JPH0676276A - 磁気記録媒体およびその情報読み取り装置 - Google Patents

磁気記録媒体およびその情報読み取り装置

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JPH0676276A
JPH0676276A JP4228508A JP22850892A JPH0676276A JP H0676276 A JPH0676276 A JP H0676276A JP 4228508 A JP4228508 A JP 4228508A JP 22850892 A JP22850892 A JP 22850892A JP H0676276 A JPH0676276 A JP H0676276A
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JP
Japan
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magnetic
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reversible
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JP4228508A
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English (en)
Inventor
Seiichi Asada
誠一 朝田
Tsunemi Oiwa
恒美 大岩
Toshio Oshima
敏夫 大嶋
Fumiyuki Inose
文之 猪瀬
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カ−ドの改竄を行うことのできない極めてセ
キュリティ性が高く、かつ従来の情報読み取り装置との
互換性を持つ銀行カ−ド、クレジットカ−ド等の磁気記
録媒体およびその情報読み取り装置を提供する。 【構成】 所定の磁気記録領域を有する磁気記録媒体に
おいて、上記磁気記録領域を、情報の書き換えのできな
い非可逆磁気記録部分と、書き換えのできる可逆磁気記
録部分とによって構成し、上記非可逆磁気記録部分の磁
気記録パタ−ンを、磁気記録媒体によって異なる磁気記
録パタ−ンとした磁気記録媒体。および、非可逆磁気記
録部分の情報と、可逆磁気記録部分の情報とを照合し
て、両者が特定の関係を有するか否かを判別する手段を
少なくとも備えた情報読み取り装置。 【効果】 情報の書き換えのできない非可逆磁気記録部
分の磁気記録パタ−ンを、磁気記録媒体によって異なる
磁気記録パターンとしているので、磁気カードの改竄が
できずセキュリティ性が著しく向上し、かつ従来の磁気
読み取り装置をそのまま使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セキュリティ性(安全
性)が高く、かつ従来の情報読み取り装置との互換性を
有するクレジットカ−ド、銀行カ−ド等の磁気記録媒体
およびその情報読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在はカ−ド社会と言われる程、銀行カ
−ド、クレジットカ−ド、プリペイドカ−ド等の各種の
カ−ドが使われている。これに伴い、カ−ドの不正使用
により社会問題となるケースが多く発生している。特
に、銀行カ−ド、クレジットカ−ドの改竄による不正使
用の問題が大きく取り上げられている。例えば、拾った
り、盗まれたりしたカ−ドの磁気記録信号を流通中の他
のカ−ドの内容に改竄し、これが不正使用されている。
この場合には、不正使用が発覚するまでの時間が長くか
かり被害が非常に大きくなる。これは、支払明細書など
が届くまでは被害に気付かないからである。これを防止
する方法として、例えば、光学的読み取り方式等の非可
逆記録と可逆磁気記録とを組合せる方法がある。しか
し、すでに磁気記録方式の読み取り装置が多量に出回っ
ている現状では、光学的読み取り方式等を加味した装置
に取り換えることは非常に難しいという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したごとく、従来
の銀行カ−ド、クレジットカ−ド、プリペイドカ−ド等
の各種のカ−ドは、カ−ドの磁気記録信号を流通中の他
のカ−ドの内容に改竄して不正使用され易いという問題
があった。
【0004】本発明の目的は、上記従来技術における問
