JP2602154B2 - 折畳式の段ボール製パッキン - Google Patents

折畳式の段ボール製パッキン

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JP2602154B2
JP2602154B2 JP22524292A JP22524292A JP2602154B2 JP 2602154 B2 JP2602154 B2 JP 2602154B2 JP 22524292 A JP22524292 A JP 22524292A JP 22524292 A JP22524292 A JP 22524292A JP 2602154 B2 JP2602154 B2 JP 2602154B2
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八郎 片岡
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中央紙器工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ノート形パソ
コン、ビデオテープレコーダー、電子ブック等々の様に
衝撃力に対して極めて敏感な物品を、段ボール箱に収め
て梱包する時に、此等の梱包物品の両端部を嵌め込ませ
て緩衝支持する、従来の発泡スチロール製パッキンに代
わる役割を果す、折畳式の段ボール製パッキンに関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記の発泡スチロール製パッキンは、発
泡性樹脂原料を鋳込成形して、任意の立体形状を備えた
ブロック体に形作られている。又、別のパッキンとし
て、任意の形状に裁断した段ボール片を幾枚か貼り合わ
せて所望の立体形状を備えるブロック体に纏めた、段ボ
ール製パッキンも使われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、発泡スチロ
ールは有限な天然資源である石油を原料として作られる
ので、1回の輸送目的を果たせばそのまま廃棄されてし
まう梱包資材としての使用は極力避けることが望まし
い。又、益々深刻化しつつある都市ゴミの処分対策の観
点からしても、発泡スチロールは嵩張って輸送コストが
嵩み、埋め立てにも適さず、燃やせば高温を発して焼却
炉を傷める等といった少なからぬ問題を抱えているの
で、これに代わる何等かの代替品の出現が望まれてい
る。一方、段ボール片を貼り合わせたものは、再生産が
可能な木材から作られ、古紙の再生も容易であり、廃棄
処分の問題も発泡スチロールに比べて遥かに少ないので
好ましいが、段ボールの裁断・積層作業に多くの労力を
要しコスト的に不利である上に、緩衝機能も不十分であ
った。そこで、本発明の目的は、段ボールを素材とし
て、能率的に安価に作れ、緩衝機能も従来の発泡スチロ
ール製パッキンや段ボール片の積層ブロック体に比べて
優れ、然も、細部の設計を適宜に変更することによっ
て、その緩衝特性を個々の使途に最適となる様に容易に
微調整出来、且つ、保管・輸送畤にはコンパクトに折り
畳める様にした折畳式の段ボール製パッキンを提供する
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の本発明による折畳式の段ボール製パッキンは、所定の
複数箇所に折り目や切れ目等を設けた一枚の段ボール1
01〜105を折り目に沿って折曲させるだけで、外形
が略直方体をなして梱包物品を嵌め込ませる方形の嵌合
用凹部Sを備えたパッキン201〜205が折り上がる
と共に、前記嵌合用凹部Sの外周りに所定間隔を隔てて
当接される複数の緩衝用リブ12,12Aが切起状に形
成される様に構成したものであって、前記段ボール10
1〜105は、前記パッキン201〜205の底面をな
