JPH0676131A - 記録媒体 - Google Patents

記録媒体

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JPH0676131A
JPH0676131A JP4248847A JP24884792A JPH0676131A JP H0676131 A JPH0676131 A JP H0676131A JP 4248847 A JP4248847 A JP 4248847A JP 24884792 A JP24884792 A JP 24884792A JP H0676131 A JPH0676131 A JP H0676131A
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JP
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rewritable
magnetic
recording medium
movie
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Pending
Application number
JP4248847A
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English (en)
Inventor
Seiichi Asada
誠一 朝田
Tsunemi Oiwa
恒美 大岩
Toshio Oshima
敏夫 大嶋
Toshikatsu Manabe
俊勝 真辺
Takashi Nakamura
昂 中村
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音楽、映画、コンピュータソフトウエアなど
の著作物を記録するための記録媒体であって、無断複製
物を識別、摘発することができる記録媒体を提供する。 【構成】 所定の内容を有する書換不能なコードを、光
記録または磁気記録可能な記録媒体自体の内部または前
記媒体が格納されるケースの少なくとも1箇所に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無断複製物識別コ−ド付
記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現代はコピ−社会と言われる程コピ−が
横行し、これに伴う知的所有権の保護が社会問題になっ
ている。この問題は磁気記録媒体や光記録媒体に記録し
た映画、音楽、コンピュ−タ用ソフトなどの著作物の分
野に於いても例外ではない。具体的には、映画や音楽ソ
フトテ−プが多量に違法に無断コピ−され、これらが正
規にコピ−されたテ−プと区別されずに流通販売されて
いる。
【0003】この著作物の無断コピ−を識別する方法に
は、映画や音楽ソフトテ−プ用のカセットを特殊なカセ
ットに変える方法がある。しかし、この場合にも、安価
な映画や音楽ソフト入テ−プ(例えば、人気のない映画
や音楽ソフト入テ−プ、鑑賞済の映画や音楽ソフト入テ
−プなど)の内容を高価な映画や音楽ソフトに書換える
などの無断コピ−行為が行なわれ、無断コピ−行為を識
別・防止できてはいない。また、同様な問題は、フロッ
ピーディスクに格納された「一太郎」・「花子」などの
パソコン用ソフトの分野でも問題になっている。
【0004】さらに、レンタルの映画・音楽ソフトテ−
プをコピ−して、コピ−元の映画・音楽テ−プをリ−ル
ごと取りだして自分のカセットに入れ、コピ−した映画
・音楽テ−プをリ−ルごとレンタルした元の映画・音楽
カセットに戻して返却するという不正行為も問題になっ
ている。
【0005】加えて、書換可能な光記録媒体や追記型光
記録媒体が普及すれば、上記の問題は、MD(ミニディ
スク)、VD(ビデオディスク)などの音楽・映画ソフ
ト入りの光記録媒体の分野にも及ぶものと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、音楽、映画、コンピュータソフトウエアなどの著作
