JPH06227186A - 磁気記録カード及びその製造方法 - Google Patents

磁気記録カード及びその製造方法

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JPH06227186A
JPH06227186A JP5036078A JP3607893A JPH06227186A JP H06227186 A JPH06227186 A JP H06227186A JP 5036078 A JP5036078 A JP 5036078A JP 3607893 A JP3607893 A JP 3607893A JP H06227186 A JPH06227186 A JP H06227186A
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JP
Japan
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magnetic
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JP5036078A
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Inventor
Masaya Kobayashi
正弥 小林
Hiroyuki Naganuma
宏之 長沼
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】偽造防止効果に優れ、しかも、良好な外観を有
する磁気記録カード提供すること。 【構成】基材シート2と、基材シート2の上に順次形成
されている磁気記録層3と、磁気バーコード4と、隠蔽
性樹脂層5と、マット剤を含有する艶消しインキによる
表面保護層6とからなり、前記磁気記録層3中には磁材
が高充填率で充填されており、かつ、表面保護層6の表
面が粗面を呈している磁気記録カード1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリペイドカードやID
カード等に利用される磁気記録カードに関するもので、
偽造防止効果に優れた特性を有し、しかも外観が良好な
磁気記録カード、及び、該磁気記録カードを容易かつ的
確に得る方法を提供する。
【0002】
【従来の技術】[図2]に示されるように、多くの磁気
記録カードは21は、基材シート22と、該基材シート
22の上に形成されている磁気記録層23と、該磁気記
録層23の上に形成されている磁気バーコード24とダ
ミーバーコード25と、これらのバーコード24,25
の形成面に積層されている隠蔽性樹脂層26と、該隠蔽
性樹脂層25の上に積層されている透明な表面保護層2
7との積層構成とされている。
【0003】なお、磁気記録カード21のセキュリティ
ー性は、低保磁力を有する磁気バーコード24によって
記録された固定データーに基づいて保持されており、残
留磁化の無いダミーバーコード25によって、第3者に
よる磁気バーコード24の複製を防止するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の磁気記
録カード21は、該磁気記録カードをバーコード面側す
なわち基材シート22の反対側から見ると、バーコード
24及び25が表面保護層27側に突出しており、か
つ、表面保護層27を透過して視認し得る。また、磁気
バーコード24とダミーバーコード25とは、それぞれ
のバーコードを構成している組成が相違しているため
に、外部から判別し得る可能性もある。
【0005】これらのことから、磁気記録カード21は
セキュリティー性に対する問題が完璧ではなく、また、
外観上においても整然としない等の問題がある。
【0006】これに対して本発明は、磁気記録カード内
に付されているバーコードを外部から視認することがで
きなく、より高度のセキュリティー性を有し、また、外
観の良好な整然とした状態を呈し、しかも、磁気ヘッド
に対する耐摩耗性に優れた特性を有する磁気記録カード
を提供する。
【0007】また本発明においては、前記した各特性を
具備する磁気記録カードを、容易かつ的確に得る方法を
提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、基材
シートと、該基材シートの上に形成されている磁気記録
層と、該磁気記録層の上に形成されている磁気バーコー
ドと、該磁気バーコードの形成面に磁気バーコードが完
全に埋没するようにして形成されている隠蔽性樹脂層
と、該隠蔽性樹脂層の上にマット剤を含有する艶消しイ