して、前記複数の緩衝用リブ12を切起状に起立形成さ
せる複数の切起用切れ目H(及び切起用折り目i)を設
けた底面片1を主部とし、該底面片1の左右の側辺に
は、前記パッキン201〜205の左右の外壁面を形成
させる外壁片2,3を、夫々主折り目A,Aを介して連
設し、前記外壁片2及び3の側端には、前記パッキン2
01〜205の頂面4,5と、前記嵌合用凹部Sの一方
の対向側面片6,7及び底面片8,9とを、2条の折り
目B,C及びD,Eに沿って曲形成させる、凹部形成片
10及び11を折り目F及びGを介して連設し、前記外
壁片2,3には、前記主折り目Aに対して45度に傾斜
した切起用折り目Iと前記切起用切れ目Hの延長端部と
に囲まれた切起用補助片14を、前記複数の緩衝用リブ
12の各左右両端に夫々前記主折り目Aを介して連接す
る様に設け、前記凹部形成片10の前後両端部分には、
この部分を夫々帯板状部分4aに区切ったうえ略Z字形
に折曲して緩衝用リブ12Aを形成させる、折曲用切れ
目15及び折曲用折り目J,Kを設け、前記凹部形成片
11の前後両端部分には、この部分を帯板状部分5aに
区切って、この部分に前記嵌合用凹部Sの他方の対向側
面片16を夫々連設する為の、折り目L及び切抜用切れ
目17を設けた構成とした。そして、前記パッキン20
1〜205の頂面4,5の陵部には、任意の箇所に適宜
の長さと幅を有する緩衝用スリット20を設けるとよ
い。
【0005】
【作用】パッキン201(〜205)は、保管輸送時に
は、嵩張らない様に一枚の段ボール101(〜105)
に展開されている。図1に示した段ボール101から、
図5に示したパッキン201を折上げるには、先ず、図
2に示した様に段ボール101の両端を持って両主折り
目A,Aを一旦下向きに折り曲げて、緩衝用リブ12を
起立させ易い様に折り癖を付けたうえ、逆に上向きに直
角に折曲させて行くと、各緩衝用リブ12とその両側に
連設した切起用補助片14,14とが、対向して接近す
る左右の外壁片2,3の間で圧迫される。その為、各切
起用折り目I(i)が上向きに折曲されると共に、主折
り目A,Aが下向きに折曲されて、各緩衝用リブ12は
自ずから起立されて行く。次いで、図4に示した様に左
側の凹部形成片10を、折り目Fに沿って内側向きに折
曲させると共に、折り目B及びKを内向きに、そして、
折り目C及びJを外向きに夫々直角に折曲させると、嵌
合用凹部Sを形成させる為に緩衝用リブ12に設けた凹
形切欠の底面に、底面片8が嵌合状態で当接され、又、
対向側面片6がこの切欠の側面に当接された状態にな
る。次いで、右側の凹部形成片11を、折り目Gに沿っ
て内側向きに折曲させると共に、折り目Dを内側に折り
目Eを外側に夫々直角に折曲させると、底面片9が底面
片8の上に重なった状態で上記切欠の底面に嵌合状態で
当接され、対向側面片7が切欠の側面に当接された状態
になる。然る後、対向側壁片16,16を下向きに折曲
させれば、パッキン201の折上げは、些か冗長な折上
げの操作説明とは異なって、極めて簡単・迅速に完了す
る。尚、パッキン102の使用状態を図6に例示した。
【0006】
【実施例】以下に、図1〜図6を参照し乍ら本発明の第
1実施例を説明する。図5にその外観を示したパッキン
201は、略直方体状の外形を備えており、その上面
(図中で)に設けた方形をした嵌合用凹部Sに、図6に
示した様に梱包物品300の端部を嵌め込ませて緩衝支
持する様に構成されている。このパッキン201は、保
管・輸送中には図1に示した様に一枚の段ボール101
に展開して、嵩張らない様にしている。段ボール101
には、所要の複数箇所に折り目や切れ目等を設けている
ので、それらの形状・配置に就いて以下に詳述する。
【0007】段ボール101は、折上げた時にパッキン