題点を解消するものであって、改竄することのできない
セキュリティ性が極めて高く、かつ従来の情報読み取り
装置との互換性を有する銀行カ−ド、クレジットカ−ド
等の磁気記録媒体およびその情報読み取り装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、銀行カ−ド、クレジットカ−ド等の磁気記
録媒体の所定の領域に、非可逆の磁気記録情報を記録さ
せる部分(非可逆磁気記録部分)と、可逆磁気記録情報
を記録させる部分(可逆磁気記録部分)とを共存させ、
かつ非可逆磁気記録部分の磁気記録パタ−ンを、磁気記
録媒体によってそれぞれ異なった特定の磁気記録パタ−
ンとするものである。これにより、従来のカード情報の
読み取り装置をそのまま使用することができ、かつ磁気
カード等の記録媒体のセキュリティ性を著しく向上させ
ることができる。また、本発明の磁気記録媒体におい
て、非可逆の磁気記録情報のみとし、かつ、非可逆磁気
記録部分の磁気記録パタ−ンを、磁気記録媒体ごとに異
なった磁気記録パターンとすることもできるが、上記の
非可逆磁気記録部分と可逆磁気記録部分を共存させた場
合の方が、記録情報量を多くすることができるので、よ
り好ましい。
【0006】本発明の磁気記録媒体は、(1)可逆磁気
記録部分を構成する通常の可逆磁気ストライプ部の上部
または下部(通常の場合は上部)に、所定の磁性体を、
媒体によって異なる特定の磁気記録パタ−ンに印刷して
非可逆の磁気記録部分を設けてもよく、また(2)可逆
磁気記録部分である通常の可逆磁気ストライプ部とは別
のトラック上に、所定の磁性体を、媒体によって異なる
特定の磁気記録パタ−ンに印刷して、非可逆磁気記録部
分である非可逆磁気ストライプ部を構成してもよい。さ
らに、(3)同じ磁気ストライプ部に、通常の可逆磁気
記録部分と、所定の磁性体を、媒体によって異なる特定
の磁気記録パタ−ンに印刷して非可逆磁気記録部分を構
成することもできる。非可逆磁気記録部分に印刷する磁
性体の特定の磁気記録パタ−ンとしては、バ−コ−ド状
のパタ−ンや、“1”、“0”で表わされるデジタル磁
気記録パタ−ン等が挙げられるが、通常用いられている
磁気記録パタ−ンと同じパタ−ンに印刷するのが、従来
の情報読み取り装置をそのまま使用できるので好まし
い。特定の磁気記録パタ−ンに印刷するのに使用される
磁性体として、通常のγ−Fe23、Co−γ−Fe2
3、Fe34、CrO2、Fe、Baフェライト等のう
ちから選ばれる何れの磁性体であってもよいが、可逆磁
気記録情報を記録させる通常の可逆磁気ストライプの上
に磁性体を印刷しパタ−ンを形成する場合には、保磁力
が3000 Oe(エルステッド)以上の高保磁力を有
するBaフェライトやMnBiの塗膜や薄膜を用いれ
ば、現用の読み取り装置を改造なしに使用することがで
きるので好ましい。しかし、本発明において、保磁力が
数ミリOe〜数十Oeの粒状γ−Fe23粉等の低保磁
力の塗膜や薄膜を用いることを排除するものではなく、
この場合には磁気記録パタ−ンの読み取り時に、反磁界
に打ち勝つための飽和磁化以上の均一磁界を印加する必
要があるので、上記の高保磁力の塗膜や薄膜を用いるの
が、より好ましい。非可逆の磁気記録パタ−ンを印刷す
る方法には、磁気インクリボンを用いて加熱印字する方
法、磁気インクをスクリ−ン印刷等の方法で印刷する方
法、全面蒸着した磁性薄膜をリソグラフィや放電破壊法
を用いてエッチングする方法、CrO2粉塗膜のように
200℃以上に加熱すると塗膜中の樹脂によって還元さ
れて非磁性のCrOOHやCr23になる現象を利用し
て非可逆の磁化パタ−ンを作る方法等が挙げられるが、
媒体ごとに異なった磁気記録パタ−ンを印字する本発明
の磁気記録媒体においては、磁気インクリボンを用いて
加熱印字する方法がコスト的に最も有利である。
【0007】次に、本発明の磁気記録媒体について、図
面を用いて具体的に説明する。なお、ここでは、磁気カ
−ドの例を挙げて説明するが、本発明は磁気カ−ドのみ
に限定されるものではない。図1〜図5は、本発明の磁
気カ−ドの構成の一例を示す模式図であって、それぞれ
の図の(a)は、磁気カードの外観を示す平面図、
(b)は、(a)のA−A断面構成を示す模式図、
(c)は、(a)のB−B断面構成を示す模式図であ
る。図1は、保磁力が約800 Oeの通常の可逆磁気
記録部分である可逆磁気ストライプ上に、保磁力が約3
000 Oeの高保磁力Baフェライト粉を含む磁性塗
