JP4766733B2 - 電気調理器用包装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外形形状が丸みをおびた複雑な自由曲面で形成されているような商品である電気調理器の梱包において、従来の発泡スチロール製緩衝材に代わる折畳式のダンボール製の包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電気調理器は、ダンボールの包装箱内に収納されて流通に供するが、流通過程における衝撃等により収納物品を保護するために、包装箱内には緩衝材を介入させている。
【0003】
前記緩衝材としては発泡スチロールが多く用いられているが、この発泡スチロール製の緩衝材は、複雑な曲面を有する商品においても、商品の保持形状を自由に作成でき、また、緩衝効果が高く復元性にも優れており、高湿度環境下においても吸湿等による強度低下がなく、安定した緩衝性能を有するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この発泡スチロールは廃棄時には主にダンボール等の箱材と発泡スチロール製の緩衝材を分別して処分する必要が生じるため、廃棄処理作業が煩雑になり、重量の割に体積が大きくかさばる上、発泡スチロールのリサイクルルートや工法が確立していないため、廃棄処理コストが高くつくこと、さらに焼却処理するときに高熱を発し、焼却炉を損傷するため特殊な焼却炉を必要とするなど、その廃棄処理において難点がある。
【0005】
また、このような発泡スチロールを使用しないダンボールの緩衝材においても、収容物品を緩衝し、しかも安定に保持するには多量のダンボールよりなる緩衝材を必要とし、その製造および組立が容易でなく、製造上の難点がある。また、パットを打ち抜く過程で打ち抜きカス等廃材が多量に発生し包装材コストの上昇要因になっている。
【0006】
本発明はこのような従来の問題点に留意し、商品の緩衝材を包装箱と同じダンボールで構成することによって、廃棄時に包装箱と分別する手間を省略でき、さらに廃棄部材の体積を削減でき、ダンボールとして従来の包装箱と同様に分別収集されることによりリサイクル性を向上させることにより、環境に優しい包装形態を実現し、さらに、緩衝材の組立を接着剤や結合部材を使用せず、各部材を折畳式により形成することで組立が容易であり、緩衝材コストを抑え且つ収納物品を安定に緩衝保持する包装装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、直方体状で上部開口部の4辺にそれぞれフラップをもつダンボールよりなる外装箱と、前記外装箱を内において調理器本体の下方部を保持する1枚のダンボールよりなる底パットと、調理器本体の上方部を保持する第1の天パットと、調理器本体の前方および両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の前パットと調理器本体の後方両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の後パットを備え、前記第1の天パットは、前後ならびに両側面部を上方に折り曲げ、天面開放の5面体形状とし、底面部に調理器本体の略投影形状の第5の罫線を設け、且つ調理器本体の略投影形状の略縮小形の第3の切り欠きを設け、前記第3の切り欠きから第5の罫線まで放射状に複数の第4の切り欠きを設け、かつ、前記第1の天パットを横断嵌合するよう配され、船形形状に第6の罫線を入れて、この第6の罫線より略垂直に折り曲げ形成した第2の天パットを備えた構成とする。
【0008】
上記構成において、外装箱内の上下に入れた天底パットにより調理器本体を保持し、製品の位置決めを行うと共に、調理器本体と外装箱との間に隙間を作り、調理器を周囲の衝撃より保護する。また、製品前後に設けた前後パットにより、積み上げ保管時の耐圧縮性を確保している。これらの各構成部材は1枚のダンボールよりなり、パットの組立時には接着剤や結合部材を使用せず、各部材を折畳式により形成することで組立が容易となり、緩衝材コストを抑えるとともに、リサイクルの面でも有利である。