物を記録するための記録媒体であって、無断複製物識別
コード付記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的は、所定の内容
を有する書換不能なコードを、著作物を記録する磁気記
録媒体、光記録媒体および/または該媒体が収納された
ケースの少なくとも1箇所に形成した、音楽、映画、コ
ンピュータソフトウエアなどの著作物記録用の無断複製
物識別コード付記録媒体により達成される。
【0008】
【作用】本発明の無断複製物識別コード付記録媒体は著
作物のタイトルなどを示す書換不能なコードが媒体内に
予め形成されているので、この媒体内に映画、音楽、コ
ンピュータソフトウエアなどの著作物を記録すれば、正
規著作物と無断コピーされた違法著作物とを極めて容易
に識別することができる。
【0009】例えば、本発明の記録媒体に形成された書
換不能なコ−ドを読み取り、著作物のタイトルなどを表
示したり、書換不能なコ−ドと記録媒体に記録された書
換可能な記録コ−ドを読み取り、書換不能なコ−ドと書
換可能な記録コ−ドとが合わない場合に、音・表示など
で警告したり、書換不能なコ−ドと記録媒体に記録され
た書換可能な記録コ−ドを読み取り、書換不能なコ−ド
と書換可能な記録コ−ドとが合わない場合に、映画、音
楽、コンピュ−タソフトが読み取れないようにすること
により、映画、音楽、コンピュ−タソフトなどの無断コ
ピーされた違法複製物を識別し、摘発することができ
る。
【0010】なお、記録媒体本体とカセットの内の一ヶ
所だけに著作物のタイトルなどを示す、書換不能なコ−
ドを記録する場合には記録媒体本体にコ−ドを形成する
ことがより好ましい。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0012】本発明を磁気テープに記録された著作物の
例でより具体的に説明すると、(1)磁気テ−プのカセ
ットの少なくとも1個所にバ−コ−ドなどの書換不能な
コ−ドを形成した映画、音楽、コンピュ−タソフトなど
の著作物、(2)磁気テ−プの媒体の表および/または
裏の少なくとも1個所にバ−コ−ドなどの書換不能なコ
−ドを形成した映画、音楽、コンピュ−タソフトなどの
著作物、などである。なお、書換不能なコ−ドを磁性材
料で形成する場合には、通常の磁気体を書換不能なコ−
ドとして書換可能な磁気記録面に形成すれば、特別な装
置がなくても、書換不能な磁気コ−ドが読み取れるので
より好ましい。また、(1)の方法のみの場合にはカセ
ットの外から著作物のタイトルなどをチェックできると
いうメリットはあるが、中身の磁気テ−プを取換えた
り、中身のテ−プを別のソフトに書換えたりした無断複
製物を識別できないので、(2)の方法を組合せること
が必要である。さらに、(2)の方法のみの場合は中身
を再生すれば、無断複製物を識別できるが、予め外部か
らも無断複製物であるか否かを識別したい場合には二重
チェックの意味で(1)の方法を組合せてもよい。
【0013】前記(2)の場合にコ−ドを形成する場所
は、磁気テ−プ冒頭のリ−ダテ−プの表または裏部
分、磁気テ−プの巻きだし部分の書換可能な磁性面
上、磁気テ−プの巻き終わり部分の書換可能な磁性面
上、磁気テ−プの巻き終わり部分のリ−ダテ−プの表
または裏部分、書換可能な磁性面を形成したと反対面
(バック面)全域、などが考えられる。
【0014】このうち、光記録材料で書換不能なコ−ド
を形成する場所としては、またはが特に好まれる。
ただし、の場合には、通常のバックコ−トに使用され
るカ−ボンブラック入り樹脂の代わりに、樹脂のみの層
または光記録材料の励起光、発光光、吸収光を吸収しな
い色素を含む樹脂層が使用される。
【0015】一方、磁性体で書換不能なコ−ドを形成す
る場所としては、目的に応じて〜の何れもが使用さ
れるが、,またはが特に好ましい。また、書換不
能なコ−ドを磁気記録媒体のバック面に磁性体で形成す
る場合には、書換不能なコ−ドは、基体とバックコ−ト
との間に形成する方法が好ましい。この理由は、基体と