料を、通常用いられている磁気記録パタ−ンとなるよう
に印刷して作製した磁気カ−ドで、高保磁力Baフェラ
イト磁性塗料を印刷した後、永久磁石等で一方向に磁化
している。このカ−ドを、通常の磁気書き込み装置で書
き込みを行う場合に、非可逆磁気記録部分である高保磁
力の非可逆磁気ストライプ部はそのままで、保磁力が約
800 Oeの可逆磁気ストライプ部にのみ記録され
る。すなわち、高保磁力の磁性体を印刷した非可逆磁気
記録部分は、非可逆の磁気信号なので書き換えができな
い。また、磁気信号の読み取り前に、高保磁力の磁性体
が印刷されている部分のみに、一方向の磁場を印加する
と、その下部に設けられている低保磁力(保磁力:約8
00 Oe)の可逆磁気記録部分が一方向に磁化される
ので、非可逆磁気ストライプ部の印刷パタ−ンの読み取
りS/Nが高くなるので好ましい。なお、非可逆磁気記
録部分に印刷する磁性体の保磁力が、可逆磁気記録部分
と同等(保磁力:300 Oe〜1500 Oe)の場合
には、磁気信号の読み取り前に、磁性体を印刷している
部分のみに一方向の磁場を印加することが必須の条件と
なる。
【0008】図2は、同じ磁気ストライプ部において、
通常の可逆磁気記録部分と、特定の磁気記録パタ−ンと
なるように磁性体を印刷した非可逆磁気記録部分とから
なるように構成した磁気カ−ドである。この場合は、パ
タ−ン印刷する磁性体の保磁力の値は任意であってもよ
いが、数ミリOe〜数十Oeと低い場合には、磁化パタ
−ンの読み取り時に、反磁界に打ち勝つための飽和磁化
以上の静磁場を印加しながら磁化パタ−ンの読み取りを
行う必要があるので、通常は300 Oe以上の保磁力
を持つ磁性体を用いるのが好ましい。この場合において
も、磁気信号の読み取り前に、磁性体を印刷している部
分に、あらかじめ一方向の磁場を印加すると読み取りS
/N比が高くなるので好ましい。
【0009】図3および図4は、可逆磁気記録部分であ
る通常の可逆磁気ストライプ部とは別のトラック上に、
所定の磁性体を特定の磁気記録パタ−ンに印刷して、非
可逆磁気記録部分である非可逆磁気ストライプ部を設け
た磁気カ−ドである。なお、図4に示す磁気カードは、
カード基体を介して、上、下(表、裏)に、可逆磁気ス
トライプ部と非可逆磁気ストライプ部を設けた場合の一
例である。この場合においても、印刷する磁性体の保磁
力は任意であってもよいが、保磁力が数ミリOe〜数十
Oeと低い場合には、磁化パタ−ンの読み取り時に、反
磁界に打ち勝つため飽和磁化以上の静磁場を印加しなが
ら磁化パタ−ンの読み取りを行う必要があるので、通常
は300 Oe以上の保磁力を持つ磁性体を用いるのが
好ましい。この場合も、磁気信号の読み取り前に、磁性
体を印刷している部分に、あらかじめ一方向の磁場を印
加すれば読み取りS/N比を高くすることができるので
好ましい。この磁気カ−ドの場合には、磁性体を特定の
磁気記録パターンに印刷した非可逆磁気記録部分に、主
に使用者を特定するような重要な情報を記録し、可逆磁
気記録部分には、店番号、契約日、その他の情報を記録
する。このようにすれば、拾ったり、盗まれたりしたカ
−ドの磁気記録信号を、流通中の他のカ−ドの内容に改
竄しようとしても、使用者を特定するような重要な部分
の情報が書き換えられないので、不正使用を未然に防止
することができる。また、使用者を特定するような重要
な情報を、特定の磁気記録パターンに印刷した非可逆記
録部分と可逆記録部分の両者に重複させて記録したり、
使用者を特定する重要な情報の一部を両者に重複して記
録させたり、また使用者を特定するような重要な情報を
非可逆記録部分と可逆記録部分の両者に振り分けて記録
させる方式を採用ても良い。使用者を特定するような重
要な部分の情報を非可逆磁気記録部分に記録する方法
は、現在用いられている通常の磁気書き込み装置を用い
て行うことができるので互換性が良い。また、使用者を
特定するような重要な情報を非可逆磁気記録部分と可逆
磁気記録部の両者に重複して記録させ、両者が合ってい
るか否かを調べる方法は、セキュリティ性は高いが読み
取り装置のソフトが複雑となる。さらに、使用者を特定
する重要な情報の一部を両者に重複して記録させる方法
も上記と同様である。使用者を特定するような重要な情
報を非可逆磁気記録部分と可逆磁気記録部分の両者に振
り分けて記録させる方法は、非可逆磁気記録部分は簡単
になるが、セキュリティ性は若干劣るという短所があ
る。
【0010】図5は、所定の磁性体を特定の磁気記録パ