ンキによって形成されている表面保護層とで形成されて
いる磁気記録カードからなる。
【0009】また、前記磁気記録カードにおける磁気記
録層中には、磁材が50〜99重量%の範囲で含有され
ており、かつ、表面保護層の表面は該表面保護層中に存
在するマット剤によって粗面を呈している。
【0010】請求項2の発明は、磁材を50〜99重量
%の範囲で含有する磁気記録層を基材シートの上に形成
する工程と、該磁気記録層の上に磁気バーコードを形成
する工程と、磁気バーコードの形成面に隠蔽性インキを
重ね塗りすることによって磁気バーコードが完全に埋没
する隠蔽性樹脂層を形成する工程と、該隠蔽性樹脂層の
上にマット剤を含有する艶消しインキを重ね塗りするこ
とによって表面保護層を形成する工程とにより、磁気記
録カードを得ることからなる。
【0011】本発明の磁気記録カード及びその製造方法
において、磁気記録カードの基材シートとしては、磁気
記録カードに必要な剛性を具備するシート、例えば、ポ
リエチレンテレフタレートフィルム,ポリブチレンテレ
フタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリメ
タクリル酸メチル,ポリアクリル酸メチル,ポリメタク
リル酸エチル等のアクリル系樹脂フィルム、更には、ポ
リスチレンフィルム,アクリロニトリル・ブタジエン・
スチレン共重合体フィルム、三酢酸セルロースフィル
ム、ポリカーボネートフィルム等による厚さ10〜50
0μ程度のプラスチックフィルムや上質紙、さらにはこ
れらの複合体等が使用される。
【0012】基材シートの上には、厚さ1〜100μ程
度の磁気記録層が形成される。この磁気記録層は、例え
ば、Fe34 ,γ−Fe23 ,Co被着γーFe2
3,Baフェライト等の酸化物磁性粉やFe,Fe−
Co合金等の金属磁性粉を合成樹脂ビヒクル中に均一に
分散させたインキを、基材シートの上に、例えば、バー
コート,ブレードコート,エアナイフコート,グラビア
コート,ロールコート等のコート法やスクリーン印刷等
の印刷法に等により、塗工,乾燥して得られる。
【0013】磁性微粒子を含有するインキのビヒクルと
しては、ブチラール樹脂,塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体樹脂,ウレタン樹脂,ポリエステル樹脂,セルロー
ス系樹脂,アクリル樹脂,スチレン−マレイン酸共重合
樹脂等が利用され、必要に応じて、ニトリルゴム等のゴ
ム系樹脂あるいはウレタンエラストマー等が添加され
る。また、磁気記録層形成用のインキ中には、必要に応
じて、界面活性剤,シランカップリング剤,可塑剤,ワ
ックス,シリコーンオイル,カーボン等の有機顔料等が
添加される。
【0014】本発明の磁気記録カードにおける磁気記録
層は、磁気記録層中に添加する磁材の粒径を小さくする
ことにより、該磁材が磁気記録層中に50〜99重量%
の範囲の高充填率で含有されている。かかる高充填率の
磁材を含有する磁気記録層は、具体的には、粒径0.1
〜3.0μ程度の粒子の細かい磁材を利用することによ
って得られる。
【0015】磁気バーコードは、低保磁力の磁性粉、例
えば、Fe,Ni,Zn−フェライト,Ni−Zn−フ
ェライト,Mn−Zn−フェライト,Fe23 等、あ
るいは、パーマロイ,センダスト等の金属を、合成樹脂
バインダー中に均一に分散させたインキを、スクリーン
印刷,オフセット印刷,グラビア印刷等により、磁気記
録層の上に印刷することにより、高さ4〜5μ程度に形
成される。なお、磁気磁気記録層の上には、磁気バーコ
ードと共に、残留磁化の無いダミーバーコードを必要に
応じて形成しても良い。
【0016】磁気バーコードの形成面には、磁気バーコ
ードと必要に応じて形成されているダミーバーコードと
が完全に埋没するようにして隠蔽性樹脂層が形成され
る。
【0017】隠蔽性樹脂層は、アルミニウム粉末等を混
合した所謂隠蔽性インキによって形成され、該隠蔽性樹
脂層によって磁気バーコードと必要に応じて形成されて
いるダミーバーコードとが完全に埋没するように、か
つ、カードとしての平滑性を向上させるために、例え
ば、厚さ3μ宛の塗工層を2回塗りする等の重ね塗りで
形成される。
【0018】さらに、隠蔽性樹脂層の上には、マット剤
を含有する艶消しインキによって表面保護層が形成され
る。マット剤は、例えば、SiO2 ,TiO2 等による
微粉末からなる。これらのマット剤を含有する表面保護
層は、該表面保護層の表面がマット剤の存在によって粗
面に形成され得るように、粒径2〜5μ程度の微細粉末
からなるマット剤3〜7重量%程度を含有する艶消しイ