バックコ−トとの間に書換不能なコ−ドを形成したもの
は、テ−プ走行に支障がなく、スムーズに走行し、巻き
乱れが発生しない。更に、コ−ド自体が目視できないの
で秘匿性が高いなどの長所があるためである。
【0016】書換不能なコ−ドを形成する材料として
は、可視光線吸収材料、赤外線吸収材料、可視光線発光
材料、赤外線発光材料、磁性材料、光記録材料などがあ
るが、赤外線吸収材料、可視光線発光材料、赤外線発光
材料、磁性材料、光記録材料などは偽造しにくいので好
ましい。中でも、赤外線吸収材料、赤外線発光材料、磁
性材料、光記録材料は、書換不能なコ−ドが目視しにく
いので特に好ましい。また、赤外線吸収材料、赤外線発
光材料、磁性材料、光記録材料は、油汚れ(例えば、磁
気テ−プ中の潤滑剤による汚れ)に強いという長所もあ
る。
【0017】赤外線発光材料および磁性材料は、書換不
能なコ−ドの耐久性・耐候性・耐光性に優れており、ま
た、磁性材料は低コストメリットも合わせもっている。
一方、赤外線発光材料は材料が極めて入手しにくいとい
うメリットを合わせ持っている。
【0018】書換不能なコ−ドを形成する有機赤外線吸
収材料および有機光記録材料としては、シアニン系、ポ
リメチン系、アントラキノン系、フタロシアニン系、ジ
チオ−ル金属錯塩系のような700nm以上の波長の光
を吸収する赤外線吸収色素が使用される。
【0019】書換不能なコ−ドを形成する可視光線発光
材料としては、BaMg2 Al1627:Eu3+、Zn
S:Ag、Sr10(PO46 Cl2 :Eu2+(以上、
青色発光螢光体)、CaMgAl1119:Tb3+、Zn
SiO2 :Mn2+、(Zn,Cd)S:Ag、(Zn,
Cd)S:Cu,Al、ZnS:Au,Cu,Al、Z
nS:Cu,Al、Y2 SiO5 :Ce3+,Tb3+、Y
23 ・Al23 :Tb3+(以上、緑色発光螢光
体)、Y22 S:Eu3+、Zn3 (PO42 :Mn
2+、YVO4 :Eu3+、Y(P,V)O4 :Eu3+、Y
22 S:Eu3+、3.5 MgO・0.5MgF2・GeO2
Mn4+、Y23 :Eu3+(以上、赤色発光螢光体)、
(Sr,Mg)3 (PO42 :Sn2+(橙色発光螢光
体)、Y3 Al512:Tb3+(黄緑色発光螢光体)、
(Sr,Mg)(PO42 :Cu+ 、BaMg2 Al
1627:Eu2+,Mn2+、Sr2 Si38 ・2SrC
2 :Eu2+(青緑色発光螢光体)のような400nm
以下の波長の光を吸収して400〜700nmの波長の
光を発光する可視光線発光螢光体が使用される。
【0020】書換不能なコ−ドを形成する赤外線発光材
料としては、LiLa(1-x-y) Ndx Yby Mo412
[(x+y)=0.1〜0.9]、LiLa(1-x-y)
xYby412[(x+y)=0.1〜0.9]の
ような700nm以上の波長の光を吸収して700nm
以上の波長の光を発光する赤外線発光螢光体が使用され
る。
【0021】書換不能なコ−ドを形成する無機光記録用
薄膜材料としては、Fe−Co−Tb、ガ−ネットなど
の材料が使用される。
【0022】書換不能な光コ−ドを形成する方法には、
赤外線発光螢光体などの塗膜からなるインクリボンを用
いてコ−ドを加熱印字する方法、赤外線発光螢光体など
のインクをコ−ド状にスクリ−ン印刷等の方法でコ−ド
状に印刷する方法、赤外線発光螢光体などの塗膜や薄膜
のようなベタ膜上に形成したSn,Al膜をリソグラフ
ィ、加熱溶解や放電破壊法を用いてエッチングしてコ−
ドを形成する方法等があるが、ある程度まとまった数の
媒体に同じコ−ドを印字する本発明のような場合(同じ
タイトルには同じコ−ドを形成する)には、スクリ−ン
印刷やグラビア印刷のような方法がコスト的に有利であ
る。
【0023】書換不能な光コ−ドを形成するための印刷
用塗料、インクリボン用塗膜のバインダとしては、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ−
ル共重合体、ポリウレタン、ニトロセルロ−ス等とイソ
シアネ−ト架橋剤、EB架橋樹脂、UV架橋樹脂等を混
