JP3037809U - 商品保護緩衝箱 - Google Patents

商品保護緩衝箱

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JP3037809U
JP3037809U JP1996012279U JP1227996U JP3037809U JP 3037809 U JP3037809 U JP 3037809U JP 1996012279 U JP1996012279 U JP 1996012279U JP 1227996 U JP1227996 U JP 1227996U JP 3037809 U JP3037809 U JP 3037809U
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清是 桑原
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昭和カートン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 梱包箱と商品保護緩衝材を抜型により紙板材
から一体に打ち抜けるようにする。 【解決手段】 紙板材にてなる四角形状の底板2と、底
板2の四辺に起立すべく形成した紙板材にてなる箱の四
方側壁板3A〜3Dと、四方側壁板3A〜3Dの内側に
膨出すべく形成した紙板材にてなる緩衝壁体4A〜4D
と、緩衝壁体4A〜4Dで囲まれる空間Sの上端面及び
緩衝壁体4A〜4Dの上側を被うべく形成した紙板材に
てなる蓋板とにて構成し、緩衝壁体4A、4Cと緩衝壁
体4B、4Dとは、下側連設板の先端部を内側連設板と
対向する壁板の基端部に当接した状態で、舌片付き差込
片と係合スリットの係合により全体として一連の緩衝壁
体として連結した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】 本考案は、商品保護緩衝箱に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】 従来、各種商品をダンボール紙板材、又は、その他の厚紙 板材で製造された梱包箱で梱包する際、商品を外力から保護するために、商品保 護緩衝材を商品の外側を囲む状態でセットして梱包を行っていた。
【0003】 従来の商品保護緩衝材としては、ポリスチレン等の発泡材を 適宜形状に成型し、又は、切断したものがあるが、成型したものは、製造コスト が高くなるため、商品の価格自体をつり上げることになるし、商品の梱包を解い た後では、成型したと否とに拘らず不燃ゴミとなり廃棄処分が困難になるという 問題点があった。 この問題点を解決するため、ダンボール紙板材又はその他の厚紙板材で形成し た底板の上に同材質で形成された中空壁体からなる商品保護緩衝材で囲まれた空 間を形成し、その空間に商品を入れた状態で梱包箱内にセットするようにしたも のが開発された。
【0004】 しかしながら、上記商品保護緩衝材は、それ自体に梱包箱と 同じ材質を使用しながら梱包箱とは別個に形成されるため、梱包箱の製造工程と 商品保護緩衝材の製造工程の二つの工程を必要とし、それだけ製造工程が複雑化 するだけでなく、それらの製造後は梱包箱と商品保護緩衝材を別々に保管、管理 しなければならないという煩雑さがあるという問題点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 そこで、本考案は、上述した問題点に鑑 み、抜型により梱包箱と商品保護緩衝材をダンボール紙板材、又は、その他の厚 紙板材(以下紙板材という)から一体に打ち抜くことができるようにし、低廉な コストで製造できて、商品の安価な提供に寄与でき、使用後は、再生処理や燃焼 処理が容易で環境の改善にも貢献できる商品保護緩衝箱の提供を課題として創作 されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】 このため、本考案は、 紙板材にてなる四角形状の底板と、底板の四辺に起立すべく形成した紙板材 