ンキを利用して形成される。この表面保護層に十分な厚
さが得られ、かつ、カードとしての平滑性を良好にする
ために、該表面保護層は例えば厚さ2μ宛の塗工層を3
回塗りする等の重ね塗りで形成される。
【0019】隠蔽性樹脂層及び表面保護層を形成する際
のインキのビヒクルには、熱可塑性樹脂,電離放射線硬
化型樹脂,シリコン樹脂等が利用される。
【0020】ビヒクルとして利用される熱可塑性樹脂と
しては、例えば、エチルセルロース,硝酸セルロース,
エチルヒドロキシエチルセルロース,セルロースアセテ
ートプロピオネート,酢酸セルロース等のセルロース誘
導体、ポリスチレン,ポリ−α−メチルスチレン等のス
チレン樹脂及びスチレン共重合体樹脂、ポリメタクリル
酸メチル,ポリメタクリル酸エチル,ポリアクリル酸エ
チル,ポリアクリルブチル等のアクリルまたはメタクリ
ル酸エステルの単独または共重合体樹脂、ポリ塩化ビニ
ル,ポリ酢酸ビニル,塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体,ポリビニルブチラール樹脂等のビニル重合体、ロジ
ン,ロジン変性マレイン酸樹脂,ロジン変性フェノール
樹脂,重合ロジン等のロジンエステル樹脂、クマロン樹
脂,ビニルトルエン樹脂,ポリウレタン,ポリアミド樹
脂等のその他の樹脂等がある。
【0021】また、電離放射線硬化性樹脂としては、分
子中に重合性不飽和結合またはエポキシ基を有するプレ
ポリマー、オリゴマー、及び/ 又は単量体等による混合
樹脂組成物が利用される。なお、前記プレポリマーやオ
リゴマーの具体例は、不飽和ジカルボン酸と多価アルコ
ールとの縮合物等による不飽和ポリエステル類をはじ
め、ポリエステルメタクリレート,ポリエーテルメタク
リレート,ポリオールメタクリレート,メラミンメタク
リレート等によるメタクリレート類、ポリエステルアク
リレート,エポキシアクリレート,ウレタンアクリレー
ト,ポリエーテルアクリレート,ポリオールアクリレー
ト,メラミンアクリレート等によるアクリレート類等が
利用される。さらに、単量体の具体例は、スチレン,α
・メチルスチレン等によるスチレン系単量体、アクリル
酸メチル,アクリル酸−2−エチルヘキシル,アクリル
酸メトキシエチル,アクリル酸ブトキシエチル,アクリ
ル酸ブチル,アクリル酸メトキシブチル,アクリル酸フ
ェニル等によるアクリル酸エステル類、メタクリル酸メ
チル,メタクリル酸エチル,メタクリル酸プロピル,メ
タクリル酸メトキシエチル,メタクリル酸エトキシメチ
ル,メタクリル酸フェニル等によるメタクリル酸エステ
ル類、アクリル酸−2−(N,N−ジエチルアミノ)エ
チル,メタクリル酸−2−(N,N−ジメチルアミノ)
エチル,アクリル酸−2−(N,N−ジベンジルアミ
ノ)エチル,メタクリル酸−2−(N,N−ジメチルア
ミノ)メチル,アクリル酸−2−(N,N−ジエチルア
ミノ)プロピル等による不飽和酸の置換アミノアルコー
ルエステル類、アクリルアミド,メタクリルアミド等に
よる不飽和カルボン酸アミド、エチレングリコールジア
クリレート,プロピレングリコールジアクリレート,ネ
オペンチルグリコールジアクリレート,1,6−ヘキサ
ンジオールジアクリレート,ジエチレングリコールジア
クリレート,トリエチレングリコールジアクリレート等
のジアクリレート化合物、ジプロピレングリコールジア
クリレート,エチレングリコールアクリレート,プロピ
レングリコールジメタクリレート,ジエチレングリコー
ルジメタクリレート等による多官能性化合物、トリメチ
ロールプロパントリチオグリコレート,トリメチロール
プロパントリチオプロピレート,ペンタエリスリトール
テトラチオグリコール等による分子中に2個以上のチオ
ール基を有するポリチオール化合物等である。
【0022】隠蔽性樹脂層や表面保護層を電離放射線硬
化型樹脂によって形成する場合には、電離放射線硬化型
樹脂をビヒクルとするインキの塗工適性を考慮して、通
常、前述のプレポリマー又はオリゴマーの5〜95重量
%と、単量体及び/又はポリチオール化合物の95〜5
重量%との混合組成物が利用される。また、電離放射線
硬化型樹脂をビヒクルとするインキ中には、該インキが
紫外線の照射によって硬化される場合には、例えば、ア
セトフェノン類,ベンゾフェノン類,ミヒラーベンゾイ
ルベンゾエート,α・アミロキシムエステル,テトラメ
チルメウラムモノサルファイド,チオキサントン類等に
よる光重合開始剤と、必要に応じて添加される光増感
剤、例えば、n−ブチルアミン,トリエチルアミン,ト
リ−n−ブチルホスフィン等による光増感剤とを含有す
ることは勿論である。
【0023】隠蔽性樹脂層や表面保護層の形成は、所定