合したものが使用される。
【0024】書換不能な磁気コ−ドを形成する磁性材料
としては、通常のγ−Fe23 、Co−γ−Fe2
3 、Fe34 、CrO2 、Fe、MnBi、バリウム
フェライト等の何れの磁性体を使用してもよいが、通常
の書換可能な磁気テ−プの上に書換不能な磁気コ−ドを
印刷する場合には、保磁力が3000Oe以上の超高保磁
力バリウムフェライト、MnBi塗膜や薄膜を使用すれ
ば現用の読み取り装置の改造なしで使用できるのでより
好ましい。
【0025】本発明は保磁力が数mOe〜数10Oeの粒状
γ−Fe23 粉等の低保磁力塗膜や薄膜を使用するこ
とを排除するものではないが、この場合には書換不能な
磁気コ−ドの読み取り時に、反磁界に打ち勝つため飽和
磁化以上の均一磁界を印加する必要があるので、通常3
00Oe以上の高保磁力の塗膜や薄膜が使用される。
【0026】書換不能な磁気コ−ドを印刷する方法に
は、磁気インクリボンを用いて加熱印字する方法、磁気
インクをスクリ−ン印刷等の方法で印刷する方法、全面
蒸着した磁性薄膜をリソグラフィや放電破壊法を用いて
エッチングする方法、CrO2粉塗膜のように200℃
以上に加熱すると塗膜中の樹脂によって還元されて非磁
性のCrOOHやCr23 になる現象を利用して書換
不能な磁気コ−ドを作る方法等があるが、ある程度まと
まった量の媒体に同じコ−ドを印字する本発明のような
場合には、スクリ−ン印刷やグラビア印刷のような方法
がコスト的に有利である。
【0027】書換可能な磁気テ−プに使用するベ−スフ
ィルムには、PET(ポリエチレンテレフタレ−ト)、
PEN(ポリエチレンテレナフタレ−ト)などのポリエ
ステル、ポリアセテ−ト、ポリサルホン、ポリプロピレ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリエチレン、ポリスチレン、
ナイロン、ポリイミド等いずれのフィルムを用いてもよ
いが、通常PETが使用される。
【0028】書換可能な磁気テ−プ用磁性粉としてはγ
−Fe23 、Co−γ−Fe23 、Fe34 、C
rO2 、Fe、バリウムフェライト等の何れを用いても
よい。
【0029】書換可能な磁気テ−プ用バインダとして
は、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコ−ル共重合体、ポリウレタン、ニトロセルロ−ス
等を架橋剤によって架橋したもの、EB架橋樹脂、UV
架橋樹脂等が使用される。
【0030】書換可能な磁気テ−プには、通常、潤滑
剤、カ−ボンブラック(静電気防止)、アルミナ、ベン
ガラ(塗膜強化剤)等の添加剤を使用される。
【0031】書換不能なコ−ドの印刷用樹脂としては、
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアル
コ−ル共重合体、ポリウレタン、ニトロセルロ−ス等の
他、カルボノワックス等のワックス類が使用される。ま
た、書換不能な磁気コ−ド中には必要に応じて、潤滑
剤、カ−ボンブラック(静電気防止)、アルミナ、ベン
ガラ(塗膜強化剤)等の添加剤を使用しても良い。
【0032】つぎに、図1〜図3を参照しながら、本発
明の書換不能な無断複製物識別コードを有する磁気記録
媒体に音声および映像情報を記録した映画ソフトテープ
について説明する。なお、ここでは、映画ソフトテ−プ
について説明するが、本発明書換不能な無断複製物識別
コードを有する磁気記録媒体に記録できる著作物は映画
ソフトに限定されず、音楽あるいはコンピュータソフト
ウエアなど磁気記録可能な著作物であれば全て対象とな
る。
【0033】図1はリーダテープ部分1と、これに続く
書換可能な磁性層部分2を有する磁気テープの模式図で
あり、書換可能な磁性層部分2は長手軸に沿って中心部
に映像トラック3が存在し、その上方にコントロールト
ラック4が配置され、一方、下方には音声トラック5が
配置されている。
【0034】図2は図1におけるA−A´線に沿った断
面図であり、リ−ダテ−プ部分1に赤外線発光螢光体か