201の底面となる長方形の底面片1を主部としてい
る。この底面片1の左右(図1中で、以下同様)の両辺
には、前記パッキン201の左右の外壁面を形成させる
外壁片2,3を、夫々主折り目Aを介して連設してい
る。この外壁片2及び3の夫々の側端には、パッキン2
01の頂面4,5と、嵌合用凹部Sの左右の対向側面片
6,7及び底面8,9とを、2条の折り目B,C及び
D,Eに沿って曲形成させる、凹部形成片10及び11
を折り目F及びGを介して連設している。
【0008】底面片1には、方形をした嵌合用凹部Sの
各面の外側に当接される複数この場合は4つの、略凹形
の平面形状を有する緩衝用リブ12を、所定間隔を隔て
て切起状に起立形成させる為の、以下に詳述する切起用
切れ目及び切起用折り目等を設けている。即ち、底面片
1の真ん中には、両主折り目A,A間に跨がらせて矩形
状の刳抜孔13を設けている。そして、刳抜孔13と底
面片1の前側(図1では下側)縁端との間、及び後側
(図1では上側)縁端との間の夫々の中間箇所に、偏平
なコ字形をした切起用切れ目H,Hを、夫々左右の外壁
片2,3に跨がらせた状態で対向状に設けている。尚、
底面片1の前後の端部は、外壁片2,3の前後の縁端か
ら夫々所定寸法だけ突出させている。これによって、刳
抜孔13の前後両側の計4箇所に、矩形状の緩衝用リブ
12が形成される。そして、真ん中の2つの緩衝用リブ
12,12の上部(起立させた状態での)には、方形の
切欠12aを夫々設け、又、前後両端の緩衝用リブ1
2,12の上部には、横幅が切欠12aの略半分の方形
の切欠12bを夫々設けている。つまり、各緩衝用リブ
12の平面形状は略凹形をなしている。そして、切欠1
2aの横幅は嵌合用凹部Sのそれに略等しく、各切欠1
2a,12bの深さは嵌合用凹部Sのそれより幾分浅く
している。
【0009】外壁片2,3には、底面片1の左右両端か
ら延設された切起用切れ目Hが、図1に示した様にその
横幅の半ばに迄達しており、この切起用切れ目Hの各末
端と主折り目Aとを45度の傾きで結ぶ切起用折り目I
を、計8箇所に設けている。これによって、真ん中の2
つの緩衝用リブ12,12の左右両端には、略台形をし
た切起用補助片14が主折り目Aを介して夫々連設され
た状態になる。又、前後両端の緩衝用リブ12,12の
左右両端にも、同様な切起用補助片14が主折り目Aを
介して連設させている。この2つの切起用補助片14
も、45度に傾斜した切起用折り目Iを介して外壁片
2,3に連接されている。各切起用折り目Iの裏側には
半切線を入れて折り曲げ易くしている。
【0010】図1の左側の凹部形成片10には、パッキ
ン201を折上げた状態で、図5に示した様に嵌合用凹
部Sの前後部分にも縁取状に頂面を形成させると共に、
緩衝用リブ12Aを折曲形成させる為に、前後の縁端か
ら夫々所定距離を隔てた内側に、折り目Bから外側向き
に延びる所定長さの折曲用切れ目15を縁端と平行状に
設けている。それによって、各折曲用切れ目15,15
と前後の縁端との間に、夫々帯板状部分4a,4aが形
成される。そして、帯板状部分4aには、この部分を図
5に示した様に略Z字形に折曲さて緩衝用リブ12Aを
形成させる、折曲用折り目J,Kを設けている。又、折
り目Bは、各折曲用切れ目15,15から前後の部分に
於いて、この折り目Bを欠如させている。更に、折り目
Bに沿って、所定の長さと幅を有する緩衝用スリット2
0を設けている。
【0011】図1の右側の凹部形成片11には、折曲用
切れ目15,15と略対称をなす位置に折り目L,Lを
設けている。それによって、各折り目L,Lと凹部形成
片11の前後の縁端との間には、夫々帯板状部分5a,
5aが形成される。又、両折り目L,Lの夫々の内側に
は、嵌合用凹部Sの前後方向の対向側面片16,16を
切抜状に形成させる為の切抜用切れ目17,17を設け