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、直方体上で上部開口部の4辺にそれぞれフラップをもつダンボールよりなる外装箱と、前記外装箱を内において調理器本体の下方部を保持する1枚のダンボールよりなる底パットと、調理器本体の上方部を保持する第1の天パットと、調理器本体の前方および両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の前パットと調理器本体の後方両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の後パットを備え、前記第1の天パットは、前後ならびに両側面部を上方に折り曲げ、天面開放の5面体形状とし、底面部に調理器本体の略投影形状の第5の罫線を設け、且つ調理器本体の略投影形状の略縮小形の第3の切り欠きを設け、前記第3の切り欠きから第5の罫線まで放射状に複数の第4の切り欠きを設け、かつ、前記第1の天パットを横断嵌合するよう配され、船形形状に第6の罫線を入れて、この第6の罫線より略垂直に折り曲げ形成した第2の天パットを備えた構成を有してなるものである。
【0010】
請求項2記載の発明は、底パットは前後ならびに両側面部を下方に折り曲げ、底面開放の5面体形状とし、天面部に調理器本体の略投影形状の第1の罫線を設け、且つ調理器本体の略投影形状の略縮小形状の第1の切り欠きを設け、前記第1の切り欠きから第1の罫線まで放射状に複数の第2の切り欠きを設けた構成を有してなるものである。
【0012】
請求項3記載の発明は、天パットおよび底パットの側面コーナー部は少なくとも対角方向に2箇所以上に、仮固定用の一対の係止溝および係止爪を設け、前記係止溝に前記係止爪を係合させた構成を有してなるものである。
【0013】
請求項4記載の発明は、調理器本体の略投影形状の略縮小形状の第1の切り欠きのうち、一組の放射状の第2の切り欠きではさまれた部分1箇所を切り離さずに残すことにより、調理器本体の底面の受けを構成してなるものである。
【0014】
請求項5記載の発明は、底パット天面後方部を下面方向に複数回折り曲げて筒構成を形成し、調理器本体と外装箱後面との空間を確保すると共に前記底パット後方天面部を一部切り欠き、調理器コードプラグ収納部を形成した構成を有してなるものである。
【0015】
請求項6記載の発明は、コードプラグ収納部に嵌合爪を設け仮止めできるよう形成した構成を有してなるものである。
請求項7記載の発明は、天パット前方部は、前記天パット前方端面を延長して設けた第1の当て板を、略3角形状に折り曲げ調理器本体の前方上端面部に接触させるよう構成してなるものである。
【0016】
請求項8記載の発明は、第1の当て板先端部に嵌合爪を設け、第1の当て板の根元部に嵌合穴を設け、両者を嵌合させて固定できる構成としてなるものである。
【0017】
請求項9記載の発明は、天パット後方部は、前記天パット中央から設けた第2の当て板を上方に傾斜させて台形状に形成させ、調理器本体の後方上端面に接触させるよう構成すると共に前記第2の当て板を前記天パット後端面部に嵌る構成にしてなるものである。
【0019】
請求項10記載の発明は、後パット中央に凸部を形成し凸部両端に切り込みを入れると共に凸部下方に3本の罫線を、前記切り込み間に設け、前記凸部を他の面と同面まで押し込んだとき、前記後パットの切り込みに挟まれた部分が、中央の罫線より前方にせり出し、後パットと外装箱により三角形状を形成する構成を有してなるものである。
【0020】
請求項11記載の発明は前パットと後パットの展開幅長さを同一とした構成を有してなるものである。
請求項12記載の発明は、前パットと後パットのフルート方向は、鉛直方向とした構成を有してなるものである。
【0021】
請求項13記載の発明は、前パットと天パットと底パットのフルート方向を互いに直交する向きに配した構成を有してなるものである。
【0022】
【実施例】
本発明の一実施例を図1〜図8に基づいて説明する。