らなる書換不能なバ−コ−ド6が印刷されている。バ−
コ−ド6の上には磁気テ−プの色に近い暗褐色の迷彩層
7が形成されている。この迷彩層は赤外線を吸収しな
い。また、映画ソフトが録画されている部分のコントロ
−ルトラックの一部にはバ−コ−ド6に対応する磁気コ
−ド(図示されていない)が記録されている。図2にお
ける符号8はベースフィルム、9はバックコート層を示
す。
【0035】この映画ソフト入り著作物では、リ−ダテ
−プ部分に特殊バ−コ−ドリ−ダをあてれば、映画のタ
イトルが表示できる。また、この特殊バ−コ−ドリ−ダ
を内臓した映画ソフト再生機を使用することにより、赤
外線発光螢光体からなるバ−コ−ドの内容とコントロ−
ルトラックに記録された磁気コ−ドの内容が合わなけれ
ば、警告を発したり、映画ソフトを再生できなくしたり
することができる。
【0036】このタイプの赤外線発光螢光体からなる書
換不能なバ−コ−ドを読み取るための特殊バ−コ−ドリ
−ダとしては、例えば約800nmの近赤外線を照射し
て赤外線螢光体からでてくる約950nmの赤外線のパ
タ−ンを読み取る装置が使用される。
【0037】図3は、書換可能な磁気テ−プ(Co−γ
−Fe23 、保磁力:約800Oe)の冒頭リーダテー
プ部分1に保磁力が約3000Oeの超高保磁力バリウム
フェライト粉塗料からなる書換不能な磁気コ−ド10を
印刷し、書換可能な磁性層部分2に例えば、映画ソフト
を録画した媒体の模式的断面図である。書換不能な磁気
コ−ド上には、磁気テ−プの色に近い暗褐色の迷彩層が
形成されている。また、映画ソフトが録画されている部
分のコントロ−ルトラック(図3には図示されていない
が、図1に示したものと同様である)の一部には書換不
能な磁気コ−ドに対応する書換可能な磁気記録コ−ドが
記録されている。
【0038】この映画ソフト入り著作物では、再生ヘッ
ドで書換不能な磁気コ−ドを読み取れば、映画のタイト
ルが表示できる。また、この再生ヘッドを搭載した映画
ソフト再生機を使用すれば、書換不能な磁気コ−ドの内
容とコントロ−ルトラックに記録された磁気記録コ−ド
の内容が合わなければ、警告を発したり、映画ソフトを
再生できなくしたりすることができる。
【0039】なお、この書換不能な磁気コ−ドの磁化容
易軸の方向は面内、垂直の何れの方向でもよい。また、
磁気コ−ドの読み取り前に、S/Nを高くするために、
予め磁化容易軸の方向に一定方向の磁化(通常、保磁力
の1.5倍以上の磁化)を印加するすることが好まし
い。
【0040】図4は、書換可能な磁気テ−プ(Co−γ
−Fe23 、保磁力:約800Oe)の基体8とバック
コ−ト9との間に保磁力が約3000Oeの超高保磁力バ
リウムフェライト粉塗料からなる書換不能な磁気コ−ド
11を印刷し、書換可能な磁性層部分2に例えば、映画
ソフトを録画した媒体の模式的断面図である。また、映
画ソフトが録画されている部分のコントロ−ルトラック
(図4には図示されていないが、図1に示したものと同
様である)の一部には書換不能な磁気コ−ドに対応する
書換可能な磁気記録コ−ドが記録されている。
【0041】この映画ソフト入り著作物では、磁気記録
面と反対側に印刷されている書換不能な磁気コ−ドを再
生ヘッドで読み取れば、映画のタイトルが表示できる。
また、磁気記録面と反対側の磁気コ−ドを読み取れるよ
うにした再生ヘッドを搭載した映画ソフト再生機を使用
すれば、書換不能な磁気コ−ドの内容とコントロ−ルト
ラックに記録された磁気記録コ−ドの内容が合わなけれ
ば、警告を発したり、映画ソフトを再生できなくしたり
することができる。
【0042】また、この書換不能な磁気コ−ドの磁化容
易軸の方向は面内、垂直の何れの方向でもよいが、磁気
コ−ドの読み取り前に、S/Nを高くするために、予め
磁化容易軸の方向に一定方向の磁化を印加する場合に
は、表面の記録磁化を消去する恐れのない、磁化容易軸
が面内にある磁気コ−ドが好ましい。
【0043】以下、具体例により本発明の効果を例証す
る。