ている。尚、帯板状部分5a,5aは、折り目Lから先
の部分を切除した状態にしている。そして、折り目Lの
右端部分に切欠aを設けることよって、各対向側面片1
6の右端に係合用爪16aを形成させている。更に、折
り目Dは、帯板状部分5a,5aを横切る部分に於い
て、この折り目Dを欠如させている。又、折り目Dに沿
わせて、所定の長さと幅を有する緩衝用スリット20を
設けている。尚、図1中に実線で示した折り目は上向き
に、そして破線で示した折り目は下向きに折曲される様
に折り癖を付けている。
【0012】次に、上記構成の作用を説明する。パッキ
ン201は、その保管輸送時には、嵩張らない様に一枚
の段ボール101に展開されている。この段ボール10
1から、図5に示したパッキン201を折上げるには、
先ず、図2に示した様に段ボール101の両端を持って
両主折り目A,Aを一旦下向きに折り曲げて、各緩衝用
リブ12を起立させ易い様に折り癖を付ける。次いで、
今度は両主折り目A,Aを上向きに直角に折曲させて行
くと、各緩衝用リブ12とその両側に連設した切起用補
助片14,14とが、対向して接近する左右の外壁片
2,3の間で圧迫される。その為、折曲され易い各切起
用折り目Iが上向きに折曲されると共に、主折り目A,
Aが下向きに折曲されて、各緩衝用リブ12は自ずから
起立されて行く。
【0013】そこで、図3,4に示した様に左側の凹部
形成片10を、折り目Fに沿って内側向きに折曲させる
と共に、折り目B,Kを内向きに、そして、折り目C,
Jを外向きに夫々直角に折曲させると、横向きの凸形を
した底面片8が各緩衝用リブ12に形成した切欠12
a,12bの底面に嵌合状態で当接され、又、対向側面
片6が切欠12aの側面に当接された状態になる。次い
で、右側の凹部形成片11も、折り目Gに沿って内側向
きに折曲させると共に、折り目Dを内側に折り目Eを外
側に夫々直角に折曲させると、横向きの凸形をした底面
片9が底面片8の上に重なった状態で緩衝用リブ12の
切欠12aの底面に嵌合状態で当接され、対向側面片7
が切欠12aの側面に当接された状態になる。
【0014】然る後、対向側壁片16,16を下向きに
折曲させると、係止用爪16a,16aが左側の凹部形
成片10の折曲用切れ目15に引っ掛かって、その折曲
状態が固定される。かくして、パッキン201の折上げ
は、上記の些か冗長な折上げ操作の説明とは異なって、
極めて簡単・迅速に完了する。
【0015】次に、折上がった2個のパッキン201,
201を使って、図6に示した様に、例えば、電子ブッ
ク等の様に外部からの衝撃に極めて敏感な略直方体形を
した梱包物品300を、段ボール箱400内に梱包する
場合に就いて、パッキン201の緩衝作用を説明する。
梱包物品300には、その長手方向の両端部分に、夫々
パッキン201の嵌合用凹部Sを嵌め込ませている。つ
まり、梱包物品300の両端部分は、その四周面と端面
とを、嵌合用凹部Sの対向側面片6,7,16,16及
び底面8,9に夫々当接された状態になる。この状態
で、対向側面片6,7及び底面8,9の夫々の外側面に
は、緩衝用リブ12が直交状に宛てがわれ、又、対向側
面片16,16の外側面には、凹部形成片10の前後両
端の帯板状部分4aをZ字形に折曲して形成させた緩衝
用リブ12A,12Aが直交状に宛てがわれる。その
為、梱包物品300は、段ボール特有の緩衝特性を備え
る此等の緩衝用リブ12,12Aの助けによって、輸送
・取扱中に及ぼされる衝撃力から確実に防護される。
【0016】又、パッキン201の頂面4,5の陵部、
この場合は嵌合用凹部Sの左右の両口縁部には、夫々緩
衝用スリット20を設けてある。この嵌合用凹部Sの左
右両側は、二重壁構造を備えていて然も長さが比較的短
い為に、かなり剛構造になっているが、緩衝用スリット