本実施例の包装装置は図1に示すように、直方体状で上部開口部の4辺にそれぞれフラップをもつダンボールよりなる外装箱1と、この外装箱1の内側に嵌め込まれて炊飯器本体Gの底部を保持するダンボールよりなる底パット2と、炊飯器本体Gの上部を保持するダンボールよりなる第1の天パット3と、炊飯器本体Gの前方および両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の前パット4と、炊飯器本体Gの後方両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の後パット5と、第1の天パット3を横断嵌合するよう配された第2の天パット52により構成されている。なお、図1における第1の天パット3は、3A,3Bの二つが図示されているが、3Aの形状で外装箱1に組み込んで3Bの形状を経て図8に示すような第1の天パット3の仕上がり形状に組み立てられて梱包される。
【0023】
外装箱1は、上部開口部の4辺のうちの長辺2辺にそれぞれ封止用のフラップ6を有し、短辺2辺には前記フラップ6に対応するそれぞれの位置に係合用の切り欠き7が形成されている。封止時にはフラップ6を切り欠き7に挿入係合させることにより、封止状態を維持できるものである。
【0024】
図2は1枚のダンボールよりなる底パット2の展開図で、フルート方向が分かるように一部が切り欠かれて表示されており、矢印J1はダンボールフルート方向を示している。
【0025】
底パット2は、底板8とその両長辺に底側壁9,10、両短辺には底側壁11,12を有する構成となっている。隣り合う底側壁同士は、底折り込み部17,18により連結されており、この底折り込み部のうち、対向する2ヶ所の底折り込み部18には仮固定用の一対の底係止溝19と底係止爪20が設けられている。また、底板8には炊飯器本体の略投影形状の第1の罫線13を設け、その内部には炊飯器本体の略投影形状の略縮小形状の第1の切り欠き14を設け、さらに第1の罫線13から第1の切り欠き14まで放射状に複数の第2の切り欠き15を設けることにより複数の底フラップ16を構成している。
【0026】
製品後方の底フラップは底板8の中央付近まで伸びており、その先端部と第1の罫線13との間を3分割し、筒底21,22,筒側23を設けてある。筒底21にはフラップ先端側に係止爪24、筒底22方向には係止爪25が形成されており、筒底22の筒側23側には係止部26が形成されており、底側壁11の端部で、係止爪25に対応する位置には係止溝27が形成されている。また、底板8の後方と筒側23の一部には複数の切り欠きおよび罫線により、2つのフラップ28a、フラップ28bが設けられ、炊飯器コードプラグ収納部を形成している。また、炊飯器本体の略投影形状の略縮小形状の第1の切り欠き14と、筒底21で囲まれた部分で底当て29を形成し、この底当て29は先端部で底板8に形成されている複数の底フラップ16のうち、製品前方に位置する底フラップと連接して構成されており、製品底面の緩衝効果を高めるものである。
【0027】
図3は前パット4と後パット5の外観図で、矢印J2はダンボールフルート方向を示している。
前パット4は前板30の両側に前側板31を有し、前板30の上部中央には凹部37が設けられている。後パット5は、後板32の両側に後側板33を有し、後板32には2本の切り欠き35が上下方向に配されており、その切り欠き35の幅で後板32の上方に凸部34が設けられている。凸部34の下方には切り欠き35で挟まれた範囲に3本の罫線が上から第2の罫線36a,第3の罫線36b,第4の罫線36cの順に水平方向に設けられており、第4の罫線36cの端点と2本の切り欠き35の始点は一致している。また、前パット4の凹部37の深さと後パット5の凸部34の出代を等しく構成し、突き合わせて打ち抜くことにより、打ち抜きカス等の廃材を削減できる。
【0028】
図4は1枚のダンボールよりなる第1の天パット3の展開図で、フルート方向が分かるように一部が切り欠かれて表示されており、矢印J2はダンボールフルート方向を示している。
【0029】