【0044】実施例1 (1) 磁性層の作製 Co−γ−Fe23 磁性粉末 100重量部 (平均長軸長:0.3μm、軸比:〜8、Hc:900Oe) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10重量部 (日本ゼオン社製:MR110) ポリウレタン樹脂 7重量部 (大日本インキ化学工業社製:パンデックスT5201) カ−ボンブラック 1重量部 (三菱化成社製:#4010、粒径:80mμm) カ−ボンブラック 2重量部 (東海カ−ボン社製:シ−スト5H、粒径:20mμm) ベンガラ 2重量部 (α−Fe23 、粒径:0.8μm) アルミナ 8重量部 (α−Al23 、粒径:0.2μm) ミリスチン酸 2重量部 トルエン 70重量部 シクロヘキサノン 70重量部
【0045】この組成物をボ−ルミルで96時間混練分
散し、更に、三官能性ポリイソシアネ−ト架橋剤(日本
ポリウレタン社製:コロネ−トL)5重量部を加え、攪
拌して磁性塗料を作製した。この磁性塗料を、厚さ1
2.5μmの二軸配向透明ポリエステルベ−スフイルム
上に、乾燥厚さが4μmになるようにグラビアコ−ト法
で塗布、乾燥、カレンダ処理を行い可逆磁気記録用磁気
テ−プの原反を作製した。
【0046】 (2) バックコ−ト層の作製 カ−ボンブラック 60重量部 (東洋カ−ボン社製、シ−スト5H、 粒径:20mμm) カ−ボンブラック 7.5重量部 (コロンビアバ−ボンカ−ボン社製、ラ−ベルM T−Pビ−ズ、 粒径:280mμm) CaCO3 (粒径:0.05μm) 30重量部 ベンガラ(α−Fe23 、粒径:0.1μm) 2.5重量部 ニトロセルロ−ス 40重量部 熱可塑性エステル含有ポリウレタン 45重量部 三官能性イソシアネ−ト 15重量部 トルエン 330重量部 シクロヘキサノン 330重量部
【0047】これらの成分をボ−ルミルで100時間混
練分散して、バックコ−ト用塗料を作製した。この組成
物を前記の磁性層塗布した磁気記録媒体の背面に厚さ
1.0μmに塗布乾燥した後、60℃で20時間かけて
硬化させた。得られた磁気記録媒体の全厚は17.5μ
mであった。
【0048】 (3) 書換不能な磁気コ−ドの作製 Baフェライト磁性粉末 60重量部 (平均粒径:0.05μm、板状比:〜3、Hc:3000Oe) 芳香族系エステル含有ポリウレタン 20重量部 (東洋紡績社製、バイロンUR8200) 脂肪族ポリカ−ボネ−ト 20重量部 (旭化成社製S−8200) トルエン 60重量部 メチルイソブチルケトン 60重量部
【0049】これらの成分をボ−ルミルで100時間混
練分散して、磁気コ−ド形成用インクを作製した。この
インクでリ−ダテ−プの一部に厚さ3μmのバ−コ−ド
状パタ−ン(頭だしコ−ド、タイトルコ−ド、終了コ−
ド)をスクリ−ン印刷した後、上記バックコ−ト塗料で
バ−コ−ド状パタ−ンが隠れるように迷彩層を形成し
た。次いで、この磁気コ−ド部分に一方向の磁場(50
00Oe)を印加した。
【0050】 (4) 無断複製物識別コ−ド付ブランク媒体(A)の作製 前記(3) のリ−ダテ−プと一定長さの磁気記録媒体を書
換不能な磁気コ−ドが磁性面側になるようにスプライシ
ングテ−プで繋ぎ、1/2インチにスリットした後、カ
セットに組込み、S−VHS用無断複製物識別コ−ド付
ブランク媒体を作製した。
【0051】(5) 試験結果試験例1 ブランクテ−プに映画ソフトを記録した。また、このテ
−プのコントロ−ルトラックには、映画タイトルに相当
する書換可能な磁気記録コ−ド(書換不能な磁気コ−ド
に対応するコ−ド)も記録した。
【0052】この映画ソフト記録テ−プは、(イ) スプラ
イシングテ−プ部分の書換不能な磁気コ−ドを読み取
れ、(ロ) コントロ−ルトラック部分の磁気記録コ−ドを
読み取れ、(ハ) かつ、両者を比較検討して、両者が合わ
ない場合には再生できないようにしたデッキでも再生で
きた。
【0053】しかし、これを他の映画ソフトに書き換え
たところ、書換不能な磁気コ−ドとコントロ−ルトラッ
ク部分の磁気記録コ−ドが合わないので、映画を再生で
きなかった。