の隠蔽性インキあるいは艶消しインキを、例えば、ロー
ルコート,カーテンフローコート,ワイヤーバーコー
ト,リバースコート,グラビアコート,グラビアリバー
スコート,エアナイフコート,キスコート,ブレードコ
ート,スムーズコート,コンマコート等にて塗工するこ
とによって行なわれる。
【0024】また、ビヒクルとして電離放射線硬化型樹
脂を利用した場合には、塗工層の硬化に、超高圧水銀
灯,高圧水銀灯,低圧水銀灯,カーボンアーク,ブラッ
クライトランプ,メタルハライドランプ等にの光源の紫
外線照射、あるいは、コックロフトワルトン型,ハンデ
グラフ型,共振変圧器型,絶縁コア変圧器型,直線型,
ダイナミトロン型,高周波型等の各種の電子線加速器に
よる100〜1000KeV、好ましくは、100〜3
00KeVのエネルギーの電子線照射がなされる。
【0025】
【作用】本発明の磁気記録カードは、磁気記録層の上に
形成されている磁気バーコードの上に、該磁気バーコー
ドが完全に埋没するようにして隠蔽性樹脂層が形成され
ており、また、該隠蔽性樹脂層の上にマット剤を含有す
る艶消しインキによる表面保護層が形成されているた
め、表面の凹凸により入射光に対する反射光が散乱して
下層の目視が不明瞭となり、磁気バーコードの隠蔽が完
全になる。
【0026】このため、磁気記録カード中に形成されて
いる磁気バーコードの存在が外部から視認されることが
なく、セキュリティー性において極めて優れた作用が奏
され、また、外観上からも整然とした状態が得られる。
【0027】なお、本発明の磁気記録カードは、磁気記
録層の上に、磁気バーコードを完全に隠蔽するための隠
蔽性樹脂層と艶消しインキによる表面保護層とを有して
いるが、磁気記録層中には磁材が高率で充填されている
ため、厚膜の隠蔽性樹脂層と表面保護層とに邪魔される
ことなく、磁気記録層への磁気記録を的確に行ない得
る。
【0028】また、本発明の磁気記録カードは、磁気記
録の際の磁気ヘッドが当たる側すなわち表面保護層が、
該表面保護層中に存在しているマット剤によって粗面に
形成されているため、磁気ヘッドに対する耐摩耗性にお
いて優れた作用を奏する。
【0029】
【実施例】以下、本発明の磁気記録カードの具体的な構
成を製造実施例を以って説明する。
【0030】実施例1 [図1]において、厚さ188μの乳白色ポリエチレン
テレフタレートからなる基材シート2の表面に、下記の
組成(A)による磁性塗料をグラビアコートにより厚さ
10μに塗工し、磁気記録層3を形成した。
【0031】 組成(A) Co被着γ−Fe23 「チタン工業 (株) :X−6000」・・・・・・・・・・・・・・ 112重量部 塩化ビニル−部分鹸化酢酸ビニル共重合樹脂「ユニオンカーバイド (株) :ビ ニライトVAGH」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10重量部 ポリウレタンエラストマー樹脂「三洋化成工業 (株) :サンブレンIB114 B」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10重量部 線状飽和ポリエステル樹脂「東洋紡績 (株) :バイロンRV 53SS」・・・・・・ 5重量部 イソプロピルアルコール・・・・・・・・50重量部 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・50重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50重量部 イソシアネート系硬化剤「三菱化成 (株) :ATマイテックNY−220A」・・・・・・・・ 3重量部
【0032】次いで、磁気記録層3の上に、下記の組成
(B)による磁気バーコード用インキを利用し、スクリ
ーン印刷法によって高さ5μの磁気バーコードを塗工し
た後、70℃で48時間のエージングを行なうことによ
り、磁気バーコード4,4を形成した。
【0033】 組成(B) 鉄粉・・・・・・・・・・・・・・・・50重量部 塩化ビニル−部分鹸化酢酸ビニル共重合樹脂「ユニオンカーバイド (株) :ビ ニライトVAGH」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10重量部 イソホロン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40重量部 イソシアネート系硬化剤「日本ポリウレタン (株) :コロネートHL」・・・・・・・・ 3重量部
【0034】しかる後に、この磁気バーコード4,4の
形成面に、アルミニウム微粉末を含有する銀インキから