タ−ンに印刷した非可逆の磁気記録部分のみから構成さ
れた磁気カ−ドの一例を示す。この場合も、特定パタ−
ンに印刷する磁性体の保磁力は任意であってもよいが、
保磁力が数ミリOe〜数十Oeと低い場合には、磁化パ
タ−ンの読み取り時に、反磁界に打ち勝つため飽和磁化
以上の静磁場を印加しながら磁化パタ−ンの読み取りを
行う必要があるので、通常の場合は300 Oe以上の
保磁力を持つ磁性体を用いるのが好ましい。また、磁気
信号の読み取り前に、磁性体が印刷されている部分に、
あらかじめ一方向の磁場を印加すれば読み取りS/N比
が高くなるので好ましい。なお、特定の磁気記録パター
ンに印刷した非可逆磁気記録部分や可逆磁気記録部分上
の一部または全面に、保磁力が数ミリOe〜数十Oeの
低保磁力の珪素鋼粉を含む磁性塗膜や珪素鋼の薄膜を被
覆すれば、通常の読み取り方法では磁気記録パタ−ンが
読めなくなるので、より好ましい。しかし、非可逆磁気
記録部分に低保磁力の磁性体を使用した場合は除く。上
記の低保磁力の塗膜や薄膜を被覆させた場合は、読み取
り時に1 Oe〜100 Oe(細かい磁気パタ−ンを印
刷した場合のように反磁界が作用しないので弱い磁場で
よい)程度の静磁場を印加しながら読み取りを行う。
【0011】磁気ストライプに使用するベ−スフィルム
としては、PET(ポリエチレンテレフタレ−ト)、P
EN(ポリエチレンテレナフタレ−ト)などのポリエス
テル、ポリアセテ−ト、ポリスルホン、ポリプロピレ
ン、ポリカ−ボネ−ト、ポリエチレン、ポリスチレン、
ナイロン、ポリイミド等の、いずれのフィルムを用いて
もよいが、通常PETが使用される。可逆磁気記録部分
を形成する印刷用磁性粉としては、γ−Fe23、Co
−γ−Fe23、Fe34、CrO2、Fe、バリウム
フェライト等の何れを用いてもよい。可逆磁気記録用の
磁性塗膜のバインダとしては、塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル・酢酸ビニル・ビニルアルコ−ルの共重合体、ポリ
ウレタン、ニトロセルロ−ス等を架橋剤によって架橋し
たもの、EB架橋樹脂、UV架橋樹脂等が使用される。
また、印刷用の磁性塗膜用樹脂としては、塩化ビニル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ−ル共重合
体、ポリウレタン、ニトロセルロ−ス等の他、カルボノ
ワックス等のワックス類が使用されるが、磁気カ−ドを
ラミネ−トしたり、ホットメルト剤で接着する場合には
通常、軟化点が80℃以上の樹脂が使用される。また、
磁気ストライプ中には必要に応じてカ−ボンブラック
(静電気防止剤)、アルミナ、ベンガラ(塗膜強化剤)
等の添加剤を使用しても良い。
【0012】
【実施例1】以下に本発明の実施例を挙げ、さらに詳細
に説明する。 〈実施例1〉 (1)まず、以下に示す手順で、可逆磁気記録部分であ
る可逆磁気記録層転写用の磁気ストライプを作製した。
下記の〜の組成物を、ボ−ルミルで100時間混合
分散して磁性塗料を調整した。この磁性塗料を、アクリ
ル樹脂系の剥離剤(アクリナ−ル#80)を1μm厚に
塗布した厚さ40μmの透明ポリエステルベ−スフイル
ム上に、グラビアコ−ト法で塗布して厚さ15μmの磁
性層を形成した後、6mm幅に裁断して可逆磁気記録層
転写用の磁気ストライプを作製した。 Co−γ−Fe23磁性粉末……………………………………80重量部 (平均長軸長:0.4μm、軸比:〜8、Hc:800 Oe) 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体………………………………20重量部 (U.C.C社製:VAGF) ポリウレタン樹脂……………………………………………………7重量部 (大日本インキ化学工業社製:パンデックスT5201) イソシアネ−ト架橋剤………………………………………………1重量部 (日本ポリウレタン社製:コロネ−トL) カ−ボンブラック……………………………………………………4重量部 (三菱化成社製:MA−8) トルエン…………………………………………………………260重量部 シクロヘキサノン………………………………………………260重量部 (2)次に、非可逆磁気記録層を形成するための感熱転
写用Baフェライト磁性粉からなる磁気インクリボンを
以下に示す手順で作製した。 (a)Baフェライト磁性粉からなる磁気インク層形成
用塗剤の調製 下記の〜の組成物を、ボ−ルミルにて100時間混
合分散させて、Baフェライト磁性粉からなる磁気イン