【0054】実施例2 (1) 磁性層の作製 実施例1の(1) と同様にして厚さ12.5μmの二軸配
向透明ポリエステルベ−スフイルム上に、乾燥厚さが4
μmの可逆磁気記録用磁気テ−プの原反を作製した。
【0055】 (2) 書換不能な磁気コ−ドとバックコ−ト層の作製 Baフェライト磁性粉末 60重量部 (平均粒径:0.05μm、板状比:〜3、Hc:3000Oe) UV樹脂 40重量部 (東洋インキ製、バリアX)
【0056】これらの成分をサンドミルで100時間混
練分散して、磁気コ−ド形成用インクを作製した。この
インクを用いて上記磁気記録媒体の裏面に厚さ1μmの
バ−コ−ド状パタ−ン(頭だしコ−ド、タイトルコ−
ド、終了コ−ド)をオフセット印刷・乾燥した後、UV
照射して硬化させた。ついで、この磁気コ−ド部分に一
方向の磁場(5000Oe)を印加した。
【0057】 (3) 無断複製物識別コ−ド付ブランク媒体(B)の作製 ついで、実施例1と同様にして厚さ1.5μmのバ−コ
−ド上にバックコ−ト層を形成し、スプライシングテ−
プでバックコ−ト層が同じ面になるように繋ぎ1/2イ
ンチにスリットした後、カセットに組込み、S−VHS
用無断複製物識別コ−ド付ブランク媒体(B)を作製し
た。
【0058】(4) 試験結果試験例2 ブランクテ−プに映画ソフトを記録した。また、このテ
−プのコントロ−ルトラックには、映画タイトルに相当
する書換可能な磁気記録コ−ド(バックコ−ト部分の書
換不能な磁気コ−ドに対応するコ−ド)も記録した。
【0059】この映画ソフト記録テ−プは、(イ) バック
コ−ト部分の書換不能な磁気コ−ドを読み取れ、(ロ) コ
ントロ−ルトラック部分の磁気記録コ−ドを読み取れ、
(ハ)かつ、両者を比較検討して、両者が合わない場合に
は再生できないようにしたデッキでも再生できた。
【0060】しかし、これを他の映画ソフトに書き換え
たところ、書換不能な磁気コ−ドとコントロ−ルトラッ
ク部分の磁気記録コ−ドが合わないので、映画を再生で
きなかった。
【0061】実施例3 (1) 磁性層とバックコ−ト層の作製 実施例1の(1) および(2) と同様にして磁性層とバック
コ−ト層を作製した。
【0062】 (2) 書換不能な光コ−ドの作製 LiLa0.3 Nd0.4 Yb0.3 Mo412粉末 30重量部 (平均粒径:0.5μm) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20重量部 (ユニオンカ−バイド社製、VAGF) ポリウレタン樹脂 10重量部 (大日本インキ化学工業社製、パンデックスT5201) イソシアネ−ト架橋剤 1重量部 (日本ポリウレタン社製、コロネ−トL) トルエン 150重量部 シクロヘキサノン 150重量部
【0063】これらの成分をボ−ルミルにて100時間
混練分散して、光コ−ド形成用インクを作製した。この
インクでリ−ダテ−プの一部に厚さ3μmのバ−コ−ド
状パタ−ン(頭だしコ−ド、タイトルコ−ド、終了コ−
ド)をスクリ−ン印刷した後、700nm以上の波長の
光を吸収しない黒色染料(アゾビス系色素、Suden
・Deep・Black・BB)塗料でバ−コ−ド状パ
タ−ンが隠れるように迷彩層を形成した。
【0064】 (3) 無断複製物識別コ−ド付ブランク媒体(C)の作製 前記(2) のリ−ダテ−プと一定長さの磁気記録媒体を書
換不能な光コ−ドが磁性面と反対側になるようにスプラ
イシングテ−プで繋ぎ、1/2インチにスリットした
後、カセットに組込み、S−VHS用無断複製物識別コ
−ド付ブランク媒体(C)を作製した。
【0065】(4) 試験結果試験例3 ブランクテ−プに映画ソフトを記録した。また、このテ
−プのコントロ−ルトラックには、映画タイトルに相当
する書換可能な磁気記録コ−ド(スプライシングテ−プ
上の書換不能な光コ−ドに対応する磁気コ−ド)も記録
した。
【0066】この映画ソフト記録テ−プは、(イ) プライ
シング部分の書換不能な光コ−ドを読み取れ、(ロ) コン
トロ−ルトラック部分の磁気記録コ−ドを読み取れ、
(ハ) かつ、両者を比較検討して、両者が合わない場合に