20を設けたことによって、適度の柔構造に変えること
が出来、この部分の緩衝機能を顕著に向上させることが
出来る。この柔構造化の度合は、緩衝用スリット20の
長さ及び幅寸法を実験データに基ずいて適宜に変えるこ
とによって、個々の梱包物品に最も適合する様に微調節
することが出来る。
【0017】更に、複数の緩衝用リブ12の相互の間隔
や、形状、例えばその高さ寸法を任意に変えたり、緩衝
用リブ12Aの位置や幅寸法等を変えたり、或は、緩衝
用リブ12,12Aを2枚重ね状にする等しても、パッ
キン201の各部位の緩衝特性を、個々の梱包物品の構
造・形状に適合する様に微妙に変化させることが容易に
出来る。その為、梱包物品300の取扱いや輸送途中
で、強い衝撃力が及ぼされても、パッキン201の設計
段階での想定レベル以下の衝撃力に留まる限り、この衝
撃力はパッキン201によって有効に減衰され、梱包物
品300は衝撃から確実に防護される。そして、想定レ
ベル以上の衝撃力がパッキン201に及ぼされた場合に
は、上記二重壁構造を備えた側壁部分や、各緩衝用リブ
12,12A等が座屈変形して、この過大な衝撃力を有
効に減衰させてくれる。
【0018】図7及び8は、第2実施例のパッキン20
2を示している。この場合の梱包物品300は、例えば
電子楽器の鍵盤ユニット等の様に、上面が前下がりに傾
斜した厚板状物品なので、嵌合用凹部Sもその断面形状
に対応した形状にしている。又、嵌合用凹部Sの左右の
長手方向の二重壁部分の寸法がかなり長くて、この部分
の剛性が比較的低いので、緩衝用スリット20は省いて
いる。その代わりに、緩衝用リブ12の数を6枚に増や
し、そのうち両端を除く4枚の緩衝用リブ12は2枚づ
つ背中合わせにして、荷重支承性を高めさせている。
【0019】従って、図8に示したパッキン202を折
曲形成させる、図7に示した段ボール102の底面片1
には、段ボール101の刳抜孔13に相当する部分は省
いている。そして、2枚の緩衝用リブ12,12を背中
合わせ状に起立形成させ切起用折り目iを、両主折り目
A,A間に設けている。更に、梱包物品300の一方の
側面が平面視凸形に膨出しているのに対応させて、凹部
形成片10には、折曲用切れ目15,15の夫々の内側
に第2の折曲用切れ目21,21を設けて、対向側面6
に段差箇所bが形成される様にしている。22は、梱包
物品300の突起部を避ける刳抜孔である。尚、6枚の
緩衝用リブ12の高さ寸法は、特に緩衝性を増したい前
(下)端の1枚を除いて、パッキン202の頂面4,5
が当接される寸法にしている。
【0020】図9及び図10は、第3実施例のパッキン
203を示している。この場合の梱包物品300として
は、例えば、ノート形パソコン等の様に比較的大型で重
量も嵩む物品が適している。その為、図8に示したパッ
キン203を折上げる、図9に示した段ボール103
は、段ボール101の刳抜孔13に対応する部分を刳抜
かずに、この部分を連結片23とし、この連結片23の
前後(図では上下)両縁部に夫々切起用折り目i,iを
設けている。そして、両切起用折り目i,iと底面片1
の前後の縁部との間に夫々3枚づつ計6枚の緩衝用リブ
12を形成させている。うち真ん中の2枚の緩衝用リブ
12,12は、その底縁同士を連結片23により一体に
連結させることによって、パッキン203全体としての
構造強度乃至は耐荷重性を増大させている。更に、6枚
の緩衝用リブ12のうち、前後両端の緩衝用リブ12
は、その上縁がパッハン203の頂面4,5に当接され
て荷重支承性を増す様に、その高さ寸法を設定してい
る。残り4枚は、その上縁と頂面4,5との間に隙間が
出来る高さ寸法に設定して、パッハン203の緩衝性能
を増す様にしている。又、凹部形成片10には、折り目
Cに沿って指掛孔24を設けている。
【0021】図11〜図14は、第4実施例のパッキン