なる隠蔽性インキによる厚さ3μの塗工層を形成するシ
ルクスクリーン印刷を2回繰り返して行ない、厚さ6μ
の隠蔽性樹脂層5を形成した。
【0035】続いて、隠蔽性樹脂層5の上に、下記の組
成(C)による艶消しインキによる厚さ2μの塗工層を
形成するオフセット印刷を3回繰り返して行ない、厚さ
6μの表面保護層6を形成し、本発明の1実施例品であ
る磁気記録カード1を得た。
【0036】組成(C) アクリル樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 SiO2 微粉末(粒径:0.5μ)・・・・・・20重量部 ポリエチレンワックス・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1重量部
【0037】以上の工程によって得られた磁気記録カー
ド1の表面保護層6の表面には、表面保護層中に存在し
ているSiO2 微粉末からなるマット剤による粗面が形
成されており、磁気バーコード4,4の存在するところ
と存在しないところとの差は、隠蔽性樹脂層5と表面が
粗面をなす表面保護層6との存在によって、表面保護層
側6からも全く目視することができなかった。
【0038】また、磁気記録カード1に磁場を印加して
磁気バーコード4,4の出力特性を検査したところ、磁
気バーコード4,4に基づく特性図が得られ、磁気バー
コード4,4が正確に作動していることが確認できた。
【0039】
【効果】本発明の磁気記録カードは、該磁気記録カード
に記録されている磁気バーコードを外部からの目視によ
っては確認することができないため、第3者による複製
に対して極めて高度のセキュリティー性を有する。
【0040】また、本発明の磁気記録カードは、表面保
護層の表面が該表面保護層中に存在しているマット化剤
によって粗面とされているため、磁気記録層への磁気記
録の際の磁気ヘッドに対する耐摩耗性に優れ、磁気記録
カードの寿命が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録カードの層構成を模型的に示
す断面図である。
【図2】従来の磁気記録カードの層構成を模型的に示す
断面図である。
【符号の説明】
1 磁気記録カード 2 基材シート 3 磁気記録層 4 磁気バーコード 5 隠蔽性樹脂層 6 表面保護層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートと、該基材シートの上に形
    成されている磁気記録層と、該磁気記録層の上に形成さ
    れている磁気バーコードと、該磁気バーコードの形成面
    に前記磁気バーコードが完全に埋没するようにして形成
    されている隠蔽性樹脂層と、該隠蔽性樹脂層の上にマッ
    ト剤を含有する艶消しインキによって形成されている表
    面保護層とからなり、前記磁気記録層中には磁材が50
    〜99重量%の範囲で含有されており、かつ、表面保護
    層の表面が該表面保護層中に存在するマット剤によって
    粗面を呈していることを特徴とする磁気記録カード。
  2. 【請求項2】 磁材を50〜99重量%の範囲で含有
    する磁気記録層を基材シートの上に形成した後、該磁気
    記録層の上に磁気バーコードを形成し、次いで、該磁気
    バーコードの形成面に隠蔽性インキを重ね塗りすること
    によって磁気バーコードが完全に埋没する隠蔽性樹脂層
    を形成し、さらに、該隠蔽性樹脂層の上にマット剤を含
    有する艶消しインキを重ね塗りすることによって表面保
    護層を形成することを特徴とする磁気記録カードの製造
    方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09198553A (ja) * 1996-01-16 1997-07-31 Sanwa New Tec Kk 磁気カード
JP2012035548A (ja) * 2010-08-09 2012-02-23 Dainippon Printing Co Ltd 発光媒体
JP2013001078A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 2次元コード付き帳票
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JP2016010979A (ja) * 2015-09-17 2016-01-21 小林クリエイト株式会社 光学読取帳票

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