にてなる箱の四方側壁板と、四方側壁板の内側に膨出すべく形成した紙板材にて なる緩衝壁体と、緩衝壁体によって囲まれる空間の上端面及び緩衝壁体の上側を 被うべく形成した紙板材にてなる蓋板とにて構成し、前方側壁板の内側に形成さ れる前方緩衝壁体は、前方側壁板の上辺に折曲線を介して折曲可能に形成した上 側連設板を延設し、この上側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した内側 連設板を延設し、この内側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した下側連 設板を延設し、左右両側壁板の内側に形成される左右両側緩衝壁体は、左右両側 壁板の上辺に折曲線を介して折曲可能に形成した上側連設板を延設し、この上側 連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した内側連設板を延設するとともに、 この内側連設板の左右両端近傍には、この内側連設板の延設方向に切込を入れて 両端に舌片付き差込片を形成し、更に、内側連設板には折曲線を介して折曲可能 に形成した下側連設板を延設し、後方側壁板の内側に形成される後方緩衝壁体は 、左右両側壁板のいずれか一方の側壁板のうち後方側壁板の側辺と隣接すべき側 辺に折曲線を介して折曲可能に形成し、且つ、後方側壁板の板面全体に内接すべ く形成した内接壁板を延設し、この内接壁板の上辺に折曲線を介して折曲可能に 形成した上側連設板を延設し、この上側連設板には折曲線を介して折曲可能に形 成した内側連設板を延設し、この内側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成 した下側連設板を延設し、蓋板は、後方側壁板の上辺に折曲線を介して折曲可能 に延設し、前記前方緩衝壁体の上側連設板と後方緩衝壁体の上側連設板からそれ らの内側連設板にかけて、前記左右両側緩衝壁体の内側連設板に形成された舌片 付き差込片が差込み挿入され得る係合スリットを形成し、前記前後両方緩衝壁体 は、前記各折曲線を介して順次内側に折り込んで下側連設板の先端部を自身の内 側連設板と対向する壁板の基端部に当接した状態の断面略ロ字状に組み立てると ともに、前記左右両側緩衝壁体は、前記各折曲線を介して順次内側に折り込んで 下側連設板の先端部を自身の内側連設板と対向する壁板の基端部に当接した状態 の断面略ロ字状に組み立てながら舌片付き差込片を隣接する緩衝壁体の係合スリ ットに差込み挿入して、全体として一連の緩衝壁体とすべく形成したことにより 上記課題を解決し、 上記項記載の商品保護緩衝箱において、後方側壁板の内側に形成される後 方緩衝壁体が、左右両側壁板のうち後方側壁板の左右両側辺と隣接すべき側辺に 折曲線を介して折曲可能に形成し、且つ、後方側壁板の板面半分の線、又は、そ の半分の線からどちらか一方へずれた線で突き合わせ、全体として後方側壁板の 板面全体に内接すべく形成した内接壁板を延設し、この各内接壁板の上辺に折曲 線を介して折曲可能に形成した上側連設板を延設し、この各上側連設板には折曲 線を介して折曲可能に形成した内側連設板を延設し、この各内側連設板には折曲 線を介して折曲可能に形成した下側連設板を延設してなることにより上記課題を 解決するものである。
【0007】
【考案の実施の形態】 本考案の商品保護緩衝箱は、紙板材にてなる四角形 状の底板と、底板の四辺に起立すべく形成した紙板材にてなる箱の四方側壁板と 、四方側壁板の内側に膨出すべく形成した紙板材にてなる緩衝壁体と、緩衝壁体 によって囲まれる空間の上端面及び緩衝壁体の上側を被うべく形成した紙板材に てなる蓋板とにて構成されている。
【0008】 底板の四辺に折曲線を介して折曲可能に形成した箱の四方側 壁板を延設し、この四方側壁板のうち前方側壁板の内側に形成される前方緩衝壁 体は、前方側壁板の上辺に折曲線を介して折曲可能に形成した上側連設板を延設 し、この上側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した内側連設板を延設し 、この内側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した下側連設板を延設して なる。