ク層形成用塗剤を調製した。 Baフェライト磁性粉末……………………………………60重量部 (平均粒径:0.05μm、板状比:〜5、Hc:3500 Oe) 芳香族系エステル含有ポリウレタン………………………20重量部 (東洋紡績社製バイロンUR8200、商品名) 脂肪族ポリカ−ボネ−ト15重量部 (旭化成社製S−8200、商品名) エチレン・酢酸ビニル共重合体………………………………5重量部 (東洋曹達製、ニポフレックス722) トルエン………………………………………………………75重量部 メチルイソブチルケトン……………………………………75重量部 (b)剥離制御層形成用の塗剤の調製 ポリエステル樹脂(東洋紡績社製バイロン#103、商
品名)45重量部を溶媒150重量部(トルエンとメチ
ルイソブチルケトンとの1:1の混合溶媒)に溶解し、
この溶液に平均粒径0.3μmの炭酸カルシウム粉末5
重量部を混合し分散させて剥離制御層形成用の塗剤を調
製した。 (c)熱転写用Baフェライト磁性粉からなる磁気イン
クリボンの作製 基体には、厚さ3.5μmのPETフィルムを用い、こ
の基体の一方の面にアクリル・シリコン共重合体(東亜
合成社製サイマック210)に硬化剤を添加した耐熱材
を0.4μmの厚みに塗布して耐熱層を形成し、その反
対側の面に上記剥離制御層形成用の塗剤を塗布し、乾燥
して厚さ0.4μmの剥離制御層を形成した。次に、上
記の方法で調製した剥離制御層上に、上記(a)のBa
フェライト磁性粉からなる磁気インク層形成用塗剤を塗
布し、乾燥して厚さ2.5μmの磁気インク層を形成さ
せ、非可逆磁気記録部分を構成する感熱転写用Baフェ
ライト磁性粉からなる磁気インクリボンを作製した。こ
の磁気インクリボンをカセットに組み込み、非可逆磁気
記録部分の印刷に使用した。
【0013】〈実施例2〉磁気カ−ドの作製と信号記録
を以下の方法で行い、磁気カ−ドの安全性について試験
した。図1に示すごとく、磁気カ−ド用のプラスチック
製台紙からなるカード基体1上に形成した溝部分(磁気
ストライプ部7を形成する溝)に接着剤を塗布し、実施
例1で作製したCo−γ−Fe23磁性粉からなる磁気
ストライプの磁性層のみを転写して可逆磁気記録層2を
形成した。次に、可逆磁気記録層2上に、実施例1で作
製した感熱転写用Baフェライト磁性粉からなる磁気イ
ンクリボンを用いて、非可逆磁気記録層3を転写して、
この磁気ストライプ上の頭の部分に、頭だし信号、使用
者を特定する信号、終了信号および無意味な信号を印刷
した。ついで、磁気ストライプ部7にあたる領域のみ
に、カ−ボンブラックとウレタン樹脂からなる黒色層を
形成して表面保護層6とした。さらに、可逆磁気記録部
分には、頭だし信号、使用者を特定する信号、店番号、
契約日、その他の情報、信号終了を記録して、非可逆磁
気記録部分と可逆磁気記録部分からなる磁気カードを作
製した。
【0014】〈比較例1〉可逆磁気記録部分のみからな
る磁気カ−ドの作製と信号記録を次の方法で行った。ま
ず、実施例2と同様にして、磁気カ−ド用のプラスチッ
ク製台紙からなるカード基体1に形成した溝部分(磁気
ストライプ部7を形成する溝)に接着剤を塗布し、実施
例1で作製したCo−γ−Fe23磁性粉からなる磁気
ストライプの磁性層のみを転写して可逆磁気記録層2を
形成した。ついで、磁気ストライプ部7にあたる部分の
みに、カ−ボンブラックとウレタン樹脂からなる黒色層
を形成して表面保護層6とした。さらに、この磁気スト
ライプ部に、頭だし信号、使用者を特定する信号、店番
号、契約日、その他の情報、信号終了、無意味な信号等
を記録し、可逆磁気記録部分のみからなる磁気カ−ドを
作製した。
【0015】〈試験例1〉上記実施例2で作製した可逆
磁気記録部分と非可逆磁気記録部分からなる磁気カード
を用い、非可逆の磁気記録部分には異なる使用者を特定
する信号を印刷した2枚のカ−ドを用意した。そして、
可逆磁気記録部分に、それぞれの店番号、契約日、その
他の情報を磁気記録した。ついで、1枚目のカ−ドに、
2枚目のカ−ドの信号を磁気記録しようとしたが、使用
者を特定する非可逆の磁気記録部分を複製することがで
きず、改竄できなかった。 〈試験例2〉上記比較例1で作製した可逆磁気記録部分
のみからなる磁気カードを用い、可逆の磁気記録部分
に、異なる使用者を特定する信号、店番号、契約日、そ
の他の情報を磁気記録した2枚のカ−ドを用意した。つ
いで、1枚目のカ−ドに、2枚目のカ−ドの信号を磁気