第1の天パット3は、天板38とその両長辺に天側壁39a,39b、両短辺には天側壁40,41を有する構成となっている。隣り合う天側壁の同士は、天折り込み部42,43により連結されており、この天折り込み部の内、対向する2ヶ所の天折り込み部43には仮固定用の一対の天係止溝44と天係止爪45が設けられている。また、天板38には炊飯器本体の略投影形状の第5の罫線46を設け、その内部には炊飯器本体の略投影形状の略縮小形状の第3の切り欠き47を設け、さらに第5の罫線46から第3の切り欠き47まで放射状に複数の第4の切り欠き48を設けることにより複数の天フラップ49を構成している。製品後方の天フラップを延長して構成した第2の当て板61は底板8の第3の切り欠き47の範囲で前方に伸びており、その先端部には長手方向に2本の第7の罫線58が配され、第2の当て板61の中央付近には第7の罫線58の端点を起点として、約45度前方向を斜辺とする略直角三角形の切り欠き穴59が両側に設けられており、切り欠き穴59の先端間は罫線が配されている。また、この第2の当て板61と対向してある天側壁40の端部には、第7の罫線58の幅にほぼ等しい間隔で嵌合溝50が2ヶ所設けられており、嵌合溝50の入り口には誘い51が設けられている。さらに、天側壁39a,39bの中央部付近には第2の天パット52が嵌合する天嵌合溝53が設けられている。また、前方の天側壁41の延長方向には第1の当て板55が配されており、第1の当て板55には3ヶ所の第8の罫線Aが幅方向に配されている。第1の当て板55の先端部には嵌合爪56が設けられており、根元付近には嵌合爪56を挿入係止する嵌合穴57が設けられている。
【0030】
図5は第2の天パット52の展開図で、フルート方向が分かるように一部が切り欠かれて表示されており、矢印J3はダンボールフルート方向を示している。
長方形のダンボールシートに船形形状の第6の罫線Fを設け、第6の罫線Fより外側を略垂直方向に折起こしてくることにより、製品の外形に沿った形状を形成し、さらに、この第2の天パット52の中央部には、炊飯器本体の蒸気筒の突出部を保護するための十字状の切り欠き54を設けている。
【0031】
これらのダンボール製の緩衝材を使用した梱包手順の例を以下に述べる。
まず、コの字状に折り曲げた前パット4、後パット5を上面開放状態の外装箱1の内壁に沿うように挿入する。この前後パット4,5のフルート方向は鉛直方向(炊飯器本体の高さ方向で、矢印H方向)に配されており、この構成により、倉庫積み上げ時の耐圧縮強度を確保できるものである。
【0032】
次に、底パット2を前パット4と後パット5の間に嵌め込む。このとき底パット2は図2に示す1枚のダンボールを折り曲げて図5に示すように組み立てられる。まず、4隅に配置された底折り込み部17,18のうち、対角に配置された底折り込み部18の両端を摘まみ、底側壁9〜12を下方に折曲げるよう付勢しながら底折り込み部18を内側に折り込むことにより、底側壁9〜12と底板8により、底面開放の5面体形状を形成する。そこで、底係止爪20を底係止溝19に折曲係合させることにより、5面体形状を維持固定する。この状態で外装箱1内の前パット4と後パット5の間に嵌め込む。次に、底板8に形成された筒底21と筒底22の境界の罫線部で筒底21を折曲し、筒底22の裏側に重なるように折り返す。同時に、筒底21の係止爪24を筒底22の係止部26に挿入係止させ、2重の筒底を形成し、さらにこの2重の筒底を、筒底22と筒側23の境界の罫線部で折曲し、筒底21に設けられた係止爪25を側板11の係止溝27に挿入係止させ、四角形の筒形状を維持固定化することにより、外装箱と製品後方との隙間を確保できるものである。
【0033】
次に、コードプラグ収納部であるが、これは筒側23の一部に設けられたフラップ28aを筒内側方向に、かつ直角に折曲し略水平面を形成し、底板8に設けられたもう一つのフラップ28bが、罫線より自由に屈曲できる形状とすることにより、コードプラグ収納部を形成する。
【0034】
この状態で、炊飯器本体を外装箱1の開口部上方より挿入する。このとき、炊飯器本体の重みで底パット2の底板8に設けられたフラップ16が本体に沿う形状に変形し、底当て29が脚の下にセットされ、コードプラグ部分は、プラグによりフラップ28bを押し下げ、フラップ28aとフラップ28bにより構成されるコードプラグ収納部に収納されることとなる。
【0035】
次に、図7に示すように、後パット5の凸部34を下方に押し込むことにより、切り欠き35で挟まれた部分が第3の罫線36bを頂点とする略直角三角形を形成し、製品後方の当てを構成する。
【0036】
次に、第1の天パット3を炊飯器本体の上方から被せるように挿入する。このとき第1の天パット3は図4に示す1枚のダンボールを折り曲げて図8に示すように組み立てられる。
【0037】