【0009】 上記四方側壁板のうち左右両側壁板の内側に形成される左右 両側緩衝壁体は、左右両側壁板の上辺に折曲線を介して折曲可能に形成した上側 連設板を延設し、この上側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した内側連 設板を延設するとともに、この内側連設板の左右両端近傍には、この内側連設板 の延設方向に切込を入れて両端に舌片付き差込片を形成し、更に、内側連設板に は折曲線を介して折曲可能に形成した下側連設板を延設してなる。
【0010】 上記四方側壁板のうち後方側壁板の内側に形成される後方緩 衝壁体は、左右両側壁のいずれか一方の側壁板のうち後方側壁板の側辺と隣接す べき側辺に折曲線を介して折曲可能に形成し、且つ、後方側壁板の板面全体に内 接すべく形成した内接壁板を延設し、この内接壁板の上辺に折曲線を介して折曲 可能に形成した上側連設板を延設し、この上側連設板には折曲線を介して折曲可 能に形成した内側連設板を延設し、この内側連設板には折曲線を介して折曲可能 に形成した下側連設板を延設してなる。
【0011】 なお、上記四方側壁板のうち後方側壁板の内側に形成される 後方緩衝壁体は、次のように構成することもある。 すなわち、左右両側壁板のうち後方側壁板の左右両側辺と隣接すべき側辺に折 曲線を介して折曲可能に形成し、且つ、後方側壁板の板面半分の線、又は、その 半分の線のどちらか一方へずれた線で突き合わせ、全体として後方側壁板の板面 全体に内接すべく形成した内接壁板を延設し、この各内接壁板の上辺に折曲線を 介して折曲可能に形成した上側連設板を延設し、この各上側連設板には折曲線を 介して折曲可能に形成した内側連設板を延設し、この各内側連設板には折曲線を 介して折曲可能に形成した下側連設板を延設する。
【0012】 蓋板は、後方側壁板の上辺に折曲線を介して折曲可能に形成 し、且つ、前記各緩衝壁体によって囲まれる空間の上端面及び前記各緩衝壁体の 上側を被うべく延設してなる。なお、この蓋板には、折曲線を介して折曲可能に 形成し、且つ、前方緩衝壁体の前方側壁板を被うべく形成した蓋板を延設するこ ともあり、また、蓋板の先端部側から内側へ間隔をおいた折曲線を介するととも に、蓋板の両端近傍において蓋板の延設方向に切込を入れて折曲可能に形成し、 且つ、前方緩衝壁体の内側連設板に内接すべく差込む差込片を形成することもあ る。
【0013】 前記前方緩衝壁体の上側連設板と後方緩衝壁体の上側連設板 からそれらの内側連設板にかけて、前記左右両側緩衝壁体の内側連設板に形成さ れた舌片付き差込片が差込み挿入され得る係合スリットを形成する。
【0014】 前記前後両方緩衝壁体は、前記各折曲線を介して順次内側に 折り込んで下側連設板を底板に接触させ、且つ、下側連設板の先端部を自身の内 側連設板と対向する壁板の基端部に当接した状態の断面略ロ字状に組み立てると ともに、前記左右両側緩衝壁体は、前記各折曲線を介して順次内側に折り込んで 下側連設板を底板に接触させ、且つ、下側連設板の先端部を自身の内側連設板と 対向する壁板の基端部に当接した状態の断面略ロ字状に組み立てながら舌片付き 差込片を隣接する緩衝壁体の係合スリットに差込み挿入して、隣接する緩衝壁体 と緩衝壁体とを係合し、全体として底板の上面側四辺に沿って起立する一連の緩 衝壁体となるようにし、上記一連の緩衝壁体の内側連設板と底板によって取り囲 まれた空間に各種商品をセットし、蓋板で上記空間の上端面及び上記一連の緩衝 壁体の上側連設板の上側を被い、接着剤又は粘着テープで蓋板を閉じることによ り梱包するようにする。
【0015】 上記一連の緩衝壁体は、前方側壁板、左右両側壁板、内接壁 板とそれらに形成された上側連設板と内側連設板と下側連設板とにより中空の断 面略ロ字状に組み立てられるとともに、下側連設板が底板に接触しているので、 上記空間にセットされた商品に外部から受ける衝撃を直接伝えることなくこれを 緩和するため、商品を衝撃から保護できる。