記録したところ、1枚目のカ−ドを2枚目のカ−ドに容
易に改竄することができた。上記の試験例1で示したご
とく、実施例2で作製した本発明の磁気カードは、情報
の書き換えのできない非可逆磁気記録部分に、使用者を
特定する非可逆の磁気信号を記録しているので、この部
分の信号を読み出すことができないのでカードの改竄が
できず、極めてセキュリティ性に優れた磁気カードが得
られた。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したごとく、情報の書き
換えのできない非可逆磁気記録部分と情報の書き換えの
できる可逆磁気記録部分もしくは上記の非可逆磁気記録
部分のみから構成した磁気カード等の本発明の磁気記録
媒体は、非可逆磁気記録部分の磁気記録パタ−ンを磁気
記録媒体によって異なる磁気記録パターンとすることに
より、従来の磁気読み取り装置をそのまま使用すること
ができ、かつ磁気カードを改竄することができないので
セキュリティ性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気カードの構成の一例を示す模式
図。
【図2】本発明の磁気カードの他の構成の一例を示す模
式図。
【図3】本発明の磁気カードの他の構成の一例を示す模
式図。
【図4】本発明の磁気カードの他の構成の一例を示す模
式図。
【図5】本発明の磁気カードの他の構成の一例を示す模
式図。
【符号の説明】
1…カード基体 2…可逆磁気記録層 3…非可逆磁気記録層 4…平坦化層 5…着色層 6…表面保護層 7…磁気ストライプ部 8…可逆磁気ストライプ部 9…非可逆磁気ストライプ部 10…下部着色層 11…下部保護層 12…磁気カード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪瀬 文之 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の磁気記録領域を有する磁気記録媒体
    において、上記磁気記録領域を、情報の書き換えのでき
    ない非可逆磁気記録部分と、書き換えのできる可逆磁気
    記録部分とによって構成し、上記非可逆磁気記録部分の
    磁気記録パタ−ンを、磁気記録媒体によって異なる磁気
    記録パタ−ンとしたことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】請求項1において、非可逆磁気記録部分
    を、可逆磁気記録部分と同じトラック上に設けたことを
    特徴とする磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】請求項1において、非可逆磁気記録部分
    を、可逆磁気記録部分とは別のトラック上に設けたこと
    を特徴とする磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】請求項1において、非可逆磁気記録部分
    を、可逆磁気記録部分と同じトラック上に設け、かつ非
    可逆磁気記録部分を、可逆磁気記録部分の上部もしくは
    下部に直接形成したことを特徴とする磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2または請求項4におい
    て、非可逆磁気記録部分と可逆磁気記録部分を形成する
    磁気記録層は、保磁力が2倍以上異なる磁性体によって
    構成したことを特徴とする磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】所定の磁気記録領域を有する磁気記録媒体
    において、上記磁気記録領域が情報の書き換えのできな
    い非可逆磁気記録部分のみからなり、かつ非可逆磁気記
    録部分の磁気記録パタ−ンを、磁気記録媒体によって異
    なる磁気記録パタ−ンとしたことを特徴とする磁気記録
    媒体。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項5のいずれか1項記
    載の磁気記録媒体の情報読み取り装置であって、非可逆
    磁気記録部分の情報と、可逆磁気記録部分の情報とを照
    合して、両者が特定の関係を有するか否かを判別する手
    段を少なくとも備えたことを特徴とする情報読み取り装
    置。
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