は再生できないようにしたデッキでも再生できた。
【0067】しかし、これを他の映画ソフトに書き換え
たところ、書換不能な光コ−ドとコントロ−ルトラック
部分の磁気記録コ−ドが合わないので、映画を再生でき
なかった。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、記録媒体の適当な
箇所に書換不能なコードを形成しておき、この媒体のブ
ランク部分に音楽、映画またはソフトウエアなどの著作
物を記録することにより、真正な著作物と無断でコピー
された違法著作物とを極めて容易に識別することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の書換不能な無断複製物識別コードを有
する磁気記録媒体の一例の模式的構成図である。
【図2】図1におけるA−A´線に沿った概念的断面図
である。
【図3】本発明の書換不能な無断複製物識別コードを有
する磁気記録媒体の別の例の概念的断面図である。
【図4】本発明の書換不能な無断複製物識別コードを有
する磁気記録媒体の他の例の概念的断面図である。
【符号の説明】
1 リーダテープ部分 2 書換可能な磁性層部分 3 映像トラック 4 コントロールトラック 5 音声トラック 6 書換不能なバ−コ−ド 7 迷彩層 8 ベースフィルム 9 バックコート層 10 書換不能な磁気コ−ド 11 書換不能な磁気コ−ド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 真辺 俊勝 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 中村 昂 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の内容を有する書換不能なコード
    を、記録媒体自体の内部または前記媒体が格納されるケ
    ースの少なくとも1箇所に形成したことを特徴とする映
    画、音楽またはコンピュータソフトウエアなどの磁気記
    録または光記録可能な著作物の記録用に使用される記録
    媒体。
  2. 【請求項2】 書換不能なコードが書換不能な磁気コー
    ドである請求項1の記録媒体。
  3. 【請求項3】 書換不能なコ−ドが書換不能な光コ−ド
    からなり、書換不能光コ−ドが赤外線発光螢光体または
    可視光線発光螢光体からなる材料で形成されている請求
    項1の記録媒体。
  4. 【請求項4】 書換不能な光コ−ドが赤外線を吸収して
    赤外線を発光する赤外線発光螢光体からなる材料で形成
    されている請求項3の記録媒体。
  5. 【請求項5】 書換不能な光コ−ドが光吸収体からなる
    材料で形成されている請求項3の記録媒体。
  6. 【請求項6】 書換不能な光コ−ドが赤外線吸収体から
    なる材料で形成されている請求項5の記録媒体。
  7. 【請求項7】 書換不能なコードが記録媒体自体の内部
    に形成されている請求項1の記録媒体。
  8. 【請求項8】 書換不能なコードが記録媒体が格納され
    ているケースに形成されている請求項1の記録媒体。
  9. 【請求項9】 書換不能なコードが記録媒体自体の内部
    および記録媒体が格納されているケースに形成されてい
    る請求項1の記録媒体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008542791A (ja) * 2005-01-25 2008-11-27 トムソン ライセンシング 動画透かし挿入技術

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JP2008542791A (ja) * 2005-01-25 2008-11-27 トムソン ライセンシング 動画透かし挿入技術

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Effective date: 20010619