係が規定される。また、四角柱25の折り線5 1と折り線53とで挟まれた側面、および四角柱27の折り線71と折り線73 とで挟まれた側面は互いに交差しており、その交差部分にそれぞれ、互いに係合 する切込み59,79が形成されている。この切込み59,79の係合により、 四角柱25,27の端面形状および相互の位置関係が規定される。
【0013】 このように構成した本実施例の緩衝部材1は、略直方体状の物品(例えば、コ ピー機などの機器)の頂点が各四角柱23〜27の内側に配設されるようにして 使用される。すると、底板3および側板5,7は、その物品の頂点近傍の各面に 沿って配設され、各四角柱23〜27は頂点近傍の各面に当接する。このため、 緩衝部材1の外側から上記物品の頂点近傍に加わる衝撃を緩衝することができる 。
【0014】 次に、本実施例の緩衝部材1の作成方法を説明する。緩衝部材1は、図2の展 開図に示す一枚の段ボールBにて作成される。先ず、段ボールBの構成を説明す る。 底板3の隣接する二辺3a,3bには、側板5,7がそれぞれ連設されている 。辺3aと対向する底板3の辺3cには段ボール片13が連設され、辺3aと対 向する側板5の辺5aには段ボール片15が、更に、辺3bに隣接し、側板5配 設方向とは反対側の側板7の辺7aには段ボール片17が、それぞれ連設されて いる。
【0015】 段ボール片13は長方形状に形成され、辺3cと平行な、折り線31,33お よび先端35を有している。なお、辺3cと折り線31との間隔(間隔d1 とす る)は、折り線33と先端35との間隔とほぼ等しい。 段ボール片15は略長方形状に形成され、辺5aと平行な、折り線51,53 および先端55を有している。なお、折り線51と折り線53との間隔は、辺3 aと辺5aとの間隔とほぼ等しく、辺5aと折り線51との間隔(間隔d2 とす る)は、辺53と先端55との間隔にほぼ等しい。
【0016】 段ボール片17は略長方形状に形成され、辺7aと平行な、折り線71,73 および先端75を有している。なお、折り線71と折り線73との間隔は辺7a と辺7bとの間隔にほぼ等しく、辺7aと折り線71との間隔(間隔d3 とする )は、折り線73と先端75との間隔とほぼ等しい。
【0017】 また、折り線51と折り線53とで挟まれた段ボール片15には、辺3bの延 長線上に配設される段ボール片15の辺15bから間隔d3 を開けたところに、 折り線53の側から切込み59が形成されている。同様に、折り線71と折り線 73とで挟まれた段ボール片17には、折り線73から間隔d2 を開けたところ に、段ボール片13とは反対側から切込み79が形成されている。また、各切込 み59,79の開口部59a,79aは、角を取って円弧状に形成されている。 更に、折り線53と先端55とで挟まれた段ボール片15の、辺15bとの間隔 がd3 以下の部分は欠落している。
【0018】 また、段ボール片17には、段ボール片13の側から、折り線71上に長さd 1 の切込み81が形成されると共に、折り線71と折り線73とで挟まれた部分 の、切込み81との間隔が折り線31,33間の間隔とほぼ等しいところに、長 さd1 の切込み83が形成されている。更に、切込み81,83の終端の間には 、折り線85が形成されている。
【0019】 次に、このように構成された段ボールBから緩衝部材1を組み立てる方法を説 明する。先ず、辺3cおよび折り線31,33を直角に谷折りし、四角柱23( 図1)を形成する。次に折り線85を谷折りして、切込み81,83,および折 り線85で囲まれた嵌合穴77(図1)を形成する。続いて、先ほど形成した四 角柱23をその嵌合穴77に嵌合させつつ、辺3b,7aおよび折り線71,7 3を直角に谷折りする。すると、嵌合穴77によって四角柱23の位置および形 状が固定されると共に、四角柱27(図1)が形成される。最後に、切込み59 ,79を互いに係合させつつ、辺3a,5aおよび折り線51,53を直角に谷 折りする。すると、四角柱25(図1)が形成されると共に、切込み59,79 の係合によって、四角柱25,27の形状および位置が固定され、緩衝部材1が 完成する。なお、切込み59,79を係合させる際、切込み59,79の開口部 59a,79aが円弧状に形成されているので、段ボールBを痛めることなく両 者を容易に係合させることができる。
【0020】 このように、本実施例の緩衝部材1は、一枚の段ボールBを折り曲げることに よって容易に作成することができる。段ボールBは、古紙として再利用が容易で 、仮に焼却しても有毒ガスを排出しない。しかも、本実施例の緩衝部材1では、 各四角柱23〜27同士の位置関係は、切込み59,79の係合、および四角柱 23の嵌合穴77への嵌合によって規定されている。従って、糊やホチキスを使 用することなく緩衝部材1を作成することが可能であり、使用後は、より容易に 古紙として再利用することができる。
【0021】 このため、本実施例を梱包材料などに利用すれば、合成樹脂ゴミを減らして環 境を保護すると共に、使用後、古紙として再利用することにより森林資源を保護 することができる。 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱し ない範囲で種々の態様で実施することができる。例えば、上記実施例では、底板 3および側板5,7の表面に四角柱23,25,27をそれぞれ形成しているが 、三角柱またはその他の柱状体を形成してもよい。
【0022】
以上詳述したように、本考案の緩衝部材は段ボールによって構成されているの で、使用後は、古紙として容易に再利用することができ、仮に焼却しても有毒ガ スを排出しない。しかも、本考案は一枚の段ボールを折り曲げて構成され、各柱 状体同士の位置関係は、係合部における係合によって規定されている。従って、 糊やホチキスを使用することなく段ボールのみによって構成することが可能であ り、使用後は、より容易に古紙として再利用することができる。
【0023】 このため、本考案を梱包材料などに利用すれば、合成樹脂ゴミを減らして環境 を保護すると共に、使用後、古紙として再利用することにより森林資源を保護す ることができる。
【図1】実施例の緩衝部材の全体構成を表す斜視図であ
る。
る。
【図2】実施例の緩衝部材を構成する段ボールの形状を
表す展開図である。
表す展開図である。
1…緩衝部材 3…底板 5,7…側板 13,1
5,17…段ボール片 23,25,27…四角柱 59,79…切込み 77
…嵌合穴 B…段ボール
5,17…段ボール片 23,25,27…四角柱 59,79…切込み 77
…嵌合穴 B…段ボール
Claims (1)
- 【請求項1】 一枚の段ボールを折り曲げて構成した緩
衝部材であって、 略長方形状の底板と、 該底板の隣接する二辺を該底板と個々に共有し、それぞ
れ上記底板の同じ一面側に、上記底板に立設された一対
の側板と、 上記底板および上記一対の側板の、他の上記側板または
底板と共有されない辺に連設された段ボール片を、上記
底板および上記一対の側板にて囲まれた空間側に折り曲
げることによって、当該底板または側板の表面に個々に
形成された柱状体と、 少なくとも一つの該柱状体に形成され、他の上記柱状体
に係合して当該柱状体同士の位置関係を規定する係合部
と、 を備えたことを特徴とする緩衝部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1770893U JPH0676131U (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 緩衝部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1770893U JPH0676131U (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 緩衝部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0676131U true JPH0676131U (ja) | 1994-10-25 |
Family
ID=11951269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1770893U Pending JPH0676131U (ja) | 1993-04-08 | 1993-04-08 | 緩衝部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0676131U (ja) |
-
1993
- 1993-04-08 JP JP1770893U patent/JPH0676131U/ja active Pending
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