【0016】 また、前記各緩衝壁体は、組み立てた際には、舌片付き差込 片と係合スリットとの係合によって一連の緩衝壁体として連結状態を保持され、 且つ、下側連設板が底板に接触するとともに、下側連設板の先端部が自身の内側 連設板と対向する壁板の基端部に当接した状態となるので、外部からの圧力に抵 抗して上記空間にセットされた商品を外力から保護することができる。
【0017】
【実施例】 以下図面にもとづいて本考案の実施例を説明すると、1は各種 商品を梱包する商品保護緩衝箱であって、この商品保護緩衝箱1は、紙板材にて なる四角形状の底板2と、底板2の四辺に起立すべく形成した紙板材にてなる箱 の四方側壁板3A〜3Dと、四方側壁板3A〜3Dの内側に膨出すべく形成した 紙板材にてなる緩衝壁体4A〜4Dと、緩衝壁体4A〜4Dによって囲まれる空 間Sの上端面及び緩衝壁体4A〜4Dの上側を被うべく形成した紙板材にてなる 蓋板とにて構成されている。
【0018】 底板2の四辺に折曲線a〜dを介して折曲可能に形成した箱 の四方側壁板3A〜3Dを延設し、この四方側壁板3A〜3Dのうち前方側壁板 3Aの内側に形成される前方緩衝壁体4Aは、前方側壁板3Aの上辺に延設され て折曲線eを介して折曲可能に形成した上側連設板5と、この上側連設板5に延 設されて折曲線fを介して折曲可能に形成した内側連設板6と、この内側連設板 6に延設されて折曲線gを介して折曲可能に形成した下側連設板7とからなる。
【0019】 四方側壁板3A〜3Dのうち左右両側壁板3B、3Dの内側 に形成される左右両側緩衝壁体4B、4Dは、左右両側壁板3B、3Dの上辺に 延設されて折曲線h、h’を介して折曲可能に形成した上側連設板8、9と、こ の上側連設板8、9に延設されて折曲線i、i’を介して折曲可能に形成した内 側連設板10、11と、この内側連設板10、11の左右両端近傍に内側連設板 10、11の延設方向に切込12、12及び13、13を入れて両端に形成した 舌片付き差込片14A、14B及び15A、15Bと、この内側連設板10、1 1に延設されて折曲線j、j’を介して折曲可能に形成した下側連設板16、1 7とからなる。
【0020】 四方側壁板3A〜3Dのうち後方側壁板3Cの内側に形成さ れる後方緩衝壁体4Cは、左右両側壁板3B、3Dのいずれか一方の側壁板、例 えば、側壁板3Bのうち後方側壁板3Cの側辺18と隣接すべき側辺19に延設 されて折曲線kを介して折曲可能に形成し、且つ、後方側壁板3Cの板面全体に 内接すべく形成した内接壁板20と、この内接壁板20の上辺に延設されて折曲 線mを介して折曲可能に形成した上側連設板21と、この上側連設板21に延設 されて折曲線nを介して折曲可能に形成した内側連設板22と、この内側連設板 22に延設されて折曲線oを介して折曲可能に形成した下側連設板23とからな る。
【0021】 なお、後方緩衝壁体4Cは、図5に示すように左右両側壁板 3B、3Dのうち後方側壁板3Cの左右両側辺24、25と隣接すべき側辺26 、27に延設されて折曲線p、qを介して折曲可能に形成し、且つ、後方側壁板 3Cの板面半分の線で突き合わせ、全体として後方側壁板3Cの板面全体に内接 すべく形成した内接壁板28、29と、この各内接壁板28、29の上辺に延設 されて折曲線r、sを介して折曲可能に形成した上側連設板30、31と、この 各上側連設板30、31に延設されて折曲線t、uを介して折曲可能に形成した 内側連設板32、33と、この各内側連設板32、33に延設されて折曲線v、 wを介して折曲可能に成形した下側連設板34、35とにて構成することもある 。上記内接壁板28、29は、後方側壁板3Cの半分の線のどちらか一方へずれ た線で突き合わせ、全体として後方側壁板3Cの板面全体に内接すべく形成し、 それらの上辺に折曲線を介して折曲可能に形成した上側連設板(図示せず)を延 設し、この各上側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した内側連設板(図 示せず)を延設し、この各内側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した下 側連設板(図示せず)を延設することもある。 この実施例の商品保護緩衝箱1は、後方緩衝壁体4Cが2分割されて互いに補 強されるので、大型の梱包箱を製造するのに適し、前記実施例の商品保護緩衝箱 1は、後方緩衝壁体4Cを長くするのに限界があるので、小型の梱包箱を製造す るのに適する。