204A,204Bを示している。図13,14に示し
たパッキン204A,204Bを折上げる、図11,1
2に示した段ボール104A及び104Bには、夫々5
枚の緩衝用リブ12を形成させている。そのうち、両端
の緩衝用リブ12,12の底縁には、夫々切起用折り目
iを介して帯板状の連結片25を連設している。これに
よって、パッキン204A,204Bの長手方向の両端
部分の構造強度を増大させている。そして、梱包物品3
00の左右両側の形状が非対称なのに対応させて、段ボ
ール104Aと104Bとでは、折曲用切れ目21の形
成位置を相異させている。又、段ボール104Bには梱
包物品300の突起部を避ける刳抜孔26を設けてい
る。
【0022】図15〜図16は、第5実施例のパッキン
205を示している。図16に示したパッキン205を
折上げる図15に示した段ボール105には、5枚の緩
衝用リブ12を形成させているが、そのうち、両端の緩
衝用リブ12,12の底縁には、帯板状の連結片27を
切起用折り目iを介して外向きに連設している。これに
よって、パッキン205の長手方向の両側端部分の構造
強度を増大させている。5枚の緩衝用リブ12の高さ寸
法は、両端の2枚を低く、他の3枚はパッキン205の
高さに等しくしている。又、対向側面片16には、梱包
物品300突起部を避ける刳抜孔28を設けている。
【0023】尚、上記各構成に於いて、嵌合用凹部Sの
形状は、梱包物品300の外形に対応させて任意に決め
ればよく、緩衝用リブ12,12Aの形状や枚数も所要
の緩衝特性が得られる様に適合に選定すればよく、そし
て、パッキン201〜205の各部の寸法も、勿論、梱
包物品300の外形に適合する様に決定すればよい。そ
して、パッキン201〜205は、その嵌合用凹部Sの
中に梱包物品300を完全に嵌め込んでしまう様な使い
方をしてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に、本発
明による折畳式の段ボール製パッキンは、従来の発泡ス
チロール製パッキンに比べて、以下に列挙した如き実用
上の様々の優れた効果を奏する。 (a) 1枚の段ボールに、折り目を設けたり打抜加工
を施すだけで作れるので、より安価に提供出来る。 (b) 平坦に展開したコンパクトな形態で保管・輸送
出来るので、保管・輸送費が大幅に節減される。 (c) 石油資源の浪費節減に寄与する。 (d) 発泡スチロールの大量廃棄に伴なって生ずる、
ゴミ処理問題を解消出来る。 (e) そして、緩衝用リブ及び緩衝用スリットを設け
る位置、数、形状等を適宜に変えることによって、パッ
キンの緩衝特性を、個々の梱包物品に最も適合する様に
容易に徴調整出来る。又、従来の段ボール片を重ね合わ
せて作られたパッキンに比べて、格段に緩衝性能が優れ
る上に、遥かに能率的に安価に作れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、パッキンを
一枚の段ボールに展開した状態の平面図である。
【図2】同上、段ボールをパッキンの形態に折り上げ始
めた状態を示す斜視図である。
【図3】同上、折り上げ途中に緩衝用リブが起立された
状態を示す斜視図である。
【図4】同上、パッキンが略折り上がった状態を示す斜
視図である。
【図5】同上、折り上がったパッキンの斜視図である。
【図6】同上、梱包物品を、2個のパッキンと段ボール
箱を使って梱包した状態を示す平面図である。
【図7】第2実施例を示すもので、パッキンを一枚の段
ボールに展開した状態の平面図である。
【図8】同上、折り上がったパッキンの斜視図である。
【図9】第3実施例を示すもので、パッキンを一枚の段
ボールに展開した状態の平面図である。
【図10】同上、折り上がったパッキンの斜視図であ
る。