まず、4隅に配置された天折り込み部42,43のうち、対角に配置された天折り込み部43の両端を摘まみ、天側壁39a,39b〜41を上方に折曲げるよう付勢しながら天折り込み部43を内側に折り込むことにより、天側壁39a,39b〜41と天板38により、天面開放の5面体形状を形成する。そこで、天係止爪45を天係止溝44に折曲係合させることにより、5面体形状を維持固定し、この状態で外装箱1の上部開口部から挿入する。このとき、炊飯器本体の天面で天フラップ49を上方に押し上げるために、天フラップ49が隆起してくる。次に製品後方の第2の当て板61の先端両側を第7の罫線58で上方に90度折り起こし、この第2の当て板61の切り欠き穴59の先端部に設けられた罫線よりさらに上方に鋭角に折り返し略台形形状を構成し、天側壁40に設けられた嵌合溝50に嵌合固定する。さらに、前方の第1の当て板55を2回内側に折り返して三角柱を形成し、嵌合爪56を嵌合穴57に挿入し固定する。このとき、三角柱の1辺が炊飯器本体の前天面に当接し、保持するものである。
【0038】
最後に、舟形形状に折り曲げた第2の天パット52の両端を第1の天パット3の天側壁39aに設けた天嵌合溝53に嵌合固定し、炊飯器本体の天面を緩衝保持できるものである。
【0039】
以上のような構成により、ダンボールのみで形成された緩衝材において、落下時の緩衝効果を確保しながら、特にダンボール緩衝材の課題となる吸湿時の圧縮強度を確保している。また、緩衝材を外装箱と同じダンボールで構成することによって、廃棄時に外装箱と分別する手間を省略でき、さらに、緩衝材の組立を接着剤や結合部材を使用せず、一枚のダンボールからなる折畳式により形成することで、廃棄時における分解がしやすくなり、廃棄物体積を削減できるうえダンボールとして従来の外装箱と同様に分別収集されることにより、リサイクル性を向上させることができるものである。
【0040】
なお、本実施例においては、収容物品が電気炊飯器の場合について述べたが、その他の電気調理器においても同様の効果が期待できるものである。
【0041】
【発明の効果】
以上のように本発明の電気調理器用包装装置は、直方体状で上部開口部の4辺にそれぞれフラップをもつダンボールよりなる外装箱と、前記外装箱を内において調理器本体の下方部を保持する1枚のダンボールよりなる底パットと、調理器本体の上方部を保持する第1の天パットと、調理器本体の前方および両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の前パットと調理器本体の後方両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の後パットを備えた構成を有することにより切り欠きSBでの緩衝効果と、耐圧縮強度を確保できるものである。
【0042】
また、底パットは前後ならびに両側面部を下方に折り曲げ、底面開放の5面体形状とし、天面部に調理器本体の略投影形状の第1の罫線を設け、且つ調理器本体の略投影形状の略縮小形状の第1の切り欠きを設け、前記第1の切り欠きから第1の罫線まで放射状に複数の第2の切り欠きを設けた構成を有することにより、組立の簡素化と、調理器本体の位置決めと安定した保持を実現している。
【0043】
また、天パットは前後ならびに両側面部を上方に折り曲げ、天面開放の5面体形状とし、底面部に調理器本体の略投影形状の第5の罫線を設け、且つ調理器本体の略投影形状の略縮小形の第3の切り欠きを設け、前記第3の切り欠きから第5の罫線まで放射状に複数の第4の切り欠きを設けた構成を有することにより、組立の簡素化と、調理器本体の位置決めと安定した保持を実現している。
【0044】
また、天パットおよび底パットの側面コーナー部は少なくとも対角方向に2箇所以上に、仮固定用の一対の係止溝および係止爪を設け、前記係止溝に前記係止爪を係合させた構成を有することにより、接着剤や結合部材を全く使用せずに各パットを組立でき、環境にやさしい緩衝材を実現するものである。
【0045】
また、調理器本体の略投影形状の略縮小形状の第1の切り欠きのうち、一組の放射状の第2の切り欠きではさまれた部分1箇所を切り離さずに残すことにより、調理器本体の底面の受けを構成することにより、調理器本体を底パット上方からセットするだけで底受けを構成でき、脚部の緩衝保護が可能となり、部品点数の削減と、抜きカスの削減、組立の簡素化を同時に実現できるものである。