【0022】 36は蓋板で、これは、後方側壁板3Cの上辺に折曲線xを 介して折曲可能に形成し、且つ、緩衝壁体4A〜4Dによって囲まれる空間Sの 上端面及び緩衝壁体4A〜4Dの上側を被うべく延設してなる。なお、蓋板36 には、図1に示すように折曲線yを介して折曲可能に形成し、且つ、前方緩衝壁 体4Aの前方側壁板3Aを被うべく形成した蓋板37Aを延設することもあり、 また、図7に示すように蓋板36の先端部側から内側へ間隔をおいた折曲線zを 介するとともに、蓋板36の両端近傍において蓋板36の延設方向に切込36A 、36Bを入れて折曲可能に形成し、且つ、図8に示すように前方緩衝側壁体4 Aの内側連設板6に内接すべく差込む差込辺37Bを形成することもある。
【0023】 前方緩衝壁体4Aの上側連設板5と後方緩衝壁体4Cの上側 連設板21、又は、30、31からそれらの内側連設板6、22にかけて、又は 、6、32、33にかけて左右両側緩衝壁体4B、4Dの内側連設板10、11 に形成された舌片付き差込片14A、14Bと15A、15Bとが差込み挿入さ れ得る係合スリット38A、38Bと39A、39Bを形成する。
【0024】 前方緩衝壁体4Aは、前方側壁板3Aを折曲線aを介して起 立するように折曲してから、上側連設板5と内側連設板6と下側連設板7とを各 折曲線e、f、gを介して順次内側に折り込むことで、下側連設板7を底板2に 接触させるとともに、下側連設板7の先端部を自身の内側連設板6と対向する壁 板、すなわち、前方側壁板3Aの基端部に当接した断面略ロ字型、且つ、前方側 壁板3Aの内側に膨出した状態に組み立てることができる。
【0025】 後方緩衝壁体4Cは、内接壁板20を折曲線kを介して起立 するように折曲し、次いで、側壁板3Bを折曲線bを介して起立させることによ り、内接壁板20の下辺20Aを底板2の後方端縁2Aに押し当て、又は、内接 壁板28、29を折曲線p、qを介して起立するように折曲し、次いで、左右両 側壁板3B、3Dを折曲線b、dを介して起立させることにより、内接壁板28 、29の下辺28A、29Aを底板2の後方端縁2Aに押し当ててから、上側連 設板21と内側連設板22と下側連設板23とを各折曲線m、n、oを介して順 次内側に折り込むことで、又は、上側連設板30、31と内側連設板32、33 と下側連設板34、35とを各折曲線r、sとt、uとv、wとを介して順次内 側に折り込むことで、下側連設板23、又は、34、35を底板2に接触させる とともに、下側連設板23、又は、34、35の先端部を自身の内側連設板22 、又は、32、33と対向する壁板、すなわち、内接壁板20、又は、28、2 9の基端部に当接した断面略ロ字型、且つ、後方側壁板3C及び内接壁板20、 又は、28、29の内側に膨出した状態に組み立てることができる。
【0026】 左右両側緩衝壁体4B、4Dは、左右両側壁板3B、3Dを 折曲線b、dを介して起立するように折曲してから、上側連設板8、9と内側連 設板10、11と下側連設板16、17とを各折曲線h、h’とi、i’とj、 j’を介して順次内側に折り込むことで、図4に示すように下側連設板16、1 7を底板2に接触させるとともに、下側連設板16、17の先端部を自身の内側 連設板10、11と対向する壁板、すなわち、左右両側壁板3B、3Dの基端部 に当接した断面略ロ字型、且つ、左右両側壁板3B、3Dの内側に膨出した状態 に組み立てることができる。