【図11】第4実施例を示すもので、1組のパッキンの
うちの一方を、一枚の段ボールに展開した状態の平面図
である。
【図12】同上、1組のパッキンのうちの他方を、一枚
の段ボールに展開した状態の平面図である。
【図13】図11の段ボールから折り上がったパッキン
の斜視図である。
【図14】図12の段ボールから折り上がったパッキン
を、裏返した状態で示す斜視図である。
【図15】第5実施例を示すもので、パッキンを一枚の
段ボールに展開した状態の平面図である。
【図16】同上、折り上がったパッキンの斜視図であ
る。
【符号の説明】
101〜105 段ボール 201〜205 パッキン 300 梱包物品 400 段ボール箱 S 嵌合用凹部 1 底面片 2,3 外壁片 4,5 頂面 4a,5a 帯板状部分 6,7 対向側面片 8,9 底面片 10,11 凹部形成片 12,12A(4a) 緩衝用リブ 13 刳抜孔 14 切起用補助片 15 折曲用切れ目 16 対向側面片 16a 係合用爪 17 切抜用切れ目 20 緩衝用スリット 21 折曲用切れ目 22,26,28 刳抜孔 23,25,27 連結片 24 指掛穴 a 切欠 b 段差箇所 A 主折り目 B〜G,L 折り目 H 切起用切れ目 I,i 切起用折り目 J,K 折曲用折り目

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の複数箇所に折り目や切れ目等を設
    けた一枚の段ボール101〜105を折り目に沿って折
    曲させるだけで、外形が略直方体をなして梱包物品を嵌
    め込ませる方形の嵌合用凹部Sを備えたパッキン201
    〜205が折り上がると共に、前記嵌合用凹部Sの外周
    りに所定間隔を隔てて当接される複数の緩衝用リブ1
    2,12Aが切起状に形成される様に構成したものであ
    って、 前記段ボール101〜105は、前記パッキン201〜
    205の底面をなして、前記複数の緩衝用リブ12を切
    起状に起立形成させる複数の切起用切れ目H(及び切起
    用折り目i)を設けた底面片1を主部とし、 該底面片1の左右の側辺には、前記パッキン201〜2
    05の左右の外壁面を形成させる外壁片2,3を、夫々
    主折り目A,Aを介して連設し、 前記外壁片2及び3の側端には、前記パッキン201〜
    205の頂面4,5と、前記嵌合用凹部Sの一方の対向
    側面片6,7及び底面片8,9とを、2条の折り目B,
    C及びD,Eに沿って曲形成させる、凹部形成片10及
    び11を折り目F及びGを介して連設し、 前記外壁片2,3には、前記主折り目Aに対して45度
    に傾斜した切起用折り目Iと前記切起用切れ目Hの延長
    端部とに囲まれた切起用補助片14を、前記複数の緩衝
    用リブ12の各左右両端に夫々前記主折り目Aを介して
    連接する様に設け、 前記凹部形成片10の前後両端部分には、この部分を夫
    々帯板状部分4aに区切ったうえ略Z字形に折曲して緩
    衝用リブ12Aを形成させる、折曲用切れ目15及び折
    曲用折り目J,Kを設け、 前記凹部形成片11の前後両端部分には、この部分を帯
    板状部分5aに区切って、この部分に前記嵌合用凹部S
    の他方の対向側面片16を夫々連設する為の、折り目L
    及び切抜用切れ目17を設けたことを特徴とする折畳式
    の段ボール製パッキン。
  2. 【請求項2】 前記パッキン201〜205の頂面4,
    5の陵部の任意の箇所に、適宜の長さと幅を有する緩衝
    用スリット20を設けたことを特徴とする請求項1項記
    載の折畳式の段ボール製パッキン。
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