【0046】
また、底パット天面後方部を下面方向に複数回折り曲げて筒構成を形成し、調理器本体と外装箱後面との空間を確保すると共に前記底パット後方天面部を一部切り欠き、調理器コードプラグ収納部を形成した構成を有することにより、本体より突出したコードプラグ部周辺の緩衝保持効果を高めるものである。
【0047】
また、コードプラグ収納部に嵌合爪を設け仮止めできるよう形成した構成により、組立性の向上を図ることができるものである。
また、天パット前方部は、前記天パット前方端面を延長して設けた第1の当て板を、略3角形状に折り曲げ調理器本体の前方上端面部に接触させるよう構成することにより、上方からの衝撃が緩衝され、製品の保持性を高めるものである。
【0048】
また、第1の当て板先端部に嵌合爪を設け、第1の当て板の根元部に嵌合穴を設け、両者を嵌合させて固定できる構成とすることにより、組立性の向上を図ることができるものである。
【0049】
また、天パット後方部は、前記天パット中央から設けた第2の当て板を上方に傾斜させて台形状に形成させ、調理器本体の後方上端面に接触させるよう構成すると共に前記第2の当て板を前記天パット後端面部に嵌る構成を有することにより、上方からの衝撃が緩衝されるとともに、抜きカスの削減が可能なものである。
【0050】
また、前記第1の天パットを横断嵌合するよう配され、船形形状に第6の罫線を入れて、この第6の罫線より略垂直に折り曲げ形成した第2の天パット(を備えた構成を有することにより、調理器本体の天面に装着されている蒸気筒の凸部周辺を保持し、上方からの衝撃を緩衝されるものである。
【0051】
また、後パット中央に凸部を形成し凸部両端に切り込みを入れると共に凸部下方に3本の罫線を、前記切り込み間に設け、前記凸部を他の面と同面まで押し込んだとき、前記後パットの切り込みに挟まれた部分が、中央の罫線より前方にせり出し、後パットと外装箱により三角形状を形成する構成により、製品の奥まった部分を保持することができ、本体より突出したコードプラグ部周辺の緩衝保持効果を高めることができるものである。
【0052】
また、前パットと後パットの展開幅長さを同一とすることにより、共取りをすることで材料の無駄をなくすことが可能なものである。
また、前パットと後パットのフルート方向は、鉛直方向とした構成を有することにより、ダンボール包装での課題となる積み上げ時の耐圧縮強度を確保できるものである。
【0053】
また、前パット天パットと底パットのフルート方向を互いに直交する向きに配した構成を有することにより、前後左右どちらからの衝撃に対しても緩衝効果を高めることが可能となるものである。
【0054】
このように本発明の包装装置は発泡スチロールを使うことなく、ダンボールよりなる少ない衝撃材で調理器本体の緩衝保持が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の包装装置の分解斜視図
【図2】同包装装置の底パットの展開図
【図3】同包装装置の前後パットの外観図
【図4】同包装装置の第1の天パットの展開図
【図5】同包装装置の第2の天パットの展開図
【図6】同包装装置の第1の天パットの組立図
【図7】同包装装置の梱包状態を示す縦断面図
【図8】同包装装置の第1の天パットの斜視図
【符号の説明】
1 外装箱
G 炊飯器本体
2 底パット
3 第1の天パット
52 第2の天パット
4 前パット
5 後パット
6 フラップ
7 切り欠き
8 底板
9,10 底側壁
11,12 底側壁
13 第1の罫線
36a 第2の罫線
36b 第3の罫線
36c 第4の罫線
46 第5の罫線
F 第6の罫線
58 第7の罫線
A 第8の罫線
14 第1の切り欠き
15 第2の切り欠き
47 第3の切り欠き
48 第4の切り欠き
16 底フラップ
17,18 底折り込み部
19 底係止溝
20 底係止爪
21,22 筒底
23 筒側
24 係止爪
25 係止爪
26 係止部
27 係止溝
28a フラップ
28b フラップ
29 底当て
30 前板
31 前側板
32 後板
33 後側板
34 凸部
35 切り欠き
37 凹部
38 天板
39a,39b 天側壁
40,41 天側壁