【0027】 そして、左右両側緩衝壁体4B、4Dの内側連設板10、1 1の左右両側に形成された舌片付き差込片14A、14Bと15A、15Bを前 後両方緩衝壁体4A、4Cに形成された係合スリット38A、38Bと39A、 39Bに差込み挿入することにより、隣接する緩衝壁体と緩衝壁体とを補強しな がら係合し、全体として底板2の上面側四辺に沿って起立する一連の緩衝壁体と なるようにし、次いで、接曲線cを介して後方側壁板3Cを起立させて内接壁板 20、又は、28、29を後方側壁板3Cの板面全体に内接させ、次いで、接曲 線xを介して蓋板36を折曲して、緩衝壁体4A〜4Dによって囲まれた空間S の上端面及び緩衝壁体4A〜4Dの上側連設板5、8、21、9の上側、又は、 5、8、30、31、9の上側を蓋板36で被い、更に、蓋板37Aを形成した 場合には、接曲線yを介して蓋板37Aを折曲して、前方側壁板3Aを被うよう にすることにより、また、差込片37Bを形成した場合には、折曲線zを介して 差込片37Bを折曲して、前方緩衝壁体4Aの内側連設板6に内接するように差 込むことにより、商品保護緩衝箱1を完成する。
【0028】 上記実施例の商品保護緩衝箱1は、緩衝壁体4A〜4Dの内 側連設板6、10、22、11と底板2によって、又は、6、10、32、33 、11と底板2によって取り囲まれた空間Sに各種商品(図示せず)をセットし 、空間Sの上端面及び緩衝壁体4A〜4Dの上側連設板5、8、21、9の上側 、又は、5、8、30、31、9の上側を蓋板36で被い、更に、蓋板37Aを 形成した場合には、前方緩衝壁体4Aの前方側壁板3Aを蓋板37Aで被い、ま た、差込片37Bを形成した場合には、前方緩衝壁体4Aの内側連設板6に内接 するように差込み、接着剤、又は、粘着テープで蓋板36、又は、蓋板36及び 37を閉じて梱包を完了する。この際、前後両方緩衝壁体4A、4Cと左右両側 緩衝壁体4B、4Dは、舌片付き差込片14A、14B及び15A、15Bと係 合スリット38A、38B及び39A、39Bとが係合していることと、向かい 合う緩衝壁体4A、4Cの内側連設板6と22の間に、又は、6と32、33の 間に緩衝壁体4B、4Dの内側連設板10、11が嵌入していることにより、一 連の緩衝壁体として連結状態を保持され、且つ、下側連設板7、16、23、1 7、又は、7、16、34、35、17を底板2に接触させるとともに、それら の先端部を前方側壁板3A、左側壁板3B、内接壁板20、右側壁板3Dの基端 部、又は、前方側壁板3A、左側壁板3B、内接壁板28、内接壁板29、右側 壁板3Dの基端部に当接して組み立てられているので、外部からの圧力に抵抗し て、空間Sにセットされた商品を圧力から保護することができる。
【0029】 加えて、緩衝壁体4A〜4Dは、断面略ロ字型の中空状に組 み立てられているため、外部から受ける衝撃を空間Sにセットされた商品に直接 伝えることなく、その衝撃を緩和でき、商品を衝撃から保護することができる。
【0030】 従来の梱包箱に商品をセットする際、ポリスチレン等の発泡 材を全体略コ字形に形成した商品保護緩衝材を梱包箱の内部両側端に向かい合わ せた状態でセットしていたが、例えば、乾電池のように端部に突起を有する形状 の商品をセットする場合は、その商品の突起を嵌入する凹部を形成するべく発泡 材にてなる商品保護緩衝材の内側を適宜厚さ切削しなければならず、発泡材を切 削して凹部を形成する加工には手間がかかった。それに比べ、上記実施例の商品 保護緩衝箱1によれば、端部に突起を有する形状の商品をセットする場合は、梱 包箱と商品保護緩衝材を抜型で紙板材から一体に打ち抜くのと同時に、緩衝壁体 4A〜4Dの内側連設板6、10、22、11のいずれか、又は、6、10、3 2、33、11のいずれかに商品の突起を嵌入させる孔を打ち抜いておけばよい ので、突起を有する形状の商品をセットする場合にも非常に簡単に対応できる。
【0031】 向かい合う前後両方緩衝壁体4A、4Cや左右両側緩衝壁体 4B、4Dには、図9に示すように上側連設板5、8、21、9からそれらの内 側連設板にかけて適当間隔をおいて適当数のスリット40を形成し、このスリッ ト40に緩衝壁体4A〜4Dによって囲まれる空間Sを横方向に区分するための 仕切板41や、縦方向に区分するための仕切板(図示せず)や、横方向と縦方向 に区分するための仕切板(図示せず)を差込めるように構成することもある。
【0032】 なお、底板及び蓋板の形状、寸法や、緩衝壁体の形状、寸法 、構成等は、前述した実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0033】
【考案の効果】 本考案は、叙上のように構成したから、次のような効果を 奏する。 緩衝壁体4A〜4Dと底板2と蓋板36によって取り囲まれた空間Sに各種 商品をセットすると、断面略ロ字状の中空形状に組み立てられている緩衝壁体4 A〜4Dは、外部から受ける衝撃を商品に直接伝えることなくこれを緩和するた め、セットされた商品を衝撃から保護できる。 前後両方緩衝壁体4A、4Cと左右両側緩衝壁体4B、4Dは、舌片付き差 込片と係合スリットとの係合によって一連の緩衝壁体として連結状態を保持され 、且つ、下側連設板が底板に接触するとともに、それらの先端部が自身の内側連 設板と対向する壁板の基端部に当接した状態となるので、外部からの圧力に抵抗 して空間Sにセットされた商品を圧力から保護することができる。 本考案の商品保護緩衝箱1は、梱包箱と商品保護緩衝材を別個に製造するこ となくそれらを抜型で紙板材から一体に打ち抜くことで簡単に製造できるので、 製造工程を簡潔化することができ、量産が可能で、梱包箱と商品保護緩衝材を別 々に保管、管理する場合の煩雑さも省くことができ、したがって、商品保護緩衝 材付き梱包箱としてコストを低く押さえることができ、いきおい商品の安価な提 供にも寄与し得る。 本考案の商品保護緩衝箱1は、小型のものから大型のものまで製造できるの で、サイズの異なる各種商品の梱包に対応することが可能である。 紙板材にて製造した商品保護緩衝箱1は、使用後の再生処理や燃焼処理が容 易であるから、環境改善のための不燃ゴミの減量化にも貢献できるものとなる。 以上説明したように、本考案によれば、商品を確実に保護できるのは勿論の こと、サイズの異なる各種商品の梱包に対応可能でき、しかも、ゴミ問題にも貢 献でき、更に、構成簡潔で安価に製造提供できる等、実用上極めて有益な効果を 奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例の展開状態を示す平面図であ
る。
【図2】 同実施例の組み立て途中の状態を蓋板の一部
を切除して示す斜視図である。
【図3】 同実施例の完成状態を蓋板を開放して示す斜
視図である。
【図4】 同実施例における左右両側緩衝壁体の下側連
設板の先端部が内側連設板と対向する左右両側壁板の基
端部に当接する状態を示す断面図である。
【図5】 本考案の他の実施例の展開状態を示す平面図
である。
【図6】 同実施例の完成状態を蓋板を開放して示す斜
視図である。
【図7】 本考案の更に他の実施例を蓋板を開放して示
す斜視図である。
【図8】 同実施例を蓋板を閉じて示す斜視図である。
【図9】 本考案の更に他の実施例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 商品保護緩衝箱 2 底板 3A〜3D 四方側壁板 4A〜4D 緩衝壁体 5 上側連設板 6 内側連設板 7 下側連設板 8、9 上側連設板 10、11 内側連設板 12、13 切込 14A、14B 舌片付き差込片 15A、15B 舌片付き差込片 16、17 下側連設板 20 内接壁板 21 上側連設板 22 内側連設板 23 下側連設板 28、29 内接壁板 30、31 上側連設板 32、33 内側連設板 34、35 下側連設板 36 蓋板 38A、38B 係合スリット 39A、39B 係合スリット S 空間 a〜d 折曲線 e 折曲線 f 折曲線 g 折曲線 h、h’ 折曲線 i、i’ 折曲線 j、j’ 折曲線 k 折曲線 m 折曲線 n 折曲線 o 折曲線 p、q 折曲線 r、s 折曲線 t、u 折曲線 v、w 折曲線 x 折曲線 y 折曲線

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙板材にてなる四角形状の底板と、底板