42,43 天折り込み部
44 天係止溝
45 天係止爪
49 天フラップ
50 嵌合溝
51 誘い
53 天嵌合溝
54 切り欠き
55 第1の当て板
61 第2の当て板
56 嵌合爪
57 嵌合穴
59 切り欠き穴
J1,J2,J3 ダンボールフルート方向

Claims (13)

  1. 直方体状で上部開口部の4辺にそれぞれフラップをもつダンボールよりなる外装箱と、
    前記外装箱を内側において調理器本体の下方部を保持する1枚のダンボールよりなる底パットと、
    調理器本体の上方部を保持する第1の天パットと、
    調理器本体の前方および両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の前パットと、
    調理器本体の後方両側方に前記外装箱の底面から天面まで連接したコの字形状の後パットとを備え前記第1の天パットは、前後ならびに両側面部を上方に折り曲げ、天面開放の5面体形状とし、底面部に調理器本体の略投影形状の第5の罫線を設け、且つ調理器本体の略投影形状の略縮小形の第3の切り欠きを設け、前記第3の切り欠きから第5の罫線まで放射状に複数の第4の切り欠きを設け、かつ、前記第1の天パットを横断嵌合するよう配され、船形形状に第6の罫線を入れて、この第6の罫線より略垂直に折り曲げ形成した第2の天パットを備えた
    電気調理器用包装装置。
  2. 前記底パットは、前後ならびに両側面部を下方に折り曲げ、底面開放の5面体形状とし、天面部に調理器本体の略投影形状の第1の罫線を設け、且つ調理器本体の略投影形状の略縮小形状の第1の切り欠きを設け、前記第1の切り欠きから第1の罫線まで放射状に複数の第2の切り欠きを設けた
    請求項1記載の電気調理器用包装装置。
  3. 第1の天パットおよび底パットの側面コーナー部は、少なくとも対角方向に2箇所以上に仮固定用の一対の係止溝および係止爪を設け、前記係止溝に前記係止爪を係合させた
    請求項1または請求項2に記載の電気調理器用包装装置。
  4. 調理器本体の略投影形状の略縮小形状の第1の切り欠きのうち、一組の放射状の第2の切り欠きではさまれた部分1箇所を切り離さずに残すことにより、調理器本体の底面の受けを構成した
    請求項2記載の電気調理器用包装装置。
  5. 底パット天面後方部を下面方向に複数回折り曲げて筒構成を形成し、調理器本体と外装箱後面との空間を確保すると共に前記底パット後方天面部を一部切り欠き、調理器コードプラグ収納部を形成した
    請求項2記載の電気調理器用包装装置。
  6. コードプラグ収納部に嵌合爪を設け仮止めできるよう形成した
    請求項5記載の電気調理器用包装装置。
  7. 天パット前方部は、前記天パット前方端面を延長して設けた第1の当て板を、略3角形状に折り曲げ調理器本体の前方上端面部に接触させるよう構成した
    請求項1記載の電気調理器用包装装置。
  8. 第1の当て板の先端部に嵌合爪を設け、第1の当て板の根元部に嵌合穴を設け、両者を嵌合させて固定できる構成とした
    請求項6記載の電気調理器用包装装置。
  9. 天パット後方部は、前記天パット中央から設けた第2の当て板を上方に傾斜させて台形状に形成させ、調理器本体の後方上端面に接触させるよう構成すると共に前記第2の当て板を前記天パット後端面部に嵌る構成にした
    請求項1記載の電気調理器用包装装置。
  10. 後パット中央に凸部を形成し凸部両端に切りこみを入れると共に凸部下方に3本の罫線を、前記切りこみ間に設け、前記凸部を他の面と同面まで押し込んだとき、前記後パットの切りこみに挟まれた部分が、中央の罫線より前方にせり出し、後パットと外装箱により三角形状を形成する
    請求項1記載の電気調理器用包装装置。
  11. 前パットと後パットの展開幅長さを同一とした
    請求項1記載の電気調理器用包装装置。
  12. 前パットと後パットのフルート方向は、鉛直方向とした
    請求項1記載の電気調理器用包装装置。
  13. 前パットと天パットと底パットのフルート方向を互いに直交する向きに配した
    請求項1記載の電気調理器用包装装置。
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