    の四辺に起立すべく形成した紙板材にてなる箱の四方側
    壁板と、四方側壁板の内側に膨出すべく形成した紙板材
    にてなる緩衝壁体と、緩衝壁体によって囲まれる空間の
    上端面及び緩衝壁体の上側を被うべく形成した紙板材に
    てなる蓋板とにて構成し、前方側壁板の内側に形成され
    る前方緩衝壁体は、前方側壁板の上辺に折曲線を介して
    折曲可能に形成した上側連設板を延設し、この上側連設
    板には折曲線を介して折曲可能に形成した内側連設板を
    延設し、この内側連設板には折曲線を介して折曲可能に
    形成した下側連設板を延設し、左右両側壁板の内側に形
    成される左右両側緩衝壁体は、左右両側壁板の上辺に折
    曲線を介して折曲可能に形成した上側連設板を延設し、
    この上側連設板には折曲線を介して折曲可能に形成した
    内側連設板を延設するとともに、この内側連設板の左右
    両端近傍には、この内側連設板の延設方向に切込を入れ
    て両端に舌片付き差込片を形成し、更に、内側連設板に
    は折曲線を介して折曲可能に形成した下側連設板を延設
    し、後方側壁板の内側に形成される後方緩衝壁体は、左
    右両側壁板のいずれか一方の側壁板のうち後方側壁板の
    側辺と隣接すべき側辺に折曲線を介して折曲可能に形成
    し、且つ、後方側壁板の板面全体に内接すべく形成した
    内接壁板を延設し、この内接壁板の上辺に折曲線を介し
    て折曲可能に形成した上側連設板を延設し、この上側連
    設板には折曲線を介して折曲可能に形成した内側連設板
    を延設し、この内側連設板には折曲線を介して折曲可能
    に形成した下側連設板を延設し、蓋板は、後方側壁板の
    上辺に折曲線を介して折曲可能に延設し、前記前方緩衝
    壁体の上側連設板と後方緩衝壁体の上側連設板からそれ
    らの内側連設板にかけて、前記左右両側緩衝壁体の内側
    連設板に形成された舌片付き差込片が差込み挿入され得
    る係合スリットを形成し、前記前後両方緩衝壁体は、前
    記各折曲線を介して順次内側に折り込んで下側連設板の
    先端部を自身の内側連設板と対向する壁板の基端部に当
    接した状態の断面略ロ字状に組み立てるとともに、前記
    左右両側緩衝壁体は、前記各折曲線を介して順次内側に
    折り込んで下側連設板の先端部を自身の内側連設板と対
    向する壁板の基端部に当接した状態の断面略ロ字状に組
    み立てながら舌片付き差込片を隣接する緩衝壁体の係合
    スリットに差込み挿入して、全体として一連の緩衝壁体
    とすべく形成したことを特徴とする商品保護緩衝箱。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の商品保護緩衝箱におい
    て、後方側壁板の内側に形成される緩衝壁体が、左右両
    側壁板のうち後方側壁板の左右両側辺と隣接すべき側辺
    に折曲線を介して折曲可能に形成し、且つ、後方側壁板
    の板面半分の線、又は、その半分の線からどちらか一方
    へずれた線で突き合わせ、全体として後方側壁板の板面
    全体に内接すべく形成した内接壁板を延設し、この各内
    接壁板の上辺に折曲線を介して折曲可能に形成した上側
    連設板を延設し、この各上側連設板には折曲線を介して
    折曲可能に形成した内側連設板を延設し、この各内側連
    設板には折曲線を介して折曲可能に形成した下側連設板
    を延設してなることを特徴とする商品保護緩衝箱。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024089727A1 (ja) * 2022-10-24 2024-05-02 日本たばこ産業株式会社 非燃焼型香味吸引器用トレイ

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